JPH0631926Y2 - 靴の中敷および中底 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ｛産業上の利用分野｝ 本考案は、靴の中敷および中底に関する。

本考案の構成は、靴の中敷および中底に具体化できる。

｛従来の技術｝ 従来靴の中敷や中底の表面に東洋医学上の足裏のツボに
相当する個所に単数又は複数の突起を形成したものが知
られている。

足裏のツボを突起に当接し、自重で押圧することは健康
上の効果があるとされている。

｛解決しようとする問題点｝ 従来の靴の中敷や中底は、突起を形成した構成によって
ツボを押すという効果であり、それにとまっている。

本考案は、足裏への刺激をさらに細かく分析するととも
に、突起素材を改良して、ツボ押圧効果のほかに消臭機
能や温熱効果のある靴の中敷および中底を提供するもの
である。

｛問題点を解決するための手段｝ ここに本考案は、靴の中敷又は中底の表面に東洋医学上
の足の裏のツボに相当する個所に形成された数個の穴に
断面略凸状の突起を着脱自在に取付けかつその周辺に小
突起を形成したものであって、前記突起は合成ゴムに各
種のセラミックス或は銅粉末を混入した素材で形成さ
れ、かつ混入したセラミックス或は銅粉末の種類に応じ
て各突起ごとにその表面を色分けしてなることを特徴と
する靴の中敷および中底である。

混入されるセラミックスの種類に応じて、突起に遠赤外
線発生による温熱効果があり、混入される銅粉末では抗
菌効果があり、それらを色分けしているので、その効果
の配置が一目瞭然に解り、また使用者も容易に選択でき
る。

前記突起は、中敷および中底本体に複数個交換自在で着
脱自在に取付られている。

｛実施例｝ 図示の実施例は、靴の中敷の表面に突起および小突起を
形成した本考案の一例を示すものである。

本考案の構成は、中敷自体のほか中底にも適用できる
が、以下は中敷の実施例について説明する。

図において中敷本体１は、公知の中敷の素材例えば合成
樹脂製のものなどである。

なお、中敷の主層部を出願人の開発に係る一種又は二種
以上の熱可塑性繊維や化成品を混合綿状或いは積層した
のち、点状又は綿状に超音波振動融着してその部分を肉
薄に硬化させてなる超音波振動融着靴素材で作成するこ
とも提案する。

超音波振動融着靴素材は、接着剤を使用していないので
積層する素材の各機能を損ねることなく活用できる。

例えば、遠赤外線発生材料（ファインセラミックス混入
材）や消臭のためのゼビオライトを含有する材料、保
温、クッション材となる材料、高通気性、放湿性のある
不織布等の材料などを積層したものも含まれる。

このような中敷１の表面に、東洋医学上の足裏のツボに
相当する個所、例えば『湧泉（腎経）』『然谷（咽喉
系）』『足心（内蔵）』『公孫（消化器）』に複数の突
起２を形成し、およびその周辺に小突起３を形成してい
る。

小突起３は、突起２より小さく低くツボの周辺を軽く押
圧する。

突起２は、第２図の断面図の如く中敷本体１とは別異に
作成し、埋込み、交換自在に取り付ける方法が本考案に
は適している。

突起２は、セラミックス遠赤外線発生材料で作成したも
の、消臭効果のある材料で作成したもの、抗菌効果のあ
る材料で作成したものなど、各種のセラミックスごとに
作成され、表面を色分けされる。

突起２は、合成ゴムにアルミナ粉末を混入して断面略凸
状に成型し、所定の着色をするなどの構成であり、中敷
本体１に形成された穴１１に装着して使用される。

突起２は、各種のセラミックス或いは金属（銅粉末によ
る抗菌効果）を混入して、色分けして、多種類用意され
ており、穴１１に任意のものを選択して装填できる。

例えば、消臭、抗菌効果が強く要望されるときは、それ
に適した素材を混入した突起２を多く装填できることに
なる。

｛効果｝ 本考案に係る靴の中敷および中底は前記の構成であるの
で次のような効果がある。

東洋医学上の足裏のツボを自重で刺激するので、いわ
ゆる経路の効果がある。

ツボを刺激する突起は、遠赤外線発生素材などのその
混入材料により色分けされて、中敷本体に着脱自在、即
ち交換自在に装填できるので、ツボ、あるいは足裏の具
合に応じた組合せ方ができる。

組合わせ方は、色分けされているので、一目瞭然に把握
できる。

突起は、各種セラミックス或いは金属を混入した合成
樹脂で作成され、そのセラミックスの種類により遠赤外
線効果、消臭効果、抗菌効果が期待できる。

ツボ部分に当接する突起のみに、セラミックス等を混
入しているので、製造上も廉価にできる。

遠赤外線効果により微小循環血流が促進され、保温効
果も期待できる。

突起が効果ごとに色分けされているので、誰でも希望
通りセットできる。

以上のように本考案に係る靴の中敷および中底は、中敷
等のツボ部に位置する個所の穴に各種生理的効果がある
とされるセラミックス等混入素材で形成され、かつ色分
けされた突起をセットしてなるものであり、突起付きの
靴用中敷の効果をさらに増大させるものであり、実用的
価値および商品的価値は極めて高いものである。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案に係る靴の中敷および中底の一実施例を
示すもので、第１図は中敷の平面図、第２図はＡ−Ａ線
断面図である。 符号の簡単な説明 １……靴の中敷（中底） ２……突起 ３……小突起

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−138938（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭59−18904（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭61−165608（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭60−29503（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭62−142343（ＪＰ，Ｕ) 実開 平１−81905（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】靴の中敷又は中底の表面に東洋医学上の足
   の裏のツボに相当する個所に形成された穴に断面略凸状
   の突起を着脱自在に取付け、前記突起は合成ゴムに各種
   のセラミックス或は銅粉末を混入した素材で形成され、
   かつ混入したセラミックス或は銅粉末の種類に応じて各
   突起ごとにその表面を色分けしてなることを特徴とする
   靴の中敷および中底。