JPH06323363A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

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JPH06323363A
JPH06323363A JP11036993A JP11036993A JPH06323363A JP H06323363 A JPH06323363 A JP H06323363A JP 11036993 A JP11036993 A JP 11036993A JP 11036993 A JP11036993 A JP 11036993A JP H06323363 A JPH06323363 A JP H06323363A
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JP
Japan
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vibration
damping force
mounting
tubular
friction
Prior art date
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Pending
Application number
JP11036993A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Mori
年博 毛利
Masaaki Yamaguchi
正昭 山口
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、防振特性の高性能化と共に、薄形
化の促進を図り得るようにすることにある。 【構成】取付体側に支持される第1の筒体11に対し
て、支持台側に支持され第2の筒体17を軸方向に移動
自在に内挿して、これら第1の筒体11と第2の筒体1
2との間に摩擦減衰力を発生する摩擦子18を介在し
て、この摩擦子18の摩擦減衰力を第1の筒体11と第
2の筒体17との軸方向の変位位置に応じて第1及び第
2の付勢ばね13,14と可動子15及びコイルばね1
6の作用により可変設定するように構成し、所期の目的
を達成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば衛星通信用空
中線や電子機器等の被取付体を船舶や車両等の取付体に
設置するのに用いられる防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、空中線を船舶に搭載するための防
振構造は、図10に示すように防振ゴム1を図示しない
船舶に立設した支持台2と、空中線本体3との間に介在
することにより、防振機能を持たせる方法が採られてい
る。そして、このように支持台2上の空中線本体3に
は、保護用のレドーム4が被されて、いわゆるトップヘ
ビー構造に設置され、所望の指向性が確保される。
【0003】ところが、上記防振構造では、ゴムの物性
上、固有振動数を10Hz 以下に設定することが困難で
あるうえ、その減衰係数が0.05程度までしか実現す
ることが困難なために、外来振動が固有振動数の付近で
共振すると、外来振動が3〜10倍となって空中線本体
3に付与されることで、効果的な防振が困難であるとい
う問題を有する。
【0004】特に、防振の問題は、空中線の指向性の関
係上、その取付け構造が、いわゆるトップヘビー構造を
採らなければならないために、耐防振・耐衝撃性能がア
ンテナ性能に大きく影響を及ぼすことで、重大な課題と
なっている。
【0005】なお、防振ゴム1は、共振した場合、減衰
係数と、振動伝達倍率との関係が図11に示す特性を有
する。係る事情は、被取付体として、船舶搭載用の空中
線に限ることなく、車載用の空中線を含む電子機器等を
自動車等の振動体を含む取付体に設置する場合において
も同様である。
【0006】なお、防振装置としては、油圧を利用した
自動車用のダンパーが知られているが、これによると、
高さ寸法が非常に高いうえ、小さい振幅の振動に対し
て、効率的な防振が困難であり、空中線を含む電子機器
の防振用として適用することが困難であるという問題を
有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の防振構造では、効果的な防振を実現することが困難
であるという問題を有する。この発明は上記の事情に鑑
みてなされたもので、簡易な構成で、防振特性の高性能
化を図り得、且つ、薄形化の促進を図り得るようにした
防振装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、取付体及び
被取付体側のいずれか一方に支持される第1の筒体と、
前記取付体及び被取付体側の他方に支持されてなるもの
であって、前記第1の筒体に対して軸方向に移動自在に
内挿された第2の筒体と、前記第1の筒体の内壁と前記
第2の筒体の外壁との間に介在され、該第1及び第2の
筒体間に摩擦減衰力を発生する摩擦子と、前記第1の筒
体と前記第2の筒体との軸方向の変位位置に応じて前記
摩擦子の摩擦減衰力を可変設定する減衰力設定手段とを
備えて防振装置を構成したものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、取付体、あるいは被取付体
に振動・衝撃が加わると、第1及び第2の筒体は、相互
の軸方向の位置が変化され、これに連動して減衰力設定
手段が摩擦子の減衰力を可変設定することにより、振動
・衝撃に伴って加わる振幅に応じた減衰係数を得て、防
振が行われる。従って、小さい振幅の振動から大きい振
動までを効果的に防振することが可能となる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係
る防振装置を構成するダンパー組立10を示すもので、
有底筒状の第1の筒体11には、その底面略中央に透孔
11aが形成される。そして、第1の筒体11の内部側
には、その透孔11aに対して管状の支柱12が対向配
置される。この支柱12には、その周囲に弾性体、例え
ば皿ばねで形成される第1及び第2の付勢ばね13,1
4が順に遊挿され、その一端には、取付用の唾部12a
が形成される。これら第1及び第2の付勢ばね13,1
4間には、リング状の可動子15の一端の係合部15a
が挟装される如く介在される。可動子15の他端の外周
部には、溝15bが形成され、この溝15bには、弾性
体、例えばリング状のコイルばね16が収容される。
【0011】また、可動子15の溝15bには、第2の
筒体17の中間部が係合される。第2の筒体17には、
図2に示すように一端部の外壁に収容溝17aが第1の
筒体11の内壁に対応して形成され、この収容溝17a
には、例えば樹脂材料製の摩擦子18が取付けられる。
そして、第2の筒体17の一端部の内壁には、例えば中
間部より端部に向かって外壁方向に広がるように傾斜し
た減衰力設定用の傾斜部17b(図2参照)が形成さ
れ、この傾斜部17bには、上記コイルばね16が係合
される。これにより、コイルばね16は、第2の筒体1
7の傾斜部17bと、可動子15の溝14bで挟装され
る。
【0012】そして、第2の筒体17には、その一端部
に所定の間隔を有して複数のスリット17c(図2参
照)が軸方向に形成され、該スリット17cの作用によ
り、一端部側が半径方向に弾性変形自在となっている。
【0013】さらに、第2の筒体17の他端部には、係
止部17dが設けられ、この係止部17には、例えば図
3及び図4に示すように、支持台20の取付脚21の係
止溝22が挿入されて係止される。支持台20には、例
えば空中線本体23が設置される。
【0014】なお、第1及び第2の筒体11,17、支
柱12、可動子15は、例えばステンレス鋼等の金属材
料で形成され、コイルばね16は、例えばピアノ線で形
成され、第1及び第2の付勢ばね13,14は、例えば
ばね鋼で形成される。そして、第1及び第2の付勢ばね
13,14は、上記図1に示すサラばね(図1参照)に
限るものでなく、例えば、円筒状圧縮ばね(図5参
照)、円錐状圧縮ばね(図6参照)等の各種の弾性体を
用いて構成することが可能である。
【0015】上記構成において、ダンパー組立10を形
成する場合、先ず第1の筒体11の内部側の透孔11a
に対して、第1及び第2の付勢ばね13,14を遊挿し
た支柱12が対向配置された状態で連結される。同時
に、第1及び第2の付勢ばね13,14の一端部間に
は、可動子15の係合部15aが挟装される如く介在さ
れ、可動子15の溝15bには、コイルばね16が収容
される。また、可動子15の溝15bには、第2の筒体
17の中間部が係合される。ここで、第2の筒体17
は、その傾斜部17bにコイルばね16が対向配置され
ると共に、その一端部の摩擦子18が第1の筒体11の
内壁に当接されて組立が完了される。
【0016】次に、上記ダンパー組立10は、その支柱
12の唾部12aが取付体24(図3参照)上に支持台
20の複数の取付脚21に対応して載置され、取付ボル
ト25を用いて螺着されて取付体24に取付けられる。
そして、第2の筒体17の係止部17dには、支持台2
0の取付脚21の係止溝22が挿入されて係止され、こ
の支持台20上には、空中線本体23が設置される。
【0017】ここで、取付体側に振動が発生すると、第
1及び第2の筒体11,17は、第1及び第2の付勢ば
ね13,14のばね力に抗して軸方向(矢印A,B方
向)に相互の位置が変位される。ここで、例えば第2の
筒体17が第1の筒体11に対して矢印A方向に摺動さ
れると、該第2の筒体17は、その傾斜部17bに沿っ
てコイルばね16を外周方向に移動付勢する。これによ
り、摩擦子18は、第1の筒体11の内壁にさらに強く
圧接されて、第1及び第2の筒体11,17相互の軸方
向の変位位置に応じて図7中実線で示すように摩擦減衰
力を可変設定する。
【0018】また、上記ダンパー組立10は、複数個の
うち半分を、その取付方向を図1に示すように支柱12
の唾部12aを取付体24に載置して取付け、残りの半
分を第1の筒体11の底面側を取付体24に載置して取
付けるように組合わせ構成すると、摩擦減衰特性が図7
中破線で示すように矢印A,B方向の双方向に対して得
ることが可能となる。従って、ダンパー組立10は、防
振する振動・衝撃の種類に応じて、適宜に組合せ配置し
て用いるようにしても良い。
【0019】但し、図7の摩擦減衰力は、便宜上、第1
及び第2の付勢ばね13,14による変位に比例する力
を除いて示す。このように、上記防振装置は、船舶等の
取付体側に支持される第1の筒体11に対して、支持台
側に支持され第2の筒体17を軸方向に移動自在に内挿
して、これら第1の筒体11と第2の筒体12との間に
摩擦減衰力を発生する摩擦子18を介在して、この摩擦
子18の摩擦減衰力を第1の筒体11と第2の筒体17
との軸方向の変位位置に応じて第1及び第2の付勢ばね
13,14と可動子15及びコイルばね16の作用によ
り可変設定するように構成した。これによれば、取付体
24に振動・衝撃が加わると、第1及び第2の筒体1
1,17の相互間の軸方向の位置が変化され、この変位
位置に連動して摩擦子18の減衰力を可変設定されるこ
とにより、振動・衝撃に伴って加わる振幅に応じた減衰
係数を得て、防振が行われるため、小さい振幅の振動か
ら大きい振動までを効果的に防振することが可能とな
る。
【0020】また、これによれば、従来のように油圧を
用いることなく、摩擦子18の摩擦減衰力を第1及び第
2の付勢ばね13,14、可動子15、コイルばね16
を用いて可変設定する構成上、可及的に薄形化の促進が
図れる。そして、第1及び第2の付勢ばね13,14
が、それ自体で防振座としての機能を奏することによ
り、摩擦子18と協働して高性能な防振性能が得られ
る。
【0021】なお、上記実施例では、第1及び第2の付
勢ばね13,14の2個を用いて可動子15を軸方向に
移動自在に配設するように構成したが、これに限ること
なく、図8に示すように第1の付勢ばね13のみの1個
を用いて構成することも可能である。
【0022】また、上記実施例では、第2の筒体17の
係止部17dに支持台20の取付脚21の係止溝22を
挿入して支持するように構成した場合で説明したが、こ
れに限ることなく、例えば図9に示すように第2の筒体
17の係止部17dにフランジ26を取付けて、このフ
ランジ26に支持台20の取付脚21をボルト27で螺
着するように構成しても良い。
【0023】さらに、第1の筒体11を支柱12を介し
て取付体側に取付け、第2の筒体17を被取付体側に取
付けるように構成した場合で説明したが、これに限るこ
となく、この取付構造と逆に第1の筒体を被取付体側に
取付け、第2の筒体17を取付体側に取付けるように構
成することも可能である。
【0024】また、さらに、上記実施例では、第1及び
第2の筒体11,17相互の変位位置に応じて、摩擦子
18の摩擦減衰力を第1及び第2の付勢ばね13,1
4、可動子15及びコイルばね16を用いて可変設定す
るように構成した場合で説明したが、この構成に限るこ
とく、各種の構成が可能である。よって、この発明は、
上記実施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論で
ある。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡易な構成で、防振特性の高性能化を図り得、且
つ、薄形化の促進を図り得るようにした防振装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る防振装置を示した
図。
【図2】図1の第2の筒体の一部を取出して示した図。
【図3】図1の取付箇所の詳細を説明するために示した
図。
【図4】図1の取付箇所の詳細を説明するために示した
図。
【図5】図1の第1及び第2の付勢ばねの構成例を示し
た図。
【図6】図1の第1及び第2の付勢ばねの構成例を示し
た図。
【図7】図1の摩擦減衰力と変位の関係を示した図。
【図8】この発明の他の実施例を示した図。
【図9】この発明の他の実施例を示した図。
【図10】従来の防振構造を示した図。
【図11】防振ゴムの共振時における減衰係数と振動伝
達倍率の関係を示した図。
【符号の説明】
10…ダンパー組立。 11…第1の筒体。 11a…透孔。 12…支柱。 12a…唾部。 13,14…第1及び第2の付勢ばね。 15…可動子。 15a…係合部。 15b…溝。 16…コイルばね。 17…第2の筒体。 17a…収容溝。 17b…傾斜部。 17c…スリット。 17d…係止部。 18…摩擦子。 20…支持台。 21…取付脚。 22…係止溝。 23…空中線本体。 24…取付体。 25…取付ボルト。 26…フランジ。 27…ボルト。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付体及び被取付体側のいずれか一方に
    支持される第1の筒体と、 前記取付体及び被取付体側の他方に支持されてなるもの
    であって、前記第1の筒体に対して軸方向に移動自在に
    内挿された第2の筒体と、 前記第1の筒体の内壁と前記第2の筒体の外壁との間に
    介在され、該第1及び第2の筒体間に摩擦減衰力を発生
    する摩擦子と、 前記第1の筒体と前記第2の筒体との軸方向の変位位置
    に応じて前記摩擦子の摩擦減衰力を可変設定する減衰力
    設定手段とを具備した防振装置。
JP11036993A 1993-05-12 1993-05-12 防振装置 Pending JPH06323363A (ja)

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JP11036993A JPH06323363A (ja) 1993-05-12 1993-05-12 防振装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016121297A1 (ja) * 2015-01-30 2016-08-04 ニチアス株式会社 連結具及び遮蔽体

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