JPH06323267A - スクロール圧縮機の製造方法 - Google Patents

スクロール圧縮機の製造方法

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Publication number
JPH06323267A
JPH06323267A JP10943493A JP10943493A JPH06323267A JP H06323267 A JPH06323267 A JP H06323267A JP 10943493 A JP10943493 A JP 10943493A JP 10943493 A JP10943493 A JP 10943493A JP H06323267 A JPH06323267 A JP H06323267A
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JP
Japan
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scroll
resin layer
compression
bearings
closed container
Prior art date
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Pending
Application number
JP10943493A
Other languages
English (en)
Inventor
Jisuke Saito
治助 斎藤
Toshiyuki Ebara
俊行 江原
Kazuya Sato
里  和哉
Michio Yasuzuka
三千雄 安塚
Katsutake Tsuchiya
勝毅 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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Publication of JPH06323267A publication Critical patent/JPH06323267A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】軸受け摺動面の面粗度を適正に確保することが
でき、摺動抵抗を低減して圧縮機の入力を低減すること
ができるスクロール圧縮機の製造方法を提供する。 【構成】密閉容器1内に収納される電動要素3及びスク
ロール圧縮要素2とを備え、このスクロール圧縮要素は
鏡板11に渦巻き状のラップ13を立設させた固定スク
ロール7と、鏡板14に渦巻き状のラップ15を立設さ
せた揺動スクロール8と、これを駆動する駆動軸5と、
密閉容器1内に固定され電動要素3の両側で駆動軸5を
軸支する第1及び第2の軸受け6a,6bを有する第1
及び第2のフレーム4a,4bと、揺動スクロール8を
固定スクロール7に対して公転させる継手手段21とを
有し、ラップ13,15を互にかみ合わせて複数の圧縮
空間17を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は固定スクロールと揺動
スクロールとをかみ合わせて圧縮を行うスクロール圧縮
機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スクロール圧縮機は、実開平4−
91291号公報等に記載されているように、密閉容器
内に収納される電動要素及びスクロール圧縮要素とを備
え、このスクロール圧縮要素は鏡板に渦巻き状のラップ
を立設させた固定スクロールと、鏡板に渦巻き状のラッ
プを立設させた揺動スクロールと、前記電動要素に連結
され前記揺動スクロールを駆動する駆動軸と、前記密閉
容器内に固定され前記電動要素の両側で駆動軸を軸支す
る第1及び第2の軸受けを有する第1及び第2のフレー
ムと、前記揺動スクロールを固定スクロールに対して公
転させる継手手段とを有し、前記固定スクロールと揺動
スクロールとの前記ラップを互にかみ合わせて複数の圧
縮空間を形成すると共に、この圧縮空間を外方から内方
へ向かって次第に縮小させて圧縮を行うよう構成されて
いる。
【0003】ここで、前記第1及び第2の軸受けは、種
々の材料のものが提案されている。
【0004】本件発明者は、その一つとして、外周面に
裏金体を有する銅系焼結材料からなる円筒状の軸受けを
検討した。この場合、実機に使用する方法として、前記
軸受け内周面にテフロン系合成樹脂材料からなる樹脂層
を含浸コーティングをしてそのまま使用する方法と、上
記テフロン系合成樹脂材料によるコーティング処理の後
に樹脂層の表面を研削加工して所定の寸法に仕上げる方
法が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
造によると以下の問題があり、改善策が必要であること
が判明した。
【0006】まず、前者の方法では、軸受けの内周面に
テフロン系合成樹脂材料からなる樹脂層を含浸コーティ
ングしてそのまま使用するため、樹脂層が初期摩耗で摩
滅するまでは軸受けクリアランスが適正値より少なくな
るため、摺動抵抗が大となり圧縮機の入力が増加する。
しかも、軸受けの径方向の肉厚公差が大きくフレームへ
取り付ける前の軸受けの寸法精度が悪化して所定の性能
が得られない。一方、軸受け内周面の樹脂層を切削加工
で仕上げる場合は、軸受けを取り付けているフレームの
質量が大きいことや、フレームの回転バランスが軸受け
の軸心とずれていること等の原因により、切削速度を十
分に確保することができず、樹脂層が切削面でむしられ
てしまい摺動面の面粗度が粗くなって摺動抵抗が増加す
るという問題があった。
【0007】この発明は上記の問題を解決するもので、
軸受けを外周面に裏金体を有する銅系焼結材料からなる
円筒状の軸受けで構成し、その内周面にテフロン系合成
樹脂材料からなる樹脂層を含浸コーティングしたもので
あっても、摺動面の面粗度を適正に確保することがで
き、摺動抵抗を低減して圧縮機の入力を低減することが
できるスクロール圧縮機の製造方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、密閉容器内に
収納される電動要素及びスクロール圧縮要素とを備え、
このスクロール圧縮要素は鏡板に渦巻き状のラップを立
設させた固定スクロールと、鏡板に渦巻き状のラップを
立設させた揺動スクロールと、前記電動要素に連結され
前記揺動スクロールを駆動する駆動軸と、前記密閉容器
内に固定され前記電動要素の両側で駆動軸を軸支する第
1及び第2の軸受けを有する第1及び第2のフレーム
と、前記揺動スクロールを固定スクロールに対して公転
させる継手手段とを有し、前記固定スクロールと揺動ス
クロールとの前記ラップを互にかみ合わせて複数の圧縮
空間を形成すると共に、この圧縮空間を外方から内方へ
向かって次第に縮小させて圧縮を行うスクロール圧縮機
において、前記第1及び第2の軸受けの少なくとも一方
を、外周面に裏金体を有する銅系焼結材料からなる円筒
状の軸受本体の内周面に、テフロン系合成樹脂材料から
なる樹脂層を含浸コーティングした後、この樹脂層の表
面を内径研削加工することにより形成したものである。
【0009】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
軸受け内周面の面粗度を常に適正な精度に仕上げること
ができ、樹脂層が初期摩耗で摩滅するまでは軸受けクリ
アランスが適正値より少なくなって、摺動抵抗の増大を
招いたり、切削速度を十分に確保できなくなって樹脂層
が切削面でむしられてしまうようなことはなくなり、摺
動抵抗を低減して圧縮機の入力を低減できる。
【0010】
【実施例】以下この発明を図1乃至図3に示す実施例に
基づいて説明する。
【0011】1は密閉容器で、この容器内には上側にス
クロール圧縮要素2が、下側にこの圧縮要素を駆動する
電動要素3が夫々収納されている。4a,4bはフレー
ムで、このフレームには中央に回転軸5を軸支する軸受
け6a,6bが設けられている。スクロール圧縮要素2
は固定スクロール7と揺動スクロール8とで構成されて
いる。固定スクロール7は密閉容器1の内壁に圧接して
この容器内を高圧室9と低圧室10とに区画する円板状
の鏡板11と、この鏡板の一方の面周縁に突出された環
状壁12と、この環状壁で囲まれ鏡板11に立設された
インボリュート状またはこれに近似の曲線からなる渦巻
き状のラップ13とで構成されている。そして、固定ス
クロール7は環状壁12及びラップ13の突出方向を下
方としている。
【0012】揺動スクロール8は円板状の鏡板14と、
この鏡板の一方の面に立設されたインボリュート状また
はこれに近似の曲線からなる渦巻き状のラップ15と、
鏡板14の他方の面の中央に突出されたピン部16とで
構成されている。そして、揺動スクロール8はラップ1
5の突出方向を上方として、このラップが固定スクロー
ル7のラップ13に向かい合ってかみ合うようにして内
部に複数の圧縮空間17を形成するようにしている。こ
の圧縮空間は外方から内方へ向かって次第に縮小して吸
込室18の冷媒を圧縮するようにしている。
【0013】固定スクロール7の鏡板11には中央に圧
縮空間17に連通する吐出孔19が設けられている。
【0014】20は回転軸5の先端に設けられて揺動ス
クロール8のピン部16を挿入するボス穴で、このボス
穴の中心は回転軸5の軸心と偏心して設けられている。
20aは前記ボス穴20に填め込まれてピン部16を軸
支する軸受けである。21は固定スクロール7に対して
揺動スクロール8を自転しないように円軌道上を公転さ
せるオルダム継手である。フレーム4の外周にはスクロ
ール圧縮要素2に冷媒を導く吸込通路22が設けられて
いる。23は密閉容器1に取付けられた吸込管で、この
吸込管は電動要素3の下方で密閉容器1内の低圧室10
に連通している。24は密閉容器1の上部に取付けられ
た吐出管で、この吐出管は密閉容器1内の高圧室9に連
通している。
【0015】25はバルブプレートで、このバルブプレ
ートは固定スクロール7の鏡板11に取付けられてい
る。バルブプレート25には吐出孔19の回りにこの吐
出孔から等距離の複数の吐出ポート(図示せず)とが設
けられており、各吐出ポートは吐出弁31,33,34
で開閉されている。
【0016】バルブプレート25には吐出弁31,34
を覆うカバー部材35が取付けられている。このカバー
部材には密閉容器1内の中央に開口する吐出口36が設
けられている。この吐出口は吐出孔19と対向して設け
られている。
【0017】37は吐出ガス温度を検出する検出装置
で、この検出装置はセンサ38と、このセンサを内部に
収納するパイプ39とで構成されている。パイプ39は
密閉容器1の上壁からカバー部材35の吐出口36及び
バルブプレート25を貫通して吐出孔19内に挿入され
ている。センサ38は吐出孔19内のパイプ39に位置
している。また、パイプ39は密閉容器1とバルブプレ
ート25との貫通部を密封して取付けられている。
【0018】前記軸受け6a,6b,20aは、図2に
示す如く、外周面に鉄製の裏金体40を巻回した銅系焼
結材料からなる円筒状の軸受本体41と、この軸受本体
の内周面に、テフロン系合成樹脂材料からなる樹脂層4
2を含浸コーティングした後、この樹脂層42の表面を
内径削研盤にて所定寸法に内径研削加工することにより
形成されている。
【0019】このように構成されたスクロール圧縮機に
おいて、前記軸受け6a,6b,20aは、外周面に鉄
製の裏金体40を巻回した銅系焼結材料からなる円筒状
の軸受本体41と、この軸受本体の内周面に、テフロン
系合成樹脂材料からなる樹脂層42を含浸コーティング
した後、この樹脂層42の表面を内径削研盤にて所定寸
法に内径研削加工することにより形成されているため、
各軸受け6a,6b,20aの樹脂層42の内周面の面
粗度を常に適正な精度(3.2Z)に仕上げることがで
き、樹脂層42が初期摩耗で摩滅するまでは軸受けクリ
アランスが適正値より少なくなって摺動抵抗の増大を招
いたり、切削速度を十分に確保できなくなって樹脂層4
2が切削面でむしられてしまうようなことはなくなり、
摩擦や片当りによる余分な動力の損失を防止し、摺動抵
抗を低減して圧縮機の入力を低減できる。
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、軸受け
内周面の面粗度を常に適正な精度に仕上げることがで
き、樹脂層が初期摩耗で摩滅するまでは軸受けクリアラ
ンスが適正値より少なくなって、摺動抵抗の増大を招い
たり、切削速度を十分に確保できなくなって樹脂層が切
削面でむしられてしまうようなことはなくなり、摺動抵
抗を低減して圧縮機の入力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の
断面図である。
【図2】この発明の軸受けを示す断面図である。
【符号の説明】 1 密閉容器 2 スクロール圧縮要素 3 電動要素 5 回転軸 6a,6b,20a 軸受け 7 固定スクロール 8 揺動スクロール 11,14 鏡板 13,15 ラップ 17 圧縮空間 19 吐出孔 21 オルダム継手 40 裏金 41 軸受本体 42 樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/00 U 6907−3H (72)発明者 安塚 三千雄 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内 (72)発明者 土屋 勝毅 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三洋 電機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に収納される電動要素及びス
    クロール圧縮要素とを備え、このスクロール圧縮要素は
    鏡板に渦巻き状のラップを立設させた固定スクロール
    と、鏡板に渦巻き状のラップを立設させた揺動スクロー
    ルと、前記電動要素に連結され前記揺動スクロールを駆
    動する駆動軸と、前記密閉容器内に固定され前記電動要
    素の両側で駆動軸を軸支する第1及び第2の軸受けを有
    する第1及び第2のフレームと、前記揺動スクロールを
    固定スクロールに対して公転させる継手手段とを有し、
    前記固定スクロールと揺動スクロールとの前記ラップを
    互にかみ合わせて複数の圧縮空間を形成すると共に、こ
    の圧縮空間を外方から内方へ向かって次第に縮小させて
    圧縮を行うスクロール圧縮機において、前記第1及び第
    2の軸受けの少なくとも一方は、外周面に裏金体を有す
    る銅系焼結材料からなる円筒状の軸受本体の内周面に、
    テフロン系合成樹脂材料からなる樹脂層を含浸コーティ
    ングした後、この樹脂層の表面を内径研削加工すること
    により形成されていることを特徴とするスクロール圧縮
    機の製造方法。
JP10943493A 1993-05-11 1993-05-11 スクロール圧縮機の製造方法 Pending JPH06323267A (ja)

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ID=14510153

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JP (1) JPH06323267A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1014617A3 (fr) * 1998-09-10 2004-02-03 Scroll Tech Volute orbitante a montage en porte-a-faux avec ajustement de l'arbre.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1014617A3 (fr) * 1998-09-10 2004-02-03 Scroll Tech Volute orbitante a montage en porte-a-faux avec ajustement de l'arbre.

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