JPH06316159A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH06316159A
JPH06316159A JP3258549A JP25854991A JPH06316159A JP H06316159 A JPH06316159 A JP H06316159A JP 3258549 A JP3258549 A JP 3258549A JP 25854991 A JP25854991 A JP 25854991A JP H06316159 A JPH06316159 A JP H06316159A
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styrene
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Motoo Tasaka
素男 田坂
Kunihiko Haneda
邦彦 羽田
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発色感度が非常に優れ、ドット再現性も良好
であり、しかも層ハガレに対しても優れた感熱記録材料
を提供する。 【構成】 支持体と感熱発色層との間にプラスチック球
状中空粒子を主成分とし、バインダーとしてガラス転移
点が−25〜−55℃のスチレン−ブタジエン系共重合
体を用いたアンダー層を設けたことを特徴とする感熱記
録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感熱記録材料に関し、更
に詳しくは、支持体と感熱発色層との間にアンダーコー
ト層を設けることにより諸特性を改善した感熱記録材料
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、情報の多様化並びに増大、省資
源、無公害化等の社会の要請に伴って情報記録分野にお
いても種々の記録材料が研究・開発され実用に供されて
いるが、中でも感熱記録材料は、(1)単に加熱するだ
けで発色画像が記録され煩雑な現像工程が不要であるこ
と、(2)比較的簡単でコンパクトな装置を用いて記録
できること、更に得られた記録材料の取扱いが容易で維
持費が安価であること、(3)支持体として紙が用いら
れる場合が多く、この際には支持体コストが安価である
のみでなく、得られた記録材料の感触も普通紙に近いこ
と等の利点故に、コンピューターのアウトプット、電卓
等のプリンター分野、医療計測用のレコーダー分野、低
並びに高速ファクシミリ分野、自動券売機分野、感熱複
写分野、POSシステムのラベル分野等において広く用
いられている。
【0003】上記感熱記録材料は、通常、紙、合成紙又
は合成樹脂フィルム等の支持体上に、加熱によって発色
反応を起し得る発色成分含有の感熱発色層液を塗布・乾
燥することにより製造されており、このようにして得ら
れた感熱記録材料は熱ペン又は熱ヘッドで加熱すること
により発色画像が記録される。このような感熱記録材料
の従来例としては、例えば特公昭43−4160号公報
又は特公昭45−14039号公報開示の感熱記録材料
が挙げられるが、このような従来の感熱記録材料は、例
えば熱応答性が低く、高速記録の際充分な発色濃度が得
られなかった。そして、かかる欠点を改善する方法とし
て、例えば特開昭49−38424号公報にはアセトア
ミド、ステアロアミド、m−ニトロアニリン、フタル酸
ジニトリル等の含窒素化合物を、特開昭52−1067
46号公報にはアセト酢酸アニリドを、特開昭53−1
1036号公報にはN,N−ジフェニルアミン誘導体、
ベンズアミド誘導体、カルバゾール誘導体を、特開昭5
3−39139号公報には、アルキル化ビフェニル、ビ
フェニルアルカンを、特開昭56−144193号公報
にはp−ヒドロキシ安息香酸エステル誘導体を、それぞ
れ含有させることによって高速化、高感度化をはかる方
法が開示されているが、いずれの方法によっても充分な
満足のいく結果が得られていないのが現状であった。ま
た、他の方法として、融点の高いロイコ染料を非晶質化
することにより、低融点化して、高感度化する方法が特
開昭56−164890等に開示されている。しかしな
がら、非晶質化した染料は、その表面が活性化され、反
応性に富む為、感熱発色塗液或いは感熱記録材料の液カ
ブリ或いは地肌カブリが大きく、白色性に劣るという問
題がある。
【0004】そこで、地肌カブリをおさえて動的発色感
度を高めるために、支持体の熱伝導率を0.04Kca
l/mh℃以下にする(特開昭55−164192号公
報)とか、支持体上に微小中空球粒子を主成分とする層
を設ける(特開昭59−5093号及び同59−225
987号公報)等ということが提案されており、また熱
可塑性樹脂からなる5μm以下の非発泡性微小中空粒子
を中間層に用いる方法(特開昭62−5886号公報)
が提案されている。
【0005】ところが、前記の特開昭55−16419
2号、特開昭59−5093号公報等に提案されている
感熱記録材料は、発泡性が不充分で壁材に柔軟性がなか
ったり、断熱性が不充分であったり、あるいはサーマル
ヘッドと感熱記録材料との密着性が不充分であったりな
どする場合があり、充分満足のいく結果が得られている
とは言い切れないし、更に球状中空粒子は比重が小さい
ため、該粒子を含有するアンダーコート層形成液は層分
離しやすく、塗工性が悪いという問題点を有する。ま
た、前記の特開昭62−5886号公報に提案されてい
る感熱記録材料も、充分満足する結果は得られない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】、本発明の目的は、高
感度でドット再現性に優れ、層ハガレにしくい感熱記録
材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、支持体
上に、プラスチック球状中空粒子を主成分とするアンダ
ー層と、ロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せし
める顕色剤を主成分とする感熱発色層とを順次積層して
なる感熱記録材料において、該アンダー層を形成するバ
インダーとして、ガラス転移点が−25〜−55℃のス
チレン−ブタジエン系共重合体を用いたことを特徴とす
る感熱記録材料が提供され、また、前記スチレン−ブタ
ジエン系共重合体、特にブタジエン含量(モノマー換
算)50〜60重量%であることを特徴とする前記感熱
記録材料が提供され、更にまた前記スチレン−ブタジエ
ン系共重合体と前記プラスチック球状中空粒子の比が、
特に0.05〜0.5:1であることを特徴とする前記
感熱記録材料が提供される。
【0008】本発明の球状中空粒子と前記ガラス転移点
が−25℃〜−55℃のスチレン−ブタジエン系共重合
体をバインダーとして含有するアンダーコート層は断熱
層として作用し、サーマルヘッド等からの熱エネルギー
の効率的活性による発色感度の向上をもたらず。また、
球状中空粒子内の空隙がもたらす弾力性、中空粒子間の
空隙がもたらす弾力性及びバインダーの弾力性により、
サーマルヘッド等の加熱体と感熱記録材料との密着がよ
くドット再現性の向上をもたらす。またバインダーの粘
着性、結着性、柔軟性により少量のバインダー量で層ハ
ガレを生じることはない。
【0009】本発明において用いられるプラスチック球
状中空粒子は、熱可塑性高分子を殻とし、内部に空気そ
の他の気体を含有するもので、既に発泡状態となってい
る微小中空粒子、あるいは、熱可塑性高分子を殻とし、
内部に水、その他の液体を含有するもので、内部の液体
を塗工時の乾燥工程で蒸発させ内部に空隙を出現させた
微少中空粒子であり、平均粒子径(粒子外径)は0.2
〜20μmのものが用いられる。この平均粒子径が0.
2μmより小さいものは、任意の中空度にするのが難し
い等の生産上の問題があってコストの面で難があり、逆
に20μmより大きいものは、塗布乾燥後の表面の平滑
性が低下するため、サーマルヘッドとの密着性が低下し
感度及びドット再現性向上効果が低下する。従って、こ
のような粒子分布は粒子径が前記範囲にあると同時に、
バラツキの少ない分布ピークの均一なものが望ましい。
【0010】更に、本発明において用いるプラスチック
球状中空粒子は、中空度が40%以上のものであるが、
この中空度が40%未満のものは断熱性が低いため、サ
ーマルヘッドからの熱エネルギーが支持体を通じて感熱
記録材料の外へ放出され、感度向上効果が不充分とな
る。なお、ここで言う中空度とは中空粒子の外径と内径
の比であり、下記数1で表示されるものである。
【数1】
【0011】本発明で用いるこのプラスチック球状中空
粒子は、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポ
リアクリロニトリル、ポリブタジエンあるいはそれらの
共重合体樹脂等から容易に且つ安価に製造することがで
きる。
【0012】本発明で用いるスチレン−ブタジエン系共
重合体は、スチレン、ブタジエンを主成分とする共重合
体であり、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、
アクリル酸エステル、カルボキシル基等官能基を有する
単量体等から選ばれる単量体を共重合させても良い。該
スチレン−ブタジエン系共重合体のガラス転移点は、−
25℃〜−55℃であり、−25℃より高いものは、柔
軟性、結着性が不充分であり、スチレン−ブタジエン系
共重合体の使用量を増加させないと感熱記録材料の層ハ
ガレが改良されず、またプラスチック中空樹脂粒子の断
熱性、弾力性といった好ましい性質を低下させてまう。
一方、−55℃より低いものは柔軟性、結着性は良好で
あるが、塗膜の粘着性が強すぎること、成膜速度が速す
ぎること等から生産性に問題がある。また該スチレン−
ブタジエン系共重合体のブタジエン含量(モノマー換
算)50〜60重量%のものが発色濃度を低下させない
と言う点から好ましい。
【0013】スチレン−ブタジエン系共重合体とプラス
チック中空微粒子との比(重量)は0.05〜0.5:
1が好ましく、0.5を越えるとプラスチック中空微粒
子の断熱性、弾力性といった好ましい特性が阻害され、
また、0.05未満であってアンダーコート層の支持体
への結合強度が低下する。
【0014】本発明において、前記アンダーコート層を
形成する際に使用されるバインダーとしては、ガラス転
移点が−25〜−55℃のスチレン−ブタジエン系共重
合体を主成分として使用するが、補助成分としては、従
来公知の水溶性高分子及び(又は)水性高分子エマルジョ
ンから適宜選択して使用してもよい。その具体例として
は、水溶性高分子として例えば、ポリビニルアルコー
ル、澱粉及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘
導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン、
アクリルアミド/アクリル酸エステル共重合体、アクリ
ルアミド/アクリル酸エステル/メタクリル酸三元共重合
体、スチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、イ
ソブチレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、ポリ
アクリルアミド、アルギン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイ
ン等が挙げられる。また、水性高分子エマルジョンとし
ては、本発明の前記特定の範囲以外のスチレン/ブタジ
エン共重合体、スチレン/ブタジエン/アクリル系共重合
体等のラテックスや酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニル/アク
リル酸共重合体、スチレン/アクリル酸エステル共重合
体、アクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂等のエ
マルジョン等が挙げられる。
【0015】なお、本発明のアンダーコート層において
は、前記プラスチック球状中空粒子及びバインダーとと
もに、必要に応じて、更にこの種の感熱記録材料に慣用
される補助添加成分、例えば、フィラー、熱可融性物
質、界面活性剤等を併用することができる。この場合、
フィラー及び熱可融性物質の具体例としては、後記にお
いて感熱発色層成分との関連で示された各種のものが挙
げられる。
【0016】また、前記のようにして支持体上に形成さ
れたアンダーコート層の表面をより平滑にするため、ア
ンダーコート層形成後キャレンダー処理により平面を平
滑にしてもよい。
【0017】本発明の感熱発色層において用いるロイコ
染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このよ
うなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用され
ているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメ
タン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン
系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料の
ロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ
染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなもの
が挙げられる。
【0018】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−
(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3'−トリフ
ルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−
9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタ
ム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−ト
リクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、3−N−メチル−N,n−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5
−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラ
ン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6'−クロロ−
8'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6'
−ブロモ−3'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロ
ピラン、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−ニトロ
フェニル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−
メチルフェニル)フタリド、3−(2'−メトキシ−4'
−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'−ヒドロキシ
−4'−クロル−5'−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−トリ
フルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−(ジ
−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3−
ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエチ
ルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニ
ルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラ
ン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−
ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ
(9,3')−6'−ジメチルアミノフタリド、3−(N
−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−5、6−ベ
ンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4'−ブロモフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシ
チジノ−4'、5'−ベンゾフルオラン、3−N−メチル
−N−イソプロピル−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−(2',4'−ジメチルアニリノ)フルオラン
等。
【0019】また、本発明の感熱発色層で用いる顕色剤
としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容
性の種々の化合物、又は酸化剤等が適用される。このよ
うなものは従来公知であり、その具体例としては以下に
示すようなものが挙げられる。
【0020】4,4’−イソプロピリデンビスフェノー
ル、4,4’−イソプロピリデンビス(o−メチルフェ
ノール)、4,4’−セカンダリーブチリデンビスフェ
ノール 4,4’−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、p−ニトロ安息香酸亜鉛、1,3,
5−トリス(4−ターシャリーブチル−3−ヒドロキシ
−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、2,2
−(3,4'−ジヒドロキシジフェニル)プロパン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド、
4−{β−(p−メトキシフェノキシ)エトキシ}サリ
チル酸、1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)
−3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビス(4−ヒド
ロキシフェニルチオ)−5−オキサペンタン、フタル酸
モノベンジルエステルモノカルシウム塩、4,4’−シ
クロヘキシリデンジフェノール、4,4’−イソプロピ
リデンビス(2−クロロフェノール)、2,2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノ
ール)、4,4’−ブチリデンビス(6−ターシャリー
ブチル−2−メチル)フェノール、1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−ターシャリ−ブチ
ルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル
−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタ
ン、4,4’−チオビス(6−ターシャリーブチル−2
−メチル)フェノール、4,4’−ジフェノールスルホ
ン、4−イソプロポキシ−4'−ヒドロキシジフェニル
スルホン、4−ベンジロキシ−4'−ヒドロキシジフェ
ニルスルホン、4,4’−ジフェノールスルホキシド、
P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、P−ヒドロキシ
安息香酸ベンジル、プロトカテキユ酸ベンジル、没食子
酸ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、
1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、N,N’−ジフェニルチオ尿素、N,N’−ジ(m
−クロロフェニル)チオ尿素、サリチルアニリド、ビス
−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステル、ビ
ス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエステ
ル、1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、
1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、2,
4'−ジフェノールスルホン、2,2'−ジアリル−4,
4'−ジフェノールスルホン、3,4−ジヒドロキシフ
ェニル−4'−メチルジフェニルスルホン、1−アセチ
ルオキシ−2−ナフトエ酸亜鉛、2−アセチルオキシ−
1−ナフトエ酸亜鉛、2−アセチルオキシ−3−ナフト
エ酸亜鉛、α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
α−メチルトルエン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン
錯体、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビ
スフェノールS、4,4'−チオビス(2−メチルフェ
ノール)、4,4'−チオビス(2−クロロフェノー
ル)等。
【0021】本発明の感熱発色層においては、前記ロイ
コ染料及び顕色剤をアンダーコート層上に塗布するため
に、慣用の種々のバインダーを適宜使用することができ
るが、その具体例としては、前記のアンダーコート層塗
布において例示されたものと同様のものが挙げられる。
【0022】また、本発明の感熱発色層においては、前
記ロイコ染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、更に、こ
の種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例え
ば、フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用する
ことができる。この場合、フィラーとしては、例えば、
炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸
化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、
タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系
微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタク
リル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末
を挙げることができ、また熱可融性物質としては、例え
ば、高級脂肪酸又はそのエステル、アミド若しくは金属
塩の他、各種ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンと
の縮合物、安息香酸フエニルエステル、高級直鎖グリコ
ール、3,4-エポキシ-ヘキサヒドロフタル酸ジアルキ
ル、高級ケトン、その他の熱可融性有機化合物等の50
〜200℃の程度の融点を持つものが挙げられる。
【0023】なお、本発明においては、アンダーコート
層と感熱発色層の間に、必要に応じ中間層としてフィラ
ー、バインダー、熱可融性物質等を含有する層を設ける
こともできる。この場合、フィラー、バインダー及び熱
可融性物質の具体例としては、前記感熱発色層又はアン
ダーコート層との関連において例示されたものと同様の
ものが挙げられる。
【0024】更に、本発明の感熱記録材料は、サーマル
ヘッド等のマッチング性向上や、記録画像保存性をより
高める等の目的によって、感熱発色層の上に保護層を設
けることも可能であるが、この場合、保護層を構成する
成分としては前記のフィラー、バインダー、界面活性
剤、熱可融性物質を用いることもできる。
【0025】本発明の感熱記録材料は、例えば、前記し
た各層形成用塗液を、紙、合成紙、プラスチックフィル
ムなどの適当な支持体上に塗布し、乾燥することによっ
て製造され、各種の感熱記録分野に応用される。
【0026】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0027】実施例1 〔A液〕 3−(N−メチル−3−N−シクロヘキシル)アミノ 20部 −6−メチル−7−アニリノフルオラン ポリビニルアルコール10%水溶液 20部 水 60部 〔B液〕 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 25部 炭酸カルシウム 15部 水 50部 上記組成物から成る混合物をそれぞれ平均粒径が2μm
以下となるようサンドミルを用いて分散して〔A液〕及
び〔B液〕を調整した。 〔C液〕 プラスチック球状中空粒子分散体(固形分濃度31%) 30部 (平均粒子径7μm、中空度95%) セピライト分散体(水沢化学社製:エードプラス)(固形分5%) 6部 スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス(固形分47%) 9部 (ブタジエン含有52%、ガラス転移点−30℃) 水 55部 上記配合からなる混合物をディスパーにて撹拌分散して
アンダーコート液を調整し、これを市販の上質紙(坪量
52g/m2)の表面に、乾燥後重量が6g/m2となる
よう塗布乾燥してアンダーコート紙を得た。次に、前記
〔A液〕及び〔B液〕を重量比で1:8になるように混
合撹拌して感熱発色層形成液を調製し、これを上記のア
ンダーコート紙の表面に乾燥後重量が7g/m2となる
よう塗布乾燥して感熱発色層を設けた後、更にベック平
滑度が500〜600秒になるようスーパーキャレンダ
ー処理して、本発明の感熱記録材料を得た。
【0028】実施例2 〔D液〕 プラスチック球状中空粒子分散体(固形分濃度31%) 30部 (平均粒子径7μm、中空度95%) セピオライト分散体 6部 (固形分5%) スチレン−ブタジェン共重合体ラテックス(固形分47%) 3部 (ブタジエン含量58%、ガラス転移点−49℃) 水 54部 上記配合からなる混合物をディスパーにて撹拌分散して
アンダーコート液を調整し、これを市販の上質紙(坪量
52g/m2)の表面に、乾燥後重量が6g/m2となる
よう塗布乾燥してアンダーコート紙を得た。次に、実施
例1で使用した感熱発色層形成液を、上記のアンダーコ
ート紙の表面に乾燥後重量が7g/m2となるよう塗布
乾燥して感熱発色層を設けた後、更にベック平滑度が5
00〜600秒になるようスーパーキャレンダー処理し
て、本発明の感熱記録材料を得た。
【0029】実施例3 〔E液〕 プラスチック球状中空粒子エマルジョン(固形分濃度37%) 60部 (平均粒子径0.4μm、中空度70%) スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(固形分47%) 6部 (ブタジエンモノマー重量比率55%、ガラス転移点−45℃) 水 34部 上記配合からなる混合物をディスパーにて撹拌分散して
アンダーコート液を調整し、これを市販の上質紙(坪量
52g/m2)の表面に、乾燥後重量が6g/m2となる
よう塗布乾燥してアンダーコート紙を得た。次に、実施
例1で使用した感熱発色層形成液を上記アンダーコート
紙の表面に乾燥後重量が7g/m2となるよう塗布乾燥
して感熱発色層を設けた後、更にベック平滑度が500
〜600秒になるようスーパーキャレンダー処理して、
本発明の感熱記録材料を得た。
【0030】比較例1 実施例1において〔C液〕のスチレン−ブタジエン共重
合体を、ブタジエン含量31%、ガラス転移点+9℃の
ものに代えた以外は、実施例1と同様にして比較用の感
熱記録材料を得た。
【0031】比較例2 実施例1において、〔C液〕のスチレン−ブタニエン共
重合体を、スチレン−アクリル酸エステル(ガラス転移
点−30℃)に代えた以外は、実施例1と同様にして比
較用の感熱記録材料を得た。
【0032】以上のようにして得た各感熱記録材料につ
いて、動的発色性及びドット再現性、層ハガレに関する
試験を行なった。その結果を表1に示す。なお、試験は
次のようにして行なった。 動的発色性…松下電子部品(株)製薄膜ヘッドを有する
感熱印字実験装置にて、ヘッド電力0.45w/ドッ
ト、1ライン記録時間20msec/l、走査線密度8
×3.85ドット/mm条件下で、パルス巾0.3,
0.4,0.5及び0.6msecで印字し、その印字
濃度をマクベス濃度計RD−914で測定した。 ドット再現性・・・発色画像を目視により判定した。 層ハガレ・・・・・各感熱記録材料を全面発色させた
後、手もちでシワを発生させて、その時の記録層のハガ
レ具合を観察した。
【0033】
【表1】 表1の結果から、本発明の感熱記録材料は高感度であ
り、またドット再現性もよく、層ハガレについても良好
であることが分かる。
【0034】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、支持体上にプ
ラスチック球状中空粒子を主成分とするアンダーコート
層とロイコ染料及び該ロイコ染料を加熱時発色せしめる
顕色剤を主成分とする感熱発色層とを順次積層してなる
感熱記録材料において、該アンダーコート層のバインダ
ーとしてガラス転移点が−25〜−55℃のスチレン−
ブタジエン系共重合体を用いたことにより、発色感度が
非常に優れ、ドット再現性もよく、層ハガレに対しても
良好なものとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、プラスチック球状中空粒子
    を主成分とするアンダー層と、ロイコ染料及び該ロイコ
    染料を加熱時発色せしめる顕色剤を主成分とする感熱発
    色層とを順次積層してなる感熱記録材料において、該ア
    ンダー層を形成するバインダーとして、ガラス転移点が
    −25〜−55℃のスチレン−ブタジエン系共重合体を
    用いたことを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記スチレン−ブタジエン系共重合体
    が、ブタジエン含量(モノマー換算)50〜60重量%
    であることを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 前記スチレン−ブタジエン系共重合体と
    前記プラスチック球状中空粒子の比(重量)が、0.0
    5〜0.5:1であることを特徴とする請求項1又は2
    記載の感熱記録材料。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100241396B1 (ko) * 1997-11-21 2000-02-01 우석형 Pvc를 지지체로 하는 감열기록재료

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KR100241396B1 (ko) * 1997-11-21 2000-02-01 우석형 Pvc를 지지체로 하는 감열기록재료

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