JPH06320583A - 射出成形金型 - Google Patents

射出成形金型

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JPH06320583A
JPH06320583A JP11489293A JP11489293A JPH06320583A JP H06320583 A JPH06320583 A JP H06320583A JP 11489293 A JP11489293 A JP 11489293A JP 11489293 A JP11489293 A JP 11489293A JP H06320583 A JPH06320583 A JP H06320583A
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JP
Japan
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pin
gate
pressurizing
fixed
mold plate
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Withdrawn
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JP11489293A
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English (en)
Inventor
Nobuo Morikita
信夫 森北
Nobuhiro Ogura
信宏 小倉
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ひけが発生したり、面精度が低下したりするこ
とがなく、成形品の品質が低下することのない射出成形
金型を提供する。 【構成】固定側型板12及び可動側型板14のいずれか
一方に進退自在に設けられ、ゲート48に臨む鋭利なエ
ッジを先端に備えたピンと、固定側型板12及び可動側
型板14の他方に、ゲート48に臨む受圧部を有する。
充填(じゅうてん)工程から保圧工程への切換えのタイ
ミングから一定の遅延時間がほぼ経過すると、前記ピン
を徐々に前進させてゲート48を切断する。この時点で
保圧は十分に行われており、更にキャビティ49内に樹
脂を補充する必要はない。したがって、成形品が収縮過
多になって、ひけが発生したり、面精度が低下したりす
ることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形金型に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば固定側型板を貫通させて加
振・加圧ピンを配設し、該加振・加圧ピンの先端を成形
品の加工部に対応させてキャビティ内に進退自在に臨ま
せるとともに、該加振・加圧ピンを進退させ、保圧工程
中において成形品に対して種々の加工を施し、成形後の
加工を不要とした射出成形金型が提供されている。
【0003】図2は従来の射出成形金型の断面図であ
る。図において、11は固定側取付板であり、該固定側
取付板11を介して固定側型板12が図示しない固定プ
ラテンに取り付けられる。図示しない射出装置の射出ノ
ズルは射出工程において前進し、射出ノズルの先端が固
定側型板12のスプルーブッシュ13に接触させられ
る。
【0004】一方、図示しない可動プラテンは、図示し
ない型締装置によって進退(図の左右方向に移動)させ
られ、可動側型板14を固定側型板12に接離させるよ
うになっている。そのため、前記可動側型板14は可動
側取付板15及び図示しないスペーサブロックを介して
可動プラテンに取り付けられる。そして、射出ノズルか
ら射出された樹脂は、スプルーからランナを通り、ゲー
ト25を介して固定側型板12と可動側型板14の間に
形成されたキャビティ16内に充填(じゅうてん)され
る。
【0005】前記射出工程が完了すると、続いて保圧工
程に入りキャビティ16内の樹脂圧が増大させられると
ともに、樹脂の冷却が開始され、一定時間後に可動側型
板14側に図示しない成形品を残した状態で両型板1
2,14が開かれ、エジェクタ装置によって成形品が突
き落とされる。そのため、スプルーロックピン17及び
エジェクタピン18が設けられる。前記スプルーロック
ピン17は前記スプルーに対向して設けられ、型開き時
に成形品を保持して可動側型板14側に残す。また、前
記エジェクタピン18は、キャビティ16やランナなど
に先端を臨ませて配設され、型開き後に成形品を可動側
型板14から突き落とす。
【0006】前記スプルーロックピン17及びエジェク
タピン18は、可動側型板14を貫通して後方(型締装
置側)に延び、後端に形成されたヘッド部はエジェクタ
プレート21,22によって狭持され固定される。そし
て、該エジェクタプレート21,22にロッド23が当
接することができるようになっており、該ロッド23が
前進するのに伴い前記スプルーロックピン17及びエジ
ェクタピン18が前進させられる。
【0007】ところで、前記保圧工程中において成形品
に対して種々の加工を施すために、加振・加圧ピン24
が設けられる。該加振・加圧ピン24は、キャビティ1
6、ゲート25等の所定箇所に先端を臨ませて必要な数
だけ配設されていて、前記可動側型板14及びエジェク
タプレート21,22を貫通して後方に延び、後端に形
成されたヘッド部は加振・加圧プレート27,28によ
って挟持され固定される。
【0008】該加振・加圧プレート27,28は、前記
可動側取付板15に対して接離自在に配設され、2本の
加振・加圧シリンダ32によって進退させられる。該加
振・加圧シリンダ32の加振・加圧ロッド33はクロス
ヘッド34及び可動側取付板15を貫通して前記加振・
加圧プレート28に当接し、前記加振・加圧シリンダ3
2を作動させることによって加振・加圧ピン24を突き
出すことができる。
【0009】前記加振・加圧シリンダ32に供給される
油圧は、図示しない比例減圧弁又はサーボ弁によって制
御される。該比例減圧弁又はサーボ弁を電気的に制御す
ることによって、前記加振・加圧ピン24を振動させな
がら徐々に前進させて成形品の加工部の樹脂にパルス状
の加圧力を加えて励振(変位)させ、成形品に対して所
定の加工を施すことができる。
【0010】ところで、前記比例減圧弁又はサーボ弁を
使用して加振・加圧ピン24を前進させるだけでは、前
述したように樹脂を励振させることができない。加圧力
によって樹脂を励振させるためには反力が必要であり、
前記加振・加圧ピン24を加工部から強制的に後退させ
なければならない。そのため、4本のリターンピン29
に該リターンピン29を包囲する応答性の高いリターン
スプリング30が設けられていて、該リターンスプリン
グ30を加振・加圧プレート27と可動側型板14の間
に配設している。前記加振・加圧ピン24及びリターン
ピン29は共に端部にヘッド部を形成しており、該ヘッ
ド部が加振・加圧プレート27,28によって挟持され
固定される。4本のリターンスプリング30を均等に配
列することによって、加振・加圧プレート27,28を
傾けずに平行に前進させることができ、スムーズな動作
を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形金型においては、充填が終了し保圧が開始
された後数秒以内であって樹脂が溶融状態にあるうちに
前記加振・加圧ピン24による所定の加工を施すように
しているため、成形品の品質が低下してしまう。例え
ば、成形品が光学部品である場合、経験的にゲート25
が固化するまで保圧を加え、樹脂の冷却による収縮分を
補うようにしている。ところが、樹脂が溶融状態にある
うちに前記加振・加圧ピン24によってゲート25を切
断すると、その後もキャビティ16内の樹脂は冷却され
て収縮を続け、成形品は収縮過多になり、ひけが発生し
たり、面精度が低下したりする。
【0012】本発明は、前記従来の射出成形金型の問題
点を解決して、ひけが発生したり、面精度が低下したり
することがなく、成形品の品質が低下することのない射
出成形金型を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出成形金型においては、固定側型板と、該固定側型板と
接離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可
動側型板と、前記固定側型板及び可動側型板のいずれか
一方に進退自在に設けられ、ゲートに臨む鋭利なエッジ
を先端に備えたピンと、前記固定側型板及び可動側型板
の他方に、前記ピンに対向して設けられ、ゲートに臨む
受圧部を有する。前記ピン及び受圧部は、両者の先端が
接触したときにゲートを切断することができる形状を備
える。
【0014】そして、前記ピンを前進させる加圧手段が
設けられる。本発明の他の射出成形金型において、前記
受圧部は鋭利なエッジを備えた受圧ピンである。本発明
の更に他の射出成形金型において、前記加圧手段は前記
ピンを振動させながら前進させる。
【0015】
【作用】本発明によれば、前記のように射出成形金型
は、固定側型板と、該固定側型板と接離自在に配設さ
れ、両者間にキャビティを形成する可動側型板と、前記
固定側型板及び可動側型板のいずれか一方に進退自在に
設けられ、ゲートに臨む鋭利なエッジを先端に備えたピ
ンと、前記固定側型板及び可動側型板の他方に、前記ピ
ンに対向して設けられ、ゲートに臨む受圧部を有する。
前記ピン及び受圧部は、両者の先端が接触したときにゲ
ートを切断することができる形状を備える。
【0016】そして、前記ピンを前進させる加圧手段が
設けられる。したがって、樹脂はキャビティ内に充填さ
れた後、冷却によって比容積が次第に小さくなるが、保
圧工程に入ると保圧によって比容積が更に小さくなると
ともに、更にキャビティ内に樹脂が補充される。そし
て、充填工程から保圧工程への切換えのタイミングから
一定の遅延時間がほぼ経過すると、ゲートの部分の樹脂
も流動性をなくして固化し始める。
【0017】そこで、この時ピンを徐々に前進させてゲ
ートの部分の樹脂に加圧力を加え、前記ピンの先端と受
圧部の先端を接触させてゲートを切断する。本発明の他
の射出成形金型において、前記受圧部は鋭利なエッジを
備えた受圧ピンである。この場合、前記ピン及び受圧ピ
ンによってゲートを切断することができる。
【0018】本発明の更に他の射出成形金型において、
前記加圧手段は前記ピンを振動させながら前進させる。
この場合、前記ピンを振動させながら徐々に前進させて
ゲートの部分の樹脂にパルス状の加圧力を加えて励振さ
せ、前記ピンの先端と受圧部の先端を接触させてゲート
を切断する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す射
出成形金型の断面図、図3は本発明の実施例における加
振・加圧ピンの配置図、図4は本発明の実施例における
加振・加圧ピンの作動説明図、図5は本発明の実施例に
おける加振・加圧ピンの詳細図、図6は本発明の実施例
を示す射出成形金型が適用された射出成形機のタイムチ
ャートである。図1の中心線より上は加振・加圧ピンを
後退させた状態を、中心線より下は加振・加圧ピンを前
進させた状態を示す。図6の(a)は射出シリンダの油
圧のタイムチャート、(b)は加振・加圧シリンダの油
圧のタイムチャートである。
【0020】図において、11は固定側取付板であり、
該固定側取付板11を介して固定側型板12が図示しな
い固定プラテンに取り付けられる。図示しない射出装置
の射出ノズルは射出工程において前進し、射出ノズルの
先端が固定側型板12のスプルーブッシュ13に接触さ
せられる。一方、図示しない可動プラテンは、図示しな
い型締装置によって進退(図の左右方向に移動)させら
れ、可動側型板14を固定側型板12に接離させるよう
になっている。そのため、前記可動側型板14はスペー
サブロック45及び可動側取付板15を介して可動プラ
テンに取り付けられる。
【0021】そして、可動側型板14を固定側型板12
に押圧した型締状態において、射出ノズルから射出され
た樹脂は、スプルー46からランナ47を通り、ゲート
48を介してキャビティ49内に充填される。該キャビ
ティ49は固定側型板12内に配設された固定側キャビ
ティ入子51と可動側型板14内に配設された可動側キ
ャビティ入子52の間に形成される。
【0022】前記射出工程が完了すると、続いて保圧工
程に入りキャビティ49内の樹脂圧が増大させられると
ともに、樹脂の冷却が開始され、一定時間後に可動側型
板14側に図示しない成形品を残した状態で両型板1
2,14が開かれ、エジェクタ装置によって成形品が突
き落とされる。そのため、スプルーロックピン17及び
前記可動側キャビティ入子52が設けられる。前記スプ
ルーロックピン17は前記スプルー46に対向して設け
られ、型開き時に成形品を保持して可動側型板14側に
残す。また、前記可動側キャビティ入子52は、端面を
キャビティ49に臨ませて配設され、型開き後に前進さ
せられて成形品を可動側型板14から突き落とす。
【0023】前記スプルーロックピン17及び可動側キ
ャビティ入子52は、可動側型板14を貫通して後方
(型締装置側)に延び、後端に形成されたヘッド部はエ
ジェクタプレート21,22によって狭持され固定され
る。そして、該エジェクタプレート21,22にロッド
23が当接することができるようになっており、該ロッ
ド23が前進すると、それに伴い前記スプルーロックピ
ン17及び可動側キャビティ入子52が前進させられ
る。
【0024】ところで、型締状態において前記ゲート4
8を押しつぶし、成形品とランナ47を完全に分離する
ために、ピンとしての加振・加圧ピン55及び受圧部と
しての受圧ピン56が設けられる。すなわち、前記ラン
ナ47は図3に示すように、スプルー46の軸を中心に
して四方向に延び、キャビティ49に近接するエリアま
で断面が円形に加工される。
【0025】そして、前記ランナ47の先端とキャビテ
ィ49を接続する位置において、ランナ47に垂直な方
向に、かつ、型開閉方向に延び、固定側型板12及び可
動側型板14を貫通する穴加工が施され、可動側型板1
4には先端が鋭利な加振・加圧ピン55が、固定側型板
12には先端が鋭利な受圧ピン56が組み込まれる。前
記加振・加圧ピン55は、前記可動側型板14及びエジ
ェクタプレート21,22を貫通して後方に延び、後端
に形成されたヘッド部は加振・加圧プレート27,28
によって挟持され固定される。一方、受圧ピン56は前
記固定側型板12に固定される。
【0026】前記加振・加圧プレート27,28は、前
記可動側取付板15に対して接離自在に配設され、図示
しない加圧手段としての加振・加圧シリンダによって進
退させられる。そして、加振・加圧ピン55が後退した
ときに両者の先端間にゲート48が形成され、前進した
ときにゲート48を切断する。そのため、前記加振・加
圧シリンダの加振・加圧スリーブ58は前記ロッド23
を包囲して延在する。そして、前記加振・加圧プレート
27,28には前記加振・加圧スリーブ58に対応する
位置に当接用スリーブ60が後方に突出して形成されて
いる。したがって、前記加振・加圧シリンダを作動させ
ることによって、前記加振・加圧スリーブ58は当接用
スリーブ60を介して加振・加圧プレート28に当接
し、加振・加圧ピン55を突き出すことができる。
【0027】ここで、前記加振・加圧プレート27,2
8の押込ストロークSを制限するためにロッド61が前
方に突出して設けられ、後端に形成されたヘッド部は加
振・加圧プレート27,28によって挟持され固定され
る。そして、前記固定側型板12に調整ボルト62が植
え込まれ、該調整ボルト62のトップとロッド61の先
端によって前記押込ストロークSが設定される。
【0028】また、前記調整ボルト62の位置を変更す
るために、調整ボルト62と固定金型12の間に調整ワ
ッシャ63が配設される。したがって、該調整ワッシャ
63の厚さを調整することによって、前記ロッド61を
調整ボルト62に接触させたときに、前記加振・加圧ピ
ン55の先端と受圧ピン56の先端を、互いに圧力を加
えることなく接触させることができる。
【0029】前記加振・加圧ピン55及び受圧ピン56
は、図4に示すように先端に鋭利なエッジが形成され、
軸方向と先端の端面の成す角度θを45〜60〔°〕程
度とする。なお、前記加振・加圧ピン55のみに鋭利な
エッジを形成することもできる。また、図4においてP
Lはパーティングラインを示す。前記加振・加圧ピン5
5及び受圧ピン56はキャビティ49側に臨む部分に平
坦(へいたん)部Fが形成され、図5に示すように該平
坦部Fによってキャビティ49の周縁部の一部が形成さ
れる。なお、平坦部Fに代えてキャビティ49の周縁部
の一部を形成する他の形状部分を形成することもでき
る。
【0030】前記加振・加圧シリンダに供給される油圧
は、図示しない比例減圧弁又はサーボ弁によって図6に
示すように制御される。すなわち、充填工程から保圧工
程への切換えのタイミングから一定の加振遅延時間が経
過した後に、前記比例減圧弁又はサーボ弁を電気的に制
御することによって、前記加振・加圧シリンダに供給さ
れる油圧を振動させながら上昇させる。
【0031】こうすることによって、前記加振・加圧ピ
ン55を振動させながら徐々に前進させてゲート48の
部分の樹脂にパルス状の加圧力を加えて励振させ、前記
加振・加圧ピン55の先端と受圧ピン56の先端を接触
させてゲート48を切断することができる。なお、ゲー
ト部48の切断が容易である場合は加振・加圧ピン55
を振動させることなく前進させることも可能である。前
記加振・加圧遅延時間は自由に設定することができ、図
示しない加振・加圧遅延タイマで調整される。
【0032】ところで、前記比例減圧弁又はサーボ弁を
使用して加振・加圧ピン55を前進させるだけでは、前
述したように樹脂を励振させることができない。加圧力
によって樹脂を励振させるためには反力が必要であり、
前記加振・加圧ピン55をゲート48から強制的に後退
させなければならない。そのため、図示しないリターン
ピン及び該リターンピンを包囲する応答性の高い図示し
ないリターンスプリングが設けられ、該リターンスプリ
ングを加振・加圧プレート27と可動金型14の間に配
設している。
【0033】前記構成の射出成形金型において、樹脂は
キャビティ49内に充填された後、冷却によって比容積
が次第に小さくなるが、保圧工程に入ると図示しない射
出ノズル側からスプルー46及びランナ47を介して作
用する保圧によって比容積が更に小さくなるとともに、
更にキャビティ49内に樹脂が補充される。そして、充
填工程から保圧工程への切換えのタイミングから一定の
加振遅延時間がほぼ経過すると、ゲート48の部分の樹
脂も流動性をなくして固化し始める。
【0034】そこで、この時前記加振・加圧ピン55を
振動させながら徐々に前進させてゲート48の部分の樹
脂にパルス状の加圧力を加えて励振させ、前記加振・加
圧ピン55の先端と受圧ピン56の先端を接触させてゲ
ート48を切断することができる。この時点で保圧は十
分に行われており、更にキャビティ49内に樹脂を補充
する必要はない。したがって、成形品が収縮過多になっ
て、ひけが発生したり、面精度が低下したりすることが
なくなる。
【0035】前記加振・加圧ピン55の先端の端面はラ
ンナ47側に向くため、加振・加圧ピン55の前進に伴
い、ゲート48の樹脂は図4の矢印で示すようにランナ
47内に押し戻される。なお、本発明は前記実施例に限
定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変
形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から
排除するものではない。
【0036】例えば、本実施例においては加振・加圧ピ
ン55を可動側型板14に、受圧ピン56を固定側型板
12に配設しているが、加振・加圧ピン55を固定側型
板12に、受圧ピン56を可動側型板14に配設するこ
ともできる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば射出成形金型は、固定側型板と、該固定側型板と接
離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可動
側型板と、前記固定側型板及び可動側型板のいずれか一
方に進退自在に設けられ、ゲートに臨む鋭利なエッジを
先端に備えたピンと、前記固定側型板及び可動側型板の
他方に、前記ピンに対向して設けられ、ゲートに臨む受
圧部を有する。前記ピン及び受圧部は、両者の先端が接
触したときにゲートを切断することができる形状を備え
る。
【0038】そして、前記ピンを前進させる加圧手段が
設けられる。したがって、樹脂はキャビティ内に充填さ
れた後、冷却によって比容積が次第に小さくなるが、保
圧工程に入ると保圧によって比容積が更に小さくなると
ともに、更にキャビティ内に樹脂が補充される。そし
て、充填工程から保圧工程への切換えのタイミングから
一定の遅延時間がほぼ経過すると、ゲートの部分の樹脂
も流動性をなくして固化し始める。
【0039】そこで、この時ピンを徐々に前進させてゲ
ートの部分の樹脂に加圧力を加え、前記ピンの先端と受
圧部の先端を接触させてゲートを切断する。この時点で
保圧は十分に行われており、更にキャビティ内に樹脂を
補充する必要はない。したがって、成形品が収縮過大に
なって、ひけが発生したり、面精度が低下したりするこ
とがなくなる。
【0040】本発明の他の射出成形金型において、前記
受圧部は鋭利なエッジを備えた受圧ピンである。この場
合、前記ピン及び受圧ピンによってゲートを切断するた
め、前記ピンの加圧力を小さくすることができる。本発
明の更に他の射出成形金型において、前記加圧手段は前
記ピンを振動させながら前進させる。
【0041】この場合、前記ピンを振動させながら徐々
に前進させてゲートの部分の樹脂にパルス状の加圧力を
加えて励振させ、前記ピンの先端と受圧部の先端を接触
させてゲートを切断するため、加圧力を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す射出成形金型の断面図で
ある。
【図2】従来の射出成形金型の断面図である。
【図3】本発明の実施例における加振・加圧ピンの配置
図である。
【図4】本発明の実施例における加振・加圧ピンの作動
説明図である。
【図5】本発明の実施例における加振・加圧ピンの詳細
図である。
【図6】本発明の実施例を示す射出成形金型が適用され
た射出成形機のタイムチャートである。
【符号の説明】
12 固定側型板 14 可動側型板 48 ゲート 49 キャビティ 55 加振・加圧ピン 56 受圧ピン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定側型板と、(b)該固定側型
    板と接離自在に配設され、両者間にキャビティを形成す
    る可動側型板と、(c)前記固定側型板及び可動側型板
    のいずれか一方に進退自在に設けられ、ゲートに臨む鋭
    利なエッジを先端に備えたピンと、(d)前記固定側型
    板及び可動側型板の他方に、前記ピンに対向して設けら
    れ、ゲートに臨む受圧部と、(e)前記ピンを前進させ
    る加圧手段を有するとともに、(f)前記ピン及び受圧
    部は、両者の先端が接触したときにゲートを切断するこ
    とができる形状を備えたことを特徴とする射出成形金
    型。
  2. 【請求項2】 前記受圧部は鋭利なエッジを備えた受圧
    ピンである請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 【請求項3】 前記加圧手段は前記ピンを振動させなが
    ら前進させる請求項1に記載の射出成形金型。
JP11489293A 1993-05-17 1993-05-17 射出成形金型 Withdrawn JPH06320583A (ja)

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JP11489293A JPH06320583A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 射出成形金型

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JP11489293A JPH06320583A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 射出成形金型

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JP11489293A Withdrawn JPH06320583A (ja) 1993-05-17 1993-05-17 射出成形金型

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