JPH0631646B2 - 電磁弁の電気回路 - Google Patents

電磁弁の電気回路

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JPH0631646B2
JPH0631646B2 JP2975886A JP2975886A JPH0631646B2 JP H0631646 B2 JPH0631646 B2 JP H0631646B2 JP 2975886 A JP2975886 A JP 2975886A JP 2975886 A JP2975886 A JP 2975886A JP H0631646 B2 JPH0631646 B2 JP H0631646B2
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▲吉▼夫 白井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気信号により流体の通路を開閉制御する電
磁弁およびその電気回路に関する。本発明は自動車のク
ラッチおよび変速機の制御その他の極めて高い信頼性を
必要とする制御系に利用するに適する。
〔概要〕
本発明は、電気信号により流体の通路を開閉制御する電
磁弁において、 駆動コイルを2本の導線により構成し、このうち1本の
導線にのみ駆動電流を供給し、駆動電流に異常が検出さ
れたときに、この駆動電流を供給する導線を他方の導線
に切換えることにより、 駆動コイルに故障が発生しても直ちに弁を制御すること
が不能にならないようにしたものである。
〔従来の技術〕
マイクロプロセッサを含むプログラム方式の自動制御手
段が、簡単かつ安価に適用されるようになったため、従
来機械手段によっていた自動車のクラッチ制御や変速機
制御などをプログラム制御できるようになった。
この場合、プログラムからの電気信号を電磁弁によって
流体の作動圧の変化に変換するため、電磁弁は信頼性の
高いものが必要とされる。
電磁弁の異常発生については、流体関係の場合は何らか
の予兆現象があるためその対応措置をとることは容易で
あるが、駆動コイルの断線のように突発的に起こるもの
は、上記のような対応措置をとることができず、このた
めクラッチ部や変速部にはこれに対応するためそれぞれ
の部分に手動による操作手段を併設するなどの設計が必
要であった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記のような操作手段は、複雑な機構を必要と
し、かつ駆動コイル断線時に自動車を最寄りの場所に運
転する応急的なものにすぎない欠点がある。
本発明はこの欠点を解決して、電磁弁の駆動コイルが断
線しても、直ちに補助の駆動コイルに切換えて一応正常
な運転を行うことのできる電磁弁の電気回路を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、磁性コアと、この磁性コアに巻かれた駆動コ
イルと、上記磁性コアに発生する磁力により変位する弁
とを備えた電磁弁において、 上記駆動コイルは2本の導線が重ねて巻かれた構成であ
り、供給される駆動電流を上記2本の導線のいずれか一
方に接続する接続回路と、上記駆動電流の異常を検出す
る異常検出回路とを備え、 上記接続回路には、この異常検出回路で異常が検出され
たとき、駆動電流の接続を他方の導線に切換える切換回
路を含み、上記異常検出回路は、2本の導線のうちの駆
動電流が接続されていない方の導線に誘導される電流が
異常であることを検出する回路を含むことを特徴とす
る。
異常検出回路は、切換回路が作動した後も異常検出出力
を送出しつづける構成であることが好ましい。
〔作 用〕
電磁弁の駆動コイルを2本の導線が重ねて巻かれた構成
としておき、そのうちの1本に常時この電磁弁の駆動電
流を接続する。他の導線に例えば誘導電流検出手段を接
続する。上記常時駆動電流が流れる導線の異常を検出
し、異常が発生した場合は、上記他の導線に駆動電流の
接続を切換えることにより、駆動コイルに異常が発生し
ても電磁弁の動作を断続して行うことができる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を図面によって説明する。
図は上記実施例のブロック構成図である。本図におい
て、電磁弁1の磁性コア1Aには駆動コイル1Bが巻回
されており、駆動回路2より送出される駆動電流により
生起される磁場で、アマチュアICがスピンドル1Dを
介し、弁1Eをばね1Fに抗して押し下げ、所定の流体
通路を構成する。
ここに本発明の特徴とするところは、上記駆動コイル1
Bは2本の導線A、Bが重ねて磁性コア1Aに巻回され
ており、駆動回路2より送出される駆動電流を上記導線
AまたはBの何れかに接続する接続切換回路3と、上記
駆動電流の異常を検出する異常検出回路4とを備えたこ
とにある。
さらに、異常検出回路4は導線Aに流れる駆動電流によ
って、駆動電流が直接流れていない導線Bに発生する誘
導電流の異常により、導線Aの異常を検出するものであ
る。この異常検出回路4の検出した導線Aが異常である
旨の指令により、上記接続切換回路3が転換し駆動電流
が導線Bに接続されたのちも、保持回路5により異常表
示出力端子6に導線Aの異常表示出力を送出することに
ある。符号7は導線Bに断線を生じたことを表示する導
線B断線表示出力端子である。
異常検出回路4は、抵抗器8から到来する誘導電流が、
駆動回路2から到来する信号に同期し、所定値以上であ
ることを検出する回路と、導線Bの断線異常を検出する
ために、抵抗器8に微弱な試験電流を供給し、この試験
電流が所定値以上であることを検知する回路とを含む。
電磁弁1の駆動コイル1Bが正常のとき、すなわち導線
Aに異常が生じていないとき、駆動回路2の送出する駆
動電流は接続切換回路3により、導線Aに接続され、電
磁弁1は所定の動作を行う。この際導線Aを流れる駆動
電流の誘導電流が導線Bに生起されるので、この誘導電
流は抵抗器8を介して異常検出回路4により検出され、
導線Aが正常であることを確認する。
異常検出回路4は、上記のように導線Aが正常である間
でかつ駆動回路2より駆動電流が送出されないとき、微
弱な試験電流を抵抗器8を介して導線Bに送出する。導
線Bに断線が生じていなければ、この試験電流は所定の
値を保持するので、導線Bの断線の有無が検出される。
導線Aが断線した場合、駆動回路2より駆動電流のため
の電圧が導線Aに対して送出されるが、このとき導線B
には誘導電流が発生しないので、導線Aが断線したこと
が検知され、異常検出回路4は保持回路5を介して接続
切換回路3に指令を与え、駆動電流を導線Bに接続する
ように切換える。
このとき保持回路5は導線Aが異常である旨の表示出力
を異常表示出力端子6に送出する。
以上説明したように、本実施例による導線Aと導線Bと
の接続の切換えは瞬時に行われるので、制御系の動作を
とりあえず断続することができ、電磁弁の故障に伴う大
きい弊害を及ぼさない。
しかし、異常表示出力端子6の出力により運転者は導線
Aが断線し電磁弁に異常が発生していることを確認する
ので、部品交換を行うなどそれぞれの状況下で最適の処
置を行うための時間的余裕を持つことができる。
導線B断線表示出力端子7の出力により、運転者が導線
Bの断線を認識した場合も同様である。
上記例は自動車のクラッチ制御用として説明したが、本
発明は自動車以外の高い信頼性を必要とする電磁弁を含
む装置に広く利用することができる。
〔発明の効果〕 本発明によれば、電磁弁に発生する異常現象のうちで、
制御系の運転にも最も大きな影響を与える駆動コイルの
導線の断線に対して、直ちに運転不能となることなく制
御系の運転を断続できる。したがって本発明の電磁弁を
きわめて高い信頼性を有する。さらに実用上はフェール
セーフに伴う各種回路を省略できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明一実施例のブロック構成図。 1……電磁弁、1A……磁性コア、1B……駆動コイ
ル、1C……アマチャア、1D……スピンドル、1E…
…弁、1F……ばね、2……駆動回路、3……接続切換
回路、4……異常検出回路、5……保持回路、6……異
常表示出力端子、7……導線B断線表示出力端子、8…
…抵抗器。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性コアと、この磁性コアに巻かれた駆動
    コイルと、上記磁性コアに発生する磁力により変位する
    弁とを備えた電磁弁において、 上記駆動コイルは2本の導線が重ねて巻かれた構成であ
    り、 供給される駆動電流を上記2本の導線のいずれか一方に
    接続する接続回路と、 上記駆動電流の異常を検出する異常検出回路と を備え、 上記接続回路には、この異常検出回路で異常が検出され
    たとき、駆動電流の接続を他方の導線に切換える切換回
    路を含み、 上記異常検出回路は、2本の導線のうちの駆動電流が接
    続されていない方の導線に誘導される電流が異常である
    ことを検出する回路を含む ことを特徴とする電磁弁の電気回路。
  2. 【請求項2】異常検出回路は、切換回路が作動した後も
    異常検出出力を送出しつづける構成である特許請求の範
    囲第(1)項に記載の電磁弁の電気回路。
JP2975886A 1986-02-12 1986-02-12 電磁弁の電気回路 Expired - Lifetime JPH0631646B2 (ja)

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JPS62188875A JPS62188875A (ja) 1987-08-18
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「コンピュータ方式の設計」(廣済堂産業出版株式会社.1984.2.20)p.110〜111

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