JPH06319311A - 玉葱苗の自動整列供給装置 - Google Patents

玉葱苗の自動整列供給装置

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JPH06319311A
JPH06319311A JP13648393A JP13648393A JPH06319311A JP H06319311 A JPH06319311 A JP H06319311A JP 13648393 A JP13648393 A JP 13648393A JP 13648393 A JP13648393 A JP 13648393A JP H06319311 A JPH06319311 A JP H06319311A
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JP
Japan
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seedling
onion
plate
box
seedlings
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Withdrawn
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JP13648393A
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English (en)
Inventor
Masato Yamagishi
正人 山岸
Katsumi Minami
勝巳 南
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GENSHO KK
Original Assignee
GENSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 苗箱によって育苗された玉葱苗をテープ巻き
苗の巻取り機に効率よく供給するための玉葱苗の自動整
列供給装置を提供すること。 【構成】 玉葱苗の葉部を下向きにして送り込まれた苗
箱6の各玉葱苗7を一列同時に苗突き出し機構8によっ
て突き出し、密集状態のまま各玉葱苗を掴んだ苗掴みプ
レート群を苗掴みプレート拡げ機構9によって集結状態
から一定のピッチに広げると共に回転機構によって玉葱
苗の向きを所定の向きに揃え、一定のピッチに拡げられ
た状態で各玉葱苗をテープ巻き苗製造装置へ達するコン
ベアベルト11に移すことを特徴とする。苗突き出し機
構8は苗箱に形成された苗室の数に応じた突き出し棒3
5を有する。苗掴みプレート拡げ機構9は苗室の数に応
じた開閉自在な掴みプレートを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は玉葱苗の自動整列供給装
置に関し、さらに詳しくは、苗箱を用いて育成した玉葱
苗を一対のテープの間に所定のピッチで挟み込んだテー
プ巻き苗を製造する苗巻取り機に苗を整列供給するため
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】玉葱の栽培において、苗箱の内部を複数
個に区画して独立した苗室を形成し、各苗室で育成され
た苗を一対のテープの間に挟み込んでテープ巻き苗と
し、このテープ巻き苗を移植機を利用して圃場に植え付
けることが行われている。テープ巻き苗の玉葱苗は、移
植機によって自動的に植え付けられるので当該テープに
は苗が一定のピッチで整列されていることが条件とな
る。
【0003】従来技術によるテープ巻き苗を製造するた
めの苗巻取り装置および苗整列装置は、例えば実開平1
−45908公報に記載された考案が知られている。こ
れは図12に示したように、苗箱1により育成された苗
10をこの苗箱1から取り出して所定のピッチに整列さ
せる苗移送装置25と、この苗移送装置25で整列され
た苗10を一対のテープ13の間に挟み込んでテープ巻
き苗11とする苗巻取り機26とによって構成されてい
る。
【0004】前記苗箱1は箱の内部を複数個に区画して
独立した苗室8を形成しており、各苗室8内に土を充填
して播種成育させるものである。又、前記苗整列装置2
5は、苗箱1を起立状態で昇降可能に支持する苗箱載置
台30を有する苗箱送り装置15と、苗箱1を下方に向
って間歇的に移動させる歯車33と、所定のタイミング
によって横一列の苗室8内に突入し、かつ、当該苗室8
内の苗を前方に一斉に押し出して苗移送装置25の始端
部に落下供給する苗押出し装置16とを備えている。
【0005】なお、苗移送装置25は、苗箱1に形成さ
れている苗室8の横方向の数と同数のコンベア群60を
横方向に並設して構成されており、苗箱1に近い部分の
コンベア59の並設ピッチを苗室8のピッチと同一にす
ると共に、移送終端部に至るに従ってその並設ピッチを
次第に大きくした末広がり状に並設することにより、苗
巻取り機26の苗並べコンベア90上にテープ巻き苗1
1における苗ピッチと同一のピッチで苗10を落下供給
するようにしている。
【0006】従来の苗整列装置においては、起立状態に
支持された苗箱1から横一列の苗が一斉に押し出される
ために、苗押出し装置16の負荷が大きくなることの問
題があり、又、末広がり状に並設された多数本のコンベ
ア群60による苗移送装置25を用いて苗箱1から押し
出された苗10を前方に移動させつつその間隔を次第に
広くするようにしているので、苗10が移送中に不揃い
となるなどの問題がある。
【0007】本願発明者は、上記問題点を解決するため
特願平4−72905の発明を提案した。この発明は、
苗箱に区画形成された苗室内の苗を一列全部を一度に押
し出すことによる欠点を改善したものであって、苗室一
列の苗を数回に分けて押し出すことに特徴があるが、整
列作業の作業性が悪いという問題が生じている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、苗箱によって育苗された玉葱苗をテープ巻
き苗の巻取り機に能率よく供給する玉葱苗の自動整列供
給装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、複数個の苗室を有する苗箱を玉葱
苗の葉部を下向きにして送り込む一対のガイドレール
と、該ガイドレールに送り込まれた苗箱を間欠的に移動
させる苗箱送り機構と、上記苗箱内の各玉葱苗を一列同
時に突き出す苗突き出し機構と、該苗突き出し機構によ
って苗箱から取り出された密集状態のままの各玉葱苗を
開閉自在な一対の掴み部を有する苗掴みプレートが複数
個並列状態で構成される苗掴みプレート群と、該苗掴み
プレート群を集結状態から一定のピッチに拡げるための
苗掴みプレート拡げ機構と、苗箱から取り出した玉葱苗
の向きを所定の向きに揃えるための上記苗掴みプレート
郡の回転機構と、上記苗掴みプレート群を玉葱苗の掴み
位置と当該苗掴みプレート群を回転させる位置とを往復
移動させるための苗掴みプレート群の上下移動機構と、
上記各苗掴みプレートの掴み部を開閉するための掴みプ
レート開閉機構と、上記苗掴みプレートが一定のピッチ
に拡げられた状態で各玉葱苗を落下供給する苗受けガイ
ドと、該苗受けガイドは底部が開閉自在であり、当該苗
受けガイドの苗収容室に収容されている各玉葱苗をテー
プ巻き苗製造装置へ達するコンベアベルトに移すための
苗受けガイド開閉機構とを具備することを特徴とするこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【作用】苗箱6が玉葱苗を突き出す所定位置へ送り込ま
れたときに揺動アーム52(53)によって回転プレー
ト67を上昇する。この位置で突き出し棒35によって
苗箱6から玉葱苗7が突き出され、突き出された玉葱苗
7の根部を掴みプレート84が掴む(図11A)。次
に、揺動アーム52を逆方向に回動して掴みプレート8
4を回転プレート67と共に回転可能な位置まで引き下
ろす(図11B)。
【0011】揺動アーム52はこの位置で停止してお
り、この位置で回転フレーム67を枢軸56と共に27
0°回転させる。又、この間に各掴みプレート84の間
隔を拡げると共に各掴みプレート84を苗受けガイド1
0の直上に送り、掴んでいた玉葱苗7を離して落下し、
当該玉葱苗7を苗受けガイド10の各苗収容室へ苗を供
給する(図11C)。なお、掴みプレート84が玉葱苗
を掴んで苗受けガイド10へ供給するまでの回転角度は
270°であるが、間隔を拡げる動作は苗を掴んだ位置
から180°回転する間に行われる。
【0012】
【実施例】図1は、本発明の玉葱苗自動整列供給装置の
全体斜視図である。本装置は基台1の上部に設けられた
下部フレーム2、該下部フレーム2の上部ならびに基台
1に設けた支持杆3に設けられた一対のガイドレール
4、さらに該ガイドレール4の上部に設けられた上部フ
レーム5を有している。又、苗箱6は玉葱苗7を下向き
にして上記ガイドレール4内に挿入し、上部フレーム5
に送り込んだ位置で当該上部フレーム5内に組み込まれ
た苗の突き出し機構8によって玉葱苗を苗箱6から突き
出す。又、突き出された玉葱苗7は、下部フレーム2内
に組み込まれた苗間隔の拡げ機構9によってテープ巻き
苗の苗ピッチに拡げられて苗受けガイド10に供給され
る。
【0013】なお、上記苗受けガイド10の直下には、
各玉葱苗を一定の間隔に拡げた状態のままテープ巻き苗
の製造装置へ送るためのベルトコンベア11が配設され
ている。
【0014】苗箱6は内部に複数個の独立した苗室12
を有し、各苗室12内で玉葱苗7を成育する。又、苗室
12は、底部が貫通された筒状を呈していると共に、断
面形状が開口部分に比べて底部をやや小径に形成してい
るので、苗室内で成育された玉葱苗7を底穴部から棒状
資材によって突き出し易いようになっている。この他、
苗箱6は、平面長方形状に形成されており、長手方向に
平行する両側縁部に縁部フランジ13が形成され、該縁
部フランジ13に苗室12と対応する送り穴部14(図
2参照)が設けられている。
【0015】図2から図5が玉葱苗の突き出し機構であ
って、図2は斜視図、図3は側面図、図4は平面図、図
5は図3の中央縦断面図である。
【0016】これらの図において、上部フレーム5は一
対で設けられたガイドレール4の上面に跨がって設けら
れており、上部側板20及び上部天板21を有し、下面
部分は開放されている。上部フレーム5の両側部に設け
られた上部側板20には、各側板の外側部に苗箱送り機
構の主要部となる第1の送り輪22及び第2の送り輪2
3が何れもフレーム内を通って上部側板20に軸架され
た回転軸24,25によって回転可能に設けられてい
る。又、各送り輪22,23の周縁部には送り爪26が
設けられており、該送り爪26はガイドレール4内に送
給された苗箱6の縁部フランジ13に設けられている送
り穴部14と係合するようになっている。
【0017】上記回転軸24,25には、送り輪22,
23と共にチェン歯車27,28が設けられており、該
チェン歯車27,28にはチェン29が装着されていて
両送り輪22,23は連動して回転する。さらに又、上
部側板20の内側には、第1のモータ30が設けられ、
該モータ30の駆動軸に設けたチェン歯車31と送り輪
22,23の何れか一方の回転軸(実施例では第2の送
り輪23の回転軸25)に設けたチェン歯車32とに駆
動チェン33をかけて第1及び第2の送り輪22,23
を間欠回転させる。
【0018】上記した第1及び第2の送り輪22,23
の中間位置に回転軸24,25と平行して並列された複
数の突き出し棒35が設けられている。各突き出し棒3
5は、上下スライダ36に取付部にコイルスプリング3
7を介して取り付けられており、先端部に軸径が大にな
るテーパを形成した突出部38が設けられている。又、
突き出し棒35は上限位置がガイドレール4の上端部と
なり、下限位置がガイドレール4の下端部、すなわち、
苗箱6の開口縁部に達するように上下方向に往復運動を
する。
【0019】突き出し棒35を取り付けた上下スライダ
36は、両端部を各上部側板20の中央部に形成した窓
孔39から外側に向って突出させると共に、該窓孔39
に沿って設けたスライドガイド40によって摺動可能に
設けられている。又、上部側板20にはスライドガイド
40の上方に駆動軸41が該側板から突出して設けられ
ており、両軸端に設けた第1の駆動輪42及び第2の駆
動輪43の偏心位置と当該スライドガイド40の両側端
部とをコンロッド44によって連結している。なお、駆
動輪のうち、第1の駆動輪42は平歯車42aで形成さ
れ、側板20の内側に設けた第2のモータ45の駆動軸
に設けた駆動歯車46を当該第1の駆動輪42の歯車部
と噛合させている。
【0020】玉葱苗が成育された苗箱6は、苗の葉部を
下向きにして図2、図3において左側からガイドレール
4内に挿入する。苗箱6は縁部フランジ13の最初の送
り穴部14が第1の送り輪22の送り爪26と係合する
まで送り込む。次に第1のモータ30を駆動して第2の
送り輪23を回転し、この回転力を第1の送り輪22に
伝達して両送り輪22,23を同時にかつ間欠的に回転
する。実際の苗突き出し作業では、苗箱の送りと突き出
し棒35の運動が連動して行われるので、苗箱6の最初
の苗列が突き出し棒35の直下に達するまでは突き出し
棒35は空運転となる。
【0021】突き出し棒35は、第2のモータ45によ
って回転駆動される第1及び第2の駆動輪42,43な
らびにコンロッド44を介して上下運動する上下スライ
ダ36によって上下方向に往復運動を行っているので、
苗箱6の最初の苗列が送られてくると、各苗室12内の
玉葱苗7を下方に向って突き出す。
【0022】図5の左側は苗を突き出す直前を表わし、
右側は苗を突き出した直後を表わしている。なお、玉葱
苗7は苗室12内に充填された苗土7Aと共に突き出さ
れ、苗は苗土7Aを付けたまま圃場に移植される。
【0023】実施例において、送り輪22,23を二対
設けたのは苗箱6を連続して供給するとき、苗箱が隙間
なく送り込まれない場合でも苗箱を確実に後方に搬送す
るためであり、又、間欠送りを確保するため送り爪26
の通過をカウントする非接触のセンサを設けるなどして
いる。
【0024】図6から図11は苗間隔の拡げ機構であ
り、図6は斜視図、図7は平面図、図8は苗掴み部材の
斜視図、図9は苗掴み部材の平面図、図10は苗受けガ
イドの斜視図である。
【0025】図6、7において、下部フレーム2は基台
1の上部に設けられており、下部側板50及び下部天板
51を有し、下面部分は開放されているが、この開放部
分に苗受けガイド10が設けられている。下部フレーム
2の両側部に設けられた下部側板50には、各側板の外
側に一対の揺動アーム52,53が支軸54,55によ
って回動可能に設けられ、又、先端部が枢軸56によっ
て連結されているので、これらの揺動アーム52,53
は連動して揺動運動を行う。
【0026】又、上記揺動アーム52,53の先端部に
は枢軸56の取付部近傍にクランクロッド57,58が
軸結合されており、該クランクロッド57,58の基端
部が下部側板50に軸架された駆動軸59に設けたクラ
ンク部材60,61と軸結合している。さらに、上記ク
ランク部材60,61の取付軸である駆動軸59には、
一方の部材に重合して平歯車62が設けられ、該平歯車
62が、下部側板50の内側に設けられた第3のモータ
63の駆動歯車64と噛合している。
【0027】上記枢軸56には回転フレーム67が固定
されている。回転フレーム67には枢軸56の軸方向に
延びる底板68及び両側端部に直角に折曲された端部側
板69が形成されていて、該各端部側板69が上記枢軸
56とキーにより一体に結合されている。
【0028】揺動アーム52,53に取り付けられてい
る上記枢軸56は、一方の揺動アーム53の取付部に第
1傘歯車70を設け、又、揺動アーム53の基端部の支
軸55に第2傘歯車71を設け、これら両傘歯車70,
71は当該揺動アーム53に軸支された第3傘歯車72
によって連動されている。なお、第3傘歯車72の軸7
3は揺動アーム53に設けた軸受板74に軸支されてい
る。一方、上記支軸55には第2傘歯車71と共に平歯
車75が設けられており、該平歯車75は下部天板51
に設けられた第4のモータ76の駆動軸77に噛合させ
ている。
【0029】第3のモータ63を駆動すると、駆動歯車
64及び平歯車62の回転によってクランク部材60が
回動し、これによってクランクロッド57,58の往復
運動を行い、さらに、これに伴って揺動アーム52,5
3が回動して枢軸56は回転フレーム67と共に上下方
向に往復運動をする。又、第4のモータ76を駆動する
と、駆動歯車77及び平歯車75の回転によって第2及
び第3傘歯車71,72を介して第1傘歯車70が回転
し、枢軸56は回転フレーム67と共に回転(自転)す
る。
【0030】図8、9において、枢軸56は揺動アーム
52,53に取り付けられているので回転フレーム67
の端部側板69から突出しているが、回転フレーム67
の端部側板69に枢軸56に平行してガイド軸80が設
けられている。そして、平行する枢軸56及びガイド軸
80に複数のクリップ基板81が摺動可能に装着されて
いる。
【0031】図8を参照してクリップ基板81は、枢軸
56が挿通される主ガイド孔82とガイド軸80が挿通
される副ガイド孔83を有し、先端部に掴みプレート8
4が止ネジ85によって固定されている。なお、掴みプ
レート84は、一対の薄板で構成され、先端部が掴み部
86に形成され、途中が外側に膨らんだバネ部87に形
成されており、クリップ基板81に設けられた開閉プレ
ート88によって掴み部86を開閉するものである。
【0032】開閉プレート88は、両端が直角に折曲さ
れていて先端曲げ部89に形成した透孔90に掴みプレ
ート84を挿通してクリップ基板81の上端部に重合
し、当該開閉プレート88に設けた透孔90を介して止
ネジ92によって長手方向に移動可能に取り付けられて
いる。一方、基端曲げ部93はクリップ基板81から突
出させると共に、回動莢体94の長溝95内に摺動可能
に係合されている。
【0033】なお、上記回動莢体94は、断面U字状に
形成され、開放部分に長さ方向に沿う長溝95が形成さ
れており、該長溝95と反対側に設けた回転軸96を回
転フレーム67の端部側板69に設けたロータリソレノ
イド97に連結している(図7参照)。このため、ロー
タリソレノイド97を動作させて回転軸96を正逆方向
に回転すると、長溝95を有する回動莢体94は当該回
転軸96を中心に揺動運動を行い、これによって開閉プ
レート88を長さ方向に往復移動させる。
【0034】従って、ロータリソレノイド97の動作に
よって開閉プレート88が往復移動すると、先端曲げ部
89の透孔90内に収容された掴みプレート84の掴み
部86が開閉することになる。
【0035】なお、この掴みプレート84は苗箱6にお
ける一列の苗室の数と一致させてあり、一度の動作で各
掴みプレート84が一列に並んだ各苗室の玉葱苗7を掴
むようになっている。又、掴みプレート84を取り付け
たクリップ基板81は枢軸56及びガイド軸80に摺動
自在に挿通されているので、全部の掴みプレート84が
図7に示すように中央部に集合した状態で玉葱苗を掴ん
だ後、苗受けガイド10に苗を供給するまでの間に苗間
隔を拡げる。すなわち、玉葱苗を掴んだ後に掴みプレー
ト84及びクリップ基板81は枢軸56及びガイド軸8
0に沿って等間隔で拡がることになる。
【0036】図9の左側は掴みプレート84が集合した
状態を表わし、右側は拡がった状態を表わしている。上
記したクリップ基板81は主ガイド孔82の両側部に各
3個の軸孔100,101,102が設けられており、
これらは孔径が大きい第1軸孔100、孔径が小さい第
2軸孔101、軸孔内にネジが形成された第3軸孔10
2になっている。
【0037】クリップ基板81は各軸孔の位置が異なる
3種類があり、イの基板81Aは主ガイド孔82を中心
に、左側が中心から先端に向って第1軸孔100、第2
軸孔101、第3軸孔102の順で配設され、右側が中
心から先端に向って第3軸孔102、第2軸孔101、
第1軸孔100の順に配設されている。すなわち、左右
何れも3個ずつのグループで構成される軸孔の配置順は
同じである。次に、ロの基板81Bは、各グループが右
から左へ第2、第3、第1軸孔101,102,100
の順で配設され、又、ハの基板81Cは右から左へ第
3、第1、第2軸孔102,100,101の順で配設
される。
【0038】又、これら各クリップ基板81は、左側か
らイ、ロ、ハの順で繰り返して並設されており、例えば
基板ロからみると、右側では第1軸孔100の前面に基
板イの第3軸孔102が、後面に基板ハの第2軸孔10
1がそれぞれ対応している。一方、これらクリップ基板
81を接合する接続ピン103は先端部に頭部104を
有し、基端部にネジ部を有している。そして、接続ピン
103は、第2軸孔101を通して後方の基板の第3軸
孔102にねじ結合されるものである。
【0039】このようにして接続ピン103によって接
合された苗掴みプレート群において、両端のクリップ基
板を引っ張ると(右端は右側へ、左端は左側へ)、各ク
リップ基板81は接続ピン103の長さと等しい間隔で
拡げられ、又、両端を押し込むと、接続ピン103の頭
部104は隣接の基板の第1軸孔100を通過してその
次の基板に当接して接合する。
【0040】なお、苗掴みプレート群の両端部に位置す
るクリップ基板81には連結ピン105を介してスライ
ドプレート106が設けられており、該スライドプレー
ト106は上記枢軸56及びガイド軸80に沿って移動
する。又、図7に示すように、上記回転プレート67の
底板68には2本のエアシリンダ107が設けられてお
り、各シリンダはピストンロッド108を反対方向に向
けて設置し、当該ピストンロッド108を前記スライド
プレート106と連結している。
【0041】従って、エアシリンダ107を動作してピ
ストンロッド108を伸長したときは各クリップ基板8
1(掴みプレート84)の間隔が拡がり、又、ピストン
ロッド108を戻したときは各クリップ基板81の間隔
が狭まって集合状態となる。
【0042】図10において、苗受けガイド10は、方
形の枠体110の内側に一定の間隔で斜状板111を固
着し、この斜状板111に開閉自在な仕切板112を当
接しており、斜状板111と仕切板112とによって断
面が逆三角形の苗収容室113が形成される。仕切板1
12は、上端部の両側が斜状板111の上端近傍にピン
114で回動自在に連結され、下端部を折り曲げて苗受
け部112aを形成して斜状板111の下端部に当接し
たものであり、下端部の一方が苗受け部112aの近傍
に枠体110に沿って設けた往復ロッド115にピン1
16によって連結されている。
【0043】又、往復ロッド115は、図7に示すよう
に、一端が枠体110に設けたソレノイド117の作動
杆118に連結されており、他端は枠体110との間に
コイルスプリング119が装着されていて、通常時はコ
イルスプリング119の弾力によって仕切板112の苗
受け部112aを斜状板111の下端に当接している
が、ソレノイド117を動作したときは作動杆118に
よって往復ロッド114が引っ張られて苗受け部112
aの下端が開放する。
【0044】図11は、苗箱内の玉葱苗を苗掴み機構が
掴んで苗受けガイドへ供給するまでの作動順を説明する
図である。苗箱6が苗を突き出す所定位置へ送り込まれ
るときに揺動アーム52(53)によって回転フレーム
67を上昇する。この位置で掴みプレート84が突き出
し棒35によって苗箱から突き出された玉葱苗7の根部
を掴む(図11A)。次に、揺動アーム52を逆方向に
回動して苗掴みプレート84を回転フレーム67と共に
回転可能な位置まで引き下ろす(図11B)。
【0045】揺動アーム52はこの位置で停止してお
り、次いで回転フレーム67を枢軸56と共に270°
回転させる。又、この間に各苗掴みプレート84の間隔
を拡げると共に各苗掴みプレート84を苗受けガイド1
0の直上に送り、この位置で掴んでいた玉葱苗7を離し
て落下し、当該苗受けガイド10の各苗収容室へ苗を供
給する(図11C)。なお、苗掴みプレート84が玉葱
苗を掴んで苗受けガイド10へ供給するまでの回転角度
は270°であるが、間隔を拡げる動作は苗を掴んだ位
置から180°回転する間に行われる。
【0046】又、苗掴みプレート84が玉葱苗7を掴み
に行くとき、苗箱内の次の苗を傷付けないために、苗箱
6は苗が突き出された後に苗室で2室分(送り輪22の
2山)を戻し、苗掴みプレート84が掴み位置に達した
ときに3室分(送り輪22の3山)を送るようにする。
但し、苗掴みプレート84を上昇させるときのタイミン
グと苗箱6の送りのタイミングを考慮すれば送り輪を正
逆回転する以外の方法も選択できるので、上記した苗箱
の送り方法は一例である。
【0047】
【発明の効果】本発明は、苗箱によって密集して成育さ
れた玉葱苗を苗箱から取り出すと共に、テープ巻き苗に
適する間隔に拡げることができるので、苗箱及びテープ
巻き苗の製造装置を何ら改良しないで利用できることの
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の玉葱苗自動供給装置を表わす全体の斜
視図。
【図2】苗突出し機構を表わす全体の斜視図。
【図3】図2の側面図。
【図4】図2の平面図。
【図5】図3における中央縦断面図。
【図6】苗間隔拡げ機構を表わし、Aは右側部分の斜視
図、Bは左側部分の斜視図。
【図7】図6の平面図。
【図8】苗掴み部材を表わし、Aは斜視図、Bは部品
図。
【図9】苗掴み部材の平面図及びクリップ基板の正面
図。
【図10】苗受けガイドを表わし、Aは斜視図、Bは縦
断面図。
【図11】玉葱苗を掴んで苗受けガイドへ供給するまで
の作動順を表わす説明図。
【図12】従来技術による苗整列装置を備えた苗巻取り
機の斜視図。
【符号の説明】
1 基台 2 下部フレーム 3 支持杆 4 ガイドレール 5 上部フレーム 6 苗箱 7 玉葱苗 8 突出し機構 9 拡げ機構 10 苗受けガイド 11 ベルトコンベア 12 苗室 13 縁部フランジ 14 送り穴部 20 上部側板 21 上部天板 22 第1の送り輪 23 第2の送り輪 24 回転軸 25 回転軸 26 送り爪 27 チェン歯車 28 チェン歯車 29 チェン 30 第1のモータ 31 チェン歯車 32 チェン歯車 33 駆動チェン 35 突出し棒 36 上下スライダ 37 コイルスプリング 38 突出部 39 窓孔 40 スライドガイド 41 駆動軸 42 第1の駆動輪 42a 平歯車 43 第2の駆動輪 44 コンロッド 45 第2のモータ 46 駆動歯車 50 下部側板 51 下部天板 52 揺動アーム 53 揺動アーム 54 支軸 55 支軸 56 枢軸 57 クランクロッド 58 クランクロッド 59 駆動軸 60 クランク部材 61 クランク部材 62 平歯車 63 第3のモータ 64 駆動歯車 67 回転フレーム 68 底板 69 端部側板 70 第1傘歯車 71 第2傘歯車 72 第3傘歯車 73 軸 74 軸受板 75 平歯車 76 第4のモータ 77 駆動軸 80 ガイド軸 81 クリップ基板 82 主ガイド孔 83 副ガイド孔 84 掴みプレート 85 止ネジ 86 掴み部 87 バネ部 88 開閉プレート 89 先端曲げ部 90 透孔 92 止ネジ 93 基端曲げ部 94 回動莢体 95 長溝 96 回転軸 97 ロータリソレノイド 100 第1軸孔 101 第2軸孔 102 第3軸孔 103 接続ピン 104 頭部 105 連結ピン 106 スライドプレート 107 エアシリンダ 108 ピストンロッド 110 枠体 111 斜状板 112 仕切板 112a 苗受け部 113 苗収容室 114 ピン 115 往復ロッド 116 ピン 117 ソレノイド 118 作動杆 119 コイルスプリング

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のテープの間に所定のピッチで挟ん
    だテープ巻き苗を製造する装置へ苗箱によって密集状態
    で成育された玉葱苗をテープ巻き苗に適したピッチに拡
    げて整列供給する装置であって、 複数個の苗室を有する苗箱を玉葱苗の葉部を下向きにし
    て送り込む一対のガイドレールと、 該ガイドレールに送り込まれた苗箱を間欠的に移動させ
    る苗箱送り機構と、 上記苗箱内の各玉葱苗を一列同時に突き出す苗突き出し
    機構と、 該苗突き出し機構によって苗箱から取り出された密集状
    態のままの各玉葱苗を開閉自在な一対の掴み部を有する
    苗掴みプレートが複数個並列状態で構成される苗掴みプ
    レート群と、 該苗掴みプレート群を集結状態から一定のピッチに拡げ
    るための苗掴みプレート拡げ機構と、 苗箱から取り出した玉葱苗の向きを所定の向きに揃える
    ための上記苗掴みプレート郡の回転機構と、 上記苗掴みプレート群を玉葱苗の掴み位置と当該苗掴み
    プレート群を回転させる位置とを往復移動させるための
    苗掴みプレート群の上下移動機構と、 上記各苗掴みプレートの掴み部を開閉するための掴みプ
    レート開閉機構と、 上記苗掴みプレートが一定のピッチに拡げられた状態で
    各玉葱苗を落下供給する苗受けガイドと、 該苗受けガイドは底部が開閉自在であり、当該苗受けガ
    イドの苗収容室に収容されている各玉葱苗をテープ巻き
    苗製造装置へ達するコンベアベルトに移すための苗受け
    ガイド開閉機構とを具備することを特徴とする玉葱苗の
    自動整列供給装置。
  2. 【請求項2】 苗箱送り機構は、送り爪を有する送り輪
    であって苗箱の縁部に形成されている送り穴に当該送り
    輪の送り爪を係合して間欠的に苗箱を搬送することを特
    徴とする請求項1に記載の玉葱苗の自動整列供給装置。
  3. 【請求項3】 送り輪が、苗箱の送り方向に対して二対
    設けられていることを特徴とする請求項2に記載の玉葱
    苗の自動整列供給装置。
  4. 【請求項4】 苗突出し機構は、上下方向に往復移動す
    る上下スライダに突き出し棒が並列して設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の玉葱苗の自動整列供
    給装置。
  5. 【請求項5】 苗突き出し機構は、上下スライダと突き
    出し棒の取付部との間にコイルスプリングが装着されて
    いることとを特徴とする請求項4に記載の玉葱苗の自動
    整列供給装置。
  6. 【請求項6】 苗掴みプレートは、複数個によって苗掴
    みプレート群を構成し、各苗掴みプレートが一対の薄板
    によって構成されていて先端部に掴み部が形成され、中
    途部に外側に膨らんだバネ部が形成され、基端部をクリ
    ップ基板に固定すると共に先端部を該クリップ基板に往
    復移動可能に設けた開閉プレートの先端曲げ部に形成し
    た透孔内に挿通したことを特徴とする請求項1に記載の
    玉葱苗の自動整列供給装置。
  7. 【請求項7】 開閉プレートは、基端曲げ部が正逆方向
    に回動する回動莢体の長溝内に摺動可能に係合されてい
    ることを特徴とする請求項6に記載の玉葱苗の自動整列
    供給装置。
  8. 【請求項8】 苗掴みプレートは、クリップ基板が回転
    フレームに軸架された枢軸に摺動可能に設けられ、隣接
    のクリップ基板に固定された頭付きの接続ピンを摺動自
    在に挿通することによって、集結状態と該接続ピンの長
    さのピッチごとに拡げられた状態とが形成できることを
    特徴とする請求項6に記載の玉葱苗の自動整列供給装
    置。
  9. 【請求項9】 苗掴みプレート群は、両端部のクリップ
    基板が枢軸に沿って設けられかつピストンロッドを反対
    方向に向けて設置した2本のエアシリンダの各ピストン
    ロッドに連結されていることを特徴とする請求項6に記
    載の玉葱苗の自動整列供給装置。
  10. 【請求項10】 苗掴みプレート群は、回転フレームに
    軸架した枢軸と共に揺動及び当該枢軸を中心に回転可能
    に設けられ、上記枢軸が回動可能な一対の揺動アームに
    取り付けられ、該揺動アームが往復駆動機構に連結され
    ると共に該枢軸が回転駆動機構に連結されていることを
    特徴とする請求項1に記載の玉葱苗の自動整列供給装
    置。
  11. 【請求項11】 苗受けガイドは、枠体の内側に一定間
    隔で斜状板を設け、該斜状板に下端部を苗受け部に形成
    した仕切板を当接し、該各仕切板は上端部を上記枠体に
    軸着し、下端部を往復運動する往復ロッドに軸着し、か
    つ該往復ロッドが往復駆動機構に連結されていることを
    特徴とする請求項1に記載の玉葱苗の自動整列供給装
    置。
JP13648393A 1993-05-14 1993-05-14 玉葱苗の自動整列供給装置 Withdrawn JPH06319311A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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