JPH063120B2 - シールドトンネルの覆工方法 - Google Patents
シールドトンネルの覆工方法Info
- Publication number
- JPH063120B2 JPH063120B2 JP63303559A JP30355988A JPH063120B2 JP H063120 B2 JPH063120 B2 JP H063120B2 JP 63303559 A JP63303559 A JP 63303559A JP 30355988 A JP30355988 A JP 30355988A JP H063120 B2 JPH063120 B2 JP H063120B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- segment
- shield machine
- segments
- erector
- shield
- Prior art date
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- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、エレクタ装置を1対用いたシールド機にお
けるトンネルの覆工方法に係り、特に、覆工工程の工期
短縮を図りうるシールドトンネルの覆工方法に関するも
のである。
けるトンネルの覆工方法に係り、特に、覆工工程の工期
短縮を図りうるシールドトンネルの覆工方法に関するも
のである。
「従来の技術」 軟弱な地盤等に用いられて好適なシールド工法とは、外
形円筒状のシールド機の前面に設けられたカッタ装置で
地山を掘削しつつ、円筒を周方向及び長さ方向に所定個
数分割した形状の覆工体、すなわちセグメントをシール
ド機内部でエレクタ装置を用いて円筒状に組み上げ、さ
らに組み上げられたセグメントの前端に反力をを取っ
て、シールド機内部にあるシールドジャッキを用いてシ
ールド機全体を前方に推進させ、これら工程を順次繰り
返すことでトンネルを構築する工法である。この場合、
従来のシールド機にはエレクタ装置が1基しか装備され
ておらず、従って、近年のトンネルの大口径化に伴い、
セグメント組立工程の工期が長期化する傾向にあった。
そこで、近年、シールド機内にエレクタ装置を1対(2
基)装備し、一方のエレクタ装置が供給されたセグメン
トを把持する工程を行っている間に、他方のエレクタ装
置がセグメントをトンネル内面の所定位置に組み付ける
ことで、全体的にセグメント組立工程の工期短縮化を図
ることが検討されている。
形円筒状のシールド機の前面に設けられたカッタ装置で
地山を掘削しつつ、円筒を周方向及び長さ方向に所定個
数分割した形状の覆工体、すなわちセグメントをシール
ド機内部でエレクタ装置を用いて円筒状に組み上げ、さ
らに組み上げられたセグメントの前端に反力をを取っ
て、シールド機内部にあるシールドジャッキを用いてシ
ールド機全体を前方に推進させ、これら工程を順次繰り
返すことでトンネルを構築する工法である。この場合、
従来のシールド機にはエレクタ装置が1基しか装備され
ておらず、従って、近年のトンネルの大口径化に伴い、
セグメント組立工程の工期が長期化する傾向にあった。
そこで、近年、シールド機内にエレクタ装置を1対(2
基)装備し、一方のエレクタ装置が供給されたセグメン
トを把持する工程を行っている間に、他方のエレクタ装
置がセグメントをトンネル内面の所定位置に組み付ける
ことで、全体的にセグメント組立工程の工期短縮化を図
ることが検討されている。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、従来検討されている2基のエレクタ装置が装備
されたシールド機では、前述した工程により工期短縮化
を図ることが困難であり、現実的な適用に対して課題を
残していた。
されたシールド機では、前述した工程により工期短縮化
を図ることが困難であり、現実的な適用に対して課題を
残していた。
すなわち、第5図に示すように、シールド機1内部へセ
グメント2を供給する際、セグメント2がその組立方向
と同一の方向の横長の状態でエレクタ装置3、3近傍に
供給されるため、供給されたセグメント2の幅が邪魔に
なって、このセグメント2の真下付近(第5図中斜線部
分)に組み付けられるべきセグメント2、2は、いずれ
か一方のエレクタ装置3で先組みしておかなければなら
ない。このため、セグメント2、2、…を1リング(図
示例では13個のセグメント2、2、…で1リングが構
成されている)組み立てる工程全体として交互にエレク
タ装置3、3を使用し得る工程の割合が低く、従って、
エレクタ装置3、3を2基装備したことによる工期短縮
化のメリットがあまり得られない。これは、シールド機
1内面と同一の曲率半径を持つセグメント2、2…をシ
ールド機1内部に供給しなければならないために生ずる
現象である。
グメント2を供給する際、セグメント2がその組立方向
と同一の方向の横長の状態でエレクタ装置3、3近傍に
供給されるため、供給されたセグメント2の幅が邪魔に
なって、このセグメント2の真下付近(第5図中斜線部
分)に組み付けられるべきセグメント2、2は、いずれ
か一方のエレクタ装置3で先組みしておかなければなら
ない。このため、セグメント2、2、…を1リング(図
示例では13個のセグメント2、2、…で1リングが構
成されている)組み立てる工程全体として交互にエレク
タ装置3、3を使用し得る工程の割合が低く、従って、
エレクタ装置3、3を2基装備したことによる工期短縮
化のメリットがあまり得られない。これは、シールド機
1内面と同一の曲率半径を持つセグメント2、2…をシ
ールド機1内部に供給しなければならないために生ずる
現象である。
特に、近年工期短縮化等の目的で導入されつつあるセグ
メント自動組立ロボットを採用した場合、組立ロボット
にはセグメント2、2、…間あるいはリング間のボルト
接合装置が付設されるため、セグメント2よりもさらに
その平面寸法が大きくなり、従って、先組みすべきセグ
メント2、2、…の個数も更に増えざるを得ない。
メント自動組立ロボットを採用した場合、組立ロボット
にはセグメント2、2、…間あるいはリング間のボルト
接合装置が付設されるため、セグメント2よりもさらに
その平面寸法が大きくなり、従って、先組みすべきセグ
メント2、2、…の個数も更に増えざるを得ない。
この発明は前記事情に鑑みてなされたもので、先組みす
べきセクメントの個数を削減することで、2基装備され
たエレクタ装置の有効利用が図れ、もってセグメントの
組立工程の工期短縮化を図りうるシールドトンネルの覆
工方法の提供を目的としている。
べきセクメントの個数を削減することで、2基装備され
たエレクタ装置の有効利用が図れ、もってセグメントの
組立工程の工期短縮化を図りうるシールドトンネルの覆
工方法の提供を目的としている。
「課題を解決するための手段」 そこでこの発明は、外形円筒状のシールド機の内部に配
設され、このシールド機の軸線に直交する同一平面上に
位置されると共に、この軸線回りに別個に回動自在に支
持された1対のエレクタ装置を用いて、前記シールド機
内部でセグメントを組み立てることで、掘削されたトン
ネルの内面を覆工するシールドトンネルの覆工方法にお
いて、前記エレクタ装置のセグメント取付部を水平方向
に回動自在に構成しておき、前記セグメントをその組立
方向と略直交する方向の縦長の状態で前記エレクタ装置
近傍まで供給した後、このエレクタ装置でセグメントを
回転させつつ所定位置に配置することでトンネル内面を
覆工することで前記課題を解決している。
設され、このシールド機の軸線に直交する同一平面上に
位置されると共に、この軸線回りに別個に回動自在に支
持された1対のエレクタ装置を用いて、前記シールド機
内部でセグメントを組み立てることで、掘削されたトン
ネルの内面を覆工するシールドトンネルの覆工方法にお
いて、前記エレクタ装置のセグメント取付部を水平方向
に回動自在に構成しておき、前記セグメントをその組立
方向と略直交する方向の縦長の状態で前記エレクタ装置
近傍まで供給した後、このエレクタ装置でセグメントを
回転させつつ所定位置に配置することでトンネル内面を
覆工することで前記課題を解決している。
「作用」 この発明では、エレクタ装置にセグメントを供給する
際、セグメントをその組立方向と直交する方向で、すな
わち縦長の状態でエレクタ装置に供給し、エレクタ装置
のセグメント取付部を回転させることでセグメントをそ
の組立方向と一致させているので、シールド機内面での
セグメントの占有面積が従来に比較して小さくて済み、
従って、2基のエレクタ装置を用いた場合に先組みすべ
きセグメントの個数を削減することができる。
際、セグメントをその組立方向と直交する方向で、すな
わち縦長の状態でエレクタ装置に供給し、エレクタ装置
のセグメント取付部を回転させることでセグメントをそ
の組立方向と一致させているので、シールド機内面での
セグメントの占有面積が従来に比較して小さくて済み、
従って、2基のエレクタ装置を用いた場合に先組みすべ
きセグメントの個数を削減することができる。
「実施例」 以下、この発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
る。
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例であるシー
ルドトンネルの覆工方法に適用されるシールド機を示す
図である。
ルドトンネルの覆工方法に適用されるシールド機を示す
図である。
まず、このシールド機について説明すれば、図中、符号
Gは地山であり、この地山G内では、シールド機10
が、その前部に設けられたカッタ装置11により右側か
ら左側に向ってトンネルTを掘削している。そして、シ
ールド機10の後方に形成されたトンネルTの壁面は、
このシールド機10の内部で組み立てられたセグメント
12、12、…によって1次覆工されている。
Gは地山であり、この地山G内では、シールド機10
が、その前部に設けられたカッタ装置11により右側か
ら左側に向ってトンネルTを掘削している。そして、シ
ールド機10の後方に形成されたトンネルTの壁面は、
このシールド機10の内部で組み立てられたセグメント
12、12、…によって1次覆工されている。
前記シールド機10の外殻を成す円筒状のスキンプレー
ト13の先端部は、このスキンプレート13と同径に形
成された外筒14と、この外筒14より小径に形成され
た内筒15とにより、二重に形成されており、この内筒
15は、前記スキンプレート13の軸線に直交するよう
に形成された中空環状の仕切板16によりこのスキンプ
レート13に連結されている。これら外筒14と内筒1
5との間には、鉄板を円筒状に形成してなる貫入リング
17が格納されている。
ト13の先端部は、このスキンプレート13と同径に形
成された外筒14と、この外筒14より小径に形成され
た内筒15とにより、二重に形成されており、この内筒
15は、前記スキンプレート13の軸線に直交するよう
に形成された中空環状の仕切板16によりこのスキンプ
レート13に連結されている。これら外筒14と内筒1
5との間には、鉄板を円筒状に形成してなる貫入リング
17が格納されている。
また、前記シールド機10内部前方には、前記貫入リン
グ17押出用の押出ジャッキ18が、その周方向に間隔
を置いて複数個(図示例では1個のみ図示してある)取
り付けられている。この押出ジャッキ18のジャッキロ
ッド19は、前記仕切板16を貫通して、スキンプレー
ト13の軸線に沿って前方に延在され、その先端が前記
貫入リング17後端に取り付けられている。また、前記
外筒14内周面及び内筒15外周面には、リップシール
等のシール材20、20、…が、前記貫入リング17を
その両側面から挾持するように設けられ、以上の構成に
より、貫入リング17は、スキンプレート13の軸線に
沿って前後方向に摺動自在に構成されている。
グ17押出用の押出ジャッキ18が、その周方向に間隔
を置いて複数個(図示例では1個のみ図示してある)取
り付けられている。この押出ジャッキ18のジャッキロ
ッド19は、前記仕切板16を貫通して、スキンプレー
ト13の軸線に沿って前方に延在され、その先端が前記
貫入リング17後端に取り付けられている。また、前記
外筒14内周面及び内筒15外周面には、リップシール
等のシール材20、20、…が、前記貫入リング17を
その両側面から挾持するように設けられ、以上の構成に
より、貫入リング17は、スキンプレート13の軸線に
沿って前後方向に摺動自在に構成されている。
また、前記内筒15の内方には、これより小径な円筒の
取付筒21が前記スキンプレート13と同軸状に設けら
れていると共に、この取付筒21内周面には、これより
やや小径な有底円筒状の支持部22が嵌入されている。
この支持部22は、筒状の摺動筒23及びこの摺動筒2
3前端部及び後端部をそれぞれ閉塞してなる仕切板2
4、25とから構成されている。前記取付筒21内周面
には、この取付筒21及び摺動筒23の間に介在される
すべり軸受26、26及びリップシール、Uシール、O
リング等のシール材27、27が設けられている。そし
て、後端部に位置する仕切板25と、シールド機10前
後に設けられてその全面を覆う仕切板28との間には、
摺動筒23移動用のカッタスライドジャッキ29が介在
され、これにより、前記支持部22はスキンプレート1
3の軸線に沿って前後方向に移動自在に構成されてい
る。なお、前記支持部22の後端部にある仕切板25か
らは、シールド機10の軸線と同軸上に配置されたセン
ターシャフト30がこのシールド機10の後方に延出さ
れて突設されている。
取付筒21が前記スキンプレート13と同軸状に設けら
れていると共に、この取付筒21内周面には、これより
やや小径な有底円筒状の支持部22が嵌入されている。
この支持部22は、筒状の摺動筒23及びこの摺動筒2
3前端部及び後端部をそれぞれ閉塞してなる仕切板2
4、25とから構成されている。前記取付筒21内周面
には、この取付筒21及び摺動筒23の間に介在される
すべり軸受26、26及びリップシール、Uシール、O
リング等のシール材27、27が設けられている。そし
て、後端部に位置する仕切板25と、シールド機10前
後に設けられてその全面を覆う仕切板28との間には、
摺動筒23移動用のカッタスライドジャッキ29が介在
され、これにより、前記支持部22はスキンプレート1
3の軸線に沿って前後方向に移動自在に構成されてい
る。なお、前記支持部22の後端部にある仕切板25か
らは、シールド機10の軸線と同軸上に配置されたセン
ターシャフト30がこのシールド機10の後方に延出さ
れて突設されている。
一方、前記シールド機10のカッタ装置11は、前記支
持部22の仕切板24より小径に形成され、スキンプレ
ート13と同心円状となるようにこの仕切板24に軸支
された支持ドラム31と、この支持ドラム31先端部に
固定され、スキンプレート13の軸線からその径方向に
放射状に延在する6本のスポーク32、32、…とから
概略構成されている。
持部22の仕切板24より小径に形成され、スキンプレ
ート13と同心円状となるようにこの仕切板24に軸支
された支持ドラム31と、この支持ドラム31先端部に
固定され、スキンプレート13の軸線からその径方向に
放射状に延在する6本のスポーク32、32、…とから
概略構成されている。
これらスポーク32、32、…は、その先端を通る円の
直径が前記内筒15の内径よりやや小径となるように形
成されている。スポーク32の前面には切削刃33、3
3、…が多数配設されている。また、スポーク32、3
2、…の内部には先端刃34が格納されていると共に、
この先端刃34には、これをシールド機10の径方向に
伸縮させてスポーク32の内外へ格納、露出させるため
のジャッキ等からなる伸縮機構35が付設されている。
直径が前記内筒15の内径よりやや小径となるように形
成されている。スポーク32の前面には切削刃33、3
3、…が多数配設されている。また、スポーク32、3
2、…の内部には先端刃34が格納されていると共に、
この先端刃34には、これをシールド機10の径方向に
伸縮させてスポーク32の内外へ格納、露出させるため
のジャッキ等からなる伸縮機構35が付設されている。
また、前記支持ドラム31は、前記仕切板23に軸受け
36を介して軸支されている。さらに、摺動筒23内周
面には、支持ドラム31後端部と係合して、この支持ド
ラム31を回転駆動する油圧モータ等の駆動機構37が
取り付けられ、これにより、カッタ装置11全体が前記
スキンプレート13の軸線を中心軸として回転駆動され
ることとなる。
36を介して軸支されている。さらに、摺動筒23内周
面には、支持ドラム31後端部と係合して、この支持ド
ラム31を回転駆動する油圧モータ等の駆動機構37が
取り付けられ、これにより、カッタ装置11全体が前記
スキンプレート13の軸線を中心軸として回転駆動され
ることとなる。
また、シールド機10の後部には、後方から供給されて
きたセグメント12、12、…をシールド機10内面の
所定位置に組み付けるためのエレクタ装置38、38が
1対設けられている。
きたセグメント12、12、…をシールド機10内面の
所定位置に組み付けるためのエレクタ装置38、38が
1対設けられている。
このエレクタ装置38は、軸受け39を介してセンター
シャフト30に回動自在に外嵌されたエレクタリング4
0と、このエレクタリング40とセンターシャフト30
との間に介在され、センターシャフト30外周に周方向
に間隔をおいて複数個設けられた駆動装置41、41、
…と、前記エレクタリング40に取り付けられた外形略
コ字状のアーム42と、アーム42両端及びエレクタリ
ング40の間に介在され、シールド機10の軸線に直交
する方向に伸縮自在とされた垂直ジャッキ43、43
と、前記アーム42中央部に取り付けられたセグメント
取付部44と、これらアーム42及びセグメント取付部
44間に介在され、シールド機10の軸線に沿う方向に
伸縮自在とされた水平ジャッキ45とから概略構成され
ている。また、セグメント取付部44は、セグメント1
2中央部のグラウトホール(図示略)に係脱自在に噛み
合うセグメント把持部46と、セグメント12のボルト
孔(図示略)にボルトを挿入、緊締するボルト接合装置
47とから構成されている。そして、このセグメント取
付部44は、図示されない駆動機構を介してシールド機
10の軸線に直交する回転軸を中心として回動自在に構
成されている。
シャフト30に回動自在に外嵌されたエレクタリング4
0と、このエレクタリング40とセンターシャフト30
との間に介在され、センターシャフト30外周に周方向
に間隔をおいて複数個設けられた駆動装置41、41、
…と、前記エレクタリング40に取り付けられた外形略
コ字状のアーム42と、アーム42両端及びエレクタリ
ング40の間に介在され、シールド機10の軸線に直交
する方向に伸縮自在とされた垂直ジャッキ43、43
と、前記アーム42中央部に取り付けられたセグメント
取付部44と、これらアーム42及びセグメント取付部
44間に介在され、シールド機10の軸線に沿う方向に
伸縮自在とされた水平ジャッキ45とから概略構成され
ている。また、セグメント取付部44は、セグメント1
2中央部のグラウトホール(図示略)に係脱自在に噛み
合うセグメント把持部46と、セグメント12のボルト
孔(図示略)にボルトを挿入、緊締するボルト接合装置
47とから構成されている。そして、このセグメント取
付部44は、図示されない駆動機構を介してシールド機
10の軸線に直交する回転軸を中心として回動自在に構
成されている。
そして、これらエレクタ装置38、38は、それぞれが
駆動装置41、41、…により別個に駆動されるような
構成となっている。
駆動装置41、41、…により別個に駆動されるような
構成となっている。
また、図中、符号50は、周方向に間隔を置いて設けら
れ、前記セグメント12の前端に反力を取ってシールド
機10を前方に推進させるめたのシールドジャッキ、符
号51はシールド機10全面の切羽に向って泥水等を注
入する送排泥管、符号52は前記仕切板24中心部に設
けられた開閉自在なマンロック、符号53は仕切板24
全面での切羽土砂と泥水等とを混練するアジテータであ
る。さらに、符号54は組み付けられたセグメント1
2、12……の変形を防止する真円保持装置、符号55
は、シールド機10のスキンプレート13後端部内面に
設けられ、セグメント12とスキンプレート13との間
の間隙を閉塞するテールパッキンである。
れ、前記セグメント12の前端に反力を取ってシールド
機10を前方に推進させるめたのシールドジャッキ、符
号51はシールド機10全面の切羽に向って泥水等を注
入する送排泥管、符号52は前記仕切板24中心部に設
けられた開閉自在なマンロック、符号53は仕切板24
全面での切羽土砂と泥水等とを混練するアジテータであ
る。さらに、符号54は組み付けられたセグメント1
2、12……の変形を防止する真円保持装置、符号55
は、シールド機10のスキンプレート13後端部内面に
設けられ、セグメント12とスキンプレート13との間
の間隙を閉塞するテールパッキンである。
さらに、この実施例では、第10図ないし第13図に示
すような供給装置61により前記エレクタ装置38近傍
にまでセグメント12、12、…が供給されると共に、
2次覆工用のプレキャストコンクリート板76、76、
…(後述)がトンネル内部にまで供給される。この供給
装置61は、橋梁部62の両端に桁部63が設けられ、
同橋梁部62にクレーン64と台車65とが設けられて
いるものであって、前記橋梁部62がシールドトンネル
内の仮設床66とコンクリート床67との間に架け渡さ
れ、その両端の桁部63がそれぞれ仮設床66とコンク
リート床67とに支持されているものである。
すような供給装置61により前記エレクタ装置38近傍
にまでセグメント12、12、…が供給されると共に、
2次覆工用のプレキャストコンクリート板76、76、
…(後述)がトンネル内部にまで供給される。この供給
装置61は、橋梁部62の両端に桁部63が設けられ、
同橋梁部62にクレーン64と台車65とが設けられて
いるものであって、前記橋梁部62がシールドトンネル
内の仮設床66とコンクリート床67との間に架け渡さ
れ、その両端の桁部63がそれぞれ仮設床66とコンク
リート床67とに支持されているものである。
これら詳細についてさらに説明すれば、前記橋梁部62
は、その長さ方向に沿って軌道68が敷設されているも
のである。この橋梁部62の各端部には、一対の桁部6
3、63が互いに間隔を隔てて設けられ、これら桁部6
3、63の下端部にはそれぞれ走行装置69、69が設
けられている。これら各走行装置69、69は、前記仮
設床66上またはコンクリート床67上の両側に間隔を
隔てて敷設されている軌道70、71上にそれぞれ載せ
られ、これらの軌道70、71に沿ってセグメント供給
装置61全体を移動させるようにしたものである。
は、その長さ方向に沿って軌道68が敷設されているも
のである。この橋梁部62の各端部には、一対の桁部6
3、63が互いに間隔を隔てて設けられ、これら桁部6
3、63の下端部にはそれぞれ走行装置69、69が設
けられている。これら各走行装置69、69は、前記仮
設床66上またはコンクリート床67上の両側に間隔を
隔てて敷設されている軌道70、71上にそれぞれ載せ
られ、これらの軌道70、71に沿ってセグメント供給
装置61全体を移動させるようにしたものである。
また、前記橋梁部62に敷設された軌道68上には台車
65が載せられている。この台車65は、セグメント1
2を保持する保持装置73とこの保持装置73を昇降さ
せる昇降装置74とを備えたものであって、セグメント
12を吊り上げた状態で台車65を走行させることによ
ってセグメント12をコンクリート床67上から仮設床
66上へ移動させるものである。
65が載せられている。この台車65は、セグメント1
2を保持する保持装置73とこの保持装置73を昇降さ
せる昇降装置74とを備えたものであって、セグメント
12を吊り上げた状態で台車65を走行させることによ
ってセグメント12をコンクリート床67上から仮設床
66上へ移動させるものである。
また、前記橋梁部62の下部にはクレーン64が設けら
れている。このクレーン64は、電動ホスト75を水平
方向に移動自在な状態で支持してなるものであって、コ
ンクリート床67上のプレキャストコンクリート板76
(以下、単にPC板76と称する)を前記電動ホイスト
75で吊り上げると共に、その電動ホイスト75を移動
させることによってPC板76をコンクリート床67と
仮設床66との間にある床欠損部の所定位置まで運搬す
るものである。
れている。このクレーン64は、電動ホスト75を水平
方向に移動自在な状態で支持してなるものであって、コ
ンクリート床67上のプレキャストコンクリート板76
(以下、単にPC板76と称する)を前記電動ホイスト
75で吊り上げると共に、その電動ホイスト75を移動
させることによってPC板76をコンクリート床67と
仮設床66との間にある床欠損部の所定位置まで運搬す
るものである。
さらに、前記仮設床66上には、前記台車65により仮
設床66上に搬送されてきたセグメント12をセレクタ
装置38近傍にまで搬送する搬送台車78が設けられて
いる。この搬送台車78は、仮設床66上に敷設された
軌道79、79上を自走する構成とされている。そし
て、これら全体を通して、セグメント12は、その軸線
がシールド機10の軸線と直交する方向の縦長の状態で
供給されている。なお、コンクリート床67上において
は、セグメント用搬送台車78とほぼ同様の構成の搬送
台車77を用いて、セグメント12及びPC板76がコ
ンクリート床67前端部、すなわちコンクリート床67
と仮設床66との間にある床欠損部近傍にまで供給され
る。
設床66上に搬送されてきたセグメント12をセレクタ
装置38近傍にまで搬送する搬送台車78が設けられて
いる。この搬送台車78は、仮設床66上に敷設された
軌道79、79上を自走する構成とされている。そし
て、これら全体を通して、セグメント12は、その軸線
がシールド機10の軸線と直交する方向の縦長の状態で
供給されている。なお、コンクリート床67上において
は、セグメント用搬送台車78とほぼ同様の構成の搬送
台車77を用いて、セグメント12及びPC板76がコ
ンクリート床67前端部、すなわちコンクリート床67
と仮設床66との間にある床欠損部近傍にまで供給され
る。
次に、以上のような構成のシールド機10及び供給装置
61を用いて、この発明の一実施例であるシールドトン
ネルの覆工方法について、第4図及び第10図〜第13
図を参照して説明する。
61を用いて、この発明の一実施例であるシールドトン
ネルの覆工方法について、第4図及び第10図〜第13
図を参照して説明する。
(i)セグメント供給 前記搬送台車77に載せてコンクリート床67上を搬送
されてきたセグメント12を、橋梁部62上に載せられ
た台車65の昇降装置74により保持して吊り上げ、こ
の状態で前記台車65を橋梁部62に沿って移動させる
ことで、セグメント12を前記コンクリート床67と仮
設床66との間にある床欠損部及び前記クレーン64の
上方を通過させて仮設床66上まで移動させる。
されてきたセグメント12を、橋梁部62上に載せられ
た台車65の昇降装置74により保持して吊り上げ、こ
の状態で前記台車65を橋梁部62に沿って移動させる
ことで、セグメント12を前記コンクリート床67と仮
設床66との間にある床欠損部及び前記クレーン64の
上方を通過させて仮設床66上まで移動させる。
これと共に、搬送台車77に載せてコンクリート床67
上を搬送されてきたPC板76をクレーン64により吊
り上げ、このPC板76を床欠損部の所定位置まで搬送
し、これを据え付けてコンクリート床67を施工するこ
とにより、このコンクリート床67を前方に延伸させて
ゆく。そして、このコンクリート床67が所定の長さだ
け延伸する都度、供給装置61全体を前方に移動させて
ゆき、同時に仮設床66をその後方から順次撤去してゆ
く。
上を搬送されてきたPC板76をクレーン64により吊
り上げ、このPC板76を床欠損部の所定位置まで搬送
し、これを据え付けてコンクリート床67を施工するこ
とにより、このコンクリート床67を前方に延伸させて
ゆく。そして、このコンクリート床67が所定の長さだ
け延伸する都度、供給装置61全体を前方に移動させて
ゆき、同時に仮設床66をその後方から順次撤去してゆ
く。
以上のことから、このような供給装置61は、シールド
機10の掘進及びセグメント12の組立と並行して、そ
の後方でコンクリート床67を施工する場合に好適であ
り、PC板76を組み立ててコンクリート床67の施工
を行うと共に、施工中のコンクリート床67の前端部ま
で供給されてきたセグメント12を仮設床66の後橋部
に移載して、コンクリート床67を施工している最中で
もセグメント12をシールド機10へと支障なく供給し
得るように構成されていることを特徴としている。
機10の掘進及びセグメント12の組立と並行して、そ
の後方でコンクリート床67を施工する場合に好適であ
り、PC板76を組み立ててコンクリート床67の施工
を行うと共に、施工中のコンクリート床67の前端部ま
で供給されてきたセグメント12を仮設床66の後橋部
に移載して、コンクリート床67を施工している最中で
もセグメント12をシールド機10へと支障なく供給し
得るように構成されていることを特徴としている。
そして、仮設床66の後端部へと移動されたセグメント
12は、前記搬送台車77を用いてシールド機10後部
のエレクタ装置38、38へと供給される。ここで、セ
グメント12は、仮設床66の前端部(図示略)まで移
送された段階で、この前端部に設けられたストックラッ
クに一時的にストックされ、かつ、仮設床66とエレク
タ装置38、38との間に若干の高低差がある関係上、
垂直・水平搬送装置を用いてエレクタ装置38、38近
傍へと供給されるが、これらの構成については周知・慣
用のものであるので、図示、説明共に省略する。なお、
この実施例のシールド機10では、垂直・水平搬送装置
は1基のみ装備されているので、セグメント12、1
2、…は1列になってエレクタ装置38、38に供給さ
れる。
12は、前記搬送台車77を用いてシールド機10後部
のエレクタ装置38、38へと供給される。ここで、セ
グメント12は、仮設床66の前端部(図示略)まで移
送された段階で、この前端部に設けられたストックラッ
クに一時的にストックされ、かつ、仮設床66とエレク
タ装置38、38との間に若干の高低差がある関係上、
垂直・水平搬送装置を用いてエレクタ装置38、38近
傍へと供給されるが、これらの構成については周知・慣
用のものであるので、図示、説明共に省略する。なお、
この実施例のシールド機10では、垂直・水平搬送装置
は1基のみ装備されているので、セグメント12、1
2、…は1列になってエレクタ装置38、38に供給さ
れる。
(ii)セグメント組み付け エレクタ装置38、38へとセグメント12、12、…
が供給され、かつ、前記シールドジャッキ50、…の伸
長によりシールド機10全体が前方に推進した後、所定
個数のセグメント12、…の先組みをいずれか一方のエ
レクタ装置38で行う。
が供給され、かつ、前記シールドジャッキ50、…の伸
長によりシールド機10全体が前方に推進した後、所定
個数のセグメント12、…の先組みをいずれか一方のエ
レクタ装置38で行う。
すなわち、駆動装置41、41、…を駆動することでエ
レクタリング40を回転させ、これにより一方のエレク
タ装置38のセグメント取付部44をセグメント12上
方へと至らせる。次に、セグメント取付部44のセグメ
ント把持部46をセグメント12のグラウトホールと係
合させた後、垂直ジャッキ43、43を短縮することで
セグメント12を所定高さだけ吊り上げる。さらに、駆
動装置41、…を駆動することでエレクタリング40を
回転させ、これにより、セグメント12をシールド機1
0内面の所定の組み付け装置上方にまで至らせる。そし
て、セグメント取付部44全体を90°回転させてセグ
メント12を組立方向に一致させた後、垂直・水平ジャ
ッキ43、45及びセグメント取付部44を用いてセグ
メント12の位置の微調整を行い、垂直ジャッキ43、
43を伸長させることでセグメント12を組み付ける。
さらに、ボルト接合装置47を用いてセグメント12の
ボルト孔にボルトを挿通、緊締することで、このセグメ
ント12を固定する(第4図参照)。この場合、図示例
の如く1リングが13個のセグメント12、…からなる
トンネルにおいては、第4図中斜線で示す2個のセグメ
ント12、12(図中番号1、1′のセグメント)をい
ずれか一方のエレクタ装置38で先組みしておく必要が
ある。
レクタリング40を回転させ、これにより一方のエレク
タ装置38のセグメント取付部44をセグメント12上
方へと至らせる。次に、セグメント取付部44のセグメ
ント把持部46をセグメント12のグラウトホールと係
合させた後、垂直ジャッキ43、43を短縮することで
セグメント12を所定高さだけ吊り上げる。さらに、駆
動装置41、…を駆動することでエレクタリング40を
回転させ、これにより、セグメント12をシールド機1
0内面の所定の組み付け装置上方にまで至らせる。そし
て、セグメント取付部44全体を90°回転させてセグ
メント12を組立方向に一致させた後、垂直・水平ジャ
ッキ43、45及びセグメント取付部44を用いてセグ
メント12の位置の微調整を行い、垂直ジャッキ43、
43を伸長させることでセグメント12を組み付ける。
さらに、ボルト接合装置47を用いてセグメント12の
ボルト孔にボルトを挿通、緊締することで、このセグメ
ント12を固定する(第4図参照)。この場合、図示例
の如く1リングが13個のセグメント12、…からなる
トンネルにおいては、第4図中斜線で示す2個のセグメ
ント12、12(図中番号1、1′のセグメント)をい
ずれか一方のエレクタ装置38で先組みしておく必要が
ある。
セグメント12、…の先組みが終わった後は、1対(2
基)のエレクタ装置38、38で交互にセグメント1
2、…の組立作業を行う。すなわち、一方のエレクタ装
置38が供給されたセグメント12の把持作業を行って
いる間に、他方のエレクタ装置38がシールド機10内
面の所定位置にセグメント12を組み付ける作業を行
い、これにより、セグメント12組立作業の工期短縮化
を図るのである。
基)のエレクタ装置38、38で交互にセグメント1
2、…の組立作業を行う。すなわち、一方のエレクタ装
置38が供給されたセグメント12の把持作業を行って
いる間に、他方のエレクタ装置38がシールド機10内
面の所定位置にセグメント12を組み付ける作業を行
い、これにより、セグメント12組立作業の工期短縮化
を図るのである。
そして、1リングのセグメント12、…の組み付け作業
が終了したら、組み付けられたセグメント12、…の前
端部に反力を取って、シールド機10のシールドジャッ
キ50、50、…を伸長させることでこのシールド機1
0を前方に推進させる。以下、これら工程を繰り返すこ
とで、地山G中にトンネルTを掘削しつつ、その内面を
セグメント12、…を用いて覆工することができる。
が終了したら、組み付けられたセグメント12、…の前
端部に反力を取って、シールド機10のシールドジャッ
キ50、50、…を伸長させることでこのシールド機1
0を前方に推進させる。以下、これら工程を繰り返すこ
とで、地山G中にトンネルTを掘削しつつ、その内面を
セグメント12、…を用いて覆工することができる。
ここで、この実施例では、エレクタ装置38近傍へセグ
メント12、…が供給されてくる際、セグメント12が
その軸線をシールド機10の軸線に直交した方向で、す
なわち縦長の状態で供給されてくるから、従来の如くセ
グメント12、…の組立方向と同一方向の横長の状態で
供給されてくる場合に比較して、トンネル内面での占有
面積が小さく、従って、2基のエレクタ装置38、38
を用いて覆工を行う場合に必要とされる先組みすべきセ
グメント12、…の個数が少なくて済む。これにより、
1リングのセグメント12、…を組み付ける工程におい
て、エレクタ装置38、38を交互に使用してセグメン
ト12、…を組み付けている作業の割合が従来に比して
増加し、3基装備されたエレクタ装置38、38の有効
利用が図れ、もって、セグメント組立時間を全体として
削減できてセグメント組立作業の工程短縮化を図ること
ができる。
メント12、…が供給されてくる際、セグメント12が
その軸線をシールド機10の軸線に直交した方向で、す
なわち縦長の状態で供給されてくるから、従来の如くセ
グメント12、…の組立方向と同一方向の横長の状態で
供給されてくる場合に比較して、トンネル内面での占有
面積が小さく、従って、2基のエレクタ装置38、38
を用いて覆工を行う場合に必要とされる先組みすべきセ
グメント12、…の個数が少なくて済む。これにより、
1リングのセグメント12、…を組み付ける工程におい
て、エレクタ装置38、38を交互に使用してセグメン
ト12、…を組み付けている作業の割合が従来に比して
増加し、3基装備されたエレクタ装置38、38の有効
利用が図れ、もって、セグメント組立時間を全体として
削減できてセグメント組立作業の工程短縮化を図ること
ができる。
以上のことを、第4図ないし第5図を参照して、従来及
び本実施例とを対比することでより明らかにする。
び本実施例とを対比することでより明らかにする。
第4図は本実施例におけるセグメント組立工程を示し、
第5図は従来のセグメント組立工程を示すものである。
図示例の如く、1リングが13個のピース(セグメン
ト)で構成される場合、2基のエレクタ装置を使用する
ために先組みすべきセグメント12、…の個数は、次表
に示す如くである。
第5図は従来のセグメント組立工程を示すものである。
図示例の如く、1リングが13個のピース(セグメン
ト)で構成される場合、2基のエレクタ装置を使用する
ために先組みすべきセグメント12、…の個数は、次表
に示す如くである。
次に、一方のエレクタ装置38をA、他方のエレクタ装
置38をBとして、これらエレクタ装置38、38の組
立タイムスケジュールの例を、従来及び本実施例の場合
で比較すると、次表のような結果となる。
置38をBとして、これらエレクタ装置38、38の組
立タイムスケジュールの例を、従来及び本実施例の場合
で比較すると、次表のような結果となる。
以上示したように、本実施例の施工方法によれば、従来
方法に比較して確実に工期短縮化を図ることができる。
方法に比較して確実に工期短縮化を図ることができる。
なお、この発明のシールドトンネルの覆工方法は、その
細部が前記実施例に限定されず、種々の変形例が可能で
ある。一例として、エレクタ装置へのセグメント供給
を、第6図に示す如く縦長の2列にした場合、各々のエ
レクタ装置38、38はいずれか一方のセグメント供給
位置に別個に移動すればよく、従って、第8図に示す如
く横長の2列にした場合に比較して、直接的に縦長に供
給したことによるメリットは少ないが、エレクタ装置3
8へのセグメントの供給装置(図示略)がシールド機1
0内で占有する面積が横長の場合と比較して狭い(1リ
ング上の占有面積として見た場合)ため、供給装置の設
計上有利となる。
細部が前記実施例に限定されず、種々の変形例が可能で
ある。一例として、エレクタ装置へのセグメント供給
を、第6図に示す如く縦長の2列にした場合、各々のエ
レクタ装置38、38はいずれか一方のセグメント供給
位置に別個に移動すればよく、従って、第8図に示す如
く横長の2列にした場合に比較して、直接的に縦長に供
給したことによるメリットは少ないが、エレクタ装置3
8へのセグメントの供給装置(図示略)がシールド機1
0内で占有する面積が横長の場合と比較して狭い(1リ
ング上の占有面積として見た場合)ため、供給装置の設
計上有利となる。
特に、第7図に示すように、前記仮設床66(第7図中
では図示省略)前端部においてセグメント12、12を
縦長の状態で2列に配置すれば、第9図の如くセグメン
ト12を横長の状態で仮設床66前端部に配置する場合
に比較して、前記垂直搬送装置等がセグメント12、1
2をシールド機10の径方向に移動させる工程が必要と
なり(第9図中工程番号)、供給装置の設計が容易な
ものとなる。
では図示省略)前端部においてセグメント12、12を
縦長の状態で2列に配置すれば、第9図の如くセグメン
ト12を横長の状態で仮設床66前端部に配置する場合
に比較して、前記垂直搬送装置等がセグメント12、1
2をシールド機10の径方向に移動させる工程が必要と
なり(第9図中工程番号)、供給装置の設計が容易な
ものとなる。
また、前記実施例では、いわゆる地中接合工法に用いら
れる中間支持型のシールド機10に本発明の覆工方法を
適用した例について説明したが、本発明はシールド機の
種類等によらず適用可能であることはいうまでもない。
れる中間支持型のシールド機10に本発明の覆工方法を
適用した例について説明したが、本発明はシールド機の
種類等によらず適用可能であることはいうまでもない。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明によれば、外形円
筒状のシールド機の内部に配設され、このシールド機の
軸線に直交する同一平面上に位置されると共に、この軸
線回りに別個に回動自在に支持された1対のエレクタ装
置を用いて、前記シールド機内部でセグメントを組み立
てることで、掘削されたトンネルの内面を覆工するシー
ルドトンネルの覆工方法において、前記エレクタ装置の
セグメント取付部を水平方向回動自在に構成しておき、
前記セグメントをその組立方向と略直交する方向の縦長
の状態で前記エレクタ装置近傍まで供給した後、これエ
レクタ装置でセグメントを回転させつつ所定位置に配置
したので、従来の如くセグメントの組立方向と同一方向
の横長の状態で供給されてくる場合に比較して、トンネ
ル内面での占有面積が小さくて済む。従って、2基のエ
レクタ装置を用いて覆工を行う場合に必要とされる先組
みすべきセグメントの個数が少なくて済み、これによ
り、1リングのセグメントを組み付ける工程において、
エレクタ装置を交互に使用してセグメントを組み付けて
いる作業の割合が従来に比して増加して、2基装備され
たエレクタ装置の有効利用が図れ、もって、セグメント
組立時間を前提として削減できてセグメント組立作業の
工程短縮化を図ることができる。
筒状のシールド機の内部に配設され、このシールド機の
軸線に直交する同一平面上に位置されると共に、この軸
線回りに別個に回動自在に支持された1対のエレクタ装
置を用いて、前記シールド機内部でセグメントを組み立
てることで、掘削されたトンネルの内面を覆工するシー
ルドトンネルの覆工方法において、前記エレクタ装置の
セグメント取付部を水平方向回動自在に構成しておき、
前記セグメントをその組立方向と略直交する方向の縦長
の状態で前記エレクタ装置近傍まで供給した後、これエ
レクタ装置でセグメントを回転させつつ所定位置に配置
したので、従来の如くセグメントの組立方向と同一方向
の横長の状態で供給されてくる場合に比較して、トンネ
ル内面での占有面積が小さくて済む。従って、2基のエ
レクタ装置を用いて覆工を行う場合に必要とされる先組
みすべきセグメントの個数が少なくて済み、これによ
り、1リングのセグメントを組み付ける工程において、
エレクタ装置を交互に使用してセグメントを組み付けて
いる作業の割合が従来に比して増加して、2基装備され
たエレクタ装置の有効利用が図れ、もって、セグメント
組立時間を前提として削減できてセグメント組立作業の
工程短縮化を図ることができる。
第1図ないし第3図は、この発明の一実施例であるシー
ルドトンネルの覆工方法が適用されるシールド機の一例
を示す図であって、第1図は縦断面図、第2図は左側面
図、第3図は第1図のIII−III′線に沿う矢視断面図、
第4図はこの発明の一実施例であるシールドトンネルの
覆工方法を説明するための工程図、第5図は従来のシー
ルドトンネルの覆工方法の一例を説明するための工程
図、第6図ないし第7図はこの発明の他の実施例である
シールドトンネルの覆工方法を説明するための工程図、
第8図ないし第9図は従来の覆工方法の他の例を示す工
程図、第10図ないし第13図はセグメント供給装置の
一例を示す図であって、第10図は全体構成を示す斜視
図、第11図は同装置の正面図、第12図は台車の構成
を示す断面図、第13図はクレーンの構成を示す断面図
である。 10……シールド機、12……セグメント、38……エ
レクタ装置、44……セグメント取付部。
ルドトンネルの覆工方法が適用されるシールド機の一例
を示す図であって、第1図は縦断面図、第2図は左側面
図、第3図は第1図のIII−III′線に沿う矢視断面図、
第4図はこの発明の一実施例であるシールドトンネルの
覆工方法を説明するための工程図、第5図は従来のシー
ルドトンネルの覆工方法の一例を説明するための工程
図、第6図ないし第7図はこの発明の他の実施例である
シールドトンネルの覆工方法を説明するための工程図、
第8図ないし第9図は従来の覆工方法の他の例を示す工
程図、第10図ないし第13図はセグメント供給装置の
一例を示す図であって、第10図は全体構成を示す斜視
図、第11図は同装置の正面図、第12図は台車の構成
を示す断面図、第13図はクレーンの構成を示す断面図
である。 10……シールド機、12……セグメント、38……エ
レクタ装置、44……セグメント取付部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 雄一 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 萩原 英樹 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 吉原 重紀 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 東 洋二 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 久保 裕之 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 飯島 博 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−80043(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】外形円筒状のシールド機の内部に配設さ
れ、このシールド機の軸線に直交する同一平面上に位置
されると共に、この軸線周りに別個に回動自在に支持さ
れた1対のエレクタ装置を用いて、前記シールド機内部
でセグメントを組み立てることで、掘削されたトンネル
の内面を覆工するシールドトンネルの覆工方法であっ
て、前記エレクタ装置のセグメント取付部を水平方向回
動自在に構成しておき、前記セグメントをその組立方法
と略直交する方向の縦長の状態で前記エレクタ装置近傍
まで供給した後、このエレクタ装置でセグメントを回転
させつつ所定位置に配置することでトンネル内面を覆工
することを特徴とするシールドトンネルの覆工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63303559A JPH063120B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | シールドトンネルの覆工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63303559A JPH063120B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | シールドトンネルの覆工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02147797A JPH02147797A (ja) | 1990-06-06 |
JPH063120B2 true JPH063120B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=17922474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63303559A Expired - Lifetime JPH063120B2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | シールドトンネルの覆工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063120B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2573114Y2 (ja) * | 1991-12-27 | 1998-05-28 | 石川島播磨重工業株式会社 | セグメント組立装置 |
CA2690908A1 (en) | 2007-06-15 | 2008-12-18 | Palmer Linings Pty Ltd | Anchor system for refractory lining |
JP5497585B2 (ja) * | 2010-09-02 | 2014-05-21 | 鹿島建設株式会社 | シールドトンネルにおけるセグメント形状保持装置 |
-
1988
- 1988-11-30 JP JP63303559A patent/JPH063120B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02147797A (ja) | 1990-06-06 |
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