JPH05307344A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05307344A
JPH05307344A JP13448092A JP13448092A JPH05307344A JP H05307344 A JPH05307344 A JP H05307344A JP 13448092 A JP13448092 A JP 13448092A JP 13448092 A JP13448092 A JP 13448092A JP H05307344 A JPH05307344 A JP H05307344A
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JP
Japan
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belt
cleaned
toner
toner filming
image forming
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Pending
Application number
JP13448092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
Masahito Yanagida
雅人 柳田
Yoshinori Kai
美紀 甲斐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被クリーニング体上のトナーフィルミング形
成状態を適確に検出できるようにすると共に、その形成
状態が変化しても、トナーフィルミングを取り残さずに
適確に除去できるようにして、転写効率の一段の向上な
どを図り得るようにした画像形成装置を提供することで
ある。 【構成】 クリーニング対象となる中間転写ベルト11
に対向して、クリーニングブレード27と、摺擦部材2
8とを互いに隣接するようにそれぞれ設け、ベルト11
上に形成されるトナーフィルミングを摺擦部材28で除
去するようになし、そのトナーフィルミングの形成程度
に応じて、摺擦部材28の回転持続時間を変えるように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーニング装置を備
えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置において、例えば感光体より成る潜像担持
体上に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナー像とし
て可視像化するものでは、そのトナー像の転写を行った
のち、転写に寄与しなかったトナーが感光体表面に残留
付着しているので、かかる付着トナーを感光体から除去
して回収するようにしている。
【0003】又、この種の画像形成装置で、感光体上の
トナー像を、転写ドラムや転写ベルトなどの中間転写回
転体に、静電方式、若しくは粘着方式で転写し、この中
間転写回転体上の転写像を更に、記録媒体に転写するよ
うにした画像形成装置が提案されているが、その中間転
写回転体上にも、トナー像転写後に、トナーが残留付着
しているので、これを除去して回収するようにしてい
る。
【0004】かかる感光体や中間転写回転体などの被ク
リーニング体をクリーニングするクリーニング装置とし
て、この種の画像形成装置では、例えばクリーニングブ
レードを用いたクリーニング装置が多用されている。
【0005】図5は、このようなクリーニング装置を備
えた画像形成装置の一例を示し、かつ本発明の一実施例
を示しているが、ここでは、この画像形成装置の基本的
な構成と作用を明らかにし乍ら、従来の問題点について
以下に述べる。
【0006】この例の画像形成装置は、カラー画像を得
ることのできるものとなっていて、上部に、カラー画像
読み取り装置1を有している。又、この画像形成装置
は、本体を成すカラー画像記録装置(カラープリンタ)
2や、下側の給紙ユニット体3などをそれぞれ有してい
る。
【0007】カラー画像記録装置2内の中央部の、幾分
上側に設けられたドラム状の感光体5は、図示矢印方向
に回転駆動されるようになっていて、この回転開始に伴
い、その表面が、帯電チャージャ6により一様に帯電さ
れる。
【0008】感光体5の上位に設けられた光書き込みユ
ニット4からは画信号に対応して光変調されたレーザ光
7が出射し、このレーザ光による光書き込みが、帯電さ
れた感光体表面に対して行われることにより、該表面に
は所定の静電潜像が形成される。現像装置8は、4個の
カラー現像器(不図示)を有すると共に、これらをユニ
ット化したものとなっていて、各現像器が選択的に作動
することにより、感光体表面に順次作像される静電潜像
が、異なる色のトナー像としてそれぞれ顕像化される。
【0009】感光体5には、ベルト駆動ローラ12と、
転写ローラ13と、アイドルローラ14との間に掛け渡
された無端の中間転写ベルト11が、転写ローラ13部
分で接している。そして、この中間転写ベルト11は、
後述するモータによって図示矢印方向に回転駆動される
ようになっている。
【0010】中間転写ベルト11は感光体5と同期して
等速で矢印方向に回転し、このとき感光体5上の、異な
る色の各トナー像が、転写部9において、中間転写ベル
ト11の同一位置に順次重ね合わせて転写される。転写
ローラ13に所定のバイアス電圧が印加され、これによ
って感光体5上のトナー像が中間転写ベルト11に転写
されるのである。都合、4色のトナー像が中間転写ベル
ト11上に重ね合わされると、該ベルト11上には所定
のカラー像が得られる。
【0011】感光体5に順次形成される各トナー像を中
間転写ベルトに転写し終えるごとに、感光体1上に残留
するトナーは、クリーニング装置50によって感光体1
から除去され、感光体1が清掃され、次いで感光体表面
は除電ランプ51によって除電作用を受ける。
【0012】手差し給紙部15、給紙部16,17,1
8,19のいずれかからは、記録紙21が、転写ローラ
10とベルト駆動ローラ12に掛け渡されるベルト部分
との間の転写部22に向けて送られ、この転写部22に
おいて、上記カラー像が記録紙21に一括して転写され
る。この転写後、記録紙は、搬送ベルト23により送ら
れつつ、定着ローラ対24の部位を通って、カラーコピ
ー紙として、トレイ25上に収容される。中間転写ベル
ト11にトナー像が順次転写されるとき、転写ローラ1
0は中間転写ベルト11から離間しており、該ベルト1
1上のカラー像を記録紙に一括転写するとき、転写ロー
ラ10は中間転写ベルト11に対して押圧され、このと
き該ローラ10に所定のバイアス電圧が印加され、中間
転写ベルト11上のカラー像が記録紙21に転写され
る。
【0013】転写部22に対し、中間転写転ベルト11
の回転方向上の下流側には、被クリーニング体である中
間転写ベルト11をクリーニングするためのクリーニン
グ装置26が設けられている。クリーニング装置26
は、クリーニング部材27を備えていて、この例におけ
るクリーニング部材は、被クリーニング体である中間転
写ベルト11の回転方向に対してカウンター方向に当接
する弾性体ブレードより成っている。以下、これを「ク
リーニングブレード」と称する。かかるクリーニングブ
レード27は、例えばウレタンゴムなどにより構成され
ている。
【0014】クリーニングブレード27は、後述するよ
うに、中間転写ベルト11に対し接離自在となってい
て、中間転写ベルト11上にトナー像を順次転写してい
るときは、クリーニングブレード27は中間転写ベルト
11から離間している。そして、カラー像を記録紙21
に転写したあとの中間転写ベルト11表面に、クリーニ
ングブレード27が当接し、ここに残留付着しているト
ナーを掻き取って除去し、ベルト表面をクリーニングす
る。なお、符号29で示すものは、クリーニングブレー
ド27が当接する中間転写ベルト部分の裏側を押さえる
ためのバックアップローラである。
【0015】ところで、この種の画像形成装置に使われ
るトナーは粒子状を成すが、かかるトナー中には、極く
微小な微粉が含まれている。通常、クリーニングブレー
ドは、このエッジ部を被クリーニング体に当接させてい
るが、そのエッジ部を微視的に見ると、それは細かな凹
凸状を成しており、粒径の大きいトナー粒子について
は、このクリーニングブレード27で除去できるも、か
かるトナー中に含まれた微粉については、凹部を抜け出
てしまい、その除去が不能になる。
【0016】かかるトナーは、次にブレード部を通過す
る間で、被クリーニング体面に押圧され、熱の影響など
もあって、被クリーニング体面上に固着保持されたまま
になる。又、クリーニングブレードを通過し得ないトナ
ーであっても、熱や、クリーニングブレードの圧力など
の影響で、被クリーニング体面上に、トナーが固着保持
されたままになることもある。このような固着保持され
たトナーがクリーニングブレードによって除去されない
ままになると、これが徐々に層状になり、所謂、トナー
フィルミングとなるのである。この除去には、クリーニ
ングブレードでは対応し切れず、違ったクリーニング手
段を講じる必要がある。
【0017】いずれにしても、トナーフィルミングが比
較的軽微なものであっても、転写性能は低下することと
なり、画像品質を低下させる原因になる。特に、感光体
5から中間転写ベルト11にトナー像を転写し、次いで
このベルト11から記録紙にトナー像を転写するダブル
転写方式の場合、このベルト11上にわずかにトナーフ
ィルミングが形成されるだけで転写効率は大きく低下す
る。そこで、例えば、特開平2−214882号公報な
どに示される技術では、トナーフィルミング除去ローラ
を被クリーニング体に対して摺擦させ、トナーフィルミ
ングを除去するようにしている。しかしながらこの構成
では、被クリーニング体がトナーフィルミング除去ロー
ラによって摺擦されすぎて、被クリーニング体が比較的
早期に劣化し、その寿命が縮まるおそれがある。
【0018】そこで特開平2−262180号公報など
に示される技術の如く、トナーフィルミングクリーニン
グローラを用いると共に、コピーを数回行う度毎に、そ
のローラを摺擦させるようにしたものが提案されてい
る。
【0019】ところが、この種の画像形成装置では、転
写後の残留トナーばかりでなく、ジャムを生じたときの
未転写トナーなどについても、そのクリーニング対象と
なり、それは量的に非常に多くなり、このような点か
ら、トナーフィルミングの形成程度は一様ではなく、例
えば、その厚みが非常に大きくなった場合には、これに
応じて、フィルミング除去ローラを相当な時間、回転さ
せねばならない。いずれにしても、画像形成装置の使用
条件などによって、トナーフィルミングの生成状態が変
わるので、この変化に応じたトナーフィルミング除去条
件を設定しなければならず、このような対策を怠ると、
トナーフィルミングの除去が不完全になり、転写性能を
向上させることが難しくなる。従来においては、そのよ
うなトナーフィルミングの生成状態自体を適確に検出す
ることも難しく、トナーフィルミングの生成状態の劣化
に適確に対応することが困難となっていた。
【0020】上述の問題は、図5に示した中間転写ベル
ト11に限らず、図5に例示した感光体5の如き潜像担
持体と、そのクリーニング装置50とにおいても同様に
生じることである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、被ク
リーニング体上のトナーフィルミング形成状態を適確に
検出できるようになすと共に、その形成状態が変化して
も、トナーフィルミングを取り残さずに適確に除去でき
るようにして、転写効率の一段の向上を図り得る画像形
成装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、被クリーニング体の表面に当接して同表面
をクリーニングするクリーニング部材と、被クリーニン
グ体の表面に対し接離自在となっていて、当接状態で同
表面上を摺擦することにより、被クリーニング体表面上
のトナーフィルミングを除去する摺擦部材と、前記被ク
リーニング体の回転駆動用のモータと、トナーフィルミ
ングを除去する、摺擦部材の作動を制御すべく、前記モ
ータの消費電力を検出する消費電力検出手段とを具備し
た画像形成装置を提案するものである。
【0023】なお、クリーニング部材を、被クリーニン
グ体の回転方向に対してカウンター方向に当接する弾性
体ブレードとすると効果的である。
【0024】又、摺擦部材を、金属ループ繊維から成る
回転式のブラシローラとすると効果的である。
【0025】更に、クリーニング部材を被クリーニング
体の表面に対して接離自在とし、摺擦部材を、導電性樹
脂のループ繊維から成る回転式のブラシローラとすると
効果的である。
【0026】更に、摺擦部材を、クリーニング部材が被
クリーニング体から離隔しているとき、トナーフィルミ
ングが除去されるように作動状態にされる摺擦部材とす
ると効果的である。
【0027】更に、クリーニング部材を被クリーニング
体の表面に対して接離自在とし、摺擦部材を、被クリー
ニング体の表面の移動方向に対して、クリーニング部材
よりも下流側に設けられる摺擦部材であり、且つ、クリ
ーニング部材が画像形成サイクル時において被クリーニ
ング体に当接しているとき、トナーフィルミングが除去
されるように作動状態とされる摺擦部材とすると効果的
である。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に従って、詳
細に説明する。
【0029】前述のように図5は本発明一実施例の画像
形成装置を示すものであり、その基本的な構成と作用
は、従来技術の欄で説明したので、ここではその説明を
省略する。図1はこの画像形成装置に具備されるクリー
ニング装置26や、このクリーニング装置26によって
クリーニングされる被クリーニング体などを拡大して示
した概略構成図である。この図において、クリーニング
部材の一構成例であるクリーニングブレード27は、前
述のように被クリーニング体である中間転写ベルト11
に対し、接離自在に構成され、中間転写ベルト11上に
感光体からトナー像を順次転写しているときなどのベル
ト非クリーニング時には、該ブレード27はベルト11
から離隔している。転写部22を通過したトナー像転写
後の、ベルト11上のカラー像形成領域の先端部が、ク
リーニングブレード27に到達する前に、ベルト11に
当接するようになっている。そして、ベルト11上のカ
ラー像形成領域の後端部が、クリーニングブレード27
の部位を通過したあと、このクリーニングブレード27
はベルト11から離隔するようになっている。
【0030】クリーニングブレード27は支点軸31の
周りに揺動自在に設けられたブレードホルダ32に固定
されている。支点軸31には捩りコイルバネ33が取り
付けられ、このバネの力で、クリーニングブレード27
は、ベルトクリーニング動作時に、該ベルト11に所定
の圧力で当接している。ブレードホルダ32には、引っ
張りばね34を介してソレノイド35が連結されてい
る。
【0031】クリーニングブレード27は、ベルトの非
クリーニング時には、図2に示すようにベルト11から
離隔している。すなわち、ソレノイド35が励磁され、
ばね34を介してブレードホルダ32が引かれ、ストッ
パピン36によってブレードホルダ32が止められてい
るのである。そして、ベルトクリーニング時には、ソレ
ノイド35の励磁が解除され、これに伴い、バネ33の
力でブレードホルダ32が反時計方向に回動し、クリー
ニングブレード27が図1に示す如くベルト11の表面
に当接する。これに対し、ソレノイドを励磁させたと
き、クリーニングブレード27をベルト11に当接させ
る方式としても良い。
【0032】図1において、ベルト11の表面の移動方
向に対し、クリーニングブレード27よりも下流側であ
って、転写部9(図5)よりも上流側の位置には、摺擦
部材28が設けられている。本例では、この摺擦部材2
8が回転式のブラシローラより成っている。以下、これ
を単に「ブラシ」と称する。
【0033】ブラシ28は、次に述べるような手段によ
って、ベルト11の表面に対し、接離自在となってい
て、当接状態で、ベルト11の表面上を摺擦して、その
表面上のトナーフィルミングを除去する。すなわち、ブ
ラシ28は、トナーフィルミング除去用のブラシとなっ
ているのである。
【0034】ブラシ28の軸には、引っ張りばね37を
介してブラシ離隔駆動ソレノイド38が連結されてい
る。ソレノイド38が励磁されると、ブラシ28は図2
に示すようにベルト11から離隔し、その励磁が解かれ
ると、図示されないばねの力でベルト11に当接するよ
うになっている。この当接時、ベルト11の裏面はバッ
クアップローラ39によって押さえられる。なお、ソレ
ノイド38を励磁したときにブラシ28をベルト11に
当接させる方式としても良い。
【0035】中間転写ベルト11上にトナー像を転写
し、これを記録紙に転写する前の時期には、ブラシ28
はベルト11から離隔され、これによってベルト11上
のトナー像が乱される不具合が阻止される。
【0036】ブラシ28には、ブラシ駆動モータ40が
直結されるか、又は、自在継ぎ手などを介して連結さ
れ、そのモータの駆動回転により、ブラシ28はベルト
表面上を摺擦するように図示矢印方向に回転駆動され
る。なお、自在継ぎ手を介する場合は、ソレノイド38
を励磁したとき、モータ40は動かず、ブラシ28のみ
が変位する。
【0037】次に、ベルト駆動ローラ12には、ベルト
11の回転駆動用のモータ42が連結されており、この
ベルト駆動モータ42の駆動回転により、ベルト11は
時計方向に回転駆動される。
【0038】先にも述べたように、微小トナーがブレー
ド部分を通過すると、被クリーニング体上にはトナーフ
ィルミングが形成されるようになる。又、熱や圧力など
の影響で、トナーが被クリーニング体上に固着保持され
たりすると、これは最早、クリーニングブレードでは処
理できず、矢張り、トナーフィルミングを生じる原因に
なる。
【0039】かようなトナーフィルミングが形成され、
この形成程度(厚さや量)が著しくなってゆくと、クリ
ーニングブレード27とベルト11との間の相互の摩擦
力が増大するようになる。以後、トナーフィルミングの
形成程度が著しくなることを、「形成程度が強くなる」
と言う。
【0040】図3は、コピー枚数と、上記摩擦力との相
関特性を示したものである。コピー枚数が増加してゆく
と、トナーフィルミングの形成程度も漸次、強くなる。
そして、初期的には、摩擦力は、実線L1で示すよう
に、急激に増大し、このあと、このフィルミングを除去
しないと、これが破線L2で示すように、徐々に増大す
るようになる。この増大の過程で、クリーニングブレー
ド27とベルトとの間の摩擦力がある値A以上となる
と、ブレードのエッジ部の巻き込みを生じるようにな
り、又、ベルト11がベルト駆動ローラ12に対しスリ
ップし、該ローラ12が空転するようになる。
【0041】いずれにしても、トナーフィルミングの形
成程度が強くなると、クリーニングブレード27とベル
ト11の摩擦力ないしはその摩擦係数が増大するように
なり、これに略比例して、モータ42の消費電力が増大
するようになるのである。トナーフィルミングの形成程
度の強さを適確に検出することは従来より非常に難しか
ったが、かような消費電力を検出することで、その強さ
を間接的に検出することができる。
【0042】図4は本実施例に対応した制御ブロック図
であり、消費電力検出回路によって、モータ42(図
1)の消費電力が検出される。又、基準値記憶回路に
は、図3に示すEに対応した基準値が記憶されている。
基準値というのは、上述の摩擦力、すなわち、これと略
比例する消費電力の基準値のことであり、消費電力がそ
の基準値に達した場合、ブラシ28をベルト11に当接
させ、該ブラシ28の回転を開始させる条件(トナーフ
ィルミングの除去動作を開始させる条件)とするのであ
る。
【0043】具体的には、クリーニングブレード27が
ベルト11に当接した状態でのモータ42の消費電力が
基準値に達した条件のもとに、例えば、一連の画像形成
サイクル終了後(画像形成装置が複写機の場合、一連の
コピー動作終了後)に、ブラシ28をベルトに当接させ
てこれを回転させ、すなわちブラシ28を作動させてベ
ルト11上のトナーフィルミングを除去する。なお、ブ
ラシ28の回転持続時間は、形成程度の最も強いトナー
フィルミングを想定して、これが除去できるような時間
に設定される。これによってクリーニングブレード27
とブラシ28の摩擦力は図3に実線で示すようになる。
【0044】消費電力検出回路は、かかるトナーフィル
ミングを除去する、ブラシの作動を制御すべく、ベルト
駆動モータ42の消費電力を検出する手段を構成する。
いずれにしても、消費電力検出回路は、クリーニングブ
レード27がベルト11に当接しているタイミングで、
ベルト駆動モータ42の消費電力を検出するものであ
り、基準値記憶回路に予め記憶されている基準値と、ト
ナーフィルミング除去動作時間(ブラシの回転持続時
間)との両者の相関データを比較回路で比較した上、消
費電力の検出が基準値以上となったとき、制御回路に
は、トナーフィルミング除去動作を実行するための信号
が送られるのである。
【0045】そして、一連のコピー動作が終了したと
き、或いは、メインスイッチ・オン後のウォームアップ
時間中に、トナーフィルミングの除去動作を実行させ
る。すなわち、制御回路からの実行命令によって、ブラ
シ離隔駆動ソレノイド38(図2)をオフさせ、ブラシ
28をベルト11に当接させると共に、ブラシ駆動モー
タ40(図1)を回転させ、ブラシ28をベルト11に
対して摺擦回転させることで、トナーフィルミングを除
去する。
【0046】なお、消費電力の検出を常時行わずに、一
定間隔毎に行う場合、例えば、コピー枚数を100カウ
ントする度毎に行う場合、その時々の検出値に応じて、
トナーフィルミング除去動作時間を選択するようにして
も良い。すなわち、ある時点で検出値が大きい場合、こ
れに応じて、ブラシ28の回転作動時間を長くし、トナ
ーフィルミングを取り残さないようにするのである。例
えば、基準値記憶回路に複数の相関データを記憶させて
おき、その時の検出値に応じて、フィルミング除去の動
作時間を選択するようにすれば、このような制御が可能
となる。
【0047】ここで、ブラシ28は、ベルト11の表面
上を摺擦して、トナーフィルミングを除去するものであ
るが、かかるブラシを、ステンレスなどの金属ループ繊
維で構成すると、ループの先端部がベルト表面に線状に
当接するので、ベルト表面上を均一に摺擦するようにな
り、トナーフィルミングを均一に除去することが可能に
なる。又、ベルト表面を傷付けたりするようなこともな
くなる。このように、ブラシ28を金属製の繊維によっ
て構成すると、特にトナーフィルミング除去能力を高め
ることができるが、ブラシ28を炭素含有アクリル繊維
などの導電性樹脂のループ繊維から成るものとしても良
く、このようなものを用いても、同様な機能を達成でき
ると共に、コスト的にも有利になる。
【0048】ブラシ28がベルト11に当接することに
よって、これが帯電すると、トナーがブラシ28に静電
的に付着して離れにくくなるおそれがある。そこで、ブ
ラシ28を上述の例のように、導電性の材料で構成し、
これをアースすれば、ブラシの電荷を逃がすことがで
き、ブラシ28にトナーが付着して離れ難くなる不具合
を防止できる。
【0049】ブラシ28に付着したトナーを該ブラシ2
8から除去する手段を設けることが望ましい。例えばフ
リッカーをブラシ28に当て、これによってトナーをブ
ラシ28から除去したり、吸気装置によってブラシ28
からトナーを除去するのである。
【0050】ところで、トナーフィルミングではなく、
通常、クリーニングブレード27によって掻き取られる
トナーは、潤滑剤として機能する。かかる機能を有する
トナーがベルト11上に無い状態で、クリーニングブレ
ード27をベルト11に当接させると、潤滑機能が無く
なってしまうため、クリーニングブレードの巻き込みを
生じるおそれがある。
【0051】画像形成サイクル終了時、すなわち、画像
形成装置が複写機である場合に、コピー動作が終了した
とき、通常のクリーニング工程は既に終了していて、ベ
ルト11の表面にはトナーが存在していない状態となっ
ているので、このようなときに、図1に示す如くクリー
ニングブレードをベルト1の走行方向に対してカウンタ
ー方向に当接させたままにすると、クリーニング部材の
巻き込みを生じるおそれがある。
【0052】そこで、コピー動作終了時には、クリーニ
ング部材27をベルト11から離隔させ、この状態で、
ブラシ28によるトナーフィルミングの除去動作を行わ
せるようにすれば、クリーニング部材の巻き込みを生じ
ないようにして、トナーフィルミングを除去することが
可能になる。このようにコピー動作終了後に、トナーフ
ィルミングの除去を行う場合には、図1に示すブラシ2
8を、クリーニングブレード27の上流側に設けるよう
にしても良く、ブラシ28の設置位置としては、必ずし
も図の位置に限定されるものではない。
【0053】これに対し、ブラシ28を、図1に示すよ
うに、クリーニングブレード27の下流側に設けると、
コピー動作中(画像形成サイクル時)のベルトクリーニ
ング時に、クリーニングブレード27をベルト11に当
接させたままで、ブラシ28をベルト11に当接させ、
かつこれを回転させて作動状態にし、ベルト11上のト
ナーフィルミングを除去することができる。
【0054】今仮に、コピー動作中のベルトクリーニン
グ時に、トナーフィルミングの除去を行うものとして、
ブラシ28を、クリーニングブレード27の上流側に設
けた場合、ブラシ28は、トナーフィルミングと共に、
潤滑剤となるべきトナー(コピー動作時においてクリー
ニングすべきトナー)をも掻き取ってしまうため、ベル
ト表面はトナーが無い状態で、ブレード部分に突入する
こととなり、ブレードの巻き込みを生じてしまう。
【0055】ブラシ28を図1に示すようにクリーニン
グブレード27の下流側に設置する構成とすることで、
そのような巻き込みが無くなり、又、トナーフィルミン
グの除去も可能になるのである。又、トナーフィルミン
グの除去を、コピー動作の終了後に行うと、コピー動作
不能時間を徒に増加させることになるが、コピー動作中
のクリーニング動作時に、トナーフィルミングの除去を
行わせるようにすれば、かようなコピー動作不能時間を
無くすか、又は、出来得る限り短くすることができる。
【0056】なお、上述の実施例ではクリーニング対象
を中間転写ベルトとしたものであるが、この他、トナー
像を担持するベルト状又はドラム状の感光体や、感光体
上のトナー像が転写されるドラム状の中間回転体など
も、その適用対象とすることができる。例えば、図5に
示したクリーニング装置50にも、上述の各構成を採用
して、感光体5上のフィルミングを除去できるのであ
る。この場合には、例えばクリーニングブレードより成
るクリーニング部材や、感光体上のフィルミング除去用
の摺擦部材を常時、感光体に当接させたままとし、トナ
ーフィルミングを除去すべく、摺擦部材を作動させると
き、これを回転させるようにしてもよい。またクリーニ
ング部材としては、クリーニングブレード以外の適宜な
要素、例えばファーブラシなどを用いることもできる。
【0057】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、被クリ
ーニング体上のトナーフィルミングの生成状況をクリー
ニング部材と被クリーニング体の摩擦力の増加から、被
クリーニング体用のモータの消費電力の増加として検出
し、トナーフィルミング除去動作にフィードバックして
いるので、被クリーニング体上のトナーフィルミングの
形成程度が変化しても、トナーフィルミングを取り残さ
ずに、これを除去することができ、転写効率を向上させ
ることが可能になり、長期的に安定した品質の画像を得
ることができる。又、従来より困難であったトナーフィ
ルミングの形成程度を適確に検出することができ、必要
なときに摺擦部材を作動させてトナーフィルミングを除
去するので、被クリーニング体の早期の劣化を阻止でき
る。
【0058】請求項2に記載の構成によれば、クリーニ
ング部材の回転駆動手段などが不要になり、画像形成装
置の構成を一段と簡素化することができる。
【0059】請求項3及び4に記載の構成によれば、被
クリーニング体の表面を傷付けたりすることなしに、ト
ナーフィルミングを均一に除去することができる。
【0060】請求項5に記載の構成によれば、クリーニ
ングブレードの巻き込みを生じることなしに、トナーフ
ィルミングの除去が可能になる。
【0061】請求項6に記載の構成によれば、クリーニ
ングブレードの巻き込みを生じることなしに、トナーフ
ィルミングの除去が可能になり、画像形成サイクル時
に、そのようなトナーフィルミングの除去を行うことが
でき、画像形成不能時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置に具備されるク
リーニング装置や、このクリーニング装置によってクリ
ーニングされる被クリーニング体などの概略構成を示す
図である。
【図2】クリーニング装置のクリーニングブレードやト
ナーフィルミング除去用のブラシなどが、被クリーニン
グ体から離隔した状態を示す図1からの作用図である。
【図3】クリーニングブレード,被クリーニング体間の
摩擦力と、コピー枚数との相関特性を示す図である。
【図4】本発明一実施例に対応した制御ブロック図であ
る。
【図5】本発明一実施例の画像形成装置の全体構成図で
ある。
【符号の説明】
11 被クリーニング体としての中間転写ベルト 27 クリーニング部材としてのクリーニングブレード 28 摺擦部材 42 モータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被クリーニング体の表面に当接して同表
    面をクリーニングするクリーニング部材と、被クリーニ
    ング体の表面に対し接離自在となっていて、当接状態で
    同表面上を摺擦することにより、被クリーニング体表面
    上のトナーフィルミングを除去する摺擦部材と、前記被
    クリーニング体の回転駆動用のモータと、トナーフィル
    ミングを除去する、摺擦部材の作動を制御すべく、前記
    モータの消費電力を検出する消費電力検出手段とを具備
    することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 クリーニング部材は、被クリーニング体
    の回転方向に対してカウンター方向に当接する弾性体ブ
    レードである請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 摺擦部材は、金属ループ繊維から成る回
    転式のブラシローラである請求項1又は2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 摺擦部材は、導電性樹脂のループ繊維か
    ら成る回転式のブラシローラである請求項1又は2に記
    載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 クリーニング部材が被クリーニング体の
    表面に対して接離自在となっていて、摺擦部材は、クリ
    ーニング部材が被クリーニング体から離隔していると
    き、トナーフィルミングが除去されるように作動状態に
    される摺擦部材である請求項1、2、3又は4に記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 クリーニング部材が被クリーニング体の
    表面に対して接離自在となっていて、摺擦部材は、被ク
    リーニング体の表面の移動方向に対して、クリーニング
    部材よりも下流側に設けられる摺擦部材であり、且つ、
    クリーニング部材が画像形成サイクル時において被クリ
    ーニング体に当接しているとき、トナーフィルミングが
    除去されるように作動状態とされる摺擦部材である請求
    項1乃至5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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