JP3335190B2 - 浸漬式洗浄装置 - Google Patents

浸漬式洗浄装置

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JP3335190B2
JP3335190B2 JP09201092A JP9201092A JP3335190B2 JP 3335190 B2 JP3335190 B2 JP 3335190B2 JP 09201092 A JP09201092 A JP 09201092A JP 9201092 A JP9201092 A JP 9201092A JP 3335190 B2 JP3335190 B2 JP 3335190B2
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利雄 堀本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、半導体やプ
リント基板、電子機器等のワークに付着した研磨粉、フ
ラックス、油分等の異物を洗浄除去するために用いられ
る浸漬式洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述のようなワークを洗浄する洗
浄装置としては、例えば、洗浄室内の洗浄槽に貯液され
たフロン液中にワーク全体を上方から浸漬し、洗浄槽に
取付けた超音波振動子を振動してフロン液にキャビテー
ション作用を誘起させ、ワークに付着した研磨粉や油分
等の異物を洗浄除去し、この後、洗浄室内に放出された
フロン液の蒸気中にワークを移動して、洗浄処理された
ワークを室外温度に加熱してから洗浄室外に搬出する装
置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
洗浄槽内のフロン液中にワーク全体を上方から浸漬して
洗浄処理する場合、洗浄処理済みのワークを洗浄室外に
取り出す、ワークと一緒に気化したフロンガスが大気
中に漏洩するので、フロンガスの漏洩を防止または低減
するための各種手段が講じられている。しかし、漏洩を
完全に阻止することは技術的に困難である。そこで、フ
ロン液に代わる洗浄液として、例えば、アルコール系溶
剤等の洗浄液でワークを洗浄処理する方法が考えられる
が、フロン液に比べてアルコール系溶剤は化学的に不安
定であり、発火温度が低いため、洗浄作業時または作業
開始時に静電気や火花が発生すると気化したアルコール
系溶剤が発火することがあり、溶剤の取扱いに注意しな
ければならないという問題点を有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、浸漬槽内に貯
液された浸漬液中に洗浄槽を浸漬した状態で、洗浄槽内
に貯液された洗浄液中にワーク全体を下方から浸漬して
洗浄処理することにより、洗浄槽内に貯液されたアルコ
ール系溶剤等の洗浄液が大気中に漏洩するのを防止し、
洗浄液の損失量を大幅に低減することができる浸漬式洗
浄装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、洗浄室内に
洗浄槽を浸漬する浸漬槽を配設し、該浸漬槽内に比重の
重い浸漬液を貯液すると共に、前記洗浄槽の下面側開口
部を上記浸漬槽に貯液された浸漬液中に浸漬して、該洗
浄槽内に浸漬液よりも比重の軽い洗浄液を貯液し、比重
差により洗浄液を浸漬液上部に位置させて、ワーク全体
を浸漬液中から洗浄液に対して出し入れすると共に、浸
漬液により洗浄液の外気との接触を遮断すべく構成した
浸漬式洗浄装置であることを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明は、洗浄室内の浸漬槽に貯液された比
重の重い浸漬液中にワーク全体を浸漬し、浸漬槽内の浸
漬液中にワーク全体を浸漬した状態のまま洗浄槽の下部
位置まで移動する。この後、浸漬槽内の浸漬液中に浸漬
された洗浄槽の内部にワークを移動し、洗浄槽に貯液さ
れた比重の軽い洗浄液中にワーク全体を下方から浸漬し
て、ワークの外面に付着した研磨粉、フラックス、油分
等の異物を洗浄除去する。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、浸漬槽内の浸漬液中
にワーク全体を浸漬した状態のまま移動させ、洗浄槽内
の洗浄液中にワーク全体を下方から浸漬して洗浄処理す
るので、洗浄槽内に貯液されたアルコール系溶剤等の洗
浄液が大気中に漏洩するのを確実に防止できる。また
浸漬槽内の浸漬液中に洗浄槽の下面側開口部を浸漬した
状態で洗浄処理するため、同洗浄槽内に貯液されたアル
コール系溶剤等の洗浄液と外気との接触を完全に遮断す
ることができ、洗浄作業時または作業開始時において
電気や火花等が発生しても発火することがなく、ワーク
の洗浄処理が安定して行えると共に、従来例フロン液
と同等の洗浄効果が得られる。
【0008】特に、比重差により洗浄液を浸漬液上部に
位置させて、ワーク全体を浸漬液中から洗浄液に対して
出し入れすると共に、浸漬液により洗浄液の外気との接
触を遮断すべく構成したので、洗浄液が外気と接触する
のを完全に遮断することができると共に、洗浄液が大気
中に漏洩するのを阻止することができる。
【0009】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は洗浄室内の浸漬槽に貯液された比重の重
い浸漬液中にワークを浸漬した状態のまま移動し、洗
室内の洗浄槽に貯液された比重の軽い洗浄液中にワーク
を浸漬して洗浄処理する浸漬式洗浄装置を示し、図1
図2において、この浸漬式洗浄装置1は、気密状態に密
閉される洗浄室2底部にフッ素系溶剤(FC)等の浸漬
液Aを所定量貯液する浸漬槽3と、アルコール系溶剤
(IPA)等の洗浄液Bを所定量貯液する洗浄槽4と、
浸漬液Aを蒸発気化するための煮沸槽5と、溶剤および
水分を分離するための液分離槽6とを配設し、浸漬槽3
に貯液された浸漬液Aの液面部分に所定深さ浸漬して洗
浄槽4を配設し、煮沸槽5の上方蒸気領域と対応する洗
浄室2の側部壁面に液回収槽7を連設すると共に、洗
室2の側部位置に水分離槽8と、液再生槽9とを配設し
ている。
【0010】上述の洗浄室2には、この洗浄室2の上面
側にワークDを出入れするためのワーク出入口2aを開
口し、ワーク出入口2aの開口側周縁部に密閉板2bを
開閉自在に嵌合または連結している。また、洗浄室2内
の上方蒸気領域と対応する側部内壁面に蒸気を冷却凝縮
するための冷却ジャケット10,11を上下位置に配設
し、同室側部に連設した液回収槽7内の上方蒸気領域と
対応する側部内壁面に蒸気を凝縮液化するための冷却コ
イル12を配設すると共に、後述する冷凍装置66で適
宜温度に冷却された冷媒(図示省略)を冷却ジャケット
10,11と冷却コイル12とに循環供給して、洗浄室
2内の上方蒸気領域に放出された蒸気および室内に侵入
する大気中の水分が冷却凝縮する温度に冷却ジャケット
10,11を保温し、かつ、液回収槽7内の上方蒸気領
域に放出された蒸気が凝縮液化する温度に冷却コイル1
2を保温している。
【0011】前述の浸漬槽3には、この浸漬槽3の内部
にワーク入液位置と、ワーク洗浄位置と、ワーク出液位
置とを設定し、ワーク洗浄位置と対応する浸漬槽3の液
面中央部に2槽式の洗浄槽4を配設すると共に、浸漬槽
3に貯液された浸漬液Aの液面部分に対して洗浄槽4の
下面側開口部4dを所定深さ浸漬している。また、ワー
ク出液位置と対応する洗浄槽4の右側部外壁面であっ
て、浸漬槽3に貯液された浸漬液Aの液面部分に対して
水平となる高さ位置に液面洗浄ノズル13を配設すると
共に、液面洗浄ノズル13の吐出方向を下流側に配設し
た煮沸槽5に向けて設定している。さらに、ワーク出液
位置と対応する浸漬槽3の底部内壁面であって、同位置
に移動停止されたワークDの下面側と対向する位置に残
液洗浄ノズル14を配設すると共に、同残液洗浄ノズル
14の吐出方向をワークDの下面側に向けて設定してい
る。
【0012】一方、ワーク入液位置と対応する浸漬槽3
の底部壁面に電磁弁15,16,17,18,19と、
熱交換器20と、循環用ポンプ21と、フィルタ22と
を介して液循環路23を接続すると共に、同液循環路2
3をワーク出液位置に配設した液面洗浄ノズル13と残
液洗浄ノズル14とに接続している。すなわち、循環用
ポンプ21を駆動して、浸漬槽3に貯液された浸漬液A
を液面洗浄ノズル13と残液洗浄ノズル14とにそれぞ
供給し、液面洗浄ノズル13から吐出する浸漬液Aで
浸漬槽3に貯液された液面部分の溶剤および水分を煮沸
槽5に向けて移送する。また、残液洗浄ノズル14から
吐出する浸漬液AでワークDに付着した溶剤を洗浄除去
する。
【0013】前述の洗浄槽4には、同洗浄槽4の内部を
左右分割する中央位置に仕切り板4cを垂設して第1洗
浄槽4aと第2洗浄槽4bとを形成し、一方の第1洗浄
槽4aには第2洗浄槽4bからの流出を許容する貯液レ
ベルにアルコール系の洗浄液Bを貯液し、他方の第2洗
浄槽4bには第1洗浄槽4aに向けて流出する貯液レベ
ルに洗浄液Bを貯液すると共に、各洗浄槽4a,4bの
貯液領域に浸漬液Aを超音波振動させるための超音波振
動子24をそれぞれ配設している。例えば、各洗浄槽4
a,4b内に貯液された洗浄液B中にワークDを順次浸
漬して洗浄処理する。或いは、27KHz 〜200KHz の
振動周波数で超音波振動子24を超音波振動して、各洗
浄槽4a,4b内の洗浄液B中に浸漬されたワークDを
洗浄処理する。かつ、第1洗浄槽4aの上方貯液領域と
対応する側部壁面と、同槽の下方貯液領域と対応する側
部壁面とを、電磁弁25,26,27,28と、熱交換
器29と、循環用ポンプ30と、フィルタ31とを介し
て液循環路32で接続している。すなわち、循環用ポン
プ30を駆動して、第1洗浄槽4aに貯液された洗浄液
Bを清浄濾過しながら循環供給する。
【0014】前述の煮沸槽5には、この煮沸槽5の底部
内壁面に浸漬液Aを蒸発気化するための加熱ヒータ33
を配設し、適宜温度に加熱されたオイルや水溶液等の加
熱媒体(図示省略)を加熱ヒータ33に循環供給して、
フッ素系溶剤の浸漬液Aが蒸発気化する温度に加熱ヒー
タ33を加熱する。また、浸漬槽3側を上流とする煮沸
槽5の上流側内壁面であって、煮沸槽5に貯液された浸
漬液Aの液面部分に対して水平となる高さ位置に液面洗
浄ノズル34を配設すると共に、液面洗浄ノズル34の
吐出方向を下流側に配設した液分離槽6に向けて設定し
ている。
【0015】前述の液分離槽6は、この液分離槽6の内
部を左右分割する中央位置に仕切り板6dを立設して第
1分離槽6aと第2分離槽6bとを形成し、第1分離槽
6aの液面部分を三分割する位置に仕切り板6e,6f
を垂設して第3分離槽6cを形成している。また、液分
離槽6を構成する第2分離槽6bの底部壁面と、上述の
煮沸槽5の底部壁面とに電磁弁35,36を介して液循
環路37をそれぞれ接続すると共に、液循環路37を電
磁弁38および循環用ポンプ39を介して煮沸槽5内に
配設した液面洗浄ノズル34に接続している。さらに
液分離槽6を構成する第3分離槽6cの側部壁面と、前
述の洗浄槽4を構成する第2洗浄槽4bの上部壁面と
を、一時貯溜槽40と、電磁弁41,42と、返還用ポ
ンプ43とを介して液返還路44で接続している。
【0016】すなわち、循環用ポンプ39を駆動して、
煮沸槽5および液分離槽6に貯液された浸漬液Aを液面
洗浄ノズル34に供給し、液面洗浄ノズル34から吐出
する浸漬液Aで煮沸槽5に貯液された液面部分の溶剤
よび水分を液分離槽6の第1分離槽6aに向けて移送す
る。同時に、液分離槽6の第1分離槽6aに溶剤および
水分等が混入した汚液を流入して、液面上に浮上する比
重の軽い洗浄液Bのみを第3分離槽6cに貯液し、液面
下に降下する比重の重い浸漬液Aのみを第2分離槽6b
に流出して分離処理すると共に、第1分離槽6aおよび
第2分離槽6bの液面上に浮上する水分は槽外部に排出
する。また、第3分離槽6c内に貯液された洗浄液Bを
一時貯溜槽40に一旦貯溜し、返還用ポンプ43を駆動
して、一時貯溜槽40に貯溜された洗浄液Bを洗浄槽4
の第2洗浄槽4bに返還する。
【0017】前述の水分離槽8には、同水分離槽8の内
部を左右分割する中央位置に仕切り板を立設して第1分
離槽8aと第2分離槽8bとを形成し、一方の第1分離
槽8aの上部壁面と液回収槽7の底部壁面とを液回収路
45で接続し、他方の第2分離槽8bの底部壁面と浸漬
槽4の上部壁面とを電磁弁46および循環用ポンプ47
を介して液循環路48で接続している。すなわち、液回
収槽7の底部に滴下された再生液を水分離槽8の第1分
離槽8aに回収して、液面上に浮上した比重の軽い水分
のみを槽外部に排出し、液面下に降下する比重の重い浸
漬液Aのみを第2分離槽8bに流出する。同時に、循環
用ポンプ47を駆動して、第2分離槽8bに貯液された
浸漬液Aを浸漬槽4に返還する。
【0018】前述の液再生槽9には、図2に示すよう
に、この液再生槽9の上流側底部に流出液貯溜槽9aを
配設し、下流側底部に未再生液貯溜槽9bを配設すると
共に、流出液貯溜槽9aの下流側端部と未再生液貯溜槽
9bの上流側端部との間に流下板9cを斜設している。
また、流下板9cの下面側に洗浄液Bを蒸発気化するた
めの加熱ヒータ49を配設し、例えば、適宜温度に加熱
されたオイルや水溶液等の加熱媒体(図示省略)を加熱
ヒータ49に循環供給して、流下板9c上に放出された
洗浄液Bが蒸発気化する温度に加熱ヒータ49を加熱す
る。さらに、未再生液貯溜槽9bの側部に再生液貯溜槽
9dを配設すると共に、この再生液貯溜槽9dの上方蒸
気領域に洗浄液Bの蒸気を凝縮液化するための冷却コイ
ル50を配設し、後述する冷凍装置66で適宜温度に冷
却された冷媒(図示省略)を冷却コイル50に循環供給
して、再生液貯溜槽9dの上方蒸気領域に放出された蒸
気が凝縮液化する温度に冷却コイル50を保温してい
る。
【0019】一方、上述の液再生槽9を構成する流出液
貯溜槽9aの上部壁面と、前述の洗浄槽4を構成する第
1洗浄槽4aの上部壁面であって、第1洗浄槽4aに所
定量貯液された洗浄液Bの液面部分と水平となる高さ位
置とを液流出路51で接続し、同液再生槽9を構成する
流出液貯溜槽9aの上部壁面と、未再生液貯溜槽9bの
底部壁面とを、電磁弁52,53と、循環用ポンプ54
とを介して液循環路55で接続すると共に、同液循環路
55の通路途中を電磁弁56を介してバイパス路57で
接続している。また、液再生槽9を構成する再生液貯溜
槽9dの下部壁面と、前述の洗浄槽4を構成する第2洗
浄槽4bの上部壁面とを、電磁弁58,59と、返還用
ポンプ60とを介して液返還路61で接続している。
【0020】すなわち、前述の洗浄槽4を構成する第1
洗浄槽4aに所定量以上の洗浄液Bが貯液された場合、
同第1洗浄槽4aに接続した液流出路51から洗浄液B
を自然流出して、液再生槽9を構成する流出液貯溜槽9
aに貯液すると共に、同流出液貯溜槽9aから流下板9
c上に洗浄液Bを自然流出して、この流下板9cの上流
側始端部から下流側終端部に向けて流下する途中で洗浄
液Bを蒸発帰化させ、液再生槽9内に放出された洗浄液
Bの蒸気を冷却コイル50で凝縮液化して再生液貯溜槽
9dの滴下回収する。この後、返還用ポンプ60を駆動
して、再生液貯溜槽9dに貯液された再生洗浄液Bを前
述の洗浄槽4を構成する第2洗浄槽4bに返還する。
、流下板9cの下流側終端部まで流下した未再生洗浄
液Bは未再生液貯溜槽9bに一時貯留され、循環用ポン
プ54を駆動して、未再生液貯溜槽9bに貯液された未
再生洗浄液Bを流出液貯溜槽9aに返還して再生処理す
る。
【0021】前述の浸漬槽3と、煮沸槽5と、液分離槽
6との間には、浸漬槽3と煮沸槽5との連結部分に形成
した流出通路62上に電磁弁63を介設し、煮沸槽5と
液分離槽6との連結部分に形成した流出通路64上に電
磁弁65を介設しており、洗浄作業時および作業開始時
に各電磁弁63,65を開動作して、各槽3,5,6間
の流出通路62,64を開放した後、浸漬槽3および
沸槽5の液面上に貯液される所定量以上の余剰液および
水溶液等の比重の軽い液面保護液Cを各槽3,5,6の
順にオーバーフローする。また、作業終了時および作業
休止時に各電磁弁63,65を閉動作して、各槽3,
5,6間の流出通路62,64を閉鎖した後、浸漬槽3
および煮沸槽5の液面上に水溶液等の比重の軽い液面保
護液Cを貯液して外気との接触を遮断する。
【0022】前述の冷却ジャケット10,11および
却コイル12,50は冷凍装置66の蒸発器(エバポレ
ータ)により構成され、この冷凍装置66は、圧縮機6
7の吸引側にアキュムレータ68を介して冷却ジャケッ
ト10,11および冷却コイル12,50を並列接続
し、圧縮機67の吐出側に凝縮器69と、受液器70
と、電磁弁71と、膨脹弁72(キャピラリーチュー
ブ)とを介して冷却ジャケット10,11および冷却コ
イル12,50を並列接続すると共に、膨脹弁72と冷
却コイル12,50との間に電磁弁73,74を介設し
ている。すなわち、圧縮機67を駆動して、圧縮され高
圧となった冷媒を凝縮器69に送り、ここで液化して受
液器70に至った後に、この高圧冷媒液は電磁弁71を
介して膨脹弁72に導びかれ、この膨脹弁72で絞り膨
脹されて低圧となった冷媒は冷却ジャケット10,11
および冷却コイル12,50に供給され、周囲より熱を
奪って蒸発気化し、アキュムレータ68を介して再び圧
縮機67に吸引される。
【0023】図示実施例は上記の如く構成するもの
て、以下、浸漬式洗浄装置によるワークDの洗浄方法を
説明する。ず、図1に示すように、洗浄室2内の煮沸
槽5に配設した加熱ヒータ33を加熱して、煮沸槽5内
に貯液された浸漬液Aを蒸発気化させ、浸漬槽3および
煮沸槽5の上方蒸気領域に蒸発気化した浸漬液Aの蒸気
を放出する。この後、洗浄室2のワーク出入口2aを開
放し、浸漬槽3内に貯液された浸漬液AにワークDを浸
漬する。ワーク入液位置において、ワークD全体が浸漬
液Aに浸漬される所定深さまで垂直降下した後、洗浄室
2のワーク出入口2aを閉鎖する。
【0024】次に、ワークD全体を浸漬槽3内の浸漬液
Aに浸漬した状態のままワーク洗浄位置まで水平移動し
て、同位置上方に配設した洗浄槽4の第1洗浄槽4a
よび第2洗浄槽4bと対応する停止位置でワークDを垂
直上昇させ、同各洗浄槽4a,4bに貯液された洗浄液
BにワークD全体を下方から順次浸漬して、同ワークD
の外面に付着した研磨粉、フラックス、油分等の異物を
洗浄除去する。或いは、各洗浄槽4a,4bに配設した
超音波振動子24,24を振動して、同ワークDの外面
に付着した研磨粉、フラックス、油分等の異物を洗浄除
去するもよい。この時、各洗浄槽4a,4bと対応する
停止位置でワークDを垂直降下して、ワークD全体を浸
漬槽3内に貯液された浸漬液Aに浸漬すると、同ワーク
Dの外面に付着した比重の軽い洗浄液Bが自然に浮き上
がり、同位置上方に配設した各処理槽4a,4bに回収
される。
【0025】洗浄処理後において、ワークD全体を浸漬
槽3内の浸漬液Aに浸漬した状態のままワーク出液位置
まで水平移動させ、循環用ポンプ21を駆動して、残液
洗浄ノズル14から吐出される浸漬液AでワークDの外
面に残着した洗浄液Bを洗浄除去すると共に、循環用ポ
ンプ21を駆動して、液面洗浄ノズル13から吐出する
浸漬液Aで浸漬槽3の液面上に浮遊する洗浄液Bを煮沸
槽5に向けて移送する。同時に、循環用ポンプ39を駆
動して、液面洗浄ノズル34から吐出する浸漬液Aで煮
沸槽5の液面上に浮遊する洗浄液Bを液分離槽6に向け
て移送し、同液分離槽6において浸漬液Aと洗浄液Bと
を分離処理した後、返還用ポンプ43を駆動して、一時
貯溜槽40に貯液された洗浄液Bを洗浄槽4に返還供給
する。
【0026】次に、ワーク出液位置において、ワーク全
体Dを浸漬槽3内に貯液された浸漬液Aから取り出され
る所定高さまで垂直上昇して、煮沸槽5の上方蒸気領域
に放出された蒸気中にワークDを移動すると共に、洗浄
処理されたワークDの外面全体に高温の蒸気を接触させ
て室外温度に加熱する。この後、洗浄室2のワーク出入
口2aを開放し、洗浄室2内に配設した冷却ジャケット
10,11の冷却領域を通過するにワークDを乾燥処
理して、洗浄処理済みのワークDを室外温度に加熱した
状態のまま取り出すので、ワークDと室外との温度差が
小さくなり、洗浄処理されたワークDの外面に水滴や霜
等が付着するのを防止できる。
【0027】以上のように、浸漬槽3に貯液された浸漬
液A中にワークD全体を浸漬した状態のまま洗浄槽4の
下部位置まで移動させ、洗浄槽4の第1洗浄槽4aおよ
第2洗浄槽4bに貯液された洗浄液B中にワークD全
体を下方から浸漬して洗浄処理するので、洗浄槽4の各
洗浄槽4a,4bに貯液されたアルコール系溶剤等の洗
浄液Bが大気中に漏洩するのを確実に防止できる。
、浸漬槽3に貯液された浸漬液A中に洗浄槽4の下面
側開口部4dを浸漬した状態で洗浄処理するため、同洗
浄槽4の各洗浄槽4a,4bに貯液されたアルコール系
溶剤等の洗浄液Bと外気との接触を完全に遮断すること
ができ、洗浄作業時または作業開始時において静電気や
火花等が発生しても発火することがなく、ワークDの洗
浄処理が安定して行えると共に、従来例フロン液と同
等の洗浄効果が得られる。
【0028】特に、比重差に特に、比重差により洗浄液
を浸漬液上部に位置させて、ワーク全体を浸漬液中から
洗浄液に対して出し入れすると共に、浸漬液により洗浄
液の外気との接触を遮断すべく構成したので、洗浄液が
外気と接触するのを完全に遮断することができると共
に、洗浄液が大気中に漏洩するのを阻止することができ
る。
【0029】この発明は、上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。
【0030】上述の実施例では洗浄槽4の内部を第1洗
浄槽4aおよび第2洗浄槽4bとに分割形成している
が、例えば、洗浄槽4の内部を3槽、4槽、5槽等の複
数槽に分割形成してワークDの洗浄回数を多くしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 浸漬式洗浄装置を構成する各槽の配管系統
図。
【図2】 浸漬式洗浄装置を構成する液再生槽の配管系
統図。
【符号の説明】
A…浸漬液 B…洗浄 …ワー …洗浄室 3…浸漬槽 4…洗浄 d…開口部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄室内の洗浄槽に貯液された洗浄液中に
    ワーク全体を浸漬して洗浄処理する浸漬式洗浄装置であ
    って、 上記洗浄室内に洗浄槽を浸漬する浸漬槽を配設し、該浸
    漬槽内に比重の重い浸漬液を貯液すると共に、 前記洗浄槽の下面側開口部を上記浸漬槽に貯液された浸
    漬液中に浸漬して、該洗浄槽内に浸漬液よりも比重の軽
    い洗浄液を貯液し 比重差により洗浄液を浸漬液上部に位置させて、ワーク
    全体を浸漬液中から洗浄液に対して出し入れすると共
    に、浸漬液により洗浄液の外気との接触を遮断すべく構
    成した 浸漬式洗浄装置。
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