JPH0631525B2 - さく岩機のブ−ム位置決め装置 - Google Patents

さく岩機のブ−ム位置決め装置

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JPH0631525B2
JPH0631525B2 JP9252585A JP9252585A JPH0631525B2 JP H0631525 B2 JPH0631525 B2 JP H0631525B2 JP 9252585 A JP9252585 A JP 9252585A JP 9252585 A JP9252585 A JP 9252585A JP H0631525 B2 JPH0631525 B2 JP H0631525B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、先端にさく孔機を備えたさく岩機用ブームの
自動的な位置決めを行うさく岩機のブーム位置決め装置
に関するものである。
(従来技術) 最近のさく岩機は、ブームに乗架したさく孔機の目標点
に対する設定位置(目標値)を直角座標によって表示す
るとともにこの直角座標による設定位置データを制御パ
ターンとしてメモリ部に記憶させておき、中央処置装置
からの制御プログラムに基いて上記メモリ部から上記設
定位置データを随時読みだして自動的にブーム並びにさ
く孔機の位置決めを行うようになっている。(例えば、
特公昭57−51518号公報参照)。
しかし、このようなさく岩機では、上記ブームが台車部
に対してヒンジ機構を介して取付けられていることや、
また当該ブームに対して上記さく孔機がガイドセルなど
の摺動機構を介して取付けられていることなどから、台
車に対する取付誤差によって、又経年変化によって上記
ヒンジ機構、摺動機構等の部分に部品の摩耗や緩みによ
るガタツキを生じることによって、さらに又ブーム自体
にたわみを生じることなどの種々の事由によって、実際
には上記制御パターン通りの正確なブームの位置決めを
行うことができない事態を生じる。そして、位置決めが
正確でないと、理想的な切羽面を得ることができない。
しかも、上記事象に起因する位置決め誤差は、上記直角
座標系に於けるX・Y・Z方向のいずれの方向にも生
じ、さらにその誤差の程度(大きさ)も各方向について
一定ではないので、一般的な手段では容易に補正するこ
とができない。
(発明の目的) 本発明は上記の事情に基づいてなされたもので、直角座
標で表示される理想さく孔パターンと実際に位置決めさ
れたさく孔パターンとを比較して誤差量を算出し、この
誤差量に対応して所定の補正データを形成することによ
り正確な位置決めを可能にしたさく岩機のブーム位置決
め装置を提供することを目的とするものである。
(目的を達成するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するために、さく孔機を乗
架したブームと、切羽面に対するさく孔点の位置および
方向を直角座標系の座標値によって表示した制御データ
を入力し、この制御データを上記ブームの座標系の値に
変換して出力する座標変換器と、この座標変換器の出力
を入力し、該入力値に応じて上記ブームの位置決めを行
うブーム制御手段と、このブーム制御手段により位置決
めされた上記ブームの位置を平面座標値として検出する
視覚センサーと、この視覚センサーの検出値から上記ブ
ーム位置の直角座標値を算出する第1の演算手段と、こ
の第1の演算手段により算出された上記座標値と上記制
御データの直角座標値とを入力し、両座標値の偏差値を
算出するとともにこの偏差値を補正値として上記座標変
換器に供給する第2の演算手段とを備えてなるものであ
る。
(作用) 上記の手段によると、一応設定れた実際のブーム位置が
視覚センサーによって先ず平面座標値として検出され、
さらに第1の演算手段によってそれが実際のブーム位置
に対応した直角座標値として示される。そして、次に第
2の演算手段によって当該実際のブーム位置の本来の設
定位置に対する偏差値が算出され、この偏差値に応じた
適正な補正がなされるようになっている。
従って、位置決め時の誤差量が直角座標系のX・Y・Z
のいずれの方向であっても何等問題なく補正することが
でき、しかも該誤差の検出が視覚センサーによって行な
われ最終的に直角座標値によって表示されるので当該補
正はより高精度なものとなり、正確な位置決めを可能に
することができる。その結果、設計パターン通りの切羽
面を得ることができるようになる。
(実施例) 第1図〜第6図は、本発明の実施例に係るさく岩機のブ
ーム位置決め装置を示している。
先ず第2図および第3図は、上記実施例におけるさく岩
機の乗架装置部分の構成を示すものであって、上記各図
において、作業台車E上に固定した基台Fに対しブーム
1の第1ブーム2の後端2aを回転自在に軸支すると共
に、該第1ブーム2の先端2bに第2ブーム3の後端3aを
回転自在に軸支し、該第2ブーム3の先端3bにセルマウ
ンテイング4を介してガイドセル用のシリンダ5を固定
している。このシリンダ5にはフイードモータ6を後端
に取り付けたガイドセル7を摺動自在に載架して該ガイ
ドセル7を前後進させるようにすると共に、さらに当該
ガイドセル7に対してロッド9の先端にビツト10を取
り付けたさく孔機8を前後進可能に装着している。そし
て、該さく孔機8のさく孔作業時に当該さく孔機8を上
記フイードモータ6で前進作動させるようにしている。
上記さく孔機8を乗架するブーム1は、左右水平方向
(図中X方向)、前後水平方向(図中Z方向)及び上下
垂直方向(図中Y方向)の3方向にそれぞれ任意に変位
するようになっており、その第1ブーム2と第2ブーム
3に対して上記各水平方向に作動させるブームスイング
用のシリンダ11およびガイドセルスイング用のシリン
ダ12並びに上記垂直方向に作動させるブームリフト用
のシリンダ13とガイドセルリフト用のシリンダ14と
を図示の如く取り付けている。そして、上記のように構
成されたブーム1は、第3図に示すように上記作業車E
の左右に一対設けられている。
一方、上記ガイドセル7の両端(先端および後端)に
は、例えばレーザー光を発生する発光体RおよびR
がそれぞれ取り付けられている。また、上記作業台E上
の上記ガイドセル7の後方には、上記各発光体Rおよ
びRの位置をX・Y2位置の平面座標系の信号として
検出する例えば撮像装置(例えばイメージセンサ)等に
より構成される視覚センサーS,Sが上記左右一対
の各ブーム1,1に対応して設置されており、これら視
覚センサーS,Sの内、いずれか一方の視覚センサ
ー、例えばS(右側)は、当該取付水平面上におい
て、所定角θだけ回転して設置されている。また、各
視覚センサーS,Sの受光点間には、所定の離間距
離lが設定されている。各視覚センサーS,S
固定式であり、この各視覚センサーS,Sは一対の
ブームの動きの全範囲が検出可能である。
そして、上記各視覚センサーS,Sの検出信号は、
後述する画像処理装置40に供給(入力)される。
ここで、上記第1ブーム2の長さl、第2ブーム3の
長さl、第2ブーム3の先端よりガイドセル7の先端
までの長さ(即ち、ガイドセル7の移動量)をlとし
て、上記各シリンダ11〜14の作動量と該作動に応じ
て移動するブーム先端位置(即ち、ガイドセル7の先端
位置)との関係を、第4図(a),(b)を参照して解析する
と下記のようになる。
すなわち、当初ブーム1がZ軸上にあるとき、その先端
は第4図(a),(b)中Pの位置にある。まず、この状態
からブームスイング用のシリンダ11とガイドセルスイ
ング用のシリンダ12とを作動し、そのロッドの伸長に
より水平面(図中X−Z面)に第1ブーム2をθ、第
2ブーム3をθだけ移動すると、上記P点はP
に移る。その後、ブームリフト用のシリンダ14を作動
し垂直面(図中Y−Z面)にθ,θだけ移動すると
点はP点に移る。P点の位置及び(セルの)方
向は次式で与えられる。
x=lsinθ・cosθ+{lsinθ+l
sin(θ+θ)}cos(θ+θ) y=lcosθ・sinθ+{lcosθ
cos(θ+θ)}sin(θ+θ) z=lcosθ・cosθ+{lcosθ
cos(θ−θ)}cos(θ+θ)……
(1) θ=θ+θ φ=θ+θ すなわち、点Pとその方向は(1)式を通して、直角
座標系P(x,y,z,θ,φ)及び、ブームの座標系
Pθ(θ,θ,θ,θ,l)に相互に変換す
ることができる。
したがって、直角座標系で与えられた上記P点の位置
と方向の制御は、座標交換器(P→Pθ)と角度θ
θ,θ,θ及び長さlの位置決め用サーボ制御
装置があれば達成できることとなる。
この実施例のブーム位置決め装置は、上記座標変換器
(P→Pθ)と位置決め用サーボ制御装置とを設け、直
角座標系でブーム先端のビツト10の位置で表示してブ
ームの位置決めをするようにしたもので、第1図に示す
ように構成される。
図中、符号15はさく孔パターンに応じてブーム先端位
置を切羽面直前の仮想直角座標面に対して直接位置決め
するための作動量を設定するメモリ手段で、このメモリ
手段15は上記第1、第2ブーム2,3の作動量をキー
ボード等によって自由に設定できるようにしてある。ま
た、16は上記ブーム1の第1,第2ブーム2,3の変
位角より角ブームの駆動用油圧シリンダ11〜14のピ
ストン及びガイドセル用のシリンダ5の作動量を決定す
るブームの位置決めサーボ制御装置(特許請求の範囲中
のブームの制御手段に該当する)、17は上記メモリ手
段15とブーム位置決めサーボ制御装置16との間に設
定するブーム座標系の(P→Pθ)座標変換器であり、
メモリ手段15より与えられる直角座標系のPの位置と
方向(x,y,z,θ,φ)をブームの座標系のPθ
(各ブーム2,3の変位角θ,θ,θ,θとガ
イドセル7の移動量l)に変換するものである。18
は中央処理装置であり、上記メモリ手段15と座標変換
器17とに接続し、操作入力が与えられるとメモリ手段
15から所望のさく孔位置Pを取り出して上記座標変換
器17に伝えるものである。19は上記座標変換器17
とブーム位置決めサーボ制御装置16との間に接続する
第1のレジスタであり、上記座標変換器17より与えら
れる指令値Pθをたくわえて上記位置決めサーボ制御装
置16に伝えるものである。20は座標変換器17に接
続した第2のレジスタであり、第1ブーム2、第2ブー
ム3の長さl,l・・等の定数を座標変換器17に
与えている。第1及び第2ブーム2,3からなるブーム
1及びガイドセル7の各駆動油圧シリンダ5,11〜1
4は、上記位置決めサーボ制御装置16より指令される
各シリンダ5,11〜14のピストン作動量に応じて作
動せしめられる。22はさく孔機制御手段であり、ブー
ム1のガイドセル7上に乗架したさく孔機8にさく孔作
動に必要な制御量を与えており、上記位置決めサーボ制
御装置16と接続したブーム1が所望位置に位置決めさ
れた信号で作業を開始するようにすると共に、中央処置
装置18とも接続し、各さく孔作業毎の終了信号を与え
るようにしている。
また、23a,23bは第1、第2ブーム2,3の各駆動用シ
リンダ11〜14及びガイドセル作動用のシリンダ5の
変位を検出した信号を受けてブームの変位角を求める2
つの演算器であり、上記位置決めサーボ制御装置16に
接続してブームの変位角(θ,θ,θ,θ)及
びガイドセル7の移動量(l)をフイードバックし、
ブームの位置決めを行うようにしている。
上記駆動用シリンダ11〜14の変位よりブームの変位
角θ〜θを上記演算器23なしに直接、又は演算器
23を介して間接的に検出する原理について次に第5図
を参照して説明する。
第5図に示す第1ブーム2を簡略化した図面において、
該第1ブーム2が今、水平状態にあるときΔX
は直角三角形である。したがって、今各辺の長さを第
5図のように示すとピタゴラスの定理より次式が成立す
る。
=b+c……(2) 一方、第1ブーム2が上方へ角度α°移動したとき点X
が点X′に移動し、X−X間の距離がtだけ増
加したとすると次式が成立する。
(a+t)=(b+csinα)+(ccosα) =b+c+2bcsinα……(3) (2),(3)式より t+2at=2bcsinα ∴sinα(t+2at)/2bc……(4) したがって、角度αは次式より求まる。
α=sin−1(t+2at)/2bc……(5) この(5)式において、変数を無次元化するため (a/bc)tを改めてTとおく。
(a/bc)t→T……(6) すると、(5)式は次のように変形できる。
α=sin−1(bc/2a・T+T)……(7) ここで、上記ΔX′Xに相似な三角形ΔQ
を考える。そして、ΔX′Xと対応する
各辺の長さをそれぞれ(a′,b′,c′,t′)と表
示すると、当該各辺について a/a′=b/b′=c/c′=t/t′=k(定
数)……(8) が成立するから at/bc=a′t′/b′c′ が成立すると共に上記(7)式の常数についても bc/a=b′c′/a′=k(定数) となり、相似な三角形の間では(7)式の常数及び変数
は三角形の大きさには依存せず、しかも角度αは同一の
(7)式で表されることがわかる。さらに定数kを用
いて、(7)式は次のように表示できる。
α=sin−1(k/2・T+T)……(9) このようにシリンダの変位Tよりこの(9)式を用いる
と、ブームの撮角αが求められる。具体的には上述した
次の2つの演算器23a,23b(デイジタル演算器を用いる
のが有利である)を用いてこれを実現できる。
Tの検出装置としては、例えば駆動用油圧シリンダに組
込まれたエンコーダが用いられる。
上記エンコーダは例えば上記各駆動用油圧シリンダ11
〜14の内部基端側に取り付けており、シリンダに固定
するケース内に回転デイスクと検出器とを設け、油圧の
流入により軸を介して回転デイスクが回転するように
し、デイスクに物理的にコード化された1・0パターン
を記憶させ、これを検出器にて検出するようにしてい
る。
上記デイスクの回転角βと出力信号Tとは、 T=kβ……(10) kは定数 で示される。したがって、(10)式の変わりに上記
(9)式を満足する関数発生器としてエンコーダのデイ
スク・パターンを変えれば、このエンコーダから直接角
度αが得られる。
(9)式を満足する関数発生器(エンコーダ)のデイス
ク・パターンを求めるため(10)式を(9)式に代入
し、 α=sin−1(k/2・kβ+kβ) これをβについて解くと次式を得る。
但し、βは負のみでないから符号は正を採用した。
また、1+2ksinα>0、である。
すなわち(11)式にしたがって、ブームの各アームの
撮角αに対するエンコーダのパターン角βが求められる
こととなる。
尚、上記エンコーダを、特殊な関数発生器として利用す
る方法により、第5図の距離Lx,Lyは容易に検出す
ることができる。
一方、符号40は、上記第2図および第3図で説明した
視覚センサーS,Sの検出信号(アナログ平面画像
信号)をそれぞれ入力する画像処理装置であり、平面座
標で示される上記2つの視覚センサーS,Sのアナ
ログ信号値をA/D変換した上で所定の画像メモリに記
憶させ、当該画像メモリに記憶された画像信号を所定の
座標形態に対応させた後に第1の演算手段41に入力す
る。第1の演算手段41は、上記中央処理装置18から
のプログラム指令信号に基づいて作動し、上記画像処理
装置40から供給される平面座標値信号を基にして座標
変換を行い立体座標値を計算する。
この立体座標値の算出は、例えば次の方法によってなさ
れる。
すなわち、今例えば、上記第1の視覚センサーSによ
って得られる一旦位置決めされた現在のさく孔点(ビッ
ト位置)Pの座標値を(x1,y1,z1)、第2の視覚センサー
によって得られる座標値を(x2,y2,z2)とすると、こ
れらの組合せによって表せる立体座標は第6図のように
なる。そして、上記第1の視覚センサーSの直角座標
系X,Y,Zの座標軸の原点0を一般的な座標
変換方法により先ず平行移動 して第2の視覚センサーSの直角座標系X,Y
の座標軸の原点0に合致させたときの新座標軸に
よる座標系は、X′,Y′,Z′で示される。
一方、原点を0とする上記第2の視覚センサーS
座標系(X,Y,Z)は、上述のように第1の視
覚センサーSの座標系(X,Y,Z)に対して
θsだけ傾斜しているので回転マトリクス量 分だけ回転移動が行なわれる。
これによって、上記第2の視覚センサーSによる平面
座標値を第1の視覚センサーSの座標系によって表す
ことができ、他方現目標点Pを第2の視覚センサーS
の座標値に変換することができる。
すなわち、 であるから、 x=xcosθs−zsinθs−xcosθ
s y=Y ……(13) z=xsinθs+zcosθs−xsinθ
s となる。
従って、 z=(xcosθs−xcosθs−x)/s
inθsz=xsinθ+(xcosθ−x
osθ−x)・cosθ/(sinθs−xsin
θs)……(14) を得ることができ、2つの平面座標値から目標点P
立体座標値を得ることができる。これらは、上記中央処
理装置18からの演算プログラムに基づいて行なわれ
る。
そして、この実施例においては、さらにガイドセル7後
端側にも発光体Rが設けられていることから、上記2
つの視覚センサーS,Sの平面座標値から、この発
光体Rの位置をも同時に上記と全く同様の方法で立体
座標値として検出することができ、当該ガイドセル7の
先端と後端の発光体R,Rの位置からさらに当該ガ
イドセル7の方向角(差し角)をも求めることができ
る。
すなわち、上記のようにガイドセル7先端の発光体R
による立体座標(現位置決め点)は、第1の視覚センサ
ーSの座標系によりx1,y1,z1で示され、一方、ガイド
セル7後端の発光体Rの立体座標は、上記と同様の座
標変換によって、例えば、x11,y11,z11で示すことがで
き、上記ガイドセル7の方向角は発光点P,P間の
方向余弦として次のように表すことができる。
すなわち、点PとP間の距離は上記ガイドセル7の
略全長lに等しいから、 {(x−x)11/l,(y−y11)/l
(z−z11)/l} {(x−x11)/l+{(y−y11)/
+{(z−z11)/l=1……(1
5) となる。
そして、これらが第1の演算手段41の出力として、さ
らに第2の演算手段42に入力される。第2の演算手段
42には、他方上記メモリ手段15に記憶されているさ
く孔位置と方向角(差し角)に対応した目標位置決め点
座標信号(x,y,z)並びに方向角信号(θ,φ)が入力さ
れており、先ずこれらの各信号を座標変換して上記第1
の視覚センサーSによる座標系の信号に置換する。そ
して、その後、上記両信号を比較することによって、本
来のさく孔パターンに対して実際の位置決め状態がどれ
だけずれているか、その補正量を算出する。この補正量
は、例えばブームの台車への取付誤差、又ガタやタワミ
に起因するずれ量(x′,y′,z′,θ′,φ′)に
対応するもので、ベクトル的な偏差量(x″,y″,
z″,θ″,φ″)として示され、これが補正信号とし
て上記座標変換器17に供給される。そして、座標変換
器17では、当該補正値に対応して上記メモリ手段から
の入力を±(x″,y″,z″,θ″,φ″)とするこ
とにより補正した上でブーム座標系の値に変換し、適正
な目標値Pθとして上記第1のレジスタ19に供給す
る。従って、このようにして設定される目標値は、常に
ブームに関連して生じる位置決め誤差を考慮して設定さ
れたものとなり、その結果ブームは常に正確に位置決め
されることとなる。なお、以上の実施例ではブームの位
置決めを平面位置並びに方向角をも有する状態で把握し
説明したが、本発明の位置決めは、方向角を必要としな
い文字通りX−Y平面上における位置決めをも対象とし
ていることは言うまでもない。また、上記実施例では、
2個の視覚センサーS,Sを用いているが、1個の
視覚センサーを移動式にして上記各センサーが設定され
ている位置で画像処理するようにしてもよい。
(発明の効果) 本発明のさく岩機のブーム位置決め装置は、以上に説明
したように、さく孔機を乗架したブームと、切羽面に対
するさく孔点の位置および方向を直角座標系の座標値に
よって表示した制御データを入力し、この制御データを
上記ブームの座標系の値に変換して出力する座標変換器
と、この座標変換器の出力を入力し、該入力値に応じて
上記ブームの位置決めを行うブーム制御手段と、このブ
ーム制御手段により位置決めされた上記ブームの位置を
平面座標値として検出する視覚センサーと、この視覚セ
ンサーの検出値から上記ブーム位置の直角座標値を算出
する第1の演算手段と、この第1の演算手段により算出
された上記座標値と上記制御データの直角座標値とを入
力し、両座標値の偏差値を算出するとともにこの偏差値
を補正値として上記座標変換器に供給する第2の演算手
段とを備えてなるものである。
従って、本発明によると、一応設定された実際のブーム
位置が視覚センサーによって先ず平面座標値として検出
され、さらに第1の演算手段によってそれが実際のブー
ム位置に対応した直角座標値として示される。そして、
次に第2の演算手段によって当該実際のブーム位置の本
来の設定位置に対す偏差値が算出され、この偏差値に応
じた適正な補正がなされるようになっている。
従って、位置決め時の誤差量が直角座標系のX・Y・Z
のいずれの方向であっても何等問題なく補正することが
でき、しかも該誤差の検出が視覚センサーによって行な
われ最終的に直角座標値によって表示されるので当該補
正はより高精度なものとなり、正確な位置決めを可能に
することができる。その結果、設計パターン通りの切羽
面を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例に係るさく岩機のブームの位
置決め装置のブロック図、第2図は、上記実施例におけ
るさく岩機のブームおよびブーム乗架装置を示す側面
図、第3図は、そのブーム部分の構成を示す平面図、第
4図(a),(b)は上記ブーム作動時の変位状態を示す説明
図、第5図は、上記ブームの変位角とブーム作動シリン
ダの移動量との関係を示す説明図、第6図は、上記第1
図の実施例における平面座標から立体座標への座標変換
方法を示す説明図である。 1……ブーム 8……さく孔機 16……位置決めサーボ制御装置 17……座標変換器 18……中央処理装置 40……画像処理装置 41……第1の演算手段 42……第2の演算手段 S,S……視覚センサー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】さく孔機を乗架したブームと、切羽面に対
    するさく孔点の位置および方向を直角座標系の座標値に
    よって表示した制御データを入力し、この制御データを
    上記ブームの座標系の値に変換して出力する座標変換器
    と、この座標変換器の出力を入力し、該入力値に応じて
    上記ブームの位置決めを行うブーム制御手段と、このブ
    ーム制御手段により位置決めされた上記ブームの位置を
    平面座標値として検出する視覚センサーと、この視覚セ
    ンサーの検出値から上記ブーム位置の直角座標値を算出
    する第1の演算手段と、この第1の演算手段により算出
    された上記座標値と上記制御データの直角座標値とを入
    力し、両座標値の偏差値を算出するとともにこの偏差値
    を補正値として上記座標変換器に供給する第2の演算手
    段とを備えてなるさく岩機のブーム位置決め装置。
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JPH0823260B2 (ja) * 1991-12-05 1996-03-06 株式会社鴻池組 削岩機の穿孔位置決め制御方法及びその装置
JP2602031Y2 (ja) * 1992-06-30 1999-12-20 古河機械金属株式会社 さく孔装置のブーム撓み補正機構

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