JPH06313236A - しなやかで光沢と保温性に優れた新規な木綿織物 - Google Patents

しなやかで光沢と保温性に優れた新規な木綿織物

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JPH06313236A
JPH06313236A JP5103037A JP10303793A JPH06313236A JP H06313236 A JPH06313236 A JP H06313236A JP 5103037 A JP5103037 A JP 5103037A JP 10303793 A JP10303793 A JP 10303793A JP H06313236 A JPH06313236 A JP H06313236A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ソフトかつ、しなやかで光沢と
保温性に優れた新規な木綿織物に関するものである。 【構成】 本発明は、マイクロネヤ繊度3.8以下、
有効繊維長1.8インチ以上の綿繊維を含む10〜60
の紡績糸とし、この紡績糸を単糸または双糸を特定の
カバーファクタ5〜30でたて糸及びよこ糸に使用した
特定物性の織物に関するものである。この織物は従来に
見られないようなソフトかつ、しなやかで光沢と保温性
にすぐれた特徴を持つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、しなやかで光沢と保温
性に優れた新規な木綿織物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】繊維製品の品質は、以前の耐久性的性能
から人間の心を豊かにする感性的性能へと移行傾向が見
られ、木綿織物においても感性指向にともないソフトで
しなやかな風合いを持ち、かつ光沢と保温性に優れたも
のの開発・検討が行われてきた。この目的の一手段とし
て木綿原綿の繊維長ならびに繊度の異なるものを組合わ
せた種々の織物の開発が行われている。しかしながら、
従来の木綿原綿の繊維長、繊度は品種などで異なるもの
の、それらの値には限度があり、織物の品質性能はまだ
不十分で満足できるものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑みて行われたものであり、繊維長が非常に長く
繊度の小さいものを使って作った、ソフトでしなやかな
風合いを持ち、かつ光沢と保温性に優れたもの織物の提
供を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次の手段をとる。すなわち、本発明は、有効
繊維長が1.8インチ以上、マイクロネ繊度が3.8
(μg/inch)以下の綿繊維を含む英式綿番手が10番〜6
0番の紡績糸を用いたカバーファクタ5〜30の織物で
あって、KES−FB2試験機による曲げ剛性値(B)
のたて方向とよこ方向の平均値が0.055〜0.10
0(gf ・ cm2/cm) 、KES−FB1試験機に よるせん
断剛性値(G)のたて方向とよこ方向の平均値が1.1
0〜1.70(gf/cm・ degree) 、自動変角光度計による
ジエフリー法での光沢値が0.7〜1.5及びJIS
L−1096の保温性(恒温法)による保温率が10.
0〜13.0であることを特徴とするしなやかで光沢と
保温性に優れた新規な木綿織物である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、繊維長の長い原綿たとえば、平均繊維長1.6イン
チ、平均マイクロネヤ繊度3.8( μg/inch) の海島綿
のごときものを引き揃えて繊維長の長い部分を取り出し
て集め、この原綿を好ましくは30重量%以上、好まし
くは35重量%以上含む英式綿番手が10番〜60番の
紡績糸となすものであるが、この場合の有効繊維長は
1.8インチ以上、マイクロネヤ繊度は3.8( μg/in
ch) 以下、好ましくは有効繊維長2.0インチ〜2.5
インチ、マイクロネヤ繊度は3.2〜3.5( μg/inc
h) である。ここに、有効繊維長が1.8インチ未満で
あると英式綿番手が10番〜60番のような太番手であ
る場合、繊維末端による毛羽が増大し、このため光沢が
失われて好ましくない。かかる効果を出すためには、前
記の綿繊維100%のものが好ましい。
【0006】またマイクロネヤ繊度が3.8をこえると
木綿繊維が曲げかたくなるため、ソフトさ並びにしなや
かさが失われて好ましくなくなるとともに一本の紡績糸
を構成する繊維本数も少なくなるため紡績糸中の空隙率
が少なくなり保温性に欠けるものになる。より係数につ
いては、甘より、強ねん糸など顧客要求によって設定が
異なるがインチ方式で2.0〜3.0が好ましい。
【0007】原綿を引き揃えて、その中から繊維長の長
い部分を採集する方法としては手で原綿を引き揃えて一
定繊維長のものを取り出す方法でもよいし、機械的には
カード機通過後コーマ工程で短い繊維長のものを除く方
法でもよい。また、紡績糸の製造方法は、綿糸の製造に
通常用いられているカード機、コーマ機、練条機、粗紡
機、精紡機等が揃っているものであれば何でもよい。
【0008】これらの単糸または双糸の太番手の紡績糸
をたて糸とよこ糸に用いて作成したカバーファクタが5
〜30の織物であって、好ましくは8〜25である。5
未満であると風合い的には“たらたら”“すけすけ”と
なりソフトかつ、しなやかな風合いのものではなくな
る。他方、30を越えると“ごわごわ”“ぱりぱり”と
なりソフトかつ、しなやかな風合いのものとならず好ま
しくない。
【0009】かつKES−FB2試験機による曲げ剛性
値のたて方向とよこ方向の平均値が0.055〜0.1
00(gf ・ cm2/cm) であり、好ましく0.060〜0.
090( gf・ cm2/cm) である。0.055未満であると
英式綿番手が10番〜60番の紡績糸を用いたカバーフ
ァクタが5〜30の織物としては、風合い的には“たら
たら”“へらへら”となりやわらかさの中にもある程度
の弾発性が必要なソフトかつ、しなやかな風合いでなく
なる。他方、0.100を越えると、“ごわごわ”とな
りソフトかつ、しなやかな風合いのものとならず好まし
くない。
【0010】また、KES−FB1試験機によるせん断
剛性値のたて方向とよこ方向の平均値が1.10〜1.
70(gf/cm・ degree) 、好ましくは1.15〜1.65
(gf/cm・ degree) である。1.10未満であると英式綿
番手が10〜60番の紡績糸を用いたカバーファクタが
5〜30の織物としては、風合い的には“たらたら”
“へらへら”となり、やわらかさの中にもある程度の弾
発性が必要なソフトかつ、しなやかな風合いでなくな
る。他方、1.70を越えると、“ごわごわ”“ぱりぱ
り”となってドレープ性もなくなりソフトかつ、しなや
かな風合いのものとならず好ましくない。
【0011】自動変角光度計によるジエフリー(Jeffri
es) 法の光沢値が0.7〜1.5であり、好ましくは
0.8〜1.4である。0.7未満であると織物表面の
優雅な光沢がなくなり好ましくない。また、1.5をこ
えると、光沢がありすぎてきらきらし、好ましくない。
JIS L−1096の保温性(恒温法)による保温率
が10.0〜13.0であり、好ましくは10.5〜1
2.5である。10.0未満であると英式綿番手が10
番〜60番の紡績糸を用いたカバーファクタが5〜30
の織物を衣服として用いたとき、体温の放熱が大きすぎ
服地として好ましくない。また、13.0をこえると同
様に体温の放熱が小さすぎ、夏季に着用する場合好まし
くない服地となる。このような織物を作ることによりソ
フトかつ、しなやかで光沢と保温性に優れた新規な木綿
織物を提供するものである。
【0012】製織工程並びに製織された織物(生機)の
仕上げ加工においても通常、木綿織物の製織並びに仕上
げ加工に用いられている装置であれば何でもよい。製織
された生機の糸の混み密度を表すパラメータであるカバ
ーファクタ(K)は数1で表される。
【0013】
【数1】
【0014】ここで、nは1循環中の組織点、Stは1
循環中のたて糸本数、Swは1循環中のよこ糸本数、a
はたて糸番手、bはよこ糸番手、Tはたて糸密度、Wは
よこ糸密度である。
【0015】製織された織物(生機)の風合いについて
は、市販されているKES試験機を使用して風合いに関
連した織物の諸特性を計測して評価するものである。風
合いに関連して織物の特性としては種々あるが、やわら
かさ、ソフトさに関してはKES−FB2試験機による
曲げ剛性値及びKES−FB1試験機によるせん断剛性
値を各々試験機で設定された標準条件で測定し、そのた
て方向とよこ方向の値の平均値で表した。
【0016】曲げ剛性値は、図1に示すに測定サンプル
3をチャック1及びチャック2(チャック間距離;1c
m)に把握し、サンプル3の曲げ曲率0〜+2.5〜0
〜−2.5〜0となるようにチャック2を動かし、図2
に示すような曲げモーメント〜曲率曲線を得る。0→+
2.5の曲げ変形過程での曲げモーメント〜曲率曲線に
おける曲率0.5間の曲げモーメントの増加値(4)並
びに0→2.5の曲げ変形過程での曲げモーメント〜曲
率曲線における曲率−0.5と−1.5間の曲げモーメ
ント増加値(5)の絶対値の平均値で表す。
【0017】せん断剛性値は、図3に示すように測定サ
ンプル8チャック6及びチャック7(チャック間距離;
5cm)に把握し、サンプルのせん断角度0〜+8〜0
〜−8〜0となるようにチャック7を動かし、図4に示
すようにせん断力〜せん断角度曲線を得る。0→+8の
せん断変形過程でのせん断力〜せん断角度曲線における
せん断角度+0.5と5.0間のせん断力の増加値9並
びに0→−8のせん断変形過程でのせん断力〜せん断曲
線におけるせん断角度−0.5と−5.0間のせん断力
の増加値10の絶対値の平均値で表す。
【0018】自動変角光度計によるJeffries法の光沢値
の測定は、図5に示すようにサンプル12を試料台11
の上に置き、サンプルに対する入射角度13を+43
°、受光角度14を+165°に設定し、図6に示すよ
うに試料台11の面上でサンプル12を矢印の方向に3
60°回転して図7に示すような反射率〜角度曲線を得
る。反射率〜角度曲線における最大反射率値15と最小
反射率値16との比15/16を求めて光沢値とする。
【0019】JIS L−1096の保温性(恒温法)
による保温率の測定は、図8に示すように恒温に保つよ
うに制御された恒温発熱体17の上にサンプル18を取
付け、試験時間2時間におけるサンプルを通して放散さ
れる放熱量とサンプルを取り付けない場合の放熱量とを
同様にして求め、数2により保温率を求める。恒温発熱
体の内部には電気ヒーター19とサーミスター20とが
内蔵されており、電気ヒーターは、消費電力積算計に連
結されている。電気ヒーターとサーミスターは温度制御
部で連結されており、恒温発熱体の温度を一定に保つよ
うになっている。サンプルがある場合とない場合の放熱
量は、各々の積算消費電力でもって評価される。
【0020】
【数2】
【0021】ここで、aは恒温発熱体の裸状における放
熱量(消費電力量)、bは恒温発熱体にサンプルを取付
けたときの放熱量(消費電力量)である。
【0022】風合いに関連した官能テストは、約50c
m×50cmの大きさの織物を本発明品と比較品のそれ
ぞれについて準備し、それを風合い判定の専門家に提示
しながらしなやかさ、ソフトさ、あつさ、光沢の有無に
関して一対比較法で判定するものである。評価結果とし
て、よりしなやか、よりソフトまたはよりあつみのある
もの並びに光沢のあるものをそれぞれ○、そうでない方
を×で表した。
【0023】
【実施例】
実施例1 海島綿の綿塊を開繊した後、フラットカード機に通して
スライバーを作り、それを繊維長の長いものだけが残る
ように設定したコーマ機にかけて繊維長の長いものだけ
を残し、さらにそれを練条機ならびに粗紡機にかけて3
番手相当の粗糸を作製した。ついで精紡機でこの粗糸に
約15倍のドラフトをかけ、20回/インチの下よりを
かけて40番手相当の単糸を作製した。さらに、15回
/インチの上よりをかけて双糸を作製した。コーマ機通
過後のスライバにおける木綿の繊維長は、ソータによる
方法で測定したところ、1.8インチから2.0インチ
の間で分布しており有効繊維長は1.90インチであっ
た。またマイクロネヤ法による繊度は3.5(μg/inc
h) であった。
【0024】たて糸として4100本の前記双糸を準備
して整経し、豊田自動織機社製の織機を使って平織物の
生機を作製した。生機を過酸化水素溶液で漂白した後、
一般に行われているシルケット加工、ソフナー等の仕上
げ加工剤での処理を行い織物として仕上げた。得られた
織物より20cm×20cmの大きさの試料片3枚をと
り、KES試験機を使って風合いに関連した織物の特性
として、目付け、伸長特性、曲げ特性、せん断特性、厚
み・圧縮特性、表面摩擦特性を測定した。光沢特性は
4.5cm×5.0cmの大きさの試料片3枚をとり測
定した。目付けは、重量を計ってfg/m2 で表示した。ま
た、伸長特性、厚み・圧縮特性等はKES試験機の測定
方法として定められた標準方法で測定した。光沢特性
は、(株)村上色彩社製の自動変角光度計を用いJeffri
es法によって測定した。保温特性は、(株)大栄科学精
機製作所製の保温性試験器を用いた。なお、カバーフア
クタKに関してn=1、Sw=2、St=2であった。
保温率のa、bは夫々a=25. 22ワット、b=2
2. 19ワットであった。なお、a、bは2時間のテス
トにおける消費電力量(W)である。比較例1、実施例
2、比較例2も同様である。
【0025】比較例1 海島綿を使用してフラットカード機に通してスライバー
を作り、それを通常の条件に設定したコーマ機にかけて
繊維長の長いものだけを残し、さらにそれを練条機なら
びに粗紡機にかけて3番手相当の粗紡糸を作製した。こ
れらの粗紡糸に約15倍のドラフトをかけ、20回/イ
ンチの下よりをかけて40番手相当の単糸を作製した。
さらに、15回/インチの上よりをかけて双糸を作製し
た。実施例1と同様な方法で40番手双糸の作製及び織
物の作製を行った。海島綿の繊維長はソータ法で測定し
た結果、最低繊維長は1.1インチから最高繊維長は
2.0インチであり有効繊維長は1.59インチであっ
た。風合いに関連した織物の諸特性の測定した結果及び
官能テスト結果は、実施例1とともに表1に示す。な
お、カバーフアクタKに関してn=1、Sw=1、St
=1であった。また、保温率に関してa=25.13、
b=22.24であった。
【0026】得られた織物の諸特性の測定値を表1に示
すが、比較例1に示した従来の木綿原綿(海島綿)を用
いて作製した太綿番手のもの比べ、実施例1のものは、
ソフト(曲げやわらかい)でしなやか、ドレープ性もあ
り(B,G,2HGが小さい)、光沢もある(光沢値が
大きい)。また、保温率も高く、風合いの官能テストに
おいても、しなやかでソフトであつく、光沢があると云
う評価結果となっている。
【0027】
【表1】
【0028】実施例2 海島綿の綿塊を開繊した後、フラットカード機に通して
スライバーを作り、それを繊維長の長いものだけが残る
ように設定したコーマ機にかけて繊維長の長いものだけ
を残したスライバを作製し、また一方、0.7d×51
mmのポリエステルステープルフアイバをフラットカー
ド機にかけてスライバーを作り、それらを練条機で木綿
原綿とポリエステルステープルフアイバとの重量比を5
0対50の割合で混合したスライバを作製して、実施例
1で示した方法と同様な方法で40番手単糸を合わせた
双糸を作製した。ポリエステル・綿混織物であるため生
機の漂白は、次亜塩素酸ソーダ溶液で行ったがそれ以外
の仕上加工条件は実施例1と同様に行った。得られた織
物の諸特性の測定値を比較例2の結果とともに表2に示
す。なお、カバーファクタKに関してn=1、Sw=
2、St=2であった。また、保温率のa、bは夫々a
=25. 18、b=22. 21であった。
【0029】比較例2 海島綿の綿塊を開繊した後、フラットカード機に通して
スライバーを作り、それを繊維長の長いものだけが残る
ように条件設定したコーマ機にかけて繊維長のり長いも
のだけを残したスライバを作製し、また一方、0.7d
×51mmのポリエステルスライバーフアイバをフラッ
トカード機にかけてスライバを作製した。それらを練条
機で木綿原綿とポリエステルステープルフアイバとの重
量比を50対50の割合で混合したスライバを作製し
て、実施例2で示した方法と同様な方法で100番手単
糸を合わせた双糸を作製、それ以外の仕上加工条件も実
施例2と同様に行い織物を作製した。風合いに関連した
織物の諸特性の測定した結果及び官能テスト結果は、実
施例2の結果とともに表2に示す。なお、n=1、Sw
=2、St=2であった。保温率のa、bは夫々a=2
5. 15、b=22.33であった。
【0030】表2の結果から明らかなように、従来の繊
維長の長い木綿原綿(海島綿)を使った太綿番手のもの
に比べ、ソフト(曲げやわらかい)でしなやかでドレー
プ性もあり(B,G,2HGが小さい)、光沢もある
(光沢値が大きい)。また、保温率も高く、風合いの官
能テストにおいても、しなやかでソフトであつみがあり
光沢もあると云う評価結果となっている。
【0031】
【表2】
【0032】
【発明の効果】本発明は、有効繊維長が1.8インチ以
上、マイクロネヤ繊度が3.8(μg/inch) 以下の綿繊
維からなる英式綿番手10番〜60番の紡績糸を用いた
カバーファクタ5〜30の織物であって、KES−FB
2試験機による曲げ剛性値(B)のたて方向とよこ方向
の平均値が0.055〜0.100(fg・ cm2/cm) 、K
ES−FB1試験機によるせん断剛性値(G)のたて方
向とよこ方向の平均値が1.10〜1.70((fg/cm
・ degree) 、自動変角光度計によるジエフリー法の光
沢値が0.7〜1.5及びJIS L−1096の保温
性(恒温法)による保温率が10.0〜13.0である
ソフトかつ、しなやかで光沢と保温性に優れた新規な木
綿織物を消費者に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】曲げ剛性値の測定機におけるチャックとサンプ
ル部分を示す略側面図である。
【図2】曲げ剛性値の測定における曲げモーメント〜曲
率曲線を示した説明図である。
【図3】せん断剛性値の測定機におけるチャックとサン
プル部分を示す略側面図である。
【図4】せん断剛性値の測定におけるせん断力〜せん断
角度曲線を示した説明図である。
【図5】自動変角光度計によるJeffries法の光沢測定に
おけるチャックとサンプル部分を示す略側面図である。
【図6】自動変角光度計によるJeffries法の光沢測定に
おける試料台の回転方向を示した説明図である。
【図7】自動変角光度計によるJeffries法の光沢測定に
おける反射率〜角度曲線を示した説明図である。
【図8】保温性試験器による恒温法での保温性における
恒温発熱体部とサンプル部分を示す略側面図である。
【符号の説明】
1 チャック,2 チャック,3 サンプル,4 曲率
0.5と1.5間の曲げモーメントの増加値、5 曲率
−0.5間の曲げモーメントの増加値、6チャック、7
チャック、8 サンプル、9 せん断角度+0.5と
5.0間のせん断力の増加値、10 せん断角度−0.
5と5.0間のせん断力の増加値、11 試料台、12
サンプル、13 入射角度、14 反射角度、15最
大反射率値、16 最小反射率値、17 恒温発熱体、
18 サンプル、19 電気ヒーター、20 サーミス
ター。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効繊維長が1.8インチ以上、マイク
    ロネヤ繊度が3.8(μg/inch)以下の綿繊維を
    含む英式綿番手が10番〜60番の紡績糸を用いたカバ
    ーファクタ5〜30の織物であって、KES−FB2試
    験機による曲げ剛性値( B) のたて方向とよこ方向の平
    均値が0.055〜0.100(gf ・cm2 /cm)、KES
    −FB1試験機によるせん断剛性値(G)のたて方向と
    よこ方向の平均値が1.10〜1.70(gf/cm・degre
    e)、自動変角光度計によるジエフリー法での光沢値が
    0.7〜1.5及びJIS L−1096の保温性(恒
    温法)による保温率が10.0〜13.0であることを
    特徴とするしなやかで光沢と保温性に優れた新規な木綿
    織物。
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