JPH0631829U - サークルフイーダーにおける排出口 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本案は内外筒１、２間の円形通路７に内筒１
の下端より安息角θにて払い出された粉粒体４を排出口
６から高精度に定量供給することを目的とする。 【構成】 直立内筒１の下端からその外側にある直立外
筒２の底板３に安息角θを利用して粉粒体４を払い出
し、これを複数の回転羽根５によって底板３に設けられ
た排出口６から排出する回転フイーダーにおいて、上記
排出口６の幅を上記粉粒体４が上記羽根５によって運ば
れて行く方向に徐々に拡げ、かつ上記羽根５のピッチｐ
を比較的狭く形成してなるものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は粉粒体用サークルフイーダーにおける排出口に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、直立内筒の外側に同心円の直立有底外筒を設け、両筒間に直立円筒の下 端から安息角を利用して粉粒体を払い出し、外筒の内周に沿って設けた回転輪に 内側に等間隔に設けた回転羽根によって払い出した粉粒体を運び、内外筒間の底 板に設けた排出口から排出するサークルフイーダーが用いられている。

【０００３】 上記排出口は図４に示すようにほぼ長方形に開口し、開口幅がほぼ一定である ために、羽根によって運ばれてきた粉粒体は、排出口の始端部で殆んど落下し、 羽根の上に残ったものだけが排出口の終端部に設けられているスクレーパで掻き 落とされるために、粉粒体の落下排出に脈動があった。

【０００４】 又計量機への小供給時では羽根の回転速度が遅くなるため、羽根が排出口を通 過後、次の羽根が来るまでに時間がかかり、更に精度を低下させるという問題が あった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本案は安息角で内外筒間に払い出されている粉粒体が回転羽根で排出口に運ば れる際、排出口の始端において急に落下排出されることなく徐々に排出されて脈 動排出を防止し、かつ小量排出（計量機への小供給）時でも計量精度に影響を与 えるおそれのないサークルフイーダーを得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため本案は 直立内筒の下端からその外側にある直立外筒の底板に安息角を利用して粉粒体 を払い出し、これを複数の回転羽根によって底板に設けられた排出口から排出す る回転フイーダーにおいて、上記排出口の幅を上記粉粒体が上記羽根によって運 ばれて行く方向に徐々に拡げ、かつ上記羽根のピッチを比較的狭く形成してなる サークルフイーダーにおける排出口 によって構成される。

【０００７】

【作用】

本案では直立内筒１内に粉粒体４を投入し直立外筒２の内周面に沿って複数の 回転羽根５を回動させると、上記内筒１の下端から外側の上記外筒２の底板３上 に安息角θを形成して払い出された粉粒体４は上記羽根５の回動によって上記内 外筒１、２間の底板３上を運ばれて移動し、底板３に形成した排出口６の始端部 から徐々に落下排出され、排出口６の始端部から上記羽根５に押されて一度に落 下排出することはない。

【０００８】 又上記羽根５の回動速度を比較的遅くしても羽根５、５間のピッチｐが比較的 小さいし、上述のように排出口６が徐々に拡げられているため計量機にむらなく 落下供給することができる。

【０００９】

【実施例】

機枠に直立内筒１及び直立外筒２が同心円に設けられ、内筒１の下端と外筒２ の底板３との間に払い出し間隙を介設し、内外筒１、２間に払い出した粉粒体４ の円形通路７が形成される。底板３の中心部には機枠に設けた直立回転軸８の上 端部を突設し、該上端部に複数のスポーク９を設け、該スポーク９の先端に外筒 ２の内周面に沿う回動輪１０を設け、該回動輪１０に底板３の中央部に向う複数 の回転羽根５を等間隔に底板３に沿って設け、上記通路７に排出口６を開口して 回転フイーダーを形成する。

【００１０】 上記排出口６の幅（内外筒１、２の直径方向の幅）は上記粉粒体４が上記通路 ７を上記羽根５によって運ばれて行く方向に徐々に拡大させる。即ち図３に示す ように排出口６の外側縁６’は外筒２の内周に沿って円弧状に形成され、内側縁 ６”は始端部が外筒２の内周面側にあって終端部に行くに従って内筒１の外周面 側に傾斜させることによって排出口６を徐々に拡大させることができる。

【００１１】 上記羽根５、５のピッチｐは比較的小さく形成し、羽根５の回転速度が遅い場 合に羽根５によって運ばれる粉粒体４が途切れたり、むらを生じることのない程 度に狭くなすものである。

【００１２】 尚図中１１で示すものは上記羽根５上の残留粉粒体４を掻き落すスクレーパ、 １２は流量調整リング、１３はインバータ可変速駆動用モータ、１４は減速機、 １５は外筒２の上端と内筒１の外周面を閉鎖するフランジである。

【００１３】

【考案の効果】

本案は上述のように構成したので、上記回転フイーダーにおいて、排出口６か ら落下排出される粉粒体４の脈動が軽減されるため高精度の定量供給が可能であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案のサークルフイーダーにおける排出口を示
す平面図である。

【図２】図１の縦断正面図である。

【図３】排出口の拡大平面図である。

【図４】従来のサークルフイーダーの平面図である。

【符号の説明】

１ 直立内筒 ２ 直立外筒 ３ 底板 θ 安息角 ４ 粉粒体 ５ 回転羽根 ６ 排出口 ｐ ピッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 直立内筒の下端からその外側にある直立
   外筒の底板に安息角を利用して粉粒体を払い出し、これ
   を複数の回転羽根によって底板に設けられた排出口から
   排出する回転フイーダーにおいて、上記排出口の幅を上
   記粉粒体が上記羽根によって運ばれて行く方向に徐々に
   拡げ、かつ上記羽根のピッチを比較的狭く形成してなる
   サークルフイーダーにおける排出口。