JP2003120554A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JP2003120554A
JP2003120554A JP2001320870A JP2001320870A JP2003120554A JP 2003120554 A JP2003120554 A JP 2003120554A JP 2001320870 A JP2001320870 A JP 2001320870A JP 2001320870 A JP2001320870 A JP 2001320870A JP 2003120554 A JP2003120554 A JP 2003120554A
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Hisayuki Kimata
央幸 木全
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機全体を小型化、軽量化する。 【解決手段】 ハウジング2内に、固定側ラップ12を
有する固定スクロール8と旋回側ラップ24を有する旋
回スクロール21とを、両ラップ12、24を相互に噛
合い係合させた状態で設け、旋回スクロール21を支持
部材30により旋回自在に支持する。旋回スクロール2
1の外周部に外方に突出する掴持部を3箇所に設け、各
掴持部に対応する支持部材30の内周側の部分に掴持部
を位置させる逃げ部を設ける。旋回スクロール21の旋
回時に、掴持部が逃げ部内に位置していることから、掴
持部材と支持部材30との干渉が避けられる。また、支
持部材30の外径を小さく、重量を軽くすることができ
るので、圧縮機全体を小型化、軽量化することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮
機に関し、詳しくは、ハウジング内に旋回自在に設けら
れる旋回スクロールの外周部の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】スクロール型圧縮機には種々のタイプの
ものがあり、例えば、図6〜図9に示すようなものが一
般に知られている。すなわち、このスクロール型圧縮機
51は、ハウジング52と、ハウジング52内に固定さ
れた状態で設けられる固定スクロール53と、ハウジン
グ52内に旋回自在に設けられるとともに、固定スクロ
ール53と相互に噛合い係合する旋回スクロール58
と、旋回スクロール58を旋回自在に支持する支持部材
65と、旋回スクロール58に連結される回転軸と、回
転軸を回転駆動させるモータとを備えている。
【0003】この場合、固定スクロール53は、ハウジ
ング52内に固定される円板状の基板54と、基板の5
4一方の端面に一体に立設される渦巻状の固定側ラップ
55とから構成され、旋回スクロール58は、円板状の
基板59と、基板59の一方の端面に一体に立設される
渦巻状の旋回側ラップ60とからなり、両スクロール5
3、58の両ラップ55、60は相互に噛合い係合する
ようになっている。
【0004】また、固定側ラップ55の先端面及び旋回
側ラップ60の先端面にはそれぞれ全長に渡って溝61
が設けられ、それらの溝61内にそれぞれ合成樹脂等か
らなるチップシール62が装着されるようになってい
る。
【0005】そして、旋回スクロール58の旋回時に、
旋回スクロール58の背面側に高圧の冷媒ガスの一部が
導かれ、この冷媒ガスにより旋回スクロール58が固定
スクロール53の方向に押し上げられ、旋回側ラップ6
0の先端のチップシール62が固定スクロール53の基
板54側に摺動接触し、固定側ラップ55の先端のチッ
プシール62が旋回スクロール58の基板59側に摺動
接触し、固定スクロール53と旋回スクロール58との
間がシールされるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成のス
クロール型圧縮機51にあっては、旋回スクロール58
は、所定の鋳造法により基板59と旋回側ラップ60と
を一体に鋳造した後に、機械加工により旋回側ラップ6
0の先端面にチップシール用の溝61を設けている。
【0007】しかしながら、機械に旋回スクロール58
をセットする場合に、基板59の固定スクロール53と
の摺動面に傷などが付くのを防止するため、図8に示す
ように、基板59の外周面に全周に渡る溝63を予め設
け、その溝63と基板59の背面側との間をチャックに
よって掴持している。このため、基板59の外周部に溝
63を設ける分の肉厚が必要となり、旋回スクロール5
8の外径が大きく、重くなり、それに伴って旋回スクロ
ール58を旋回自在に支持する支持部材65の外径も大
きく、重くなり、ハウジング52の外径も大きく、重く
なり、圧縮機全体が大型化、重量化してしまう。また、
基板59の外周面に全周に渡る溝63を設ける必要があ
ることから、その加工に手間がかかり、加工費が増大
し、製品単価が高くなってしまう。
【0008】一方、上記のような問題を解決するため
に、図10に示すように、基板59の外周部に外方に突
出する掴持部64を等間隔ごとに3箇所に設け、機械加
工の際にこの掴持部64をチャックで掴持し、旋回側ラ
ップ60の先端面にチップシール用の溝61を形成する
ようにしたものも提案されている。
【0009】このような構成のスクロール型圧縮機1に
あっては、外周面に全周に渡る溝63を加工する必要が
ないので、加工費を削減することができ、また、隣接す
る掴持部64−64間に位置する基板59の外周部の部
分を削除することができるので、その分だけ旋回スクロ
ール58の重量を軽くすることができるものである。
【0010】しかしながら、掴持部64と支持部材65
との干渉を避けるために支持部材65の内径を大きく設
定しているため、支持部材65の外径が大きく、重くな
り、それに伴ってハウジング52の外径が大きく、重く
なり、圧縮機全体が大型化、重量化してしまう。
【0011】本発明は、前記のようような従来の問題に
鑑みなされたものであって、旋回スクロール、旋回スク
ロールを支持する支持部材、及びハウジングを小型化、
軽量化することにより、圧縮機全体を小型化、軽量化す
ることができるスクロール型圧縮機を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決するために以下のような手段を採用してい
る。すなわち、請求項1に係る発明は、ハウジング内
に、固定側ラップを有する固定スクロールと旋回側ラッ
プを有する旋回スクロールとを、両ラップを相互に噛合
い係合させた状態で設け、前記固定スクロールをハウジ
ング側に固定し、前記旋回スクロールをハウジング内に
設けた支持部材により旋回自在に支持し、前記旋回スク
ロールの旋回時に、前記旋回スクロールをその背面側に
付加される背圧により前記固定スクロールの方向に押圧
し、前記旋回側ラップの先端及び前記固定側ラップの先
端をそれぞれ相手方に摺動接触させて相手方との間をシ
ールするスクロール型圧縮機において、前記旋回スクロ
ールの外周部の少なくとも2箇所に外方に突出する掴持
部を設け、該掴持部に対応する前記支持部材の部分に、
前記旋回スクロールの旋回時に前記掴持部と前記支持部
材との干渉を避ける逃げ部を設けたことを特徴とする。
この発明によるスクロール型圧縮機によれば、旋回スク
ロールの掴持部は、旋回スクロールの旋回時に支持部材
の逃げ部内に位置することになるので、掴持部と支持部
材との干渉が避けられることになる。また、機械加工に
より旋回スクロールの旋回側ラップの先端面にチップシ
ール用の溝を形成する場合に、掴持部をチャックにより
掴持して溝の加工を行うことができることになる。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載のス
クロール型圧縮機であって、前記旋回スクロールの背面
側の外周縁部の少なくとも1箇所に、他の部分よりも薄
肉の薄肉部を設けたことを特徴とする。この発明による
スクロール型圧縮機によれば、旋回スクロールの背面側
の外周縁部に肉厚の薄い薄肉部が設けられるので、旋回
スクロール全体としての重量を軽くすることができるこ
とになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施の
形態について説明する。図1〜図5には、本発明による
スクロール型圧縮機の一実施の形態が示されていて、こ
のスクロール型圧縮機1は、ハウジング2と、固定スク
ロール8と、旋回スクロール21と、支持部材30と、
回転軸40と、モータ44とを備えている。
【0015】ハウジング2は、筒状のハウジング本体3
と、ハウジング本体3の上端開口部を閉塞するカップ状
の上蓋4と、ハウジング本体3の下端開口部を閉塞する
カップ状の下蓋5とから構成されている。ハウジング本
体3の側面中央部にはハウジング2内外を貫通する吸入
口6が設けられ、この吸入口6を介して冷媒ガスが吸い
込まれるようになっている。上蓋4の縁部にはハウジン
グ2内外を貫通する吐出口7が設けられ、この吐出口7
からハウジング2内で圧縮されて高圧となった冷媒ガス
がハウジング2外に吐出されるようになっている。
【0016】固定スクロール8は、所定の鋳造法によっ
て形成されるものであって、略円板状の基板9と、基板
9の下面側に一体に立設される渦巻状の固定側ラップ1
2と、基板9の上面中央部に一体に設けられる上方に突
出するボス11とから構成されている。固定スクロール
8は、固定側ラップ12を下方に向けた状態で固定板1
5を介してハウジング2内に固定されるようになってい
る。固定側ラップ12の先端面には、機械加工により全
長に渡るチップシール用の溝(図示せず)が設けられ、
このチップシール用の溝内に合成樹脂等から形成される
チップシール14が装着されている。
【0017】固定板15は、略円板状をなすものであっ
て、周縁部をハウジング本体3と上蓋4との間で挟持さ
れるようになっている。固定板15の下面中央部には凹
部16が設けられ、この凹部116内に固定スクロール
8の基板9の上面中央部のボス11が嵌合されるように
なっている。
【0018】固定板15の中央部には、固定板15を軸
線方向(上下方向)に貫通する貫通孔17が設けられる
とともに、固定スクロール8の基板9の中央部には、基
板9を軸線方向(上下方向)に貫通する前記貫通孔17
に連通する貫通孔10が設けられ、これらの貫通孔1
7、10により吐出ポート18が構成されるようになっ
ている。
【0019】吐出ポート18の上端開口部は固定板15
の上面側に設けられる吐出弁19によって開閉されるよ
うになっている。吐出弁19の開閉角度は、吐出弁19
の上側に設けられるストッパーによって制限されるよう
になっている。
【0020】旋回スクロール21は、図2〜図5に示す
ように、所定の鋳造法により形成されるものであって、
略円板状の基板22と、基板22の上面側に一体に立設
される渦巻状の旋回側ラップ24と、基板22の下面側
に一体に設けられるボス23とから構成されている。旋
回側ラップ24は、固定スクロール8の固定側ラップ1
2と略同一形状に形成されるようになっている。旋回側
ラップ24の先端面には機械加工により全長に渡るチッ
プシール用の溝25が設けられ、このチップシール用の
溝25内にチップシール26が装着されるようになって
いる。
【0021】基板22の外周部には、周方向に向かって
所定の間隔ごとに3箇所に径方向外方に突出する掴持部
27が一体に設けられ、各掴持部27は基板22よりも
薄く形成されるようになっている。なお、掴持部27
は、3箇所に限らず、2箇所、又は4箇所以上に設けて
もよいものである。
【0022】基板22の背面側の外周縁部には、周方向
に向かって所定の間隔ごとに3箇所に他の部分よりも薄
肉の薄肉部28が形成されるようになっている。なお、
薄肉部28は、3箇所に限らず、1箇所、2箇所、又は
4箇所以上に設けてもよい。
【0023】旋回スクロール21は、固定スクロール8
と対向するように、ハウジング2内に設けられるように
なっている。旋回スクロール21の旋回側ラップ24と
固定スクロール8の固定側ラップ12とは、互いに公転
旋回半径の分だけ偏心した状態で、かつ旋回側ラップ2
4の側面と固定側ラップ12の側面とが複数箇所で互い
に線接触するように、180°の位相をもって噛合い係
合されるようになっている。固定側ラップ12と旋回側
ラップ24との間には、それらの中心に対して略対称を
なる複数の密閉空間である圧縮室29が形成されるよう
になっている。
【0024】支持部材30は、略円板状の基板31と、
基板31の下面側に一体に設けられるボス32とから構
成され、上面側には旋回スクロール21を旋回自在に支
持するための支持穴33が設けられ、支持穴33の中心
部には回転軸40を挿通させるための挿通孔34が貫通
した状態で設けられるようになっている。
【0025】支持穴33は、大径部35と小径部36の
2段に形成され、大径部35内に旋回スクロール21の
基板22が位置し、小径部36内に旋回スクロール21
のボス23が位置するようになっている。
【0026】図2に示すように、大径部35の内周面の
旋回スクロール21の基板22の掴持部27に対応する
部分は、それぞれ所定の深さ、幅で切欠され、その部分
に円弧状の空間である逃げ部37が設けられ、この逃げ
部37内に掴持部27が位置するようになっている。逃
げ部37は、旋回ロール21を旋回させたときに、掴持
部27と相互に干渉しない大きさに設定されるようにな
っている。
【0027】支持穴33の大径部35の底面と旋回スク
ロール21の基板22の下面との間にはシール部材38
が装着され、このシール部材38により旋回スクロール
21の背面側に密閉された背圧空間39が形成されるよ
うになっている。背圧空間39は、旋回スクロール24
に設けられている連通孔(図示せず)を介して固定側ラ
ップ12と旋回側ラップ24との間に形成される圧縮室
29の中央部に連通し、この連通孔を介して圧縮室29
の中央部から背圧空間39内に高圧の冷媒ガスが導かれ
るようになっている。
【0028】そして、背圧空間39を介して旋回スクロ
ール21の背面側に高圧の冷媒ガスを付加することで、
旋回スクロール21が固定スクロール8の方向に押し上
げられ、旋回スクロール21の旋回側ラップ24の先端
のチップシール26が固定スクロール8の基板9側に接
触し、固定スクロール8の固定側ラップ12の先端のチ
ップシール14が旋回スクロール21の基板22側に接
触し、固定スクロール8と旋回スクロール21との間が
シールされるものである。
【0029】回転軸40は、ハウジング2の中心部に設
けられ、上端部を支持部材30の中心部の挿通孔34に
よって回転自在に支持され、下端部をハウジング2の底
部に設けられている軸受43によって支持されるように
なっている。回転軸40の中央部にはロータ45が設け
られるとともに、ロータ45に対向するハウジング2の
内面側にはステータ46が設けられ、ロータ45とステ
ータ46とによりモータ44が構成されるようになって
いる、
【0030】回転軸40の上端部には偏心部41が設け
られ、この偏心部41は旋回スクロール21のボス23
に回動自在に嵌合されるようになっている。旋回スクロ
ール21は、回転軸40の回転時に自転を阻止されなが
ら、固定スクロール8に対して公転旋回運動するように
なっている。
【0031】回転軸40の中心部には、上下方向に貫通
する油通路42が設けられるとともに、回転軸40の下
端部には、ハウジング2の底部に溜まった油を油通路4
2を介して汲み上げるポンプ機構(図示せず)が設けら
れるようになっている。
【0032】上記のように構成したこの実施の形態によ
るスクロール型圧縮機1のモータ44を作動させると、
回転軸40が回転するとともに、回転軸40の回転に追
従して旋回スクロール21が固定スクロール8に対して
旋回運動を行い、吸込口6からハウジング2内に冷媒ガ
スが吸込まれ、この冷媒ガスは固定スクロール8と旋回
スクロール21との間の圧縮室29内に導かれ、圧縮室
29内で圧縮されて中央部に移動し、高圧の冷媒ガスと
なって吐出ポート17から吐出弁19を介してハウジン
グ2内に吐出され、吐出口7からハウジング2外に吐出
される。
【0033】また、高圧の冷媒ガスの一部は、旋回スク
ロール21の導入孔(図示せず)を介して背圧空間39
内に導かれ、背圧空間39を介して旋回スクロール21
の背面側に作用し、旋回スクロール21を固定スクロー
ル8の方向に押し上げ、旋回スクロール21と固定スク
ロール8との間がシールされる。
【0034】さらに、背圧空間39内に導かれた高圧の
冷媒ガスの一部は、旋回スクロール21と支持部材30
との間の隙間を介して旋回スクロール21の外周側に導
かれ、旋回スクロール21の摺動部等に作用し、冷媒ガ
ス中に含まれる油分によって旋回スクロール21の摺動
部等が潤滑される。
【0035】そして、旋回スクロール21の摺動部等を
潤滑した油は、ハウジング2の内面を伝わってハウジン
グ2の底部に貯留され、ポンプ機構によって油通路42
を介して汲み上げられ、再び背圧空間39等に導かれ、
旋回スクロール21の摺動部等に供給されることにな
る。
【0036】上記のように構成したこの実施の形態によ
るスクロール型圧縮機1にあっては、旋回スクロール2
1の外周部に径方向外方に突出する掴持部27を一体に
設けたことにより、機械加工により旋回側ラップ24の
先端にチップシール用の溝25を加工する場合に掴持部
27をチャックにより掴持することができることにな
る。
【0037】従って、旋回スクロール21の外周面にチ
ャックで掴持するために全周に渡る溝を設ける必要がな
くなるので、溝の加工に要する手間を削減することがで
き、加工費を安くすることができ、製品単価を低減させ
ることができることになる。
【0038】また、隣接する掴持部27−27間に位置
する旋回スクロール21の基板22の外周部を切欠する
ことができるので、その分だけ旋回スクロール21の重
量を軽くすることができることになる。
【0039】さらに、掴持部27に対応する支持部材3
0の内周側に部分に掴持部27を位置させる逃げ部37
を設けたので、支持部材30の外径を小さく、重量を軽
くすることができることになる。
【0040】さらに、旋回スクロール21の基板22の
背面側の外周縁部に他の部分よりも薄肉の薄肉部28を
設けたことにより、その薄肉部28の分だけ旋回スクロ
ール21の重量を軽くすることができることになる。
【0041】従って、旋回スクロール21、支持部材3
0、及びハウジング2を小型化、軽量化することができ
るので、圧縮機全体を小型化、軽量化することができる
ことになり、安価なものを提供することができることに
なる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
旋回スクロールの外周部の少なくとも2箇所に外方に突
出する掴持部を設け、この掴持部に対応する支持部材の
部分に旋回スクロールの旋回時に掴持部と支持部材との
干渉を避ける逃げ部を設けたことにより、機械加工によ
り旋回側ラップの先端にチップシール用の溝を加工する
場合に掴持部をチャックにより掴持することができるこ
とになる。従って、旋回スクロールの外周面にチャック
で掴持するために全周に渡る溝を設ける必要がなくなる
ので、溝の加工に要する手間を削減することができ、加
工費を安くすることができ、製品単価を低減させること
ができることになる。また、隣接する掴持部間に位置す
る旋回スクロールの外周部を切欠することができるの
で、その分だけ旋回スクロールの重量を軽くすることが
できることになる。さらに、掴持部に対応する支持部材
の内周側に部分に掴持部を位置させる逃げ部を設けたの
で、支持部材の外径を小さく、重量を軽くすることがで
きることになる。さらに、旋回スクロールの基板の背面
側の外周縁部に他の部分よりも薄肉の薄肉部を設けたこ
とにより、その薄肉部の分だけ旋回スクロールの重量を
軽くすることができることになる。従って、旋回スクロ
ール、支持部材、及びハウジングを小型化、軽量化する
ことができるので、圧縮機全体を小型化、軽量化するこ
とができることになり、安価なものを提供することがで
きることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるスクロール型圧縮機の一実施の
形態の全体を示した縦断面図である。
【図2】 図1に示すものの旋回スクロールと支持部材
との関係を示した概略横断面図である。
【図3】 本発明によるスクロール型圧縮機の旋回スク
ロールの平面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 図3の下面図である。
【図6】 従来のスクロール型圧縮機の一例の全体を示
した縦断面図である。
【図7】 従来のスクロール型圧縮機の旋回スクロール
の平面図である。
【図8】 図8の正面図である。
【図9】 図8の下面図である。
【図10】 従来のスクロール型圧縮機の他の例を示し
た概略横断面図である。
【符号の説明】
1 スクロール型圧縮機 2 ハウジング 8 固定スクロール 12 固定側ラップ 21 旋回スクロール 24 旋回側ラップ 27 掴持部 28 薄肉部 30 支持部材 37 逃げ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、固定側ラップを有する
    固定スクロールと旋回側ラップを有する旋回スクロール
    とを、両ラップを相互に噛合い係合させた状態で設け、
    前記固定スクロールをハウジング側に固定し、前記旋回
    スクロールをハウジング内に設けた支持部材により旋回
    自在に支持し、前記旋回スクロールの旋回時に、前記旋
    回スクロールをその背面側に付加される背圧により前記
    固定スクロールの方向に押圧し、前記旋回側ラップの先
    端及び前記固定側ラップの先端をそれぞれ相手方に摺動
    接触させて相手方との間をシールするスクロール型圧縮
    機において、前記旋回スクロールの外周部の少なくとも
    2箇所に外方に突出する掴持部を設け、該掴持部に対応
    する前記支持部材の部分に、前記旋回スクロールの旋回
    時に前記掴持部と前記支持部材との干渉を避ける逃げ部
    を設けたことを特徴とするスクロール型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクロール型圧縮機であ
    って、 前記旋回スクロールの背面側の外周縁部の少なくとも1
    箇所に、他の部分よりも薄肉の薄肉部を設けたことを特
    徴とするスクロール型圧縮機。
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