JPH06322203A - 高度に透明な強化ポリマーブレンド - Google Patents
高度に透明な強化ポリマーブレンドInfo
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- JPH06322203A JPH06322203A JP6032637A JP3263794A JPH06322203A JP H06322203 A JPH06322203 A JP H06322203A JP 6032637 A JP6032637 A JP 6032637A JP 3263794 A JP3263794 A JP 3263794A JP H06322203 A JPH06322203 A JP H06322203A
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- styrene
- methylstyrene
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L25/00—Compositions of, homopolymers or copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L25/02—Homopolymers or copolymers of hydrocarbons
- C08L25/04—Homopolymers or copolymers of styrene
- C08L25/08—Copolymers of styrene
- C08L25/14—Copolymers of styrene with unsaturated esters
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L51/00—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L51/04—Compositions of graft polymers in which the grafted component is obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Compositions of derivatives of such polymers grafted on to rubbers
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- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】高透明性の強化ポリマーブレンドを提供する。
【構成】下記成分:
(イ)(a)スチレン等のモノマー70〜90重量%
と; (b)メチル(メタ)アクリレート等のモノマー30〜
10重量%とから成るコポリマー97〜99重量%と; (ロ)(a)(i) C4-6 共役ジオレフィンのポリマー
と; (ii)(A)C4-6 共役ジオレフィン60〜80重量%
と; (B)スチレン等のモノマー40〜20重量%とを含む
コポリマーとから成るゴム状ポリマー4〜15重量%
と;これに一部がグラフト結合した、 (b)(i) スチレン等のモノマー100〜70重量%
と; (ii)メチル(メタ)アクリレート等のモノマー0〜3
0重量%とを含むモノマー混合物を重合して得られるポ
リマー85〜96重量%とから成る耐衝撃性改良ポリマ
ー3〜1重量%とから成るポリマーブレンド。
と; (b)メチル(メタ)アクリレート等のモノマー30〜
10重量%とから成るコポリマー97〜99重量%と; (ロ)(a)(i) C4-6 共役ジオレフィンのポリマー
と; (ii)(A)C4-6 共役ジオレフィン60〜80重量%
と; (B)スチレン等のモノマー40〜20重量%とを含む
コポリマーとから成るゴム状ポリマー4〜15重量%
と;これに一部がグラフト結合した、 (b)(i) スチレン等のモノマー100〜70重量%
と; (ii)メチル(メタ)アクリレート等のモノマー0〜3
0重量%とを含むモノマー混合物を重合して得られるポ
リマー85〜96重量%とから成る耐衝撃性改良ポリマ
ー3〜1重量%とから成るポリマーブレンド。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は曇り度の低い、透明な強
化ブレンドに関する。このようなブレンドは家庭用製品
及び、例えば容器又は箱のような、硬質パッケージに有
用である。
化ブレンドに関する。このようなブレンドは家庭用製品
及び、例えば容器又は箱のような、硬質パッケージに有
用である。
【0002】
【従来の技術】一般的に、結晶質ポリスチレンは透明性
又は半透明性が要求される、家庭用製品及び硬質パッケ
ージを含めた、多くの用途に用いられる。一般的にポリ
スチレンはこのような用途に適しているが、ポリスチレ
ンはかなり低い靭性を有する。すなわち、ポリスチレン
の耐衝撃性は低い。この欠点はポリスチレンにゴムを配
合することによって克服することができるが、これは透
明性を低下させ、曇り度を高めることになる。
又は半透明性が要求される、家庭用製品及び硬質パッケ
ージを含めた、多くの用途に用いられる。一般的にポリ
スチレンはこのような用途に適しているが、ポリスチレ
ンはかなり低い靭性を有する。すなわち、ポリスチレン
の耐衝撃性は低い。この欠点はポリスチレンにゴムを配
合することによって克服することができるが、これは透
明性を低下させ、曇り度を高めることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の譲り受け人に
1992年1月7日に発行された米国特許第5,07
9,296号は、透明で強靭な合金を開示する。しか
し、透明性と靭性との組合せを得るためには、3成分
系:すなわち、 (i) 透明な熱可塑性樹脂である、脆いポリマー; (ii)ブロックコポリマー[典型的には、Kレジン(res
in) (登録商標)];及び (iii)耐衝撃性改良ポリマー(例えばHIPS) を用いることが必要である。Kレジン(登録商標)は上
記ブレンド中の比較的高価な成分である。出願人は、米
国特許第5,079,296号の本質的な1成分を欠き
ながら、高い透明度と良好な靭性とを有するブレンドを
発見した。比較的強靭で、透明なポリマーブレンドが必
要とされている。
1992年1月7日に発行された米国特許第5,07
9,296号は、透明で強靭な合金を開示する。しか
し、透明性と靭性との組合せを得るためには、3成分
系:すなわち、 (i) 透明な熱可塑性樹脂である、脆いポリマー; (ii)ブロックコポリマー[典型的には、Kレジン(res
in) (登録商標)];及び (iii)耐衝撃性改良ポリマー(例えばHIPS) を用いることが必要である。Kレジン(登録商標)は上
記ブレンド中の比較的高価な成分である。出願人は、米
国特許第5,079,296号の本質的な1成分を欠き
ながら、高い透明度と良好な靭性とを有するブレンドを
発見した。比較的強靭で、透明なポリマーブレンドが必
要とされている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、次の成分: (イ)(a)1種以上の、非置換であるか又はC1-4ア
ルキルラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族
モノマー70〜90重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸のC1-4 アル
キルエステルから成る群から選択される1種以上のモノ
マー30〜10重量%とを含むコポリマー95〜99.
5重量%、好ましくは99〜97重量%と; (ロ)(a)(i) C4-6 共役ジオレフィンのコポリマ
ー及びホモポリマーと; (ii)(A)1種以上のC4-6 共役ジオレフィン60〜
80重量%と; (B)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー40〜20重量%と;を含むコポリマーとから成る群
から選択されるゴム状ポリマー4〜15重量%と;これ
に少なくとも一部がグラフト結合した、 (b)(i) 1種以上の、非置換であるか又はC1-4 ア
ルキルラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族
モノマー100〜70重量%と; (ii)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステル30〜10重量%とを含むモノ
マー混合物を重合することによって製造されるポリマー
85〜96重量%とを含む耐衝撃性改良ポリマー5〜
0.5重量%、好ましくは3〜1重量%とを含むポリマ
ーブレンドを提供する。
ルキルラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族
モノマー70〜90重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸のC1-4 アル
キルエステルから成る群から選択される1種以上のモノ
マー30〜10重量%とを含むコポリマー95〜99.
5重量%、好ましくは99〜97重量%と; (ロ)(a)(i) C4-6 共役ジオレフィンのコポリマ
ー及びホモポリマーと; (ii)(A)1種以上のC4-6 共役ジオレフィン60〜
80重量%と; (B)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー40〜20重量%と;を含むコポリマーとから成る群
から選択されるゴム状ポリマー4〜15重量%と;これ
に少なくとも一部がグラフト結合した、 (b)(i) 1種以上の、非置換であるか又はC1-4 ア
ルキルラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族
モノマー100〜70重量%と; (ii)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステル30〜10重量%とを含むモノ
マー混合物を重合することによって製造されるポリマー
85〜96重量%とを含む耐衝撃性改良ポリマー5〜
0.5重量%、好ましくは3〜1重量%とを含むポリマ
ーブレンドを提供する。
【0005】本発明は、本発明の組成物から製造され
る、曇り度15%未満、好ましくは10%未満、最も好
ましくは8%未満の硬質容器をも提供する。
る、曇り度15%未満、好ましくは10%未満、最も好
ましくは8%未満の硬質容器をも提供する。
【0006】本発明によると、ブレンドの第1成分
(イ)はスチレンエステルポリマーである。このポリマ
ーは95〜99.5重量%、好ましくは97〜99重量
%の量で存在する。適当なポリマーは、 (a)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー70〜90重量%、好ましくは75〜80重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステ30〜10重量%、好ましくは2
5〜20重量%とを含む。
(イ)はスチレンエステルポリマーである。このポリマ
ーは95〜99.5重量%、好ましくは97〜99重量
%の量で存在する。適当なポリマーは、 (a)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー70〜90重量%、好ましくは75〜80重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステ30〜10重量%、好ましくは2
5〜20重量%とを含む。
【0007】成分(イ)への使用に適したビニル芳香族
モノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、t−ブチ
ルスチレン及びp−メチルスチレンを含む。スチレンは
本発明の成分(イ)のポリマーに用いるために特に好ま
しいモノマーである。成分(イ)におけるC3-6 エチレ
ン系不飽和カルボン酸のC1-4 アルキルエステルは、例
えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、メ
チルアクリレート及びブチルアクリレートのようなアク
リレートモノマーを含む。特に好ましいモノマーはメチ
ルメタクリレートとエチルメタクリレートとを含むメタ
クリレートである。
モノマーは、スチレン、α−メチルスチレン、t−ブチ
ルスチレン及びp−メチルスチレンを含む。スチレンは
本発明の成分(イ)のポリマーに用いるために特に好ま
しいモノマーである。成分(イ)におけるC3-6 エチレ
ン系不飽和カルボン酸のC1-4 アルキルエステルは、例
えばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、メ
チルアクリレート及びブチルアクリレートのようなアク
リレートモノマーを含む。特に好ましいモノマーはメチ
ルメタクリレートとエチルメタクリレートとを含むメタ
クリレートである。
【0008】本発明によると、スチレンエステルポリマ
ーに少量の耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーを配合す
る。耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーはポリブタジエン
のコポリマー又はホモポリマーであることができ、これ
に1種以上のビニル芳香族モノマーのホモポリマーもし
くはコポリマー又はスチレンエステルコポリマーの少な
くとも一部がグラフト結合される。
ーに少量の耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーを配合す
る。耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーはポリブタジエン
のコポリマー又はホモポリマーであることができ、これ
に1種以上のビニル芳香族モノマーのホモポリマーもし
くはコポリマー又はスチレンエステルコポリマーの少な
くとも一部がグラフト結合される。
【0009】耐衝撃性又はゴム状改良ポリマー中のゴム
は1種以上のC4-6 共役ジオレフィン、好ましくはブタ
ジエンのホモポリマー又はコポリマーであることができ
る。ゴム状ポリマーがホモポリマーである場合には、こ
れは立体配置を有することが考えられる。一部の耐衝撃
性改良ポリマーは高シスポリブタジエンを含む。すなわ
ち、シス配置のポリマーを約95%以上、好ましくは9
8%より多く含むポリブタジエンである。このようなポ
リマーはポリサーラバー社(Polysar Rubber Corporatio
n)から商標TAKTENEで商業的に入手可能である。
一部の耐衝撃性改良ポリマーは中シスポリブタジエンを
含む。すなわち、シス配置のポリマーを約50〜60重
量%、好ましくは55重量%含むポリマーである。この
ようなゴムはポリサーラバー社及びファイヤーストーン
(Firestone) からそれぞれ商標TAKTENE及びDI
ENEで商業的に入手可能である。
は1種以上のC4-6 共役ジオレフィン、好ましくはブタ
ジエンのホモポリマー又はコポリマーであることができ
る。ゴム状ポリマーがホモポリマーである場合には、こ
れは立体配置を有することが考えられる。一部の耐衝撃
性改良ポリマーは高シスポリブタジエンを含む。すなわ
ち、シス配置のポリマーを約95%以上、好ましくは9
8%より多く含むポリブタジエンである。このようなポ
リマーはポリサーラバー社(Polysar Rubber Corporatio
n)から商標TAKTENEで商業的に入手可能である。
一部の耐衝撃性改良ポリマーは中シスポリブタジエンを
含む。すなわち、シス配置のポリマーを約50〜60重
量%、好ましくは55重量%含むポリマーである。この
ようなゴムはポリサーラバー社及びファイヤーストーン
(Firestone) からそれぞれ商標TAKTENE及びDI
ENEで商業的に入手可能である。
【0010】耐衝撃性又はゴム状改良ポリマー中のゴム
は、1種以上のC4-6 共役ジオレフィン60〜80重量
%と、1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマー
40〜20重量%とを含むコポリマーであることができ
る。このようなゴムはSBRゴムとして公知であり、多
くの供給源から商業的に入手可能である。有用な共役ジ
オレフィンには、ブタジエンがある。有用なビニル芳香
族モノマーは上記した通りである。
は、1種以上のC4-6 共役ジオレフィン60〜80重量
%と、1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマー
40〜20重量%とを含むコポリマーであることができ
る。このようなゴムはSBRゴムとして公知であり、多
くの供給源から商業的に入手可能である。有用な共役ジ
オレフィンには、ブタジエンがある。有用なビニル芳香
族モノマーは上記した通りである。
【0011】ゴム状ポリマーは耐衝撃性又はゴム状改良
ポリマーの4〜15重量%、好ましくは4〜10重量%
を成す。ゴムは透明な硬質熱可塑性樹脂の連続マトリッ
クス中に分散する。典型的に、このようなポリマーは、
重合してプラスチックを形成するモノマー中にゴムを
“溶解する”ことによって製造される。重合の初期段階
中で、ゴムは連続相を形成し、モノマー/熱可塑性ポリ
マーは不連続相を形成する。重合の早期に、系は転相
し、ゴムが不連続相を形成し、モノマー/熱可塑性ポリ
マーが連続相を形成する。系が転相するときに、ゴム分
散相は不均一になる。すなわち、通常、ゴム相はモノマ
ーと熱可塑性樹脂とをその内部に吸蔵する(例えば、ゴ
ムはモノマーと熱可塑性樹脂とを含む境界層を形成す
る)。いずれにせよ、モノマーの一部はゴムにグラフト
結合する。もちろん、熱可塑性樹脂の全てがゴムに結合
するのではなく、その一部のみが結合する。典型的に
は、フリーラジカルによる開始下(グラフト結合に最適
条件)で、ゴムの約1/2がグラフト結合する。従っ
て、グラフトレベルは熱可塑性樹脂の5%未満、典型的
には約1〜3%である。
ポリマーの4〜15重量%、好ましくは4〜10重量%
を成す。ゴムは透明な硬質熱可塑性樹脂の連続マトリッ
クス中に分散する。典型的に、このようなポリマーは、
重合してプラスチックを形成するモノマー中にゴムを
“溶解する”ことによって製造される。重合の初期段階
中で、ゴムは連続相を形成し、モノマー/熱可塑性ポリ
マーは不連続相を形成する。重合の早期に、系は転相
し、ゴムが不連続相を形成し、モノマー/熱可塑性ポリ
マーが連続相を形成する。系が転相するときに、ゴム分
散相は不均一になる。すなわち、通常、ゴム相はモノマ
ーと熱可塑性樹脂とをその内部に吸蔵する(例えば、ゴ
ムはモノマーと熱可塑性樹脂とを含む境界層を形成す
る)。いずれにせよ、モノマーの一部はゴムにグラフト
結合する。もちろん、熱可塑性樹脂の全てがゴムに結合
するのではなく、その一部のみが結合する。典型的に
は、フリーラジカルによる開始下(グラフト結合に最適
条件)で、ゴムの約1/2がグラフト結合する。従っ
て、グラフトレベルは熱可塑性樹脂の5%未満、典型的
には約1〜3%である。
【0012】耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーの連続樹
脂相もしくはマトリックスは耐衝撃性又はゴム状改良ポ
リマーの96〜85重量%、好ましくは94〜90重量
%を占める。樹脂相もしくはマトリックスは、 (a)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー100〜70重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステ0〜30重量%とを含むモノマー
混合物を重合することによって製造されるポリマーであ
ることができる。耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーの連
続相もしくはマトリックス相を形成する樹脂がホモポリ
マーである場合には、これは好ましくはスチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン又はt−ブチルス
チレン、最も好ましくはスチレンのホモポリマーであ
る。生ずるポリマーは最も好ましくは高耐衝撃性ポリス
チレン(HIPS)又は他の好ましいモノマーに基づく
HIPSの同族体(homologue) である。
脂相もしくはマトリックスは耐衝撃性又はゴム状改良ポ
リマーの96〜85重量%、好ましくは94〜90重量
%を占める。樹脂相もしくはマトリックスは、 (a)1種以上の、非置換であるか又はC1-4 アルキル
ラジカルによって置換されたC8-12ビニル芳香族モノマ
ー100〜70重量%と; (b)C3-6 エチレン系不飽和カルボン酸の1種以上の
C1-4 アルキルエステ0〜30重量%とを含むモノマー
混合物を重合することによって製造されるポリマーであ
ることができる。耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーの連
続相もしくはマトリックス相を形成する樹脂がホモポリ
マーである場合には、これは好ましくはスチレン、α−
メチルスチレン、p−メチルスチレン又はt−ブチルス
チレン、最も好ましくはスチレンのホモポリマーであ
る。生ずるポリマーは最も好ましくは高耐衝撃性ポリス
チレン(HIPS)又は他の好ましいモノマーに基づく
HIPSの同族体(homologue) である。
【0013】耐衝撃性又はゴム状改良ポリマーの連続相
もしくはマトリックス相を形成する樹脂がコポリマーで
ある場合には、好ましいビニル芳香族モノマーはスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン又はt−
ブチルスチレン、最も好ましくはスチレンであり、好ま
しいエステルモノマーはメチルメタクリレートとエチル
メタクリレートである。本発明のポリマーブレンドを製
造する場合に、成分の充分な混合は、適当な強力ミキサ
ー、好ましくは押出機における機械的混合によって達成
することができる。この目的を果たすための押出機の操
作は当該技術分野に熟練した人の実施可能な範囲内であ
る。例えば、約24:1のL:D比を有する1と1/2
インチ押出機では、押出機は30〜150RPM、好ま
しくは50〜135RPM、最も好ましくは75〜10
0RPMで操作される。このような操作中に、押出機の
バレル温度は190〜240℃、好ましくは200〜2
20℃の範囲内である。
もしくはマトリックス相を形成する樹脂がコポリマーで
ある場合には、好ましいビニル芳香族モノマーはスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン又はt−
ブチルスチレン、最も好ましくはスチレンであり、好ま
しいエステルモノマーはメチルメタクリレートとエチル
メタクリレートである。本発明のポリマーブレンドを製
造する場合に、成分の充分な混合は、適当な強力ミキサ
ー、好ましくは押出機における機械的混合によって達成
することができる。この目的を果たすための押出機の操
作は当該技術分野に熟練した人の実施可能な範囲内であ
る。例えば、約24:1のL:D比を有する1と1/2
インチ押出機では、押出機は30〜150RPM、好ま
しくは50〜135RPM、最も好ましくは75〜10
0RPMで操作される。このような操作中に、押出機の
バレル温度は190〜240℃、好ましくは200〜2
20℃の範囲内である。
【0014】本発明のブレンドの成分は、例えばタンブ
ルブレンダー(tumble blender)中で乾式ブレンドするこ
とができる。次に、生ずるブレンドを押出成形する。代
替え方法では、充分な混合を生ずる押出機にポリマーを
直接供給することができる。本発明の範囲を限定すると
解釈すべきではない下記実施例に関連して、本発明の実
施態様を説明する。実施例では、他に指示しないかぎ
り、部は重量部であり、%は重量%である。
ルブレンダー(tumble blender)中で乾式ブレンドするこ
とができる。次に、生ずるブレンドを押出成形する。代
替え方法では、充分な混合を生ずる押出機にポリマーを
直接供給することができる。本発明の範囲を限定すると
解釈すべきではない下記実施例に関連して、本発明の実
施態様を説明する。実施例では、他に指示しないかぎ
り、部は重量部であり、%は重量%である。
【0015】材料 実施例中では、下記物質を用いた。結晶ポリスチレン
(結晶)は比較物質の1つであった。これはスチレンの
ホモポリマーである。約8%と4%の2種レベルのポリ
ブタジエンを含む2種類の耐衝撃性ポリスチレンと、高
耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)と、中耐衝撃性ポリ
スチレン(MIPS)とを用いた。使用コポリマーはス
チレンとメチルメタクリレートとのコポリマーであっ
た。コポリマー中のスチレン含量は約90%、80%、
70%及び45%(それぞれ、コポリマーI、II、I
II及びIV)であった。成分を乾式ブレンドし、実験
室用押出機に通して、ペレットを形成することによっ
て、ブレンドを製造した。
(結晶)は比較物質の1つであった。これはスチレンの
ホモポリマーである。約8%と4%の2種レベルのポリ
ブタジエンを含む2種類の耐衝撃性ポリスチレンと、高
耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)と、中耐衝撃性ポリ
スチレン(MIPS)とを用いた。使用コポリマーはス
チレンとメチルメタクリレートとのコポリマーであっ
た。コポリマー中のスチレン含量は約90%、80%、
70%及び45%(それぞれ、コポリマーI、II、I
II及びIV)であった。成分を乾式ブレンドし、実験
室用押出機に通して、ペレットを形成することによっ
て、ブレンドを製造した。
【0016】方法 ブレンドのペレットと比較材料のペレットとを試験片と
硬質容器とに成形した。サンプルの曇り度をASTM
D−1003を用いて、射出成形プラク(plaque)1/8
インチ(0.3175cm)厚さ上で測定し(%値)、
ガードナー式(Gardner type)衝撃強さは壁厚さ0.06
0インチ(インチーポンド値)(1.524cm,J
値)を有する射出成形硬質容器で測定した。衝撃試験は
5/8インチ(1.587cm)タップ及び1/4ポン
ド(0.1134kg)重りで実施した。
硬質容器とに成形した。サンプルの曇り度をASTM
D−1003を用いて、射出成形プラク(plaque)1/8
インチ(0.3175cm)厚さ上で測定し(%値)、
ガードナー式(Gardner type)衝撃強さは壁厚さ0.06
0インチ(インチーポンド値)(1.524cm,J
値)を有する射出成形硬質容器で測定した。衝撃試験は
5/8インチ(1.587cm)タップ及び1/4ポン
ド(0.1134kg)重りで実施した。
【0017】結果 組成物と試験結果とを表1と図1に示す。
【表1】
【0018】表1は、結晶ポリスチレンに比べて強化さ
れ、少量のHIPSによって改質された結晶ポリスチレ
ンよりも顕著に透明である低曇り度製品を本発明の組成
物が形成することを明白に示す。図1は高耐衝撃性ポリ
スチレン1.6%を含む、スチレンとメチルメタクリレ
ートとのコポリマーのアロイ中のメチルメタクリレート
含量の関数としての曇り度のプロットである。図1を用
いて、充分な透明性を得るためのコポリマー組成の有用
な範囲を定めることができる。
れ、少量のHIPSによって改質された結晶ポリスチレ
ンよりも顕著に透明である低曇り度製品を本発明の組成
物が形成することを明白に示す。図1は高耐衝撃性ポリ
スチレン1.6%を含む、スチレンとメチルメタクリレ
ートとのコポリマーのアロイ中のメチルメタクリレート
含量の関数としての曇り度のプロットである。図1を用
いて、充分な透明性を得るためのコポリマー組成の有用
な範囲を定めることができる。
【図1】高耐衝撃性ポリスチレン1.6%を含む、スチ
レンとメチルメタクリレートとのコポリマーのアロイ中
のメチルメタクリレート含量の関数としての曇り度のプ
ロット。
レンとメチルメタクリレートとのコポリマーのアロイ中
のメチルメタクリレート含量の関数としての曇り度のプ
ロット。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記成分: (イ)(a)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン及びt−ブチルスチレンからなる群から選択
される1種以上のモノマー70〜90重量%と; (b)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
メチルアクリレート及びブチルアクリレートからなる群
から選択される1種以上のモノマー30〜10重量%と
から本質的に成るコポリマー97〜99重量%と; (ロ)(a)(i) C4-6 共役ジオレフィンのコポリマ
ー及びホモポリマーと; (ii)(A)1種以上のC4-6 共役ジオレフィン60〜
80重量%と; (B)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン及びt−ブチルスチレンからなる群から選択される
1種以上のモノマー40〜20重量%とを含むコポリマ
ーとから成る群から選択されるゴム状ポリマー4〜15
重量%と;これに少なくとも一部がグラフト結合した、 (b)(i) スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン及びt−ブチルスチレンからなる群から選択
される1種以上のモノマー100〜70重量%と; (ii)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
メチルアクリレート及びブチルアクリレートからなる群
から選択される1種以上のモノマー0〜30重量%とを
含むモノマー混合物を重合することによって製造される
ポリマー85〜96重量%とから本質的に成る耐衝撃性
改良ポリマー3〜1重量%とから本質的に成るポリマー
ブレンド。 - 【請求項2】 成分(イ)が、 (a)スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチ
レン及びt−ブチルスチレンからなる群から選択される
1種以上のモノマー75〜80重量%と; (b)メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
メチルアクリレート及びブチルアクリレートからなる群
から選択される1種以上のモノマー25〜20重量%と
から本質的に成る請求項1記載のポリマーブレンド。 - 【請求項3】 成分(ロ)が、(a)ポリブタジエン4
〜15重量%と;これに少なくとも一部がグラフト結合
した、(b)スチレンの重合によって製造されるポリマ
ー96〜85重量%とから本質的に成る耐衝撃性改良ポ
リマーである請求項3記載のポリマーブレンド。 - 【請求項4】 成分(ロ)が、(a)ポリブタジエン4
〜10重量%と;これに少なくとも一部がグラフト結合
した、(b)スチレンの重合によって製造されるポリマ
ー96〜90重量%とから本質的に成る耐衝撃性改良ポ
リマーである請求項3記載のポリマーブレンド。 - 【請求項5】 成分(イ)が、 (a)スチレン75〜80重量%と; (b)メチルメタクリレート25〜20重量%とから本
質的に成る請求項4記載のポリマーブレンド。
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