JPH0631756A - 鋳込成形用の成形型 - Google Patents
鋳込成形用の成形型Info
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- JPH0631756A JPH0631756A JP21566992A JP21566992A JPH0631756A JP H0631756 A JPH0631756 A JP H0631756A JP 21566992 A JP21566992 A JP 21566992A JP 21566992 A JP21566992 A JP 21566992A JP H0631756 A JPH0631756 A JP H0631756A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 真空吸引力により、樹脂原料の注入と型締と
を行う様にする為に、型合わせ面に減圧シール部を周設
したものに於いて、成形型による床占有面積を極力少な
くした鋳込成形用の成形型を提供する。 【構成】 減圧シール部4は、下型2の外周面2cと上
型3の周縁部に垂設した垂下周壁3cとの間に形成させ
た環状シール間隙4Aと、この環状シール間隙を気密に
シールする為に下型又は上型に周設した環状パッキン
5,6と、型合わせ面に周設されて成形キャビティSに
連通する吸引ポート7と、環状シール間隙及び吸引ポー
トを夫々減圧装置70の負圧配管に接続させる吸引口1
0,11、及び樹脂原料の注入口9とを備える構成とし
た。偏平な環状シール間隙は、縦方向の幅を横方向の幅
より長くし、又、成形型は剛性の有る下型と可撓性の有
る上型とで構成するとよい。
を行う様にする為に、型合わせ面に減圧シール部を周設
したものに於いて、成形型による床占有面積を極力少な
くした鋳込成形用の成形型を提供する。 【構成】 減圧シール部4は、下型2の外周面2cと上
型3の周縁部に垂設した垂下周壁3cとの間に形成させ
た環状シール間隙4Aと、この環状シール間隙を気密に
シールする為に下型又は上型に周設した環状パッキン
5,6と、型合わせ面に周設されて成形キャビティSに
連通する吸引ポート7と、環状シール間隙及び吸引ポー
トを夫々減圧装置70の負圧配管に接続させる吸引口1
0,11、及び樹脂原料の注入口9とを備える構成とし
た。偏平な環状シール間隙は、縦方向の幅を横方向の幅
より長くし、又、成形型は剛性の有る下型と可撓性の有
る上型とで構成するとよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本願出願人の先願発明
(特願平2−108221)の改良に係るものであっ
て、真空吸引力により、樹脂原料の注入と型締とを行う
様にした鋳込成形用の成形型に関する。
(特願平2−108221)の改良に係るものであっ
て、真空吸引力により、樹脂原料の注入と型締とを行う
様にした鋳込成形用の成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】上記先願発明は、例えば、浴槽や自動車
のボデー等の様に、肉薄で大型の繊維強化プラスチック
製品を、従来のハンドレイアップ乃至はスプレーアップ
法の様に、非能率で且つ有害な蒸気に曝される不衛生な
成形方法や、樹脂原料を含浸した繊維マットをプレス成
形するSMC成形法の様に、マットの裁断ロスが多く生
ずる不経済な成形方法によらずに、気密に型閉じ出来る
割型を用い、樹脂原料の注入充填と型締とを真空吸引力
を利用して行える様にして、上記従来方法の欠点を略解
消させ、型締も簡易に行える様にした鋳込成形方法とそ
の成形型を提供した処に特徴がある。この成形型の構造
と、成形方法を図5及び図6に例示した。50は成形型
で、剛性に富んだ下型50Aと、可撓性を有する上型5
0Bとで構成されており、下型50Aの厚肉周縁部に設
けた減圧シール部60の環状シール間隙61内の空気
を、型締用負圧配管71を介して減圧装置70により吸
引し、減圧された環状シール間隙61と大気との差圧に
より型締する様にしている。62は型周縁部に埋設した
補強材である。又、パネル状をした製品を成形する成形
キャビティ51の周縁部には、成形キャビティ51に連
通する真空吸引溝52を巡らして、この真空吸引溝52
を吸引用負圧配管72を介して減圧装置70に接続し、
成形キャビティ51内の空気を吸引することによって、
樹脂原料の注入促進と脱気を行う様にしている。そし
て、可撓性に富んだ上型50Bが樹脂原料の注入圧によ
り一時的に膨出して、成形キャビティ51の容積を増大
させ、注入が速められると共に、より低い型締圧と注入
圧で足りる様にしている。80は、原料供給部で、未硬
化の液状の樹脂原料とその硬化剤とを所定割合で混合し
たうえ所定量を吐出し、原料配管81を経て上型50B
に設けた注入口53に供給する。90は樹脂トラップ
で、吸引用負圧配管72に介在され、成形型50から溢
れ出た過剰の樹脂原料を捕捉する役割を果す。この鋳込
成形装置の作用は、下型50Aの成形キャビティ51に
ガラス繊維を敷き詰めたうえ上型50Bを被せ、減圧装
置70を作動させると、上述の如くして成形型50は型
締される。一方、原料供給部80から吐出された樹脂原
料は、減圧され成形キャビティ51内に速やかに注入さ
れる。樹脂原料の注入後注入口53を閉じると、膨出し
た上型50Bは大気圧及び真空吸引力により次第に原型
に戻り、成形キャビティ51内への樹脂原料の充填が完
了する。その後、樹脂原料の硬化を待って成形製品を取
り出す。
のボデー等の様に、肉薄で大型の繊維強化プラスチック
製品を、従来のハンドレイアップ乃至はスプレーアップ
法の様に、非能率で且つ有害な蒸気に曝される不衛生な
成形方法や、樹脂原料を含浸した繊維マットをプレス成
形するSMC成形法の様に、マットの裁断ロスが多く生
ずる不経済な成形方法によらずに、気密に型閉じ出来る
割型を用い、樹脂原料の注入充填と型締とを真空吸引力
を利用して行える様にして、上記従来方法の欠点を略解
消させ、型締も簡易に行える様にした鋳込成形方法とそ
の成形型を提供した処に特徴がある。この成形型の構造
と、成形方法を図5及び図6に例示した。50は成形型
で、剛性に富んだ下型50Aと、可撓性を有する上型5
0Bとで構成されており、下型50Aの厚肉周縁部に設
けた減圧シール部60の環状シール間隙61内の空気
を、型締用負圧配管71を介して減圧装置70により吸
引し、減圧された環状シール間隙61と大気との差圧に
より型締する様にしている。62は型周縁部に埋設した
補強材である。又、パネル状をした製品を成形する成形
キャビティ51の周縁部には、成形キャビティ51に連
通する真空吸引溝52を巡らして、この真空吸引溝52
を吸引用負圧配管72を介して減圧装置70に接続し、
成形キャビティ51内の空気を吸引することによって、
樹脂原料の注入促進と脱気を行う様にしている。そし
て、可撓性に富んだ上型50Bが樹脂原料の注入圧によ
り一時的に膨出して、成形キャビティ51の容積を増大
させ、注入が速められると共に、より低い型締圧と注入
圧で足りる様にしている。80は、原料供給部で、未硬
化の液状の樹脂原料とその硬化剤とを所定割合で混合し
たうえ所定量を吐出し、原料配管81を経て上型50B
に設けた注入口53に供給する。90は樹脂トラップ
で、吸引用負圧配管72に介在され、成形型50から溢
れ出た過剰の樹脂原料を捕捉する役割を果す。この鋳込
成形装置の作用は、下型50Aの成形キャビティ51に
ガラス繊維を敷き詰めたうえ上型50Bを被せ、減圧装
置70を作動させると、上述の如くして成形型50は型
締される。一方、原料供給部80から吐出された樹脂原
料は、減圧され成形キャビティ51内に速やかに注入さ
れる。樹脂原料の注入後注入口53を閉じると、膨出し
た上型50Bは大気圧及び真空吸引力により次第に原型
に戻り、成形キャビティ51内への樹脂原料の充填が完
了する。その後、樹脂原料の硬化を待って成形製品を取
り出す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様に、成形型50
に設けた減圧シール部60の減圧された環状シール間隙
61と大気圧との差圧によって型締を行う方法では、こ
の差圧を1気圧以上に高めることは出来ないので、成形
型が大きければ大きい程、環状シール間隙4Aの総面積
を広く採って、必要とする総型締圧を確保しなければな
らない。例えば、トレー状をして底面の広さが略1m×
1m角の大きさの成形製品の場合、その成形型50の周
縁部に巡らす減圧シール部60の横幅D1(図6参照)
は約30cm必要となり、成形型50による床占有面積
は、成形製品の底面積の略2倍の2m2近くにもなって
しまう。その為、元々、作業床面の利用効率が低い鋳込
成形工場内で、成形型が占める床面積が益々増えるばか
りでなく、成形型が大型化した分、余分の労力を要して
生産性の低下を招くことになる。更に、横幅の広い減圧
シール部60には補強構造を設けて変形を防ぐ必要があ
り、その為に、熟練した型製作技と、余分の資材を要
し、且つ型の製作時間も長引くので、勢い型代が高騰せ
ざるを得なかった。そこで本発明の目的は、真空吸引力
により、樹脂原料の注入と型締とを行う様に構成されて
おり、型合わせ面に減圧シール部を周設したものに於い
て、減圧シール部の設け方を変えることにより、上記先
願発明のものに比べて、成形型による床占有面積を大幅
に少なく出来ると共に、より容易に且つ安価に作れる様
にした鋳込成形用の成形型を提供するにある。
に設けた減圧シール部60の減圧された環状シール間隙
61と大気圧との差圧によって型締を行う方法では、こ
の差圧を1気圧以上に高めることは出来ないので、成形
型が大きければ大きい程、環状シール間隙4Aの総面積
を広く採って、必要とする総型締圧を確保しなければな
らない。例えば、トレー状をして底面の広さが略1m×
1m角の大きさの成形製品の場合、その成形型50の周
縁部に巡らす減圧シール部60の横幅D1(図6参照)
は約30cm必要となり、成形型50による床占有面積
は、成形製品の底面積の略2倍の2m2近くにもなって
しまう。その為、元々、作業床面の利用効率が低い鋳込
成形工場内で、成形型が占める床面積が益々増えるばか
りでなく、成形型が大型化した分、余分の労力を要して
生産性の低下を招くことになる。更に、横幅の広い減圧
シール部60には補強構造を設けて変形を防ぐ必要があ
り、その為に、熟練した型製作技と、余分の資材を要
し、且つ型の製作時間も長引くので、勢い型代が高騰せ
ざるを得なかった。そこで本発明の目的は、真空吸引力
により、樹脂原料の注入と型締とを行う様に構成されて
おり、型合わせ面に減圧シール部を周設したものに於い
て、減圧シール部の設け方を変えることにより、上記先
願発明のものに比べて、成形型による床占有面積を大幅
に少なく出来ると共に、より容易に且つ安価に作れる様
にした鋳込成形用の成形型を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本発明による鋳込成形用の成形型は、真空吸引力を
利用して、液状の樹脂原料を成形キャビティに充填し、
且つ型締を行う様に構成されており、型合わせ面に型締
用の減圧シール部を周設したものに於いて、前記減圧シ
ール部4は、下型2の外周面2cと、上型3の周縁部を
下向きに延長させて設けた垂下周壁3cとの間に形成さ
れて、その縦幅Yが横幅Xより広い環状シール間隙4A
と、前記下型2又は上型3に周設されて、前記環状シー
ル間隙4Aを気密にシールする環状パッキン5,6とを
備え、前記成形キャビティSの周縁部と前記環状シール
部4Aとの間の型合わせ面には、前記成形キャビティS
に連通する吸引ポート7を周設し、前記環状シール間隙
4A及び吸引ポート7を夫々減圧装置50に接続させる
吸引口10及び11と、前記成形キャビティSへの樹脂
原料の注入口9とを設けた構成とした。そして、下型2
は剛性材料で作り、上型3は可撓性材料で作るとよい。
の、本発明による鋳込成形用の成形型は、真空吸引力を
利用して、液状の樹脂原料を成形キャビティに充填し、
且つ型締を行う様に構成されており、型合わせ面に型締
用の減圧シール部を周設したものに於いて、前記減圧シ
ール部4は、下型2の外周面2cと、上型3の周縁部を
下向きに延長させて設けた垂下周壁3cとの間に形成さ
れて、その縦幅Yが横幅Xより広い環状シール間隙4A
と、前記下型2又は上型3に周設されて、前記環状シー
ル間隙4Aを気密にシールする環状パッキン5,6とを
備え、前記成形キャビティSの周縁部と前記環状シール
部4Aとの間の型合わせ面には、前記成形キャビティS
に連通する吸引ポート7を周設し、前記環状シール間隙
4A及び吸引ポート7を夫々減圧装置50に接続させる
吸引口10及び11と、前記成形キャビティSへの樹脂
原料の注入口9とを設けた構成とした。そして、下型2
は剛性材料で作り、上型3は可撓性材料で作るとよい。
【0005】
【作用】型締すべく下型2に上型3を被せると、下型2
の外周面2cと、上型3の垂下周壁3cとの間に環状シ
ール間隙4Aが形成されると共に、下型2又は上型3に
周設した環状パッキン5,6によって、この環状シール
間隙4Aが気密にシールされる。そこで、成形キャビテ
ィSに連通する吸引ポート7と環状シール間隙4Aと
を、夫々減圧装置70に接続すると、成形型1A,1B
は、減圧された環状シール間隙4Aと大気との差圧によ
り確実に型締され、且つ成形キャビティS内が減圧され
る。この状態で注入口9から樹脂原料を注入すれば、狭
い成形キャビティSでも、気泡が残存しない状態で速や
かに充填される。減圧シール部4の環状シール間隙4A
は、その縦幅Yを横幅Xより広くすることによって、成
形型1A,1Bによる床占有面積は、先願発明の成形型
に比べて大幅に縮小され、樹脂原料の長い硬化待ち時間
の間、多数個の成形型を放置して置く為の、無駄な作業
床面積を著しく節減出来る。又、上型3を可撓性材料で
作れば、樹脂原料の注入圧により上型3が一時的に膨出
するので、低い型締圧と注入圧で足りる。
の外周面2cと、上型3の垂下周壁3cとの間に環状シ
ール間隙4Aが形成されると共に、下型2又は上型3に
周設した環状パッキン5,6によって、この環状シール
間隙4Aが気密にシールされる。そこで、成形キャビテ
ィSに連通する吸引ポート7と環状シール間隙4Aと
を、夫々減圧装置70に接続すると、成形型1A,1B
は、減圧された環状シール間隙4Aと大気との差圧によ
り確実に型締され、且つ成形キャビティS内が減圧され
る。この状態で注入口9から樹脂原料を注入すれば、狭
い成形キャビティSでも、気泡が残存しない状態で速や
かに充填される。減圧シール部4の環状シール間隙4A
は、その縦幅Yを横幅Xより広くすることによって、成
形型1A,1Bによる床占有面積は、先願発明の成形型
に比べて大幅に縮小され、樹脂原料の長い硬化待ち時間
の間、多数個の成形型を放置して置く為の、無駄な作業
床面積を著しく節減出来る。又、上型3を可撓性材料で
作れば、樹脂原料の注入圧により上型3が一時的に膨出
するので、低い型締圧と注入圧で足りる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を、ガラス繊維強
化プラスチック(FRP)製のトレー状をした製品を成
形する場合に例を採って、図1及び図2を参照しながら
説明する。この製品の底面は約1m×1mの四角形をし
ている。この実施例の成形型1Aは、図1に示した様に
下型2と上型3とで構成し、型閉じ状態を示した図2の
様にその外周部分には、真空吸引力を利用して型締を行
う減圧シール部4を周設している。
化プラスチック(FRP)製のトレー状をした製品を成
形する場合に例を採って、図1及び図2を参照しながら
説明する。この製品の底面は約1m×1mの四角形をし
ている。この実施例の成形型1Aは、図1に示した様に
下型2と上型3とで構成し、型閉じ状態を示した図2の
様にその外周部分には、真空吸引力を利用して型締を行
う減圧シール部4を周設している。
【0007】下型2は、全体としてトレー状をなして、
その周壁部分は厚肉に形成されている。この周壁部分の
内周面2aの上方部分と頂面2bとが、夫々上型3との
型合わせ面となる。そして、周壁部分の外周面2cの下
方には、円環板状をした環状パッキン5を外向きに水平
に突設している。又、頂面2bに周設したパッキン溝に
は、別の環状パッキン6を嵌着している。更に、内周面
2aの上縁部を面取状斜面2dに形成している。
その周壁部分は厚肉に形成されている。この周壁部分の
内周面2aの上方部分と頂面2bとが、夫々上型3との
型合わせ面となる。そして、周壁部分の外周面2cの下
方には、円環板状をした環状パッキン5を外向きに水平
に突設している。又、頂面2bに周設したパッキン溝に
は、別の環状パッキン6を嵌着している。更に、内周面
2aの上縁部を面取状斜面2dに形成している。
【0008】上型3は、丁度箱の蓋の様に、下型2に覆
い被せられる形状を備えている。この上型3には、トレ
ー状をした下型2の内側に落とし込ませる凹入形状部3
aが形成されている。又、頂面3bの周縁には垂下周壁
3cを垂設している。成形型1Aの成形キャビティS
は、図2に示した様に上型3の凹入形状部3aの内側面
の下半部分と、下型2の内側面の下半部分との間に形成
させている。そして、頂面3bの下面と、凹入形状部3
aの外周面3dの上半部分とが夫々下型2との型合わせ
面となる。
い被せられる形状を備えている。この上型3には、トレ
ー状をした下型2の内側に落とし込ませる凹入形状部3
aが形成されている。又、頂面3bの周縁には垂下周壁
3cを垂設している。成形型1Aの成形キャビティS
は、図2に示した様に上型3の凹入形状部3aの内側面
の下半部分と、下型2の内側面の下半部分との間に形成
させている。そして、頂面3bの下面と、凹入形状部3
aの外周面3dの上半部分とが夫々下型2との型合わせ
面となる。
【0009】図2の様に成形型1Aを型閉じすると、下
型2の外周面2cと、この面から所定間隔を隔てて対向
する上型3の垂下周壁3cと、下側の環状パッキン5及
び上側の環状パッキン6とに包囲された環状シール間隙
4Aが形成される。この環状シール間隙4Aの横断面
は、その縦幅Yが横幅Xよりかなり広い、縦長の長方形
をなしている。この様な環状シール間隙4Aを設けた減
圧シール部4は、その幅寸法D2(図2参照)を、約1
0cmに納めることが出来た。そして、下型2の面取状
斜面2dと上型3の内側面との間に生じた環状の隙間は
吸引ポート7となり、この吸引ポート7は、通気路(ピ
ンチオフ)8を介して成形キャビティSに連通させてい
る。尚、図1に示した様に下型2の外周面2cから突出
している環状パッキン5の突出長さLは、上記横幅Xよ
り所定長さだけ長くしている。
型2の外周面2cと、この面から所定間隔を隔てて対向
する上型3の垂下周壁3cと、下側の環状パッキン5及
び上側の環状パッキン6とに包囲された環状シール間隙
4Aが形成される。この環状シール間隙4Aの横断面
は、その縦幅Yが横幅Xよりかなり広い、縦長の長方形
をなしている。この様な環状シール間隙4Aを設けた減
圧シール部4は、その幅寸法D2(図2参照)を、約1
0cmに納めることが出来た。そして、下型2の面取状
斜面2dと上型3の内側面との間に生じた環状の隙間は
吸引ポート7となり、この吸引ポート7は、通気路(ピ
ンチオフ)8を介して成形キャビティSに連通させてい
る。尚、図1に示した様に下型2の外周面2cから突出
している環状パッキン5の突出長さLは、上記横幅Xよ
り所定長さだけ長くしている。
【0010】上型3には、凹入形状部3aの底面部分に
樹脂原料の注入口9を設けている。又、頂面3bには吸
引ポート7に連通する吸引口10を設け、更に、垂下周
壁3cには、シール間隙4Aに連通する吸引口11を設
けている。此等3つの口には夫々配管用継手を取着して
いる。
樹脂原料の注入口9を設けている。又、頂面3bには吸
引ポート7に連通する吸引口10を設け、更に、垂下周
壁3cには、シール間隙4Aに連通する吸引口11を設
けている。此等3つの口には夫々配管用継手を取着して
いる。
【0011】図3は、成形型1Aを減圧装置70と原料
供給部80に接続した状態を示している。上型3の注入
口9には、原料供給部80から延びる原料配管81の末
端が接続され、成形キャビティSに連通する吸引口10
には、減圧装置70から延びる吸引用負圧配管72の末
端が接続される。この吸引負圧配管72には、樹脂トラ
ップ90を介在させて、成形キャビティSから溢れ出た
過剰の樹脂原料を捕捉する様にしている。又、環状シー
ル間隙4Aに連なる吸引口11には、減圧装置70から
延びる型締用負圧配管71の末端が接続される。
供給部80に接続した状態を示している。上型3の注入
口9には、原料供給部80から延びる原料配管81の末
端が接続され、成形キャビティSに連通する吸引口10
には、減圧装置70から延びる吸引用負圧配管72の末
端が接続される。この吸引負圧配管72には、樹脂トラ
ップ90を介在させて、成形キャビティSから溢れ出た
過剰の樹脂原料を捕捉する様にしている。又、環状シー
ル間隙4Aに連なる吸引口11には、減圧装置70から
延びる型締用負圧配管71の末端が接続される。
【0012】次に、上記構成の作用を説明する。成形型
1Aを使って、FRP製の成形製品を作るには、先ず、
下型2の内底面に所定量のガラス繊維を敷き詰めたう
え、下型2に上型3を被せて行くと、先ず上型3の垂下
周壁3cの先端が、円環板状をした下側の環状パッキン
5に当たって、図2に示した様に環状パッキン5の先端
側を、その原形復元力に抗して下向きに屈曲変形させ
る。続いて、上型3の頂面3bが型の重みで下型2の頂
面2bに設けた環状パッキン6に当接されて、シール間
隙4Aは此等両環状パッキン5,6によって閉ざされた
状態になる。この状態で、図3に示した様に上型3の注
入口9を原料配管81に接続し、吸引口10及び11を
型締用負圧配管71及び注入用負圧配管72に接続す
る。次いで、減圧装置70を作動せてシール間隙4A内
の空気を吸引すると、減圧されたシール間隙4Aと大気
との差圧により上型3と下型2とが互いに吸着されて、
成形型1Aは確実に型締される。
1Aを使って、FRP製の成形製品を作るには、先ず、
下型2の内底面に所定量のガラス繊維を敷き詰めたう
え、下型2に上型3を被せて行くと、先ず上型3の垂下
周壁3cの先端が、円環板状をした下側の環状パッキン
5に当たって、図2に示した様に環状パッキン5の先端
側を、その原形復元力に抗して下向きに屈曲変形させ
る。続いて、上型3の頂面3bが型の重みで下型2の頂
面2bに設けた環状パッキン6に当接されて、シール間
隙4Aは此等両環状パッキン5,6によって閉ざされた
状態になる。この状態で、図3に示した様に上型3の注
入口9を原料配管81に接続し、吸引口10及び11を
型締用負圧配管71及び注入用負圧配管72に接続す
る。次いで、減圧装置70を作動せてシール間隙4A内
の空気を吸引すると、減圧されたシール間隙4Aと大気
との差圧により上型3と下型2とが互いに吸着されて、
成形型1Aは確実に型締される。
【0013】次いで、吸引ポート7内の空気を減圧装置
70によって吸引すると、通気路8を介してこの吸引ポ
ート7に連通された成形キャビティSも減圧される。こ
の状態で原料供給部80を作動させ、狭くて然もガラス
繊維が配置されている為に流通抵抗が大きい成形キャビ
ティS内に、注入口9から液状の樹脂原料を圧入する
と、可撓性の有る上型3が一時的に上方に膨出する。そ
の為、成形キャビティSの内容積が増大して速やかに注
入を終えることが出来る。そして、樹脂原料の注入圧及
び型締圧が低くて足りる様になる。注入を終えた直後に
注入口9が閉ざされて、膨出した上型3は大気圧及び真
空吸引力によって次第に原形に復帰し、成形キャビティ
S内への樹脂原料の充填は気泡が残存しない状態で完了
する。
70によって吸引すると、通気路8を介してこの吸引ポ
ート7に連通された成形キャビティSも減圧される。こ
の状態で原料供給部80を作動させ、狭くて然もガラス
繊維が配置されている為に流通抵抗が大きい成形キャビ
ティS内に、注入口9から液状の樹脂原料を圧入する
と、可撓性の有る上型3が一時的に上方に膨出する。そ
の為、成形キャビティSの内容積が増大して速やかに注
入を終えることが出来る。そして、樹脂原料の注入圧及
び型締圧が低くて足りる様になる。注入を終えた直後に
注入口9が閉ざされて、膨出した上型3は大気圧及び真
空吸引力によって次第に原形に復帰し、成形キャビティ
S内への樹脂原料の充填は気泡が残存しない状態で完了
する。
【0014】この実施例の場合は、成形型1Aへの樹脂
原料の注入開始時から完全に充填し終える迄に約15
分、そして、脱型出来る状態に硬化する迄に約60分掛
かった。つまり、一成形サイクルの所要時間の略3/4
が樹脂原料の硬化待ち時間で占められてしまうことにな
る。従って、鋳込成形装置全体の稼働率を上げて生産性
を高めるには、数多くの成形型1Aを用意して置き、こ
の硬化待ち時間を利用して待機する別の成形型への樹脂
原料の注入・充填を行い、鋳込成形装置と作業者が共に
効率良く働く様にする必要がある。それには、多数個の
成形型1Aを並べて置けるだけの、広い作業床面積が必
要になる。
原料の注入開始時から完全に充填し終える迄に約15
分、そして、脱型出来る状態に硬化する迄に約60分掛
かった。つまり、一成形サイクルの所要時間の略3/4
が樹脂原料の硬化待ち時間で占められてしまうことにな
る。従って、鋳込成形装置全体の稼働率を上げて生産性
を高めるには、数多くの成形型1Aを用意して置き、こ
の硬化待ち時間を利用して待機する別の成形型への樹脂
原料の注入・充填を行い、鋳込成形装置と作業者が共に
効率良く働く様にする必要がある。それには、多数個の
成形型1Aを並べて置けるだけの、広い作業床面積が必
要になる。
【0015】そこで、成形型1Aは、その床占有面積が
極力小さくなる様に作ることが望まれる。この観点から
すると、前述した様に、先願発明による成形型では、ト
レー状をして底面積が1m×1mの成形製品を作る成形
型50の床占有面積は、製品面積の略2倍近い約2m2
にもなってしまう。それに対して、これと同じ成形製品
を作る為の、この実施例の成形型1Aの占有床面積は約
1.2m2と遥かに少なく、成形工場の作業床面積の多
くの部分を占める、硬化待ち中の成形型の置き場所は、
先願発明の成形型を使う場合に比べて略60%の広さで
足りる様になる。従って、土地の価格が高騰している市
街地やその近郊に立地している工場の場合には、本発明
の成形型1Aを使用することによって、極めて大きな経
済的利益を受けることが出来る。
極力小さくなる様に作ることが望まれる。この観点から
すると、前述した様に、先願発明による成形型では、ト
レー状をして底面積が1m×1mの成形製品を作る成形
型50の床占有面積は、製品面積の略2倍近い約2m2
にもなってしまう。それに対して、これと同じ成形製品
を作る為の、この実施例の成形型1Aの占有床面積は約
1.2m2と遥かに少なく、成形工場の作業床面積の多
くの部分を占める、硬化待ち中の成形型の置き場所は、
先願発明の成形型を使う場合に比べて略60%の広さで
足りる様になる。従って、土地の価格が高騰している市
街地やその近郊に立地している工場の場合には、本発明
の成形型1Aを使用することによって、極めて大きな経
済的利益を受けることが出来る。
【0016】又、先願発明では、横幅の広い減圧シール
部60を周縁部に突設した成形型50が変形しない様
に、型周縁部には補強材を包埋させて厚肉構造にしてい
るので、熟練した型製作技術を要し、又、余分の資材と
労力とを要していた。それに対して、本発明による成形
型1Aの減圧シール部4は、同じ平面積を有する製品を
作る為の先願発明の成形型50の減圧シール部60に比
べて、前述の様にその横幅が略1/3と狭くて足り、然
も、その横断面が樋形乃至箱形形状になっている為、成
形型1A全体の構造強度を高める補強用フレームの如き
役割も果している。従って、成形型の周縁部を殊更に補
強する手間と経費が省ける。
部60を周縁部に突設した成形型50が変形しない様
に、型周縁部には補強材を包埋させて厚肉構造にしてい
るので、熟練した型製作技術を要し、又、余分の資材と
労力とを要していた。それに対して、本発明による成形
型1Aの減圧シール部4は、同じ平面積を有する製品を
作る為の先願発明の成形型50の減圧シール部60に比
べて、前述の様にその横幅が略1/3と狭くて足り、然
も、その横断面が樋形乃至箱形形状になっている為、成
形型1A全体の構造強度を高める補強用フレームの如き
役割も果している。従って、成形型の周縁部を殊更に補
強する手間と経費が省ける。
【0017】更に、先願発明の成形型50では、型合わ
せ面がずれ動くのを防ぐ為に、型の位置決ピンとピン孔
を上下両型50A,50Bの夫々の複数箇所に設ける手
間が掛かっていた。然し、この実施例の成形型1Aで
は、下型2と上型3との夫々の周縁部は、上下方向に互
いに嵌合する凹凸形状を備えているので、位置決ピンと
ピン孔を設ける厄介な労力と付属部品を省くことが出来
る。
せ面がずれ動くのを防ぐ為に、型の位置決ピンとピン孔
を上下両型50A,50Bの夫々の複数箇所に設ける手
間が掛かっていた。然し、この実施例の成形型1Aで
は、下型2と上型3との夫々の周縁部は、上下方向に互
いに嵌合する凹凸形状を備えているので、位置決ピンと
ピン孔を設ける厄介な労力と付属部品を省くことが出来
る。
【0018】図4は、別の実施例の成形型1Bの要部を
示している。上記実施例との相異点は、下側の環状パッ
キンの形状を変え、下型2の形状も部分修正した処にあ
る。この実施例の環状パッキン5Aは、横断面を中空の
扇形(図の破線部分参照)に形成している。そして、下
型2の下縁に外向きに周設したフランジ部に載せた環状
パッキン5Aに、上型3の垂下周壁3cの下端面が当接
されると、環状パッキン5Aはその原型復元力に抗して
図示の様に上下両型2,3間で圧縮変形されてパッキン
としての役割を確実に果す。
示している。上記実施例との相異点は、下側の環状パッ
キンの形状を変え、下型2の形状も部分修正した処にあ
る。この実施例の環状パッキン5Aは、横断面を中空の
扇形(図の破線部分参照)に形成している。そして、下
型2の下縁に外向きに周設したフランジ部に載せた環状
パッキン5Aに、上型3の垂下周壁3cの下端面が当接
されると、環状パッキン5Aはその原型復元力に抗して
図示の様に上下両型2,3間で圧縮変形されてパッキン
としての役割を確実に果す。
【0019】尚、上記各実施例に於いて、細部の構造は
適宜に設計変更しても発明の目的は達成される。例え
ば、成形キャビティSの形状は勿論トレー状に限られ
ず、液状の樹脂原料を注入させ得る形状を備える限り、
その形状は任意に決めればよい。そして、環状パッキン
5,6の形状や個数、そして配置箇所は図示に限られ
ず、上型3に取着してもよい。又、成形キャビティS内
の樹脂原料の流通抵抗が少ない場合には、上型3は必ず
しも可撓性材料で作る必要はない。
適宜に設計変更しても発明の目的は達成される。例え
ば、成形キャビティSの形状は勿論トレー状に限られ
ず、液状の樹脂原料を注入させ得る形状を備える限り、
その形状は任意に決めればよい。そして、環状パッキン
5,6の形状や個数、そして配置箇所は図示に限られ
ず、上型3に取着してもよい。又、成形キャビティS内
の樹脂原料の流通抵抗が少ない場合には、上型3は必ず
しも可撓性材料で作る必要はない。
【0020】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな様に本願発
明による鋳込成形用の成形型は、本願出願人の先願発明
に係る、真空吸引力により、樹脂原料の注入と型締とを
行える様にする減圧シール部を、型合わせ面に周設した
ものに於いて、減圧シール部の偏平なシール間隙の向き
を従来の水平向きから縦向きに改め、減圧シール部の横
幅を大幅に狭められる様にしたことによって、以下に列
挙した如く製品のコスト低減に大きく寄与する様様の効
果が得られる。 a) 成形型による床占有面積を大幅に縮小出来るの
で、樹脂原料を充填した成形型を樹脂が硬化し終える迄
型閉じしたまま放置することを要する、反応硬化性合成
樹脂を鋳込成形する場合には、単位作業床面当たりの、
硬化待ち成形型の収容個数を大幅に増やせるので、その
分、狭い工場で足りる様になり、設備投資額を顕著に節
減出来る。 b) 成形型がコンパクト化し、又簡易化した分、型作
成に要する資材や労力を節減出来、その分、成形型を安
価・迅速に作れる。 c) 又、小型・軽量化した成形型の取り扱いを能率的
に行える様になる。 d) 減圧シール部の横幅を大幅に狭められるので、こ
の部分を補強構造にする為の、高度の型製作技術も不要
化する。 e) 更に、減圧シール部の凹凸形状が、型合わせ面の
ずれを防ぐ役割を果すので、従来の型の様に、位置決ピ
ンとピン孔を設ける余分の手間と経費が省ける。
明による鋳込成形用の成形型は、本願出願人の先願発明
に係る、真空吸引力により、樹脂原料の注入と型締とを
行える様にする減圧シール部を、型合わせ面に周設した
ものに於いて、減圧シール部の偏平なシール間隙の向き
を従来の水平向きから縦向きに改め、減圧シール部の横
幅を大幅に狭められる様にしたことによって、以下に列
挙した如く製品のコスト低減に大きく寄与する様様の効
果が得られる。 a) 成形型による床占有面積を大幅に縮小出来るの
で、樹脂原料を充填した成形型を樹脂が硬化し終える迄
型閉じしたまま放置することを要する、反応硬化性合成
樹脂を鋳込成形する場合には、単位作業床面当たりの、
硬化待ち成形型の収容個数を大幅に増やせるので、その
分、狭い工場で足りる様になり、設備投資額を顕著に節
減出来る。 b) 成形型がコンパクト化し、又簡易化した分、型作
成に要する資材や労力を節減出来、その分、成形型を安
価・迅速に作れる。 c) 又、小型・軽量化した成形型の取り扱いを能率的
に行える様になる。 d) 減圧シール部の横幅を大幅に狭められるので、こ
の部分を補強構造にする為の、高度の型製作技術も不要
化する。 e) 更に、減圧シール部の凹凸形状が、型合わせ面の
ずれを防ぐ役割を果すので、従来の型の様に、位置決ピ
ンとピン孔を設ける余分の手間と経費が省ける。
【図1】本発明の一実施例を示す、上型を下型から離し
た状態の縦断面図である。
た状態の縦断面図である。
【図2】同上、型閉じした状態の縦断面図である。
【図3】同上、成形型を、原料供給部と減圧装置とに夫
々接続した状態を示す見取図である。
々接続した状態を示す見取図である。
【図4】本発明の他の実施例を示すもので、減圧シール
部の近傍の縦断面図である。
部の近傍の縦断面図である。
【図5】従来例を示す、図3相当図である。
【図6】同上、減圧シール部の近傍の拡大縦断面図であ
る。
る。
1A,1B 成形型 S 成形キャビティ 2 下型 3 上型 4 減圧シール部 4A 環状シール間隙 5,5A,6 環状パッキン 7 吸引ポート 8 通気路 9 注入口 10,11 吸引口 50 成形型 50A 上型 50B 下型 51 成形キャビティ 52 真空吸引溝 53 注入口 60 減圧シール部 61 環状シール間隙 62 補強材 70 減圧装置 71 型締用負圧配管 72 注入用負圧配管 80 原料供給部 81 原料配管 90 樹脂トラップ
Claims (2)
- 【請求項1】 真空吸引力を利用して、液状の樹脂原料
を成形キャビティに充填し、且つ型締を行う様に構成さ
れており、型合わせ面に型締用の減圧シール部を周設し
たものに於いて、 前記減圧シール部4は、 下型2の外周面2cと、上型3の周縁部を下向きに延長
させて設けた垂下周壁3cとの間に形成されて、その縦
幅Yが横幅Xより広い環状シール間隙4Aと、 前記下型2又は上型3に周設されて、前記環状シール間
隙4Aを気密にシールする環状パッキン5,6とを備
え、 成形キャビティSの周縁部と前記環状シール部4Aとの
間の型合わせ面には、前記成形キャビティSに連通する
吸引ポート7を周設し、 前記環状シール間隙4A及び前記吸引ポート7を夫々減
圧装置50に接続させる吸引口10及び11と、前記成
形キャビティSへの樹脂原料の注入口9とを設けたこと
を特徴とする鋳込成形用の成形型。 - 【請求項2】 前記下型2は剛性材料で作られ、前記上
型3は可撓性材料で作られていることを特徴とする請求
項1項記載の鋳込成形用の成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21566992A JP3174635B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 鋳込成形用の成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21566992A JP3174635B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 鋳込成形用の成形型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631756A true JPH0631756A (ja) | 1994-02-08 |
JP3174635B2 JP3174635B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=16676211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21566992A Expired - Fee Related JP3174635B2 (ja) | 1992-07-20 | 1992-07-20 | 鋳込成形用の成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174635B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014067682A1 (de) * | 2012-10-29 | 2014-05-08 | Kraussmaffei Technologies Gmbh | Verfahren zur herstellung von verbundmaterial-bauteilen aus kunststoff durch hochdruck-harztransferpressen und zugehöriges hochdruck-harztransferpressen-werkzeug |
-
1992
- 1992-07-20 JP JP21566992A patent/JP3174635B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014067682A1 (de) * | 2012-10-29 | 2014-05-08 | Kraussmaffei Technologies Gmbh | Verfahren zur herstellung von verbundmaterial-bauteilen aus kunststoff durch hochdruck-harztransferpressen und zugehöriges hochdruck-harztransferpressen-werkzeug |
JP2015533352A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-11-24 | クラウスマッファイ テクノロジーズ ゲーエムベーハーKraussMaffei Technologies GmbH | 高圧樹脂トランスファ成形によってプラスチックから複合材構成部材を製造する方法および付属の高圧樹脂トランスファ成形用金型 |
US9505181B2 (en) | 2012-10-29 | 2016-11-29 | Krausmaffei Technologies Gmbh | Method for producing composite material components made of plastic by a process of high-pressure resin transfer molding and pertaining tool for high-pressure resin transfer molding |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3174635B2 (ja) | 2001-06-11 |
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---|---|---|---|
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