JPH05267266A - 浸漬式洗浄装置 - Google Patents

浸漬式洗浄装置

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JPH05267266A
JPH05267266A JP9201092A JP9201092A JPH05267266A JP H05267266 A JPH05267266 A JP H05267266A JP 9201092 A JP9201092 A JP 9201092A JP 9201092 A JP9201092 A JP 9201092A JP H05267266 A JPH05267266 A JP H05267266A
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Toshio Horimoto
利雄 堀本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】洗浄槽内に貯液された洗浄液の漏洩を防止し、
損失量を大幅に低減することのできる浸漬式洗浄装置を
提供する。 【構成】洗浄室内の浸漬槽に貯液された比重の重い浸漬
液中にワーク全体を浸漬し、同浸漬槽内の浸漬液にワー
ク全体を浸漬した状態のまま洗浄槽の下部位置まで移動
すると共に、同浸漬槽内の浸漬液に浸漬された洗浄槽の
内部にワークを移動し、同洗浄槽に貯液された比重の軽
い洗浄液中にワーク全体を浸漬して、ワークの外面に付
着した研磨粉、フラックス、油分等の異物を洗浄除去す
る。或いは、同洗浄槽に設けた超音波振動子を振動し
て、ワークの外面に付着した異物を洗浄除去するので、
洗浄槽内に貯液されたアルコール溶剤等の洗浄液が大気
中に放出されるのを確実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、半導体やプ
リント基板、電子機器等のワークに付着した研磨粉、フ
ラックス、油分等の異物を洗浄除去するために用いられ
る浸漬式洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例のようなワークを洗浄する
洗浄装置としては、例えば、洗浄室内の洗浄槽に貯液さ
れたフロン液中にワーク全体を上方から浸漬し、同洗浄
槽に取付けた超音波振動子を振動してフロン液にキャビ
テーション作用を誘起させ、ワークに付着した研磨粉や
油分等の異物を洗浄除去する。この後、洗浄室内に放出
されたフロン液の蒸気中にワークを移動して、洗浄処理
されたワークを室外温度に加熱してから洗浄室外に搬出
する装置がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
洗浄槽内のフロン液中にワーク全体を上方から浸漬して
洗浄処理する場合、洗浄処理済みのワークを洗浄室外に
取り出すとき、ワークと一緒に気化したフロンガスが大
気中に漏洩するので、フロンガスの漏洩を防止又は低減
するための各種手段が講じられているが、漏洩を完全に
阻止することは技術的に困難である。そこで、フロン液
に代わる洗浄液として、例えば、アルコール系溶剤等の
洗浄液でワークを洗浄処理する方法が考えられるが、フ
ロン液に比べてアルコール系溶剤は化学的に不安定であ
り、発火温度が低いため、洗浄作業時又は作業開始時に
静電気や火花が発生すると気化したアルコール系溶剤が
発火することがあり、溶剤の取扱いに注意しなければな
らないという問題点を有している。
【0004】この発明は上記問題に鑑み、浸漬槽内に貯
液された浸漬液中に洗浄槽を浸漬した状態で、同洗浄槽
内に貯液された洗浄液中にワーク全体を下方から浸漬し
て洗浄処理することにより、洗浄槽内に貯液されたアル
コール系溶剤等の洗浄液が大気中に漏洩するのを防止
し、損失量を大幅に低減することができる浸漬式洗浄装
置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記洗浄室
内に洗浄槽を浸漬する大きさに形成した浸漬槽を配設
し、該浸漬槽内に比重の重い浸漬液を所定量貯液すると
共に、前記洗浄槽の下面側開口部を上記浸漬槽に貯液さ
れた浸漬液中に浸漬して、該洗浄槽内に浸漬液よりも比
重の軽い洗浄液を所定量貯液した浸漬式洗浄装置である
ことを特徴とする。
【0006】
【作用】この発明は、洗浄室内の浸漬槽に貯液された比
重の重い浸漬液中にワーク全体を浸漬し、同浸漬槽内の
浸漬液中にワーク全体を浸漬した状態のまま洗浄槽の下
部位置まで移動する。この後、同浸漬槽内の浸漬液中に
浸漬された洗浄槽の内部にワークを移動し、同洗浄槽に
貯液された比重の軽い洗浄液中にワーク全体を下方から
浸漬して、ワークの外面に付着した研磨粉、フラック
ス、油分等の異物を洗浄除去する。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、浸漬槽内の浸漬液中
にワーク全体を浸漬した状態のまま移動させ、洗浄槽内
の洗浄液中にワーク全体を下方から浸漬して洗浄処理す
るので、同洗浄槽内に貯液されたアルコール系溶剤等の
洗浄液が大気中に漏洩するのを確実に防止できる。且
つ、浸漬槽内の浸漬液中に洗浄槽の下面側開口部を浸漬
した状態で洗浄処理するため、同洗浄槽内に貯液された
アルコール系溶剤等の洗浄液と外気との接触を完全に遮
断することができ、洗浄作業時又は作業開始時に於いて
静電気や火花等が発生しても発火することが無く、ワー
クの洗浄処理が安定して行えると共に、従来例に示すフ
ロン液と同等の洗浄効果が得られる。
【0008】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は洗浄室内の浸漬槽に貯液された比重の重
い浸漬液中にワークを浸漬した状態のまま移動し、同洗
浄室内の洗浄槽に貯液された比重の軽い洗浄液中にワー
クを浸漬して洗浄処理する浸漬式洗浄装置を示し、図1
及び図2に於いて、この浸漬式洗浄装置1は、気密状態
に密閉される洗浄室2底部にフッ素系溶剤(FC)等の
浸漬液Aを所定量貯液する浸漬槽3と、アルコール系溶
剤(IPA)等の洗浄液Bを所定量貯液する洗浄槽4
と、浸漬液Aを蒸発気化するための煮沸槽5と、溶剤及
び水分を分離するための液分離槽6とを配設し、浸漬槽
3に貯液された浸漬液Aの液面部分に所定深さ浸漬して
洗浄槽4を配設し、煮沸槽5の上方蒸気領域と対応する
洗浄室2の側部壁面に液回収槽7を連設すると共に、同
洗浄室2の側部位置に水分離槽8と、液再生槽9とを配
設している。
【0009】上述の洗浄室2には、同洗浄室2の上面側
にワークDを出入れするためのワーク出入口2aを開口
し、同ワーク出入口2aの開口側周縁部に密閉板2bを
開閉自在に嵌合又は連結している。且つ、洗浄室2内の
上方蒸気領域と対応する側部内壁面に蒸気を冷却凝縮す
るための冷却ジャケット10,11を上下位置に配設
し、同室側部に連設した液回収槽7内の上方蒸気領域と
対応する側部内壁面に蒸気を凝縮液化するための冷却コ
イル12を配設すると共に、後述する冷凍装置66で適
宜温度に冷却された冷媒(図示省略)を冷却ジャケット
10,11と冷却コイル12とに循環供給して、洗浄室
2内の上方蒸気領域に放出された蒸気及び室内に侵入す
る大気中の水分が冷却凝縮する温度に冷却ジャケット1
0,11を保温し、且つ、液回収槽7内の上方蒸気領域
に放出された蒸気が凝縮液化する温度に冷却コイル12
を保温している。
【0010】前述の浸漬槽3には、同浸漬槽3の内部に
ワーク入液位置と、ワーク洗浄位置と、ワーク出液位置
とを設定し、ワーク洗浄位置と対応する浸漬槽3の液面
中央部に2槽式の洗浄槽4を配設すると共に、同浸漬槽
3に貯液された浸漬液Aの液面部分に対して洗浄槽4の
下面側開口部4dを所定深さ浸漬している。且つ、ワー
ク出液位置と対応する洗浄槽4の右側部外壁面であっ
て、浸漬槽3に貯液された浸漬液Aの液面部分に対して
水平となる高さ位置に液面洗浄ノズル13を配設すると
共に、同液面洗浄ノズル13の吐出方向を下流側に配設
した煮沸槽5に向けて設定している。且つ、ワーク出液
位置と対応する浸漬槽3の底部内壁面であって、同位置
に移動停止されたワークDの下面側と対向する位置に残
液洗浄ノズル14を配設すると共に、同残液洗浄ノズル
14の吐出方向をワークDの下面側に向けて設定してい
る。
【0011】一方、ワーク入液位置と対応する浸漬槽3
の底部壁面に電磁弁15,16,17,18,19と、
熱交換器20と、循環用ポンプ21と、フィルター22
とを介して液循環路23を接続すると共に、同液循環路
23をワーク出液位置に配設した液面洗浄ノズル13と
残液洗浄ノズル14とに接続している。すなわち、循環
用ポンプ21を駆動して、浸漬槽3に貯液された浸漬液
Aを液面洗浄ノズル13と残液洗浄ノズル14とに夫々
供給し、液面洗浄ノズル13から吐出する浸漬液Aで浸
漬槽3に貯液された液面部分の溶剤及び水分を煮沸槽5
に向けて移送する。且つ、残液洗浄ノズル14から吐出
する浸漬液AでワークDに付着した溶剤を洗浄除去す
る。
【0012】前述の洗浄槽4には、同洗浄槽4の内部を
左右分割する中央位置に仕切り板4cを垂設して第1洗
浄槽4aと第2洗浄槽4bとを形成し、一方の第1洗浄
槽4aには第2洗浄槽4bからの流出を許容する貯液レ
ベルにアルコール系の洗浄液Bを貯液し、他方の第2洗
浄槽4bには第1洗浄槽4aに向けて流出する貯液レベ
ルに洗浄液Bを貯液すると共に、同各洗浄槽4a,4b
の貯液領域に浸漬液Aを超音波振動させるための超音波
振動子24を夫々配設している。例えば、各洗浄槽4
a,4b内に貯液された洗浄液B中にワークDを順次浸
漬して洗浄処理する。或いは、27KHz 〜200KHz の
振動周波数で超音波振動子24を超音波振動して、各洗
浄槽4a,4b内の洗浄液B中に浸漬されたワークDを
洗浄処理する。且つ、第1洗浄槽4aの上方貯液領域と
対応する側部壁面と、同槽の下方貯液領域と対応する側
部壁面とを、電磁弁25,26,27,28と、熱交換
器29と、循環用ポンプ30と、フィルター31とを介
して液循環路32で接続している。すなわち、循環用ポ
ンプ30を駆動して、第1洗浄槽4aに貯液された洗浄
液Bを清浄濾過しながら循環供給する。
【0013】前述の煮沸槽5には、同煮沸槽5の底部内
壁面に浸漬液Aを蒸発気化するための加熱ヒータ33を
配設し、例えば、適宜温度に加熱されたオイルや水溶液
等の加熱媒体(図示省略)を加熱ヒータ33に循環供給
して、フッ素系溶剤の浸漬液Aが蒸発気化する温度に加
熱ヒータ33を加熱する。且つ、浸漬槽3側を上流とす
る煮沸槽5の上流側内壁面であって、同煮沸槽5に貯液
された浸漬液Aの液面部分に対して水平となる高さ位置
に液面洗浄ノズル34を配設すると共に、同液面洗浄ノ
ズル34の吐出方向を下流側に配設した液分離槽6に向
けて設定している。
【0014】前述の液分離槽6は、同液分離槽6の内部
を左右分割する中央位置に仕切り板6dを立設して第1
分離槽6aと第2分離槽6bとを形成し、同第1分離槽
6aの液面部分を三分割する位置に仕切り板6e,6f
を垂設して第3分離槽6cを形成している。且つ、液分
離槽6を構成する第2分離槽6bの底部壁面と、上述の
煮沸槽5の底部壁面とに電磁弁35,36を介して液循
環路37を夫々接続すると共に、同液循環路37を電磁
弁38及び循環用ポンプ39を介して煮沸槽5内に配設
した液面洗浄ノズル34に接続している。且つ、液分離
槽6を構成する第3分離槽6cの側部壁面と、前述の洗
浄槽4を構成する第2洗浄槽4bの上部壁面とを、一時
貯溜槽40と、電磁弁41,42と、返還用ポンプ43
とを介して液返還路44で接続している。
【0015】すなわち、循環用ポンプ39を駆動して、
煮沸槽5及び液分離槽6に貯液された浸漬液Aを液面洗
浄ノズル34に供給し、液面洗浄ノズル34から吐出す
る浸漬液Aで煮沸槽5に貯液された液面部分の溶剤及び
水分を液分離槽6の第1分離槽6aに向けて移送する。
同時に、液分離槽6の第1分離槽6aに溶剤及び水分等
が混入した汚液を流入して、液面上に浮上する比重の軽
い洗浄液Bのみを第3分離槽6cに貯液し、液面下に降
下する比重の重い浸漬液Aのみを第2分離槽6bに流出
して分離処理すると共に、第1分離槽6a及び第2分離
槽6bの液面上に浮上する水分は槽外部に排出する。且
つ、第3分離槽6c内に貯液された洗浄液Bを一時貯溜
槽40に一旦貯溜し、返還用ポンプ43を駆動して、一
時貯溜槽40に貯溜された洗浄液Bを洗浄槽4の第2洗
浄槽4bに返還する。
【0016】前述の水分離槽8には、同水分離槽8の内
部を左右分割する中央位置に仕切り板を立設して第1分
離槽8aと第2分離槽8bとを形成し、一方の第1分離
槽8aの上部壁面と液回収槽7の底部壁面とを液回収路
45で接続し、他方の第2分離槽8bの底部壁面と浸漬
槽4の上部壁面とを電磁弁46及び循環用ポンプ47を
介して液循環路48で接続している。すなわち、液回収
槽7の底部に滴下された再生液を水分離槽8の第1分離
槽8aに回収して、液面上に浮上した比重の軽い水分の
みを槽外部に排出し、液面下に降下する比重の重い浸漬
液Aのみを第2分離槽8bに流出する。同時に、循環用
ポンプ47を駆動して、第2分離槽8bに貯液された浸
漬液Aを浸漬槽4に返還する。
【0017】前述の液再生槽9には、図2に示すよう
に、同液再生槽9の上流側底部に流出液貯溜槽9aを配
設し、下流側底部に未再生液貯溜槽9bを配設すると共
に、流出液貯溜槽9aの下流側端部と未再生液貯溜槽9
bの上流側端部との間に流下板9cを斜設している。且
つ、流下板9cの下面側に洗浄液Bを蒸発気化するため
の加熱ヒータ49を配設し、例えば、適宜温度に加熱さ
れたオイルや水溶液等の加熱媒体(図示省略)を加熱ヒ
ータ49に循環供給して、流下板9c上に放出された洗
浄液Bが蒸発気化する温度に加熱ヒータ49を加熱す
る。且つ、未再生液貯溜槽9bの側部に再生液貯溜槽9
dを配設すると共に、同再生液貯溜槽9dの上方蒸気領
域に洗浄液Bの蒸気を凝縮液化するための冷却コイル5
0を配設し、後述する冷凍装置66で適宜温度に冷却さ
れた冷媒(図示省略)を冷却コイル50に循環供給し
て、再生液貯溜槽9dの上方蒸気領域に放出された蒸気
が凝縮液化する温度に冷却コイル50を保温している。
【0018】一方、上述の液再生槽9を構成する流出液
貯溜槽9aの上部壁面と、前述の洗浄槽4を構成する第
1洗浄槽4aの上部壁面であって、同第1洗浄槽4aに
所定量貯液された洗浄液Bの液面部分と水平となる高さ
位置とを液流出路51で接続し、同液再生槽9を構成す
る流出液貯溜槽9aの上部壁面と、未再生液貯溜槽9b
の底部壁面とを、電磁弁52,53と、循環用ポンプ5
4とを介して液循環路55で接続すると共に、同液循環
路55の通路途中を電磁弁56を介してバイパス路57
で接続している。且つ、同液再生槽9を構成する再生液
貯溜槽9dの下部壁面と、前述の洗浄槽4を構成する第
2洗浄槽4bの上部壁面とを、電磁弁58,59と、返
還用ポンプ60とを介して液返還路61で接続してい
る。
【0019】すなわち、前述の洗浄槽4を構成する第1
洗浄槽4aに所定量以上の洗浄液Bが貯液された場合、
同第1洗浄槽4aに接続した液流出路51から洗浄液B
を自然流出して、液再生槽9を構成する流出液貯溜槽9
aに貯液すると共に、同流出液貯溜槽9aから流下板9
c上に洗浄液Bを自然流出して、同流下板9cの上流側
始端部から下流側終端部に向けて流下する途中で洗浄液
Bを蒸発帰化させ、液再生槽9内に放出された洗浄液B
の蒸気を冷却コイル50で凝縮液化して再生液貯溜槽9
dの滴下回収する。この後、返還用ポンプ60を駆動し
て、再生液貯溜槽9dに貯液された再生洗浄液Bを前述
の洗浄槽4を構成する第2洗浄槽4bに返還する。且
つ、流下板9cの下流側終端部まで流下した未再生洗浄
液Bは未再生液貯溜槽9bに一時貯留され、循環用ポン
プ54を駆動して、未再生液貯溜槽9bに貯液された未
再生洗浄液Bを流出液貯溜槽9aに返還して再生処理す
る。
【0020】前述の浸漬槽3と、煮沸槽5と、液分離槽
6との間には、同浸漬槽3と煮沸槽5との連結部分に形
成した流出通路62上に電磁弁63を介設し、煮沸槽5
と液分離槽6との連結部分に形成した流出通路64上に
電磁弁65を介設しており、洗浄作業時及び作業開始時
に各電磁弁63,65を開動作して、各槽3,5,6間
の流出通路62,64を開放した後、浸漬槽3及び煮沸
槽5の液面上に貯液される所定量以上の余剰液及び水溶
液等の比重の軽い液面保護液Cを各槽3,5,6の順に
オーバーフローする。且つ、作業終了時及び作業休止時
に各電磁弁63,65を閉動作して、各槽3,5,6間
の流出通路62,64を閉鎖した後、浸漬槽3及び煮沸
槽5の液面上に水溶液等の比重の軽い液面保護液Cを貯
液して外気との接触を遮断する。
【0021】前述の冷却ジャケット10,11及び冷却
コイル12,50は冷凍装置66の蒸発器(エバポレー
タ)により構成され、この冷凍装置66は、圧縮機67
の吸引側にアキュムレータ68を介して冷却ジャケット
10,11及び冷却コイル12,50を並列接続し、圧
縮機67の吐出側に凝縮器69と、受液器70と、電磁
弁71と、膨脹弁72(キャピラリーチューブ)とを介
して冷却ジャケット10,11及び冷却コイル12,5
0を並列接続すると共に、膨脹弁72と冷却コイル1
2,50との間に電磁弁73,74を介設している。す
なわち、圧縮機67を駆動して、圧縮され高圧となった
冷媒を凝縮器69に送り、ここで液化して受液器70に
至った後に、この高圧冷媒液は電磁弁71を介して膨脹
弁72に導びかれ、同膨脹弁72で絞り膨脹されて低圧
となった冷媒は冷却ジャケット10,11及び冷却コイ
ル12,50に供給され、周囲より熱を奪って蒸発気化
し、アキュムレータ68を介して再び圧縮機67に吸引
される。
【0022】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、浸漬式洗浄装置によるワークDの洗浄方法を
説明する。先ず、図1に示すように、洗浄室2内の煮沸
槽5に配設した加熱ヒータ33を加熱して、同煮沸槽5
内に貯液された浸漬液Aを蒸発気化させ、浸漬槽3及び
煮沸槽5の上方蒸気領域に蒸発気化した浸漬液Aの蒸気
を放出する。この後、洗浄室2のワーク出入口2aを開
放し、浸漬槽3内に貯液された浸漬液AにワークDを浸
漬する。ワーク入液位置に於いて、ワークD全体が浸漬
液Aに浸漬される所定深さまで垂直降下した後、洗浄室
2のワーク出入口2aを閉鎖する。
【0023】次に、ワークD全体を浸漬槽3内の浸漬液
Aに浸漬した状態のままワーク洗浄位置まで水平移動し
て、同位置上方に配設した洗浄槽4の第1洗浄槽4a及
び第2洗浄槽4bと対応する停止位置でワークDを垂直
上昇させ、同各洗浄槽4a,4bに貯液された洗浄液B
にワークD全体を下方から順次浸漬して、同ワークDの
外面に付着した研磨粉、フラックス、油分等の異物を洗
浄除去する。或いは、各洗浄槽4a,4bに配設した超
音波振動子24,24を振動して、同ワークDの外面に
付着した研磨粉、フラックス、油分等の異物を洗浄除去
するもよい。この時、各洗浄槽4a,4bと対応する停
止位置でワークDを垂直降下して、ワークD全体を浸漬
槽3内に貯液された浸漬液Aに浸漬すると、同ワークD
の外面に付着した比重の軽い洗浄液Bが自然に浮き上が
り、同位置上方に配設した各処理槽4a,4bに回収さ
れる。
【0024】洗浄処理後に於いて、ワークD全体を浸漬
槽3内の浸漬液Aに浸漬した状態のままワーク出液位置
まで水平移動させ、循環用ポンプ21を駆動して、残液
洗浄ノズル14から吐出される浸漬液AでワークDの外
面に残着した洗浄液Bを洗浄除去すると共に、循環用ポ
ンプ21を駆動して、液面洗浄ノズル13から吐出する
浸漬液Aで浸漬槽3の液面上に浮遊する洗浄液Bを煮沸
槽5に向けて移送する。同時に、循環用ポンプ39を駆
動して、液面洗浄ノズル34から吐出する浸漬液Aで煮
沸槽5の液面上に浮遊する洗浄液Bを液分離槽6に向け
て移送し、同液分離槽6に於いて浸漬液Aと洗浄液Bと
を分離処理した後、返還用ポンプ43を駆動して、一時
貯溜槽40に貯液された洗浄液Bを洗浄槽4に返還供給
する。
【0025】次に、ワーク出液位置に於いて、ワーク全
体Dを浸漬槽3内に貯液された浸漬液Aから取り出され
る所定高さまで垂直上昇して、煮沸槽5の上方蒸気領域
に放出された蒸気中にワークDを移動すると共に、洗浄
処理されたワークDの外面全体に高温の蒸気を接触させ
て室外温度に加熱する。この後、洗浄室2のワーク出入
口2aを開放し、洗浄室2内に配設した冷却ジャケット
10,11の冷却領域を通過するときにワークDを乾燥
処理して、洗浄処理済みのワークDを室外温度に加熱し
た状態のまま取り出すので、ワークDと室外との温度差
が小さくなり、洗浄処理されたワークDの外面に水滴や
霜等が付着するのを防止できる。
【0026】以上のように、浸漬槽3に貯液された浸漬
液A中にワークD全体を浸漬した状態のまま洗浄槽4の
下部位置まで移動させ、同洗浄槽4の第1洗浄槽4a及
び第2洗浄槽4bに貯液された洗浄液B中にワークD全
体を下方から浸漬して洗浄処理するので、同洗浄槽4の
各洗浄槽4a,4bに貯液されたアルコール系溶剤等の
洗浄液Bが大気中に漏洩するのを確実に防止できる。且
つ、浸漬槽3に貯液された浸漬液A中に洗浄槽4の下面
側開口部4dを浸漬した状態で洗浄処理するため、同洗
浄槽4の各洗浄槽4a,4bに貯液されたアルコール系
溶剤等の洗浄液Bと外気との接触を完全に遮断すること
ができ、洗浄作業時又は作業開始時に於いて静電気や火
花等が発生しても発火することが無く、ワークDの洗浄
処理が安定して行えると共に、従来例に示すフロン液と
同等の洗浄効果が得られる。
【0027】この発明は、上述の実施例の構成のみに限
定されるものではない。
【0028】上述の実施例では洗浄槽4の内部を第1洗
浄槽4a及び第2洗浄槽4bとに分割形成しているが、
例えば、洗浄槽4の内部を3槽、4槽、5槽等の複数槽
に分割形成してワークDの洗浄回数を多くしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】浸漬式洗浄装置を構成する各槽の配管系統図。
【図2】浸漬式洗浄装置を構成する液再生槽の配管系統
図。
【符号の説明】
A…浸漬液 B…洗浄液 C…液面保護液 D…ワーク 1…浸漬式洗浄装置 2…洗浄室 3…浸漬槽 4…洗浄槽 4a…第1洗浄槽 4b…第2洗浄槽 4d…開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄室内の洗浄槽に貯液された洗浄液中に
    ワーク全体を浸漬して洗浄処理する浸漬式洗浄装置であ
    って、上記洗浄室内に洗浄槽を浸漬する大きさに形成し
    た浸漬槽を配設し、該浸漬槽内に比重の重い浸漬液を所
    定量貯液すると共に、前記洗浄槽の下面側開口部を上記
    浸漬槽に貯液された浸漬液中に浸漬して、該洗浄槽内に
    浸漬液よりも比重の軽い洗浄液を所定量貯液した浸漬式
    洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7826032B2 (en) * 2006-07-18 2010-11-02 Tokyo Electron Limited Circulation system for high refractive index liquid in pattern forming apparatus

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