JPH06324017A - 限界電流式酸素センサの作動装置 - Google Patents

限界電流式酸素センサの作動装置

Info

Publication number
JPH06324017A
JPH06324017A JP5114594A JP11459493A JPH06324017A JP H06324017 A JPH06324017 A JP H06324017A JP 5114594 A JP5114594 A JP 5114594A JP 11459493 A JP11459493 A JP 11459493A JP H06324017 A JPH06324017 A JP H06324017A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heating
voltage
oxygen
sensor
voltage value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5114594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiro Tsuruta
邦弘 鶴田
Takeshi Nagai
彪 長井
Takahiro Umeda
孝裕 梅田
Shigeru Murakami
村上  茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5114594A priority Critical patent/JPH06324017A/ja
Publication of JPH06324017A publication Critical patent/JPH06324017A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短時間に酸素濃度の計測が開始できる限界電
流式酸素センサの作動装置を提供する。 【構成】 センサ素子1の加熱体5に電圧を印加する加
熱電圧源11に、使用初期には加熱電圧源11が印加す
る電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動させ、所定
時間(I)経過後に急激に常用電圧値まで低下させる加
熱電圧変更手段12を併設することにより、センサ安定
時間は、使用初期より常用電圧のままで作動させた従来
の場合より大幅に短縮され、短時間に酸素濃度の計測を
開始できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気中の酸素濃度を検
出する限界電流式酸素センサの作動装置に関し、特に酸
素濃度の検出が可能な状態になる暖気ウォーミング時間
(安定時間)を短縮する限界電流式酸素センサの作動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の限界電流式酸素センサの作動装置
を図11に示す。限界電流式酸素センサのセンサ素子1
は、対となる電極膜1aおよび1bが両面に形成された
酸素イオン伝導性固体電解質体2と、酸素イオン伝導性
固体電解質体2の片側に位置し電極膜1aを囲むように
配置され、かつ流入する酸素分子の移動を制限する酸素
拡散通路3を有する拡散律速体4と、拡散律速体4に併
設された加熱体5を有し、また、このセンサ素子1は、
断熱材6で外包され、さらにこの断熱材6は気体通気性
枠体6aで外包されてセンサ実装体7を構成している。
【0003】一方、作動装置は、電極膜1aおよび1b
に一定電圧を印加する素子駆動用電圧源8と、電極膜1
aおよび1bで発生する電流を検出するための素子電流
検出手段9とを有し、センサ素子1の電極膜1aおよび
1bと素子駆動用電圧源8と素子電流検出手段9とは直
列に接続され閉回路を構成している。また、センサ素子
の加熱体5には加熱のための電圧を印加する加熱電圧源
11が併設されている。
【0004】以上のように構成され、つぎにその作動方
法について述べる。まず、素子駆動用電圧源8と加熱電
圧源11を一定電圧値にて作動させる。すると、加熱体
5により酸素イオン伝導性固体電解質体2が加熱されて
酸素ポンピング作用が働き、酸素分子が酸素イオンとし
て酸素イオン伝導性固体電解質体2を通過し発生電流が
一時的に増加するが、酸素拡散通路3により酸素分子の
移動が徐々に制限されるため、酸素イオンの通過が制限
されそれに伴い発生電流が徐々に低下する。やがて、酸
素拡散通路3による酸素分子の移動制限作用が安定する
ため、発生電流も安定し限界電流を呈するようになる。
そのため、センサ素子1が限界電流特性を呈するように
なるにはかなりの時間を要する。そこでこのセンサ安定
時間をあらかじめ測定しておき、この安定時間の経過後
に素子電流検出手段9で検出された電流を読み取って制
御信号として活用している。
【0005】また他の従来例として、電極膜1aおよび
1bに印加する素子駆動用電圧値を発生電流とリンクさ
せ、電流値が大きい時は素子駆動用電圧値を大きくし電
流値が小さい時は素子駆動用電圧値も小さくする作動装
置もある。この第2の従来例の作動装置は、素子駆動用
電圧値を発生電流とリンクさせてセンサ特性の安定化を
計るものであるが、やはりセンサ素子1が安定した後で
なければ素子電流検出手段9で検出された電流を読み取
って制御信号として活用することができない。
【0006】そこで、センサ素子1のセンサ安定時間を
短縮して短時間に酸素濃度が計測できるようにするため
に、従来行われていた方法は加熱体5に印加する電圧値
を低下させてヒータ消費電力値を低下させる方法、また
は電極膜1aおよび1bに印加する印加電圧値を低下さ
せる方法などがある。しかし、いずれの方法もセンサ素
子1の耐久性や応答性の観点では好ましくなく、耐久性
や応答性の低下を招くという問題点があった。その理由
は、短時間に酸素濃度が計測できるようにすることセン
サの耐久性・応答性とは相反事項である。すなわちセン
サの耐久性や応答性を向上させるには、加熱体5に印加
する電圧値はセンサ素子1の割れ等を生じさせない範囲
においてできるだけ高くして高ヒータ消費電力値にする
こと、電極膜1aおよび1bに印加する印加電圧値は水
分の電気分解を生じさせない範囲においてできるだけ高
くして高印加電圧値にすることが必要であるが、短時間
に酸素濃度を計測できるようにすることを優先する観点
から、加熱体に印加する電圧値を低下させて消費電力値
を低下させる方法、または電極膜に印加する印加電圧値
を低下させる方法を採用しているのが現状である。ま
た、加熱体5に印加する電圧値(消費電力値)の具体的
上限値は、センサの割れ等が生じるため容易に設定でき
ず、その最適値の決定には多くの実験を必要とし、この
煩雑さを避けるために加熱体に印加する電圧値を低下さ
せる方法、または加熱体での消費電力値を低下させる方
法をやむを得ず使用しているのが現状である。また特開
昭57−139657に見られるように酸素センサの温
度を検出する温度検出素子により、または酸素センサの
発熱体と固定抵抗とのブリッジの不平衡を検出して、酸
素センサの温度を一定に保とうとする試みが開示されて
いるが、この例では酸素センサの温度を短時間に立上げ
るという技術思想は開示されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の限界電流式酸
素センサの作動装置は従来の装置の問題点であったセン
サ素子1の安定時間を短縮し、短時間で酸素濃度の計測
を開始できるようにし、また併せてセンサ素子1の耐久
性や応答性を低下させない手段を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に対応する限界電流式酸素センサ
の作動装置は、そのセンサ素子は対となる電極膜が両面
に形成された酸素イオン伝導性固体電解質体と前記酸素
イオン伝導性固体電解質体の片側に位置し前記電極膜の
片側を囲むように配置され、かつ流入する酸素分子の移
動を制限する酸素拡散通路を有する拡散律速体と前記拡
散律速体に、または前記酸素イオン伝導性固体電解質体
に併設された加熱体とを有し、前記センサ素子を断熱材
で外包してセンサ実装体とし、前記センサ素子の電極膜
に直列にセンサ素子駆動用電圧源とセンサ素子電流検出
手段とを接続して閉回路を構成し、さらに前記センサ素
子の加熱体に電圧を印加する加熱電圧源とを設け、使用
初期は前記加熱電圧源が印加する電圧値を常用電圧値よ
り高い電圧値で作動させ所定時間経過後に常用電圧値ま
で低下させる加熱電圧変更手段を前記加熱電圧源に併設
した構成となっている。
【0009】また、本発明の請求項2に対応する限界電
流式酸素センサの作動装置は、そのセンサ素子は対とな
る電極膜が両面に形形成された酸素イオン伝導性固体電
解質体と、前記酸素イオン伝導性固体電解質体の片側に
位置し前記電極膜の片側を囲むように配置され、かつ流
入する酸素分子の移動を制限する酸素拡散通路を有する
拡散律速体と前記拡散律速体に、または前記酸素イオン
伝導性固体電解質体に併設された加熱体とを有し、前記
センサ素子を断熱材で外包してセンサ実装体とし、前記
センサ素子の電極膜に直列に素子駆動用電圧源と素子電
流検出手段とを接続して閉回路を構成し、さらに前記セ
ンサ素子の加熱体に電圧を印加する加熱電圧源とヒータ
電流検出手段とを直列に接続して閉回路を構成し、使用
初期は前記加熱電圧源が印加する電圧値を常用電圧値よ
り高い電圧値で作動させ前記ヒータ電流検出手段との接
続で得られるヒータ電流値が安定値よりも大きい所定値
以下になると常用電圧値まで低下させる加熱電圧変更手
段を前記加熱電圧源に併設した構成となっている。
【0010】また、本発明の請求項3に対応する限界電
流式酸素センサの作動装置は、そのセンサ素子は対とな
る電極膜が両面に形成された酸素イオン伝導性固体電解
質体と、前記酸素イオン伝導性固体電解質体の片側に位
置し前記電極膜の片側を囲むように配置され、かつ流入
する酸素分子の移動を制限する酸素拡散通路を有する拡
散律速体と前記拡散律速体に、または前記固体電解質体
に併設された加熱体とを有し、前記センサ素子を断熱材
で外包してセンサ実装体とし、前記センサ素子の電極膜
に直列に素子駆動用電圧源と素子電流検出手段とを接続
して閉回路を構成し、かつ前記センサ素子に素子温度検
出部を配置し、さらに前記センサ素子の加熱体に電圧を
印加する加熱電圧源を設け、使用初期は前記加熱電圧源
が印加する電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動さ
せ前記素子温度検出部との接続で得られる素子温度が安
定値よりも小さい所定温度以上になると常用電圧値まで
低下させる加熱電圧変更手段を前記加熱電圧源に併設し
た構成となっている。
【0011】
【作用】本発明は上記の構成において、使用初期は加熱
電圧源が印加する電圧値を常用電圧値より高い電圧値で
作動させ、所定時間経過後、またはヒータ電流値が所定
値以下になった後、または素子温度が所定温度以上にな
った後、常用電圧値まで低下させることにより、センサ
素子が短時間に安定温度まで達し、センサ安定時間は、
使用初期より常用電圧のままで作動させる場合より大幅
に短縮され、短時間に酸素濃度が計測できるようになる
ため、加熱体の消費電力値も、電極膜に印加する印加電
圧値も耐久性や応答性確保の観点で可能な限り高くでき
ることとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明の限界電流式酸素センサの作動装置の第1
の実施例の構成図を図1に示す。限界電流式酸素センサ
のセンサ素子1は、対となる電極膜1aおよび1bが両
面に形成された酸素イオン伝導性固体電解質体2と、こ
の酸素イオン伝導性固体電解質体2の片側上部にカソー
ド側電極膜1aを囲み始端と終端が互いに間隔を有する
ように配置された螺旋型スペーサ4aと、この螺旋型ス
ペーサ4aの上部に配置されたシール板4bと、このシ
ール板4bの上部に配置された加熱部5とを有してい
る。そして螺旋型スペーサ4aとシール板4bとで拡散
律速体4が構成され、酸素拡散通路3が螺旋型スペーサ
4aの相対向する隔壁と酸素イオン伝導性固体電解質体
2とシール板4bで囲まれる螺旋型の空間で形成され
る。なお、加熱体5は図示の位置でなく酸素イオン伝導
性固体電解質体2に併設してもよい。このセンサ素子1
は、断熱材6で外包し、さらにこの断熱材6を通気性枠
体6aで外包してセンサ実装体7を構成している。
【0013】そしてセンサ素子1の電極膜1aおよび1
bに一定電圧を印加する素子駆動用電圧源8の陽極はア
ノード側電極膜1bに、陰極は電極膜1aおよび1b間
で発生する電流を検出するための素子電流検出手段9に
接続され、素子電流検出手段9の他端には酸素センサの
カソード側電極膜1aが接続されて閉回路を構成してい
る。また、センサ素子の加熱体5には加熱のための電圧
を印加する加熱電圧源11が接続されている。一方加熱
電圧源11には、使用初期は加熱電圧源11が印加する
電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動させ所定時間
(I)経過後に急激に常用電圧値まで低下させる加熱電
圧変更手段12が併設されている。また必要に応じて、
素子電流検出手段9には、所定時間(I)より後であっ
て、センサ特性が安定する所定時間(II)以後に素子
電流検出手段9からの検出電流を読み取り制御信号とし
て用いる制御信号読み取り器10が併設されている。
【0014】上記のセンサ素子1の具体的な構造をさら
に詳しく説明する。図2は、本発明の1実施例における
限界電流式酸素センサの作動装置に用いるセンサ素子の
分解斜視図である。対となる電極膜1aと1b(裏側の
ため図示せず)が酸素イオン伝導性固体電解質体2の両
面に形成されている。この酸素イオン伝導性固体電解質
体2の片側上部にカソード側電極膜1aを囲み、始端と
終端がお互いに間隔を有するように配置された螺旋型ス
ペーサ4aが配置されている。そしてこの螺旋型スペー
サ4aの上部にシール板4bが配置され、さらにこのシ
ール板4bの上部に加熱部5が配置されセンサ素子を構
成している。なお、拡散律速体4は、螺旋型スペーサ4
aとシール板4bとからなり、酸素拡散通路3が螺旋型
スペーサ4aの相対向する隔壁と酸素イオン伝導性固体
電解質体2とシール板4bとで囲まれる螺旋型の空間で
形成され、酸素はこの螺旋型空間を経由してカソード側
電極膜1aへ拡散する。
【0015】つぎに具体的実例にもとづいてその製法を
説明する。図2の限界電流式酸素センサにおいて酸素イ
オン伝導性固体電解質体2としてジルコニア(ZrO2
にY2 O3 を8モル%添加したもの)、電極膜1
a・1bとして白金、螺旋型スペーサ4aとして硝子
(熱膨張係数はジルコニアと概略同一であり、所定粒径
の耐熱性粒子を微量含有しているもの)、シール板4b
としてフォルステライト、加熱部5として白金ヒータを
用いた。まず、電極膜1a・1bを酸素イオン伝導性固
体電解質体2の上に、さらに螺旋型スペーサ4aを酸素
イオン伝導性固体電解質体2の上に厚膜印刷技術および
焼成技術を用いて形成した。一方、シール板4bの上に
は加熱部5を厚膜印刷技術および焼成技術を用いて形成
する。つぎに、酸素イオン伝導性固体電解質体2上の螺
旋型スペーサ4aとシール板4bとを積層し加熱溶融す
ることで酸素拡散通路3を形成する。そして電極膜1
a,1b、加熱部5にリード線(図示せず)を取りつけ
て完成する。
【0016】このセンサ素子は、セラミック製底体(図
示せず)の上に載置し、セラミック製底体に設けたリー
ド端子にリード線を電気的に接合し、その後断熱材6で
外包し、さらにこの断熱材6をステンレス製金網(図示
せず)で外包し、セラミック製底体とステンレス製金網
を接合して気体通気性枠体6aとしてセンサ実装体7を
構成している。
【0017】以上のように構成され、つぎにその動作に
ついて図3を併用して説明する。まず加熱電圧源11お
よび加熱電圧変更手段12を作動させ、当初加熱電圧源
11が印加する電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作
動させることで加熱体5に一時的に高電力値を印加しセ
ンサ素子1を暖める。それと同時に、素子駆動用電圧源
8と素子電流検出手段9を作動させる。すると、加熱体
5により酸素イオン伝導性固体電解質体2が加熱されて
酸素ポンピング作用が働き酸素分子が酸素イオンとして
酸素イオン伝導性固体電解質体2を通過するが、酸素拡
散通路3により酸素分子の移動が徐々に制限されるた
め、酸素イオン伝導性固体電解質体2内における酸素イ
オンの通過が制限され、それに伴い電極膜1aおよび1
b間の発生電流が徐々に低下する。やがて所定時間
(I)になると加熱電圧変更手段12が作動し、加熱電
圧源11が印加する電圧値を急激に常用電圧値まで低下
させる。当初加熱体5に一時的に高電力値を印加しセン
サ素子1を短時間に暖めることで、酸素拡散通路3によ
る酸素分子の移動制限作用や酸素イオン伝導性固体電解
質体2による酸素ポンピング作用が短時間に安定するた
め、センサ安定時間は、使用初期より常用電圧のままで
作動させた場合より短縮され、短時間に酸素濃度が計測
できるようになる。そしてセンサ特性が安定する所定時
間(II)となると、制御信号読み取り器10が素子電
流検出手段9で検出された電流を読み取り、その値を制
御信号として活用する。
【0018】一例として使用初期に加熱電圧源11が印
加する電圧値は常用電圧値の1.2倍以下の電圧値とし
た。また所定時間(I)は、素子電流が減少し始める時
間以後であって、使用初期から素子電流減少開始までの
時間の4倍以内の時間に設定した。
【0019】つぎに本発明の限界電流式酸素センサの作
動装置の第2の実施例を図4に示す。限界電流式酸素セ
ンサのセンサ素子1の構成は図1および図2と同じであ
る。作動装置は、電極膜1aおよび1bに一定電圧を印
加する素子駆動用電圧源8と、電極膜1aおよび1bで
発生する電流を検出するための素子電流検出手段9とを
有し、センサ素子の電極膜1aおよび1bには直列に素
子駆動用電圧源8と素子電流検出手段9とが接続され閉
回路を構成している。また、センサ素子の加熱体5には
加熱のための電圧を印加する加熱電圧源11とヒータ電
流検出手段13とが直列に接続され閉回路を構成してい
る。そして、使用初期は加熱電圧源11が印加する電圧
値を常用電圧値より高い電圧値で作動させ、ヒータ電流
検出手段13との接続で得られるヒータ電流値が安定値
よりも大きい所定値(A)以下になると急激にまたは徐
々に常用電圧値まで低下させる加熱電圧変更手段12が
加熱電圧源11に併設されている。また必要に応じて、
ヒータ電流検出手段13との接続で得られるヒータ電流
値が安定値である所定値(B)になると素子電流検出手
段9からの検出電流を読み取り制御信号として用いる制
御信号読み取り器10を素子電流検出手段9に併設した
構成となっている。
【0020】以上のように構成され、つぎにその作動方
法について図5を併用して述べる。まず、加熱電圧源1
1および加熱電圧変更手段12、さらにヒータ電流検出
手段13を作動させ、加熱電圧源11が加熱体5に印加
する電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動させるこ
とで加熱体5に一時的に高電力値を印加しセンサ素子1
を暖める。それと同時に、素子駆動用電圧源8と電流検
出手段9を作動させる。すると、加熱体5により酸素イ
オン伝導性固体電解質体2が加熱されて酸素ポンピング
作用が働き、酸素分子が酸素イオンとして酸素イオン伝
導性固体電解質体2を通過するが、酸素拡散通路3によ
り酸素分子の移動が徐々に制限されるため、酸素イオン
の通過が制限され、それに伴い発生電流が徐々に低下す
る。やがて、ヒータ電流検出手段13との接続で得られ
るヒータ電流値がヒータ温度の上昇による抵抗値の増大
により安定値よりも大きい所定値(A)以下になると、
加熱電圧変更手段12が作動して、加熱電圧源11が印
加する電圧値を急激にまたは徐々に常用電圧値まで低下
させる。加熱体5に一時的に高電力値を印加しセンサ素
子を短時間に暖めることで、酸素拡散通路3による酸素
分子の移動制限作用や酸素ポンピング作用が短時間に安
定するため、センサ安定時間は使用初期より常用電圧の
ままで作動させた場合より短縮され、短時間に酸素濃度
が計測できるようになる。そしてヒータ電流値が安定値
(B)になると、制御信号読み取り器10が素子電流検
出手段9からの検出電流を読み取り、その値を制御信号
として活用する。
【0021】使用初期に前記加熱電圧源が印加する電圧
値は、常用電圧値の1.2倍以下の電圧値とした。所定
ヒータ電流値(A)は、安定値の1.32倍〜1.04
倍のヒータ電流値とした。
【0022】つぎに限界電流式酸素センサの作動装置の
第3の実施例の構成図を図6に示す。限界電流式酸素セ
ンサのセンサ素子1の構成は図1および図4と同様であ
るが、センサ素子1内(この場合はシール板4bの下面
で、拡散通路3側)に素子温度検出部14が配置されて
いる。限界電流式酸素センサの作動装置はセンサ素子1
の電極膜1aおよび1bに一定電圧を印加する素子駆動
用電圧源8と、電極膜1aおよび1bで発生する電流を
検出するための素子電流検出手段9とを有し、センサ素
子の電極膜1aおよび1bには直列に素子駆動用電圧源
8と素子電流検出手段9とが接続され閉回路を構成して
いる。一方、センサ素子の加熱体5には加熱のための電
圧を印加する加熱電圧源11が接続されており、さらに
センサ素子内の素子温度検出部14からは加熱電圧変更
手段12に接続されている。そして加熱電圧源11に
は、使用初期は加熱電圧源11が印加する電圧値を常用
電圧値より高い電圧値で作動させ、素子温度検出部14
との接続で得られる素子温度が安定値よりも小さい所定
温度(α)以上になると印加する電圧値を急激にまたは
徐々に常用電圧値まで低下させる加熱電圧変更手段12
を加熱電圧源11に併設した。さらに必要に応じて、素
子温度検出部14との接続で得られる素子温度が安定値
である所定温度(β)になると素子電流検出手段9から
の検出電流を読み取り制御信号として活用する制御信号
読み取り器10を素子電流検出手段9に併設している。
【0023】以上のように構成され、つぎにその作動方
法について図7を併用しながら述べる。まず、加熱電圧
源11、加熱電圧変更手段12および素子温度検出部1
4を作動させ、加熱電圧源11が印加する電圧値を常用
電圧値より高い電圧値で作動させることで加熱体5に一
時的に高電力値を印加しセンサ素子を暖める。それと同
時に、素子駆動用電圧源8と素子電流検出手段9を作動
させる。すると、加熱体5により酸素イオン伝導性固体
電解質体2が加熱されて酸素ポンピング作用が働き、酸
素分子が酸素イオンとして酸素イオン伝導性固体電解質
体2を通過するが、酸素拡散通路3により酸素分子の移
動が徐々に制限されるため、酸素イオンの通過が制限さ
れ、それに伴い発生電流が徐々に低下する。
【0024】やがて、素子温度検出部14との接続で得
られる素子温度が安定値よりも小さい所定温度(α)以
上になると印加する電圧値を急激に常用電圧値まで低下
させる加熱電圧変更手段12が作動し、加熱電圧源11
が印加する電圧値を急激にまたは徐々に常用電圧値まで
低下させる。加熱体5に一時的に高電力値を印加しセン
サ素子を短時間に暖めることで、酸素拡散通路3による
酸素分子の移動制限作用や酸素ポンピング作用が短時間
に安定するため、センサ安定時間は、使用初期より常用
電圧のままで作動させた場合より短縮され、短時間に酸
素濃度が計測できるようになる。そして、素子温度検出
部14との接続で得られる素子温度が安定温度(β)に
なると、制御信号読み取り器10が作動して素子電流検
出手段9からの検出電流を読み取り、その値を制御信号
として活用する。初期に加熱電圧源11が印加する電圧
値は、例として常用電圧値の1.2倍以下の電圧値とし
た。所定温度(α)は、安定温度の0.85〜1.0倍
となる温度とした。
【0025】以下、本発明の効果を実験に基づき説明す
る。 (実験1)図2の構成の限界電流式酸素センサ(10m
m×10mm×0.7mm)を用いて、断熱材0.5g
で外包した実装体で効果の判定を行った。図6の構成を
用いて試験は大気中(酸素20.6%)で行い、素子電
流検出手段9として1000Ωの抵抗を用い、その両端
の電圧を測定して素子電流を得た。また加熱体5と加熱
電圧源11には、ヒータ電流検出手段13として、1.
0Ωの抵抗を直列に接続して閉回路を構成するととも
に、この1.0Ωの抵抗の両端電圧値からヒータ電流が
得られるようにした。さらに、シール板4bの内面の拡
散通路3側には素子温度検出部14(具体的には白金セ
ンサ)が配置されており、白金センサの抵抗値から素子
温度が得られるようにした。得られた素子電流の過渡特
性を図8に、ヒータ電流の過渡特性を図9に、素子温度
の過渡特性を図10に示す。
【0026】まず、加熱電圧源11および加熱電圧変更
手段12を作動させリード線を介して加熱部5に電圧1
0.9V(常用電圧値10.0Vの1.09倍の電圧
値)を印加し、加熱部5を介して酸素イオン伝導性固体
電解質体2を加熱する。一方、加熱電圧源11の作動と
同時に素子駆動用電圧源8を作動させ、印加する電圧値
を1.0Vで作動させ電極膜1a・1bに電圧を印加す
る。すると、酸素イオン伝導性固体電解質体2の酸素ポ
ンピング作用が働き、酸素分子が酸素イオンとして酸素
イオン伝導性固体電解質体2を通過するため徐々に素子
電流が増加するが、やがて酸素拡散通路3により酸素分
子の移動が徐々に制限されるため、酸素イオンの通過が
制限されそれに伴い素子電流が時間とともに徐々に低下
する。所定時間(I)は、この場合は1.5分とし、こ
の時間になると加熱電圧変更手段12が作動し加熱電圧
源11が印加する電圧値を急激に常用電圧値の10.0
Vまで低下させる。すると本発明の場合のセンサ素子電
流は6分で安定化し、そして、素子電流が安定する所定
時間(II)は、この場合は6分となる。この時間にな
ると制御信号発生器10が作動して電流検出手段9で検
出された電流を読み取り、制御信号として活用できるよ
うになる。
【0027】一方、ヒータ電流は時間とともに電流が低
下するが、所定値(A)である275mA(使用初期よ
り1.5分後)になると前述と同様に加熱電圧変更手段
12が作動し、加熱電圧源11が印加する電圧値を急激
に常用電圧値の10.0Vまで低下させる。すると、急
激にヒータ電流が減少し約6分で安定値(B)の250
mAが得られる。
【0028】また素子温度は時間とともに増加するが、
所定温度(α)の440℃(使用初期より1.5分後)
になると前述と同様に加熱電圧変更手段12が作動し、
加熱電圧源11が印加する電圧値を急激に常用電圧値の
10.0Vまで低下させる。すると、急激に素子温度が
安定し約6分で安定温度(β)の450℃が得られる。
【0029】参考のため、使用初期より常用電圧のまま
で作動させた従来法の場合、素子電流、ヒータ電流およ
び素子温度は図8,図9および図10の破線で示すよう
に約14分で安定した。
【0030】(実験2)加熱電圧源11が使用初期に印
加する電圧値と、その電圧変更時期について検討した。
効果の判定は、図2の構成の限界電流式酸素センサ(1
0mm×10mm×0.7mm)の断熱材0.5g外包
の実装体で行った。
【0031】まず、このセンサの長期連続使用で不都合
が生じない常用ヒータ消費電力値について検討したとこ
ろ、2.5〜2.9Wなら実用可能なことが判明した。
この理由は2.9W以上は間欠使用に伴うヒータショッ
クで実用不可能なこと、2.5W以下は長期使用に伴う
電極劣化のため実用不可能なためである。
【0032】つぎに、常用ヒータ消費電力値2.5Wの
センサを用いて加熱電圧源11が使用初期に印加する電
圧値と、その電圧変更時期について検討した。その結果
を表1に示す。なお、このセンサは、加熱電圧源11が
印加する常用電圧値は10.0Vであり、この場合のヒ
ータ電流の安定値(B)は250mA、素子温度の安定
温度(β)は450℃であった。
【0033】なお、使用初期から常用電圧の10.0V
のままで作動させた従来法の場合、素子電流は約14分
で安定した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】この結果より、使用初期に加熱電圧源が短
時間に印加する電圧値は、常用電圧値の10.0Vの
1.2倍以下が最適であり、常用電圧値の1.2倍以上
(この場合は12.5V)の電圧を印加すると0.9分
後にセンサが破損した。これはセンサを急激に加熱した
ため、酸素イオン伝導性固体電解質体2と螺旋型スペー
サ4aとシール板4bの膨張に差が生じ、それぞれの伸
びが異なるため破損したものである。一方破損直前の
0.8分後におけるヒータ電流は350mA(ヒータ電
流安定値250mAの1.4倍)であり、その時の素子
温度は405℃であった。
【0039】つぎに、常用電圧値の1.2倍以下の加熱
電圧印加(この場合は12.0V)について考察した。
その結果、電圧印加時間は素子電流減少開始時間の0.
9分以上からその4倍値の3.6分以内が最適である。
これは、素子電流の減少開始(0.9分)未満である
0.7分後に加熱電圧を変更しても安定時間は14分と
なり安定時間の短縮ができないし、素子電流減少開始時
間(0.9分)の4倍値以上である4.0分後になると
センサ破損が発生したためである。また電圧変更時期
を、素子電流減少開始時間の0.9分以上でありその4
倍値の3.6分以内である0.9分とすると、安定時間
は7分となり安定時間の短縮化ができた。
【0040】また、電圧印加を変更する時期をヒータ電
流値の観点で評価すると、その電圧変更時期はヒータ電
流値がその安定値の1.32倍以下になる時間が最適で
ある。これは12.0V印加の場合は340mA(ヒー
タ電流安定値250mAの1.36倍)以上のヒータ電
流発生時に電圧変更すると安定時間は14分となり安定
時間の短縮ができないし、330mA(ヒータ電流安定
値250mAの1.32倍)のヒータ電流発生時に電圧
変更すると安定時間は7分となり安定時間の短縮化がで
きたためである。
【0041】また、電圧印加を変更する時期を素子温度
の観点で評価すると、その電圧変更時期は素子温度がそ
の安定温度の0.85倍以上になる時間が最適である。
これは12.0V印加の場合は350℃(安定温度45
0℃の0.78倍)の素子温度が得られる時に電圧変更
すると安定時間は14分となり安定時間の短縮ができな
いし、385℃(安定温度450℃の0.85倍)の素
子温度が得られる時に電圧変更すると安定時間は7分と
なり安定時間の短縮ができたためである。
【0042】一方、常用電圧値の1.2倍以下の加熱電
圧印加(この場合は10.9V)における他の場合につ
いて考察した。この条件については、電圧印加時間は素
子電流減少開始時間の1.1分以上からその4倍値の
4.4分以内が最適であった。
【0043】これは、素子電流の減少開始(1.1分)
未満である0.8分後に加熱電圧を変更しても安定時間
は14分となり安定時間の短縮ができないし、素子電流
減少開始時間(1.1分)の4倍値以上である6分後に
なると安定時間は12分となり安定時間の短縮が幾分で
きる程度であるためである。また電圧変更時期を、素子
電流減少開始時間の1.1分以上からその4倍値の4.
4分以内である1.5分または4.4分とすると、安定
時間は6分または7分となり安定時間の短縮化ができ
た。
【0044】また、電圧印加を変更する時期をヒータ電
流値の観点で評価すると、その電圧変更時期はヒータ電
流値がその安定値の1.16倍以下で1.04倍以上に
なる時間が最適である。これは、10.9V印加の場合
は315mA(ヒータ電流安定値250mAの1.26
倍)のヒータ電流発生時に電圧変更すると安定時間は1
4分となり安定時間の短縮ができないし、255mA
(ヒータ電流安定値250mAの1.02倍)のヒータ
電流発生時に電圧変更すると安定時間は12分となり安
定時間が幾分短縮化ができた。その点、290mA(ヒ
ータ電流安定値250mAの1.16倍)のヒータ電流
発生時に電圧変更すると安定時間は6分となり安定時間
の短縮ができるし、260mA(ヒータ電流安定値25
0mAの1.04倍)のヒータ電流発生時に電圧変更す
ると安定時間は7分となり安定時間の短縮化ができた。
【0045】また、電圧印加を変更する時期を素子温度
の観点で評価すると、その電圧変更時期は素子温度がそ
の安定温度の0.88倍以上で1.00倍になる時間が
最適である。これは、10.9V印加の場合は345℃
(安定温度450℃の0.77倍)の素子温度が得られ
る時に電圧変更すると安定時間は14分となり安定時間
の短縮ができないし、468℃(安定温度450℃の
1.04倍)の素子温度が得られる時に電圧変更すると
安定時間は12分となり安定時間が幾分短縮ができた程
度である。その点、400℃(安定温度450℃の0.
88倍)の素子温度発生時に電圧変更すると安定時間は
6分となり安定時間の短縮ができるし、450℃(安定
温度450℃の1.00倍)の素子温度発生時に電圧変
更すると安定時間は7分となり安定時間の短縮化ができ
た。
【0046】以上の結果を整理すると、使用初期に加熱
電圧源が短時間に印加する電圧値は常用電圧値の1.2
倍以下とした。また印加電圧の変更時期は、素子電流が
減少開始する時間からその4倍値以内、ヒータ電流値が
その安定値の1.32倍以下で1.04倍以上になる時
間、素子温度がその安定温度の0.85倍以上で1.0
0倍以下になる時間とした。
【0047】以上の数値はセンサ素子1やセンサ実装体
7の材料や構造によって変化するものと思われるので、
本発明の適用範囲は上記の数値に限定されるものではな
い。
【0048】
【発明の効果】本発明の限界電流式酸素センサの作動装
置は上記の構成により、使用初期は加熱電圧源が印加す
る電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動させ、所定
時間経過後、またはヒータ電流値が所定値以下になった
後、または素子温度が所定温度以上になった後、常用電
圧値まで低下させている。そのため、センサ素子が短時
間に安定温度まで達し、センサ安定時間は使用初期より
常用電圧のままで作動させた従来の場合より大幅に短縮
され、短時間に酸素濃度が計測できるようになる。この
ため、加熱体の消費電力値も電極膜に印加する印加電圧
値も、耐久性や応答性確保の観点から可能な限り高くで
き、耐久性や応答性の低下がなく高い信頼性を確保でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である限界電流式酸素セ
ンサ作動装置の構成図
【図2】同限界電流式酸素センサのセンサ素子の分解斜
視図
【図3】同限界電流式酸素センサの作動装置の作動流れ
【図4】本発明の第2の実施例である限界電流式酸素セ
ンサ作動装置の構成図
【図5】同限界電流式酸素センサの作動装置の作動流れ
【図6】本発明の第3の実施例である限界電流式酸素セ
ンサ作動装置の構成図
【図7】同限界電流式酸素センサの作動装置の作動流れ
【図8】本発明における経過時間に対する素子電流の過
渡特性図
【図9】同経過時間に対するヒータ電流の過渡特性図
【図10】同経過時間に対する素子温度の過渡特性図
【図11】従来例の限界電流式酸素センサの作動装置の
構成図
【符号の説明】
1 センサ素子 1a・1b 電極膜 2 酸素イオン伝導性固体電解質体 3 酸素拡散通路 4a 拡散律速体における螺旋型スペーサ 4b 拡散律速体におけるシール板 5 加熱体 6 断熱材 6a 気体通気性枠体 7 センサ実装体 8 素子駆動用電圧源 9 素子電流検出手段 10 制御信号読み取り器 11 加熱電圧源 12 加熱電圧変更手段 13 ヒータ電流検出手段 14 素子温度検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 茂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ素子は対となる電極膜が両面に形
    成された酸素イオン伝導性固体電解質体と前記酸素イオ
    ン伝導性固体電解質体の片側に位置し前記電極膜の片側
    を囲むように配置され、かつ流入する酸素分子の移動を
    制限する酸素拡散通路を有する拡散律速体と前記拡散律
    速体に、または前記酸素イオン伝導性固体電解質体に併
    設された加熱体とを有し、前記センサ素子を断熱材で外
    包してセンサ実装体とし、前記センサ素子の電極膜に直
    列にセンサ素子駆動用電圧源とセンサ素子電流検出手段
    とを接続して閉回路を構成し、さらに前記センサ素子の
    加熱体に電圧を印加する加熱電圧源を設け、使用初期は
    前記加熱電圧源が印加する電圧値を常用電圧値より高い
    電圧値で作動させ所定時間経過後に常用電圧値まで低下
    させる加熱電圧変更手段を前記加熱電圧源に併設した限
    界電流式酸素センサの作動装置。
  2. 【請求項2】 センサ素子は対となる電極膜が両面に形
    成された酸素イオン伝導性固体電解質体と前記酸素イオ
    ン伝導性固体電解質体の片側に位置し前記電極膜の片側
    を囲むように配置され、かつ流入する酸素分子の移動を
    制限する酸素拡散通路を有する拡散律速体と前記拡散律
    速体に、または前記酸素イオン伝導性固体電解質体に併
    設された加熱体とを有し、前記センサ素子を断熱材で外
    包してセンサ実装体とし、前記センサ素子の電極膜に直
    列にセンサ素子駆動用電圧源とセンサ素子電流検出手段
    とを接続して閉回路を構成し、さらに前記センサ素子の
    加熱体に電圧を印加する加熱電圧源とヒータ電流検出手
    段とを直列に接続して閉回路を構成し、使用初期は前記
    加熱電圧源が印加する電圧値を常用電圧値より高い電圧
    値で作動させ前記ヒータ電流検出手段との接続で得られ
    るヒータ電流値が安定電流値よりも大きい所定ヒータ電
    流値以下になると前記加熱電圧源が印加する電圧値を常
    用電圧値まで低下させる加熱電圧変更手段を前記加熱電
    圧源に併設した限界電流式酸素センサの作動装置。
  3. 【請求項3】 センサ素子は対となる電極膜が両面に形
    成された酸素イオン伝導性固体電解質体と前記酸素イオ
    ン伝導性固体電解質体の片側に位置し前記電極膜の片側
    を囲むように配置され、かつ流入する酸素分子の移動を
    制限する酸素拡散通路を有する拡散律速体と前記拡散律
    速体に、または前記酸素イオン伝導性固体電解質体に併
    設された加熱体とを有し、前記センサ素子を断熱材で外
    包してセンサ実装体とし、前記センサ素子の電極膜に直
    列に素子駆動用電圧源と素子電流検出手段とを接続して
    閉回路を構成し、前記センサ素子にセンサ素子温度検出
    部を配置しさらに前記センサ素子の加熱体に電圧を印加
    する加熱電圧源とを設け、使用初期は前記加熱電圧源が
    印加する電圧値を常用電圧値より高い電圧値で作動させ
    前記素子温度検出部との接続で得られる素子温度が安定
    温度よりも低い所定温度以上になると常用電圧値まで低
    下させる加熱電圧変更手段を前記加熱電圧源に併設した
    限界電流式酸素センサの作動装置。
  4. 【請求項4】 センサ素子の拡散律速体は、酸素イオン
    伝導性固体電解質体の片側上部に配置され、始端と終端
    が互いに間隔を有するように配置された螺旋型スペーサ
    と、前記螺旋型スペーサ4の上部に配置されたシール板
    とを有する請求項1,2または3のいずれかに記載の限
    界電流式酸素センサの作動装置。
JP5114594A 1993-05-17 1993-05-17 限界電流式酸素センサの作動装置 Pending JPH06324017A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114594A JPH06324017A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 限界電流式酸素センサの作動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5114594A JPH06324017A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 限界電流式酸素センサの作動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06324017A true JPH06324017A (ja) 1994-11-25

Family

ID=14641775

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5114594A Pending JPH06324017A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 限界電流式酸素センサの作動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06324017A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0740150A1 (en) * 1995-04-28 1996-10-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd Method and apparatus for controlling to energize a heater in an oxygen sensor

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0740150A1 (en) * 1995-04-28 1996-10-30 Ngk Spark Plug Co., Ltd Method and apparatus for controlling to energize a heater in an oxygen sensor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4543176A (en) Oxygen concentration detector under temperature control
US4902400A (en) Gas sensing element
US5288389A (en) Oxygen sensor with higher resistance to repeated thermal-shocks and shorter warm-up time
JPS61170650A (ja) 酸素濃度センサ
JP4524910B2 (ja) 積層型ガスセンサ及びそれを用いたガス濃度検出装置
JP2002310988A (ja) ガスセンサ
JP3645665B2 (ja) 全領域酸素センサの温度制御方法及び装置
JPH06324017A (ja) 限界電流式酸素センサの作動装置
US4485369A (en) Sensor for measuring air-fuel ratio
JP2000180402A (ja) 電気化学的測定センサ―
US20040031786A1 (en) Heating device
JP3308624B2 (ja) 炭化水素センサ
JPH05209859A (ja) 限界電流式酸素センサの作動装置
JPH01201149A (ja) 複合ガスセンサ
JPH10221182A (ja) 全領域空燃比センサを用いた温度測定方法及び装置
JP3010753B2 (ja) 限界電流式酸素センサ
JPH07324733A (ja) 燃焼機器
JPH03120456A (ja) 酸素センサ
JPH06323530A (ja) 燃焼機器
JP2974088B2 (ja) 炭酸ガス検知センサ
JPS62145161A (ja) 酸素センサ
JP3010752B2 (ja) 限界電流式酸素センサ
JP3050012B2 (ja) 限界電流式酸素センサー
JPH0785071B2 (ja) 炭酸ガス検知センサ及びその製造法
JPH0921782A (ja) 酸素濃度センサ