JP3260342B2 - 靴底の中敷 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、下層から順に本
床，中床、中敷が張合わされた３層構造からなる靴底の
最上層を形成する靴底の中敷に関し、特に、トルマリン
の効能を利用した靴底の中敷に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、トルマリン（電気石）について
は、マイナスイオンや遠赤外線による保温効果や血行増
進効果、抗菌効果、消臭効果等が、その効能として一般
に知られており、この効能を利用して、靴の中敷にトル
マリンを含ませるようにしたものが提案されている。こ
の場合、従来のものは、トルマリンの粒子や粉体を所定
形状（例えば、足の土ふまずの形状）の袋体に収容した
もので、この袋体を靴の中敷の表面に接着剤で張り付け
たり、あるいは袋体を靴の中敷に一体に組み付けたもの
となっている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、トルマリンの粒子や粉体を袋体に収容したもの
では、これを靴の中敷に組み付けると、足の踏みつけに
よって袋体に収容したトルマリンの粒子や粉体が固まっ
てしまい、このため、トルマリン層に空気の流通が得ら
れず、特に、トルマリンの効能であるマイナスイオンに
よる空気の浄化作用が発揮できないという問題がある。 【０００４】本発明は、上述のような従来の問題を解決
するためになされたもので、トルマリンによるマイナス
イオンの発生を効果的に行なわせるため、トルマリンの
周囲に空気の層を作ると共に、呼吸によってマイナスイ
オンを含む空気を靴の内部全体に亘って流動させ、同時
にトルマリンによる遠赤外線の照射によって、靴内部や
足の消臭、抗菌を促し、又、足の血行増進による疲労の
軽減、水虫予防等の効能が効果的に得られるようにした
靴底の中敷を提供することを課題としている。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の靴底の中敷は、下層から順に本床，中
床、中敷が張合わされた３層構造からなる靴底の上面を
形成する靴底の中敷であって、繊維を絡み合わせて繊維
間に空隙を形成すると共に厚み方向にクッション性を持
たせた綿状層と、この綿状層の上面を覆う表皮とが周囲
同士で縫合されて張合わされ、前記綿状層の内部には、
トルマリンの粒子や粉末が含有され、前記表皮には、つ
ま先部分、足中心よりややつま先寄り部分、かかと部分
にそれぞれ綿状層に連通する多数の小孔からなる通気穴
が形成されている構成とした。 【０００６】本発明の靴底の中敷は、繊維を絡み合わせ
て繊維間に空隙を形成すると共に厚み方向にクッション
性を有する綿状層にトルマリンの粒子や粉末を含有させ
たものである。この綿状層は繊維が絡まり合った綿状で
あるため、その繊維間には空隙が形成され、この空隙に
よってトルマリンと空気の接触が維持される。又、この
綿状層は、厚み方向にクッション性を有すると共に、空
隙が形成されているため、歩行に伴う繰返し加圧によっ
て、表皮に形成した通気穴を通して綿状層と靴内部との
間で呼吸が生じる。そして、この吐気時にトルマリンと
の接触によってマイナスイオンを含んだ空気を靴内に吐
き出し、一方、その吸気時に靴内の蒸れて汚れた空気を
綿状層内に取り込み、トルマリンに接触させるという空
気の循環を行わせることができる。又、通気穴が、つま
先部分、足中心よりややつま先寄り部分、かかと部分の
３箇所に形成されているため、靴内のつま先からかかと
まで全体に亘って空気の循環を行わせることができる。
したがって、マイナスイオンを含む空気が靴の内部全体
に亘って流動し、同時にトルマリンによる遠赤外線の照
射によって、靴内部や足の消臭、抗菌を促し、又、足の
血行増進による疲労の軽減、水虫予防等ができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。する。図ｌは、実施の１形態であっ
て、靴底の中敷を示す切欠平面図、図２は図１のＡ−Ａ
断面図である。この中敷１は、靴底上面を形成するもの
で、一般に、靴底は下層から順に本床（図示せず）、中
床（図示せず）、中敷が張合わされた３層構造となって
おり、靴を履いた場合の足に接する靴底上面を中敷１が
形成することになる。 【０００８】そして、この中敷１は、厚み方向にクッシ
ョン性を有する綿状層１０と、この綿状層１０の上面を
覆う表皮１１とを備えている。前記綿状層１０は、レー
ヨン、ポリエステル等の合成繊維が絡まり合うことによ
り繊維間に空隙が形成された綿状に形成され、その外周
が通気性の網状袋１０ａで覆われると共に、この綿状層
１０の内部にトルマリンＴの粒子や粉末が含有されてい
る。前記表皮１１は、合成樹脂や本皮により形成され、
綿状層１０の上面に周囲同士を縫合部２０で縫合するこ
とにより張合わされ、そのつま先部分１１ａ、足中心よ
りややつま先寄り部分１１ｂ（ツボで言えば湧泉の部
分）、かかと部分１１ｃにそれぞれ綿状層１０に連通す
る多数の小穴による通気穴１２が形成されている。な
お、この通気穴１２が形成された部分の周囲は表皮１１
と綿状層１０が縫合部２１で縫合されている。 【０００９】この中敷では、綿状層１０にトルマリンＴ
の粒子や粉末が含有されている。この綿状層１０は繊維
が絡まり合った綿状であるため、その繊維間には空隙が
形成され、この空隙によってトルマリンＴと空気の接触
が維持される。又、この綿状層１０は、厚み方向にクッ
ション性を有するため、歩行に伴う繰返し加圧によっ
て、表皮１１に形成した通気穴１２を通して綿状層１０
と靴内部との間で呼吸が生じる。そして、この吐気時に
トルマリンＴとの接触によってマイナスイオンを含んだ
空気が靴内に吐き出され、一方、その吸気時に靴内の蒸
れて汚れた空気が綿状層１０内に取り込まれ、トルマリ
ンＴに接触するという空気の循環を行わせることができ
る。又、通気穴１２が、つま先部分１１ａ、足中心より
ややつま先寄り部分１１ｂ、かかと部分１１ｃの３箇所
に形成されているため、靴内のつま先からかかとまで全
体に亘って空気の循環を行わせることができる。従っ
て、マイナスイオンを含む空気が歩行と共に靴の内部全
体に亘って流動し、同時にトルマリンＴによる遠赤外線
の照射によって、靴内部や足の消臭、抗菌を促し、又、
足の血行増進による疲労の軽減、水虫予防等ができる。 【００１０】なお、綿状層１０にトルマリンＴを５０重
量％で含有させた中敷１について、微弱エネルギー測定
器（波動測定機：マックス・II：富士技研株式会社製）
を利用して人体の健康度の目安となる微弱エネルギー
を、トルマリンを含有させない中敷との比較で測定した
測定結果を以下に示す。 ストレス トルマリンなし（＋９） トルマリン入り（＋１４） 免疫 トルマリンなし（＋１０） トルマリン入り（＋１５） 血液循環 トルマリンなし（＋９） トルマリン入り（＋１８） 自律神経 トルマリンなし（＋１１） トルマリン入り（＋１７） 血液濁り トルマリンなし（＋１１） トルマリン入り（＋１９） 水虫 トルマリンなし（＋１０） トルマリン入り（＋１９） 以上の測定結果が示すように、トルマリンを含有した中
敷にあっては、測定内容の全てにおいて微弱エネルギー
が高くなり、トルマリンによって生じるマイナスイオン
や遠赤外線による健康維持効能を発揮させることができ
る。 【００１１】なお、この実施の形態では、中敷１の土踏
まずの部分１１ｄにおいて、表皮１１の裏側に、トルマ
リン粉体の坦体としてゴムを利用して土踏まずの窪みに
対応した形状に成型した成型物３を取り付けると共に、
この部分において、表皮１１に通気穴１４を形成してい
る。従って、この成型物３によって土踏まずの指圧効果
とトルマリンの健康維持効能が得られる。ただ、この成
型物３は中敷１とは別体に製造されるし、ゴムをトルマ
リン粉体の坦体として利用するなど、その成型に手間が
かかるし、中敷１への組み付けにも手間がかかるという
嫌いがあり、この成型物３を中敷１に組み付けるのは任
意である。又、実施の形態では、通気穴をつま先部分、
足中心よりややつま先寄り部分、かかと部分の３箇所に
形成しているが、そのうちの一部のみに形成することも
可能である。 【００１２】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の靴底の中
敷にあっては、上記のように構成したため、繊維を絡み
合わせて繊維間に空隙を形成させた綿状層によってトル
マリンの周囲に空気の層ができ、しかも綿状層の厚み方
向のクッション性と表皮の通気穴によって綿状層の呼吸
が可能になり、その呼吸が、つま先部分、足中心よりや
やつま先寄り部分、かかと部分の３箇所において行える
ため、マイナスイオンを含む空気を靴の内部全体に亘っ
て流動させることができる。従って、トルマリンによる
マイナスイオンの発生を効果的に行うことができ、同時
にトルマリンによる遠赤外線の照射によって、靴内部や
足の消臭、抗菌を促し、又、足の血行増進による疲労の
軽減、水虫予防等の効能を得ることができるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】 【図ｌ】実施の１形態であって、靴の中敷を示す切欠平
面図である。 【図２】図１のＡ−Ａ断面図である 【符号の説明】 １ 中敷 １０ 綿状層 １１ 表皮 １２ 通気穴 ２０ 縫合部 Ｔ トルマリン

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項ｌ】 下層から順に本床，中床、中敷が張合わ
   された３層構造からなる靴底の上面を形成する靴底の中
   敷であって、 繊維を絡み合わせて繊維間に空隙を形成すると共に厚み
   方向にクッション性を持たせた綿状層と、この綿状層の
   上面を覆う表皮とが周囲同士で縫合されて張合わされ、 前記綿状層の内部には、トルマリンの粒子や粉末が含有
   され、 前記表皮には、つま先部分、足中心よりややつま先寄り
   部分、かかと部分にそれぞれ綿状層に連通する通気穴が
   形成されていることを特徴とした靴底の中敷。