JPH0632273Y2 - 退避可能な工具破損検知装置 - Google Patents

退避可能な工具破損検知装置

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JPH0632273Y2
JPH0632273Y2 JP1988069177U JP6917788U JPH0632273Y2 JP H0632273 Y2 JPH0632273 Y2 JP H0632273Y2 JP 1988069177 U JP1988069177 U JP 1988069177U JP 6917788 U JP6917788 U JP 6917788U JP H0632273 Y2 JPH0632273 Y2 JP H0632273Y2
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久司 鳴海
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日立精機株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、工作機械の主軸に装着された工具の破損や摩
耗等を自動で検知する装置に関し、特に加工中は退避可
能とした工具破損検知装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、マシニングセンタ等において使用されるドリ
ルやタップ等の工具破損や摩耗を自動的に検知する装置
としては、同一出願人が「工作機械の工具寸法自動計測
装置・実願昭62−58858」として出願した、第8
図に示すようなベッド71上に設けられた工具自動計測
装置70が知られている。この装置によれば工具T1側
面をL字アーム72の検出部72aに接触させて工具径
を測定し、別の検出部72bには工具T2の先端を接触
させ工具長を測定させている。両方の検出部72a,7
2bで検出された測定値は、それぞれ検知部から接触コ
ード73を経て図略の演算部に取入れられ演算され判定
されていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし従来の工具自動計測装置によれば、ベット上に固
定的に設けられているため工具自動計測装置が切粉やク
ーラントの影響を受け、傷み易く寿命が短かかった。ま
た、工具自動計測装置は常にワークや工具等と干渉する
恐れがあり危険であった。
本考案は、上記課題を解決するために提案されたもので
あって、その目的は、前記「実願昭62−58858」
の考案を改良し、検知装置を退避可能とすることで、加
工能率の向上と検知装置の長寿命化を図れる工具破損検
知装置を提供することにある。
更にもう一つの目的は、テーブルが移動式の工作機械で
も固定式の工作機械でも利用することができ、その上既
存の工作機械に必要に応じていつでも取付けることので
きる工具破損検知装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は上記目的を達成するために、工具が装着される
工具装着体と、この工具に対して前記工具装着体の装着
部軸線方向およびこの軸線方向と直交する方向に相対移
動する工作物が取り付けられる機械基台とを有する工作
機械に設けられ、工具と当接して検知動作可能な検知位
置と工具との干渉が生じない退避位置との間で移動可能
な検知部を有する工具破損検知装置において、前記機械
基台近傍の固定部に設けられる装置基体と、この装置基
体に設けられ、前記工具検知位置と前記退避位置とのあ
いだで移動させる駆動シリンダと、前記装置基体に設け
られ前記駆動シリンダの駆動により前記装置基体に設け
られた支軸を支点にして揺動可能な揺動板を有する揺動
機構と、前記検知部を退避させたときの前記駆動シリン
ダのロッドの軸線と平行な方向に前記揺動板に設けら
れ、前記ロッドと接続される前記揺動機構の軸体を移動
自在に係合する第1の長孔と、前記揺動板に前記第1の
長孔と平行に所定の間隔を有して設けられる第2の長孔
と、前記検知部を退避させたときの前記駆動シリンダの
前記ロッドの軸線に対して所定角度傾斜した方向に移動
自在に設けられ、前記第2の長孔に移動自在に係合する
係合部材を有し、前記揺動機構が揺動したときの前記係
合部材の移動により前記傾斜方向に移動する移動機構
と、前記移動機構に回動自在に設けられ、前記工具と接
触する検知部が少なくとも一箇所設けられた検知アーム
と、この検知アームが回動したことを検知する検知部材
とを有し、検知アームが前記工具と接触して回動したと
きに接触信号を出力する検知機構と、前記装置基体の開
口部を遮蔽するものであって、前記軸体に連結され、前
記検知機構が工具検知位置に移動するとき、前記検知機
構が前記開口部を通過する際に干渉しない位置である開
扉位置まで前記軸体とともに移動しているヘッドカバー
とからなり、前記駆動シリンダの駆動により前記検知機
構を前記退避位置より前記工具検知位置へ移動させると
きに、前記第1の長孔内を前記軸体が移動することによ
り前記ヘッドカバーにのみ駆動力を伝達して開扉動作を
させ、前記第1の長孔端に前記軸体が達した後、前記揺
動機構に揺動動作をさせて開扉状態となった前記装置基
体の開口部より前記検知機構を移動させるようにしたこ
とを特徴とする。
〔作用〕
通常時、テーブル下方位置に退避している検知装置は、
工具の計測時に所定の計測高さ位置まで上昇してくる。
即ち、駆動源の駆動により揺動機構が揺動し、この揺動
機構の揺動に移動機構が追従してガイド部材を介して上
昇する。そして、移動機構に設けられた検出機構が計測
可能な位置まで上昇する。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて更に詳細に説
明する。
まず第1図において、本考案の退避可能な工具破損検知
装置の全体的な位置関係を説明する。
マシニングセンタ等工作機械Mの中央部に、図略のベッ
ドを介してZ軸(主軸軸線)方向移動可能なコラム10
0が設けられている。このコラム100には各種工具が
装着可能でY軸(主軸軸線を横切る垂直)方向移動可能
な主軸頭に主軸101が設けられている。
又、コラム100前方(図中右側)には、X軸(主軸軸
線を横切る水平)方向移動可能なサドル105と、この
サドル105上にテーブル102が有り、このテーブル
102上に各種ワークを取り付けてあるパレットPが載
置されている。このテーブル102の左右に動く範囲が
加工エリア103となっている。加工エリア103の更
に前方には、APC104が配設されパレットPが載置
されるように構成されている。そして、テーブル102
のX軸方向の移動と、通常知られるパレット搬出入装置
(図略)によってテーブル102とAPC104間でパ
レットPの出し入れを行なう。
今、パレットP上のワークWをテーブル102のX軸方
向の移動と、工具のZ軸及びY軸方向の移動によって加
工する。この加工中に工具が破損したり、磨耗、チッピ
ング等の異常が発生した時に、自動的にその工具を当て
て検知する工具破損検知装置1が本考案であり、サドル
105側に設けられ加工中は退避させるように構成され
ている。
次に、工具破損検知装置1について説明する。
工具破損検知装置1は、加工エリア103内でワークが
加工されている時には、工具,ワーク等と干渉しないよ
うに検知アーム33がパレットP上面より下がった位置
に退避し、工具を測定する際には前記検知アーム33が
パレットP上面より突出するように構成されている。そ
のため、工具破損検知装置1全体を遮蔽するヘッドカバ
ー2を開くと同時に、このヘッドカバー2の動きに追従
して検知アーム33が上昇あるいは下降する構成となっ
ている。
第2図ないし第5図に示されているように、工具破損検
知装置1はテーブル102下のサドル105の一部にサ
ドル壁部等で形成される装置基体としての略箱状のサド
ル枠体105aに設けられる。この工具破損検知装置1
の全体は、一定ストローク“”だけ水平方向に開閉
自在なヘッドカバー2に装置上方を遮蔽されており、こ
のヘッドカバー2は略箱状に形成され、その箱を被せた
ような状態で設けられる。
このヘッドカバー2には第2図内の矢印A方向に走行す
るように、走行方向に向かって両側面の内方にヘッドカ
バー2の天井側からブラケット3が垂設され、このブラ
ケット3に軸4およびナット5を介して車輪6が平行状
に且つ同一高さに設けられている。
この車輪6はサドル枠体105a両側にボルト7によっ
て立設された固定カバー8,9上部に形成された側面断
面チャンネル状の走行レール8a,9a上を走行するよ
うに構成されている。
前記ヘッドカバー2の長手方向中央近傍には、このヘッ
ドカバー2等を移動させる駆動源であるシリンダ23側
とを連結する取付板10が垂設されている。そしてこの
取付板10は後述する揺動機構11の前後の揺動板1
2,13間に架設された軸体である固定軸21に固着さ
れている。
揺動機構11は、前記走行レール8a,9aと平行状に
設けられる前揺動板12と後揺動板13と両者を連結固
定する連結材14、固定軸21及び筒体15等から構成
されている。前記揺動板12の長手方向であって伸長状
態にあるロッド23aの軸線と平行な方向に第1の長孔
16が削成されている。また、前記揺動板12の下方一
部に突出部12aが形成され、この突出部12aの長手
方向に前記第1の長孔16と平行に第2の長孔17が削
成されている。この第1の長孔16と連結材14の下方
には、サドル枠体105aから突出したボス18に向け
てブッシュ19を内嵌した筒体15が回動可能に取付け
られ、前揺動板12と一体化されている。筒体15等を
支持する支持ピン20は前記ボス18に螺着されてい
る。
前記、後揺動板13は、揺動機構11がシリンダ23に
よって引張られ揺動する際ボス18に干渉しないように
形成されており、前揺動板12の第1の長孔16と同形
状の長孔16aが前揺動板12と同一高さ位置に削成さ
れている。
前記揺動機構11は、前述したように筒体15を介して
揺動可能に一部はボス18に取付けられているが、他方
は第1の長孔16と後揺動板13の長孔16a間に架設
された固定軸21を介してシリンダ23側と連結されて
いる。この固定軸21は段付形状に形成されており、両
端細径部を前揺動板12の第1の長孔16と後揺動板1
3の長孔16a内に遊挿し、ナット22等で固着されて
いる。
この固定軸21の大径部で前記取付板10近傍には、シ
リンダ23のロッド23aに螺着されている先端金具2
4がブッシュ25を介して係合されている。先端金具2
4は矩形に形成され、貫設されている固定軸21に直交
する方向にロッド23aが螺着される。このロッド23
aを備えたシリンダ23は、サドル枠体105aの一部
に固定されている。
このような揺動機構11は、シリンダ23の駆動による
ロッド23aの伸縮で揺動可能である。即ち、ロッド2
3aを後退させ固定軸21を前後の揺動板12,13の
第1の長孔16および長孔16a内を最終位置まで摺動
させ、更にロッド23aをストロークの最後まで後退さ
せると、揺動機構11が支持ピン20を支点にして時計
回りに回動することになる。この時点で揺動機構11は
第3図に示すような想像線(二点鎖線)の位置まで揺動
し、この揺動に追従して移動機構55が上昇する。
移動機構55は後述する検知機構30を内蔵するケーシ
ング31と、このケーシング31に装着された係合部材
であるカムフォロア50を主要素として構成されてい
る。即ち、前記ケーシング31には、正面側に(第3
図)、前記揺動機構11の前揺動板12に削成された第
2の長孔17に係合する係合部材であるカムフォロア5
0が装着されている。
一方、ケーシング31の裏面には、上方に向かって立ち
上がる傾斜状の溝31bが削成しており、この溝31b
には、サドル105の壁面にボルト51で同様に上方に
向かって立ち上がる傾斜状に取付けられたガイド部材で
あるリニアガイド35が係合している。
従って、前記揺動機構11が時計回りで回動すると、前
揺動板12の第2の長孔17と係合しているカムフォロ
ア50によって、ケーシング31がリニアガイド35上
を摺動して斜め上方に上昇移動することになる。ケーシ
ング31の上昇は検知アーム33の上昇であり、第3図
に示すように、第2の長孔17内をカムフォロア50が
移動すると検知アーム33は“”の距離だけ上昇す
るように構成されている。そして、所定距離“”だ
け上昇して検知可能の状態となる。
52は検知アーム33が上昇しきった位置に設けられス
トッパーであり(第4図)、サドル枠体105a側に設
けられている。
次に、第3図,第6図及び第7図において検知機構につ
いて説明する。
検知機構30は、上下移動可能なケーシング31内に回
動可能に収納された旋回軸32と、旋回軸32上端に装
着された検知アーム33等から構成されている。
前記ケーシング31は裏面で、サドル枠体105a(第
3図)にボルト34で上方に立ち上がる傾斜状に取付け
られたリニアガイド35と係合しており、摺動自在であ
る。ケーシング31の略中央には上下方向に段付貫通孔
31aが穿設されており、この段付貫通孔31aの大径
部内には上下に軸受36,36が嵌入されている。そし
て、。この軸受36,36内により段付形状の旋回軸3
2が回転自在に支持される。
前記ケーシング31から突出した旋回軸32上端部には
検知アーム33が装着され、一方ケーシング31内で上
下の軸受36,36間には2条のリング条鍔部32a,
32bが形成されている。この2条のリング条鍔部32
a,32b間には、2条のリング条鍔部間の軸部を周回
する圧縮コイルばね37が、2条のリング条鍔部32
a.32bにわたって挿通され固着された従動ばね支持
ピン38、およびケーシング31に固定され下方のリン
グ条鍔部32bを挿通し上部のリング条鍔部32aにて
係止されている固定ばね支持ピン39に係止されてい
る。従動ばね支持ピン38と固定ばね支持ピン39は第
7図に示すように旋回軸32を挟んで略対向した位置に
設けられており、従動ばね支持ピン38は常時固定ばね
支持ピン39側に付勢された状態となっている。
前記旋回軸32のケーシング31より突出した下方に
は、キー40及びナット41を介して接触部材42が固
着されている。この接触部材42は、第7図に示すよう
に一部がケーシング31正面より突出した突出部42a
を有しており、この突出部42aが旋回軸32の回動に
追従し、センサ43に接触したり離れたりして計測を行
なう接触子の役割りを果している。
前記ケーシング31下部には、ケーシング31内に内蔵
された旋回軸32や軸受36,36等を固定するために
蓋体44がボルト45によって取付けられている。そし
て、この蓋体44にブラケット46を介して前記接触部
材42の突出部42aと接触しあるいは離れる高精度形
のリミットスイッチから成るセンサ43が取付けられて
いる。センサ43は検知した信号を図略の計測演算部
(測定値を算出する部分)に送る接続コード47に連結
されている。
前記旋回軸32先端には、第1検出部33aおよび第2
検出部33bを有する検知アーム33がボルト48によ
って強固に取付けられている。また、旋回軸32下方に
は旋回軸32の側方からエア供給管49が螺着されてお
り、旋回軸32内部に穿設されたエア通路32cに連結
されている。このエア通路32cには、図略のエア源か
ら供給されたエアが送り込まれ第1及び第2検出部33
a,33bに向けて吹き出しており、このエアにより第
1及び第2検出部33a,33bに付着した切粉等が吹
き飛ばされ常に清掃されているので、高精度の測定を行
うための状態が維持されている。
次に、以上のように構成された工具破損検知装置の作用
を説明する。
工作機械Mの加工エリア103内で、工具TのZ軸方
向、コラム100のY軸方向およびテーブル102のX
軸方向の動きにより、パレットP上のワークWに所定の
加工を施す。
使用工具Tの破損や摩耗等の自動計測は、ワークの加工
精度、ワークの材質等諸条件により異なる。即ち、物に
よっては一回加工する度に、計測を行い、あるいは所定
の数だけ加工した後に計測する場合もある。
計測を実施する場合、シリンダ23のロッド23aを最
大限伸ばした状態である通常の状態から(第3図)、ま
ずロッド23aを後退させる。ロッド23aに先端金具
24を介して一体化されている固定軸21が追動するた
めに、取付板10により固定軸21に連結されたヘッド
カバー2が移動する。
前記固定軸21は、揺動機構11の前揺動板12と後揺
動板13に削成されている第1の長孔16,16a内を
案内され、長孔の終点位置まで移動する。この時点でヘ
ッドカバー2は、検知アーム33が上昇してきても干渉
しない所定距離、例えば第3図において“”だけ水
平移動し開扉状態となつている。
次に前記第1の長孔16,16aの終点位置まで移動し
た固定軸21、先端金具24等を、ロッド23aの余剰
ストローク分更に終端まで後退させると、固定側のボス
18に支持されている揺動機構11が支持ピン20を支
点にして(第3図において時計回りに)揺動動作を開始
する。
揺動機構11の揺動により、前揺動板12の第2の長孔
17にカムフォロア50を介してガイドされた移動機構
55が上昇動作を開始する。この移動機構55はリニア
ガイド35に沿つて斜め上方に移動し、同時に移動機構
55に設けられている検出機構30の検知アーム33が
検知可能となる所定位置まで上昇してくる。
その位置でシリンダ23の駆動を止め、サドル105の
X軸方向の移動と、コラム100のY軸方向及び主軸1
01のZ軸方向の移動によって所定の工具を検知アーム
33のそれぞれの検出位置に当接させて測定を行う。即
ち、工具長を計測して破損等を検知する場合には、検知
アーム33先端の第1検出位置33aに工具Tの先端を
当接させる。この当接によって検出アーム33がばね付
勢に抗して時計回りに(第7図で矢印B方向)回動す
る。そして、この検知アーム33に連結されている接触
部材42の突出部42aも同方向に回動するため、接触
部材42がセンサ43から離れスイッチOFFの状態に
なる。(逆の状態即ち、スイッチONとなるようにして
も良い。) 工具径を計測して工具の摩耗等を検知する場合には、工
具を検知アーム33の第2検出位置33bに工具径を当
接して前記同様スイッチOFFの状態にすれば良い。
工具長,工具径の両場合とも、予め機械原点から第1検
出位置33aおよび第2検出位置33bまでの距離を、
それぞれ図略の計測演算部に移動量として記憶させてお
き、計測の度に表示される計測値と比較して工具破損や
摩耗等を検知している。
このように本実施例によれば、検知装置全体が通常時即
ち加工時はヘッドカバーに遮蔽された状態でパレット位
置より下方に位置しているため、検知装置が工具やワー
ク等と干渉するおそれがなく加工能率が向上すると共
に、検知装置も切粉やクーラント等から保護され傷つく
こともなく寿命が長くなると言う効果を期待できる。
〔考案の効果〕 以上述べたように本考案によれば、検知装置がワークの
加工時には退避可能となっており、工具やワーク等に干
渉するおそれがないので加工能率の向上が期待できる。
また、本考案の検知装置は、複雑な制御機構を有するこ
となく、一つの駆動シリンダでヘッドカバーの開閉と検
知機構の移動をタイミングよく行うことができるので、
構成が簡素かつコンパクトになり故障も生じにくいうえ
既在の工作機械の限られたスペースを利用して設置でき
るとともに、必要に応じていつでも取り付けることがで
きる。
また、検知装置はテーブル固定式で工具ヘッドがテーブ
ルに向って水平方向で移動するタイプの工作機械にも適
用できる。
更に、検知装置は全体をヘッドカバーで遮蔽されている
ので、切粉やクーラント等から保護され、寿命の長い退
避可能な工具破損検知装置を提供することが可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は本考案の一実施例をそれぞれ示
し、第1図は本考案の退避可能な工具破損検知装置を使
用した工作機械の平面図、第2図は退避可能な工具破損
検知装置の一部断面の平面図、第3図は第2図における
I−I線断面の正面図、第4図は第2図におけるII−II
線断面の側面図、第5図は第4図におけるIII−III線矢
視図、第6図は検知部の一部断面図、第7図は第6図に
おけるIV−IV線断面図を示し、第8図は従来例の工具寸
法計測装置を示す。 図中、 1……工具破損検知装置 2……ヘッドカバー、10……取付板 11……揺動機構、16……第1の長孔 17……第2の長孔 23……シリンダ(駆動源) 30……検出機構、33……検知アーム 33a……第1検出部、33b……第2検出部 55……移動機構、100……コラム 102……テーブル、103……加工エリア 105a……サドル枠体、M……工作機械。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工具が装着される工具装着体と、この工具
    に対して前記工具装着体の装着部軸線方向およびこの軸
    線方向と直交する方向に相対移動する工作物が取り付け
    られる機械基台とを有する工作機械に設けられ、工具と
    当接して検知動作可能な検知位置と工具との干渉が生じ
    ない退避位置との間で移動可能な検知部を有する工具破
    損検知装置において、 前記機械基台近傍の固定部に設けられる装置基体と、 この装置基体に設けられ、前記工具破損検知装置の検知
    部を前記検知位置と前記退避位置とのあいだで移動させ
    る駆動シリンダと、 前記装置基体に設けられ前記駆動シリンダの駆動により
    前記装置基体に設けられた支軸を支点にして揺動可能な
    揺動板を有する揺動機構と、 前記検知部を退避させたときの前記駆動シリンダのロッ
    ドの軸線と平行な方向に前記揺動板に設けられ、前記ロ
    ッドと接続される前記揺動機構の軸体を移動自在に係合
    する第1の長孔と、 前記揺動板に前記第1の長孔と平行に所定の間隔を有し
    て設けられる第2の長孔と、 前記検知部を退避させたときの前記駆動シリンダの前記
    ロッドの軸線に対して所定角度傾斜した方向に移動自在
    に設けられ、前記第2の長孔に移動自在に係合する係合
    部材を有し、前記揺動機構が揺動したときの前記係合部
    材の移動により前記傾斜方向に移動する移動機構と、 前記移動機構に回動自在に設けられ、前記工具と接触す
    る検知部が少なくとも一箇所設けられた検知アームと、
    この検知アームが回動したことを検知する検知部材とを
    有し、検知アームが前記工具と接触して回動したときに
    接触信号を出力する検知機構と、 前記装置基体の開口部を遮蔽するものであって、前記軸
    体に連結され、前記検知機構が工具検知位置に移動する
    とき、前記検知機構が前記開口部を通過する際に干渉し
    ない位置である開扉位置まで前記軸体とともに移動して
    いるヘッドカバーとからなり、 前記駆動シリンダの駆動により前記検知機構を前記退避
    位置より前記工具検知位置へ移動させるときに、前記第
    1の長孔内を前記軸体が移動することにより前記ヘッド
    カバーにのみ駆動力を伝達して開扉動作をさせ、前記第
    1の長孔端に前記軸体が達した後、前記揺動機構に揺動
    動作をさせ、この揺動動作による係合部材の移動で前記
    移動機構を移動させて開扉状態となった前記装置基体の
    開口部より前記検知機構を移動させるようにしたことを
    特徴とする退避可能な工具破損検知装置。
JP1988069177U 1988-05-25 1988-05-25 退避可能な工具破損検知装置 Expired - Lifetime JPH0632273Y2 (ja)

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JP1988069177U JPH0632273Y2 (ja) 1988-05-25 1988-05-25 退避可能な工具破損検知装置

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