JPH06312630A - 車両用表示装置 - Google Patents
車両用表示装置Info
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- JPH06312630A JPH06312630A JP5125351A JP12535193A JPH06312630A JP H06312630 A JPH06312630 A JP H06312630A JP 5125351 A JP5125351 A JP 5125351A JP 12535193 A JP12535193 A JP 12535193A JP H06312630 A JPH06312630 A JP H06312630A
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- 230000010287 polarization Effects 0.000 claims abstract description 29
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 abstract description 5
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 3
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 2
- 230000010355 oscillation Effects 0.000 description 2
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 虚像を結像させる車両用表示装置において、
偏光分離部材で表示器に入射される照明光が減少するこ
とにより、表示器の加熱を抑えることができ、しかも前
記表示光の偏向方向が運転者と前記反射部材との位置関
係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致させるよ
うに前記照明光を設定することができるため、虚像を効
率良く得ることができる。 【構成】 運転者と反射部材との位置関係によって定ま
るS偏光成分の振動方向をLCD4までレイトレース
し、表示光6の偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と
一致する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むよう
に、光源5とLCD4との間に偏光分離部材12を設け
て、照明光10を設定してLCD4へ入射させる。
偏光分離部材で表示器に入射される照明光が減少するこ
とにより、表示器の加熱を抑えることができ、しかも前
記表示光の偏向方向が運転者と前記反射部材との位置関
係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致させるよ
うに前記照明光を設定することができるため、虚像を効
率良く得ることができる。 【構成】 運転者と反射部材との位置関係によって定ま
るS偏光成分の振動方向をLCD4までレイトレース
し、表示光6の偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と
一致する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むよう
に、光源5とLCD4との間に偏光分離部材12を設け
て、照明光10を設定してLCD4へ入射させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用表示装置に関
し、特に表示器からの表示光を運転者の前方のコンバイ
ナで反射させ、運転者の視野内遠方に虚像として結像さ
せる、いわゆるヘッドアップディスプレイと呼ばれるも
のに好適な車両用表示装置に関する。
し、特に表示器からの表示光を運転者の前方のコンバイ
ナで反射させ、運転者の視野内遠方に虚像として結像さ
せる、いわゆるヘッドアップディスプレイと呼ばれるも
のに好適な車両用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の表示装置として、表示器か
らの運転情報を虚像として運転者の視野内前方に結像さ
せるヘッドアップディスプレイが各種提案され、実用化
されている。かかる装置の表示器としては、発光型のC
RTやFLTあるいはバックライトを備えた受光型の液
晶素子(LCD)が用いられているが、後者は軽くて薄
い等スペースメリットを有し、多く利用されている(例
えば、特開平4−11526号公報参照)。
らの運転情報を虚像として運転者の視野内前方に結像さ
せるヘッドアップディスプレイが各種提案され、実用化
されている。かかる装置の表示器としては、発光型のC
RTやFLTあるいはバックライトを備えた受光型の液
晶素子(LCD)が用いられているが、後者は軽くて薄
い等スペースメリットを有し、多く利用されている(例
えば、特開平4−11526号公報参照)。
【0003】図8は、従来例を示し、1はフロントガラ
ス、2はダッシュボード3内に埋設されたプロジェクタ
で、このプロジェクタ2は、表示器であるツイストネマ
チック(TN)型の表示用のLCD4及びこのLCD4
を背後から照明する光源5を有し、LCD4からの表示
光6はフロントガラス1の内面に設けた反射部材である
コンバイナ7で運転者8方向へ反射され、運転者8の視
野内遠方に結像された表示光6による虚像9を運転情報
として運転者8が見るものである。
ス、2はダッシュボード3内に埋設されたプロジェクタ
で、このプロジェクタ2は、表示器であるツイストネマ
チック(TN)型の表示用のLCD4及びこのLCD4
を背後から照明する光源5を有し、LCD4からの表示
光6はフロントガラス1の内面に設けた反射部材である
コンバイナ7で運転者8方向へ反射され、運転者8の視
野内遠方に結像された表示光6による虚像9を運転情報
として運転者8が見るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、虚像9を昼
間等周囲が明るい場合にも良好に視認できるようにする
ため、光源5として高輝度のものを用いるとその分LC
D4が加熱され、例えば発熱の少ない冷陰極線管(CC
T)を光源5として用いたとしても、LCD4に付設さ
れる偏光部材(図示しない)が光源5からの照明光の内
の前記偏光部材の吸収軸と平行な偏光を吸収することに
より、偏光部材の温度が上昇し、よってLCD4が加熱
され、これによりLCD4の動作温度範囲が狭くなると
いう問題を有していた。
間等周囲が明るい場合にも良好に視認できるようにする
ため、光源5として高輝度のものを用いるとその分LC
D4が加熱され、例えば発熱の少ない冷陰極線管(CC
T)を光源5として用いたとしても、LCD4に付設さ
れる偏光部材(図示しない)が光源5からの照明光の内
の前記偏光部材の吸収軸と平行な偏光を吸収することに
より、偏光部材の温度が上昇し、よってLCD4が加熱
され、これによりLCD4の動作温度範囲が狭くなると
いう問題を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、背後から照明する光源による表示器からの
表示光を反射部材で反射させて運転者の前方に虚像とし
て結像させる車両用表示装置において、前記運転者と前
記反射部材との位置関係によって定まるS偏光成分の振
動方向を前記表示器までレイトレースし、前記表示光の
偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と一致する特定の
偏光のみ又はこの偏光を多く含むように、前記光源と前
記表示器との間に偏光分離部材を設けて照明光を前記表
示器へ入射させるものである。
決するため、背後から照明する光源による表示器からの
表示光を反射部材で反射させて運転者の前方に虚像とし
て結像させる車両用表示装置において、前記運転者と前
記反射部材との位置関係によって定まるS偏光成分の振
動方向を前記表示器までレイトレースし、前記表示光の
偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と一致する特定の
偏光のみ又はこの偏光を多く含むように、前記光源と前
記表示器との間に偏光分離部材を設けて照明光を前記表
示器へ入射させるものである。
【0006】
【作用】偏光分離部材で表示器に入射される光源からの
照明光が減少することにより、表示器の加熱を抑えるこ
とができ、しかも前記照明光は前記表示光の偏向方向が
運転者と前記反射部材との位置関係によって定まるS偏
光成分の振動方向と一致させることができるため、虚像
を効率良く得ることができる。
照明光が減少することにより、表示器の加熱を抑えるこ
とができ、しかも前記照明光は前記表示光の偏向方向が
運転者と前記反射部材との位置関係によって定まるS偏
光成分の振動方向と一致させることができるため、虚像
を効率良く得ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明について図1〜図7に示す実施
例を用いながら説明する。なお、前記従来例と同一もし
くは相当個所には同じ符号を付してその詳細な説明は省
き、以下の説明において示されているのに同図中に表れ
ない符号個所は、従来例で示した図9を参照するものと
する。
例を用いながら説明する。なお、前記従来例と同一もし
くは相当個所には同じ符号を付してその詳細な説明は省
き、以下の説明において示されているのに同図中に表れ
ない符号個所は、従来例で示した図9を参照するものと
する。
【0008】図1は、第1実施例の要部の構成を示し、
表示器であるツイストネマチック(TN)型の表示用の
LCD4は、吸収軸を交差させた一対の偏光部材4a,
4b(何れも表示器の一部)により前後方向から挟まれ
ており、図示しない電極への電圧制御により、このLC
D4へ入射する照明光10に対して表示光6は軸方向が
90度捩じられてコンバイナ7側へ出て行く構成となっ
ている。そして、この背後には無偏光の白色の光源光1
1を発する光源5が配置され、この光源5とLCD4と
の間には後述する偏光分離部材12を設けている。な
お、光源5からの光源光11がLCD4方向へ略垂直状
態で放射されるよう光源5のLCD4側には光源光11
の進行方向を規制するルーバ13を設けている。
表示器であるツイストネマチック(TN)型の表示用の
LCD4は、吸収軸を交差させた一対の偏光部材4a,
4b(何れも表示器の一部)により前後方向から挟まれ
ており、図示しない電極への電圧制御により、このLC
D4へ入射する照明光10に対して表示光6は軸方向が
90度捩じられてコンバイナ7側へ出て行く構成となっ
ている。そして、この背後には無偏光の白色の光源光1
1を発する光源5が配置され、この光源5とLCD4と
の間には後述する偏光分離部材12を設けている。な
お、光源5からの光源光11がLCD4方向へ略垂直状
態で放射されるよう光源5のLCD4側には光源光11
の進行方向を規制するルーバ13を設けている。
【0009】偏光分離部材12は、透光性が大きく誘電
率が大きい材料により複数の山形で各尾根が平行な形状
に形成してあり、光源5からの光源光11の入射角θを
所定角度と設定することにより、光源光11の内の特定
の偏光のみ又はこの偏光を多くLCD4へ照明光10と
して利用することができる。
率が大きい材料により複数の山形で各尾根が平行な形状
に形成してあり、光源5からの光源光11の入射角θを
所定角度と設定することにより、光源光11の内の特定
の偏光のみ又はこの偏光を多くLCD4へ照明光10と
して利用することができる。
【0010】かかる構成により、偏光分離部材12でL
CD4に入射される照明光10が減少することにより、
LCD4の加熱を抑えることができる。
CD4に入射される照明光10が減少することにより、
LCD4の加熱を抑えることができる。
【0011】ところで、S偏光成分とP偏光成分との入
射角と反射率とは、S偏光成分及びP偏光成分別に示し
た屈折率=1.52のガラス(反射部材)表面の外部反射を
示す図2で示すような関係にあり、S偏光成分とP偏光
成分との反射率は反射部材によって変化するものの相対
的な関係は維持される。従って、光源5からの光源光1
1の偏光分離部材12に対する入射角θを設定すること
により、偏光分離部材12を透過した照明光10は特定
の偏光のみ又はこの偏光を多く有するものとすることが
できる。具体的には、運転者8とコンバイナ7との位置
関係によって定まるS偏光成分の振動方向をLCD4ま
でレイトレース(ray-trace )し、表示光6の偏向方向
がS偏光成分の振動方向と一致する特定の偏光のみ又は
この偏光を多く含むように、光源5とLCD4との間に
偏光分離部材12を設けて照明光10をLCD4へ入射
させるように設定する。
射角と反射率とは、S偏光成分及びP偏光成分別に示し
た屈折率=1.52のガラス(反射部材)表面の外部反射を
示す図2で示すような関係にあり、S偏光成分とP偏光
成分との反射率は反射部材によって変化するものの相対
的な関係は維持される。従って、光源5からの光源光1
1の偏光分離部材12に対する入射角θを設定すること
により、偏光分離部材12を透過した照明光10は特定
の偏光のみ又はこの偏光を多く有するものとすることが
できる。具体的には、運転者8とコンバイナ7との位置
関係によって定まるS偏光成分の振動方向をLCD4ま
でレイトレース(ray-trace )し、表示光6の偏向方向
がS偏光成分の振動方向と一致する特定の偏光のみ又は
この偏光を多く含むように、光源5とLCD4との間に
偏光分離部材12を設けて照明光10をLCD4へ入射
させるように設定する。
【0012】本実施例では、偏光分離部材12に対する
光源光11の入射角θを、P偏光成分は殆ど透過してS
偏光成分は反射する角度いわゆるブリュースター角θb
(図2参照)に設定し、偏光分離部材12を透過した照
明光10はP偏光成分を多く有している。従って、表示
光6は照明光10が90度捩じられてS偏光成分を多く
有する。
光源光11の入射角θを、P偏光成分は殆ど透過してS
偏光成分は反射する角度いわゆるブリュースター角θb
(図2参照)に設定し、偏光分離部材12を透過した照
明光10はP偏光成分を多く有している。従って、表示
光6は照明光10が90度捩じられてS偏光成分を多く
有する。
【0013】ところで、本実施例のヘッドアップディス
プレイのように虚像9を表示するものにおいては、コン
バイナ7で反射されて運転者8へ向かう表示光6の内、
P偏光成分よりもS偏光成分が見え方に大きく影響を与
え、これが多い程見えやすくなるが、本実施例では、偏
光分離部材12の形状を所望する入射角θに応じて設定
することにより、P偏光成分の多い照明光10すなわち
S偏光成分の多い表示光6となり、見やすい虚像9を得
ることができる。
プレイのように虚像9を表示するものにおいては、コン
バイナ7で反射されて運転者8へ向かう表示光6の内、
P偏光成分よりもS偏光成分が見え方に大きく影響を与
え、これが多い程見えやすくなるが、本実施例では、偏
光分離部材12の形状を所望する入射角θに応じて設定
することにより、P偏光成分の多い照明光10すなわち
S偏光成分の多い表示光6となり、見やすい虚像9を得
ることができる。
【0014】なお、偏光分離部材12を出た照明光10
の偏向方向が尾根方向と直交するため、本実施例のよう
に照明光10がLCD4により90度捩じられて表示光
6となる場合には、尾根方向を表示光6の偏向方向と平
行に設定することが望ましく、図3で示すように、表示
光6を表している矢印の幅方向が表示光6の偏向方向を
表し、これに対して偏光分離部材12の尾根方向は平行
になっている。なお、LCD4と偏光分離部材12との
位置関係は、LCD4の種類に応じて設定すれば良い。
の偏向方向が尾根方向と直交するため、本実施例のよう
に照明光10がLCD4により90度捩じられて表示光
6となる場合には、尾根方向を表示光6の偏向方向と平
行に設定することが望ましく、図3で示すように、表示
光6を表している矢印の幅方向が表示光6の偏向方向を
表し、これに対して偏光分離部材12の尾根方向は平行
になっている。なお、LCD4と偏光分離部材12との
位置関係は、LCD4の種類に応じて設定すれば良い。
【0015】図4は、第1実施例の応用例を示し、偏光
分離部材14は、前記実施例(図1参照)の偏光分離部
材12を二層にした形状となっており、かつ、側面個所
には偏光分離部材14で分離された表示光6としては使
用されない偏光15を吸収するための黒色吸収部材16
が配置してある。更に、偏光分離部材12(図1参照)
を三層以上の多層構造とすることも可能である。このよ
うな多層構造とすることにより、光源光11の内照明光
10(すなわち表示光6)としては使用されない偏光1
5が複数回偏光分離部材14により分離されるため、高
い割合で分離することができる。
分離部材14は、前記実施例(図1参照)の偏光分離部
材12を二層にした形状となっており、かつ、側面個所
には偏光分離部材14で分離された表示光6としては使
用されない偏光15を吸収するための黒色吸収部材16
が配置してある。更に、偏光分離部材12(図1参照)
を三層以上の多層構造とすることも可能である。このよ
うな多層構造とすることにより、光源光11の内照明光
10(すなわち表示光6)としては使用されない偏光1
5が複数回偏光分離部材14により分離されるため、高
い割合で分離することができる。
【0016】図5は、第2実施例の要部の構成を示し、
偏光分離部材17は、プリズムを用いており、かつ、側
面個所には偏光分離部材17で分離された照明光10
(すなわち表示光6)としては使用されない偏光15を
吸収するための黒色吸収部材16が配置してある。
偏光分離部材17は、プリズムを用いており、かつ、側
面個所には偏光分離部材17で分離された照明光10
(すなわち表示光6)としては使用されない偏光15を
吸収するための黒色吸収部材16が配置してある。
【0017】図6は、第2実施例の応用例を示し、偏光
分離部材17の側面個所には偏光分離部材17で分離さ
れた照明光10(すなわち表示光6)としては使用され
ない偏光15を他の表示器18の照明光として利用でき
るようにする反射部材19が設けてある。
分離部材17の側面個所には偏光分離部材17で分離さ
れた照明光10(すなわち表示光6)としては使用され
ない偏光15を他の表示器18の照明光として利用でき
るようにする反射部材19が設けてある。
【0018】図7は、第3実施例の要部の構成を示し、
偏光分離部材20は、複数のガラス板を積層配置してな
るもので、側面個所には偏光分離部材20で分離された
照明光10(すなわち表示光6)としては使用されない
偏光15を吸収するための黒色吸収部材16が配置して
あり、あるいは、図6のように偏光15を反射させて利
用することもできる。なお、偏光分離部材20を構成す
るガラス板は1枚でも良いが、多層構造とすることによ
り、図4で示した実施例と同様に光源光11の内表示光
6としては使用されない偏光15が複数回偏光分離部材
14により分離されるため、高い割合で分離することが
できる。
偏光分離部材20は、複数のガラス板を積層配置してな
るもので、側面個所には偏光分離部材20で分離された
照明光10(すなわち表示光6)としては使用されない
偏光15を吸収するための黒色吸収部材16が配置して
あり、あるいは、図6のように偏光15を反射させて利
用することもできる。なお、偏光分離部材20を構成す
るガラス板は1枚でも良いが、多層構造とすることによ
り、図4で示した実施例と同様に光源光11の内表示光
6としては使用されない偏光15が複数回偏光分離部材
14により分離されるため、高い割合で分離することが
できる。
【0019】これら他の実施例においても、第1実施例
と同様に、LCD4に入射される光源5からの照明光1
0が減少することにより、LCD4の加熱を抑えること
ができる。しかも、光源5からの光源光11の入射角θ
を設定することにより、LCD4に入射される照明光1
0は特定の偏光のみ又はこの偏光を多く有するものとな
って、表示光6の偏向方向が運転者8とコンバイナ7と
の位置関係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致
する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むようにする
ことができるため、見やすい虚像9を得ることができ
る。
と同様に、LCD4に入射される光源5からの照明光1
0が減少することにより、LCD4の加熱を抑えること
ができる。しかも、光源5からの光源光11の入射角θ
を設定することにより、LCD4に入射される照明光1
0は特定の偏光のみ又はこの偏光を多く有するものとな
って、表示光6の偏向方向が運転者8とコンバイナ7と
の位置関係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致
する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むようにする
ことができるため、見やすい虚像9を得ることができ
る。
【0020】なお、本発明は、前記各実施例に限定され
るものではなく、例えば、入射角θは、ブリュースター
角θbに限られるものではなく、所望する表示光6に合
わせて任意に設定可能である。すなわち、図2で示した
ように、入射角θに応じて照明光10(すなわち表示光
6)のS偏光成分とP偏光成分との割合が変わる。ま
た、LCD4は、TN型の他にもDSTN型等を使用す
ることができる。
るものではなく、例えば、入射角θは、ブリュースター
角θbに限られるものではなく、所望する表示光6に合
わせて任意に設定可能である。すなわち、図2で示した
ように、入射角θに応じて照明光10(すなわち表示光
6)のS偏光成分とP偏光成分との割合が変わる。ま
た、LCD4は、TN型の他にもDSTN型等を使用す
ることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明は、背後から照明する光源による
表示器からの表示光を反射部材で反射させて運転者の前
方に虚像として結像させる車両用表示装置において、前
記運転者と前記反射部材との位置関係によって定まるS
偏光成分の振動方向を前記表示器までレイトレースし、
前記表示光の偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と一
致する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むように、
前記光源と前記表示器との間に偏光分離部材を設けて照
明光を前記表示器へ入射させることにより、偏光分離部
材で表示器に入射される光源からの照明光が減少して、
表示器の加熱を抑えることができ、しかも前記照明光は
前記表示光の偏向方向が運転者と前記反射部材との位置
関係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致させる
ことができるため、虚像を効率良く得ることができる。
表示器からの表示光を反射部材で反射させて運転者の前
方に虚像として結像させる車両用表示装置において、前
記運転者と前記反射部材との位置関係によって定まるS
偏光成分の振動方向を前記表示器までレイトレースし、
前記表示光の偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と一
致する特定の偏光のみ又はこの偏光を多く含むように、
前記光源と前記表示器との間に偏光分離部材を設けて照
明光を前記表示器へ入射させることにより、偏光分離部
材で表示器に入射される光源からの照明光が減少して、
表示器の加熱を抑えることができ、しかも前記照明光は
前記表示光の偏向方向が運転者と前記反射部材との位置
関係によって定まるS偏光成分の振動方向と一致させる
ことができるため、虚像を効率良く得ることができる。
【図1】本発明の第1実施例の要部の概略図。
【図2】S偏光成分とP偏光成分との入射角と反射率と
の関係を示す特性図。
の関係を示す特性図。
【図3】同上第1実施例の要部の配置状態を示す分解斜
視図。
視図。
【図4】同上第1実施例の応用例の要部の概略図。
【図5】本発明の第2実施例の要部の概略図。
【図6】同上第2実施例の応用例の要部の概略図。
【図7】本発明の第3実施例の要部の概略図。
【図8】従来例の構成を示す要部の概略図。
5 光源 4 LCD(表示器) 6 表示光 7 コンバイナ(反射部材) 8 運転者 9 虚像 10 照明光 11 光源光 12,14,17,20 偏光分離部材
Claims (1)
- 【請求項1】 背後から照明する光源による表示器から
の表示光を反射部材で反射させて運転者の前方に虚像と
して結像させる車両用表示装置において、前記運転者と
前記反射部材との位置関係によって定まるS偏光成分の
振動方向を前記表示器までレイトレースし、前記表示光
の偏向方向が前記S偏光成分の振動方向と一致する特定
の偏光のみ又はこの偏光を多く含むように、前記光源と
前記表示器との間に偏光分離部材を設けて照明光を前記
表示器へ入射させることを特徴とする車両用表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125351A JPH06312630A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 車両用表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5125351A JPH06312630A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 車両用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06312630A true JPH06312630A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14907981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5125351A Pending JPH06312630A (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 車両用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06312630A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003037671A1 (fr) * | 2001-10-31 | 2003-05-08 | Nippon Seiki Co.,Ltd | Afficheur automobile |
JP2021089322A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP5125351A patent/JPH06312630A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2003037671A1 (fr) * | 2001-10-31 | 2003-05-08 | Nippon Seiki Co.,Ltd | Afficheur automobile |
JP2021089322A (ja) * | 2019-12-02 | 2021-06-10 | 株式会社デンソー | 虚像表示装置 |
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