JPH0747569A - 金型装置 - Google Patents

金型装置

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Publication number
JPH0747569A
JPH0747569A JP19740593A JP19740593A JPH0747569A JP H0747569 A JPH0747569 A JP H0747569A JP 19740593 A JP19740593 A JP 19740593A JP 19740593 A JP19740593 A JP 19740593A JP H0747569 A JPH0747569 A JP H0747569A
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JP
Japan
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vibrating
pressurizing
plate
ejector
mold
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Withdrawn
Application number
JP19740593A
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English (en)
Inventor
Nobuhiro Ogura
信宏 小倉
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0747569A publication Critical patent/JPH0747569A/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】金型装置の構造を簡素化し、コストを低減させ
る。 【構成】可動金型14を貫通して延び、先端をキャビテ
ィ21に臨ませたエジェクタピン26と、エジェクタプ
レート31,32と、可動金型14及びエジェクタプレ
ート31,32を貫通して延びる加振・加圧ピン35
と、前記エジェクタプレート31,32を選択的に押圧
する加振・加圧プレート36,37とを有する。そし
て、該加振・加圧プレート37と可動金型14の間に加
振スプリング40が配設される。また、エジェクタプレ
ート31,32の後退限と加振・加圧プレート36,3
7の後退限において、両者間に加振・加圧プレート3
6,37の移動ストロークKsに干渉防止ギャップsを
加えた隙間(すきま)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、局部加圧式射出成形機に使用され
る金型装置においては、エジェクタピンの先端をキャビ
ティに臨ませ、加圧ピンの先端を成形品の加工部に臨ま
せ、エジェクタピンをエジェクタプレートによって前進
させ、加振・加圧ピンを加振・加圧プレートによって進
退させることができるようになっている(特開平1−1
18422号公報及び特願平4−268554号参
照)。
【0003】図2は従来の金型装置の断面図である。図
において、11は固定側取付板であり、該固定側取付板
11を介して固定金型12が図示しない固定プラテンに
取り付けられる。そして、図示しない射出装置の射出ノ
ズルは射出工程において前進し、射出ノズルの先端が固
定金型12のスプルーブッシュ13に接触させられる。
【0004】一方、図示しない可動プラテンは、図示し
ない型締装置によって進退(図の左右方向に移動)させ
られ、可動金型14を固定金型12に接離させるように
なっている。そのため、前記可動金型14は可動側取付
板15及び図示しないスペーサブロックを介して可動プ
ラテンに取り付けられる。そして、射出ノズルから射出
された樹脂は、スプルー18からランナ19を通り、ゲ
ート20を介して固定金型12と可動金型14の間に形
成されたキャビティ21内に充填(じゅうてん)され
る。
【0005】前記射出工程が完了すると、続いて保圧工
程に入りキャビティ21内の樹脂圧が保持されるととも
に樹脂の冷却が開始され、一定時間後に可動金型14側
に図示しない成形品を残した状態で両金型12,14が
開かれ、エジェクタ装置によって成形品が突き落とされ
る。そのため、スプルーロックピン25及びエジェクタ
ピン26が配設される。前記スプルーロックピン25は
前記スプルー18に対向して配設され、型開き時に成形
品を保持して可動金型14側に残す。また、前記エジェ
クタピン26は、キャビティ21やランナ19などに先
端を臨ませて配設され、型開き後に成形品を可動金型1
4から分離させ、突き落とす。
【0006】前記スプルーロックピン25及びエジェク
タピン26は、可動金型14を貫通して後方(図におけ
る左方)に延び、後端に形成されたヘッド部はエジェク
タプレート51,52によって狭持され固定される。そ
して、該エジェクタプレート51にロッド23が当接す
ることができるようになっており、該ロッド23が前進
するのに伴い前記スプルーロックピン25及びエジェク
タピン26が前進させられる。
【0007】ところで、前記保圧工程中に成形品に対し
て加工を施すために、加振・加圧ピン35が配設され
る。該加振・加圧ピン35は、キャビティ21、ゲート
20等の所定箇所に先端を臨ませて必要な数だけ配設さ
れ、前記可動金型14及びエジェクタプレート51,5
2を貫通して後方に延び、後端に形成されたヘッド部は
加振・加圧プレート36,37によって挟持され固定さ
れる。
【0008】該加振・加圧プレート36,37は、前記
可動側取付板15に対して接離自在に配設され、2本の
加振・加圧シリンダ41によって進退させられる。すな
わち、該加振・加圧シリンダ41のピストンロッド42
がクロスヘッド53に固定され、該クロスロッド53に
加振・加圧ロッド54が固定されるとともに、可動側取
付板15を貫通して前記加振・加圧プレート36に当接
することができるようになっており、前記加振・加圧シ
リンダ41を作動させることによって加振・加圧ピン3
5を突き出すことができる。
【0009】前記加振・加圧シリンダ41に供給される
油圧は、図示しない比例減圧弁又はサーボ弁によって制
御される。該比例減圧弁又はサーボ弁を電気的に制御す
ることによって、前記加振・加圧ピン35を振動させな
がら徐々に前進させて成形品の加工部の樹脂にパルス状
の加圧力を加えて励振(変位)させ、成形品に対して所
定の加工を施すことができる。
【0010】ところで、前記比例減圧弁又はサーボ弁を
使用して加振・加圧ピン35を前進させても、樹脂を励
振させることができない。また、加圧力によって樹脂を
励振させるためには反力が必要であり、前記加振・加圧
ピン35を加工部から強制的に後退させなければならな
い。そのため、加振・加圧プレート37と可動金型14
の間に4本のリターンピン38を包囲する応答性の高い
リターンスプリング40が配設される。そして、前記加
振・加圧ピン35及びリターンピン38は共に後端にヘ
ッド部を形成しており、該ヘッド部が加振・加圧プレー
ト36,37によって挟持され固定される。4本のリタ
ーンスプリング40を均等に配列することによって、加
振・加圧プレート36,37を傾けずに平行に前進させ
ることができ、スムーズな動作を得ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の金型装置においては、エジェクタプレート51,5
2を加振・加圧プレート36,37のストッパとして使
用しているので、加振・加圧ピン35を振動させながら
徐々に前進させ、加振・加圧プレート36,37が前進
限に至ると、加振・加圧プレート36,37がエジェク
タプレート51,52による干渉を受けてスムーズに振
動することができなくなり、繰返精度が低下してしま
う。
【0012】また、前記リターンスプリング40が加振
・加圧プレート37と可動金型14の間に配設されてい
るので、加振・加圧ピン35を前進させて撓(たわ)み
量が多くなるほど加振・加圧ピン35を前進させるのに
必要な加圧力が大きくなってしまう。したがって、使用
可能なスプリングが制限され、加振・加圧プレート3
6,37をスムーズに動作させることができなかった
り、コストが上昇したりしてしまう。
【0013】さらに、エジェクタプレート51,52は
加振・加圧プレート36,37を介してロッド23によ
って前進させられるようになっているため、ロッド23
を前進させるために図示しないエジェクタシリンダ、該
エジェクタシリンダに供給される油圧を調整する手段等
が必要になり、構造が複雑になるだけでなく、コストが
上昇してしまう。
【0014】本発明は前記従来の金型装置の問題点を解
決して、前進限において加振・加圧プレートがエジェク
タプレートによる干渉を受けることがなく、リターンス
プリングとして使用可能なスプリングが制限されること
がなく、しかも、加振・加圧プレートをスムーズに動作
させることができ、構造を簡素化することができ、コス
トを低減させることができる金型装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の金
型装置においては、固定金型と、該固定金型と接離自在
に配設され、両者間にキャビティを形成する可動金型
と、該可動金型を貫通して延び、先端をキャビティに臨
ませたエジェクタピンと、該エジェクタピンの後端を固
定するエジェクタプレートと、前記可動金型及びエジェ
クタプレートを貫通して延び、先端を成形品の加工部に
対応させて樹脂流路内に進退自在に臨ませた加振・加圧
ピンと、該加振・加圧ピンの後端を固定するとともに、
前記エジェクタプレートを選択的に押圧する加振・加圧
プレートとを有する。
【0016】そして、該加振・加圧プレートと可動金型
の間に加振スプリングが配設され、前記加振・加圧プレ
ートが前進したときに加振・加圧プレートを押し戻す方
向に力を加える。また、エジェクタプレートの後退限と
加振・加圧プレートの後退限において、両者間に加振・
加圧プレートの移動ストロークに干渉防止ギャップを加
えた隙間(すきま)を形成する。
【0017】本発明の他の金型装置においては、固定金
型と、該固定金型と接離自在に配設され、両者間にキャ
ビティを形成する可動金型と、該可動金型を貫通して延
び、先端をキャビティに臨ませたエジェクタピンと、該
エジェクタピンの後端を固定するエジェクタプレート
と、前記可動金型及びエジェクタプレートを貫通して延
び、先端を成形品の加工部に対応させて樹脂流路内に進
退自在に臨ませた加振・加圧ピンと、該加振・加圧ピン
の後端を固定するとともに、前記エジェクタプレートを
選択的に押圧する加振・加圧プレートとを有する。
【0018】そして、該加振・加圧プレートと可動金型
の間に加振スプリングが配設され、前記加振・加圧プレ
ートが前進したときに加振・加圧プレートを押し戻す方
向に力を加える。また、型開き時に前記加振スプリング
のばね力を解放するばね力解放部材が配設される。本発
明の更に他の金型装置においては、前記ばね力解放部材
がフローティングスリーブであり、前記可動金型に対し
て摺動(しゅうどう)自在に、かつ、前記固定金型に対
して接離自在に配設される。
【0019】
【作用】本発明によれば、前記のように金型装置におい
ては、固定金型と、該固定金型と接離自在に配設され、
両者間にキャビティを形成する可動金型と、該可動金型
を貫通して延び、先端をキャビティに臨ませたエジェク
タピンと、該エジェクタピンの後端を固定するエジェク
タプレートと、前記可動金型及びエジェクタプレートを
貫通して延び、先端を成形品の加工部に対応させて樹脂
流路内に進退自在に臨ませた加振・加圧ピンと、該加振
・加圧ピンの後端を固定するとともに、前記エジェクタ
プレートを選択的に押圧する加振・加圧プレートとを有
する。
【0020】したがって、前記加振・加圧ピンを前進さ
せ、該加振・加圧ピンの先端を樹脂流路内に前進させる
ことによって成形品に対して加工を施すことができる。
そして、該加振・加圧プレートと可動金型の間に加振ス
プリングが配設され、前記加振・加圧プレートが前進し
たときに加振・加圧プレートを押し戻す方向に力を加え
る。また、エジェクタプレートの後退限と加振・加圧プ
レートの後退限において、両者間に加振・加圧プレート
の移動ストロークに干渉防止ギャップを加えた隙間を形
成する。したがって、加振・加圧プレートが前進限にお
いてエジェクタプレートと接触することはない。
【0021】本発明の他の金型装置においては、固定金
型と、該固定金型と接離自在に配設され、両者間にキャ
ビティを形成する可動金型と、該可動金型を貫通して延
び、先端をキャビティに臨ませたエジェクタピンと、該
エジェクタピンの後端を固定するエジェクタプレート
と、前記可動金型及びエジェクタプレートを貫通して延
び、先端を成形品の加工部に対応させて樹脂流路内に進
退自在に臨ませた加振・加圧ピンと、該加振・加圧ピン
の後端を固定するとともに、前記エジェクタプレートを
選択的に押圧する加振・加圧プレートとを有する。
【0022】したがって、前記加振・加圧ピンを前進さ
せ、該加振・加圧ピンの先端を樹脂流路内に前進させる
ことによって成形品に対して加工を施すことができる。
そして、該加振・加圧プレートと可動金型の間に加振ス
プリングが配設され、前記加振・加圧プレートが前進し
たときに加振・加圧プレートを押し戻す方向に力を加え
る。また、型開き時に前記加振スプリングのばね力を解
放するばね力解放部材が配設される。
【0023】したがって、エジェクタ工程において、加
振・加圧プレートが前進して前方の端面がエジェクタプ
レートの後方の端面に接触し、加振・加圧プレート及び
エジェクタプレートがリターンスプリングのばね力に抗
して前進させられる。この時、ばね力解放部材が加振ス
プリングのばね力を解放するので、加振・加圧プレート
を前進させる力を小さくすることができる。
【0024】本発明の更に他の金型装置においては、前
記ばね力解放部材がフローティングスリーブであり、前
記可動金型に対して摺動自在に、かつ、前記固定金型に
対して接離自在に配設される。この場合、型開き時にフ
ローティングスリーブが可動金型から突出して前記加振
スプリングのばね力を解放する。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例を示す金
型装置の断面図、図3は本発明の実施例を示す金型装置
の加振・加圧工程完了時の状態図、図4は本発明の実施
例を示す金型装置のエジェクタ工程完了時の状態図であ
る。
【0026】図において、11は固定側取付板であり、
該固定側取付板11を介して固定金型12が図示しない
固定プラテンに取り付けられる。そして、図示しない射
出装置の射出ノズルは射出工程において前進し、射出ノ
ズルの先端が固定金型12のスプルーブッシュ13に接
触させられる。一方、図示しない可動プラテンは、図示
しない型開閉装置によって進退(図の左右方向)させら
れ、可動金型14を固定金型12に接離させるようにな
っている。そのため、前記可動金型14は可動側取付板
15及び図示しないスペーサブロックを介して可動プラ
テンに取り付けられる。
【0027】そして、射出ノズルから射出された樹脂
は、スプルー18からランナ19を通り、サブマリン型
のゲート20を介して固定金型12と可動金型14の間
に形成されたキャビティ21内に充填される。前記射出
工程が完了すると、続いて保圧工程に入りキャビティ2
1内の樹脂圧が保持されるとともに樹脂の冷却が開始さ
れ、一定時間後に可動金型14側に図示しない成形品を
残した状態で両金型12,14が開かれ、エジェクタ装
置によって成形品が突き落とされる。
【0028】そのため、スプルーロックピン25及びエ
ジェクタピン26が配設される。前記スプルーロックピ
ン25は前記スプルー18に対向して配設され、型開き
時に成形品を保持して可動金型14側に残す。また、前
記エジェクタピン26は、キャビティ21やランナ19
などに先端を臨ませて配設され、型開き後に成形品を可
動金型14から分離させて突き落とす。
【0029】前記スプルーロックピン25及びエジェク
タピン26は、可動金型14を貫通して後方(図におけ
る左方)に延び、後端に形成されたヘッド部はエジェク
タプレート31,32によって挟持され固定される。そ
して、該エジェクタプレート31,32は進退自在に支
持されていて、前進するのに伴い前記スプルーロックピ
ン25及びエジェクタピン26を前進させる。
【0030】なお、33はエジェクタピン26を後退さ
せるために配設されたリターンスプリング、34はエジ
ェクタプレート31,32をガイドするリターンピンで
ある。図に示すように、前記エジェクタピン26の後退
限におけるエジェクタプレート32の前方(図における
右方)の端面と可動金型14の後方の端面の間に、エジ
ェクタプレート31,32のストロークEsに等しい隙
間が形成される。
【0031】ところで、前記保圧工程中に成形品に対し
て加工を施すために、加振・加圧ピン35が配設され
る。該加振・加圧ピン35は、キャビティ21、ゲート
20等の所定箇所に先端を臨ませて必要な数だけ配設さ
れ、前記可動金型14及びエジェクタプレート31,3
2を貫通して後方に延び、後端に形成されたヘッド部は
加振・加圧プレート36,37によって挟持され固定さ
れる。
【0032】前記加振・加圧プレート36,37は、加
振・加圧アクチュエータとしての加振・加圧シリンダ4
1によって進退させられる。該加振・加圧シリンダ41
のピストンロッド42は、可動側取付板15を貫通して
前記加振・加圧プレート36と連結され、前記加振・加
圧シリンダ41を作動させることによって加振・加圧ピ
ン35を振動させたり、前進させたりすることができ
る。なお、加振・加圧アクチュエータとしては、前記加
振・加圧シリンダ41のほか、ACサーボモータやDC
サーボモータを使用することもできる。
【0033】ところで、エジェクタプレート31,32
は加振・加圧プレート36,37の前方に配設され、エ
ジェクタプレート31,32の後退限と加振・加圧プレ
ート36,37の後退限において両者間に加振・加圧プ
レート36,37の移動ストロークKsに干渉防止ギャ
ップsを加えた隙間(Ks+s)を形成する。この場
合、該干渉防止ギャップsは、加振・加圧プレート3
6,37が前進限においてエジェクタプレート31,3
2による干渉を受けることなくスムーズに振動すること
ができるような距離に設定される。
【0034】また、加振・加圧プレート36,37には
ストローク制限ロッド38がスプルーロックピン25を
中心とする点対象位置に複数本配設され、該ストローク
制限ロッド38は型締状態において固定金型12の表面
との間に加振・加圧プレート36,37の移動ストロー
クKsを形成する。また、前記可動金型14内にばね力
解放部材としてのフローティングスリーブ39が摺動自
在に配設され、該フローティングスリーブ39内に前記
ストローク制限ロッド38が更に摺動自在に配設され
る。そして、前記フローティングスリーブ39と加振・
加圧プレート37の間に加振スプリング40が配設され
る。
【0035】該加振スプリング40は加振・加圧プレー
ト36,37が前進したときに加振・加圧プレート3
6,37を押し戻す方向に力を加え、ばね定数は所定の
加振周波数下で躍ることなく振動することができるよう
に設定される。また、前記加振スプリング40は、型締
め時にのみばね力を発生し、型開き時にはフローティン
グスリーブ39がパーティングラインから突出すること
によってばね力が解放される。
【0036】このように、加振・加圧工程において、加
振・加圧プレート36,37は前記加振スプリング40
のばね力に抗して前進させられ、エジェクタ工程におい
て、加振・加圧プレート36,37の前方の端面がエジ
ェクタプレート31,32の後方の端面に接触し、加振
・加圧プレート36,37及びエジェクタプレート3
1,32がリターンスプリング33のばね力に抗して前
進させられる。この時、フローティングスリーブ39が
パーティングラインから突出するため、加振スプリング
40のばね力は解放される。なお、39aは前記フロー
ティングスリーブ39が可動金型14から落下しないよ
うに配設された規制部材である。
【0037】前記加振スプリング40のばね定数は大き
く、加振・加圧プレート36,37がエジェクタプレー
ト31,32を押圧して前進しようとした場合、加振ス
プリング40の付勢力に対向することができない。とこ
ろが、可動金型14内に前記フローティングスリーブ3
9が摺動自在に配設されているため、型開きが開始され
ると同時にフローティングスリーブ39がパーティング
ラインから突出し、加振スプリング40のばね力が解放
される。したがって、エジェクタ工程においては、リタ
ーンスプリング33のばね力に抗して加振・加圧プレー
ト36,37及びエジェクタプレート31,32を前進
させるだけでよい。
【0038】そして、前記加振・加圧プレート36,3
7を振動させたり、前進させたりするとともに、前記ス
プルーロックピン25及びエジェクタピン26を前進さ
せるために電磁比例減圧弁44及び電磁比例流量制御弁
45が配設される。したがって、ポンプ46から吐出さ
れた油を該電磁比例減圧弁44及び電磁比例流量制御弁
45で電気的に制御することによって、パルス状の油圧
又は設定された油圧を加振・加圧シリンダ41の油室4
1aに供給することができる。
【0039】そのため、加振・加圧工程において、パル
ス状の油圧が、前記加振・加圧ピン35を振動させなが
ら徐々に前進させ、成形品の加工部の樹脂を振動させ所
定の加工を施すことができ、加圧が終了すると、設定さ
れた油圧は前記加振・加圧ピン35を前進限位置に置
き、キャビティ21内の樹脂圧を保持する。さらに、エ
ジェクタ工程において、設定された油圧は前記加振・加
圧ピン35を更に前進させるとともに、前記スプルーロ
ックピン25及びエジェクタピン26を前進させる。
【0040】なお、加振・加圧シリンダ41の油室41
bは、ピストンロッド42を後退させ、加振スプリング
40及びリターンスプリング33のばね力を利用して加
振・加圧ピン35、スプルーロックピン25及びエジェ
クタピン26を初期位置に後退させるためのものであ
る。前記構成の金型装置において、射出工程中又は保圧
工程中の任意のタイミングで加振・加圧工程が開始され
る。この時の加振周波数は数十ヘルツ程度であり、振動
しながら高くなり最終的に一定の圧力になるようにプロ
グラム制御される。場合によっては、加振することなく
加圧のみを行うこともできるようになっている。
【0041】この場合、加振・加圧プレート36,37
が移動ストロークKsだけ前進すると、図3に示すよう
に、ストローク制限ロッド38が固定金型12の後方の
端面に当接するため、加振・加圧プレート36,37が
移動ストロークKsを超えて前進することはない。この
ように、加振・加圧プレート36,37がこの前進限に
達しても干渉防止キャップsが存在しているので、加振
・加圧プレート36,37がエジェクタプレート31,
32と接触することはなく、加振・加圧プレート36,
37がエジェクタプレート31,32による干渉を受け
ることがない。しかも、加振・加圧プレート36,37
の前進限における繰返精度を向上させることができる。
【0042】なお、前記加振・加圧工程において、油室
41a内の油圧が必要以上に上昇しても、ストローク制
限ロッド38が固定金型12の後方の端面に当接するた
め、移動ストロークKsを超えて前進することはない。
続いて、型開きが行われると、加振・加圧シリンダ41
は、電磁比例流量制御弁45によって速度制御され、ピ
ストンロッド42は更に前進し、前記スプルーロックピ
ン25及びエジェクタピン26を突き出す。これによっ
て、図4に示すように、ピストンロッド42は加振・加
圧プレート36,37の移動ストロークKs、干渉防止
ギャップs及びエジェクタプレート31,32のストロ
ークEsを加えた距離(Ks+s+Es)だけ前進する
ことになる。この場合、前記フローティングスリーブ3
9は加振スプリング40によってパーティングラインか
ら突出し、これに伴って、加振スプリング40のばね力
は解放される。したがって、加振・加圧プレート36,
37に異常な力が加わって、加振・加圧シリンダ41の
力で加振・加圧プレート36,37を前進限まで前進さ
せることができなくなったり、かじりが発生したりする
のを防止することができるだけでなく、加振スプリング
40の耐久性を向上させることができる。
【0043】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば金型装置においては、固定金型と、該固定金型と接
離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可動
金型と、該可動金型を貫通して延び、先端をキャビティ
に臨ませたエジェクタピンと、該エジェクタピンの後端
を固定するエジェクタプレートと、前記可動金型及びエ
ジェクタプレートを貫通して延び、先端を成形品の加工
部に対応させて樹脂流路内に進退自在に臨ませた加振・
加圧ピンと、該加振・加圧ピンの後端を固定するととも
に、前記エジェクタプレートを選択的に押圧する加振・
加圧プレートとを有する。
【0045】したがって、前記加振・加圧ピンを前進さ
せ、該加振・加圧ピンの先端を樹脂流路内に前進させる
ことによって成形品に対して加工を施すことができる。
そして、該加振・加圧プレートと可動金型の間に加振ス
プリングが配設され、前記加振・加圧プレートが前進し
たときに加振・加圧プレートを押し戻す方向に力を加え
る。また、エジェクタプレートの後退限と加振・加圧プ
レートの後退限において、両者間に加振・加圧プレート
の移動ストロークに干渉防止ギャップを加えた隙間を形
成する。
【0046】したがって、加振・加圧プレートが前進限
においてエジェクタプレートと接触することはなく、加
振・加圧プレートがエジェクタプレートによる干渉を受
けることがない。しかも、加振・加圧プレートの前進限
における繰返精度を向上させることができる。本発明の
他の金型装置においては、固定金型と、該固定金型と接
離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可動
金型と、該可動金型を貫通して延び、先端をキャビティ
に臨ませたエジェクタピンと、該エジェクタピンの後端
を固定するエジェクタプレートと、前記可動金型及びエ
ジェクタプレートを貫通して延び、先端を成形品の加工
部に対応させて樹脂流路内に進退自在に臨ませた加振・
加圧ピンと、該加振・加圧ピンの後端を固定するととも
に、前記エジェクタプレートを選択的に押圧する加振・
加圧プレートとを有する。
【0047】したがって、前記加振・加圧ピンを前進さ
せ、該加振・加圧ピンの先端を樹脂流路内に前進させる
ことによって成形品に対して加工を施すことができる。
そして、該加振・加圧プレートと可動金型の間に加振ス
プリングが配設され、前記加振・加圧プレートが前進し
たときに加振・加圧プレートを押し戻す方向に力を加え
る。また、型開き時に前記加振スプリングのばね力を解
放するばね力解放部材が配設される。
【0048】したがって、エジェクタ工程において、加
振・加圧プレートが前進して前方の端面がエジェクタプ
レートの後方の端面に接触し、加振・加圧プレート及び
エジェクタプレートが前進させられるが、ばね力解放部
材が加振スプリングのばね力を解放するので、加振・加
圧プレートを前進させる力を小さくすることができる。
しかも、加振・加圧プレートに異常な力が加わって、加
振・加圧シリンダの力で加振・加圧プレートを前進限ま
で前進させることができなくなったり、かじりが発生し
たりするのを防止することができるだけでなく、加振ス
プリングの耐久性を向上させることができる。
【0049】本発明の更に他の金型装置においては、前
記ばね力解放部材がフローティングスリーブであり、前
記可動金型に対して摺動自在に、かつ、前記固定金型に
対して接離自在に配設される。この場合、型開き時にフ
ローティングスリーブが可動金型から突出して前記加振
スプリングのばね力を解放する。したがって、エジェク
タ工程において、加振・加圧プレートが前進して前方の
端面がエジェクタプレートの後方の端面に接触し、加振
・加圧プレート及びエジェクタプレートが前進させられ
るが、フローティングスリーブが加振スプリングのばね
力を解放するので、加振・加圧プレートを前進させる力
を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す金型装置の断面図であ
る。
【図2】従来の金型装置の断面図である。
【図3】本発明の実施例を示す金型装置の加振・加圧工
程完了時の状態図である。
【図4】本発明の実施例を示す金型装置のエジェクタ工
程完了時の状態図である。
【符号の説明】
11 固定側取付板 12 固定金型 14 可動金型 21 キャビティ 26 エジェクタピン 31,32 エジェクタプレート 35 加振・加圧ピン 36,37 加振・加圧プレート 39 フローティングスリーブ 40 加振スプリング Ks 移動ストローク s 干渉防止ギャップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)固定金型と、(b)該固定金型と
    接離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可
    動金型と、(c)該可動金型を貫通して延び、先端をキ
    ャビティに臨ませたエジェクタピンと、(d)該エジェ
    クタピンの後端を固定するエジェクタプレートと、
    (e)前記可動金型及びエジェクタプレートを貫通して
    延び、先端を成形品の加工部に対応させて樹脂流路内に
    進退自在に臨ませた加振・加圧ピンと、(f)該加振・
    加圧ピンの後端を固定するとともに、前記エジェクタプ
    レートを選択的に押圧する加振・加圧プレートと、
    (g)該加振・加圧プレートと可動金型の間に配設さ
    れ、前記加振・加圧プレートが前進したときに加振・加
    圧プレートを押し戻す方向に力を加える加振スプリング
    とを有するとともに、(h)エジェクタプレートの後退
    限と加振・加圧プレートの後退限において、両者間に加
    振・加圧プレートの移動ストロークに干渉防止ギャップ
    を加えた隙間を形成したことを特徴とする金型装置。
  2. 【請求項2】 (a)固定金型と、(b)該固定金型と
    接離自在に配設され、両者間にキャビティを形成する可
    動金型と、(c)該可動金型を貫通して延び、先端をキ
    ャビティに臨ませたエジェクタピンと、(d)該エジェ
    クタピンの後端を固定するエジェクタプレートと、
    (e)前記可動金型及びエジェクタプレートを貫通して
    延び、先端を成形品の加工部に対応させて樹脂流路内に
    進退自在に臨ませた加振・加圧ピンと、(f)該加振・
    加圧ピンの後端を固定するとともに、前記エジェクタプ
    レートを選択的に押圧する加振・加圧プレートと、
    (g)該加振・加圧プレートと可動金型の間に配設さ
    れ、前記加振・加圧プレートが前進したときに加振・加
    圧プレートを押し戻す方向に力を加える加振スプリング
    と、(h)型開き時に該加振スプリングのばね力を解放
    するばね力解放部材とを有することを特徴とする金型装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ばね力解放部材は、前記可動金型に
    対して摺動自在に、かつ、前記固定金型に対して接離自
    在に配設されたフローティングスリーブである請求項2
    に記載の金型装置。
JP19740593A 1993-08-09 1993-08-09 金型装置 Withdrawn JPH0747569A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023282527A1 (ko) * 2021-07-08 2023-01-12 한국생산기술연구원 이젝터 모듈
KR20230008974A (ko) * 2021-07-08 2023-01-17 한국생산기술연구원 온도센싱 기능을 구비한 이젝터 모듈

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WO2023282527A1 (ko) * 2021-07-08 2023-01-12 한국생산기술연구원 이젝터 모듈
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