JPH0524633U - 画像形成装置の転写紙収容装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレータの負担が軽減され、転写紙をテー
ブルに補給する作業が行いやすい画像形成装置の転写紙
収容装置を提供する。 【構成】 収容装置本体３にはテーブル４が上下動自在
に備えられており、このテーブル４は図示しない駆動装
置によって上下動されるようになっている。このテーブ
ル４は最も上昇した状態で転写紙を設置するものであ
る。カバー１０が開放された状態で、カバー１０の位置
決め面１０ｂは前フェンス１７と同一面となり、位置決
め部材１２は右側のサイドフェンス６と同一面となるよ
うに設定されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に装備される転写 紙収容装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

複写機などに装備される転写紙収容装置には、いわゆる大容量トレイを備えて いるものがあり、この転写紙収容装置は床面近くに配置されていることが多い。 また転写紙収容装置には上下動するテーブルが備えられており、このテーブルが 最も下降した状態で転写紙を収容する。フロントフェンスおよび左右のサイドフ ェンスがテーブル上に突出して設けられ、このフェンスに転写紙を当接させて、 転写紙の位置決めを行うようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記従来の転写紙収容装置は床面近くに配置され、しかもテーブ ルを最も下降させた状態で転写紙を収容するので、オペレータは屈んで転写紙を 補給しなければならず作業が行いにくいという欠点があった。 またテーブルのフェンスに囲まれた部分に転写紙を補給しなければならないの で、転写紙の補給が行いにくい欠点もある。 さらに大量の転写紙を補給する場合、転写紙の束の上方までフェンスがとどか ず、転写紙の位置決めが行いにくい問題もある。 本考案は上記従来の問題点に着目してなされたものであり、転写紙をテーブル に補給する作業が行いやすい画像形成装置の転写紙収容装置を提供することを目 的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、転写紙を設置するテーブルと、前記テーブルを上下動させ るテーブル駆動手段と、前記テーブル上に設置される転写紙の位置を決めるフェ ンスとを有する画像形成装置の転写紙収容装置において、前記テーブルは転写紙 を設置する際に上昇した状態となるものでことを特徴とする画像形成装置の転写 紙収容装置である。

【０００５】 請求項２の考案は、転写紙を設置するテーブルと、前記テーブルを上下動させ るテーブル駆動手段と、前記テーブル上に設置される転写紙の位置を決めるフェ ンスと、前記テーブル上に回動開閉自在に設けられたカバーとを有する画像形成 装置の転写紙収容装置において、前記テーブルは転写紙を設置する際に上昇した 状態となるものであり、且つ前記カバーにはカバーが開いた状態で前記フェンス と同一面を有する位置決め部材が設けられていることを特徴とする画像形成装置 の転写紙収容装置である。

【０００６】

【作用】

請求項１の考案では、テーブルを転写紙設置の際に上昇した状態となるものと したので、オペレータは極端に屈んだ姿勢となることなく、転写紙をテーブル上 に設置することができる。したがって転写紙を装置内に収容する作業が行いやす くなる。

【０００７】 請求項２の考案では、テーブルを転写紙設置の際に上昇した状態となるものと し、且つカバーにはカバーが開いた状態でフェンスと同一面を有する位置決め部 材を設けたので、請求項１の考案の動作の他、転写紙をカバーに設けられている 位置決め部材に当接させて位置決めを行うことができ、テーブルに転写紙を設置 した後、テーブルを下降させれば、転写紙はテーブルのフェンスに囲まれた部分 に収容される。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を図面にしたがって説明する。 第１実施例について説明する。 符号１は転写紙収容装置を示し、この転写紙収容装置１は複写機本体２に取り 付けられている。収容装置本体３にはテーブル４が上下動自在に備えられており 、このテーブル４は図示しない駆動装置によって上下動されるようになっている 。テーブル４には矩形の開口部４ａが四箇所に形成されている。

【０００９】 ４つのサイドフェンス６はそれぞれ開口部４ａに隙間をおいて挿通されており 、またテーブル４に設置される転写紙のサイズに応じて互いに近づく向と離れる 方向へ動作できるようになっている。符号１７はフロントフェンスを示す。 符号１０はカバーを示し、このカバー１０は支持軸１１を中心として開閉動作 自在に収容装置本体３に取り付けられている。

【００１０】 カバー１０には位置決め部材１２が設けられている。カバー１０が開放された 状態でカバー１０の位置決め面１０ｂはフロントフェンス１７と同一面となり、 位置決め部材１２は右側のサイドフェンス６と同一面となるようになっている。 カバー１０の上面にはカバーが開放されると複写機本体２のマグネット１５に吸 着される吸着部材１３が設けられている。

【００１１】 符号２１は呼出しコロを示し、この呼出しコロ２１は保持部材２５に保持され ており、さらにこの保持部材２５には給紙コロ２２が保持されている。保持部材 は給紙軸２２ａを中心に回動できる。給紙コロ２２には分離コロが接触している 。

【００１２】 次に転写紙を転写紙収容装置１に収容する作業について説明する。 図２に示すようにテーブル４を上昇させ、図４に示すように積載上限表示３０ の高さまで転写紙Ｓをテーブル４上に設置する。このとき転写紙Ｓの先端部をカ バー１０の位置決め面１０ｂに当接させ、右側面を位置決め部材６に当接させる 。カバー１０の位置決め面１０ｂはフロントフェンス１７と、位置決め部材６は 右側のサイドフェンス６と同一面となるように設定されているので、転写紙Ｓは 自動的に所定の位置に設置されることになる。

【００１３】 またテーブル４が上昇した状態で転写紙Ｓを設置するので、オペレータは極端 に屈む必要がなく、作業性がよい。また転写紙Ｓの束の上方の部分にもフロント フェンス１７およびサイドフェンス６が当接するので、転写紙Ｓの位置決めを確 実に行うことができる。 次いで下降ボタン１９を押して、図３に示すようにテーブル４を下降させ、カ バー１０を閉め、さらに保持部材２５を倒して転写紙Ｓの収容作業を終了する。

【００１４】 図５に第２実施例にかかる転写紙収容装置５０を示す。 本実施例の転写紙収容装置５０はカバー６０の開閉方向が第１実施例にかかる 転写紙収容装置１と異なる点を除き、その構造をほぼ同様とするので、第１実施 例の転写紙収容措装置と同じ働きをする部材については第１実施例と同じ符号を 付し、その説明を省略する。

【００１５】 カバー６０には位置決め部材６２および位置決め部材６３が設けられている。 位置決め部材６２は右側のサイドフェンス６と同一面に、位置決め部材６３はバ ックフェンスと同一面となるように設定されている。 この転写紙収容装置５０も第１実施例にかかる転写紙収容装置１と同様にして 転写紙を収容する。

【００１６】 上記実施例では位置決め面１０ｂまたは位置決め部材１２、６２を、前フェン ス１７、バックフェンス、サイドフェンス６の内の一部のものに対応させて設け たが、本考案はこれに限られず、フェンスのすべてに対応して位置決め面または 位置決め部材を設けるようにしてもよい。 また上記実施例では画像形成装置として複写機を示したが、プリンタ、ファク シミリ等、他の画像形成装置に適用することも可能である。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案によれば、オペレータの負担が軽減され、転写紙をテーブ ルに補給する作業が行いやすくなる。また大量の転写紙を補給する場合でも、確 実に転写紙の位置決めを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例にかかる転写紙収容装置の
斜視図である。

【図２】本考案の第１実施例にかかる転写紙収容装置に
転写紙を収容する作業を説明するための図である。

【図３】本考案の第１実施例にかかる転写紙収容装置に
転写紙を収容する作業を説明するための図である。

【図４】本考案の第１実施例にかかる転写紙収容装置の
テーブルおよびカバーの斜視図である。

【図５】本考案の第２実施例にかかる転写紙収容装置の
斜視図である。

【符号の説明】

１ 転写紙収容装置 ２ 複写機本体 ３ 収容装置本体 ４ テーブル ４ａ 開口部 ６ サイドフェンス １０ カバー １０ｂ 位置決め面 １２ 位置決め部材 ６２ 位置決め部材 ６３ 位置決め部材

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】転写紙を設置するテーブルと、前記テーブ
   ルを上下動させるテーブル駆動手段と、前記テーブル上
   に設置される転写紙の位置を決めるフェンスとを有する
   画像形成装置の転写紙収容装置において、前記テーブル
   は転写紙を設置する際に上昇した状態となるものでこと
   を特徴とする画像形成装置の転写紙収容装置。
2. 【請求項２】転写紙を設置するテーブルと、前記テーブ
   ルを上下動させるテーブル駆動手段と、前記テーブル上
   に設置される転写紙の位置を決めるフェンスと、前記テ
   ーブル上に回動開閉自在に設けられたカバーとを有する
   画像形成装置の転写紙収容装置において、前記テーブル
   は転写紙を設置する際に上昇した状態となるものであ
   り、且つ前記カバーにはカバーが開いた状態で前記フェ
   ンスと同一面を有する位置決め部材が設けられているこ
   とを特徴とする画像形成装置の転写紙収容装置。