JPH06323325A - ワッシャー - Google Patents
ワッシャーInfo
- Publication number
- JPH06323325A JPH06323325A JP13388993A JP13388993A JPH06323325A JP H06323325 A JPH06323325 A JP H06323325A JP 13388993 A JP13388993 A JP 13388993A JP 13388993 A JP13388993 A JP 13388993A JP H06323325 A JPH06323325 A JP H06323325A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washer
- nickel
- plating
- tungsten
- phosphorus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Eyeglasses (AREA)
- Bolts, Nuts, And Washers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 眼鏡用蝶番に装着するワッシャーに耐磨耗性
を付与させ、眼鏡枠のテンプルの円滑な開閉を長期にわ
たり維持させると共に、耐熱性の向上を図り、導電性を
付与して装飾メッキ加工時のトラブルを回避させ、更
に、メッキ層の膜厚精度を高めて寸法安定性の向上を図
り、更に又、熱処理による表面硬度の任意設定を可能な
らしめることを目的とする。 【構成】 上記の目的を達成するため、金属材料を切削
加工等して直径３ミリ程度のワッシャー素材２とする。
該ワッシャー素材２は、ニッケルを主成分とし、これに
適量のリン、タングステン、ボロン等を加え、更に、Ｐ
ＴＦＥ、フッ化カーボン、二硫化モリブデン等の潤滑性
物資Ｂを適量配合したメッキ液中でメッキし、ワッシャ
ー１の表面に金属メッキ層３を形成させる。
を付与させ、眼鏡枠のテンプルの円滑な開閉を長期にわ
たり維持させると共に、耐熱性の向上を図り、導電性を
付与して装飾メッキ加工時のトラブルを回避させ、更
に、メッキ層の膜厚精度を高めて寸法安定性の向上を図
り、更に又、熱処理による表面硬度の任意設定を可能な
らしめることを目的とする。 【構成】 上記の目的を達成するため、金属材料を切削
加工等して直径３ミリ程度のワッシャー素材２とする。
該ワッシャー素材２は、ニッケルを主成分とし、これに
適量のリン、タングステン、ボロン等を加え、更に、Ｐ
ＴＦＥ、フッ化カーボン、二硫化モリブデン等の潤滑性
物資Ｂを適量配合したメッキ液中でメッキし、ワッシャ
ー１の表面に金属メッキ層３を形成させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、主として眼鏡用蝶番
に装着して使用する金属製ワッシャーに関する。
に装着して使用する金属製ワッシャーに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、眼鏡枠のテンプルの開閉動作を円
滑に行うため、蝶番を構成する材料に比べて柔らかい材
料からなるワッシャーが多用されていた。最近、潤滑剤
を含有する樹脂をワッシャー表面にコーティングしたも
の（特開平２−２３３６１９号）が提案されている。
滑に行うため、蝶番を構成する材料に比べて柔らかい材
料からなるワッシャーが多用されていた。最近、潤滑剤
を含有する樹脂をワッシャー表面にコーティングしたも
の（特開平２−２３３６１９号）が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者は磨耗
が激しく、短期間に「ガタ」が生じて使用に耐えなくな
る欠点があった。又、後者はコーティング膜が劣化しや
すく、耐磨耗性に劣るばかりか、コーティングも手作業
のため、均質なものを能率良く生産できない等の欠点が
あった。
が激しく、短期間に「ガタ」が生じて使用に耐えなくな
る欠点があった。又、後者はコーティング膜が劣化しや
すく、耐磨耗性に劣るばかりか、コーティングも手作業
のため、均質なものを能率良く生産できない等の欠点が
あった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
諸欠点を解消すると共に、耐熱性の向上を図り、又、導
電性を付与して装飾メッキ加工時のトラブルを回避さ
せ、更に、メッキ層の膜厚精度を高めて寸法安定性の向
上を図り、更に又、熱処理による表面硬度の任意設定を
可能ならしめることを目的としている。
諸欠点を解消すると共に、耐熱性の向上を図り、又、導
電性を付与して装飾メッキ加工時のトラブルを回避さ
せ、更に、メッキ層の膜厚精度を高めて寸法安定性の向
上を図り、更に又、熱処理による表面硬度の任意設定を
可能ならしめることを目的としている。
【０００５】
【問題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、チタン、ステンレス、洋白等の金
属材料を切削加工等してワッシャー素材２とする。該ワ
ッシャー素材２は、ニッケルを主成分とし、これに適量
のリン、タングステン、ボロン（カーボングラファイ
ト）等を加え、更に、潤滑性物質、例えば、ＰＴＦＥ
（ポリテトラフルオロエチレン）、フッ化カーボン、二
硫化モリブデン等を適量配合したメッキ液中でメッキさ
せ、ワッシャー１の表面に金属メッキ層３を形成させ
る。
めに、この発明では、チタン、ステンレス、洋白等の金
属材料を切削加工等してワッシャー素材２とする。該ワ
ッシャー素材２は、ニッケルを主成分とし、これに適量
のリン、タングステン、ボロン（カーボングラファイ
ト）等を加え、更に、潤滑性物質、例えば、ＰＴＦＥ
（ポリテトラフルオロエチレン）、フッ化カーボン、二
硫化モリブデン等を適量配合したメッキ液中でメッキさ
せ、ワッシャー１の表面に金属メッキ層３を形成させ
る。
【０００６】
【作用】上記のように、ワッシャー１の表面に金属メッ
キ層３を形成させたので、耐磨耗性と潤滑性があり、眼
鏡の蝶番部分に装着して使用した場合、ほとんど機能が
低下することなく、長期間にわたり眼鏡枠のテンプルの
円滑な開閉動作が維持できる。
キ層３を形成させたので、耐磨耗性と潤滑性があり、眼
鏡の蝶番部分に装着して使用した場合、ほとんど機能が
低下することなく、長期間にわたり眼鏡枠のテンプルの
円滑な開閉動作が維持できる。
【０００７】
【実施例】次に、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。１は通称帽子型ワッシャーと呼ばれる金属製
ワッシャーで、ワッシャー素材２の表面に金属メッキ層
３を形成させたものである。前記ワッシャー素材２は、
チタン、ステンレス、洋白等の金属材料を直径３ミリ程
度のドーナツ状に切削加工等したものであり、該表面に
は、ニッケルを主成分とし、これに適量のリン、タング
ステン、ボロン（カーボングラファイト）等を加え、更
に、潤滑性物質Ｂ、例えば、ＰＴＦＥ（ポリテトラフル
オロエチレン）、フッ化カーボン、二硫化モリブデン等
を適量配合した金属メッキ層３が付与されている。前記
潤滑性物質Ｂの配合割合は、ニッケルやリン、タングス
テン、ボロン等を添加したものを１００とした場合２０
〜３０程度が適当である。図中４はワッシャー１の中央
に貫通して設けられたネジやシャフトの貫通穴、５は前
記貫通穴の周囲に設けた鍔状部を示している。なお、上
記の方法を眼鏡用蝶番に適用させれば、耐磨耗性の良好
な蝶番が得られる。
説明する。１は通称帽子型ワッシャーと呼ばれる金属製
ワッシャーで、ワッシャー素材２の表面に金属メッキ層
３を形成させたものである。前記ワッシャー素材２は、
チタン、ステンレス、洋白等の金属材料を直径３ミリ程
度のドーナツ状に切削加工等したものであり、該表面に
は、ニッケルを主成分とし、これに適量のリン、タング
ステン、ボロン（カーボングラファイト）等を加え、更
に、潤滑性物質Ｂ、例えば、ＰＴＦＥ（ポリテトラフル
オロエチレン）、フッ化カーボン、二硫化モリブデン等
を適量配合した金属メッキ層３が付与されている。前記
潤滑性物質Ｂの配合割合は、ニッケルやリン、タングス
テン、ボロン等を添加したものを１００とした場合２０
〜３０程度が適当である。図中４はワッシャー１の中央
に貫通して設けられたネジやシャフトの貫通穴、５は前
記貫通穴の周囲に設けた鍔状部を示している。なお、上
記の方法を眼鏡用蝶番に適用させれば、耐磨耗性の良好
な蝶番が得られる。
【０００８】前記金属メッキ層３、即ち、金属製ワッシ
ャー素材２の表面に形成される折出被膜Ａは０．５μｍ
から任意にでき、この折出被膜Ａ内には０．１〜０．５
μｍの潤滑性物質Ｂが均等に分散されている。金属メッ
キ層３を０．５μｍとした場合のテスト結果（自社）を
下記に示す。 （テスト条件）毎分３０回の速度で眼鏡枠のテンプルを
開閉させる。１００００回毎に蝶番ネジの締め増し（ア
ガキ調整）をし、注油する。４００００回開閉してワッ
シャーの厚さを測定し、磨耗状態を調べる。 （テスト結果） 従来のワッシャー（金属メッキなし） テスト前 ０．１４５ミリ〜０．１６ミリ テスト後 ０．１２ミリ 〜０．１５５ミリ（ワッシ
ャー一部破損） この発明のワッシャー テスト前 ０．１６５ミリ〜０．１７ミリ テスト後 ０．１６ミリ 〜０．１６５ミリ （テスト結果のまとめ）従来のワッシャーは磨耗が０．
０１５ミリで、一部破損した。この発明のワッシャーは
磨耗が０．００５ミリで、破損なし。結論として、この
発明のワッシャーは磨耗が１／３に減少した。換言する
と、潤滑性が良好になり、耐磨耗性が３倍に向上したこ
とになる。
ャー素材２の表面に形成される折出被膜Ａは０．５μｍ
から任意にでき、この折出被膜Ａ内には０．１〜０．５
μｍの潤滑性物質Ｂが均等に分散されている。金属メッ
キ層３を０．５μｍとした場合のテスト結果（自社）を
下記に示す。 （テスト条件）毎分３０回の速度で眼鏡枠のテンプルを
開閉させる。１００００回毎に蝶番ネジの締め増し（ア
ガキ調整）をし、注油する。４００００回開閉してワッ
シャーの厚さを測定し、磨耗状態を調べる。 （テスト結果） 従来のワッシャー（金属メッキなし） テスト前 ０．１４５ミリ〜０．１６ミリ テスト後 ０．１２ミリ 〜０．１５５ミリ（ワッシ
ャー一部破損） この発明のワッシャー テスト前 ０．１６５ミリ〜０．１７ミリ テスト後 ０．１６ミリ 〜０．１６５ミリ （テスト結果のまとめ）従来のワッシャーは磨耗が０．
０１５ミリで、一部破損した。この発明のワッシャーは
磨耗が０．００５ミリで、破損なし。結論として、この
発明のワッシャーは磨耗が１／３に減少した。換言する
と、潤滑性が良好になり、耐磨耗性が３倍に向上したこ
とになる。
【０００９】
【発明の効果】この発明では、ワッシャー１の表面に、
ニッケルを主成分とし、これに適量のリン、タングステ
ン、ボロン（カーボングラファイト）等を加え、更に、
ＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレン）、フッ化カー
ボン、二硫化モリブデン等の潤滑性物質が配合されたメ
ッキ液中でメッキし、金属メッキ層３を付与されたの
で、耐磨耗性と潤滑性があり、長期使用に耐える効果が
ある。又、金属メッキ層３は耐熱性を有するから、作業
工程を著しく簡略化できる効果がある。更に又、導電性
を有するため装飾メッキ加工時のトラブルが回避できる
し、被膜精度が非常に高いので寸法安定性が良く、熱処
理により、表面硬さを任意に調整できる効果がある。
ニッケルを主成分とし、これに適量のリン、タングステ
ン、ボロン（カーボングラファイト）等を加え、更に、
ＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレン）、フッ化カー
ボン、二硫化モリブデン等の潤滑性物質が配合されたメ
ッキ液中でメッキし、金属メッキ層３を付与されたの
で、耐磨耗性と潤滑性があり、長期使用に耐える効果が
ある。又、金属メッキ層３は耐熱性を有するから、作業
工程を著しく簡略化できる効果がある。更に又、導電性
を有するため装飾メッキ加工時のトラブルが回避できる
し、被膜精度が非常に高いので寸法安定性が良く、熱処
理により、表面硬さを任意に調整できる効果がある。
【図１】ワッシャーの拡大斜面図である。
【図２】ワッシャーの拡大断面図である。
【図３】金属メッキ層の拡大断面図である。
１ ワッシャー ２ ワッシャー素材 ３ 金属メッキ層 ４ 貫通穴 ５ 鍔状部 Ａ 折出被膜 Ｂ 潤滑性物質
Claims (1)
- 【請求項１】 金属製ワッシャー素材２を、ニッケルを
主成分とし、これに適量のリン、タングステン、ボロン
（カーボングラファイト）等を加え、更に、潤滑性物
質、例えば、ＰＴＦＥ（ポリテトラフルオロエチレ
ン）、フッ化カーボン、二硫化モリブデン等を適量配合
したメッキ液中でメッキさせ、表面に金属メッキ層３を
形成させたことを特徴とするワッシャー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13388993A JPH06323325A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ワッシャー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13388993A JPH06323325A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ワッシャー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06323325A true JPH06323325A (ja) | 1994-11-25 |
Family
ID=15115474
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13388993A Pending JPH06323325A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | ワッシャー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06323325A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10332024A (ja) * | 1997-05-27 | 1998-12-15 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
| JP2013530352A (ja) * | 2010-04-20 | 2013-07-25 | ノード−ロック・アーベー | ワッシャ製造のための方法およびプラントならびにワッシャ |
| CN105805144A (zh) * | 2016-05-06 | 2016-07-27 | 江苏远通波纹管有限公司 | 折边环状减磨垫 |
| CN108105250A (zh) * | 2018-01-24 | 2018-06-01 | 西南交通大学 | 一种适用于盾构隧道螺栓接头的复合垫圈 |
| WO2020030362A1 (de) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und verfahren zur schwingungsdämpfung in hochspannungseinrichtungen |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP13388993A patent/JPH06323325A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10332024A (ja) * | 1997-05-27 | 1998-12-15 | Fuji Koki Corp | 電動弁 |
| JP2013530352A (ja) * | 2010-04-20 | 2013-07-25 | ノード−ロック・アーベー | ワッシャ製造のための方法およびプラントならびにワッシャ |
| CN105805144A (zh) * | 2016-05-06 | 2016-07-27 | 江苏远通波纹管有限公司 | 折边环状减磨垫 |
| CN108105250A (zh) * | 2018-01-24 | 2018-06-01 | 西南交通大学 | 一种适用于盾构隧道螺栓接头的复合垫圈 |
| WO2020030362A1 (de) * | 2018-08-08 | 2020-02-13 | Siemens Aktiengesellschaft | Vorrichtung und verfahren zur schwingungsdämpfung in hochspannungseinrichtungen |
| CN112567106A (zh) * | 2018-08-08 | 2021-03-26 | 西门子能源全球有限公司 | 用于高压装置中的振动衰减的设备和方法 |
| US11817692B2 (en) | 2018-08-08 | 2023-11-14 | Siemens Energy Global GmbH & Co. KG | Apparatus and method for damping vibrations in high-voltage devices |
| CN112567106B (zh) * | 2018-08-08 | 2023-12-01 | 西门子能源全球有限公司 | 用于高压装置中的振动衰减的设备和方法 |
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