JPH06315346A - 野菜類の蘇生装置 - Google Patents

野菜類の蘇生装置

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JPH06315346A
JPH06315346A JP10798893A JP10798893A JPH06315346A JP H06315346 A JPH06315346 A JP H06315346A JP 10798893 A JP10798893 A JP 10798893A JP 10798893 A JP10798893 A JP 10798893A JP H06315346 A JPH06315346 A JP H06315346A
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JP
Japan
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resuscitation
water
box
vegetables
vegetable
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Application number
JP10798893A
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English (en)
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Atsushi Yamazaki
淳 山崎
Manabu Maeda
学 前田
Tatsumi Gamou
竜己 蒲生
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 野菜の水分吸収能力を大きくして充分な蘇生
効果を得ることを可能にする。 【構成】 野菜類の蘇生装置1を、天井蓋5を着脱自在
に配した蘇生箱2、この蘇生箱2内に4℃程度の冷水を
給水する給水管7、および超音波振動を発生する超音波
振動子20等により構成した。そして、野菜を漬けた蘇
生箱2内の冷水に、超音波振動子20により超音波振動
を加えることによって、冷水中に連続的に加減圧現象を
生起させる。これにより、減圧時に野菜の葉中のガスを
抜き、加圧時に野菜の葉中に冷水を入れることによっ
て、野菜の水分吸収能力を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野菜の鮮度回復向上を
可能にした野菜類の蘇生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、野菜は、収穫されてから消費者
により食されるまで、かなりの日数を経るため、鮮度が
低下し商品価値が失われる。この対策として、例えば実
開昭62−160889号公報に見られるように、野菜
をコンテナー内に入れて冷水により野菜を洗浄し、且つ
蘇生させる方法や、例えば特開平1−191669号公
報に見られるように、収納容器内に収納された野菜に高
周波電磁界を作用させて野菜の鮮度保持を行うようにし
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の技術
においては、冷水のみで蘇生を行っているので、野菜の
水分吸収能力が小さく充分な蘇生効果が得られなかっ
た。また、野菜を洗浄、蘇生した後に、その蘇生した野
菜を保存するためには、上述したような洗浄と蘇生を行
う装置と保存のみ行う装置との2つの異なる装置を使用
する必要があった。このため、省スペースの妨げとなる
と共に、各処理での野菜の出し入れ時に人手がかかりコ
ストを上昇させてしまうという問題点があった。
【0004】本発明は、野菜の水分吸収能力を大きくし
て充分な蘇生効果を得ることが可能な野菜類の蘇生装置
の提供を目的とする。さらに、本発明は、1つの装置で
野菜の洗浄、蘇生、保存を行うようにして、省スペース
を図ると共にコストを低下させることが可能な野菜類の
蘇生装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、野菜
を入れる蘇生箱と、この蘇生箱内に水を給水する給水手
段と、この給水手段により前記蘇生箱内に給水される水
を冷却する水冷却手段と、前記蘇生箱内の冷水に超音波
振動を加える超音波振動子とを備えた技術手段を採用し
た。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の野菜
類の蘇生装置において、前記蘇生箱内の冷水を排水する
排水手段と、内部に前記蘇生箱を収納した蘇生保存庫
と、この蘇生保存庫内を冷却する庫内冷却手段とを備え
た技術手段を採用した。
【0007】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2のいずれかに記載の野菜類の蘇生装置において、前記
蘇生箱内に給水された水に磁界または電界を与える電磁
処理手段と、この電磁処理手段により磁界または電界が
与えられた水を前記蘇生箱内に循環させる水循環手段と
を備えた技術手段を採用した。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、野菜を漬けた蘇生箱
内の冷水に、超音波振動子により超音波振動を加えるこ
とによって、冷水中に連続的に加減圧現象を起こさせ
る。これにより、減圧時に野菜の葉中のガスを抜き、加
圧時に野菜の葉中に冷水を入れることによって、野菜の
水分吸収能力が向上するため、野菜の鮮度回復効果が大
きくなる。
【0009】請求項2の発明によれば、野菜を漬けた蘇
生箱内の冷水に、超音波振動子により超音波振動を加え
ることによって、冷水中に連続的に加減圧現象を起こさ
せる。これにより、減圧時に野菜の葉中のガスを抜き、
加圧時に野菜の葉中に冷水を入れることによって、野菜
の洗浄処理と蘇生処理が同時に行われる。そして、蘇生
箱内の冷水を排水した後に、庫内冷却手段により蘇生保
存庫内を冷却することにより、野菜を出し入れすること
なく、野菜の鮮度保存処理を行う。したがって、1つの
装置で野菜の洗浄処理、蘇生処理、鮮度保存処理を行え
るので、省スペース化と低コスト化が図れる。
【0010】請求項3の発明によれば、電磁処理手段に
より磁界または電界が与えられた水を、水循環手段によ
って蘇生箱内に循環させ、蘇生箱内でその水に超音波振
動を加えることによって、野菜の細胞膜の水の透過量が
向上する等により野菜の鮮度回復効果がさらに大きくな
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の野菜類の蘇生装置を図1ない
し図10に示す複数の実施例に基づいて説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図4は本発明の第1実
施例(請求項1の発明に相当)を示したもので、図1は
野菜類の蘇生装置を示した図で、図2はその野菜類の蘇
生装置に組み込まれた冷凍サイクルを示した図である。
この実施例の野菜類の蘇生装置1は、蘇生箱2、水冷却
装置3および超音波発振装置4により構成されている。
【0012】蘇生箱2は、ほうれん草等の野菜を冷水に
漬けるためのもので、ステンレス等よりなり、上部が開
口しており、内部に野菜の浮き上がりを防止するための
方形状の天井蓋5を着脱自在に配している。また、蘇生
箱2の下部には、蘇生箱2内の冷水を排出するための排
出管6が接続されている。
【0013】水冷却装置3は、蘇生箱2内に水を給水す
る給水管7と、この給水管7内を流れる水を冷却する後
述の冷凍サイクル8と、この冷凍サイクル8を格納する
格納箱9とから構成されている。給水管7は、本発明の
給水手段であって、上流部が図示しない水道管または井
戸に接続され、下流部が蘇生箱2上で開口している。
【0014】冷凍サイクル8は、図2に示したように、
冷媒圧縮機10、冷媒凝縮器11、固定絞り等の減圧装
置12、冷媒蒸発器13およびこれらを環状に接続する
冷媒配管14より構成されている。冷媒凝縮器11は、
電動ファン15により送風を受けて冷媒を凝縮する。な
お、冷媒蒸発器13は、本発明の水冷却手段であって、
減圧装置12より流入する気液二相状態の冷媒と給水管
7内を流れる水とを熱交換させて水を例えば4℃程度ま
で冷却する。
【0015】図3は超音波発振装置を示した図である。
この超音波発振装置4は、発振回路16、この発振回路
16で発生する高周波により駆動される駆動回路17、
この駆動回路17に入力した信号を増幅する増幅回路1
8、この増幅回路18に入力した信号を整流する整流回
路19、およびこの整流回路19に接続された超音波振
動子20より構成されている。
【0016】なお、超音波振動子20は、いわゆる圧電
振動子であって、チタン酸バリウム、ジルコン酸チタン
酸鉛等のセラミックス製で円盤形状に形成されている。
また、超音波振動子20は、図1に示したように、蘇生
箱2の底部分に取り付けられ、与えられた電界に比例し
た歪が生じるもので、例えば周波数20kHz〜100
kHzの超音波を蘇生箱2内の冷水中に放射する。
【0017】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
作用を図1ないし図4に基づいて簡単に説明する。給水
管7より水を給水すると、冷凍サイクル8の冷媒蒸発器
13で水が4℃程度まで冷却される。これによって、こ
の冷媒蒸発器13で冷却された冷水が野菜を入れた蘇生
箱2内に給水される。そして、野菜が冷水中に漬かった
後に、超音波発振装置4を作動させて、蘇生箱2内の冷
水に、超音波振動子20により例えば周波数20kHz
〜100kHzの超音波振動を加えて、冷水中で連続的
に加減圧現象を起こさせる。これにより、野菜の洗浄が
行われるだけでなく、減圧時に野菜の葉中のガスを抜
き、加圧時に野菜の葉中に冷水を入れることで、野菜の
水分吸収能力が向上するため野菜の鮮度が回復する。
【0018】〔第1実施例の効果〕ここで、図4は野菜
の水分吸収能力を従来品(冷水処理装置、冷塩水処理装
置)と発明品(野菜類の蘇生装置)とで比較したグラフ
を示す。図4のグラフは、対象野菜として始めの状態よ
り重量が10%減少したほうれん草を用い、それぞれの
装置で水温4℃、湿度98%RHの条件下の重量変化に
よりそれぞれの水分吸収能力を調査したものである。そ
の結果、図4のグラフに示したように、従来品(冷水処
理装置、冷塩水処理装置)が野菜の重量の約2%〜3%
しか水分を吸収していないのに対して、発明品(野菜類
の蘇生装置)では野菜の重量の約10%〜15%もの水
分を吸収している。これによって、水分吸収能力は従来
品より発明品の方が遙に優れていることが確認できる。
以上のように、野菜類の蘇生装置1は、野菜の水分吸収
能力が従来品と比較して飛躍的に向上するため、野菜の
鮮度を充分に回復させることができる。
【0019】〔第2実施例の構成〕図5ないし図7は本
発明の第2実施例(請求項2の発明に相当)を示したも
ので、図5および図6は野菜類の蘇生装置を示した図で
ある。この実施例の野菜類の蘇生装置1は、4個の蘇生
箱2a〜2d、蘇生保存庫21、水冷却装置3および超
音波発振装置4等より構成されている。
【0020】蘇生保存庫21は、内部と外部とを断熱す
る断熱材により覆われ、前面の開口部の周縁部分にゴム
パッキン22が取り付けられている。そして、その開口
部はゴムパッキン23を取り付けた扉24により開閉さ
れる。また、蘇生保存庫21内には、4個の蘇生箱2a
〜2dを上下方向に設置するように蘇生箱棚25a〜2
5dが取り付けられている。なお、各蘇生箱2a〜2d
内には、係止用突起27により所定の高さに調節される
天井蓋26が取り付けられている。
【0021】この実施例の水冷却装置3は、4個の蘇生
箱2a〜2dへの冷水の給水と排水を行う給排水管28
と、この給排水管28内を流れる水の冷却と蘇生保存庫
21内の冷却を行う冷凍サイクル29と、この冷凍サイ
クル29のコンデンシングユニットを格納する格納箱3
8とから構成されている。
【0022】給排水管28は、本発明の給水手段、排水
手段であって、水道管または井戸に接続された給水管3
9と、この給水管39より分岐され、4個の蘇生箱2a
〜2dの底部分に連通する分岐管40a〜40dと、蘇
生保存庫21の底部分より冷水を外部へ排水する排水管
41とから構成されている。また、給水管39には、図
示しない制御装置により制御される電磁弁42が配され
ている。給排水管28の分岐管40a〜40dの下流側
には、制御装置により制御される電磁弁42a〜42d
が配されている。
【0023】冷凍サイクル29は、図7に示したよう
に、冷媒圧縮機10、冷媒凝縮器11、固定絞り等の減
圧装置12、冷媒蒸発器43、冷媒水熱交換器44およ
びこれらを環状に接続する冷媒配管14より構成されて
いる。なお、冷媒蒸発器43は、本発明の庫内冷却手段
であって、ファン45により吹き付けられる蘇生保存庫
21内の空気と減圧装置12より流入する気液二相状態
の冷媒とを熱交換させて蘇生保存庫21内の空気を低
温、高湿となるように冷蔵する。
【0024】また、冷媒水熱交換器44は、本発明の水
冷却手段であって、冷媒蒸発器43より流入する冷媒と
給排水管28の給水管39内を流れる水とを熱交換させ
て水を例えば4℃程度まで冷蔵する。この実施例の超音
波発振装置4は、図6に示したように、蘇生保存庫21
の蘇生箱棚25a〜25d内にそれぞれ内蔵され、超音
波振動子20が2個ずつ蘇生箱2a〜2dの底面に接触
するように配されている。
【0025】〔第2実施例の作用〕次に、この実施例の
作用を図5ないし図7に基づいて簡単に説明する。制御
装置により電磁弁42を開弁すると、給排水管28の給
水管39より冷媒水熱交換器44内へ水が供給される。
冷媒水熱交換器44内へ供給された水は、冷媒蒸発器4
3より流入した冷媒と熱交換して冷却され、4℃程度の
冷水となる。この冷水は、制御装置により電磁弁42a
が閉弁しているときには、蘇生保存庫21の蘇生箱棚2
5a上に載置された蘇生箱2a内に流入し、冷水により
野菜が漬かった時点で電磁弁42を閉弁する。
【0026】そして、蘇生保存庫21内の最上部の超音
波発振装置4を作動させることにより、2個の超音波振
動子20により冷水に超音波振動が加えられることによ
って、冷水中で連続的に加減圧現象が起きる。これによ
り、減圧時に冷水中に漬かっている野菜の葉中のガスを
抜き、加圧時に野菜の葉中に冷水を入れることによっ
て、野菜の洗浄処理と蘇生処理が同時に行われる。
【0027】そして、制御装置により電磁弁42aを開
弁して、蘇生箱2a内の冷水を排水して蘇生箱2bに給
水する。このとき、冷凍サイクル29の冷媒蒸発器43
により蘇生保存庫21内が低温、低湿となるように冷蔵
されているので、蘇生箱2a内の野菜を出し入れするこ
となく、蘇生箱2a内の野菜の鮮度保存処理が行われ
る。
【0028】以降、電磁弁42b〜42dを開弁または
閉弁し、各超音波発振装置4を順に作動させることによ
り、各蘇生箱2b〜2d内の野菜を蘇生箱2a内の野菜
と同様にして、洗浄処理、蘇生処理、鮮度保存処理を行
う。
【0029】〔第2実施例の効果〕以上のように、この
実施例では、1つの野菜類の蘇生装置1で野菜の洗浄処
理、蘇生処理、鮮度保存処理を順に行うことができるの
で、省スペースを図ることができると共に、野菜の出し
入れのための人手がかからないためコストを低下するこ
とができる。
【0030】〔第3実施例の構成〕図8ないし図10は
本発明の第3実施例(請求項3の発明に相当)を示した
もので、図8は野菜類の蘇生装置を示した図である。こ
の実施例の野菜類の蘇生装置1には、電磁処理装置5
1、ポンプ52、循環流路管53およびフィルター54
が取り付けられている。電磁処理装置51は、収納筒5
5の内部に永久磁石、電磁石または電気石(トルマリ
ン)等の磁界を発生する磁界発生部材56が収められて
いる。なお、収納筒55の上端からは、蘇生箱2内に水
を戻すための水戻し管57が設けられている。
【0031】ポンプ52は、本発明の水循環手段であっ
て、蘇生箱2内の冷水を循環流路管53→収納筒55→
水戻し管57を通して蘇生箱2内に循環させるものであ
る。循環流路管53は、上流部が蘇生箱2の底側の側壁
に設けられた開口に接続し、下流部が収納筒55の底側
の側壁に設けられた開口に接続している。フィルター5
4は、循環流路管53の上流部に取り付けられ、蘇生箱
2内の冷水に含まれる泥等の異物を取り除く。
【0032】〔第3実施例の作用〕次に、この実施例の
作用を図8に基づいて簡単に説明する。野菜を入れた蘇
生箱2内の冷水を、ポンプ52を作動させることによ
り、電磁処理装置51の収納筒55内に流入させる。そ
して、収納筒55内に流入した冷水は、磁界発生部材5
6により電磁処理されることにより、野菜の細胞に悪い
影響を与える塩素等の不純物や菌が除かれて浄化された
後に蘇生箱2内に戻される。
【0033】そして、野菜が冷水中に漬かった後に、超
音波発振装置4を作動させて、蘇生箱2内の冷水に、超
音波振動子20により例えば周波数20kHz〜100
kHzの超音波振動を加えて、冷水中で連続的に加減圧
現象を起こさせる。これにより、野菜の洗浄が行われる
だけでなく、減圧時に野菜の細胞中のガスを抜き、加圧
時に野菜の細胞中に直接冷水を入れることで、野菜の細
胞の水分吸収能力が向上するため野菜の鮮度がさらに回
復する。
【0034】〔第3実施例の効果〕ここで、図9は水の
膜透過量を水道水と電磁処理水とで比較したグラフを示
す。図9のグラフは、野菜の細胞膜の代わりに複数の孔
(例えば孔径が24Å)を持つ透過膜を用いて、塩水と
の浸透圧による膜透過量の試験を行い、透過膜を透過す
る時間(分)当たりの水の透過量(mm3 /mm2 )を水道
水と電磁処理水とで調査したものである。その結果、図
9のグラフに示したように、電磁処理水の方が水道水よ
り約30%も時間当たりの透過量が多いことが確認でき
る。
【0035】また、野菜が腐る要因として野菜の細胞の
酸化が知られており、なお水はOH - とH+ とが水の1
0億分の1現れる。ここに、電磁処理によりH+ に電子
が加わるとH2 ガスになり、空気中に放出し、一方OH
- とH2 Oとが分子結合してH3 2 - になり負電荷を
持ち、このイオンが還元性を持つことにより野菜の細胞
中の酸化状態を還元するものと推定される。さらに、電
磁処理した水は溶存酸素量が増加するため野菜の葉中に
吸収される酸素量が増加し、さらに野菜の細胞の水吸収
能力が向上する。
【0036】〔第4実施例の構成〕図10は本発明の第
4実施例(請求項3の発明に相当)を示したもので、野
菜類の蘇生装置に組み込まれた電磁処理装置を示した図
である。この実施例の電磁処理装置61は、流入した冷
水に電界を与える陽極電極板62と陰極電極板63とか
らなる。この電磁処理装置61は、第3実施例の収納筒
55内に設けられていても良く、また蘇生箱2内に直接
設けられていても良い。
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明は、超音波振動子により
冷水中の野菜に超音波振動を加えることによって、野菜
類の水分吸収能力を向上することができるので、野菜の
鮮度回復効果を大きくすることができる。
【0038】請求項2の発明は、1つの野菜類の蘇生装
置によって野菜の洗浄処理、蘇生処理、鮮度保存処理を
順に行えるので、省スペース化と低コスト化を図ること
ができる。
【0039】請求項3の発明は、水自身の野菜の細胞膜
の透過速度を向上させることができるので、超音波振動
を加えることによる野菜の細胞自身への水分吸収作用を
増速することができる。また、野菜の細胞内に吸収され
た水自身の溶存酸素量が高く、穏やかな還元作用がある
ため、野菜の蘇生効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に用いた野菜類の蘇生装置
を示した斜視図である。
【図2】図1の野菜類の蘇生装置に組み込まれた冷凍サ
イクルを示した構成図である。
【図3】図1の野菜類の蘇生装置に組み込まれた超音波
発振装置を示した電気回路図である。
【図4】野菜の重量と時間との関係を示したグラフであ
る。
【図5】本発明の第2実施例に用いた野菜類の蘇生装置
を示した斜視図である。
【図6】図5の野菜類の蘇生装置を示した断面図であ
る。
【図7】図5の野菜類の蘇生装置に組み込まれた冷凍サ
イクルを示した構成図である。
【図8】本発明の第3実施例に用いた野菜類の蘇生装置
を示した斜視図である。
【図9】水の透過量と時間との関係を示したグラフであ
る。
【図10】本発明の第4実施例に用いた野菜類の蘇生装
置に組み込まれた電磁処理装置を示した概略図である。
【符号の説明】
1 野菜類の蘇生装置 2 蘇生箱 7 給水管(給水手段) 13 冷媒蒸発器(水冷却手段) 20 超音波振動子 21 蘇生保存庫 28 給排水管(給水手段、排水手段) 43 冷媒蒸発器(庫内冷却手段) 44 冷媒水熱交換器(水冷却手段) 51 電磁処理装置 61 電磁処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 野菜を入れる蘇生箱と、この蘇生箱内に
    水を給水する給水手段と、この給水手段により前記蘇生
    箱内に給水される水を冷却する水冷却手段と、前記蘇生
    箱内の冷水に超音波振動を加える超音波振動子とを備え
    た野菜類の蘇生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の野菜類の蘇生装置にお
    いて、 前記蘇生箱内の冷水を排水する排水手段と、内部に前記
    蘇生箱を収納した蘇生保存庫と、この蘇生保存庫内を冷
    却する庫内冷却手段とを備えたことを特徴とする野菜類
    の蘇生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の野菜類の蘇生装置において、 前記蘇生箱内に給水された水に磁界または電界を与える
    電磁処理手段と、この電磁処理手段により磁界または電
    界が与えられた水を前記蘇生箱内に循環させる水循環手
    段とを備えたことを特徴とする野菜類の蘇生装置。
JP10798893A 1993-03-10 1993-05-10 野菜類の蘇生装置 Pending JPH06315346A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514349B1 (en) * 1999-09-14 2003-02-04 Charles R. Meldrum Produce washing system utilizing multiple energy sources

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6514349B1 (en) * 1999-09-14 2003-02-04 Charles R. Meldrum Produce washing system utilizing multiple energy sources

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