JPH0512183Y2

JPH0512183Y2 -

Info

Publication number: JPH0512183Y2
Application number: JP1987037882U
Authority: JP
Priority date: 1987-03-17
Filing date: 1987-03-17
Publication date: 1993-03-29
Anticipated expiration: 2002-03-17
Also published as: JPS63144941U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、印刷装置に設けられ用紙を供給する
給紙カセツトに関する。

［従来の技術］従来の輪転印刷装置等の印刷装置は、給紙台上
に積載された用紙を給紙ローラによりその最上位
のものより一枚ずつ取り出され、装置内に取り込
まれている。

また、通常印刷装置は拘束印刷が可能なため給
紙台には多数枚の用紙が積載される。

［考案が解決しようとする問題点］したがつて、その給紙台に積載される用紙の量
に応じて又、用紙を載置しやすいように装置の給
紙台上方は大きな開口部が設けられており、印刷
時、つまり給紙ローラの回転動作中においてもそ
の開口部を通してオペレータが給紙ローラに触れ
る危険性がある。

さらに、印刷装置の用紙を交換する場合にはそ
の度に用紙を整列して積載する作業が必要とな
り、能率良く印刷装置に用紙を載置する方法が望
まれていた。

本考案は、上述の事情に鑑みて成されたもので
あり、能率良く印刷装置に用紙を載置でき、さら
にオペレータが給紙ローラに触れる危険性を除去
することができる給紙用カセツトを提供すること
を目的としている。

［問題点を解決するための手段］本考案の給紙用カセツトは、装置本体の開口部
内を昇降可能な給紙台１２と、装置本体内に設け
られて前記給紙台上に設けられた用紙Ｐを画像形
成部に取り込む給紙ローラ１３ａ，１３ｂとを備
えた画像形成装置に装着される給紙カセツトであ
り、用紙繰り出し側である前面と上面の一部に開
口が形成され、用紙を収納して前記給紙台上に載
置される箱部と、前記箱部の用紙繰り出し側に設
けられて該箱部の前記開口を覆う開閉自在に軸支
されたＬ字形のカバー２と、開放された前記カバ
ーを略90°の位置に保持する保持手段１ｄ，１５
ａとを具備し、給紙台上に装着した時に前記保持
手段で保持された前記カバーが前記給紙ローラの
正面及び上面を覆うように構成したことを特徴と
している。

［作用］上述の構成による作用を説明すると、カセツト
１に用紙Ｐを装着する。このとき用紙Ｐはカセツ
ト１の側辺１ｂにより縦横方向が自動的に整列さ
れる。

次に第２図に示す如くカセツト１を装置本体４
の給紙台１２上にセツトする。このとき、カセツ
ト１に設けられた磁石３、突状部材１ｅ及び、給
紙台１２に設けられた溝部１２ａにより前述の如
くカセツト１は縦横の方向の位置決めを行ない易
い。

そして、カセツト１を給紙台１２上に載せる際
にカバー２を開いておくと、カバー２は傾斜片１
ｄ、あるいは傾斜保持部材１５ａにより所定角度
傾斜して保持される。この傾斜角は、図示の如く
水平方向から90度以上が望ましい。

したがつて装置本体４の給紙ローラ１３ａ，１
３ｂは、このカバー２により覆われ、印刷動作中
にオペレータが表出している給紙ローラ１３ａ，
１３ｂに手を触れる危険性がない。

［実施例］以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図ａ，ｂは、本考案の給紙用カセツトの一
実施例を示す斜視図及び側面図である。

給紙用カセツト（以下カセツトと略称する）１
の箱部は、用紙Ｐのサイズに対応した底面１ａ
と、該底面１ａの三方から立設された所定高さの
側辺１ｂを有しており、用紙繰り出し側である前
面には開口が形成されて用紙が取り出し易くなつ
ている。この箱部は、底面１ａ及び側辺１ｂを一
体に成型することができる。

また、側辺１ｂの手前寄（側辺１ｂが形成され
ていない側）には、カバー２を回動自在に支持す
る支持片１ｃが設けられ、かつ支持片１ｃの後方
には傾斜片１ｄが形成されている。

そして、これら支持片１ｃ、及び傾斜片１ｄも
必要に応じて側片１ｂと一体成型できる。

前記底面１ａの裏面には、前端に磁石３が取り
付けられているとともに、前後方向には少なくと
も１本の突状部材１ｅが形成されている。

前記カバー２は、透明部材より成りＬ字形に形
成され、用紙Ｐの前端まで突出している。また、
このカバー２は、支持片１ｃを中心として図中矢
印方向に回動自在であり、かつ傾斜片１ｄにより
後述する所定角度で保持される。

第２図に示すのは、印刷装置（装置本体）４の
概略側面図である。

そして、用紙Ｐの印刷は孔版原紙５が装着され
た版胴６とプレスローラ７との間を用紙Ｐが通過
して行なわれる。この用紙Ｐは、給紙装置８より
レジストローラ装置９を経て版胴６とプレスロー
ラ７との間に送出され、また印刷後の用紙Ｐは排
紙台１０上に排紙されるようになつている。

給紙装置８は、駆動機構１１により上下動する
給紙台１２、版胴６に同期して図中矢印方向に回
転する給紙ローラ１３ａ，１３ｂにより大略構成
されている。

そして、給紙台１２は、鋼板等の金属部材によ
り形成されていて、前記カセツト１の磁石３が被
着し易いようになつているとともに、載置すべき
カセツトの位置を確定するようにカセツト１の突
状部材１ｅに対応する箇所には直線状の溝部１２
ａが形成されている。

次に上記構成による動作を説明する。

まず、カセツト１に用紙Ｐを装着する。このと
き用紙Ｐはカセツト１の側片１ｂにより縦横方向
が自動的に整列される。また第１図ｂに示すよう
に、用紙Ｐの前端はカバー２によつて押えられる
ので、カセツトの取扱い時に用紙Ｐが落下してし
まう等の不都合は生じない。

そして、カセツト１を給紙台１２上に載せる際
にカバー２を開いておくと、カバー２は傾斜片１
ｄにより所定角度傾斜して保持される。この傾斜
角は、図示の如く水平方向から90度以上が望まし
い。

したがつて装置本体４の給紙ローラ１３ａ，１
３ｂの正面及び上面は、このカバー２により覆わ
れる。

次に第３図ａ，ｂに示すのは、本考案の給紙用
カセツトの他の実施例を示す斜視図及び側面図で
ある。そして、本実施例において、前述した実施
例と同一構成部には同一の符号を付してその構
成、動作の説明を省略する。

カセツト１を構成する側辺１ｂの上部には上面
カバー１５が設けられ、この上面カバー１５は、
透明部材により成る。

上面カバー１５の前端（支持片１ｃの側傍）上
面には傾斜保持部材１５ａが突設されている。こ
の傾斜保持部材１５ａは、前述の実施例における
傾斜辺１ｄと同様の作用があり、カバー２を所定
の傾斜角度で係合保持するものである。

そして、前述のカセツト１は用紙Ｐの大きさ毎
に多数種類用意しておけば、いずれのカセツト１
であつても給紙台１２上に容易にセツトすること
ができる。尚、プレスローラ７は版胴に対してバ
ネ等により押圧されているが印刷時、版胴６の原
紙装着部１４との干渉を防止するためにカム等を
使用して所定間隙引離す構成となつており、従つ
て版胴６の原紙装着部１４の通過後上記プレスロ
ーラ７と版胴６との接触が取られる際衝撃音が発
生する。この衝撃音は印刷スピードの上昇につれ
て頻繁になるが、本考案においては給紙台側の開
口部を介して機外への衝撃音のもれは上記カバー
２により低減される。

［考案の効果］以上説明したように、本考案の給紙用カセツト
によれば、用紙繰り出し側に開口を設けて用紙を
取り出し易くしてあるが、Ｌ字形のカバーが該開
口を覆うので取扱い時に用紙が落下してしまう等
の支障はない。そして、このカバーを開放した状
態で、該カセツトを給紙台上に設定すれば、用紙
を取り出すための給紙ローラは正面と上面がこの
Ｌ字形のカバーによつて覆われる。このため、特
に上下動する給紙台を備えた印刷装置のように用
紙を挿入する本体ケースの開口部が大きい場合で
も、給紙ローラは開口部側からは完全にかくれる
ので取り扱い上の安全性が向上する。また、印刷
等におけるプレスローラと版胴との接触時に引き
起こされる衝撃音の機外へのもれも緩和される。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは、本考案の給紙用カセツトの一実施
例を示す斜視図、第１図ｂは、同カセツトの側面
図、第２図は、本考案の給紙用カセツトが装着さ
れる印刷装置を示す概略図、第３図ａ，ｂは、本
考案の給紙用カセツトの他の実施例を示す斜視
図、及び側面図である。１……給紙用カセツト、１ａ……底面、１ｂ…
…側辺、１ｃ……支持片、１ｄ……傾斜片、１ｅ
……突状部材、２……カバー、３……磁石、４…
…印刷装置、８……給紙装置、１２……給紙台、
１２ａ……溝部、１３ａ，１３ｂ……給紙ロー
ラ、１５……上面カバー、１５ａ……傾斜保持部
材、Ｐ……用紙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】装置本体の開口部を昇降可能な給紙台１２と、
装置本体内に設けられて前記給紙台上に載置され
た用紙Ｐを画像形成部に取り込む給紙ローラ１３
ａ，１３ｂとを備えた画像形成装置に装着される
給紙カセツトにおいて、用紙繰り出し側である前面と上面の一部に用紙
取り出し用の開口が形成され、前記給紙台上に載
置される箱部と、前記箱部の用紙繰り出し側に設けられて該箱部
の前記開口を覆う開閉自在に軸支されたＬ字形の
カバー２と、開放された前記カバーを略90°の位置に保持す
る保持手段１ｄ，１５ａとを具備し、給紙台上に装着した時に前記保持手段で保持さ
れた前記カバーが前記給紙ローラの正面及び上面
を覆うように構成したことを特徴とする給紙カセ
ツト。