JPH06317462A - 受光素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 早い時間間隔の画像信号が取り出せ、フルフ
レームシャッターが切れること。 【構成】 ２次元インターライン受光素子で、１本のＣ
ＣＤインターライン転送路と、１本以上のインターライ
ンメモリを設けるか、複数本のＣＣＤインターライン転
送路と、必要時１本以上のインターラインメモリを設け
るもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通常のビデオ信号を出
力しているにもかかわらず、それの周期より早い時間間
隔の、画像データ信号を取り込むことができ、またイン
タレース画像データ信号を出力しているにもかかわらず
電子的フルフレームシャッターをかけることができるる
機能を、有するものである。

【０００２】

【従来の技術】高速度撮影カメラを用い早い周期の画像
信号を取り込み、同じ周期で画像データ信号を出力する
ものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の、２次元インタ
ーライン転送型受光素子においては、１垂直同期信号期
間にインタレース走査の一方のフィールド信号のみしか
ＣＣＤインターライン転送路に記憶されなかった。これ
では、フィールド周期より早い周期の画像データを取り
込むことが、できない。また、ノンインタレース走査の
場合も、同様である。

【０００４】本発明は、上記の点に鑑み提供したもので
あって、フィールド／フレーム周期の期間中、異なる任
意時間の複数画像データ信号を、複数本のＣＣＤインタ
ーライン転送路や、インターラインメモリに記憶し、順
次読みだそうとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、２次元インタ
ーライン転送型受光素子において、ＣＣＤインターライ
ン転送路を１本または複数本、必要とあればインターラ
インメモリを１本または複数本設け、複数の画像データ
信号を、ＣＣＤインターライン転送路または、インター
ラインメモリに記憶する手段を備えている。

【０００６】

【作用】本発明によれば、インタレース走査の場合フィ
ールド周期、ノンインタレース走査の場合フレーム周期
それぞれと無関係に、それらの周期より早い時間間隔で
任意の時刻の画像データ信号を、複数記憶できる。それ
故たとえば、各周期と非同期に高速度で動く物体等があ
っても、２枚以上の画像信号として捕らえることがで
き、その画像間距離を演算すれば、移動物体等のスピー
ドを算出することができる。

【０００７】また、本受光素子を使用すると、インタレ
ース走査をを行い少なくとも２本のＣＣＤインターライ
ン転送路に奇数フィールドおよび偶数フィールドの画像
データ信号を、同時に任意の時刻に記憶できる。この記
憶した、同時刻フルフレームのシャッターを切った画像
データ信号は、通常のインタレース画像出力タイミング
信号で出力できるため、特別なモニターＴＶや、画像処
理装置がなくとも、同時刻フルフレームシャッターを実
現できる電子式ビデオカメラが製作可能となる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例図面を参照し説明す
る。本発明によれば、一枚分の画像データ信号を記憶
し、同様のタイミングで一枚分の画像信号を出力するの
でなく、一枚分の画像信号を出力しているときに、更に
一枚分または、複数校の画像データ信号をＣＣＤインタ
ーライン転送路または、インターラインメモリに、記憶
することができる。

【０００９】また、インタレース読み出しで電子シャッ
タ−をかけた場合、奇数フィールドと偶数フィールドの
画像データは、一般にフィールド周期の時間差がある。
本発明は、かかる時間差を本質的になくすことができ
る。

【００１０】図１（ａ）のように、インターライン転送
型受光素子で例えば、２つのａＣＣＤインターライン転
送路と、ｂＣＣＤインターライン転送路を設ける。

【００１１】このインターライン転送型受光素子で電子
シャッターをかけ希望する時間の、画像データ信号を、
奇数フィールド側の受光素子画像データは、例えばａＣ
ＣＤインターライン転送路に、偶数フィールド側の受光
素子画像データは反対側のｂＣＣＤインターライン転送
路へ同時に、それぞれ転送し、必要な出力タイミングで
それぞれ読み出せばよい。

【００１２】本例では、比較的短いシャッター時間で問
題は発生しないが、比較的長いシャッター時間では、次
のフレーム用画像データ信号を記憶できないという問題
が、発生する。

【００１３】この対策としては、ＣＣＤインターライン
転送路または、インターラインメモリを、追加すればよ
い。またこの追加は、さらに多くの画像データ信号を、
記憶する場合にも必要である。ＣＣＤインターライン転
送路は、受光部より電荷を転送され垂直転送できること
の外、ＣＣＤインターライン転送路やインターラインメ
モリ部に電荷を、転送することができるものである。

【００１４】ノンインタレース専用受光素子とするな
ら、図１（ｂ）の構成でもよい。ここでは４段の転送図
を示したが、複数であれば何段でもよい。

【００１５】図２に、インターラインメモリの例を示
す。インターラインメモリは、受光部またはインターラ
インメモリより、電荷を転送されることができ、さらに
インターラインメモリは、インターラインメモリまたは
ＣＣＤインターライン転送部に電荷を、転送することが
できるものである。

【００１６】

【発明の効果】本発明によれば、２次元インターライン
転送型受光素子において、複数本のＣＣＤインターライ
ン転送路や、インターラインメモリを設けたものである
から、インタレース走査時はフィールド周期、ノンイン
タレース走査時はフレーム周期より早い時間の画像デー
タ信号を記憶し、通常のフィールドもしくはフレーム周
期で、記憶した画像データ信号を読み出すことが出来
る。

【００１７】また、インタレース走査で、奇数フィール
ドと偶数フィールドの画像データ信号が、同じ時刻に取
り込めるため、出力映像データタイミング信号はインタ
レースしているにもかかわらず、電子的フルフレームシ
ャッター画像データ信号を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の概略構成図である。

【図２】本発明の実施例の概略構成図である。

【符号の説明】

１ 受光素子 ２ １画素（１ピクセル） ３ 受光部 ４ ＣＣＤインターライン転送路 ５ ＣＣＤインターライン転送路 または インターラ
インメモリ ６ インターラインメモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２次元インターライン転送型受光素子に
   おいて、それぞれ、１本または複数本のＣＣＤインター
   ライン転送路や、インターラインメモリを設けることを
   特徴とする受光素子。