JPH0631214U - 音響機器の再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なるヘッドソースからの音を、レベル差を
つけてミックス再生し、瞬時に逆のレベル差に切換えら
れる音響機器の再生装置を提供する。 【構成】 ヘッドソース１が第１、第２のスイッチSW
1、SW 2 に並列接続されている。このスイッチSW 1には
第１、第２の増幅回路２、３が並列接続され、出力側は
ミキシング器６、７に接続されている。スイッチSW 2に
は第３、第４の増幅回路４、５が上記と同様ミキシング
器７、６に接続されている。ミキシング器６、７は第３
のスイッチSW 3に接続され、切換えて出力される。スイ
ッチSW 1、SW2 でＣＤプレーヤ1c，チューナ1aをセレク
トすると、ミキシング器６、７の出力側には、可変抵抗
器VR 1〜VR 4で任意に音量調節されたＣＤプレーヤ1cと
チューナ1aの信号がミックスされて出力される。これに
よりミキシング器６、７の出力をスイッチSW 3で瞬時に
切換えて再生できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、音響機器に係り、２つのヘッドソースからの音をミックスして聞 きながら、聞きたいヘッドソースの音をスイッチで切換えて大きな音で聞くのに 好的な音響機器の再生装置に関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、音響機器の再生装置には１つの再生装置しかないため、複数のヘッドソ ースからの信号をセレクタスイッチで切換えて１つ選択し、これを再生している だけであった。

【０００３】 また、一部ミキシング再生も行われていたが、これはマイクからの入力信号を ヘッドソースの信号に重畳するマイクミキシングであった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上記した従来の音響機器の再生装置は、再生装置が１つしかないため 、例えばコンパクトディスクを再生して聞いていると、チューナからの交通情報 や天気予報などを聞き逃がしてしまうことがあった。

【０００５】 特に自動車を運転している場合には、交通情報は聞き逃がせないものであり大 いに不便に感じていた。

【０００６】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 従来例の欠点を解消し異なるヘッドソースからの信号を、レベル差をつけてミッ クス再生し、瞬時に逆のレベル差に切換えられる音響機器の再生装置を提供する ところにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 この考案の音響機器の再生装置は、複数のヘッドソースが接続されこれらを選 択的に切換える第１のスイッチおよび第２のスイッチと、この第１のスイッチに 並列接続され音量を可変できる調節器を有した第１の増幅回路および第２の増幅 回路と、第２のスイッチに並列接続され音量を可変できる調節器を有した第３の 増幅回路および第４の増幅回路とを具備し、この第１の増幅回路の出力側と第４ の増幅回路の出力側との接続により構成された第１の再生装置と、第２の増幅回 路の出力側と第３の増幅回路の出力側との接続により構成された第２の再生装置 とを切換えて出力する第３のスイッチとを備え、第１のスイッチおよび第２のス イッチで選択された同じかまたは異なるヘッドソースからの信号を第１の再生装 置および第２の再生装置で同時に再生し、この第１の再生装置または、第２の再 生装置の出力信号を、第３のスイッチで切換えて、出力できるように構成したも のである。

【０００８】

【作用】

この考案によれば、異なった２つのヘッドソース、例えばコンパクトディスク ．プレーヤ（以下ＣＤプレーヤという）およびチューナ（ＴＵ）を、各々第１、 第２のスイッチで選択できる。そして予め第１の再生装置を構成する第１の増幅 回路では、ＣＤプレーヤからの信号を音量調整器で調節して音量大とし、第４の 増幅回路では、チューナからの信号を音量調節器で調節して音量小とする。

【０００９】 また、第２の再生装置を構成する第２の増幅回路では、ＣＤプレーヤからの信 号を音量調節器で調節して音量小とし、第３の増幅回路では、チューナからの信 号を音量調節で調節して音量大にしておくことができる。

【００１０】 したがって、第３のスイッチで第１の再生装置を選択して聞いていると、ＣＤ プレーヤとチューナの音はミキシングされ、ＣＤプレーヤの音は大きく聞こえ、 チューナからの音は小さく聞こえている。

【００１１】 ここで、ＣＤプレーヤとチューナの音量レベルを逆にして、チューナの音を大 きくしたい場合は、第３のスイッチを作動して瞬時に切換えることができる。

【００１２】

【実施例】

この考案に係る音響機器の再生装置の実施例を図１に基づき説明する。

【００１３】 図１はブロック図である。 図において、１は信号供給源となるヘッドソースであり、チューナ1a，カセット デッキ1bおよびＣＤプレーヤ1cなどで構成され、切換え用の第１のスイッチSW 1 および第２のスイッチSW 2に並列接続されている。

【００１４】 ２、３、４、５は夫々第１、第２、第３、第４の増幅回路であり、演算増幅器 IC 1が音量の調節器である４つの可変抵抗器VR 1,VR 2,VR 3,VR 4 を夫々介して 演算増幅器IC 2に接続された構成になっている。第１、 第２の増幅回路２、３の 入力側は、第１のスイッチSW 1の出力側に並列接続され、出力側は夫々固定抵抗 器Ｒ1 、Ｒ2 を介して加算器によるミキシング器６、７に接続されている。 第３、第４の増幅回路４、５の入力側は、第２のスイッチSW 2の出力側に並列接 続され、出力側は夫々固定抵抗器Ｒ4、Ｒ3 を介してミキシング器７、６に接続さ れている。

【００１５】 そして、ミキシング器６に接続された第１の増幅回路２と第４の増幅回路５に より、第１の再生装置が構成され、また、ミキシング器７に接続された第２の増 幅回路３と第３の増幅回路４により、第２の再生装置が構成されている。

【００１６】 ２つのミキシング器６、７の出力側は切換用の第３のスイッチSW 3に接続され 、この第３のスイッチSW 3の出力側は演算増幅器IC 3などで構成されたパワーア ンプを介してスピーカ８に接続されている。

【００１７】 以上のように構成された本考案の作用を説明する。 異なった２つのヘッドソース１、例えばＣＤプレーヤ1Cおよびチューナ1aを、夫 々第１のスイッチSW 1および第２のスイッチSW 2で選択する。

【００１８】 そして予め、第１の再生装置を構成する第１の増幅回路２では、ＣＤプレーヤ 1cからの信号をスピーカ８の音が大となるように、可変抵抗器VR 1により調節し ておき、第４の増幅回路５では、チューナ1aからの信号をスピーカ８の音が小と なるように、可変抵抗器VR 4により調節しておく。

【００１９】 また、第２の再生装置を構成する第２の増幅回路３では、ＣＤプレーヤ1Cから の信号をスピーカ８の音が小となるように、可変抵抗器VR 3により調節しておき 、第３の増幅回路３では、チューナ1aからの信号をスピーカ８の音が大となるよ うに、可変抵抗器VR 3により調節しておく。

【００２０】 この場合、第３のスイッチSW 3で第１の再生装置を選択してスピーカ８からの 音を聞くと、ＣＤプレーヤとチューナの音がミキシングされ、ＣＤプレーヤの音 は大きく聞こえ、チューナの音は小さく聞こえる。

【００２１】 ここで、ＣＤプレーヤ1cとチューナ1aの音量レベルを逆にして、チューナの音 を大きくし、ＣＤプレーヤの音を小さくしたいときは、第３のスイッチSW 3を作 動すると瞬時に切換わる。

【００２２】 本考案は家庭用の音響機器の実施に限らず、自動車用の音響機器に実施すると 、大いに効果がある。

【００２３】

【考案の効果】

この考案に係わる音響機器の再生装置によれば、上述のように構成したので、 自分が聞きたいＣＤの曲などを大きな音で聞きながら、チューナからの放送等を 小さな音でミキシングして同時に聞くことができるため、聞き漏らすことなく交 通情報等一時的に必要な情報を、瞬時に切換えて大きな音で聞くことができる。

【００２４】 特に自動車を運転しているときなど、交通情報を聞き漏らすことなく適時聞く ことができて、非常に便利であり効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における音響機器の再生装置を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１ ヘッドソース ２ 第１の増幅回路 ３ 第２の増幅回路 ４ 第３の増幅回路 ５ 第４の増幅回路 6、7 ミキシング器 SW 1 第１のスイッチ SW 2 第２のスイッチ SW 3 第３のスイッチ IC 1、IC 2 演算増幅器 VR 1、VR 2、VR 3、VR 4 可変抵抗器 Ｒ1、Ｒ2、Ｒ3、Ｒ4 固定抵抗器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のヘッドソースが接続されこれらを
   選択的に切換える第１のスイッチおよび第２のスイッチ
   と、この第１のスイッチに並列接続され音量を可変でき
   る調節器を有した第１の増幅回路および第２の増幅回路
   と、第２のスイッチに並列接続され音量を可変できる調
   節器を有した第３の増幅回路および第４の増幅回路とを
   具備し、この第１の増幅回路の出力側と第４の増幅回路
   の出力側との接続により構成された第１の再生装置と、
   第２の増幅回路の出力側と第３の増幅回路の出力側との
   接続により構成された第２の再生装置とを切換えて出力
   する第３のスイッチとを備え、 第１のスイッチおよび第２のスイッチで選択された同じ
   かまたは異なるヘッドソースからの信号を第１の再生装
   置および第２の再生装置で同時に再生し、この第１の再
   生装置または、第２の再生装置の出力信号を、第３のス
   イッチで切換えて、出力できるように構成したことを特
   徴とする音響機器の再生装置。