JPH0631215Y2 - ネジの抜け防止機構 - Google Patents

ネジの抜け防止機構

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JPH0631215Y2
JPH0631215Y2 JP15745888U JP15745888U JPH0631215Y2 JP H0631215 Y2 JPH0631215 Y2 JP H0631215Y2 JP 15745888 U JP15745888 U JP 15745888U JP 15745888 U JP15745888 U JP 15745888U JP H0631215 Y2 JPH0631215 Y2 JP H0631215Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
cap
hole
head
prevention mechanism
Prior art date
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Application number
JP15745888U
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English (en)
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JPH0277313U (ja
Inventor
秀之 宮島
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は各種部材同士を螺着固定するネジの抜け防止機
構に関するものである。
〔従来技術及びその問題点〕
従来から2つの部材同士をネジでもって螺着固定するに
は、例えば第3図のように一方の部材Pにネジ外径より
大きい貫通孔を設け、さらに部材Qにネジ穴を設けネジ
Vを挿入螺着して固定する方法が従来より一般に行われ
ている。このような固定において、衝撃や振動などによ
りネジVに緩みを生じ、巻き戻った場合には十分な固定
力が得られず、機械等にこのような固定方法を適応して
いる場合、機械の故障や破壊などの原因になることもあ
った。このため、ネジの緩むのを防ぐためスプリングワ
ッシャーWを噛ませたり、あるいは接着剤を塗着したも
のを螺入して固定したり、あるいはボルト、ナットの双
方にあけた貫通孔中にピンを挿通して緩みや抜け防止を
はかっていた。
〔課題を解決するための手段〕
上記の如き問題点に鑑みて、一旦固定した後は衝撃や振
動により、ネジが緩み戻ることのないように、キャップ
の先端部周辺に係合ツバを、キャップ後端の貫通孔周囲
に開口自在なるスリットを有するフランジ部を形成して
おき、このキャップをあて板の段付口に挿入しておき貫
通孔を通してネジを挿入し螺着することにより、ネジの
頭部がキャップの中に入り込み、かつ上記フランジ部に
よってネジの抜け防止を図るようにした。
〔実施例〕
以下、図により本考案実施例を具体的に説明する。第1
図には大腿骨1が骨折により骨折面1aを境に2つの骨部
材1b,1cに分割された状態のものをネジ2でもって機械
的に連結固定しようとするような場合、まず、骨部材1
b,1cに貫通するネジ孔1dをあけておき、ネジ2の螺入側
にあて板3を配設する。このあて板3にはネジ挿通孔3a
とこれに連通した段部口3bが形成されている。また、4
は緩み防止用のキャップで、このキャップ4には装着時
の撓み変形を容易ならしめるためのスリット4aが軸方向
に形成されるとともに先端周囲には係合ツバ4bが一体形
成してある。さらにキャップ4には、周囲にフランジ部
4eを備えた貫通孔4cがあけてあり、この貫通孔4cよりネ
ジ2が挿通されるようになっており、またキャップ4の
内部は装着するネジ2の頭部2b(後端部)の形状に適合
する形状の収納穴4dが形成してある。なお、このキャッ
プ4は一般に金属材又は合成樹脂で作られている。
さらに上記ネジ2は外周にネジ溝2aを有するとともに頭
部2aは大径と成し、該頭部2bには螺入トルクを伝達すべ
く、ドライバー溝2cが形成してある。
また、ネジ2は一般には鉄鋼、ステンレス鋼、黄銅など
で作られたものが使用されるが、上記実施例の如く、生
体内において骨同士を連結するようなものにあっては生
体に対する毒性の少ないチタン、チタン合金、単結晶サ
ファイア(Al2O3)などで製作したものが使用される。
次に上記緩み防止用のキャップ4を用いてネジ2を固定
する操作を説明すると、第1図のように骨部材1b,1cを
所定の固定位置にて合致させた状態のもとにあて板3を
当接して位置決めをした後、ネジ孔1dをあけるが、あて
板3には予めネジ2を通す挿通孔3aがあけてあり、この
挿通孔3a中にキャップ4がスリット4aの存在により圧縮
変形されて挿入された後、拡大することによって係合ツ
バ4bが段部に係合される。次いでネジ2をキャップ4の
貫通孔4c中を挿通してネジ孔1dに螺入すると、ネジ2の
頭部2bがキャップ4の貫通孔4c近傍に形成してあるスリ
ット4aを押し拡げながら入り込み、ネジ2の頭部2bがキ
ャップ4の収納穴4dの内部に入る。この際キャップ4の
フランジ部4eがネジ2の頭部2bの頂面を圧接している。
しかも、上記キャップ4の先端側に形成した係合ツバ4b
が予めあて板3に係合していることから、このキャップ
4がネジ2の緩みを防止するように作用する。
また、上記実施例ではキャップ4のみを用いたネジの抜
け防止機構を説明したが、その他、第2図に示した如
く、あて板3にキャップ4の収納穴4dを形成しておき、
キャップ4をあて板3に係合ツバ4bを係合させ、ネジ2
を螺入させるとネジ2の頭部2bがキャップ4の収納穴4d
を押し拡げながら入り込む。この際、ネジ2の頭部2bが
キャップ4の収納穴4dよりも大きいため、あて板3に形
成してある収納穴3e中で拡張することによりあて板3の
フランジ3cにキャップ4が圧接した係合状態となりネジ
2は緩んだり、巻き戻ることはない。 なお、上記抜け
防止作用を確実ならしめるためにはあて板3が回動しな
いようにピン固定、あて板3を溝中にははめ込んだり、
あるいは螺着個所を2つ以上にしておくことが望まし
い。
〔考案の効果〕
叙上のような本考案によれば、交通事故など外傷時の骨
折治療に用いられるプレート固定術の際に、ボーンスク
リューが巻き戻ることなく十分な固定ができるため、骨
癒合が早くなり早期離床が可能となり、早期に日常正確
に復帰することができるなど患者の苦痛を軽減すること
ができる。また、機械部品等に通用した場合には機械の
ネジが緩みを生じ、巻き戻ることなく、固定できるため
機械の故障を防止することが可能となり、機械部品の寿
命が伸び、経済的な効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はともに本考案実施例に係るネジの抜
け防止機構を骨の連結固定適用した状態を示す破断面図
である。 第3図は従来例によるネジ固定の構造を示す断面図であ
る。 1:大腿骨 2:ネジ 3:あて板 4:キャップ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャップの係合ツバをあて板の段部に係合
    させ、ネジを挿入螺着することにより該ネジの頭部が上
    記キャップにあけた貫通孔を経て内部に収納されるとと
    もに該キャップの貫通孔周囲に形成したフランジ部が上
    記ネジの頭部に係止するようにしたことを特徴とするネ
    ジの抜け防止機構。
JP15745888U 1988-11-30 1988-11-30 ネジの抜け防止機構 Expired - Lifetime JPH0631215Y2 (ja)

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JP15745888U JPH0631215Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 ネジの抜け防止機構

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JP15745888U JPH0631215Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 ネジの抜け防止機構

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Publication Number Publication Date
JPH0277313U JPH0277313U (ja) 1990-06-13
JPH0631215Y2 true JPH0631215Y2 (ja) 1994-08-22

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ID=31436919

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JP15745888U Expired - Lifetime JPH0631215Y2 (ja) 1988-11-30 1988-11-30 ネジの抜け防止機構

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU757023B2 (en) * 2000-06-26 2003-01-30 Stryker European Holdings I, Llc Bone screw retaining system

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JPH0277313U (ja) 1990-06-13

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