JPH063206A - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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JPH063206A
JPH063206A JP16474092A JP16474092A JPH063206A JP H063206 A JPH063206 A JP H063206A JP 16474092 A JP16474092 A JP 16474092A JP 16474092 A JP16474092 A JP 16474092A JP H063206 A JPH063206 A JP H063206A
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JP
Japan
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poles
passive shaft
torque
magnetic
detecting device
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Application number
JP16474092A
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English (en)
Inventor
Katsuaki Yasui
克明 安井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度、温度勾配、残留磁束、受動軸の偏心及
び受動軸の回転速度などの影響を受け難く、検出精度の
高いトルク検出装置を提供する。 【構成】 本トルク検出装置は、受動軸51に固定され
た、高透磁率で所定の磁気定数を有する磁性層52と、
この磁性層52の表面から所定の隙間を介して径方向に
配設された4本のポール53と、これらのポール53間
をそれぞれ連結して磁路を形成する4個のヨーク54
と、これらのヨーク54にそれぞれ巻装された4個のコ
イル55とを備え、上記受動軸52にその中心軸に対し
て等角度おきにポール53を千鳥状に配設すると共に、
コイル55でブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路
の全インダクタンスとブリッジバランスとからトルクを
算出するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸などの受動軸に
外力が印加された際のトルクを検出するトルク検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトルク検出装置を図9及
び図10を参照しながら説明する。図9は、例えば従来
のソレノイド型の磁歪トルク検出装置の構造を示す断面
図であり、同図において、1は回転軸からなる受動軸、
2A、2Bはそれぞれ受動軸1を回転自在に支持する軸
受、3A、3Bは軸受2A、2Bの間において軸方向に
所定間隔を空けて受動軸1の外周面にそれぞれ固定され
た高透磁性材からなる第1及び第2磁性層で、第1磁性
層3Aは中心軸に対して角度φ=+45°傾斜する方向
に、また、第2磁性層3Bは中心軸に対して角度φ=−
45°傾斜する方向にそれぞれ細長く複数条に亘って形
成されている。また、4A、4Bは上記第1磁性層3
A、第2磁性層3Bに対応してこれらにそれぞれ巻装さ
れた第1コイル、第2コイル、5はこれら両コイル4
A、4Bがそれぞれ接続された検出回路である。
【0003】次に、動作について説明する。受動軸1に
外部からトルクが印加されると、受動軸1表面の角度角
度φ±45°方向に主応力が発生し、各磁性層3A、3
Bの一方に引張り歪が、他方に圧縮歪を生じる。これら
の歪が生じると、各磁性層3A、3Bの透磁率が変化
し、引張り力による場合と圧縮力による場合では透磁率
が逆方向へ変化する。そして、各コイル4A、4Bでは
この透磁率の変化を電気的インピーダンスの変化として
検出し、これによって検出回路5では各コイル4A、4
Bからの入力に基づいて受動軸1に印加されたトルクに
応じた電圧Vを出力する。
【0004】また、図10は、例えば、電気学会マグネ
ティックス研究会の講演会資料MAG−86−1に記載
された従来の磁気ヘッド型の磁歪式トルク検出装置の構
造を示す断面図であり、同図において、11は回転軸か
らなる受動軸、12は受動軸11の外周面に固定された
高透磁性材からなる磁性層、13A、13Bは角度φ=
+45°傾斜する方向に配設された一対のポール、14
Aはこれらのポール13A、13Bを接続するヨーク、
15Aはヨーク14Aに巻装されたコイル、13C、1
3Dは角度φ=−45°傾斜する方向に配設された他の
一対のポール、14Bはこれらのポール13C、13D
を接続するヨーク、15Bはヨーク14Bに巻装された
コイルである。
【0005】ソレノイド型の磁歪式トルク検出装置では
細長い磁性層3A、3Bの向きを主応力線方向に向ける
ことによって応力を感知するようにしていたが、磁気ヘ
ッド型の磁歪式トルク検出装置では均一な磁性層12に
対してポール13A、13B、13C、13Dの向きを
主応力線方向に向けることによって応力を感知するよう
にしている。トルクによってφ=±45°の方向に応力
が発生すると、磁性層12の磁気特性に異方性が生じ、
磁性層12のφ=+45°方向の透磁率と、φ=−45
°方向の透磁率が逆方向に変化する。この変化をコイル
15A、15Bによって電気的インピーダンスの変化と
して検出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ソレノイド型の磁歪式トルク検出装置では、受動軸1の
偏心や取付の寸法精度の影響を比較的受け難いという利
点がある反面、2本のコイル4A、4Bの干渉を防ぐた
めに、軸方向の長さを長くする必要が有り、その長さの
ために軸方向の温度勾配を生じて出力値に誤差を生じ、
アンバランスな残留磁束が残るとゼロ点が移動してしま
うという課題があった。
【0007】また、従来の磁気ヘッド型の磁歪式トルク
検出装置では、小型化には有利であるため、軸方向の温
度勾配の影響を受け難いという利点が有る反面、ポール
13A〜13Dと磁性層12とのギャップが出力値に非
常に大きく影響し、受動軸11の偏心や取付時の寸法精
度の影響などによって組付精度を上げ難く、また、受動
軸11の回転速度によっても出力値が変動してしまうと
いう課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、温度、温度勾配、残留磁束、受動軸の偏心
及び受動軸の回転速度などの影響を受け難く、検出精度
の高いトルク検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のトルク検出装置は、高透磁率で所定の磁気定数を有す
る磁性材を備えた受動軸と、この受動軸の磁性材の表面
から所定の隙間を介して径方向に配設された複数のポー
ルと、これらのポール間を連絡するヨークと、このヨー
クに巻装されたコイルとを備えた磁気ヘッド型トルク検
出装置において、上記受動軸にその中心軸に対して等角
度おきに上記ポールを千鳥状に配設すると共に上記各コ
イルでブリッジ回路を形成し且つ上記受動軸を挟み互い
に反対側に位置する一対のコイルを上記ブリッジ回路の
対向する位置に接続して構成し、上記ブリッジ回路の全
インピーダンスと上記ブリッジ回路のブリッジバランス
とからトルクを算出するように構成したものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載のトルク検
出装置は、請求項1の発明における、磁性材を筒状体に
成形すると共に、この筒状体を上記受動軸に同軸に装着
して構成したものである。
【0011】また、本発明の請求項3に記載のトルク検
出装置は、請求項1または請求項2の発明における、複
数のポールが、それぞれ上記受動軸を挟むように対向し
て配設され且つ同一の極性を有する一対の第1極のポー
ルと、これらのポールに対してねじれた位置で上記受動
軸に配設され且つ上記各ポールと反対の極性を有する偶
数の第2極のポールとから構成したものである。
【0012】また、本発明の請求項4に記載のトルク検
出装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか一つの発
明における、複数のポールを一体化して構成したもので
ある。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、受動
軸にトルクが印加されると、受動軸の磁性材に歪を生
じ、これによって磁性材の透磁率が変化し、この変化に
よって受動軸周辺のポール、ヨークを介してブリッジ回
路を構成する各コイルのインピーダンスが変化し、この
インピーダンスの変化をブリッジ回路の全インピーダン
スとブリッジ回路のブリッジバランスとから検出した
後、この検出値に基づいてトルクを算出することができ
る。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、磁性材が筒状体であるため、磁性層を受動軸に対
して簡単に装着することができる。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、複数のポールのうち、第1極のポールに対して第
2極の偶数本のポールをねじれる位置に配設することに
よって、磁束の漏れを抑制し、更には、外部磁場、残留
磁束の影響を抑制することができる。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、複数のポールを一体化してあるため、複数のポー
ルを受動軸に対して簡単に装着することができる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図8に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明のトルク検
出装置の一実施例の要部を示す受動軸に直交する方向の
断面図、図2は図1に示すトルク検出装置の要部を示す
受動軸に平行する方向の断面図、図3は図1に示すトル
ク検出装置のポールの配置状態を示す展開図、図4は図
1に示すトルク検出装置の構成を示す回路図、図5は本
発明のトルク検出装置の他の実施例の要部を示す図1に
相当する断面図、図6は図5に示すトルク検出装置の要
部を示す図2に相当する断面図、図7は図5に示すトル
ク検出装置のポールの配置状態を示す図3に相当する展
開図、図8は図5に示すトルク検出装置のブリッジ回路
を示す図である。
【0018】実施例1.本実施例のトルク検出装置は、
図1、図2に示すように、受動軸51と、この受動軸5
1にこれを被覆するようにして固定された、高透磁率で
所定の磁気定数を有する磁性材によって筒状に形成され
た磁性層52と、この磁性層52の表面から所定の隙間
を介して径方向に配設された複数のポール53、具体的
には4本のポール53A、53B、53C、53Dと、
これらのポール53A、53B、53C、53D間をそ
れぞれ連結して磁路を形成する複数のヨーク54、具体
的には4個のヨーク54A、54B、54C、54D
と、これらのヨーク54A、54B、54C、54Dに
それぞれ巻装された複数のコイル55、具体的には4個
のコイル55A、55B、55C、55Dとを備えて構
成されている。尚、図2において、56は軸受、57は
上記各ポール53A、53B、53C、53Dを支持す
ると共に内部を保護するカバーである。
【0019】而して、上記ポール53A、53B、53
C、53Dは、図3に示すように、それぞれの断面が略
二等辺三角形に形成されたもので、上記受動軸51の中
心軸に対してそれぞれ等角度おき、具体的には45°お
きに千鳥状に配設されている。そして、各ポール53
A、53B、53C、53Dは、それぞれの一辺が上記
受動軸51の中心軸に対して直交するように配置され、
また他の二辺がそれぞれ±45°の角度で逆方向に傾斜
するように配置されている。
【0020】また、上記各コイル55A、55B、55
C、55Dは、図4に示すように、ブリッジ回路を形成
するように配置され、しかも、上記受動軸51を挟むよ
うに互いに反対側に位置する一対のコイル55A、55
Cまたは他の一対のコイル55B、55Dが上記ブリッ
ジ回路の対向する位置にくるように接続されている。そ
して、上記ブリッジ回路では、上記コイル55Aの両端
はそれぞれ端子T1、T2に接続され、上記コイル55B
の両端はそれぞれ端子T2、T4に接続され、上記コイル
55Cの両端はそれぞれ端子T4、T3に接続され、ま
た、上記コイル55Dの両端はそれぞれ端子T3、T1
接続されている。更に、上記ブリッジ回路の端子T1
端子T4の間には交流駆動電源58及び上記ブリッジ回
路の全インピーダンスを検出する全インピーダンス検出
回路59が接続され、また、上記端子T2と端子T3の間
にはブリッジバランス検出回路60が接続されている。
そして、これらの全インピーダンス検出回路59とブリ
ッジバランス検出回路60は、それぞれトルク演算回路
61に接続され、これら両回路59、60からの出力値
に基づいて上記受動軸51に作用するトルクを算出する
ように構成されている。
【0021】次に、動作について説明する。受動軸51
に外力からのトルクが印加されると、磁性層52の中心
軸からφ=±45°傾いた主応力線方向に応力が発生
し、磁性層52の磁気特性に異方性が生じ、磁性層52
のφ=+45°方向の透磁率と、φ=−45°方向の透
磁率が逆方向に変化する。その結果、コイル55A、5
5Cとコイル55B、55Dとはそれぞれインピーダン
スが逆方向に変化してブリッジ回路のバランスを崩す。
この時、ブリッジ回路の端子T1と端子T4の間には交流
駆動電源58によって交流電圧がかけられているので、
端子T2と端子T3間の電位差をブリッジバランス検出回
路60で検出してトルクを求めることができる。一方、
磁性層52の磁気特性は、温度特性や受動軸51の回転
速度によって変化するため、全インピーダンス検出回路
59によってブリッジ全体のインピーダンスを検出し、
この検出結果に基づいてトルク演算回路61においてブ
リッジバランス検出回路60の出力値を補正し、この補
正に応じた信号をこのトルク演算回路61から出力して
正確なトルク値を検出する。
【0022】また、受動軸51が偏心して各ポール53
A、53B、53C、53Dとのギャップにアンバラン
スが生じて各コイルのインピーダンスの大きさが変化し
ても4本のポール53A、53B、53C、53Dは受
動軸51を介して対称に配設されているため、受動軸5
1の偏心によるアンバランスを相殺してブリッジ回路の
バランスを崩す虞がなく、受動軸51の偏心及び受動軸
51の回転速度などの影響を抑制してトルクを高精度で
検出することができる。
【0023】以上説明したように本実施例によれば、ポ
ール53A、53B、53C、53Dを受動軸51の周
方向に配設して受動軸51を短くしたため、装置自体を
コンパクトにすることができると共に受動軸51での温
度勾配及び残留磁束を格段に軽減することができ、ま
た、受動軸51が偏心しても4本のポール53A、53
B、53C、53Dが受動軸51を介して対称に配設さ
れているため、受動軸51の偏心によるギャップのアン
バランスを相殺してこの偏心による影響を抑制すること
ができ、更に、温度変化や受動軸51の回転速度の変動
によって磁性層52の透磁率が変動し、出力ゲインが変
動してもブリッジ回路の全インピーダンスを検出するよ
うにしてあるため、温度変化や受動軸51の回転速度な
どの影響を抑制することができる。また、磁性層52が
筒状体に形成されているため、磁性層52を受動軸51
に対して簡単に取り付けることができる。
【0024】実施例2.本実施例のトルク検出装置は、
図5、図6に示すように、6本のポール73A、73
B、73C、73D、73E、73Fを備え、更にこれ
らのポールに対応した、ヨーク及びコイルを備えて構成
されている以外は上記実施例に準じて構成されている。
そのため、本実施例の特徴部分以外には上記実施例に対
応した符号を付してその説明を省略する。
【0025】即ち、本実施例においては、6本のポール
は、上記受動軸71を挟むように対向して配設され且つ
同一の極性を有する一対の第1極のポール73A、73
Bと、これらのポール73A、73Bに対してねじれた
位置で上記受動軸71に配設され且つ上記各ポール73
A、73Bと反対の極性を有する4本の第2極のポール
73C、73D、73E、73Fとから構成されてい
る。そして、上記ポール73Aとポール73B、上記ポ
ール73Cと上記ポール73D及びポール73Eと上記
ポール73Fは、それぞれ一体的に形成されている。ま
た、上記各ポール73A、73B、73C、73D、7
3E、73Fの受動軸71に対して図7に示すように配
置されている。
【0026】また、上記ポール73A、73Dはヨーク
74Aによって連結され、このヨーク74Aにコイル7
5Aが巻装され、同様に、上記ポール73D、73Bは
ヨーク74Bによって連結され、このヨーク74Bにコ
イル75Bが巻装され、上記ポール73B、73Cはヨ
ーク74Cによって連結され、このヨーク74Cにコイ
ル75Cが巻装され、上記ポール73C、73Aはヨー
ク74Dによって連結され、このヨーク74Dにコイル
75Dが巻装され、上記ポール73A、73Fはヨーク
74Eによって連結され、このヨーク74Eにコイル7
5Eが巻装され、上記ポール73F、73Bはヨーク7
4Fによって連結され、このヨーク74Fにコイル75
Fが巻装され、上記ポール73B、73Eはヨーク74
Gによって連結され、このヨーク74Gにコイル75G
が巻装され、上記ポール73E、73Aはヨーク74H
によって連結され、このヨーク74Hにコイル75Hが
巻装されている。そして、上記各コイル75A、75
B、75C、75D、75E、75F、75G、75H
は、図8に示すブリッジ回路を構成している。
【0027】従って、本実施例によれば、受動軸71に
外部からトルクが印加されると、各コイル75A、75
C、75E、75Gと各コイル75B、75D、75
F、75Hのインピーダンスが逆方向に変化するため、
図8に示すブリッジ回路によって実施例1と同様にトル
クを検出することができる。このように磁性層72から
磁気的変化を検出するポール、ヨーク及びコイルの数を
増やせば、それだけ磁性層72に磁気的変化を平均的に
検出することができ、検出精度を向上させることができ
る。また、本実施例では、4本の第2極のポール73
C、73D、73E、73Fが、第1極のポール73
A、73Bを包み込む構造になっているため、磁束が外
部へ漏れ難く、また、外部磁界、残留磁束の影響を受け
難い。
【0028】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、必要に応じて適宜設計変更することが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、受動軸にその中心軸に対して等角
度おきにポールを千鳥状に配設すると共にそれぞれのコ
イルでブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の全イ
ンピーダンスとブリッジバランスとからトルクを算出す
るようにしたため、温度、温度勾配、残留磁束、受動軸
の偏心及び受動軸の回転速度などの影響を受け難く、検
出精度の高いトルク検出装置を提供することができる。
【0030】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、磁性材を筒状体に成形したため、磁性層を受動軸
に対して簡単に装着することができる。
【0031】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、複数のポールのうち、第1極のポールに対して第
2極の偶数本のポールをねじれる位置に配設したため、
磁束の漏れを抑制し、更には、外部磁場、残留磁束の影
響を抑制することができる。
【0032】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、複数のポールを一体化したため、複数のポールを
受動軸に対して簡単に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルク検出装置の一実施例の要部を示
す受動軸に直交する方向の断面図である。
【図2】図1に示すトルク検出装置の要部を示す受動軸
に平行する方向の断面図である。
【図3】図1に示すトルク検出装置のポールの配置状態
を示す展開図である。
【図4】図1に示すトルク検出装置の構成を示す回路図
である。
【図5】本発明のトルク検出装置の他の実施例の要部を
示す図1に相当する断面図である。
【図6】図5に示すトルク検出装置の要部を示す図2に
相当する断面図である。
【図7】図5に示すトルク検出装置のポールの配置状態
を示す図3に相当する展開図である。
【図8】図5に示すトルク検出装置のブリッジ回路を示
す図である。
【図9】従来のソレノイド型の磁歪トルク検出装置の構
造を示す断面図である。
【図10】従来の磁気ヘッド型の磁歪トルク検出装置の
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
51 受動軸 52 磁性層(磁性材) 53 ポール 54 ヨーク 55 コイル
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 トルク検出装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸などの受動軸に
外力が印加された際のトルクを検出するトルク検出装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のトルク検出装置を図9及
び図10を参照しながら説明する。図9は、例えば従来
のソレノイド型の磁歪トルク検出装置の構造を示す断面
図であり、同図において、1は回転軸からなる受動軸、
2A、2Bはそれぞれ受動軸1を回転自在に支持する軸
受、3A、3Bは軸受2A、2Bの間において軸方向に
所定間隔を空けて受動軸1の外周面にそれぞれ固定され
た高透磁性材からなる第1及び第2磁性層で、第1磁性
層3Aは中心軸に対して角度φ=+45°傾斜する方向
に、また、第2磁性層3Bは中心軸に対して角度φ=−
45°傾斜する方向にそれぞれ細長く複数条に亘って形
成されている。また、4A、4Bは上記第1磁性層3
A、第2磁性層3Bに対応してこれらにそれぞれ巻装さ
れた第1コイル、第2コイル、5はこれら両コイル4
A、4Bがそれぞれ接続された検出回路である。
【0003】次に、動作について説明する。受動軸1に
外部からトルクが印加されると、受動軸1表面の角度角
度φ±45°方向に主応力が発生し、各磁性層3A、3
Bの一方に引張り歪が、他方に圧縮歪生じる。これら
の歪が生じると、各磁性層3A、3Bの透磁率が変化
し、引張り力による場合と圧縮力による場合では透磁率
が逆方向へ変化する。そして、各コイル4A、4Bでは
この透磁率の変化を電気的インダクタンスの変化として
検出し、これによって検出回路5では各コイル4A、4
Bからの入力に基づいて受動軸1に印加されたトルクに
応じた電圧Vを出力する。
【0004】また、図10は、例えば、電気学会マグネ
ティックス研究会の講演会資料MAG−86−1に記載
された従来の磁気ヘッド型の磁歪式トルク検出装置の構
造を示す構造図であり、同図において、11は回転軸か
らなる受動軸、12は受動軸11の外周面に固定された
高透磁性材からなる磁性層、13A、13Bは角度φ=
+45°傾斜する方向に配設された一対のポール、14
Aはこれらのポール13A、13Bを接続するヨーク、
15Aはヨーク14Aに巻装されたコイル、13C、1
3Dは角度φ=−45°傾斜する方向に配設された他の
一対のポール、14Bはこれらのポール13C、13D
を接続するヨーク、15Bはヨーク14Bに巻装された
コイルである。
【0005】ソレノイド型の磁歪式トルク検出装置では
細長い磁性層3A、3Bの向きを主応力線方向に向ける
ことによって応力を感知するようにしていたが、磁気ヘ
ッド型の磁歪式トルク検出装置では均一な磁性層12に
対してポール13A13B、および13C13D
結ぶ線の向きを主応力線方向に向けることによって応力
を感知するようにしている。トルクによってφ=±45
°の方向に応力が発生すると、磁性層12の磁気特性に
異方性が生じ、磁性層12のφ=+45°方向の透磁率
と、φ=−45°方向の透磁率が逆方向に変化する。こ
の変化をコイル15A、15Bによって電気的インダク
タンスの変化として検出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ソレノイド型の磁歪式トルク検出装置では、受動軸1の
偏心や取付の寸法精度の影響を比較的受け難いという利
点がある反面、2本のコイル4A、4Bの干渉を防ぐた
めに、軸方向の長さを長くする必要が有り、その長さの
ために軸方向に温度勾配があると誤出力が発生するこ
と、アンバランス残留磁束が残るとゼロ点が移動して
しまうこと等の課題があった。
【0007】また、従来の磁気ヘッド型の磁歪式トルク
検出装置では、小型化には有利であるため、軸方向の温
度勾配の影響を受け難いという利点が有る反面、ポール
13A〜13Dと磁性層12とのギャップが出力値に非
常に大きく影響し、受動軸11の偏心や取付時の寸法精
度の影響などによって測定精度を上げ難く、また、受動
軸11の回転速度によっても出力値が変動してしまうと
いう課題があった。
【0008】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、温度、温度勾配、残留磁束、受動軸の偏心
及び受動軸の回転速度などの影響を受け難く、検出精度
の高いトルク検出装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
のトルク検出装置は、高透磁率で所定の磁気定数を有す
る磁性材を備えた受動軸と、この受動軸の磁性材の表面
から所定の隙間を介して径方向に配設された複数のポー
ルと、これらのポール間を連絡するヨークと、このヨー
クに巻装されたコイルとを備えた磁気ヘッド型トルク検
出装置において、上記受動軸にその中心軸に対して等角
度おきに上記ポールを千鳥状に配設すると共に上記各コ
イルでブリッジ回路を形成し且つ上記受動軸を挟み互い
に反対側に位置する一対のコイルを上記ブリッジ回路の
対向する位置に接続して構成し、上記ブリッジ回路の全
インダクタンスと上記ブリッジ回路のブリッジバランス
とからトルクを算出するように構成したものである。
【0010】また、本発明の請求項2に記載のトルク検
出装置は、請求項1の発明における、磁性材を筒状体に
成形すると共に、この筒状体を上記受動軸に同軸に装着
して構成したものである。
【0011】また、本発明の請求項3に記載のトルク検
出装置は、請求項1または請求項2の発明における、複
数のポールが、それぞれ上記受動軸を挟むように対向し
て配設され且つ同一の極性を有する一対の第1極のポー
ルと、これらのポールとねじれの位置に設けれた第1極
と反対の極性になる偶数の第2極のポールとから構成し
たものである。
【0012】また、本発明の請求項4に記載のトルク検
出装置は、請求項1ないし請求項3のいずれか一つの発
明における、複数のポールを一体化して構成したもので
ある。
【0013】
【作用】本発明の請求項1に記載の発明によれば、軸方
向の長さが短く、温度勾配、残留磁束の影響を受けにく
い。また、受動軸が偏心した場合には、磁性材とポール
とのギャップが小さい場所に位置するコイルのインダク
タンスは小さくなるが、受動軸をはさんで反対側の位置
のギャップは大きくなるため、コイルのインダクタンス
が大きくなり、相殺されてブリッジ回路のバランスは崩
れない。また、磁性材の透磁率は、温度や受動軸の回転
スピードによっても影響を受けるため、出力のゲインが
変化するが、全インダクタンスを検出することにより、
これを補正している。このため、精度の高いトルク検出
装置を得ることができる。
【0014】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、磁性材が筒状体であるため、磁性層を受動軸に対
して簡単に装着することができる。
【0015】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、複数のポールのうち、第1極のポールに対して第
2極の偶数本のポールをねじれ位置に配設することに
よって、磁束の漏れを抑制し、更には、外部磁場、残留
磁束の影響を抑制することができる。
【0016】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、複数のポールを一体化してあるため、複数のポー
ルを受動軸に対して簡単に装着することができる。
【0017】
【実施例】以下、図1〜図8に示す実施例に基づいて本
発明を説明する。尚、各図中、図1は本発明のトルク検
出装置の一実施例の要部を示す受動軸に直交する方向の
断面図、図2は図1に示すトルク検出装置の要部を示す
受動軸に平行する方向の断面図、図3は図1に示すトル
ク検出装置のポールの配置状態を示すための、ポールの
磁性層2の円筒面への中心方向への射影の展開図、図4
は図1に示すトルク検出装置の構成を示す回路図、図5
は本発明のトルク検出装置の他の実施例の要部を示す図
1に相当する断面図、図6は図5に示すトルク検出装置
の要部を示す図2に相当する断面図、図7は図5に示す
トルク検出装置のポールの配置状態を示す図3に相当す
る展開図、図8は図5に示すトルク検出装置のブリッジ
回路を示す図である。
【0018】実施例1.本実施例のトルク検出装置は、
図1、図2に示すように、受動軸51と、この受動軸5
1にこれを被覆するようにして固定された、高透磁率で
所定の磁気定数を有する磁性材によって筒状に形成され
た磁性層52と、この磁性層52の表面から所定の隙間
を介して径方向に配設された複数のポール53、具体的
には4本のポール53A、53B、53C、53Dと、
これらのポール53A、53B、53C、53D間をそ
れぞれ連結して磁路を形成する複数のヨーク54、具体
的には4個のヨーク54A、54B、54C、54D
と、これらのヨーク54A、54B、54C、54Dに
それぞれ巻装された複数のコイル55、具体的には4個
のコイル55A、55B、55C、55Dとを備えて構
成されている。尚、図2において、56は軸受、57は
上記各ポール53A、53B、53C、53Dを支持す
ると共に内部を保護するカバーである。
【0019】而して、上記ポール53A、53B、53
C、53Dは、図3に示すように、それぞれの断面が略
直角二等辺三角形に形成されたもので、上記受動軸51
の中心軸に対してそれぞれ等角度おき、具体的には90
°おきに千鳥状に配設されている。そして、各ポール5
3A、53B、53C、53Dは、それぞれの一辺が上
記受動軸51の中心軸に対して直交するように配置さ
れ、また他の二辺がそれぞれ±45°の角度で逆方向に
傾斜するように配置されている。
【0020】また、上記各コイル55A、55B、55
C、55Dは、図4に示すように、ブリッジ回路を形成
するように配置され、しかも、上記受動軸51を挟むよ
うに互いに反対側に位置する一対のコイル55A、55
Cまたは他の一対のコイル55B、55Dが上記ブリッ
ジ回路の対向する位置にくるように接続されている。そ
して、上記ブリッジ回路では、上記コイル55Aの両端
はそれぞれ端子T1、T2に接続され、上記コイル55B
の両端はそれぞれ端子T2、T4に接続され、上記コイル
55Cの両端はそれぞれ端子T4、T3に接続され、ま
た、上記コイル55Dの両端はそれぞれ端子T3、T1
接続されている。更に、上記ブリッジ回路の端子T1
端子T4の間には交流駆動電源58及び上記ブリッジ回
路の全インダクタンスを検出する全インダクタンス検出
回路59が接続され、また、上記端子T2と端子T3の間
にはブリッジバランス検出回路60が接続されている。
そして、これらの全インダクタンス検出回路59とブリ
ッジバランス検出回路60は、それぞれトルク演算回路
61に接続され、これら両回路59、60からの出力値
に基づいて上記受動軸51に作用するトルクを算出する
ように構成されている。
【0021】次に、動作について説明する。受動軸51
に外力からのトルクが印加されると、磁性層52の中心
軸からφ=±45°傾いた主応力線方向に応力が発生
し、磁性層52の磁気特性に異方性が生じ、磁性層52
のφ=+45°方向の透磁率と、φ=−45°方向の透
磁率が逆方向に変化する。その結果、コイル55A、5
5Cとコイル55B、55Dとはそれぞれインダクタン
が逆方向に変化してブリッジ回路のバランスを崩す。
この時、ブリッジ回路の端子T1と端子T4の間には交流
駆動電源58によって交流電圧がかけられているので、
端子T2と端子T3間の電位差をブリッジバランス検出回
路60で検出してトルクを求めることができる。一方、
磁性層52の磁気特性は、温度特性や受動軸51の回転
速度によって変化するため、全インダクタンス検出回路
59によってブリッジ全体のインダクタンスを検出し、
この検出結果に基づいてトルク演算回路61においてブ
リッジバランス検出回路60の出力値を補正し、この補
正に応じた信号をこのトルク演算回路61から出力して
正確なトルク値を検出する。
【0022】また、受動軸51が偏心して各ポール53
A、53B、53C、53Dとのギャップにアンバラン
スが生じて各コイルのインダクタンスの大きさが変化し
ても4本のポール53A、53B、53C、53Dは受
動軸51を介して対称に配設されているため、受動軸5
1の偏心によるアンバランスを相殺してブリッジ回路の
バランスを崩す虞がなく、受動軸51の偏心及び受動軸
51の回転速度などの影響を抑制してトルクを高精度で
検出することができる。
【0023】以上説明したように本実施例によれば、ポ
ール53A、53B、53C、53Dを受動軸51の周
方向に配設して受動軸51を短くしたため、装置自体を
コンパクトにすることができると共に受動軸51での温
度勾配及び残留磁束を格段に軽減することができ、ま
た、受動軸51が偏心しても4本のポール53A、53
B、53C、53Dが受動軸51を介して対称に配設さ
れているため、受動軸51の偏心によるギャップのアン
バランスを相殺してこの偏心による影響を抑制すること
ができ、更に、温度変化や受動軸51の回転速度の変動
によって磁性層52の透磁率が変動し、出力ゲインが変
動してもブリッジ回路の全インダクタンスを検出して補
するようにしてあるため、温度変化や受動軸51の回
転速度などの影響を抑制することができる。また、磁性
層52が筒状体に形成されているため、磁性層52を受
動軸51に対して簡単に取り付けることができる。
【0024】実施例2.本実施例のトルク検出装置は、
図5、図6に示すように、6本のポール73A、73
B、73C、73D、73E、73Fを備え、更にこれ
らのポールに対応した、ヨーク及びコイルを備えて構成
されている以外は上記実施例に準じて構成されている。
そのため、本実施例の特徴部分以外には上記実施例に対
応した符号を付してその説明を省略する。
【0025】即ち、本実施例においては、6本のポール
は、上記受動軸71を挟むように対向して配設され且つ
同時に同じ極性になる一対の第1極のポール73A、7
3Bと、これらのポール73A、73Bに対してねじれ
た位置で上記受動軸71に配設され且つ上記各ポール7
3A、73Bと同時に反対の極性になる4本の第2極の
ポール73C、73D、73E、73Fとから構成され
ている。そして、上記ポール73Aとポール73B、上
記ポール73Cと上記ポール73D及びポール73Eと
上記ポール73Fは、それぞれ一体的に形成されてい
る。また、上記各ポール73A、73B、73C、73
D、73E、73Fは、磁性層2の円筒面への中心方向
への射影が図7に示すようになるように配置されてい
る。
【0026】また、上記ポール73A、73Dはヨーク
74Aによって連結され、このヨーク74Aにコイル7
5Aが巻装され、同様に、上記ポール73D、73Bは
ヨーク74Bによって連結され、このヨーク74Bにコ
イル75Bが巻装され、上記ポール73B、73Cはヨ
ーク74Cによって連結され、このヨーク74Cにコイ
ル75Cが巻装され、上記ポール73C、73Aはヨー
ク74Dによって連結され、このヨーク74Dにコイル
75Dが巻装され、上記ポール73A、73Fはヨーク
74Eによって連結され、このヨーク74Eにコイル7
5Eが巻装され、上記ポール73F、73Bはヨーク7
4Fによって連結され、このヨーク74Fにコイル75
Fが巻装され、上記ポール73B、73Eはヨーク74
Gによって連結され、このヨーク74Gにコイル75G
が巻装され、上記ポール73E、73Aはヨーク74H
によって連結され、このヨーク74Hにコイル75Hが
巻装されている。そして、上記各コイル75A、75
B、75C、75D、75E、75F、75G、75H
は、図8に示すブリッジ回路を構成している。
【0027】従って、本実施例によれば、受動軸71に
外部からトルクが印加されると、各コイル75A、75
C、75E、75Gと各コイル75B、75D、75
F、75Hのインダクタンスが逆方向に変化するため、
図8に示すブリッジ回路によって実施例1と同様にトル
クを検出することができる。このように磁性層72から
磁気的変化を検出するポール、ヨーク及びコイルの数を
増やせば、それだけ磁性層72に磁気的変化を平均的に
検出することができ、検出精度を向上させることができ
る。また、本実施例では、4本の第2極のポール73
C、73D、73E、73Fが、第1極のポール73
A、73Bを包み込む構造になっているため、磁束が外
部へ漏れ難く、また、外部磁界、残留磁束の影響を受け
難い。
【0028】尚、本発明は、上記実施例に何等制限され
るものではなく、必要に応じて適宜設計変更することが
できる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明によれば、受動軸にその中心軸に対して等角
度おきにポールを千鳥状に配設すると共にそれぞれのコ
イルでブリッジ回路を構成し、このブリッジ回路の全
ンダクタンスとブリッジバランスとからトルクを算出す
るようにしたため、温度、温度勾配、残留磁束、受動軸
の偏心及び受動軸の回転速度などの影響を受け難く、検
出精度の高いトルク検出装置を提供することができる。
【0030】また、本発明の請求項2に記載の発明によ
れば、磁性材を筒状体に成形したため、磁性層を受動軸
に対して簡単に装着することができる。
【0031】また、本発明の請求項3に記載の発明によ
れば、複数のポールのうち、第1極のポールに対して第
2極の偶数本のポールをねじれ位置に配設したため、
磁束の漏れを抑制し、更には、外部磁場、残留磁束の影
響を抑制することができる。
【0032】また、本発明の請求項4に記載の発明によ
れば、複数のポールを一体化したため、複数のポールを
受動軸に対して簡単に装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルク検出装置の一実施例の要部を示
す受動軸に直交する方向の断面図である。
【図2】図1に示すトルク検出装置の要部を示す受動軸
に平行する方向の断面図である。
【図3】図1に示すトルク検出装置のポールの配置状態
を示すための、ポールの磁性層の円筒面への中心方向へ
の射影の展開図である。
【図4】図1に示すトルク検出装置の構成を示す回路図
である。
【図5】本発明のトルク検出装置の他の実施例の要部を
示す図1に相当する断面図である。
【図6】図5に示すトルク検出装置の要部を示す図2に
相当する断面図である。
【図7】図5に示すトルク検出装置のポールの配置状態
を示す図3に相当する展開図である。
【図8】図5に示すトルク検出装置のブリッジ回路を示
す図である。
【図9】従来のソレノイド型の磁歪トルク検出装置の構
造を示す断面図である。
【図10】従来の磁気ヘッド型の磁歪トルク検出装置の
構造を示す断面図である。
【符号の説明】 51 受動軸 52 磁性層(磁性材) 53 ポール 54 ヨーク 55 コイル
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高透磁率で所定の磁気定数を有する磁性
    材を備えた受動軸と、この受動軸の磁性材の表面から所
    定の隙間を介して径方向に配設された複数のポールと、
    これらのポール間を連絡するヨークと、これらのヨーク
    に巻装されたコイルとを備えた磁気ヘッド型トルク検出
    装置において、上記受動軸にその中心軸に対して等角度
    おきに上記ポールを千鳥状に配設すると共に、上記複数
    のコイルでブリッジ回路を構成し且つ上記受動軸を挟み
    互いに反対側に位置する一対のコイルを上記ブリッジ回
    路の対向する位置に接続して構成し、上記ブリッジ回路
    の全インピーダンスと上記ブリッジ回路のブリッジバラ
    ンスとからトルクを算出するようにしたことを特徴とす
    るトルク検出装置。
  2. 【請求項2】 上記磁性材を筒状体に成形すると共に、
    この筒状体を上記受動軸に同軸に装着したことを特徴と
    する請求項1に記載のトルク検出装置。
  3. 【請求項3】 上記複数のポールは、それぞれ上記受動
    軸を挟むように対向して配設され且つ同一の極性を有す
    る一対の第1極のポールと、これらのポールに対してね
    じれた位置で上記受動軸に配設され且つ上記各ポールと
    反対の極性を有する偶数の第2極のポールとからなるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のトルク
    検出装置。
  4. 【請求項4】 上記複数のポールを一体化したことを特
    徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一つに記載のト
    ルク検出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016161306A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 日立金属株式会社 トルク検出装置、及びトルク検出方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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