JPH06322045A - 超高分子量ポリエチレンを基礎とするグラフトポリマー - Google Patents

超高分子量ポリエチレンを基礎とするグラフトポリマー

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JPH06322045A
JPH06322045A JP3241839A JP24183991A JPH06322045A JP H06322045 A JPH06322045 A JP H06322045A JP 3241839 A JP3241839 A JP 3241839A JP 24183991 A JP24183991 A JP 24183991A JP H06322045 A JPH06322045 A JP H06322045A
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JP
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acid
anhydride
alkenecarboxylic
polyethylene
molecular weight
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JP3241839A
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Inventor
John Hobes
ヨーン・ホーベス
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Hoechst AG
Original Assignee
Hoechst AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F255/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00
    • C08F255/02Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers of hydrocarbons as defined in group C08F10/00 on to polymers of olefins having two or three carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基礎ポリマーとしての分子量≧1,000,
000g mol-1の超高分子量ポリエチレンおよびグラ
フトモノマーとしのアルケンカルボン酸又はアルケンカ
ルボン酸無水物で構成されるグラフトポリマー。 【効果】 このグラフトポリマーは超高分子量ポリエチ
レンに比較して変更され且つ改善された性質を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基礎ポリマーとしての
超高分子量ポリエチレンで構成されておりそして該超高
分子量ポリエチレンに比較して変性され且つ改善された
性質を持つグラフトポリマー、その製法およびその用途
に関する。
【0002】
【従来の技術】過去には、種々のポリエチレンの性質を
添加物の添加によっておよび/または化学的反応によっ
て所望の様に改善する実験が行なわれてきた。
【0003】ヨーロッパ特許出願公開第0,170,7
90号明細書には、超高分子量ポリエチレンの他に、該
超高分子量ポリエチレンを基準として0.1〜25重量
% の、少なくとも2つのカルボン酸基を持つ有機カルボ
ン酸および超高分子量ポリエチレンを基準として0.0
1〜2.5重量% のルイス塩基を含有する組成物が開示
されている。この組成物は超高分子量ポリエチレンを有
機カルボン酸およびルイス塩基、特にステアリン酸亜鉛
またはステアリン酸アルミニウムと混合することによっ
て得られる。この混合物を次いで高温のもとで例えばス
クリュー式押出機によって加工することができる。
【0004】加工方法は、有機系カルボン酸およびルイ
ス塩基が超高分子量ポリエチレン粒子を被覆しそして加
工の間に潤滑剤の作用を果たすので可能である。
【0005】米国特許第4,147,740号明細書に
は変性されたグラフトポリエチレンの製造方法が記載さ
れており、この方法ではポリエチレンを該ポリエチレン
を基準として0.1〜1.5重量% の不飽和のポリカル
ボン酸無水物、特に無水マレイン酸と混合しそして少な
くとも60秒の半減期を持つ有機系過酸化物の存在下に
140〜210℃で溶融物として反応させている。米国
特許第4,147,740号明細書には、変性グラフト
−ポリエチレンの製造に超高分子量ポリエチレンを使用
することは示唆されていない。
【0006】超高分子量ポリエチレンとは、低圧合成の
条件のもとでおよびチグラー触媒の使用下に製造される
非常に高い重合度のポリエチレンを意味する。それの粘
度測定での分子量は少なくとも1,000,000g
mol-1であり、分子量の増加と共に一連の工業的に重
要な性質、例えば切欠き衝撃強度、熱間形状安定性、高
温のもとでの引裂強さおよび耐摩耗性が向上する。これ
ら性質の組合せは、高温でだけでなく低温でも使用材料
に求められる耐応力性および耐荷力を強く求める用途分
野を超高分子量ポリエチレンに開くことになる。超高分
子量ポリエチレンの接着強度が不足していることが成形
部材を被覆する場合に欠点であることが判っている。
【0007】それにもかかわらず超高分子量ポリエチレ
ンを被覆剤として用いるとができる為には、超高分子量
ポリエチレンの表面を別の処理に委ねる。火炎処理、粗
面化処理、スパーク放電処理、溶剤での処理または酸洗
い浴への浸漬によって、この種の超高分子量ポリエチレ
ンの表面には、後加工を可能とするある程度の接着性が
得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、一方において
はポリエチレンの性質を実質的に有し、もう一方におい
ては改善された耐摩耗性を有しそして同時に、──前述
の通り──接着性を得る為に別の後処理を必要とするこ
となしに良好な接着強度を示す物質が要求されている。
かゝる物質を提供することが本発明の課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は、基礎ポリマ
ーとしての分子量≧1,000,000g mol-1のポ
リエチレン95〜99.9重量部およびグラフトモノマ
ーとしてのアルケンカルボン酸又はアルケンカルボン酸
無水物5〜0.1重量部を含有するグラフトポリマーに
よって解決される。
【0010】本発明のグラフトポリマー中に含まれるポ
リエチレンは──製法の結果として──未架橋のおよび
架橋したポリエチレンより成り、これにアルケンカルボ
ン酸またはアルケンカルボン酸無水物がグラフトしてい
る。ポリエチレンの架橋度、即ち架橋したポリエチレン
の百分率的割合は30〜98% 、特に40〜95% であ
る。
【0011】グラフトポリマーは、分子量≧1,00
0,000g mol-1のポリエチレン96.0〜99.
5重量部、殊に96.5〜99.0、特に97.0〜9
9.0重量部およびアルケンカルボン酸またはアルケン
カルボン酸無水物4.0〜0.5重量部、殊に3.5〜
1.0重量部、特に3.0〜1.0重量部を含有してい
る。
【0012】グラフトポリマーは二次的な割合で別の添
加物質、例えば添加剤、安定剤または滑剤を含有してい
てもよい。
【0013】本発明のグラフトポリマーは、超高分子量
ポリエチレンにとって一般的な性質を本質的に有してい
るだけでなく、原料物質(基礎ポリマー)に比較して明
らかに改善された耐摩耗性を有している。
【0014】耐摩耗性を測定する為には、いおわゆるサ
ンドスラリー試験(Sand−Slurry−Test
s)、即ち試験法としてJ.Berzen、CZ−Ch
emie−Technik 3(1974)、第129
〜134頁に詳細に説明されているスラリー法を使用す
る。この場合に選択される実験装置は、2重量部の水お
よび3重量部の特定の粒度の珪砂より成るスラリーが充
填されているクロム−ニッケル鋼より成る互いに並んで
置かれた摩耗用容器の平行に配置された複数の列で構成
されている。これらの容器中で長方形の試料(寸法:7
6.2mm×25.4mm×6.35mm)を回転させ
る。各試料を攪拌用軸に固定しそして例えば300、6
00および1,200回転/分の所定の速度で摩擦用容
器の底の上方一定距離の所で回転させる。水−砂−スラ
リーが試料と一緒に回転するのを避ける為に──一緒の
回転は、摩耗が著しく減少させる結果をもたらす──、
摩耗用容器に、流動ブレーカーとして作用しそして水−
砂−スラリーの乱流を保証する交差して配置された棒状
物がある。
【0015】砂の影響の為に、試験すべき試料を摩擦に
よって生じる摩耗に耐え、試験すべき材料の異なる密度
の為に相対的な体積摩耗値が示される。この場合には、
特定の超高分子量ポリエチレンについて摩耗値を任意に
100に設定しそして相応する比較値はこれを基準とす
る。この場合低い相対的体積摩耗値は高い耐摩耗性に相
当する。
【0016】原料(基礎ポリマー)として用いる接着力
を有していない未架橋の超高分子量ポリエチレンに比較
してグラフト−コポリマーは良好な接着強度を示す。こ
の接着強度は、超高分子量ポリエチレンに導入されるア
ルケンカルボン酸基またはアルケンカルボン酸無水物基
の結果である。反応性基数の増加と共に剥離強度として
測定される接着強度も向上する。剥離強度は、100重
量部の(超高分子量ポリエチレンおよびアルケンカルボ
ン酸またはアルケンカルボン酸無水物)を基準として
0.5〜5.0重量部のアルケンカルボン酸またはアル
ケンカルボン酸無水物の値の場合に例えば2〜3Nであ
る最大値に達する。
【0017】接合部の種々の応力負荷、例えば張力、衝
撃および剥離の内、剥離が接着挙動を評価するのに、従
って接着強度を評価するのに使用できる。剥離強度は、
規定された剥離距離にわたってポリエチレン被覆物の特
定のフィルムを剥離する為に必要とされる力と定義され
る。これは、接合を解く為に必要とされる引裂長さ当た
りの力である。初期の引裂力と伝播引裂力との間には相
違がある。後者は系の接着強度にとって卓越的に重要で
ある。接合すべき成分としてはアルミニウム薄板を使用
し、その上に超高分子量ポリエチレンを適用する。
【0018】剥離強度の測定は、ツビック(Zwic
k)引張試験機(垂直型構造)を用いて行う。この機械
の固定下あご部において接合物系の90°だけ曲げた面
(30×100mm2 )を固定する。この場合、実際の
接着面積(70×100mm2)は固定下あご部に対し
て垂直である。
【0019】引っ張り速度は50mm/分である。生じ
る引裂−および剥離力は記録装置によって記録する。
【0020】グラフトポリマーはアルケンカルボン酸
(グラフトモノマー)としてマレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、クロトン酸、アクリル酸又はメタクリル酸、
特にアクリル酸を含有している。
【0021】グラフトポリマーはアルケンカルボン酸無
水物(グラフトモノマー)として無水マレイン酸、無水
イタコン酸、無水クロトン酸、無水アクリル酸または無
水メタクリル酸、特に無水マレイン酸を含有している。
【0022】100重量部(超高分子量ポリエチレンお
よび無水マレイン酸)を基準として1〜3重量部を含有
しているグラフトポリマーが特に有利である。
【0023】更に本発明は、超高分子量ポリエチレンを
アルケンカルボン酸とまたはアルケンカルボン酸無水物
およびラジカル形成性開始剤と混合し、生じる混合物を
高圧で予備圧縮しそして200〜250℃の温度および
4.0〜20.0MPaの圧力で焼結しそして次に圧力
の保持下に冷却することによって、グラフトポリマーを
製造する方法にも関する。
【0024】超高分子量ポリエチレントしては、分子量
1,000,000〜10,000,000、殊に2,
000,000〜8,500,000、特に3,00
0,000〜8,000,000g mol-1の市販の
製品を微細状態で、例えば顆粒または粉末として使用す
る。アルケン酸としてはマレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、クロトン酸、アクリル酸又はメタクリル酸、特に
マレイン酸がある。
【0025】アルケンカルボン酸無水物としては無水マ
レイン酸、無水イタコン酸、無水クロトン酸、無水アク
リル酸または無水メタクリル酸、特に無水マレイン酸が
使用される。ラジカル形成性化合物としては有機系過酸
化物およびヒドロペルオキシドが実証されている。特に
有利なのはジアシルペルオキサイド、ペルオキシジカル
ボナート、アルキルペルエステル、ペルケタール、ジア
ルキルペルオキサイド、ケトンペルオキサイドおよびア
ルキルヒドロペルオキサイドである。なかでも、2,5
−ジメチル−2,5−ビス−(第三ブチルペルオキシ)
−ヘキサン、3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−
1,2,4,5−テトラオキサ−シクロノナンである。
【0026】グラフトモノマー、即ちアルケンカルボン
酸またはアルケンカルボン酸無水物を、適当な溶剤に溶
解したラジカル形成性開始剤と一緒に超高分子量ポリエ
チレンに添加し、この混合物を次いで激しく攪拌しそし
て次いで溶剤を蒸発によって除くのが有利であることが
判っている。
【0027】アルケンカルボン酸またはアルケンカルボ
ン酸無水物およびラジカル形成性開始剤を含有する溶液
を製造する為には、比較的に低い沸点の極性有機溶剤、
例えば炭素原子数3〜5の脂肪族ケトン並びに脂肪族エ
ステル、脂環式エーテル、例えばテトラヒドロフランま
たはジオキサンが適している。特に、アセトン、メチル
イソブチルケトン、プロピレンカルボナート、ホルムア
ミド、アクリル酸エステルおよび酢酸メチルエステル、
特にアセトンを溶剤として使用することが実証されてい
る。
【0028】この浸漬工程によってアルケンカルボン酸
またはアルケンカルボン酸無水物並びにラジカル形成性
開始剤が基礎ポリマーの上に非常に均一に分布すること
が保証される。この混合物を1〜50MPaの圧力のも
とで賦形し(予備圧縮)、次いで200〜250℃、殊
に210〜240℃、特に215〜230℃に4〜20
MPa、特に5〜15MPa、特に6〜12MPaの圧
力のもとで焼結する。この場合、混合物が完全に可塑化
されそして出来るだけ均一なグラフトポリマーが得られ
るのに十分な時間をかけるように注意するべきである。
焼結時間は、それぞれに製造される成形体の寸法を考慮
して30〜180分、殊に40〜120分、特に45〜
90分であるべきである。
【0029】焼結の間には、超高分子量ポリエチレンの
無制御分解をもたらす剪断力が可塑化材料にかからない
ように厳密に注意するべきである。この理由から、強い
剪断力を材料に与えるスクリュー式押出機によるヨーロ
ッパ特許出願公開第0,170,790号明細書および
米国特許第4,147,740号明細書に従う加工は不
可能である。
【0030】しかしながら押出成形によって賦形するこ
とは可能である。この場合、ラム式押出機を使用し、押
出成形の間に剪断力の発生を避ける。
【0031】放出されるラジカルによって開始される反
応の為に、アルケンカルボン酸またはアルケンカルボン
酸無水物が超高分子量ポリエチレンにグラフトするだけ
でなく、超高分子量ポリエチレンの部分的な架橋も生じ
る。この架橋度は──既に記載した通り──30〜98
% である。架橋したポリエチレンは通例の測定法では分
子量をもはや測定できない。
【0032】ポリエチレンの架橋度は用いるラジカル形
成性開始剤の量に依存している。開始剤の量の増加は架
橋度を増加させ、減少は架橋度を低下させる。
【0033】アルケンカルボン酸またはアルケンカルボ
ン酸無水物をできるだけ完全にグラフトポリマー中に組
入れることを確実にする為に、特定量のラジカル形成性
開始剤が必要とされる。1モルのアルケンカルボン酸ま
たはアルケンカルボン酸無水物当たり0.1〜2.0、
殊に0.3〜1.8、特に0.5〜1.5モルのラジカ
ル形成性開始剤を使用する。
【0034】
【実施例】以下の実施例にて本発明を更に詳細に説明す
る。しかし本発明はこれらに制限されない。実験部分 実施例1〜4 基礎ポリマーとして以下の物理的性質を示す超高分子量
ポリエチレンを使用する:均一に圧縮した材料の密度
(DIN 53,479によって測定)は0.93 g/
cm3 であり、粘度数((DIN 53,728によっ
て135℃、0.0003 g/cm3 のデカヒドロナフ
タリン中濃度で測定)は2,300ml/gであり、平
均分子量(Margoliesの式 M=5.37×1
4 〔η〕1.49に従って計算)は4.4×106 gmo
-1であり、溶融指数MFI(190/21.6)g/
10分(DIN 53,735によって測定)は測定で
きない。摩耗量(サンドスラリー法に従って測定;1,
200回転/分で24時間、珪砂粒子0.2〜1.0m
m)ha100である。
【0035】実施例1においては99.0重量部の上記
の物性のポリエチレンを1.0重量部の無水マレイン酸
と反応させそしてこれに対して実施例2では97.0重
量部の上記の物性のポリエチレンを3.0重量部の無水
マレイン酸と反応させる。ラジカル形成性開始剤(過酸
化物)としては2,5−ジメチル−2,5−ビス−(第
三ブチルペルオキシ)−ヘキサン(I)を使用する。粉
末状の超高分子量ポリエチレンを1.0重量部の無水マ
レイン酸、0.5重量部の上述の過酸化物および3.0
重量部のアセトン(実施例1)または3重量部の無水マ
レイン酸、1.5重量部の過酸化物および9.0重量部
のアセトン(実施例2)より成る溶液と混ぜ、そしてタ
ンブルミキサーによって十分に混合する。次いでアセト
ンを蒸発させる。無水マレイン酸および過酸化物に浸漬
した超高分子量ポリエチレンを次いで賦形下に加工す
る。
【0036】実施例3では99.0重量部の上記の物性
のポリエチレンを1.0重量部の無水マレイン酸と反応
させそしてこれに対して実施例2では97.0重量部の
上記の物性のポリエチレンを3.0重量部の無水マレイ
ン酸と反応させる。ラジカル形成性開始剤(過酸化物)
としては3,3,6,6,9,9−ヘキサメチレン−
1,2,4,5−テトラオキサ−シクロノナン(II) を
使用する。後の処理は実施例3については実施例1と同
様にそして実施例4については実施例2と同様に行う。
【0037】賦形 無水マレイン酸およびラジカル形成性開始剤で浸漬した
ポリエチレン250 gを円形プレス成形型(直径140
mm)中に入れ、一様に分布させそして5MPaの圧力
に委ねる。次いで15秒の間に220℃に加熱し、22
0℃および5MPaの圧力で60分の間焼結しそして1
0MPaの圧力で30分にわたって室温に冷やす。14
0mmの直径および20mmの高さの圧縮円形物が得ら
れる。
【0038】実施例1〜4の結果を以下の表に総括掲載
する。比較例Aは原料として用いた超高分子量ポリエチ
レンに関するものである。
【0039】 実施例 MSA 過酸化物 剥離強度(N) 摩耗量 比較例 (重量%) 種類 重量% (基体:アルミニウム) ──────────────────────────────────── 1 1.0 I 0.5 2.5 62 2 3.0 I 1.5 2.8 54 3 1.0 II 0.5 2.6 65 4 3.0 II 1.5 2.9 52 A − − − 0.0 100 ──────────────────────────────────── MSA = 無水マレイン酸 I=2,5−ジメチル−2,5−ビス−(第三ブチルペ
ルオキシ)−ヘキサン II=3,3,6,6,9,9−ヘキサメチル−1,2,
4,5−テトラオキサ−シクロノナン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎ポリマーとしての分子量≧1,00
    0,000g mol -1のポリエチレン95〜99.9重
    量部およびグラフトモノマーとしてのアルケンカルボン
    酸又はアルケンカルボン酸無水物5〜0.1重量部を含
    有するグラフトポリマー。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンが1,000,000〜1
    0,000,000、殊に2,000,000〜8,5
    00,000、特に3,000,000〜8,000,
    000の分子量を有する、請求項 1に記載のグラフトポ
    リマー。
  3. 【請求項3】 0.5〜4重量部、殊に1.0〜3.5
    重量部、特に1.0〜3.0重量部のアルケンカルボン
    酸またはアルケンカルボン酸無水物を含有する、請求項
    1または2に記載のグラフトポリマー。
  4. 【請求項4】 アルケンカルボン酸としてマレイン酸、
    フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、アクリル酸又はメ
    タクリル酸、特にアクリル酸をまたはアルケンカルボン
    酸無水物として無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水
    アクリル酸または無水メタクリル酸、特に無水マレイン
    酸を含有する請求項 1〜3の何れか一つに記載のグラフ
    トポリマー。
  5. 【請求項5】 分子量≧1,000,000g mol-1
    のポリエチレン、アルケンカルボン酸またはアルケンカ
    ルボン酸無水物およびラジカル形成性開始剤を混合し、
    この混合物を高圧で圧縮しそして200〜250℃の温
    度および0.5〜10.0MPaの圧力で焼結しそして
    次に圧力の保持下に冷却することを特徴とする、請求項
    1に記載のグラフトポリマーの製造方法。
  6. 【請求項6】 アルケンカルボン酸またはアルケンカル
    ボン酸無水物をラジカル形成性開始剤と一緒に溶剤に溶
    解してポリエチレンに添加し、混合し、溶剤を除き、混
    合物を高圧のもとで予備圧縮しそして200〜250
    ℃、特に215〜230℃の温度および5.0〜10.
    0MPaの圧力で焼結し、次いで圧力を保持しながら冷
    却する請求項 1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 請求項1のグラフトポリマーを被覆剤と
    して用いる方法。
JP3241839A 1990-09-27 1991-09-20 超高分子量ポリエチレンを基礎とするグラフトポリマー Pending JPH06322045A (ja)

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