JPH06323148A - エンジンの制御装置 - Google Patents
エンジンの制御装置Info
- Publication number
- JPH06323148A JPH06323148A JP11150793A JP11150793A JPH06323148A JP H06323148 A JPH06323148 A JP H06323148A JP 11150793 A JP11150793 A JP 11150793A JP 11150793 A JP11150793 A JP 11150793A JP H06323148 A JPH06323148 A JP H06323148A
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- Japan
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- engine
- output
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- control
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- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トルクダウン制御が発散するような運転領域
においエンジンのトルクダウン量が増加されるのを禁止
することにより、制御の発散を防止することのできるエ
ンジンの制御装置を提案する。 【構成】 エンジン出力トルクを低下させるべきトルク
ダウン条件が成立したときに、過給機による過給圧を低
下させてエンジンの出力を低下させる出力低下手段を備
えたエンジンの制御装置において、吸入空気量センサの
出力信号の変化率を検出する検出手段と、前記トルクダ
ウン条件が成立した後の前記出力低下手段によるエンジ
ン出力の低下制御の実行中において、前記検出手段によ
り検出された前記出力信号の変化率が所定値以上のとき
に、前記出力低下手段を制御して、エンジン出力の低下
量の増大を禁止する制御手段とを具備する。
においエンジンのトルクダウン量が増加されるのを禁止
することにより、制御の発散を防止することのできるエ
ンジンの制御装置を提案する。 【構成】 エンジン出力トルクを低下させるべきトルク
ダウン条件が成立したときに、過給機による過給圧を低
下させてエンジンの出力を低下させる出力低下手段を備
えたエンジンの制御装置において、吸入空気量センサの
出力信号の変化率を検出する検出手段と、前記トルクダ
ウン条件が成立した後の前記出力低下手段によるエンジ
ン出力の低下制御の実行中において、前記検出手段によ
り検出された前記出力信号の変化率が所定値以上のとき
に、前記出力低下手段を制御して、エンジン出力の低下
量の増大を禁止する制御手段とを具備する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機を備えたエンジ
ンの制御装置に関し、特に、例えばトラクション制御等
においてトルクダウン制御を行なうときの過給機による
空気の供給系におけるトルクダウン制御の応答遅れの改
良に関する。
ンの制御装置に関し、特に、例えばトラクション制御等
においてトルクダウン制御を行なうときの過給機による
空気の供給系におけるトルクダウン制御の応答遅れの改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】過給機を備えたエンジンにおいて、例え
ばトラクション制御を行なっているときにトルクダウン
制御を行なう必要のある場合には、サージタンク内圧
(即ち、吸入空気量)を低下させてトルクダウンを行な
っている。
ばトラクション制御を行なっているときにトルクダウン
制御を行なう必要のある場合には、サージタンク内圧
(即ち、吸入空気量)を低下させてトルクダウンを行な
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸入空
気量の制御によりトルク制御を行なうと、空気量の制御
の応答性が低いために、トラクションコントロール側か
ら見ればトルクダウン要求に対する追従性が悪いことに
つながる。特に、過給圧をバイパスバルブなどを制御す
ることにより低下させる場合には、そのバルブの作動遅
れも大となるために問題が生じる。
気量の制御によりトルク制御を行なうと、空気量の制御
の応答性が低いために、トラクションコントロール側か
ら見ればトルクダウン要求に対する追従性が悪いことに
つながる。特に、過給圧をバイパスバルブなどを制御す
ることにより低下させる場合には、そのバルブの作動遅
れも大となるために問題が生じる。
【0004】例えば、上記の追従遅れのために、トラク
ションコントロール側では、エンジントルクがダウンし
ている最中なのか、それとも既に目標トルクにまでダウ
ンしたのかわからず、トラクションフィードバック制御
が発散(エンジン出力の変化幅が大きくなる)してしま
ったり、あるいは車輪スリップが起こらないようなトル
クに保持することが困難(スリップの生じないエンジン
トルクに制御するのに時間がかかる)となってしまった
りしてトラクション性能が低下する。
ションコントロール側では、エンジントルクがダウンし
ている最中なのか、それとも既に目標トルクにまでダウ
ンしたのかわからず、トラクションフィードバック制御
が発散(エンジン出力の変化幅が大きくなる)してしま
ったり、あるいは車輪スリップが起こらないようなトル
クに保持することが困難(スリップの生じないエンジン
トルクに制御するのに時間がかかる)となってしまった
りしてトラクション性能が低下する。
【0005】この点につき、特開昭63−5116号で
は、車輪がスピンしたときに、過給機の過給圧をダウン
させるようにしているものの、トルクダウン時の過渡時
の変動について対策を施していないために、トラクショ
ン性能の低下は免れることはできない。このことは、過
給機によるトルク制御の応答性の悪さに原因がある。
は、車輪がスピンしたときに、過給機の過給圧をダウン
させるようにしているものの、トルクダウン時の過渡時
の変動について対策を施していないために、トラクショ
ン性能の低下は免れることはできない。このことは、過
給機によるトルク制御の応答性の悪さに原因がある。
【0006】そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解
消するために提案されたもので、その目的は、トルクダ
ウン制御が発散するような運転領域においエンジンのト
ルクダウン量が増加されるのを禁止することにより、制
御の発散を防止することのできるエンジンの制御装置を
提案するものである。
消するために提案されたもので、その目的は、トルクダ
ウン制御が発散するような運転領域においエンジンのト
ルクダウン量が増加されるのを禁止することにより、制
御の発散を防止することのできるエンジンの制御装置を
提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
の本発明は、図1に示すように、過給機を備えたエンジ
ンの制御装置において、エンジン出力トルクを低下させ
るべきトルクダウン条件が成立したときに、前記過給機
による過給圧を低下させてエンジンの出力を低下させる
出力低下手段を備えたエンジンの制御装置において、吸
入空気量センサの出力信号の変化率を検出する検出手段
と、前記トルクダウン条件が成立した後の前記出力低下
手段によるエンジン出力の低下制御の実行中において、
前記検出手段により検出された前記出力信号の変化率が
所定値以上のときに、前記出力低下手段を制御して、エ
ンジン出力の低下量の増大を禁止する制御手段とを具備
したことを特徴とする。
の本発明は、図1に示すように、過給機を備えたエンジ
ンの制御装置において、エンジン出力トルクを低下させ
るべきトルクダウン条件が成立したときに、前記過給機
による過給圧を低下させてエンジンの出力を低下させる
出力低下手段を備えたエンジンの制御装置において、吸
入空気量センサの出力信号の変化率を検出する検出手段
と、前記トルクダウン条件が成立した後の前記出力低下
手段によるエンジン出力の低下制御の実行中において、
前記検出手段により検出された前記出力信号の変化率が
所定値以上のときに、前記出力低下手段を制御して、エ
ンジン出力の低下量の増大を禁止する制御手段とを具備
したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の好適
な実施例を説明する。図2,図3は、本発明の好適な実
施例のエンジン制御システムを示す。このシステムの主
な構成要素は、エンジン本体100(図2)とエンジン
コントローラ200(図3)と吸排気系と、図3に示さ
れたトラクションコントロールユニット300(図3)
とAT(自動変速機)コントローラユニット400(図
3)とである。1は給気量QAを検出するセンサ、2は
スロットル弁、3はスーパチャージャである。スロット
ル弁2の近傍には不図示のアイドルスイッチが設けら
れ、このスイッチがオンすると、アイドル状態を示す信
号がコントローラ200に送られる。
な実施例を説明する。図2,図3は、本発明の好適な実
施例のエンジン制御システムを示す。このシステムの主
な構成要素は、エンジン本体100(図2)とエンジン
コントローラ200(図3)と吸排気系と、図3に示さ
れたトラクションコントロールユニット300(図3)
とAT(自動変速機)コントローラユニット400(図
3)とである。1は給気量QAを検出するセンサ、2は
スロットル弁、3はスーパチャージャである。スロット
ル弁2の近傍には不図示のアイドルスイッチが設けら
れ、このスイッチがオンすると、アイドル状態を示す信
号がコントローラ200に送られる。
【0009】4は燃料を噴射する噴射弁、6は点火プラ
グ、8は吸気バルブ、9は排気バルブ、12は排気ガス
を浄化する触媒コンバータである。コントローラ200
は噴射弁4に対して燃料噴射信号τを出力する。また、
コントローラ200は点火コイルに対して点火信号IGを
出力する。デイストリビュータ10はエンジンのクラン
クシャフト(不図示)の回転に対応したエンジン回転数
信号NEをコントローラ200に出力する。空燃比セン
サは排気ガス中の酸素濃度を信号A/Fとしてコントロー
ラ200に出力する。
グ、8は吸気バルブ、9は排気バルブ、12は排気ガス
を浄化する触媒コンバータである。コントローラ200
は噴射弁4に対して燃料噴射信号τを出力する。また、
コントローラ200は点火コイルに対して点火信号IGを
出力する。デイストリビュータ10はエンジンのクラン
クシャフト(不図示)の回転に対応したエンジン回転数
信号NEをコントローラ200に出力する。空燃比セン
サは排気ガス中の酸素濃度を信号A/Fとしてコントロー
ラ200に出力する。
【0010】エンジンコントローラ200は、トラクシ
ョンコントロールユニット300(図3)とAT(自動
変速機)コントローラユニット400(図3)とに接続
されている。図3において、車輪速センサ301〜30
4により検出された車輪速度に基づいて、コントローラ
300がスリップ率を演算する。コントローラ300
は、演算したスリップ率をエンジンコントローラ200
に送る。エンジンコントローラ200は、スリップ率か
ら各車輪のスリップ状態を判断してエンジン出力トルク
を制御する。
ョンコントロールユニット300(図3)とAT(自動
変速機)コントローラユニット400(図3)とに接続
されている。図3において、車輪速センサ301〜30
4により検出された車輪速度に基づいて、コントローラ
300がスリップ率を演算する。コントローラ300
は、演算したスリップ率をエンジンコントローラ200
に送る。エンジンコントローラ200は、スリップ率か
ら各車輪のスリップ状態を判断してエンジン出力トルク
を制御する。
【0011】本実施例においては、エンジン出力トルク
の制御は吸入される空気の充填効率を制御することによ
り行なわれる。本システムでは、過給機としてのスーパ
チャージャ3が空気を燃焼室内に強制的に送り込む。バ
イパス弁13は、その開口率を変更することにより、ス
ーパチャージャ3が過給する空気量を制御する。即ち、
エンジンコントローラ200は、トラクションコントロ
ーラ300から送られてきたスリップ率に基づいて、ト
ルクダウン量を決定し、そのダウン量に応じた弁13の
開口率が得られるようにデユーティ信号Dutを決定す
る。
の制御は吸入される空気の充填効率を制御することによ
り行なわれる。本システムでは、過給機としてのスーパ
チャージャ3が空気を燃焼室内に強制的に送り込む。バ
イパス弁13は、その開口率を変更することにより、ス
ーパチャージャ3が過給する空気量を制御する。即ち、
エンジンコントローラ200は、トラクションコントロ
ーラ300から送られてきたスリップ率に基づいて、ト
ルクダウン量を決定し、そのダウン量に応じた弁13の
開口率が得られるようにデユーティ信号Dutを決定す
る。
【0012】図4は実施例のエンジンコントローラ20
0の制御手順にかかわるフローチャートである。ステッ
プS2では、スリップ率、エンジン回転数NE などの各
種信号を読み込む。ステップS4では、得られたスリッ
プ率からスリップの発生を判断する。スリップが発生し
ていない場合には、トラクション制御を行なう必要がな
いので、ステップS22においてバイパス弁13の開度
を通常の値に設定する。
0の制御手順にかかわるフローチャートである。ステッ
プS2では、スリップ率、エンジン回転数NE などの各
種信号を読み込む。ステップS4では、得られたスリッ
プ率からスリップの発生を判断する。スリップが発生し
ていない場合には、トラクション制御を行なう必要がな
いので、ステップS22においてバイパス弁13の開度
を通常の値に設定する。
【0013】スリップが発生している場合を説明する。
ステップS6において、発生しているスリップ率に応じ
て目標トルクダウン量を決定する。次に、ステップS8
において、得られた目標トルクダウン量に応じて目標ブ
ースト圧(充填効率)Pbtを決定する。ステップS10
では、センサ1が検出した空気量QAとエンジン回転数
NEとから、見かけ上の充填効率Ce0を演算する。ここ
で、 Ce0=k・QA/NE …(1) である。ステップS12では、空気センサ3からの出力
QA に応じた予想ブースト圧Pbfを演算する。空気セン
サの出力QA と予想ブースト圧Pbfとの関係を図5に示
す。ステップS14では、目標ブースト圧Pbtと予想ブ
ースト圧Pbfとの大小関係を比較する。
ステップS6において、発生しているスリップ率に応じ
て目標トルクダウン量を決定する。次に、ステップS8
において、得られた目標トルクダウン量に応じて目標ブ
ースト圧(充填効率)Pbtを決定する。ステップS10
では、センサ1が検出した空気量QAとエンジン回転数
NEとから、見かけ上の充填効率Ce0を演算する。ここ
で、 Ce0=k・QA/NE …(1) である。ステップS12では、空気センサ3からの出力
QA に応じた予想ブースト圧Pbfを演算する。空気セン
サの出力QA と予想ブースト圧Pbfとの関係を図5に示
す。ステップS14では、目標ブースト圧Pbtと予想ブ
ースト圧Pbfとの大小関係を比較する。
【0014】 |Pbt−Pbf|<K …(2) ならば、目標ブースト圧Pbtと予想ブースト圧Pbfとの
差異が少ないのであるから、現在以上にトルクダウン制
御を行なう必要はないので、何も行なわずにステップS
14に戻って、|Pbt−Pbf|≧Kとなるのを待つ。目
標ブースト圧と予想ブースト圧との差異が大きい、即ち
|Pbt−Pbf|≧Kのときは、さらなるトルクダウンが
必要と判断して、ステップS16において、|Pbt−P
bf|の値に応じてバイパス弁13の開度を設定する。図
6に、|Pbt−Pbf|と弁13の開口率との関係を示
す。
差異が少ないのであるから、現在以上にトルクダウン制
御を行なう必要はないので、何も行なわずにステップS
14に戻って、|Pbt−Pbf|≧Kとなるのを待つ。目
標ブースト圧と予想ブースト圧との差異が大きい、即ち
|Pbt−Pbf|≧Kのときは、さらなるトルクダウンが
必要と判断して、ステップS16において、|Pbt−P
bf|の値に応じてバイパス弁13の開度を設定する。図
6に、|Pbt−Pbf|と弁13の開口率との関係を示
す。
【0015】ステップS18では、ステップS10で演
算した見かけ上の充填効率Ce0となまし処理後の充填効
率Ceとの差ΔCeを演算する。即ち、 ΔCe=Ce0−Ce …(3) である。ここで、CeはCe0の積分値(平均値)であ
る。従って、ΔCeは、その時点における吸入空気量の
変動を表すこととなる。ステップS20では、ΔCeの
絶対値の大小を調べる。もし、|ΔCe|が閾値Tより
も大ならば(|ΔCe|>T)、ステップS14に戻っ
て、|Pbt−Pbf|≧Kである(ステップS14)かぎ
りは、さらなるトルクダウンが必要と判断して、ステッ
プS16において、|Pbt−Pbf|の値に応じてバイパ
ス弁13の開度を改めて設定する。かくして、|ΔCe
|が閾値Tよりも大ならば(|ΔCe|>T)ならば、
スリップ率が変化してもステップS16で求めたバイパ
ス弁13の開度を維持する。即ち、|ΔCe|が大なら
ば、トルクダウン中(過渡時)と見做しトルクダウン要
求を禁止する。
算した見かけ上の充填効率Ce0となまし処理後の充填効
率Ceとの差ΔCeを演算する。即ち、 ΔCe=Ce0−Ce …(3) である。ここで、CeはCe0の積分値(平均値)であ
る。従って、ΔCeは、その時点における吸入空気量の
変動を表すこととなる。ステップS20では、ΔCeの
絶対値の大小を調べる。もし、|ΔCe|が閾値Tより
も大ならば(|ΔCe|>T)、ステップS14に戻っ
て、|Pbt−Pbf|≧Kである(ステップS14)かぎ
りは、さらなるトルクダウンが必要と判断して、ステッ
プS16において、|Pbt−Pbf|の値に応じてバイパ
ス弁13の開度を改めて設定する。かくして、|ΔCe
|が閾値Tよりも大ならば(|ΔCe|>T)ならば、
スリップ率が変化してもステップS16で求めたバイパ
ス弁13の開度を維持する。即ち、|ΔCe|が大なら
ば、トルクダウン中(過渡時)と見做しトルクダウン要
求を禁止する。
【0016】また|ΔCe|が閾値Tよりも小ならば
(|ΔCe|≦T)、ステップS20からメインルーチ
ンにリターンするので、スリップ率に応じたトルクダウ
ン量を決定し、バイパス弁13の開度が決定されること
になる。図7〜図9を用いて本実施例の動作の利点を説
明する。図7,図8は従来例による動作結果を示す。即
ち、図7に示すように、従来例では、トラクションコン
トロール側からのトルク要求の変化に、実過給圧が追随
できずに応答遅れが発生していた。この遅れを放置する
と、トラクションコントロール側からのとる供養急は、
図8において実戦のように変動し、それに応じて過給圧
も振動して変化していた。
(|ΔCe|≦T)、ステップS20からメインルーチ
ンにリターンするので、スリップ率に応じたトルクダウ
ン量を決定し、バイパス弁13の開度が決定されること
になる。図7〜図9を用いて本実施例の動作の利点を説
明する。図7,図8は従来例による動作結果を示す。即
ち、図7に示すように、従来例では、トラクションコン
トロール側からのトルク要求の変化に、実過給圧が追随
できずに応答遅れが発生していた。この遅れを放置する
と、トラクションコントロール側からのとる供養急は、
図8において実戦のように変動し、それに応じて過給圧
も振動して変化していた。
【0017】ところが、本実施例では、空気量センサの
出力QAに基づいて、到達過給圧の予測及び過渡状態
(トルクダウン中であるか否か)かどうかを判断するよ
うにしている。そして、空気量センサの出力QAの変化
が大きいと判断したときは過渡状態(トルクダウン中で
ある)と判断して、制御の発振を防止するためにトルク
ダウン量の増大を禁止している(ステップS20でYE
SのときにステップS16でバイパス弁13の開度を維
持している)。このような判断が可能なのは、 :エンジン回転数が同じであるならば、センサ3の出
力QA とスーパチャージャ13内の圧力に相関関係があ
ること、 :スーパチャージャ13内の圧力の変動よりも、吸入
空気量QA に現われる変動の方が吸気系による遅れ分だ
け早いので、吸入空気量QAの変動に基づいて到達過給
圧のの変動を予測したほうが時間的な遅れが発生しない
ことになる。
出力QAに基づいて、到達過給圧の予測及び過渡状態
(トルクダウン中であるか否か)かどうかを判断するよ
うにしている。そして、空気量センサの出力QAの変化
が大きいと判断したときは過渡状態(トルクダウン中で
ある)と判断して、制御の発振を防止するためにトルク
ダウン量の増大を禁止している(ステップS20でYE
SのときにステップS16でバイパス弁13の開度を維
持している)。このような判断が可能なのは、 :エンジン回転数が同じであるならば、センサ3の出
力QA とスーパチャージャ13内の圧力に相関関係があ
ること、 :スーパチャージャ13内の圧力の変動よりも、吸入
空気量QA に現われる変動の方が吸気系による遅れ分だ
け早いので、吸入空気量QAの変動に基づいて到達過給
圧のの変動を予測したほうが時間的な遅れが発生しない
ことになる。
【0018】従って、図9に示すように、トルクダウン
要求にしたがってトルクダウン(過給圧の減少がある
と)、その結果即座に現われる吸入空気量の変化を用い
て、その時点以降のトルクダウン制御を判断しているの
で、制御に発振などの現象が起こるのが防止される。本
発明は上記実施例に限定されない。例えば、本発明は過
給機であれば、スーパチャージャに限定されずに、例え
ばターボチャージャにも適用できる。
要求にしたがってトルクダウン(過給圧の減少がある
と)、その結果即座に現われる吸入空気量の変化を用い
て、その時点以降のトルクダウン制御を判断しているの
で、制御に発振などの現象が起こるのが防止される。本
発明は上記実施例に限定されない。例えば、本発明は過
給機であれば、スーパチャージャに限定されずに、例え
ばターボチャージャにも適用できる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンジン
の制御装置は、出力低下制御の結果がいち早く現われる
吸入空気量センサの出力信号の変化率に基づいて過給機
の状態を判断しており、その変化率が大きいときは出力
低下制御が過渡状態にあると判断する。過渡状態にある
と判断したときは、出力低下制御を前記変化率に応じて
行なうことは制御の発振を招くと判断して、出力低下制
御の低下量の増大を禁止するようにしている。このよう
な制御により、過給機に応答遅れがあっても、エンジン
出力の低下制御の発振状態の発生を防止することができ
る。
の制御装置は、出力低下制御の結果がいち早く現われる
吸入空気量センサの出力信号の変化率に基づいて過給機
の状態を判断しており、その変化率が大きいときは出力
低下制御が過渡状態にあると判断する。過渡状態にある
と判断したときは、出力低下制御を前記変化率に応じて
行なうことは制御の発振を招くと判断して、出力低下制
御の低下量の増大を禁止するようにしている。このよう
な制御により、過給機に応答遅れがあっても、エンジン
出力の低下制御の発振状態の発生を防止することができ
る。
【図1】本発明の制御装置の構成を説明する図。
【図2】本発明の制御装置を適用した実施例のシステム
構成図。
構成図。
【図3】本発明の制御装置を適用した実施例のシステム
構成図。
構成図。
【図4】実施例の制御手順を示すフローチャート。
【図5】空気量QAと予測ブースト圧Pbfとの関係を示
すグラフ図。
すグラフ図。
【図6】予測ブースト圧Pbfと目標ブースト圧Pbtとの
差と弁13の開口率との関係を示すグラフ図。
差と弁13の開口率との関係を示すグラフ図。
【図7】従来技術において発生する問題点を説明する
図。
図。
【図8】従来技術において発生する問題点を説明する
図。
図。
【図9】実施例の効果を説明するグラフ図。
フロントページの続き (72)発明者 尾下 秀樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 過給機を備えたエンジンの制御装置にお
いて、 エンジン出力トルクを低下させるべきトルクダウン条件
が成立したときに、前記過給機による過給圧を低下させ
てエンジンの出力を低下させる出力低下手段を備えたエ
ンジンの制御装置において、 吸入空気量センサの出力信号の変化率を検出する検出手
段と、 前記トルクダウン条件が成立した後の前記出力低下手段
によるエンジン出力の低下制御の実行中において、前記
検出手段により検出された前記出力信号の変化率が所定
値以上のときに、前記出力低下手段を制御して、エンジ
ン出力の低下量の増大を禁止する制御手段とを具備した
ことを特徴とするエンジンの制御装置。 - 【請求項2】 請求項1のエンジンの制御装置におい
て、前記過給機はスーパーチャージャーであることを特
徴とするエンジンの制御装置。 - 【請求項3】 請求項1のエンジンの制御装置におい
て、 前記制御手段は、 前記センサの出力信号に基づいて実際の過給圧を予測
し、前記出力低下手段はこの予測過給圧に基づいてトル
クダウン制御を行なうことを特徴とするエンジンの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11150793A JPH06323148A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | エンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11150793A JPH06323148A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | エンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06323148A true JPH06323148A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14563064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11150793A Withdrawn JPH06323148A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | エンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06323148A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012095988A1 (ja) * | 2011-01-14 | 2012-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 過給機付き内燃機関の制御装置 |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP11150793A patent/JPH06323148A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012095988A1 (ja) * | 2011-01-14 | 2012-07-19 | トヨタ自動車株式会社 | 過給機付き内燃機関の制御装置 |
JP5263455B2 (ja) * | 2011-01-14 | 2013-08-14 | トヨタ自動車株式会社 | 過給機付き内燃機関の制御装置 |
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