JPH06323530A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

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JPH06323530A
JPH06323530A JP5116681A JP11668193A JPH06323530A JP H06323530 A JPH06323530 A JP H06323530A JP 5116681 A JP5116681 A JP 5116681A JP 11668193 A JP11668193 A JP 11668193A JP H06323530 A JPH06323530 A JP H06323530A
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heating
combustion
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voltage
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Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Takeshi Nagai
彪 長井
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 限界電流式酸素センサの限界電流特性が得ら
れる暖気ウォーミング時間を短縮し、酸素濃度計測を短
時間で開始できる燃焼機器を提供する。 【構成】 燃焼排ガスを排気する煙道5に、限界電流式
酸素センサ4のセンサ素子に近接して加熱体6を配置
し、加熱体6に加熱電圧を印加する加熱電圧源11には
加熱体6に印加する電圧を変更する加熱電圧変更手段1
2が併設されている。燃焼部3に配置した温度検出手段
13から得られる燃焼部温度が、あらかじめ記憶させた
所定値(A)以上の場合は加熱電圧源11を常用電圧値
(V0 )で作動させる。燃焼部温度が所定値(A)未満
の場合は加熱電圧源11を初期は常用電圧値より高い電
圧値(V1 )で作動させ、あらかじめ記憶させた所定時
間(t)において急激に常用電圧値まで低下させるよう
に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス流路中に配置し
て酸素濃度を検出する限界電流式酸素センサを用いた燃
焼機器に関し、特に限界電流式酸素センサが酸素濃度検
出可能となるまでの暖気ウォーミング時間を短縮する燃
焼機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の燃焼機器は、完全燃焼が得られる
ようにあらかじめ空気供給量と燃料供給量との比率(以
下、空燃比という)を計算し、その計算をもとにした空
気供給量および燃料供給量で燃焼させるものであった。
しかしながら、燃焼機器を様々な環境下で使用すると外
気温度の変動・気圧の変動、さらに燃料供給手段や空気
供給手段の耐久性にまつわる変動のため空燃比が当初の
計算値より変動し、たとえば海抜2000メートルの酸
素希薄環境の高地で空燃比を平地で求めた当初の計算値
のまま使用すると酸素不足により不完全燃焼が発生する
場合がある。
【0003】この問題を解決する手段として空燃比が燃
焼排ガス中の酸素濃度と相関があることに着目し、酸素
濃度を計測する限界電流式酸素センサを用い、このセン
サを燃焼排ガス流路中に配置して最適な空燃比の制御を
行う燃焼機器の開発が試みられている。
【0004】従来のこのような燃焼機器のブロック図を
図24に示す。図において燃料を供給する燃料供給部1
と、燃焼に要する空気を供給する空気供給部2とから燃
料と空気を供給され、気化して空気と混合された燃料を
燃焼させる燃焼部3において燃焼した後の排ガスを排気
させる煙道5中には限界電流式酸素センサ4を配置して
いる。ここで限界電流式酸素センサ4は、そのセンサ素
子に近接して加熱体6を有しており、断熱材7で外包さ
れ、さらに断熱材7を気体通気性枠体8で外包してセン
サ実装体とした構成である。
【0005】限界電流式酸素センサ4を構成する酸素イ
オン伝導性固体電解質体(図示せず)の両面に形成され
た電極膜(図示せず)には、一定電圧を印加する素子駆
動用電圧源9と、発生電流を検出するための素子電流検
出手段10とが直列に接続され閉回路を構成している。
この素子電流検出手段10の両端に接続された制御信号
読み取り手段15は、その読み取り結果により、燃料供
給部1、空気供給部2を制御するように接続されてい
る。また、限界電流式酸素センサ4を構成している加熱
体6には、加熱のための電圧を印加する加熱電圧源11
が接続されている。
【0006】以上のように構成され、つぎにその作動方
法について述べる。まず、燃焼操作と共に、またはそれ
に先行して素子駆動用電圧源9と加熱電圧源11を一定
電圧値にて作動させる。すると、加熱体6により限界電
流式酸素センサ4の酸素イオン伝導性固体電解質体が加
熱されて酸素ポンピング作用が働き、酸素分子が酸素イ
オンとして固体電解質体を通過するが、限界電流式酸素
センサ4の酸素拡散通路(図示せず)により酸素分子の
移動が徐々に制限されるため酸素イオンの通過が制限さ
れ、それに伴い発生電流が徐々に低下する。やがて酸素
拡散通路による酸素分子の移動制限作用が安定するた
め、発生電流も安定し限界電流を呈するようになる。こ
のように、センサが限界電流特性を呈するようになるに
はかなりの時間を要する。そこでこのセンサ安定時間を
あらかじめ測定しておき、この安定時間経過後に素子電
流検出手段10で検出された電流を読み取って制御信号
として活用する。
【0007】また他の従来例として、電極膜に印加する
素子駆動用電圧源の電圧値をイオン伝導性固体電解質体
の発生電流とリンクさせ、電流値が大きいときは素子駆
動用電圧源の電圧値を大きくし、電流値が小さいときは
素子駆動用電圧源の電圧値も小さくする装置もある。こ
の他の従来例の作動装置は、このように素子駆動用電圧
源の電圧値を発生電流とリンクさせてセンサ特性の安定
化を計るものであるが、やはりセンサが安定した後に素
子電流検出手段で検出された電流を読み取って制御信号
として活用している。
【0008】しかしながら、上記従来の限界電流式酸素
センサを用いて空燃比制御を行う燃焼機器においては、
限界電流式酸素センサが酸素濃度検出可能となる暖気ウ
ォーミング時間が問題となる。たとえば燃料として灯油
を使用した石油燃焼機器の場合、灯油を気化させて灯油
蒸気とし、この灯油蒸気と空気の混合物が燃焼する原理
であるため、燃焼部3をあらかじめ数分間かけて加熱し
て約240〜300℃の温度まで上昇させ、燃焼部の気
化面で灯油を気化させて灯油蒸気としたのち空気と混合
させて燃焼させている。そのため燃焼開始まで数分を要
し、限界電流式酸素センサはこの燃焼開始時間までに酸
素濃度の検出が可能となるようにする必要がある。
【0009】センサ安定時間を短縮して短時間に酸素濃
度の計測を開始できるようにするために、加熱体に印加
する電圧値を低くしてヒータ消費電力値を低下させる方
法、または電極膜に印加する印加電圧値を低くする方法
がある。しかし、いずれの方法もセンサの耐久性や応答
性の観点では好ましくなく、センサの耐久性や応答性の
低下を招くという問題点があった。このように、短時間
に酸素濃度を計測できるようにすることとセンサの耐久
性・応答性とは相反事項である。すなわちセンサの耐久
性や応答性を向上させるには、加熱体に印加する電圧値
はセンサの割れ等を生じさせない範囲においてできるだ
け高くして高ヒータ消費電力値にすること、また電極膜
に印加する印加電圧値は水分の電気分解を生じない範囲
においてできるだけ高くして高印加電圧値にすることが
必要であるが、短時間に酸素濃度を計測できるようにす
ることを優先する観点から、加熱体に印加する電圧値を
低くして消費電力値を低下させる方法、または電極膜に
印加する印加電圧値を低くする方法を採用している。
【0010】一方、加熱体に印加する電圧値を使用初期
のみ高くし所定時間が経過したら常用電圧を印加して安
定時間を短縮する方法も考えられる。しかし、燃焼機器
が燃焼を始める時間は千差万別であり、この燃焼開始時
間は燃焼機器の使い始めの場合は比較的長い時間を要す
るが、使用を一時的に中断し再び再開する場合は燃焼部
が暖まっているため短時間となる。そのため、この方式
では燃焼が短時間に始まると燃焼開始時に加熱体に高い
電圧が印加されており、燃焼排ガス熱の受熱が加わって
センサが必要以上に加熱されるため限界電流式酸素セン
サからの発生電流が安定せず、燃焼排ガス中の酸素濃度
がなかなか正確に測定できないという問題点がある。し
たがって、センサの作動方法は燃焼機器の燃焼開始時間
(使用形態)を考慮した工夫が必要であり、上記のよう
に定型化したセンサ作動方法では燃焼を開始しているの
に酸素濃度を安定して検出できない状態を生じるという
問題点があった。
【0011】しかも、燃焼中は燃焼排ガス熱を受熱する
ため、加熱体に印加する電力が一定であるとセンサ温度
が大気中の場合より高くなり、このセンサ温度上昇はセ
ンサの耐久性低下を招く。したがって燃焼開始後は、セ
ンサ温度が必要以上に上昇しないよう考慮する工夫が必
要であり、加熱体への電圧供給方法を定型化するとセン
サの信頼性を低下させるという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の燃
焼装置の問題点を解決するためになされたもので、限界
電流式酸素センサを暖める加熱体に印加する電圧を、燃
焼部をはじめ各部の温度の大小に応じて変化させること
により限界電流式酸素センサを短時間に安定させ、酸素
濃度検出開始を早め、また限界電流式酸素センサの耐久
性や応答性の低下を来さない燃焼装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の燃焼装置は、請求項1に対応する構成とし
て、燃料を供給する燃料供給部と、空気を供給する空気
供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させる燃焼部
と、燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道と、煙道中に
配置されセンサ素子に近接して配置された加熱体を有し
断熱材で外包された限界電流式酸素センサと、限界電流
式酸素センサの加熱体に加熱電圧を印加する加熱電圧源
と、加熱電圧源に印加する電圧を変更する加熱電圧変更
手段と、燃焼部に配置して燃焼部の温度検出結果を加熱
電圧変更手段に与える温度検出手段とを有しており、請
求項2に対応する構成として、請求項1の構成に加え
て、限界電流式酸素センサ内にセンサ素子の温度を検出
して加熱電圧変更手段に与えるセンサ温度検出部とを有
しており、請求項3に対応する構成として、請求項1の
構成に加えて限界電流式酸素センサの加熱体と加熱電圧
源との接続閉回路内に設けて、その検出結果を加熱電圧
変更手段に与えるヒータ電流検出手段を有しており、ま
た請求項4に対応する構成として、燃料を供給する燃料
供給部と、空気を供給する空気供給部と、燃料と空気の
混合ガスを燃焼させる燃焼部と、燃焼部からの燃焼排ガ
スが流れる煙道と、煙道中に配置されセンサ素子に近接
して配置された加熱体を有し断熱材で外包された限界電
流式酸素センサと、限界電流式酸素センサの加熱体に加
熱電圧を印加する加熱電圧源と、加熱電圧源に印加する
電圧を変更する加熱電圧変更手段と、燃焼部に配置して
燃焼部の温度検出結果を加熱電圧変更手段に与える温度
検出手段とを有しており、請求項5に対応する構成とし
て、請求項4の構成における温度検出手段に代えて、燃
焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道中に配置し、その検
出結果を加熱電圧変更手段に与える排ガス温度検出手段
とを有しており、請求項6に対応する構成として請求項
5の構成における排ガス温度検出手段に代えて燃焼部の
燃焼火炎中に配置され、その検出結果を加熱電圧変更手
段に与えるイオン電流検出手段を有したものとなってい
る。
【0014】
【作用】本発明の燃焼装置は請求項1の構成において、
温度検出手段は燃焼部の温度を検知して、それがあらか
じめ記憶させた所定温度値以上の場合は、加熱電圧変更
手段は加熱電圧源を常用電圧値で作動させ、所定温度値
未満の場合は加熱電圧源を使用初期は常用電圧値より高
い電圧値で作動させるとともに、あらかじめ記憶させた
所定時間経過後に常用電圧値まで低下させて作動させる
こととなる。
【0015】また請求項2の構成において、温度検出手
段は燃焼部の温度を検知して、それがあらかじめ記憶さ
せた所定温度値以上の場合は、加熱電圧変更手段は加熱
電圧源を常用電圧値で作動させ、所定温度値未満の場合
は加熱電圧源を使用初期は常用電圧値より高い電圧値で
作動させるとともに、センサ温度検出部で検知されたセ
ンサ温度があらかじめ記憶させた所定センサ温度以上に
なった場合は常用電圧値まで低下させて作動させること
となる。また請求項3の構成において、温度検出手段は
燃焼部の温度を検知して、それがあらかじめ記憶させた
所定温度値以上の場合は、加熱電圧変更手段は加熱電圧
源を常用電圧値で作動させ、所定温度値未満の場合は加
熱電圧源を使用初期は常用電圧値より高い電圧値で作動
させるとともに、ヒータ電流検出手段で検知されたヒー
タ電流値があらかじめ記憶させた所定ヒータ電流値以下
になった場合は常用電圧値まで低下させて作動させるこ
ととなる。
【0016】また請求項4の構成において、加熱電圧変
更手段は温度検出手段から得られる燃焼部温度があらか
じめ記憶させた所定温度以上の場合は加熱電圧源を常用
電圧値より低い電圧値で作動させるように作用すること
となる。
【0017】また請求項5の構成において、加熱電圧変
更手段は排ガス温度検出手段から得られる排ガス温度
が、あらかじめ記憶させた所定排ガス温度以上の場合
は、加熱電圧源を常用電圧値より低い電圧値で作動させ
るように作用することとなる。
【0018】また請求項6の構成において、加熱電圧変
更手段はイオン電流検出手段から得られるイオン電流値
が、あらかじめ記憶させた所定イオン電流値以上の場合
は、加熱電圧源を常用電圧値より低い電圧値で作動させ
るように作用することとなる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の燃焼機器の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の一実施例の燃焼機器の
基本構成ブロック図である。
【0020】図1において従来例の図24と同一機能の
構成要素には同一符号を付けて、その詳細な説明は省略
する。限界電流式酸素センサ4の一部を構成し、センサ
素子に近接して配置されている加熱体6には、加熱のた
めの電圧を印加する加熱電圧源11が接続され、加熱電
圧源11には加熱体6に印加する電圧を変更する加熱電
圧変更手段12が併設されている。
【0021】燃焼部3には温度検出手段13が配置さ
れ、加熱電圧変更手段12との電気的接続で温度検出手
段13から得られる燃焼部温度(A1 )があらかじめ記
憶させた所定値(A)以上の場合は加熱電圧源11を常
用電圧値(V0 )で作動させ、燃焼部温度が所定値
(A)未満の場合には初期は加熱電圧源11を常用電圧
値より高い電圧値(V1 )で作動させ次の条件になると
急激にまたは徐々に常用電圧値まで低下させるように構
成している。この加熱電圧源11への印加電圧を常用電
圧値(V0 )まで低下させる時期は、少くとも(ア)あ
らかじめ記憶させた所定時間(t)経過後の場合、
(イ)限界電流式酸素センサ4に配置され加熱電圧変更
手段12と電気的に接続されたセンサ温度検出部(図示
せず)から得られるセンサ温度(α1 )が所定センサ温
度(α)以上の場合、(ウ)加熱体6と加熱電圧源11
との閉回路内に配置され加熱電圧変更手段12と電気的
に接続されたヒータ電流検出手段14から得られるヒー
タ電流値(a1 )が所定ヒータ電流値(a)以下の場合
のいずれかであるように構成する。
【0022】また素子電流検出手段10には、センサ特
性が安定する所定時間(X)後において素子電流検出手
段10からの検出電流を読み取り制御信号として活用す
る制御信号読み取り器15が併設されている。
【0023】さらに、燃焼が始まり次の条件になると加
熱電圧変更手段12が作動して加熱電圧源を常用電圧値
(V0 )より低い電圧値(V2 )で作動するように構成
する。この条件とは(エ)温度検出手段13から得られ
る燃焼部温度が所定温度値(A)より高温の所定温度値
(B)以上になった場合、(オ)燃焼部3の燃焼火炎中
に配置したイオン電流検出手段16から得られるイオン
電流値が所定イオン電流値(I)以上の場合、(カ)排
ガス流路5に配置した排ガス温度検出手段17から得ら
れる排ガス温度が所定排ガス温度値(T)以上の場合と
する。
【0024】図2は、本発明の燃焼機器に用いる加熱電
圧変更手段12の、燃焼部3の温度を検出する温度検出
手段13の検出結果を中心にした動作状態を示すフロー
チャートである。スタートすると、加熱電圧変更手段1
2の制御部におけるRAMがクリーアにされる。つぎに
燃焼部温度(A1 )の検出を行い、燃焼部温度の所定温
度値(A)を呼び出して燃焼部温度(A1 )と所定温度
値(A)を比較する。もしも、燃焼部温度(A1 )が所
定温度値(A)以上の高い温度であると、加熱電圧源1
1を常用電圧源(V0 )で作動させる。一方、燃焼部温
度(A1 )が所定温度値(A)未満の場合は加熱電圧源
11を常用電圧値より高い電圧値(V1)で初期は作動
させ、次の条件になると加熱電圧源11への印加電圧を
急激にまたは徐々に常用電圧値(V0 )まで低下させて
作動させる。この常用電圧値まで低下させる時期は、
(ア)あらかじめ記憶させた所定時間(t)経過後の場
合、(イ)限界電流式酸素センサ4に配置され加熱電圧
変更手段12と電気的に接続されたセンサ温度検出部か
ら得られるセンサ温度(α1 )が所定センサ温度(α)
以上の場合、(ウ)加熱体6と加熱電圧源11との閉回
路内に配置され加熱電圧変更手段12と電気的に接続さ
れたヒータ電流検出手段14から得られるヒータ電流値
(a1 )が所定ヒータ電流値(a)以下の場合のいずれ
かである。この電圧変更後、加熱体6は加熱電圧源11
により常用電圧値(V0 )で作動する。
【0025】あらかじめ記憶させた所定時間(t)経過
後の場合は、スタートからの所用時間を加熱電圧変更手
段12が計測しており、所定時間(t)になると加熱体
6を常用電圧値(V0 )で作動させる。センサ温度の検
定の場合、まずセンサ温度(α1 )を検出しセンサ温度
(α1 )が所定センサ温度(α)以上の場合は常用電圧
値(V0 )で作動させ、それ未満なら再度センサ温度
(α1 )を検出し所定センサ温度(α)以上となるまで
このサイクルを繰り返す。ヒータ電流値の検定の場合、
まずヒータ電流値(a1 )を検出しヒータ電流値
(a1 )が所定ヒータ電流値(a)以下の場合は常用電
圧値(V0 )で作動させ、それ以上なら再度検出しヒー
タ電流値(a1 )が所定ヒータ電流値(a)以下となる
までこのサイクルを繰り返す。
【0026】図3は、本発明の燃焼機器に用いる加熱電
圧変更手段12が加熱電圧源11を初期から常用電圧値
(V0 )で作動させる場合の動作状態を示すフローチャ
ートである。スタート後、加熱電圧源11は常用電圧値
(V0 )で作動させ燃焼が始まり、次の条件になると加
熱電圧変更手段12が作動して急激に、または徐々に加
熱電圧源を常用電圧値より低い電圧値(V2 )で作動さ
せる。この電圧値を変更させる時期は、(エ)燃焼部3
に配置した温度検出手段13から得られる燃焼部温度
(B1 )が所定温度値(B)以上になった場合、(オ)
燃焼部3の燃焼火炎中に配置したイオン電流検出手段1
6から得られるイオン電流値(I1 )が所定イオン電流
値(I)以上の場合、(カ)煙道(排ガス流路)5に配
置した排ガス温度検出手段17から得られる排ガス温度
(T1 )が所定排ガス温度値(T)以上の場合のいずれ
かである。
【0027】燃焼部温度の検定の場合、まず燃焼部温度
(B1 )を検出し所定温度値(B)と比較して値
(B1 )が値(B)以上の場合は加熱電圧源11を常用
電圧値より低い電圧値(V2 )で作動させ、値(B1
が値(B)未満の場合は再度燃焼部温度(B1 )を検出
し値(B1 )が値(B)以上となるまでこのサイクルを
繰り返す。イオン電流値の検定の場合、まずイオン電流
値(I1 )を検出し所定イオン電流値(I)と比較して
値(I1 )が値(I)以上の場合は加熱電圧源11を常
用電圧値より低い電圧値(V2 )で作動させ、値
(I1 )が値(I)未満の場合は再度イオン電流値(I
1 )を検出し値(I1 )が値(I)以上となるまでこの
サイクルを繰り返す。一方、排ガス温度の検定の場合、
まず排ガス温度値(T 1 )を検出し所定温度値(T)と
比較して値(T1 )が値(T)以上の場合は加熱電圧源
11を常用電圧値より低い電圧値(V2 )で作動させ、
値(T1 )が値(T)未満の場合は再度排ガス温度値
(T1 )を検出し値(T1 )が値(T)以上となるまで
このサイクルを繰り返す。
【0028】以上いずれの場合も加熱電圧源11の電圧
の変更は、必要に応じて急激にまたは徐々に変更すれば
よい。
【0029】図4は、本発明の燃焼機器における限界電
流式酸素センサ4の周辺の構成およびその作動回路の第
1の実施例のブロック図である。
【0030】限界電流式酸素センサ4は、対となる電極
膜18aおよび18bが両面に形成された酸素イオン伝
導性固体電解質体19と、酸素イオン伝導性固体電解質
体19の片側上部にカソード側電極膜18aを囲み始端
と終端がお互いに間隔を有するように配置された螺旋型
スペーサ20′と、この螺旋型スペーサ20′の上部に
配置されたシール板20″と、シール板20″の上部に
配置された加熱部6とで構成している。そして螺旋型ス
ペーサ20′とシール板20″とで拡散律速体20が構
成され、酸素拡散通路21が螺旋型スペーサ20′の相
対向する隔壁と酸素イオン伝導性固体電解質体19とシ
ール板20″で囲まれる螺旋型の空間で形成される。な
お、加熱体6は酸素イオン伝導性固体電解質体19に併
設してもよい。図1と共通の構成要素には同一の符号を
付けて説明を省略する。
【0031】つぎに具体的実例にもとづいて限界電流式
センサ4およびその実装体の各部材質および製法を説明
する。図4の限界電流式酸素センサ4において酸素イオ
ン伝導性固体電解質体19としてジルコニア(ZrO2
にY2 3 を8モル%添加したもの)、電極膜18a・
18bとして白金、螺旋型スペーサ20′として硝子
(熱膨張係数はジルコニアと概略同一であり、所定粒径
の耐熱性粒子を微量含有したもの)、シール板20″と
してフォルステライト、加熱部6として白金ヒータを用
いた。まず、電極膜18a・18bを固体電解質板19
の上に、さらに螺旋型スペーサ20′を酸素イオン伝導
性固体電解質体19の上に厚膜印刷技術および焼成技術
を用いて形成する。一方、シール板20″の上には加熱
部6を厚膜印刷技術および焼成技術を用いて形成する。
つぎに、酸素イオン伝導性固体電解質体19上の螺旋型
スペーサ20′とシール板20″とを積層し加熱溶融す
ることで酸素拡散通路21を形成する。そしてリード線
(図示せず)を取りつけてセンサ素子を完成する。この
センサ素子には、セラミック製底体(図示せず)に設け
たリード端子(図示せず)にリード線を電気的に接合
し、その後断熱材7で外包し、さらにこの断熱材7をス
テンレス製金網(図示せず)で外包し、セラミック製底
体とステンレス製金網を接合して気体通気性枠体8とし
て実装体を構成する。
【0032】以上のように構成され、つぎにその動作に
ついて図4およびタイミングチャートの図5にもとづき
説明する。スタートすると、まず加熱電圧変更手段12
および温度検出手段13を作動させてスタート時におけ
る燃焼部温度(A1 )の検出を行い、測定された燃焼部
温度(A1 )と、あらかじめ記憶させた所定温度値
(A)とを比較する。もしも、燃焼部温度(A1 )が所
定温度値(A)以上の高い温度であると、加熱電圧源1
1を常用電圧値(V0 )で作動させる。一方、燃焼部温
度(A1 )が所定温度値(A)未満の場合は加熱電圧源
11を初期は常用電圧値より高い電圧値(V1 )で作動
させることで加熱体6に一時的に高電力値を印加し素早
くセンサを暖める。またスタートと同時に、素子駆動用
電圧源9と素子電流検出手段10を作動させる。加熱体
6により酸素イオン伝導性固体電解質体19が加熱され
て酸素ポンピング作用が働き、酸素分子が酸素イオンと
して酸素イオン伝導性固体電解質体19を通過するが、
酸素拡散通路21により酸素分子の移動が徐々に制限さ
れるため、酸素イオンの通過が制限され、それに伴い発
生電流が徐々に低下する。やがて、所定時間(t)にな
ると加熱電圧変更手段12が作動し、加熱電圧源11が
印加する電圧値を急激にまたは徐々に常用電圧値
(V0 )まで低下させる。そして素子電流が安定する時
間(X)となると、制御信号読み取り器15が素子電流
検出手段10で検出された電流を読み取り、その値を制
御信号として活用する。なお、使用初期に加熱電圧源1
1が印加する電圧値は一例として常用電圧値の1.2倍以
下の電圧値とした。また所定時間(t)は、少くとも素
子電流が減少し始める時間より大であり、かつ長くとも
使用開始から素子電流減少開始までの時間の4倍以内の
時間に設定した。
【0033】その後、燃料供給部1および空気供給部2
が作動して時間(Y)で燃焼が開始する。そして、時間
(Z)において温度検出手段13から得られる燃焼部温
度(B1 )が所定温度値(A)より高温の所定温度値
(B)以上になった場合、加熱電圧変更手段12が作動
して加熱電圧源11を常用電圧値(V0 )より低い電圧
値(V2 )で作動させる。
【0034】限界電流式酸素センサ4は、制御信号読み
取り手段15を介して燃料供給部1または空気供給部2
と電気的に関連付けられており、燃焼排ガス中の酸素濃
度を測定して、あらかじめ記憶させた酸素濃度になるよ
うに燃料供給部1または空気供給部2を制御する。
【0035】このように本実施例によれば、加熱体6に
一時的に高電力値を印加しセンサを短時間に暖めること
で、酸素拡散通路21による酸素分子の移動制限作用や
酸素ポンピング作用が短時間に安定するため、センサ安
定時間は、使用初期より常用電圧のままで作動させた場
合より短縮され、短時間に酸素濃度が計測できるように
なるとともに、燃焼部3の温度を温度検出手段13で検
出して加熱体6への印加電圧を常用電圧値より下げるこ
とによりセンサ素子が必要以上に加熱されることを防止
する。
【0036】図6は、本発明の燃焼機器における限界電
流式酸素センサ4の周辺の構成およびその作動回路の第
2の実施例のブロック図である。基本的構成は図4と同
じであるが、限界電流式酸素センサ4には、そのセンサ
素子の温度を検出するセンサ温度検出部22が配置さ
れ、さらに排ガス温度検出手段17が燃焼排ガスが流れ
る煙道5に配置されて加熱電圧変更手段12と電気的に
導通し、さらに制御信号読み取り手段15にも導通して
いる。
【0037】以上のように構成され、つぎにその動作に
ついて図6およびタイミングチャートの図7にもとづき
説明する。まず加熱電圧変更手段12および温度検出手
段13を作動させて燃焼部温度(A1 )の検出を行い、
測定された燃焼部温度(A1)と、あらかじめ記憶され
た所定温度値(A)とを比較する。もしも、燃焼部温度
(A1 )が所定温度値(A)以上の高い温度であると、
加熱電圧源11を常用電圧値(V0 )で作動させる。一
方、燃焼部温度(A1 )が所定温度値(A)未満の場合
は加熱電圧源11を初期は常用電圧値より高い電圧値
(V1 )で作動させることで加熱体6に一時的に高電力
値を印加し素早くセンサを暖める。スタートと同時に、
素子駆動用電圧源9と素子電流検出手段10を作動させ
る。加熱体6により酸素イオン伝導性固体電解質体19
が加熱されて酸素ポンピング作用が働き、酸素分子が酸
素イオンとして酸素イオン伝導性固体電解質体19を通
過するが、酸素拡散通路21により酸素分子の移動が徐
々に制限されるため、酸素イオンの通過が制限され、そ
れに伴い発生電流が徐々に低下する。やがて、センサ温
度検出部22から得られたセンサ温度が所定センサ温度
(α)以上になると加熱電圧変更手段12が作動し、加
熱電圧源11が加熱体6に印加する電圧値を急激に常用
電圧値(V0 )まで低下させる。そして素子が安定する
時間(X)以後になると、制御信号読み取り器15が素
子電流検出手段10で検出された電流を読み取り、その
値を制御信号として活用する。なお、使用初期に加熱電
圧源11が印加する電圧値は例として常用電圧値の1.2
倍以下の電圧値とした。
【0038】その後、燃料供給部1および空気供給部2
が作動して時間(Y)で燃焼を開始する。そして、時間
(Z)において排ガス温度検出手段17から得られる排
ガス温度(T1 )が所定排ガス温度値(T)以上になっ
た場合、加熱電圧変更手段12が作動して加熱電圧源1
1の電圧を常用電圧値(V0 )より低い電圧値(V2
で作動させる。
【0039】このように本実施例によれば、加熱体6に
一時的に高電力値を印加しセンサを短時間に暖めること
で、酸素拡散通路21による酸素分子の移動制限作用や
酸素ポンピング作用が短時間に安定するため、センサ安
定時間は、使用初期より常用電圧のままで作動させた場
合より短縮され、短時間に酸素濃度が計測できるように
なるとともに、排ガス温度が所定温度以上に上昇したと
きに加熱体6に与える加熱電圧を常用電圧値より下げる
ことにより、センサ素子が必要以上に加熱されることを
防止する。
【0040】図8は本発明の燃焼機器における限界電流
式酸素センサ4の周辺の構成およびその作動回路の第3
の実施例のブロック図である。基本的構成は図4と同じ
であるが、加熱体6と加熱電圧源11との閉回路内には
ヒータ電流検出手段14が配置され、さらに燃焼部3の
燃焼火炎中に配置したイオン電流検出手段16が加熱電
圧変更手段12と電気的に導通し、またヒータ電流検出
手段14から制御信号読み取り手段15に電気的に導通
している。
【0041】以上のように構成され、つぎにその動作に
ついて図8およびタイミングチャートの図9にもとづい
て説明する。まず加熱電圧変更手段12および温度検出
手段13を作動させて燃焼部温度(A1 )の検出を行
い、測定された燃焼部温度(A 1 )とあらかじめ記憶さ
れた所定温度値(A)を比較する。もしも、燃焼部温度
(A1 )が所定温度値(A)以上の高い温度であると、
加熱電圧源11を常用電圧値(V0 )で作動させる。一
方、燃焼部温度(A1 )が所定温度値(A)未満の場合
は加熱電圧源11を初期は常用電圧値より高い電圧値
(V1 )で作動させることで加熱体6に一時的に高電力
値を印加し素早くセンサを暖める。スタートと同時に、
素子駆動用電圧源9と素子電流検出手段10を作動させ
る。加熱体6により酸素イオン伝導性固体電解質体19
が加熱されて酸素ポンピング作用が働き、酸素分子が酸
素イオンとして酸素イオン伝導性固体電解質体19を通
過するが、酸素拡散通路21により酸素分子の移動が徐
々に制限されるため、酸素イオンの通過が制限され、そ
れに伴い発生電流が徐々に低下する。やがて、ヒータ電
流検出手段14から得られたヒータ電流値が所定ヒータ
電流値(a)以下になると加熱電圧変更手段12が作動
し、加熱電圧源11が印加する電圧値を急激に常用電圧
値(V0 )まで低下させる。そして素子が安定する時間
(X)以後になると、制御信号読み取り器15が素子電
流検出手段10で検出された電流を読み取り、その値を
制御信号として活用する。なお、例として使用初期に加
熱電圧源11が印加する電圧値は常用電圧値の1.2倍以
下の電圧値とした。
【0042】その後、燃料供給部1および空気供給部2
が作動して時間(Y)で燃焼を開始する。そして、時間
(Z)においてイオン電流検出手段16から得られるイ
オン電流値(I1 )が所定イオン電流値(I)以上にな
った場合、加熱電圧変更手段12が作動して加熱電圧源
を常用電圧値より低い電圧値(V2 )で作動させる。
【0043】このように本実施例によれば、加熱体6に
一時的に高電力値を印加しセンサを短時間に暖めること
で、酸素拡散通路21による酸素分子の移動制限作用や
酸素ポンピング作用が短時間に安定するため、センサ安
定時間は、使用初期より常用電圧(V0 )のままで作動
させた場合より短縮され、短時間に酸素濃度が計測でき
るようになるとともに、燃焼部3の燃焼火炎中に配置し
たイオン電流検出手段から得られるイオン電流が所定値
以上の場合に加熱体への印加電圧を常用電圧値より下げ
ることにより、センサ素子が必要以上に加熱されること
を防止する。
【0044】なお、上記3実施例中の各構成要素は固定
的なものでなく、それぞれ他の実施例と組み合わせて用
いても差支えない。
【0045】以下、本発明の効果を実験例に基づき説明
する。 (実験1)実験は図4、図6および図8のすべての構成
要素を有する回路を用い、限界電流式酸素センサ(10
mm×10mm×0.7mm)を断熱材0.5gで外包した実装体
で大気中におけるセンサ安定時間を測定した。
【0046】試験は、大気中(酸素20.6%)で行い、
素子電流検出手段10として1000Ωの抵抗を用いそ
の両端の電圧を測定して素子電流を求めた。また加熱体
6と加熱電圧源11には、ヒータ電流検出手段14とし
て1.0Ωの抵抗を直列に接続して閉回路を構成した。さ
らに、シール板20″の表面の拡散孔側には素子温度検
出部22(具体的には白金センサ)が配置されている。
得られた素子電流の過渡特性を図10に、ヒータ電流の
過渡特性を図11に、センサ温度の過渡特性を図12に
示す。
【0047】まず動作方法について記す。加熱電圧源1
1および加熱電圧変更手段12を作動させリード線を介
して加熱部6に電圧10.9V(常用電圧値10.0Vの
1.09倍の電圧値)を印加し、加熱部6を介して酸素イ
オン伝導性固体電解質板19を加熱する。一方、加熱電
圧源11の作動と同時に素子駆動用電圧源9を作動さ
せ、印加する電圧値を1.0Vで作動させ電極膜18a,
18bに電圧を印加する。すると、酸素イオン伝導性固
体電解質体19の酸素ポンピング作用が働き、酸素分子
が酸素イオンとして酸素イオン伝導性固体電解質体19
を通過するため徐々に素子電流が増加するが、やがて酸
素拡散通路21により酸素分子の移動が徐々に制限され
るため、酸素イオンの通過が制限され、それに伴い素子
電流が時間とともに徐々に低下する。
【0048】素子電流は時間とともに減少しているが、
所定時間(t)(この場合は1.5分)となると加熱電圧
変更手段12が作動し、加熱電圧源11が印加する電圧
値を急激に常用電圧値の10.0Vまで低下させる。する
とセンサ素子電流は6分で安定化し、そして、素子電流
が安定する所定時間(X)(この場合は6分)となると
制御信号発生器15が電流検出手段9で検出された電流
を読み取り、制御信号として活用できるようになる。
【0049】一方、ヒータ電流は時間とともに電流が低
下するが、所定ヒータ電流値(a)である275mA
(使用初期より1.5分後)となると加熱電圧変更手段1
2が作動し、加熱電圧源11が印加する電圧値を急激に
常用電圧値の10.0Vまで低下させる。すると、急激に
ヒータ電流が減少し約6分で安定値の250mAが得ら
れる。
【0050】またセンサ温度は時間とともに増加する
が、所定温度(α)の440℃(使用初期より1.5分
後)となると加熱電圧変更手段12が作動し、加熱電圧
源11が印加する電圧値を急激に常用電圧値の10.0V
まで低下させる。すると、急激に素子温度が上昇し約6
分で安定温度の450℃が得られる。
【0051】参考のため、使用初期より常用電圧のまま
で作動させた従来例の場合、図10〜図12の破線のよ
うに素子電流やヒータ電流そしてセンサ温度は約14分
で安定した。
【0052】また、このセンサの長期連続使用で不都合
が生じない常用ヒータ消費電力値について検討したとこ
ろ、2.5〜2.9Wなら実用可能なことが判明した。この
理由は、2.9W以上では間欠使用に伴うヒートショック
で実用不可能になること、2.5W以下では長期使用に伴
う電極劣化のため実用不可能なためである。さらに詳細
に検討したところ、使用初期に加熱電圧源が短時間に印
加する電圧値は、常用電圧値の1.2倍以下が最適であっ
た。また印加電圧の変更時期は、素子電流が減少開始す
る時間以上であって、使用開始から減少開始までの時間
までの4倍値以内、ヒータ電流値がその安定値の1.32
倍以下で1.04倍以上になる時間、素子温度がその安定
温度の0.85倍以上で1.00倍以下になる時間とするこ
とによって、センサ安定時間が短縮され、しかも耐久性
に影響がないことが判明した。
【0053】(実験2)図1の機器構成において図4、
図6および図8のすべての構成要素を持った回路を用い
て実験を行った。燃料として灯油を使用する燃焼機器で
効果を判定した。この燃焼機器の燃焼排ガスが通過する
煙道5に、加熱体6を有し、断熱材7で外包し、さらに
気体通気性枠体8で外包した限界電流式酸素センサの実
装体を配置した。
【0054】燃焼機器は灯油を使用しているため、灯油
を気化させて蒸気とする必要があり、燃焼部3をあらか
じめ240℃前後にヒータで加熱し、加熱された部分に
灯油を滴下して気化させ蒸気としている。燃焼部温度
は、この気化面部の温度を測定したものである。
【0055】燃焼部3の温度推移を図13に示す。燃焼
部はその温度が時間とともに上昇しており、約7分経過
すると燃焼を開始するためその温度がさらに上昇し、や
がて300℃前後で安定する。なおこの燃焼機器におい
て、あらかじめ記憶させた所定温度値(A)は100℃
とした。また所定温度値(B)は260℃とした。
【0056】図14は、加熱電圧源11が加熱体6に印
加する電圧の推移である。燃焼部3の温度は使用初期が
30℃であり、100℃に設定した所定温度値(A)以
下であることが図13より判る。そのため印加電圧は、
使用初期は10.9V(常用電圧値10.0Vの1.09倍の
電圧値)とした。やがて所定時間(t)(この場合1.5
分)になると電圧が急激に変更されて常用電圧値の10.
0Vが印加される。そして、燃焼が始まり燃焼部3の温
度が所定温度値(B)である260℃以上になると、加
熱電圧変更手段12が作動して加熱体6への印加電圧を
9.0V(常用電圧値10.0Vの0.9倍)とした。なお、
従来は常時10.0Vを印加している。
【0057】限界電流式酸素センサ4から発生する素子
電流の過渡特性を図15に示す。素子電流は、使用初期
は時間とともに増加するが約1分も経過すると酸素拡散
通路により酸素分子の移動が徐々に制限されるため、時
間とともに徐々に低下する。そして約6分も経過すると
安定した値が得られる。このとき、限界電流式酸素セン
サ4はまだ大気と接触しているため、大気中酸素濃度に
おける限界電流値が得られることとなる。このため、こ
の大気中酸素濃度において測定される限界電流値をあら
かじめ記憶させた電流値と比較し、互いがほぼ同じ値な
らセンサは異常がないと判断でき、異なる値であればセ
ンサが異常と判断できる。
【0058】そして、7分経過すると燃焼を開始するた
め燃焼排ガス中の酸素濃度が減少し、それにともない素
子電流も減少し燃焼後1分で安定値が得られる。
【0059】参考のため、使用初期より常用電圧のまま
で作動させた従来法の場合の素子電流の過渡特性を破線
で示した。素子電流は、従来法の場合は燃焼を開始する
7分までに安定せず、さらに燃焼を開始してもなかなか
安定しなかった。そのため、大気中酸素濃度におけるセ
ンサの良否判定ができず、センサ異常が仮にあったとし
ても異常の状態で使用されるため誤測定が発生する。ま
た、燃焼開始後も素子電流がなかなか安定しないため安
定するまでセンサが使用できず不都合である。
【0060】センサ温度の過渡特性を図16に示す。本
発明の場合、センサ温度は約6分で約450℃に安定
し、さらに燃焼を開始した7分以後も約455℃でほぼ
安定した。一方、使用初期より常用電圧のままで作動さ
せた従来法の場合は、センサ温度は6分経過しても安定
温度に達せず、さらに燃焼を開始した以後に約520℃
でほぼ安定した。このセンサ温度520℃は、このセン
サを短期的に使用できる上限温度であり、長期間使用す
るとセンサの割れなどが発生する温度領域である。また
従来法においてセンサ温度が燃焼後は高くなる理由は、
燃焼が始まるとセンサは約260℃の燃焼排ガスにさら
され本来の加熱体供給熱以外の燃焼熱を受熱するためで
ある。その点、本発明は燃焼熱の受熱を想定して燃焼後
は加熱体への印加電圧を低下して加熱体供給熱量を低下
させ、センサ温度が燃焼前後にかかわらずほぼ同じとな
るようにした。
【0061】燃焼開始前における加熱電圧の変更時期で
あるが、所定時間(t)を1.5分とした場合、所定ヒー
タ電流値(a)は275mA以下となる時期であった。
【0062】加熱体6を流れるヒータ電流の過渡特性を
図17に示す。本発明の場合、ヒータ電流は約6分で約
250mAに安定し、さらに燃焼を開始した7分以後も
約225mAでほぼ安定した。本発明において燃焼開始
後のヒータ電流値が燃焼開始前の値と比較してセンサ温
度が概略同じであるにもかかわらず小さい理由は、燃焼
開始後は加熱体に印加する電圧を低下させているため加
熱体の温度が低下しそれに伴いヒータ電流値が低下する
のに対して、センサ温度は加熱体供給熱による温度にさ
らに燃焼熱の受熱の温度が加算された温度だからであ
る。
【0063】一方、使用初期より常用電圧のままで作動
させた従来法の場合は、ヒータ電流値は6分経過しても
安定せず、さらに燃焼が開始してもなかなか安定しなか
った。燃焼開始後のヒータ電流値が燃焼開始前の値と比
較して小さい理由は、燃焼開始後はセンサ温度が高くな
り加熱体に使用した白金ヒータの抵抗がそれに伴い高く
なりその結果ヒータ電流値が低下するためである。燃焼
開始前における加熱電圧の変更時期であるが、所定時間
(t)を1.5分とした場合、所定センサ温度(α)は4
40℃となる時期であった。
【0064】図18は、排ガス流路中に配置した排ガス
温度検出手段から得られる排ガス温度の過渡特性であ
る。排ガス温度は燃焼開始とともにその値が得られ、徐
々に値が大きくなり、やがて安定してきた。燃焼部温度
が所定温度値(B)である260℃になったとき、排ガ
ス温度は80℃であり、この80℃を所定排ガス温度値
(T)とし、80℃以上の排ガス温度が得られると加熱
体への印加電圧を変更するようにした。
【0065】図19は、燃焼部の燃焼火炎中に配置した
イオン電流検出手段から得られるイオン電流の過渡特性
である。イオン電流は燃焼開始とともにその値が得ら
れ、徐々に値が大きくなり、やがて安定してきた。燃焼
部温度が所定温度値(B)である260℃になるとき、
イオン電流値は6μAでありこの6μAを所定イオン電
流値(I)とし、6μA以上のイオン電流値が得られる
と加熱体への印加電圧を変更するようにした。
【0066】(実験3)燃料として灯油を使用する燃焼
機器において、使用初期の燃焼部の温度を高くして効果
を判定した。実験は、実験2と同じであるが燃焼機器を
燃焼させたのち停止させ、5分後に再び燃焼させること
で使用初期における燃焼部の温度を高くし、しかも限界
電流式酸素センサのセンサ温度を高くした。
【0067】燃焼部3の温度推移を図20に示す。燃焼
機器を5分前まで燃焼させていたので、燃焼部はその温
度が使用初期は約200℃もあり、約1分経過すると燃
焼を開始してその温度がさらに上昇しやがて300℃前
後で安定する。なお燃焼機器において、あらかじめ記憶
させた所定温度値(A)は100℃とし、所定温度値
(B)は260℃としている。
【0068】図21は、加熱電圧源11が加熱体6に印
加する電圧の推移である。燃焼部3の温度は使用初期が
200℃であり、100℃に設定した所定温度値(A)
以上である。そのため印加電圧は、使用初期は常用電圧
値の10.0Vとした。そして、燃焼が始まり燃焼部3の
温度が所定温度値(B)である260℃以上になると、
加熱電圧変更手段12が作動して印加電圧を9.0V(常
用電圧値10.0Vの0.9倍)とした。なお参考例は、使
用初期は10.9V(常用電圧値10.0Vの1.09倍の電
圧値)を印加し、所定時間(t)(この場合1.5分)に
なると電圧が急激に変更されて常用電圧値の10.0Vが
印加される例である。
【0069】センサ温度の過渡特性を図22に示す。燃
焼機器を5分前まで燃焼させていたのでセンサも暖まっ
ており、センサ温度が使用初期は約380℃もある。セ
ンサ温度は、燃焼開始の約1分経過後は約420℃にな
り約3分経過後は約550℃でほぼ安定した。一方、使
用初期は10.9V(常用電圧値10.0Vの1.09倍の電
圧値)を印加し、所定時間(t)(1.5分)になると電
圧を急激に変更されて常用電圧値の10.0Vを印加する
参考例の場合は、センサ温度は約10分後に約550℃
でほぼ安定した。これは、電圧変更時期が1.5分と決っ
ているため、燃焼開始の1.0分になってもまだ10.9V
が印加されているためセンサが必要以上に暖められ、そ
の分安定するのに多くの時間を要するためである。
【0070】限界電流式酸素センサ4から発生する素子
電流の過渡特性を図23に示す。素子電流は、使用初期
は時間とともに増加するがすぐに酸素拡散通路により酸
素分子の移動が徐々に制限されるため、時間とともに徐
々に低下する。
【0071】約1分後の燃焼開始とともに燃焼排ガス中
の酸素濃度が減少し、それにともない素子電流も減少し
約3分で安定値が得られる。
【0072】参考例は、使用初期は10.9V(常用電圧
値10.0Vの1.09倍の電圧値)を印加し所定時間
(t)1.5分になると電圧を急激に変更されて常用電圧
値の10.0Vを印加するため、素子電流は約10分後に
ほぼ安定した。これは、電圧変更時期が1.5分と決って
いるため、燃焼開始の1.0分になってもまだ10.9Vが
印加されているためセンサが必要以上に暖められ、その
分安定するのに多くの時間を要するためである。
【0073】以上提示した数値は一例であり、センサの
材質や構造、燃焼装置の構造によって異った値を示すも
のであり、この値は発明の実施範囲を制約するものでは
ない。
【0074】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の燃焼機器は、限界電流式酸素センサを暖める加熱体に
印加する電圧値を、燃焼部温度の大小により変更するよ
う構成したことにより、燃焼機器の使用形態による燃焼
開始時間を考慮したセンサ作動方法を実現し、燃焼機器
の使い始めのように比較的長い燃焼開始時間の場合に
は、加熱体に印加する電圧値を使用初期のみ高くし所定
時間が経過したら常用電圧を印加する方法とし、一方、
使用を一時的に中断し再び再開する際のように燃焼部が
暖まっている場合は、加熱体に印加する電圧値を使用初
期から常用電圧を印加する方法とし、これにより限界電
流式酸素センサは短時間で安定し、酸素濃度計測を早期
に開始できる。
【0075】また、本発明の燃焼機器は、限界電流式酸
素センサを暖める加熱体に印加する電圧値を、燃焼開始
後は低下させるよう構成したことにより、燃焼中はセン
サが燃焼排ガス熱を受熱するため、加熱体からの供給熱
を低下させることができ、そのため、センサ温度は大気
中の場合とほぼ同じ温度となり、センサの耐久性低下を
生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の燃焼機器の基本構成ブロッ
ク図
【図2】同加熱電圧変更手段の動作状態を示すフローチ
ャート
【図3】同加熱電圧変更手段の動作状態を示すフローチ
ャート
【図4】本発明の燃焼機器における限界電流式酸素セン
サの周辺構成およびその作動回路の第1の実施例のブロ
ック図
【図5】同制御流れのタイミングチャート
【図6】本発明の燃焼機器における限界電流式酸素セン
サの周辺構成およびその作動回路の第2の実施例のブロ
ック図
【図7】同制御流れのタイミングチャート
【図8】本発明の燃焼機器における限界電流式酸素セン
サの周辺構成およびその作動回路の第3の実施例のブロ
ック図
【図9】同制御流れのタイミングチャート
【図10】本発明におけるセンサの素子電流の過渡特性
【図11】同加熱体のヒータ電流の過渡特性図
【図12】同センサのセンサ温度の過渡特性図
【図13】同燃焼機器の燃焼部温度の過渡特性図
【図14】同加熱体への印加電圧推移図
【図15】同センサの素子電流の過渡特性図
【図16】同センサ温度の過渡特性図
【図17】同加熱体を流れるヒータ電流の過渡特性図
【図18】同燃焼機器の排ガス温度の過渡特性図
【図19】同燃焼機器のイオン電流検出手段のイオン電
流の過渡特性図
【図20】同燃焼機器の燃焼部の温度推移特性図
【図21】同加熱体に印加する電圧の推移特性図
【図22】同センサ温度の過渡特性図
【図23】同センサから発生する素子電流の過渡特性図
【図24】従来例の燃焼機器の限界電流式酸素センサの
周辺構成およびその作動回路のブロック図
【符号の説明】
1 燃料供給部 2 空気供給部 3 燃焼部 4 限界電流式酸素センサ 5 煙道 6 加熱体 7 断熱材 8 気体通気性枠体 9 素子駆動用電圧源 10 素子電流検出手段 11 加熱電圧源 12 加熱電圧変更手段 13 温度検出手段 14 ヒータ電流検出手段 16 イオン電流検出手段 17 排ガス温度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G01N 27/41 G05D 23/20 9132−3H

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、前記燃焼部に配置し
    て前記燃焼部の温度検出結果を前記加熱電圧変更手段に
    与える温度検出手段とを有し、前記温度検出手段は前記
    燃焼部の温度を検知して、それがあらかじめ記憶させた
    所定温度値以上の場合は、前記加熱電圧変更手段は前記
    加熱電圧源を常用電圧値で作動させ、所定温度値未満の
    場合は前記加熱電圧源を使用初期は常用電圧値より高い
    電圧値で作動させるとともに、あらかじめ記憶させた所
    定時間経過後に常用電圧値まで低下させて作動させるよ
    うに構成した燃焼機器。
  2. 【請求項2】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、前記燃焼部に配置し
    て前記燃焼部の温度検出結果を前記加熱電圧変更手段に
    与える温度検出手段と、前記限界電流式酸素センサ内に
    センサ素子の温度を検出して前記加熱電圧変更手段に与
    えるセンサ温度検出部とを有し、前記温度検出手段は燃
    焼部の温度を検知して、それがあらかじめ記憶させた所
    定温度値以上の場合は、前記加熱電圧変更手段は前記加
    熱電圧源を常用電圧値で作動させ、所定温度値未満の場
    合は前記加熱電圧源を使用初期は常用電圧値より高い電
    圧値で作動させるとともに、前記センサ温度検出部で検
    知されたセンサ温度があらかじめ記憶させた所定センサ
    温度以上になった場合は常用電圧値まで低下させて作動
    させるように構成した燃焼機器。
  3. 【請求項3】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、前記燃焼部に配置し
    て前記燃焼部の温度検出結果を前記加熱電圧変更手段に
    与える温度検出手段と、前記限界電流式酸素センサの加
    熱体と前記加熱電圧源との接続閉回路内に設け、その検
    出結果を前記加熱電圧変更手段に与えるヒータ電流検出
    手段とを有し、前記温度検出手段は前記燃焼部の温度を
    検知して、それがあらかじめ記憶させた所定温度値以上
    の場合は、前記加熱電圧変更手段は前記加熱電圧源を常
    用電圧値で作動させ、所定温度値未満の場合は前記加熱
    電圧源を使用初期は常用電圧値より高い電圧値で作動さ
    せるとともに、前記ヒータ電流検出手段で検知されたヒ
    ータ電流値があらかじめ記憶させた所定ヒータ電流値以
    下になった場合は常用電圧値まで低下させて作動させる
    ように構成した燃焼機器。
  4. 【請求項4】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、前記燃焼部に配置し
    て前記燃焼部の温度検出結果を前記加熱電圧変更手段に
    与える温度検出手段とを有し、前記加熱電圧変更手段は
    前記温度検出手段から得られる燃焼部温度があらかじめ
    記憶させた所定温度以上の場合は前記加熱電圧源を常用
    電圧値より低い電圧値で作動させるように構成した燃焼
    機器。
  5. 【請求項5】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、燃焼部からの燃焼排
    ガスが流れる煙道中に配置し、その検出結果を前記加熱
    電圧変更手段に与える排ガス温度検出手段とを有し、前
    記加熱電圧変更手段は前記排ガス温度検出手段から得ら
    れる排ガス温度が、あらかじめ記憶させた所定排ガス温
    度以上の場合は、加熱電圧源を常用電圧値より低い電圧
    値で作動させるように構成した燃焼機器。
  6. 【請求項6】 燃料を供給する燃料供給部と、空気を供
    給する空気供給部と、燃料と空気の混合ガスを燃焼させ
    る燃焼部と、前記燃焼部からの燃焼排ガスが流れる煙道
    と、前記煙道中に配置されセンサ素子に近接して配置さ
    れた加熱体を有し断熱材で外包された限界電流式酸素セ
    ンサと、前記限界電流式酸素センサの加熱体に加熱電圧
    を印加する加熱電圧源と、前記加熱電圧源に印加する電
    圧を変更する加熱電圧変更手段と、燃焼部の燃焼火炎中
    に配置され、その検出結果を前記加熱電圧変更手段に与
    えるイオン電流検出手段とを有し、前記加熱電圧変更手
    段は前記イオン電流検出手段から得られるイオン電流値
    が、あらかじめ記憶させた所定イオン電流値以上の場合
    は、加熱電圧源を常用電圧値より低い電圧値で作動させ
    るように構成した燃焼機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0809075A2 (en) * 1996-05-22 1997-11-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method and apparatus for controlling combustion using an oxygen sensor
JP2021047038A (ja) * 2019-09-17 2021-03-25 株式会社デンソーウェーブ 流体加熱装置

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