JP2557329B2 - 眼鏡の蝶番用ワッシャ - Google Patents

眼鏡の蝶番用ワッシャ

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JP2557329B2
JP2557329B2 JP3057719A JP5771991A JP2557329B2 JP 2557329 B2 JP2557329 B2 JP 2557329B2 JP 3057719 A JP3057719 A JP 3057719A JP 5771991 A JP5771991 A JP 5771991A JP 2557329 B2 JP2557329 B2 JP 2557329B2
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hinges
resin
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洋美 野路
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Fukui Megane Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、眼鏡の蝶番に使用され
るワッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、眼鏡の蝶番は小型蝶番としては例
外的に大きな耐久力を要求されている。また、人が直接
に開閉することから、なめらかな開閉動作が長期にわた
って維持できることが望ましいこととされ、眼鏡以外の
他の分野で普通に使用されている蝶番と比べてはるかに
精密に作製されている。
【0003】蝶番の滑らかな開閉動作を長期にわたって
保つ手段としては種々の方法があるが、一つの方法とし
てワッシャとして適切なものを選択する方法がある。そ
して蝶番を構成する材料に比べて軟質の材料からなるワ
ッシャが使われていた。
【0004】従来、眼鏡の蝶番に用いられている蝶番金
属に比べて軟質な材料からなるワッシャは滑らかな動き
をさせる点では効果をあげうるが、耐久性という点では
問題があり、摩耗により使用中に徐々にがたつきがでて
くることがあった。特に最近、眼鏡枠材料として多く用
いられているチタン、チタン合金は材質も硬く、その表
面微細構造が荒いため、開閉動作により急速にワッシ
ャ、ネジなどが摩耗してしまう。
【0005】このため、枠の材料と同材質系のワッシャ
が使用されることもあるが、溶着等の問題があり、かえ
ってアガキ性が著しく悪化することがある。また、金属
ワッシャと蝶番の素材が異なると、汗などの水分の付着
とともに異種金属が接触することによる電気化学的腐食
が起こることもある。このような状態になることを防ぐ
ために、ワッシャに対して樹脂コーティングを施す方法
が考えられる。特開平2−232619号公報には上記
のような樹脂コーティングされた眼鏡ワッシャが記載さ
れ、この公報ではさらに潤滑性の点でも改良された技術
が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の金属製ワッシャ
に固体潤滑剤を含有した樹脂コーティングを施す方法は
上記の溶着や腐食を避けることはできるが、別の新たな
問題点を生じてしまう。樹脂コーティングされたワッシ
ャを眼鏡蝶番を用いると、眼鏡枠の組立後に行われる湿
式メッキおよび電着塗装時にワッシャの樹脂コーティン
グ層が悪影響を及ぼすという問題が起こる。
【0007】通常、眼鏡枠にたいする湿式メッキ及び電
着塗装を行う場合は、眼鏡の箱足に通電治具がセットさ
れ、電流は箱足−蝶番−テンプルへ流れる。このとき蝶
番に樹脂コーティング加工されたワッシャ及びネジを用
いると樹脂コーティング層の非導電性によって蝶番−テ
ンプルへと流れる電流の一部あるいは全部がさえぎら
れ、テンプルに湿式メッキ及び電着塗装加工が充分に出
来ないことが起こり得る。また母材と加工膜との一次密
着がなくなり、加工膜のハガレ等の加工不良が発生する
こともある。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点を考慮してなされたものであり、チタンおよびチ
タン合金のような硬い材質からなる蝶番についても使用
でき、耐久性に優れ、かつメッキ加工あるいは電着加工
などの加工に影響を与えない眼鏡蝶番用ワッシャを提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の眼鏡用ワッシャは、ポリアミドイミド、
ポリイミド、エポキシ、セルロース等のバインダー樹脂
中に二硫化モリブデン、PTFE、グラファイト等の固
体潤滑剤を含有させ、さらに導電性を付与するためにN
i、Al等の導電性粉末を混入させた樹脂コーティング
層をそなえている。
【0010】
【作用】本発明の眼鏡用ワッシャについて説明する。ワ
ッシャに対してコーティングする樹脂中に固体潤滑剤や
導電材として金属粉を混入するが、グラファイトは固体
潤滑剤であるとともに導電性も優れているため、導電材
の使用量が少なくとも必要な導電性を得ることができ
る。しかし、グラファイトのみでは必要な導電性を得る
ことはできず、導電材として金属粉を入れる必要があ
る。湿式メッキ(電着塗装)加工のために必要とされる
コーティング層の導電性は102〜103Ω・cmが適当
であるので、混入する導電材の量を調整する。ワッシャ
に対するコーティングに際しては、図1〜図4に示すよ
うにワッシャ全体をコーティングしても図5〜図8に示
すワッシャのように部分的にコーティング加工をしても
よい。また、蝶番に用いるネジにたいしても樹脂コーテ
ィングをすることにより一層の効果をあげることもでき
る。
【0011】
【発明の効果】本発明のコーティングされたワッシャを
蝶番に装着し、湿式メッキ(電着塗装)処理をすると、
コーティング層に導電性があるためメッキ不良や、加工
膜のハガレは起こらない。このようなコーティングされ
たワッシャやネジは潤滑性、耐熱性、耐薬品性、着色
性、電気化学的安定性、耐久性を保持している。
【0012】本発明のワッシャに加工されているコーテ
ィング層が潤滑性、耐熱性、耐薬品性等の長所がある一
方で、導電性に劣るという欠点から生じる問題をも解消
した。コーティング層に導電性をもたせたことにより湿
式メッキ、電着塗装が可能となり、メッキ不良や加工膜
のハガレも起こりにくくなった。
【0013】また、樹脂コーティング層の導電性を10
2 〜10 3 Ω・cmとしたことで、ワッシャの樹脂表面は
メッキされることなく、メッキ対象のフレームのみメッ
キされる。この場合、ワッシャの樹脂表面がメッキされ
てしまうと、せっかくの潤滑性が損なわれることになる
ので、この導電性の調整は重要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワッシャの一例の上面図である。
【図2】本発明のワッシャの一例の断面図である。
【図3】本発明のワッシャの一例の底面図である。
【図4】本発明のワッシャの一例の斜視図である。
【図5】本発明のワッシャの一例の上面図である。
【図6】本発明のワッシャの一例の断面図である。
【図7】本発明のワッシャの一例の底面図である。
【図8】本発明のワッシャの一例の斜視図である。
【符号の説明】
1 ワッシャ本体 2 コーティング層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に固体潤滑剤を含有した樹脂コーテ
    ィング層を施した眼鏡の蝶番用金属製ワッシャにおい
    て、前記樹脂コーティング層が前記固体潤滑剤とともに
    導電性金属微粉末を含有し10 2 〜10 3 Ω・cmの導電
    性とした樹脂で形成されていることを特徴とする眼鏡の
    蝶番用ワッシャ。
  2. 【請求項2】 前記導電製金属微粉末がアルミニウム粉
    であることを特徴とする眼鏡の蝶番用ワッシャ。
  3. 【請求項3】 前記導電製金属微粉末がニッケル粉であ
    ることを特徴とする眼鏡の蝶番用ワッシャ。
JP3057719A 1991-03-01 1991-03-01 眼鏡の蝶番用ワッシャ Expired - Lifetime JP2557329B2 (ja)

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JPH06186507A (ja) * 1992-12-21 1994-07-08 Oputo Meiku Fukui:Kk 眼鏡の丁番

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