JPH06319556A - ヒトインスリン様成長因子i遺伝子 - Google Patents

ヒトインスリン様成長因子i遺伝子

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JPH06319556A
JPH06319556A JP5111559A JP11155993A JPH06319556A JP H06319556 A JPH06319556 A JP H06319556A JP 5111559 A JP5111559 A JP 5111559A JP 11155993 A JP11155993 A JP 11155993A JP H06319556 A JPH06319556 A JP H06319556A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/65Insulin-like growth factors, i.e. somatomedins, e.g. IGF-1, IGF-2

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 保護ペプチドが最終のアミノ酸としてメチオ
ニン残基を有するペプチドであって、その保護ペプチド
の該メチオニン残基を介してインスリン様成長因子Iと
融合している保護ペプチド融合インスリン成長因子Iを
コードする2個以上のシストロンを有する多シストロン
性遺伝子。 【効果】 この多シストロン性遺伝子を用いることによ
りIGF−Iを効率よく生産することが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒトインスリン様成
長因子I(以下IGF−Iという)の改良された製法に
関するものである。より詳しくは保護ペプチドが最終の
アミノ酸としてメチオニン残基を有するぺプチドであっ
て、その保護ペプチドの該メチオニン残基を介してIG
FIと融合している保護ペプチド融合IGF−I(以
下、融合IGF−Iという)をコードする2個以上のシ
ストロンを有する多シストロン性遺伝子を有する発現プ
ラスミドにより形質転換された微生物を培地に培養し、
得られる培養液から融合IGF−Iを回収し、次いで得
られる融合IGF−Iを保護ペプチドの臭化シアンを用
いた脱離反応に付し、IGF−Iを得ることからなるI
GF−Iの製造に用いられる遺伝子、プラスミドおよび
形質転換体に関するものである。IGF−Iが次の配列
の70個のアミノ酸から成ることは既知である:
【0002】
【化1】 この発明の発明者らは、次の各基本工程を用いることに
より、IGF−Iを好収率で製造することに成功した:工程1 融合IGF−Iをコードする遺伝子(以下融合IGF−
I遺伝子という)を製造する工程。工程2 多シストロン性融合IGF−I遺伝子を有する発現プラ
スミドを製造する工程。工程3 該発現プラスミドにより宿主生物を形質転換することか
らなる形質転換体製造工程。
【0003】工程4 該形質転換体を適当な培地中で培養することからなる融
合IGF−I製造工程。工程5 宿主生物細胞から融合IGF−Iを単離する工程。工程6 該融合IGF−Iを保護ペプチドの脱離反応に付し、I
GF−Iを得るIGF−Iの製造工程。保護ペプチド
は、宿主生物の細胞中のプロテアーゼによる分解からI
GF−Iを保護するために使用され、前記融合IGF−
Iの保護ペプチド脱離反応によって除去される。すなわ
ち、該融合IGF−Iは該脱離反応によってIGF−I
を製造するための中間体であり、従って、該保護ペプチ
ドには、天然または合成のペプチドまたはそれらの断片
が包含される。好適な「融合IGF−I」には、保護ペ
プチドのメチオニンを介して保護ペプチドと融合したI
GF−Iが包含される。保護ペプチドの好適な例の一つ
は「ペプチドLH」であり、そのアミノ酸配列は次の通
りである。
【0004】
【化2】 ペプチドLH融合IGF−Iをコードする好適遺伝子
(422bp)は次の通りである。
【0005】
【化3】
【0006】
【化4】
【0007】
【化5】 この発明で用いられるプロモーター遺伝子は、通常用い
られる種々のプロモーター系から適宜選択されるもので
あってよい。その好適な例としては、たとえば大腸菌の
トリプトファンプロモーターのヌクレオチド配列に基づ
く、この発明の発明者により合成された合成プロモータ
ー遺伝子(例えば合成trpプロモーターI遺伝子等)
が包含される。該合成trpプロモーターI遺伝子のD
NA配列は次の通りである。
【0008】
【化6】 合成trpプロモーターI遺伝子中のプロモーター領域
およびシャインダルガノ領域(SD領域)を上記式中に
示した。
【0009】この発明の製造法では、2個以上の融合I
GF−I遺伝子をプラスミドに順次挿入して、多シスト
ロン性融合IGF−I遺伝子を有する発現プラスミドを
得る。プロモーター遺伝子および融合IGF−I遺伝子
を適切なプラスミドと、所望により適切なDNA断片
(たとえばリンカー、他の制限部位等)を用いて、常法
(たとえば制限酵素による消化、T4ポリヌクレオチド
キナーゼを用いてのホスホリル化、T4DNAリガーゼ
を用いてのライゲーション)により、順次、環状に連結
することにより、多シストロン性遺伝子を有する発現プ
ラスミドを得ることができる。適当なプラスミドにはp
BR322等がある。このようにして得た多シストロン
性遺伝子を有する発現プラスミドを常法(たとえば形質
転換、顕微注射等)により微生物(宿主細胞)に挿入す
ることにより、形質転換体を得ることができる。適当な
宿主生物には、大腸菌、すなわちエシエリキア(Esc
herichia;以下.という)コリ(coli
(たとえばcoli HB101等)などが包含さ
れる。この発明の方法によって融合IGF−Iを製造す
るには、このようにして得た発現プラスミド含有形質転
換体を栄養培地中で培養する。
【0010】栄養培地は炭素源(たとえばグルコース、
グリセリン、マンニトール、フルクトース、ラクトース
等)および無機または有機の窒素源(硫酸アンモニウ
ム、塩化アンモニウム、カゼイン加水分解物、酵母エキ
ス、ポリペプトン、バクトトリプトン、牛肉エキス等)
を含有する。所望により、他の栄養源[たとえば無機塩
(たとえば重リン酸ナトリウムまたはカリウム、リン酸
水素二カリウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ム、塩化カルシウム)、ビタミン類(たとえばビタミン
1 )、抗生物質(たとえばアンピシリン)等]を培地
に加えてもよい。形質転換体の培養は一般に、pH5.
5〜8.5(好ましくはpH7〜7.5)、18〜40
℃(好ましくは25〜38℃)で、5〜50時間にわた
って行えばよい。こうして生産された融合IGF−Iは
培養された形質転換体の細胞中に存在するのが普通であ
るので、細胞を濾過または遠心分離によって集め、それ
らの細胞壁および/または細胞膜を常法(たとえば超音
波処理および/またはリソチーム処理等)により破壊し
て、デブリスを得る。このデブリスから、天然または合
成の蛋白を単離、精製するのに一般に採用される常法
[たとえば適当な溶媒(たとえば8M尿素水溶液、6M
塩酸グアニジン等)を用いての蛋白の溶解、透析、ゲル
濾過、カラムクロマトグラフィー、高速液体クロマトグ
ラフィー等]により、融合IGF−Iを単離、精製でき
る。かくして得られる融合IGF−Iの好適な例の一つ
として、「ペプチドLHと融合したIGF−I」が挙げ
られ、そのアミノ酸配列は次の通りである。
【0011】
【化7】 次いで、上記で得られた融合IGF−Iを保護ペプチド
の脱離反応に付いてIGF−Iを得る。本脱離反応は、
反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶媒中で、緩和な条件
下に実施することができる。
【0012】この明細書中の配列において、A、G、C
およびTはそれぞれ式
【化8】 を意味し、5’−末端A、G、CおよびTはそれぞれ式
【化9】 を意味し、3’−末端A、G、CおよびTはそれぞれ式
【化10】 を意味する。
【0013】
【実施例】以下の実施例は本発明をより詳細に説明する
ために記載するものである。実施例1 プラスミドpUC−SS1の構築 特開昭61−1396号公報に記載された方法によって
得られたペプチドLH融合IGF−I発現プラスミド
(pLHSdMmtrp)(100μg)をHpaI
(180単位)によりHpaI消化用緩衝液中37℃で
1時間消化した。0.8%アガロースゲル上で完全消化
を検知したのち、1MNaClとPstI(180単
位)を混合物に加え、混合物を37℃で1時間インキュ
ベートして、2種のDNA断片(3.7kbpおよび
0.8kbp)を得た。大きい方のDNA断片(3.7
kbp)を0.8%アガロースゲル上で分離し、DEA
Eトヨパール650Mカラム(ジエチルアミノエチル基
を有する陰イオン交換樹脂、東洋曹達工業株式会社製)
クロマトグラフィーにより精製し、続いてエタノールで
沈殿させ、HpaI−PstI消化DNA断片(3.7
kbp)(40μg)を得た。このDNA断片(35μ
g)をHincII緩衝液中HincII(63単位)
により37℃で18分間部分消化して、6種のDNA断
片(3690、3417、2958、732、459お
よび273bp)を得た。732bpのDNA断片(2
μg)を分取用の0.8%アガロースゲル電気泳動およ
びDEAEトヨパール650Mカラムクロマトグラフィ
ーにより精製した。他方、プラスミドpUC9(ファル
マシアから購入)(10μg)をHincII(120
単位)を用いて37℃で1時間消化し、pUC9のHi
ncIIDNA断片(2μg)を得た。このDNA断片
(1.9μg)を仔ウシ腸アルカリホスファターゼ(以
下CIPという)(ベーリンガーマンハイムから購入)
(20単位)と共に30分間37℃でインキュベート
し、つぎにCIP(20単位)を追加して30分間、3
7℃でインキュベートした。65℃で15分間加熱して
酵素を不活化したのち、フェノール−クロロホルム抽出
およびそれに続くセファデックスG−50スーパーファ
イン(ファルマシア製)スパンカラムクロマトグラフィ
ーおよびエタノール沈殿によって精製して、pUC9の
脱ホスホリルHincII消化DNA断片(1.5μ
g)を得た。このDNA断片(1.2μg)を、上で調
製したペプチドLH融合IGF−I遺伝子含有HpaI
−HincII消化DNA断片(732bp)と、ライ
ゲーション緩衝液中、T4DNAリガーゼ(8単位)存
在下に、16℃で20時間にわたってライゲートさせ
た。ライゲーション混合物をcoli MM294
に導入して形質転換し、多数のアンピシリン耐性コロニ
ーを得た。22コロニー中の1つが所望のプラスミドp
UC−SS1であった。これはPstI(3.4kb
p)およびBamHI(2.9kbpおよび0.45k
bp)を用いての制限エンドヌクレアーゼ分析によって
確認した。このプロセスを図1に示す。
【0014】発現プラスミドpLS−T2およびpLS
−T3の構築 プラスミドpLHSdMmtrp(50μg)をBam
HI(120単位)によりBamHI消化用緩衝液中、
37℃で1時間消化し、続いて0.8%アガロースゲル
を用いて電気泳動を行って、2種のDNA断片を得た。
大きい方のDNA断片(4.5kbp)(16μg)を
CIPで処理して、pLHSdMmtrpの脱ホスホリ
ル化BamHI消化断片(4μg)を得た。他方、pU
C−SS1(10μg)をBamHI(60単位)で消
化して、2種のDNA断片(2.6kbpおよび464
bp)を得た。小さい方のDNA断片(464bp)を
0.8%アガロースゲルを用いる電気泳動によって精製
した。得られたBamHI消化DNA断片(464b
p)(36ng)および上記pLHSdMmtrpの脱
ホスホリル化BamHI消化DNA断片(200ng)
とをT4DNAリガーゼ(4単位)の存在下に16℃で
20時間インキュベートした。このライゲーション混合
物によりcoli HB101を形質転換し、アン
ピシリン耐性コロニーを得た。12コロニーのうちの7
つは、2シストロン性のペプチドLH融合IGF−I遺
伝子を有するプラスミド(pLS−T2と名付ける)で
あり、1つは3シストロン性のペプチドLH融合IGF
−I遺伝子を有するプラスミド(pLS−T3と名付け
る)であった。これらは制限エンドヌクレアーゼ分析に
より確認された[pLS−T2:PstI−PvuII
(1.5、3.4kbp)、EcoRI(198、26
6bp)、PstI−SalI(3.0、2.0kb
p)、HpaI(4.98kbp);pLS−T3:P
stI−PvuII(1.5、3.9kbp)、Eco
RI(198、266bp)、PstI−SalI
(3.0、2.5kbp)、HpaI(5.45kb
p)]。このプロセスを図2に示す。プラスミドpLS
−T2を含有するcoli HB101をco
liF−10、プラスミドpLS−T3を含有する
coli HB101をcoli F−11と名付
けた。
【0015】実施例2 ペプチドLH融合IGF−Iのcoli F−10
での生産 50μg/mlのアンピシリンを含有するLブロス中で
coli F−10の一夜培養物を、グルコース
0.2%、カザミノ酸(酸加水分解カゼイン)0.5
%、ビタミンB1 50μg/mlおよびアンピシリン2
5μg/mlを含有するM9培地で1:20に稀釈し
た。A600 が約0.5となったとき、β−インドールア
クリル酸を最終濃度10μg/mlになるよう添加し
た。つぎに、細胞をインキュベートし、アリコート(培
養液20ml)を遠心分離(7krpm、40℃、5分
間)で集めた。
【0016】実施例3 ペプチドLH融合IGF−Iのcoli F−11
での生産 50μg/mlのアンピシリンを含有するLブロス中で
coli F−11の一夜培養物をグルコース
0.2%、カザミノ酸(酸加水分解カゼイン)0.5
%、ビタミンB1 50μg/mlおよびアンピシリン2
5μg/mlを含有するM9培地で1:20に稀釈し
た。A600 が約0.5となったとき、β−インドールア
クリル酸を最終濃度10μg/mlとなるよう添加し
た。つぎに、細胞をインキュベートし、アリコート(培
養液20ml)を遠心分離(7krpm、4℃、5分
間)により集めた。
【0017】実施例4 ペプチドLH融合IGF−Iの単離と精製coli
F−11を誘導後4時間培養し、遠心分離(14kr
pm、4℃)で集めた。湿潤細胞ペースト(120g:
培養液20リットルから)を10mMリン酸塩緩衝食塩
水(以下PBSという)−10mM EDTA(pH
8.0)300mlに懸濁し、−80℃で凍結した。こ
の混合物を融解し、0.5M EDTA 50mlおよ
び10mg/mlリソチーム溶液50mlに加えた。0
℃で1時間かき混ぜたのち、混合物をホモジナイズし
た。細胞デブリスを25mM PBS−10mM ED
TA−0.5%サルコシルナトリウム(pH8.0)2
リットル中に懸濁し、つぎにこの混合物をホモジナイズ
した。0℃で1時間かき混ぜたのち、混合物を7,00
0rpm、4℃で35分間遠心分離にかけた。ペレット
を10mM PBS−10mM EDTA(pH8.
0)に懸濁した。混合物をホモジナイズし、上と同じ方
法で遠心分離した。ペレットを6M塩酸グアニジン−1
00mMトリス−塩酸−10mM EDTA−100m
M DTT(pH8.0)200mlに溶解し、40k
rpm、20℃で1時間遠心分離した。上澄みを集め、
0.1Mトリス−塩酸(pH8.0)/8M尿素および
10mM2−メルカプトエタノールで平衡化したセファ
クリルS300スーパーファインカラム(5.0×8
6.6cm;樹脂1700ml)にかけた。溶出は、平
衡化緩衝液を用い、流速0.6ml/分で、4℃で行っ
た。セファクリルS300(ファルマシア製)クロマト
グラフィーを行って、35mlの画分を集めた。全ての
クロマトグラフィー工程について、分画の直後にアッセ
イを行った。活性画分を集め、プールした画分500m
lを、1M酢酸水溶液16リットルに対して室温で3時
間透析し、つぎに新鮮な1M酢酸水溶液16リットルに
対して一夜透析した。透析ずみ画分を凍結乾燥して、所
望の成分を含有するペプチドLH融合IGF−I(1.
26g)を得た。このペプチドLH融合IGF−Iは、
15%SDS PAGEにおいて分子量15,500の
位置にバンドを示す。
【0018】実施例5 培養液中のペプチドLH融合IGF−Iの含量を、放射
免疫検定法(以下RIAという)を用いて測定し、IG
F−I含量として計算した。IGF−Iの放射免疫検定
は、矢内原の方法[矢内原ら:ペプチド・ホルモンズ・
イン・パンクレアス,,28(1983)]に従って
実施した。 方法:上記の試料または標準試料[IGF−I断片(2
6−46)]0.1mlと試料緩衝液[0.01M P
BSおよび0.025MEDTA中の0.5%牛血清ア
ルブミン(以下、BSAという)(0.4ml)]、I
GF−I(26−46)のウサギ抗血清(0.1ml)
および 125I−IGF−I(26−46)(0.1m
l)を混合した。混合物を4℃で48時間放置し、つぎ
に、ウサギ血清(0.1ml)、ウサギγ−グロブリン
抗血清(0.1ml)および5%PEG6000 0.
9ml)を添加した。さらに2時間4℃に放置したの
ち、遠心分離(3krpm、4℃、30分間)によって
ペレットを集め、γ−カウンターにより放射能を測定し
た。この放射能からIGF−I含量を計算した。
【0019】結果:それぞれ実施例2および実施例3に
記載の方法によって調製した培養液(20ml)(M9
ブロス中でcoli F−10およびcoli
F−11を培養した液)を7,000rpmで遠心分
離した。得られた細胞を8M尿素、10mM EDTA
(pH8.0)(2ml)に懸濁し、つぎに超音波によ
り破壊した。懸濁液を遠心分離し(18,000rp
m、30分間、4℃)、上澄みを0.5%BSA、10
mM PBS、25ml EDTAで稀釈し、RIAお
よびHPLC用の試料として使用した。IGF−I含量
を、発現プラスミドpLHSdMmtrpを含有する
coli F−6を用いて同様にして調製した培養
液のそれと比較した。
【0020】
【表1】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpUC−SS1の構築のプロセス
を示す図である。
【図2】 プラスミドpLS−T2およびプラスミドp
LS−T3の構築を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61K 37/36 ADP 8314−4C (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 北口 忠司 尼崎市久々知西町1−9−9 (72)発明者 小野 裕樹 大阪府三島郡島本町青葉3−12 シャルマ ンコーポ水無瀬3−402

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保護ペプチドが最終のアミノ酸としてメ
    チオニン残基を有するペプチドであって、その保護ペプ
    チドの該メチオニン残基を介してインスリン様成長因子
    Iと融合している保護ペプチド融合インスリン成長因子
    Iをコードする2個以上のシストロンを有する多シスト
    ロン性遺伝子。
  2. 【請求項2】 保護ペプチドが最終のアミノ酸としてメ
    チオニン残基を有するペプチドであって、その保護ペプ
    チドの該メチオニン残基を介してインスリン様成長因子
    Iと融合している保護ペプチド融合インスリン成長因子
    Iをコードする2個以上のシストロンを有する多シスト
    ロン性遺伝子を含有する発現プラスミドにより形質転換
    された微生物。
JP5111559A 1985-09-17 1993-05-13 ヒトインスリン様成長因子i遺伝子 Expired - Lifetime JP2560969B2 (ja)

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GB858522977A GB8522977D0 (en) 1985-09-17 1985-09-17 Production of insulin-like growth factor 1
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SK278170B6 (en) * 1977-11-08 1996-03-06 Keiichi Itakura Recombinant plasmid, method of its preparation and bacteria transformed by them
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JPS59203495A (ja) * 1983-04-28 1984-11-17 Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd 外来遺伝子の新規な発現方法
SE8303626D0 (sv) * 1983-06-23 1983-06-23 Kabigen Ab A recombinant plasmid a transformant microorganism, a polydoxyrebonucleotide segment, a process for producing a biologically active protein, and the protein thus produced

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JP2560969B2 (ja) 1996-12-04
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GB8522977D0 (en) 1985-10-23

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