JPH06314010A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06314010A
JPH06314010A JP5124616A JP12461693A JPH06314010A JP H06314010 A JPH06314010 A JP H06314010A JP 5124616 A JP5124616 A JP 5124616A JP 12461693 A JP12461693 A JP 12461693A JP H06314010 A JPH06314010 A JP H06314010A
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JP
Japan
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filming
image forming
temperature
carrier
reference value
Prior art date
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Pending
Application number
JP5124616A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Kai
美紀 甲斐
Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP5124616A priority Critical patent/JPH06314010A/ja
Publication of JPH06314010A publication Critical patent/JPH06314010A/ja
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体からトナー像を転写され、そのトナー
像を記録媒体に転写する中間転写ベルトと、このベルト
上に形成されたフィルミング層を除去するフィルミング
除去部材と、記録媒体上のトナー像を定着する熱定着装
置とを有する画像形成装置において、フィルミング除去
部材による中間転写ベルトの摺擦し過ぎを防止し、かつ
画像形成動作の作業能率低下を阻止する。 【構成】 画像形成装置のメインスイッチをオンしたと
きであって、熱定着装置18の温度が所定温度よりも低
いときにのみ、フィルミング除去部材19によって中間
転写ベルト15上のフィルミング層を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
ファクシミリ等のアナログ式又はデジタル式の電子写真
方式を用いた画像形成装置に関し、詳しくはトナー像や
記録媒体などの被担持物を担持し、次工程まで、その被
担持物を搬送する担持体を有する画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】感光体や中間転写体のような担持体に形
成されたトナー像を記録媒体に転写した後、該担持体に
は転写に寄与しなかったトナーが付着しているので、そ
れを次の画像形成サイクルまでにクリーニング装置によ
って除去している。かかるクリーニング装置には、クリ
ーニングブレードを担持体に圧接させてトナーを掻き落
すブレードクリーニング方式や、毛ブラシを用いたファ
ーブラシクリーニング方式などの諸方式のものがある。
【0003】特にブレードクリーニング方式は機械的に
簡単であり、しかも安価であるため、幅広く利用されて
いる。
【0004】ところが、熱や圧力などで溶融したトナー
や、微小粒径のトナーなどが、感光体や中間転写体等の
担持体に対し離れ難い状態で付着した場合、クリーニン
グブレードだけではこれを除去しきれず、担持体上には
徐々にトナーや記録媒体の成分などから成るフィルミン
グ層が形成されるようになる。このようになると、トナ
ー像を記録媒体に転写するときの転写性能が低下し、画
像品質が悪くなる。特に中間転写体を用いたダブル転写
方式の場合、わずかなフィルミングでも大きく転写効率
が低下する。
【0005】また、担持体にフィルミング層が形成され
ると、クリーニングブレードと担持体との摩擦係数が増
加するため、特にカウンターブレード方式を用いた場
合、クリーニングブレードの巻き込みが発生し易くな
る。また、担持体が駆動ローラと従動ローラにより張架
されたベルト部材である場合、クリーニングブレードと
担持体の摩擦力の増大により駆動ローラが空転してしま
うおそれがある。
【0006】そこで、従来より例えば特開平2−214
882号公報に示されているように、クリーニングロー
ラなどから成るフィルミング除去部材を担持体に摺擦さ
せてフィルミング層を除去している。しかしながら、こ
のようにフィルミング除去部材でフィルミング層を除去
する場合、担持体を摺擦し過ぎ、担持体を早期に劣化さ
せるおそれがある。
【0007】そこで、特開昭63−11982号公報及
び実開昭62−140555号公報に示されているよう
に、一定の画像形成枚数毎にフィルミング除去動作を行
うようにし、担持体の摺擦し過ぎを防止した画像形成装
置も提案されている。ところがこの構成によると、連続
画像形成動作の途中でフィルミング除去動作が実行さ
れ、画像形成動作が中断されて画像形成動作の作業能率
が低下するおそれがある。
【0008】かかる不具合を解消すべく、特開昭63−
11982号公報には、画像形成装置のメインスイッチ
をオンした後の画像形成装置の立ち上がり時間を利用し
てフィルミング除去動作を実行する画像形成装置も提案
されている。この提案に係る構成は、画像形成装置の立
ち上がり時間、すなわち元々画像形成動作を行い得ない
時間にフィルミング除去動作を行い、画像形成動作が中
断されることを阻止するものである。
【0009】ところが、この構成の場合には、画像形成
装置のメインスイッチをオフした後、すぐにその画像形
成装置を使用すべく、メインスイッチを再びオンしたよ
うなときも、フィルミング除去動作が実行されてしまう
ので、この間肝心の画像形成動作を行うことができず、
その作業能率が低下する欠点がある。例えば、記録媒体
が搬送トラブル(ジャム)を起こしたとき、オペレータ
が画像形成装置のメインスイッチをオフしてから詰まっ
た記録媒体を除去し、次いでメインスイッチをオンして
画像形成動作を続行しようしたときも、フィルミング除
去動作が実行されてしまうため、この間、画像形成動作
を行うことができず、作業能率が大きく低下する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、フィルミング除去動作を必要以上
に実行することによる担持体の摺擦し過ぎを防止し、か
つ画像形成動作の作業能率の低下を阻止できる画像形成
装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、被担持物としてのトナー像又は記録媒体を
担持し、その被担持物が搬送されるように駆動される担
持体と、該担持体の表面に対して接離自在に支持され、
該担持体の表面に当接してその表面に形成されたフィル
ミング層を除去するフィルミング除去部材と、記録媒体
に形成されたトナー像を定着する熱定着装置とを有する
画像形成装置において、前記熱定着装置の温度を検知す
る定着装置温度検知手段と、該検知手段による検知値と
温度基準値とを比較する第1の比較手段と、前記フィル
ミング除去部材による前回のフィルミング除去動作を終
えてからの累積画像形成枚数のデータを記憶する画像形
成枚数記憶手段と、その累積画像形成枚数と枚数基準値
とを比較する第2の比較手段と、前記第1の比較手段に
よる比較結果に基づいて、熱定着装置の温度が温度基準
値よりも低いことが判別され、かつ第2の比較手段の比
較結果に基づいて、累積画像形成枚数が枚数基準値より
も多いことが判別されたとき、前記フィルミング除去部
材がフィルミング除去動作を実行するように、その動作
を制御する制御手段とを設けた画像形成装置を提案す
る。
【0012】また同じ目的を達成するため、被担持物と
してのトナー像又は記録媒体を担持し、その被担持物が
搬送されるように駆動される担持体と、該担持体の表面
に対して接離自在に支持され、該担持体の表面に当接し
てその表面に形成されたフィルミング層を除去するフィ
ルミング除去部材と、記録媒体に形成されたトナー像を
定着する熱定着装置とを有する画像形成装置において、
前記熱定着装置の温度を検知する定着装置温度検知手段
と、該検知手段による検知値と温度基準値とを比較する
第1の比較手段と、前記フィルミング除去部材による前
回のフィルミング除去動作を終えてからの累積画像形成
枚数のデータを記憶する画像形成枚数記憶手段と、その
累積画像形成枚数と枚数基準値とを比較する第2の比較
手段と、画像形成装置のメインスイッチがオンされたと
き、前記フィルミング除去部材が担持体表面に当接して
いるか否かを検知する接離状態検知手段と、該検知手段
によってフィルミング除去部材が担持体に当接していな
いことが検知された状態で、前記第1の比較手段による
比較結果に基づいて、熱定着装置の温度が温度基準値よ
りも低いことが判別され、かつ第2の比較手段による比
較結果に基づいて、累積画像形成枚数が枚数基準値より
も多いことが判別されたとき、フィルミング除去部材が
担持体表面に当接してフィルミング除去動作を行い、前
記接離状態検知手段によってフィルミング除去部材が担
持体に当接していることが検知されたときは、そのまま
フィルミング除去部材がフィルミング除去動作を実行す
るように、フィルミング除去動作を制御する制御手段と
を設けた画像形成装置を提案する。
【0013】その際、上記各構成において、外気温を検
知する外気温検知手段と、該検知手段によって検知され
る外気温の上昇に応じて、前記温度基準値を高めるよう
に、当該基準値を設定する温度基準値設定手段とを設け
ると有利である。
【0014】同じく、前記フィルミング除去部材に回転
自在に支持され、フィルミング除去部材がフィルミング
除去動作を行っているとき、前記担持体に接して、該担
持体の移動に伴って従動回転する回転部材と、フィルミ
ング除去部材がフィルミング除去動作を開始してからの
前記回転部材の累積回転数を検知する回転検知手段と、
該検知手段により検知された累積回転数のデータを記憶
する回転数記憶手段と、その累積回転数と回転数基準値
とを比較する第3の比較手段と、第3の比較手段による
比較結果に基づいて累積回転数が回転数基準値に達した
ことが判別されたとき、フィルミング除去部材がフィル
ミング除去動作を停止するように、その動作を制御する
制御手段とを設けると有利である。
【0015】同じく、前記回転部材は、その表面に高反
射率部分と低反射率部分を有し、前記回転検知手段が、
前記回転部材の表面に光を照射する発光素子と、回転部
材からの反射光を受光する受光素子とを具備すると有利
である。
【0016】同じく、前記回転部材が、担持体表面に対
するフィルミング除去部材の当接力を規制する規制ロー
ラであると有利である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0018】図1は、本発明一実施例の画像形成装置の
全体構成を示す概略図である。同図において、潜像担持
体の一例であるドラム状の感光体1の周りには、帯電チ
ャージャ2、現像装置4、ベルト転写ローラ5、感光体
用のクリーニング装置6、除電ランプ7がそれぞれ配設
されている。中間転写体の一例である中間転写ベルト1
5は、ベルト転写ローラ5、従動ローラ8、ベルト駆動
ローラ9、バックアップローラ10に架張されている。
【0019】先ず、図示矢印方向に回転駆動される感光
体1の表面は帯電チャージャ2により一様に帯電され、
この帯電面に対して露光部3で所定の像露光が行われる
ことにより、その表面には所定の静電潜像が形成され
る。かかる静電潜像は次工程で現像装置4によりトナー
像として可視像化される。
【0020】上記トナー像は、矢印A方向に回転する中
間転写ベルト15のうち、転写バイアス電圧を印加され
たベルト転写ローラ5に掛け渡されるベルト部分に静電
的に転写される。トナー像転写後の感光体1上に残留す
るトナー及びその他の付着物はクリーニング装置6によ
って除去され、感光体1が除電ランプ7によって除電さ
れて初期化される。
【0021】中間転写ベルト15上に転写されたトナー
像は、ベルト駆動ローラ9に掛け渡されるベルト部分
と、これに対向して位置するペーパー転写ローラ13と
の間に送られた記録媒体16に静電的に転写される。こ
のとき、ペーパー転写ローラ13は記録媒体16を介し
て中間転写ベルト15に圧接する。
【0022】この記録媒体16は例えば転写紙より成
り、この転写紙は、トナー像の転写後に、搬送ベルト1
7上に静電的に担持されつつ熱定着装置18に向けて送
られ、この装置で記録媒体16上の転写トナー像が定着
される。転写後において、中間転写ベルト15上に残っ
ているトナーや、その他の付着物などは、中間転写ベル
ト用のクリーニング装置11によって除去される。
【0023】上述のクリーニング装置6,11は、感光
体1又は中間転写ベルト15に圧接して残留トナーを除
去するクリーニングブレード6a,11aをそれぞれ有
している。
【0024】ここで、中間転写ベルト15は、被担持物
としてのトナー像を担持する担持体の一例をなすもので
あり、かような被担持物が搬送されるように駆動され
る。すなわち、中間転写ベルト15は、ベルト駆動ロー
ラ9の回転によって矢印A方向に駆動され、感光体1か
ら転写されたトナー像を次工程部の第2の転写部へ搬送
する。ここで、第2の転写部というのは、ペーパー転写
ローラ13の部位における転写部のことである。
【0025】図1に一例として示した熱定着装置18
は、図示していないヒータによって加熱される定着ロー
ラ18aと、これと対をなした加圧ローラ18bを有
し、これらのローラ18a,18bが図1に矢印で示し
た向きに回転し、これらの間を記録媒体16が通ると
き、両ローラ18a,18bから加えられる圧力と、定
着ローラ18aからの熱の作用によって、記録媒体16
上に転写によって形成されたトナー像が当該記録媒体1
6上に定着される。
【0026】上述のように単色の画像を得るときは、例
えば現像装置4のうちのブラック現像器4BLによっ
て、感光体1上に黒色のトナー像が形成されるが、カラ
ー画像を得るときは、感光体1上に順次形成される各色
用の静電潜像が、イエロー現像器4Y、マゼンタ現像器
4M、シアン現像器4C、及びブラック現像器4BLに
よって順次その各色のトナーで可視像化され、これらの
トナー像が順次中間転写ベルト15上に重ね合せて転写
される。このようにして中間転写ベルト15上にはカラ
ートナー像が形成され、かかるカラートナー像が記録媒
体16上に一括して転写される。
【0027】感光体1上の各色のトナー像を中間転写ベ
ルト15上に転写しているときは、クリーニング装置1
1のクリーニングブレード11aとペーパー転写ローラ
13は中間転写ベルト15から離間している。中間転写
ベルト15上のトナー像を記録媒体16に転写すると
き、ペーパー転写ローラ13が記録媒体16を介して中
間転写ベルト15に圧接する。同様に中間転写ベルト1
5を清掃するとき、クリーニングブレード11aが該ベ
ルト15に圧接する。
【0028】上述のような画像形成動作を行ううちに、
中間転写ベルト15上には、前述のようにフィルミング
層が形成され、これを放置すれば、中間転写ベルト15
から記録媒体16へのトナー像の転写効率が低下し、得
られた画像の画質が低下する。
【0029】そこで、図1乃至図3に示したように、中
間転写ベルト15の表面に当接し、その表面に形成され
たフィルミング層を除去するフィルミング除去部材19
が設けられている。フィルミング除去部材としては従来
より公知な適宜な形態のものを使用できるが、図示した
フィルミング除去部材19は、回転軸20と、その周面
に設けられたブラシ21を有するブラシローラより成る
回転体から構成されている。
【0030】かかるフィルミング除去部材19は、中間
転写ベルト15用の従動ローラ8に対向して位置し、図
2に実線と鎖線で示すように、例えばソレノイドより成
る駆動装置によって、中間転写ベルト15の表面に対し
て接離自在に支持されている。
【0031】中間転写ベルト15上のフィルミング層を
除去するときは、フィルミング除去部材19が図2に実
線で示す位置を占め、そのブラシ21が中間転写ベルト
15の表面に当接し、この状態でフィルミング除去部材
19が図示していない駆動装置によって例えば図2にお
ける時計方向に回転駆動され、例えば矢印A方向に回転
する中間転写ベルト15上をブラシ21が摺擦し、該ベ
ルト上のフィルミング層を除去する。ブラシ21に付着
したフィルミング物質は、フリッカー23によって叩き
落される。かかるフィルミング除去動作の終了後、フィ
ルミング除去部材19は図2に鎖線で示したように中間
転写ベルト15から離間する。
【0032】ブラシ21が中間転写ベルト15に当接し
たとき、該ブラシ21がベルト15に対して過度に大き
な圧力で当接することを防止するため、フィルミング除
去部材19の回転軸20には一対の規制ローラ22,2
2aが回転自在に支持され、フィルミング除去部材19
が図2に実線で示した位置を占めたとき、両規制ローラ
22,22aは、従動ローラ8に支持された中間転写ベ
ルト部分の表面に当接し、中間転写ベルト15の矢印A
方向の回転移動に伴って従動回転する。このようにし
て、規制ローラ22,22aにより、中間転写ベルト1
5に対する当接力が規制され、ブラシ21が適正な圧力
で中間転写ベルト15に当接してフィルミング層を除去
する。
【0033】上述のフィルミング除去動作は、中間転写
ベルト15上のトナー像を乱すことのない時期であれば
いつでも実行できるが、先にも説明したように、連続し
て画像形成動作を行っている間にフィルミング除去動作
を実行すれば、その画像形成動作が途中で中断されてし
まう。画像形成装置が図1に示したような複写機である
ときは、画像形成動作はコピー動作と言うことができる
が、かかるコピー動作を連続して行うとき、その途中で
フィルミング除去動作を実行すると、その連続コピー動
作の途中で一旦コピー動作を中断し、フィルミング除去
動作の終了後、再びコピー動作を再開する必要があり、
画像形成動作の作業能率が低下するのである。
【0034】そこで、本例では画像形成装置のメインス
イッチ(図示せず)をオンした後、熱定着装置18の定
着ローラ18aがヒータによって定着に適した温度に立
ち上がるまでの時間を利用してフィルミング除去動作を
行うように構成されている。このようにすれば、コピー
動作が中断されることはなく、その作業能率の低下を阻
止できる。
【0035】一方、フィルミング除去部材19によって
中間転写ベルト15を摺擦し過ぎると、このベルト15
は早期に劣化するおそれがあり、画像形成装置のメイン
スイッチをオンする毎に、フィルミング除去動作を実行
したとすれば、中間転写ベルト15を摺接し過ぎること
になる。
【0036】そこで、本例では、或るフィルミング除去
動作を行った後、所定回数コピー動作が実行されたとき
にだけ、フィルミング除去動作を行うように構成されて
いる。
【0037】また本例では、1回のフィルミング除去動
作の時間が長くなり過ぎて中間転写ベルト15を摺擦し
過ぎることを防止するため、フィルミング除去動作の開
始後、前述の規制ローラ22の回転数を検知し、その数
が所定数に達したとき、フィルミング除去動作を停止す
るように構成されている。かかる構成に代え、フィルミ
ング除去部材19が所定時間だけフィルミング除去動作
を実行したとき、その動作を停止するようにフィルミン
グ除去動作の時間を制御したり、フィルミング除去動作
開始後のフィルミング除去部材19の回転数を検知し、
これが所定数に達したとき、フィルミング除去動作を停
止するように構成して、フィルミング除去動作のやり過
ぎを防止することもできる。
【0038】一方、画像形成装置のメインスイッチをオ
ンしたときにフィルミング除去動作を行うように構成し
た場合、例えば図1に示した記録媒体16がその搬送途
中でジャムを起こし、このときオペレータがメインスイ
ッチをオフし、詰まった記録媒体を除去してから再びメ
インスイッチ9をオンしたようなときにもフィルミング
除去動作が行われてしまうと、コピー動作の作業能率が
低下する。例えば、オフィスに設置された画像形成装置
のメインスイッチを、朝一番にオンしたときのように、
画像形成装置を使用し始めるときにだけフィルミング除
去動作を行い、画像形成装置の使用中にメインススッチ
をオフし、引き続きこのスイッチをオンしてコピー動作
を続行するようなときは、作業能率の低下を阻止するた
め、たとえ中間転写ベルト15にフィルミング層が形成
されていても、フィルミング除去動作が行われないよう
にすべきである。
【0039】そこで本例では、図1に示した熱定着装置
18の温度を検知し、その温度が所定の温度よりも低い
ときにだけフィルミング除去動作を行うように構成され
ている。熱定着装置18の温度が上記所定温度よりも低
いということは、画像形成装置を使用し始めたときを意
味するので、このときは、前述の条件を満たした場合
に、所定のフィルミング除去動作を実行する。逆に熱定
着装置の温度が所定温度以上であるということは、ジャ
ムの発生などによって一時的にメインスイッチを切った
ことを意味するので、この場合には、フィルミング除去
動作を行わないようにするのである。
【0040】本例の基本的な構成は上述した諸点にある
が、そのより具体的な構成例を図1乃至図6を参照して
以下に詳細に説明する。
【0041】先ず図4の(a)に示したように、図1に
示した画像形成装置のメインスイッチがオンされると、
図5に示した接離状態検知手段30によって、フィルミ
ング除去部材19が中間転写ベルト15の表面に当接し
ているか離間しているかが検知される(図4(b),
(c))。この検知手段30としては、例えば、図2の
実線の位置を占めたフィルミング除去部材19を挟んで
配置された発光素子と受光素子より成るフォトセンサ
(図示せず)を用いることができ、フィルミング除去部
材19が図2の鎖線の位置を占めたとき、上記両素子間
にフィルミング除去部材19が存在しなくなることによ
って、フィルミング除去部材19が中間転写ベルト15
から離れたことを知ることができる。
【0042】ここで、フィルミング除去部材19が中間
転写ベルト15から離間していたときは、画像形成装置
の外部又はその内部に設けられた外気温検知手段31、
例えば外気温センサによって外気温が検知され(図4
(d))、これに基づいて、図5に示した温度基準値設
定手段32によって温度基準値T0が設定される(図4
(e))。その設定値は温度基準値記憶手段33に格納
されて記憶される。外気温検知手段31と温度基準値設
定手段32の詳細は後述する。メインスイッチをオンし
たときにフィルミング除去部材19が中間転写ベルト1
5に当接している場合についても後に説明する。
【0043】一方、図1に示した熱定着装置18には、
例えば定着ローラ18aに接したサーミスタなどから成
る定着装置温度検知手段34(図5)が設けられ、これ
によって熱定着装置18の温度、例えばその定着ローラ
18aの温度が検知される(図4(f))。
【0044】次いで、この定着装置温度検知手段34に
よる検知値Tfと前述の温度基準値T0とが、例えば比較
回路より成る第1の比較手段35によって比較される
(図4(g))。その出力は制御手段36に入力され
る。
【0045】一方、図1に示したフィルミング除去部材
19が前回のフィルミング除去動作を終えてからの累積
画像形成枚数をカウントするカウンタ37が設けられ、
前回のフィルミング除去動作後のコピー枚数がこのカウ
ンタ37によってカウントされる。かかる累積画像形成
枚数Nhのデータは画像形成枚数記憶手段38に記憶さ
れる。
【0046】ここで、前述の第1の比較手段35による
比較結果に基づいて、熱定着装置18の温度検出値Tf
が温度基準値T0よりも低いことが判別されると、累積
画像形成枚数Nhが呼び出され(図4(h))、その枚
数Nhと、枚数基準値N0が例えば比較回路より成る第2
の比較手段39によって比較され(図4(i))、その
出力が制御手段36に入力される。
【0047】第2の比較手段39の比較結果に基づい
て、累積画像形成枚数Nhが枚数基準値N0よりも多いこ
とが判別されると、制御手段36からの出力によって、
ソレノイド40より成る駆動装置が作動し、これによっ
てフィルミング除去部材19が中間転写ベルト15に当
接させられる。しかもモータ41より成る駆動装置によ
ってフィルミング除去部材19が回転駆動され、先に説
明したように当該フィルミング除去部材19が、図1の
矢印A方向に回転する中間転写ベルト15に摺擦しなが
ら、中間転写ベルト15上のフィルミング層を除去する
(図4(k))。
【0048】このように、制御手段36は、第1の比較
手段35による比較結果に基づいて、熱定着装置18の
温度検出値Tfが温度基準値T0よりも低いことが判別さ
れ、かつ第2の比較手段39による比較結果に基づい
て、累積画像形成枚数Nhが枚数基準値N0よりも多いこ
とが判別されたとき、フィルミング除去部材19がフィ
ルミング除去動作を実行するように、その動作を制御す
るのである。それ以外のときはフィルミング除去動作は
行われない。
【0049】ここで、上述の枚数基準値N0は、例え
ば、中間転写ベルト15上にフィルミング層が著しく形
成される前の画像形成枚数に対応する値に設定されてい
る。従って、上述のようなタイミングでフィルミング除
去動作を行えば、中間転写ベルト15上に著しくフィル
ミング層が形成される前に、これを除去することがで
き、記録媒体16へのトナー像の転写効率の低下を阻止
できる。
【0050】また熱定着装置18の温度検出値Tfが温
度基準値T0よりも低いことが検出されたときにだけフ
ィルミング除去動作を行うので、記録媒体16がジャム
を起こし、その処理のために画像形成装置のメインスチ
ッイをオフし、そのジャム処理後にすぐにメインスイッ
チをオンにしてコピー動作を続行するときは、フィルミ
ング除去動作は実行されない。
【0051】例えば、温度基準値T0が30℃に設定さ
れていたとすると、朝一番に画像形成装置のメインスイ
ッチをオンしたときは、熱定着装置18は冷えきってい
るので、定着装置18の温度検出値Tfは外気温と等し
いのが普通である。或いは、画像形成装置の内部に結露
防止ヒータを設け、画像形成装置の非使用時にもその内
部を温めておくときは、朝一番にメインスイッチをオン
したときの定着装置18の温度検出値Tfは外気温+α
となり、通常αは5℃乃至6℃程度であるから、いずれ
の場合も定着装置18の温度検知値Tfは温度基準値T0
=30℃よりも低い。このようなときには、Nh>N0
判別されたことを条件に、フィルミング除去動作を実行
する。このときの時間は、熱定着装置18の温度の立ち
上がり時間であって、元々コピー動作を行えない時間で
あるから、この時間にフィルミング除去動作を行えば、
コピー動作の作業能率が低下することはない。
【0052】また熱定着装置18がトナー像を定着する
きの定着ローラ18aの温度は、例えば160℃乃至1
70℃程の高温度であるから、ジャム処理のためにメイ
ンスイッチをオフし、その処理後にすぐにメインスイッ
チをオンすれば、定着ローラ18aの温度検知値Tfは
温度基準値T0よりも高いのが普通であり、このときは
フィルミング除去動作を実行しない。これによってコピ
ー動作の作業能率の低下を阻止することができる。
【0053】上述のように、Tf<T0ならば、熱定着装
置18の定着ローラ18aが冷えているのであるから、
このときは画像形成装置を使用し始めるためにメインス
イッチをオンしたと判断し、Nh>N0であればフィルミ
ング除去動作を行い、Tf≧T0のときは、定着ローラ1
8aが温っているのであるから、ジャム処理などの後に
メインスイッチをオンしたものと判断し、フィルミング
除去動作を実行しないように制御するのである。
【0054】一方、フィルミング除去部材19は中間転
写ベルト15に当接してフィルミング除去動作を実行す
るが、このとき、フィルミング除去部材19に回転自在
に支持された規制ローラ22,22aも中間転写ベルト
15に接して、この中間転写ベルト15の矢印A方向へ
の移動に伴って従動回転する。そして、このフィルミン
グ除去動作を開始してからの規制ローラ22の累積回転
数Nが図5に示した回転検出手段42によって検知され
る。
【0055】この回転検知手段42の具体的構成例は後
に詳しく説明するが、当該検知手段42によって検知さ
れた累積回転数Nのデータは、回転数記憶手段43に記
憶される。そして、この累積回転数Nは、例えば比較回
路より成る第3の比較手段44によって回転数基準値N
bと比較され、その出力は制御手段36に入力される。
【0056】第3の比較手段44による比較結果に基づ
いて、累積回転数Nが回転数基準値Nbに達したことが
判別されると、ソレノイド40のオフによりフィルミン
グ除去部材19が中間転写ベルト15から離され、その
回転が止められる。このようにフィルミング除去動作が
停止されるように、その除去動作が制御手段36によっ
て制御されるのである。このようにして、中間転写ベル
ト15を、フィルミング除去部材19のブラシ21によ
って摺擦し過ぎることを阻止するのである。
【0057】より具体的に示すと、図4の(j)に示す
ように、フィルミング除去動作の開始前に、規制ローラ
22の累積回転数Nがゼロに設定され、次いでフィルミ
ング除去部材19のブラシ21が、矢印A方向に回転移
動する中間転写ベルト15に接しながらフィルミング除
去動作を行っている間、累積回転数Nが検知され(図4
(l))、N=Nbが判別されたとき(図4(m))、
フィルミング除去動作を終了する(図4(n))。例え
ば、中間転写ベルト15の1周分がフィルミング除去部
材19によって摺擦されたとき、N=Nbとなり、フィ
ルミング除去動作を終えるように構成される。このフィ
ルミング除去動作時には、通常の画像形成動作時よりも
低速で中間転写ベルト15を回転させつつ、フィルミン
グ層を確実に除去できるようにすることが好ましい。こ
のようなフィルミング除去動作を終えた後、累積画像形
成枚数Nhをゼロに設定し直し(図4(o))、通常の
コピー動作に入る。
【0058】ここで、前述の温度基準値T0は、これを
一定の不変の値に固定してもよいのであるが、このよう
にすると、前述のような所定の動作が行われなくなる場
合がある。その具体例を以下に示す。
【0059】ここでも温度基準値T0を30℃に設定
し、その値を固定すると共に、画像形成装置の内部に結
露防止ヒータを設けたとする。その際、画像形成装置の
メインスイッチを朝一番にオンしたときの外気温と定着
ローラ18aの温度検知値Tfが、次に示すような値に
なっていたとする。
【0060】上記(1)と(2)の場合には、Tf<T0
であるから、Nh>N0の条件を満たせばフィルミング除
去動作が確実に行われ、問題はない。ところが(3)の
場合にはTf>T0となるため、フィルミング除去動作が
行われず、前述の所定の動作が得られないことになる。
【0061】このように、温度基準値T0を比較的低く
設定すると、外気温度が高い場合には、朝一番に画像形
成装置を使用し始めたときに、フィルミング除去動作が
行われないことがあり、前述の動作が得られないことに
なる。
【0062】そこで、温度基準値T0を高めの60℃に
設定したとすると、先に(1),(2),(3)の全て
の例において、Tf<T0(60℃)となるので、外気温
が高いときも、朝一番にメインスイッチをオンしたとき
にフィルミング除去動作を確実に実行できる。
【0063】ところが、温度基準値T0を上述のように
高く設定すると、外気温が低いようなときにジャムが発
生し、その処理に比較的長い時間がかかった場合には、
その処理後にメインスイッチをオンしたとき、定着装置
18の温度検知値Tfが温度基準値T0=60℃よりも低
くなってしまうことがある。このような場合には、メイ
ンスイッチを再びオンしたとき、フィルミング除去動作
が実行されてしまい、オペレータはその間中、コピー動
作を行えないことになり、作業能率が低下する。
【0064】定着ローラ18aの温度が温度基準T0
60℃よりも低くなれば、このローラ18aの温度を定
着動作に適した温度(例えば160乃至170℃)まで
立ち上げる必要があり、オペレータは元々この間待機し
なければならないのであるが、フィルミング除去動作の
実行時間が比較的長く設定されているときは、オペレー
タは、この立ち上がり時間よりも長い時間待っていなけ
ればならぬことがあり、作業能率の低下を免れないので
ある。
【0065】そこで、本例においては、先に説明したよ
うに外気温検知手段31と温度基準値設定手段32を設
け、メインスイッチをオンしたときに、この外気温検知
手段31によって検知される外気温の上昇に応じて、温
度基準値設定手段32によって、温度基準値T0が高め
られるように、当該基準値T0が設定される。これによ
り外気温がいかなるときも、前述の所定の動作を実行で
きる。
【0066】例えば、温度基準値T0が外気温に10℃
を加えた値に設定されるものとし、朝一番にメインスイ
ッチをオンしたとき、外気温と検知値Tfが次のように
なっていたとする。
【0067】上記(4),(5)の場合には、共にTf
<T0となるので、Nh>N0の条件を満たせば、必ずフ
ィルミング除去動作が実行される。
【0068】また同じく外気温に10℃を加えた値に温
度基準値T0が設定される場合であって、ジャム処理後
にメインスイッチを再びオンしたとき、各温度が次のよ
うになっていたとする。
【0069】上の例(6),(7)は、ジャム処理に時
間がかかり、定着ローラ18aの温度検出鑑Tfが40
℃又は65℃まで低下したときのものであるが、このと
きも、温度検出値Tfが温度基準値T0以上となるので、
フィルミング除去動作が行われることはない。
【0070】ここで、温度検知値Tfがさらに低下し、
これが温度基準値T0(20℃又は45℃)よりも低く
なれば、Nh>N0の条件を満たしたとき、フィルミング
除去動作が実行されることになるが、定着ローラ18a
の温度がこのように低下してしまえば、これが所定の定
着温度に上昇するまでに長い時間を必要とするので、こ
の間にフィルミング除去動作が行われても、作業能率が
低下することにはならない。
【0071】ところで、本例では前述のようにフィルミ
ング除去部材19が中間転写ベルト15に当接している
か否かを検知する接離状態検知手段30が設けられ、こ
れによって、フィルミング除去部材19が中間転写ベル
ト15に当接していないことが検知されたとき、制御手
段36によるフィルミング除去動作の制御が前述のよう
に行われる。
【0072】逆にメインスイッチのオン時に接離状態検
知手段30によって、フィルミング除去部材19が中間
転写ベルト15に当接していることが検知されたとする
と、これは、前回のフィルミング除去動作の実行中にメ
インスイッチがオフされたことを示している。例えば、
朝一番の画像形成装置の使用開始のためにメインスイッ
チをオンし、このときフィルミング除去動作が行われた
が、その動作を完了する前に、何らかの理由によってメ
インスイッチをオフした場合には、再びメインスイッチ
をオンすると、フィルミング除去部材19が中間転写ベ
ルト15に当接したままとなっている。このようなとき
は、中間転写ベルト15上のフィルミング層が未だ除去
しきれていない状態にある。
【0073】そこで本例では、メインスイッチをオンし
たとき、接離状態検知手段30によって、フィルミング
除去部材19が中間転写ベルト15に当接していること
が検知された場合には、そのままフィルミング除去部材
19がフィルミング除去動作を実行するように、その動
作が制御手段36によって制御される。すなわち、図4
の(p)に示すように、規制ローラ22の前述の累積回
転数Nが呼び出され、これが回転数基準値Nbに達する
までフィルミング除去動作が実行される。前回行われた
フィルミング除去動作と今回行われたフィルミング除去
動作の合計が、丁度所定のフィルミング除去動作の時間
となるようにし、フィルミング層を確実に除去し、かつ
中間転写ベルト15の摺擦し過ぎを防止するのである。
【0074】次に、規制ローラ22の累積回転数を検知
する回転検出手段42の好ましい具体例を説明する。
【0075】図2及び図3に示した規制ローラ22の表
面には、その軸方向に延びる1つのマーキングMが形成
されている。このマーキングMは、例えば黒色となって
いて、この部分が低反射率部分となる。また他の規制ロ
ーラ22の表面部分は例えば白色となっていて、この部
分は高反射率部分となる。このように、規制ローラ22
は、その表面に高反射率部分と低反射率部分を有してい
る。
【0076】規制ローラ22の近傍には、このローラ2
2の表面に光を照射する発光素子24と、規制ローラか
らの反射光を受光する受光素子25とからなるフォトセ
ンサが設けられている。かかるフォトセンサは、回転検
知手段42の構成要素をなし、その発光素子24からの
光は、規制ローラ22のマーキングM以外の表面部分、
すなわち高反射率部分で反射し、受光素子25に入射す
る。低反射率部分であるマーキングMでの反射光量は減
少する。
【0077】前述のようにフィルミング除去部材19が
中間転写ベルト15に当接しつつ回転してフィルミング
除去動作を行うとき、規制ローラ22も中間転写ベルト
15に従動して回転するが、その際、発光素子24から
出射した光が規制ローラ22の表面に当てられ、高反射
率部分で反射した光が受光素子25に入射する。このと
き、受光素子25の出力値、すなわち反射光量に相当す
る値が図示していない比較回路にて、基準値Laと比較
される(図6参照)。
【0078】その出力値が基準値よりも少なかったと
き、すなわちマーキングMがフォトセンサのところを通
過したとき、規制ローラ22が1回転したとしてこれを
カウントする。このようにして、前述のように規制ロー
ラ22の累積回転数Nを検出することができ、中間転写
ベルトに対するブラシ21の摺擦し過ぎを防止できる。
【0079】上述の規制ローラ22は、フィルミング除
去部材に回転自在に支持され、フィルミング除去部材が
フィルミング除去動作を行っているとき、担持体に接し
て、該担持体の移動に伴って従動回転する回転部材の一
例をなすものであるが、かかる規制ローラ22以外の回
転部材をフィルミング除去部材19に回転自在に支持し
てもよい。但し、本例のように、回転部材として、担持
体表面に対するフィルミング除去部材の当接力を規制す
る規制ローラを用いれば、回転数を検知するための専用
の回転部材を設ける必要がなくなり、構成を簡素化でき
る利点が得られる。図3に示した、もう一つの規制ロー
ラ22aにマーキングを形成し、フォトセンサによっ
て、このローラ22aの回転数を検知するように構成し
てもよい。
【0080】以上、フィルミング除去部材によってフィ
ルミング層を除去される対象である担持体として、中間
転写ベルトを例に挙げて説明したが、この他、トナー像
を担持する感光体などの潜像担持体にもフィルミング層
が形成され、これが著しくなると、感光体から中間転写
体又は記録媒体に転写されるトナー像の転写効率が低下
するので、本発明に係る前述の構成によって、そのフィ
ルミング層を除去することができる。この場合、この潜
像担持体としては、中間転写ベルトの如き中間転写体を
併用するもののほか、これを併用せずに、潜像担持体に
形成されたトナー像を直に記録媒体に転写するものも含
まれ、さらにドラム以外のベルト状の潜像担持体もその
適用対象となる。
【0081】さらに、記録媒体を転写部又は熱定着装置
へ担持搬送し、潜像担持体又は中間転写体から記録媒体
にトナー像を転写するとき、この記録媒体を潜像担持体
又は中間転写体に接触させる搬送ベルトなどの記録媒体
搬送部材にもフィルミング層が形成されると、トナー像
の転写効率が低下するので、本発明に係る前述の構成に
よってそのフィルミング層を除去することができる。
【0082】上述のように、被担持物としてのトナー像
又は記録媒体を担持し、その被担持物が搬送されるよう
に駆動される担持体が、中間転写ベルトの如き中間転写
体、感光体の如き潜像担持体、又は上述の搬送ベルトの
如き記録媒体搬送部材などから成るとき、本発明を適用
できる。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、フィル
ミング除去部材により担持体を摺擦し過ぎるおそれをな
くし、しかも画像形成動作の作業能率の低下を阻止する
ことができる。
【0084】請求項2に記載の構成によれば、上記効果
をより確実に得ることが可能である。
【0085】請求項3に記載の構成によれば、環境の変
化に対応して温度基準値を設定するので、環境が変化し
ても、上述の効果を確実に得ることができる。
【0086】請求項4に記載の構成によれば、担持体の
摺擦し過ぎをより確実に阻止できる。
【0087】請求項5に記載の構成によれば、簡単な構
成で回転部材の累積回転数を検知することができる。
【0088】請求項6に記載の構成によれば、規制ロー
ラが回転部材を兼ねているので、構成をより一層簡素化
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置の概略構成図で
ある。
【図2】フィルミング除去部材の拡大図である。
【図3】フィルミング除去部材を、図2の右方から見た
部分断面図である。
【図4】本発明一実施例のフローチャートである。
【図5】本発明一実施例のブロック図である。
【図6】受光素子の受光量を説明する図である。
【符号の説明】 6 記録媒体 18 熱定着装置 19 フィルミング除去部材 22 規制ローラ 24 発光素子 25 受光素子 30 接離状態検知手段 31 外気温検知手段 32 温度基準値設定手段 35 第1の比較手段 36 制御手段 38 画像形成枚記記憶手段 39 第2の比較手段 42 回転検知手段 43 回転数記憶手段 44 第3の比較手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被担持物としてのトナー像又は記録媒体
    を担持し、その被担持物が搬送されるように駆動される
    担持体と、該担持体の表面に対して接離自在に支持さ
    れ、該担持体の表面に当接してその表面に形成されたフ
    ィルミング層を除去するフィルミング除去部材と、記録
    媒体に形成されたトナー像を定着する熱定着装置とを有
    する画像形成装置において、 前記熱定着装置の温度を検知する定着装置温度検知手段
    と、該検知手段による検知値と温度基準値とを比較する
    第1の比較手段と、前記フィルミング除去部材による前
    回のフィルミング除去動作を終えてからの累積画像形成
    枚数のデータを記憶する画像形成枚数記憶手段と、その
    累積画像形成枚数と枚数基準値とを比較する第2の比較
    手段と、前記第1の比較手段による比較結果に基づい
    て、熱定着装置の温度が温度基準値よりも低いことが判
    別され、かつ第2の比較手段の比較結果に基づいて、累
    積画像形成枚数が枚数基準値よりも多いことが判別され
    たとき、前記フィルミング除去部材がフィルミング除去
    動作を実行するように、その動作を制御する制御手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 被担持物としてのトナー像又は記録媒体
    を担持し、その被担持物が搬送されるように駆動される
    担持体と、該担持体の表面に対して接離自在に支持さ
    れ、該担持体の表面に当接してその表面に形成されたフ
    ィルミング層を除去するフィルミング除去部材と、記録
    媒体に形成されたトナー像を定着する熱定着装置とを有
    する画像形成装置において、 前記熱定着装置の温度を検知する定着装置温度検知手段
    と、該検知手段による検知値と温度基準値とを比較する
    第1の比較手段と、前記フィルミング除去部材による前
    回のフィルミング除去動作を終えてからの累積画像形成
    枚数のデータを記憶する画像形成枚数記憶手段と、その
    累積画像形成枚数と枚数基準値とを比較する第2の比較
    手段と、画像形成装置のメインスイッチがオンされたと
    き、前記フィルミング除去部材が担持体表面に当接して
    いるか否かを検知する接離状態検知手段と、該検知手段
    によってフィルミング除去部材が担持体に当接していな
    いことが検知された状態で、前記第1の比較手段による
    比較結果に基づいて、熱定着装置の温度が温度基準値よ
    りも低いことが判別され、かつ第2の比較手段による比
    較結果に基づいて、累積画像形成枚数が枚数基準値より
    も多いことが判別されたとき、フィルミング除去部材が
    担持体表面に当接してフィルミング除去動作を行い、前
    記接離状態検知手段によってフィルミング除去部材が担
    持体に当接していることが検知されたときは、そのまま
    フィルミング除去部材がフィルミング除去動作を実行す
    るように、フィルミング除去動作を制御する制御手段と
    を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 外気温を検知する外気温検知手段と、該
    検知手段によって検知される外気温の上昇に応じて、前
    記温度基準値を高めるように、当該基準値を設定する温
    度基準値設定手段とを設けた請求項1又は2に記載の画
    像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記フィルミング除去部材に回転自在に
    支持され、フィルミング除去部材がフィルミング除去動
    作を行っているとき、前記担持体に接して、該担持体の
    移動に伴って従動回転する回転部材と、フィルミング除
    去部材がフィルミング除去動作を開始してからの前記回
    転部材の累積回転数を検知する回転検知手段と、該検知
    手段により検知された累積回転数のデータを記憶する回
    転数記憶手段と、その累積回転数と回転数基準値とを比
    較する第3の比較手段と、第3の比較手段による比較結
    果に基づいて累積回転数が回転数基準値に達したことが
    判別されたとき、フィルミング除去部材がフィルミング
    除去動作を停止するように、その動作を制御する制御手
    段とを設けた請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記回転部材は、その表面に高反射率部
    分と低反射率部分を有し、前記回転検知手段が、前記回
    転部材の表面に光を照射する発光素子と、回転部材から
    の反射光を受光する受光素子とを具備する請求項4に記
    載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記回転部材が、担持体表面に対するフ
    ィルミング除去部材の当接力を規制する規制ローラであ
    る請求項5に記載の画像形成装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100346720B1 (ko) * 2000-02-21 2002-08-03 삼성전자 주식회사 습식 인쇄기의 캐리어 건조방법
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