JPH06320671A - 積層板 - Google Patents
積層板Info
- Publication number
- JPH06320671A JPH06320671A JP5110804A JP11080493A JPH06320671A JP H06320671 A JPH06320671 A JP H06320671A JP 5110804 A JP5110804 A JP 5110804A JP 11080493 A JP11080493 A JP 11080493A JP H06320671 A JPH06320671 A JP H06320671A
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- JP
- Japan
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- laminated plate
- thickness
- glass fiber
- fiber woven
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】曲げ加工が可能で、かつ、プリント配線板の絶
縁基板として部品の自動実装に耐え得る剛性を有する積
層板を提供する。 【構成】エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維織布基材を
2枚以上重ねて加熱加圧成形した板厚1mm以下の積層板
とする。前記ガラス繊維織布基材は厚さが0.25mm以
上であり、積層板に含まれる灰分は55重量%以下であ
る。
縁基板として部品の自動実装に耐え得る剛性を有する積
層板を提供する。 【構成】エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維織布基材を
2枚以上重ねて加熱加圧成形した板厚1mm以下の積層板
とする。前記ガラス繊維織布基材は厚さが0.25mm以
上であり、積層板に含まれる灰分は55重量%以下であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲げ加工が可能で、か
つ、プリント配線板の絶縁基板として部品の自動実装に
耐え得る剛性を有する積層板に関する。
つ、プリント配線板の絶縁基板として部品の自動実装に
耐え得る剛性を有する積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器において、これに組み込
まれた複数枚の硬質プリント配線板を接続するために、
フレキシブル配線板やコネクタ付きリード線等が用いら
れてきた。しかしながら、それらを接続配線する際、作
業工数が多くかかり、誤配線も生じ易い。この問題を解
決するために、1枚のガラス繊維織布基材にエポキシ樹
脂を含浸し、その両表面にガラス繊維織布を含まない樹
脂層を形成した積層板が提案されている(特開平2−1
70305号公報)。この積層板は、寸法安定性が良好
で、かつ、曲げ加工性が可能なものであるが、積層板の
剛性が不充分であり、プリント配線板の絶縁基板として
使用したときに部品の自動実装には適していない。一
方、ガラス繊維織布基材にエポキシ樹脂を含浸して得た
プリプレグを複数枚積ねた積層板は、寸法安定性、積層
板の剛性は良好であるが、曲げ加工をして使用する用途
には適していなかった。
まれた複数枚の硬質プリント配線板を接続するために、
フレキシブル配線板やコネクタ付きリード線等が用いら
れてきた。しかしながら、それらを接続配線する際、作
業工数が多くかかり、誤配線も生じ易い。この問題を解
決するために、1枚のガラス繊維織布基材にエポキシ樹
脂を含浸し、その両表面にガラス繊維織布を含まない樹
脂層を形成した積層板が提案されている(特開平2−1
70305号公報)。この積層板は、寸法安定性が良好
で、かつ、曲げ加工性が可能なものであるが、積層板の
剛性が不充分であり、プリント配線板の絶縁基板として
使用したときに部品の自動実装には適していない。一
方、ガラス繊維織布基材にエポキシ樹脂を含浸して得た
プリプレグを複数枚積ねた積層板は、寸法安定性、積層
板の剛性は良好であるが、曲げ加工をして使用する用途
には適していなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、曲げ加工が可能で、かつ、プリント配線板
の絶縁基板として部品の自動実装に耐え得る剛性を有す
る積層板を提供することである。
する課題は、曲げ加工が可能で、かつ、プリント配線板
の絶縁基板として部品の自動実装に耐え得る剛性を有す
る積層板を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る積層板は、エポキシ樹脂を含浸したガ
ラス繊維織布基材を2枚以上重ねて加熱加圧成形した板
厚1mm以下のものにおいて、前記ガラス繊維織布基材の
厚さが0.25mm以上であり、積層板に含まれる灰分が
55重量%以下であることを特徴とする。積層板の少な
くとも一方の表面には金属箔を一体化したものであって
もよい。
に、本発明に係る積層板は、エポキシ樹脂を含浸したガ
ラス繊維織布基材を2枚以上重ねて加熱加圧成形した板
厚1mm以下のものにおいて、前記ガラス繊維織布基材の
厚さが0.25mm以上であり、積層板に含まれる灰分が
55重量%以下であることを特徴とする。積層板の少な
くとも一方の表面には金属箔を一体化したものであって
もよい。
【0005】
【作用】従来技術に記載したように、1枚のガラス繊維
織布基材を使用して両表面に樹脂のみの層を形成した積
層板は、曲げ加工性が良好であるが、剛性が不充分であ
る。一方、ガラス繊維織布基材を複数枚積ねた積層板
は、積層板の剛性は良好であるが、曲げ加工性が不充分
である。このように、曲げ加工性と部品の自動実装に適
した剛性とは相反する特性である。本発明者は、上記特
性は積層板のガラス繊維織布基材の厚みおよび積層板の
灰分に大きく影響されるとの知見を得、鋭意検討を行な
った。すなわち、ガラス繊維織布基材の厚みを厚くすれ
ば、基材の織り密度(所定幅当りの繊維糸の本数)が粗
となるため、基材としての伸縮性が良好となるし、か
つ、積層板の灰分を少なくすることにより、伸縮性の少
ないガラス繊維織布基材の比率を減らして曲げ加工時に
生じる応力を緩和し、良好な曲げ加工性を確保してい
る。また、ガラス繊維織布を2枚以上重ねて積層板を構
成することにより部品の自動実装に適した剛性を確保し
ている。使用するガラス繊維織布基材の厚みが0.25
mm未満の場合は、1mm以下の厚さの積層板を得るために
使用する基材の枚数が多くなるため、曲げ加工性が不充
分となる。また、積層板の灰分が55重量%を越える場
合は、曲げ加工時に積層板にクラックが発生し、良好な
曲げ加工性が得られない。さらに、積層板の板厚が1mm
を越えると、上記構成においても良好な曲げ加工性が得
られない。
織布基材を使用して両表面に樹脂のみの層を形成した積
層板は、曲げ加工性が良好であるが、剛性が不充分であ
る。一方、ガラス繊維織布基材を複数枚積ねた積層板
は、積層板の剛性は良好であるが、曲げ加工性が不充分
である。このように、曲げ加工性と部品の自動実装に適
した剛性とは相反する特性である。本発明者は、上記特
性は積層板のガラス繊維織布基材の厚みおよび積層板の
灰分に大きく影響されるとの知見を得、鋭意検討を行な
った。すなわち、ガラス繊維織布基材の厚みを厚くすれ
ば、基材の織り密度(所定幅当りの繊維糸の本数)が粗
となるため、基材としての伸縮性が良好となるし、か
つ、積層板の灰分を少なくすることにより、伸縮性の少
ないガラス繊維織布基材の比率を減らして曲げ加工時に
生じる応力を緩和し、良好な曲げ加工性を確保してい
る。また、ガラス繊維織布を2枚以上重ねて積層板を構
成することにより部品の自動実装に適した剛性を確保し
ている。使用するガラス繊維織布基材の厚みが0.25
mm未満の場合は、1mm以下の厚さの積層板を得るために
使用する基材の枚数が多くなるため、曲げ加工性が不充
分となる。また、積層板の灰分が55重量%を越える場
合は、曲げ加工時に積層板にクラックが発生し、良好な
曲げ加工性が得られない。さらに、積層板の板厚が1mm
を越えると、上記構成においても良好な曲げ加工性が得
られない。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を説明する。 実施例1〜3、比較例1〜6、従来例1〜3 ビスフェノールA型臭素化エポキシ樹脂(エポキシ当
量:500、臭素含有量:20重量%)100重量部、
ジシアンジアミド3重量部、ベンジルジメチルアミン
0.4重量部を配合したワニスを調製した。これを、平
織りのガラス繊維織布基材(厚み:0.28mm,0.2
5mm,0.18mm)に所定樹脂量含浸、乾燥して得たプ
リプレグを所定枚数(1〜4枚)重ね、その両表面に3
5μmの銅箔を配置し、圧力40kgf/cm2、温度170
℃で90分間加熱加圧し、所定の板厚、灰分含有量の両
面銅張り積層板を得た。これら両面銅張り積層板の構成
および特性を表1、表2に示す。表1、表2において、
曲げ加工は、積層板表面の残銅率を40%にした試片
を、その試片が折れない最小半径の円柱棒に巻き付けて
折曲げた後、室温で放置し折曲げた形状が平衡状態に達
したときの折曲げ部分の半径で示した。
量:500、臭素含有量:20重量%)100重量部、
ジシアンジアミド3重量部、ベンジルジメチルアミン
0.4重量部を配合したワニスを調製した。これを、平
織りのガラス繊維織布基材(厚み:0.28mm,0.2
5mm,0.18mm)に所定樹脂量含浸、乾燥して得たプ
リプレグを所定枚数(1〜4枚)重ね、その両表面に3
5μmの銅箔を配置し、圧力40kgf/cm2、温度170
℃で90分間加熱加圧し、所定の板厚、灰分含有量の両
面銅張り積層板を得た。これら両面銅張り積層板の構成
および特性を表1、表2に示す。表1、表2において、
曲げ加工は、積層板表面の残銅率を40%にした試片
を、その試片が折れない最小半径の円柱棒に巻き付けて
折曲げた後、室温で放置し折曲げた形状が平衡状態に達
したときの折曲げ部分の半径で示した。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】
【発明の効果】表1、表2から明らかなように、本発明
に係る積層板は、曲げ加工性が良好であり、かつ、プリ
ント配線板の絶縁基板として部品の自動実装に耐え得る
剛性を有する。
に係る積層板は、曲げ加工性が良好であり、かつ、プリ
ント配線板の絶縁基板として部品の自動実装に耐え得る
剛性を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/38 7016−4F H05K 1/03 G 7011−4E
Claims (2)
- 【請求項1】エポキシ樹脂を含浸したガラス繊維織布基
材を2枚以上重ねて加熱加圧成形した板厚1mm以下の積
層板において、 ガラス繊維織布基材の厚さが0.25mm以上であり、灰
分が55重量%以下であることを特徴とする積層板。 - 【請求項2】少なくとも一方の表面に金属箔が一体化さ
れている請求項1記載の積層板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110804A JPH06320671A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 積層板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5110804A JPH06320671A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 積層板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06320671A true JPH06320671A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14545082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5110804A Pending JPH06320671A (ja) | 1993-05-13 | 1993-05-13 | 積層板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06320671A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8102660B2 (en) | 2008-05-12 | 2012-01-24 | Fujitsu Limited | Multi-layer printed wiring board, electronic device, and fabrication method of electronic device |
-
1993
- 1993-05-13 JP JP5110804A patent/JPH06320671A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8102660B2 (en) | 2008-05-12 | 2012-01-24 | Fujitsu Limited | Multi-layer printed wiring board, electronic device, and fabrication method of electronic device |
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