JPH06311733A - 昇圧回路の異常検出装置 - Google Patents

昇圧回路の異常検出装置

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JPH06311733A
JPH06311733A JP5094556A JP9455693A JPH06311733A JP H06311733 A JPH06311733 A JP H06311733A JP 5094556 A JP5094556 A JP 5094556A JP 9455693 A JP9455693 A JP 9455693A JP H06311733 A JPH06311733 A JP H06311733A
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booster circuit
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switching
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Yoshihiko Maeno
義彦 前野
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Toyota Motor Corp
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 DC−DCコンバータに対して、入力電圧の
変動に影響されない異常検出を行う。 【構成】 昇圧用コイル25を地絡/解放し、昇圧され
たパルス電圧を発生させる第1スイッチング素子22の
コレクタに判定回路24の監視線35を接続する。前記
判定回路24は、前記パルス電圧の発生周期が正常か否
かから異常判定を行い、異常ならランプ27を点灯す
る。したがって昇圧回路21への入力電圧が出力の規定
電圧以上であっても、正確に異常判定を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車載用などに用いられ
る直流昇圧回路について自己診断を行い、異常と判定し
たときに判定結果を知らしめる異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】DC−DCコンバータと称される直流昇
圧回路は、たとえば自動車の衝突時に、衝撃から乗員を
保護するエアバッグ装置において、ハンドルやインスト
ゥルメントパネルに埋込まれているエアバッグを膨張さ
せるための点火回路の電源部等に使用されている。
【0003】前記エアバッグ装置は、突然に発生する前
記衝突時に確実に動作する必要があるため、異常検出装
置が接続され、前記昇圧回路などが正常な動作を行えな
い場合には、運転者に何らかの警告を行っている。
【0004】図6は、従来技術の昇圧回路1とその異常
検出装置15との電気回路図である。前記昇圧回路1
は、第1スイッチング素子2と、制御回路3と、コイル
5と、ダイオード9,10と、コンデンサ11となどで
構成される。
【0005】前記昇圧回路1は、イグニッションスイッ
チ12を介してバッテリ6に接続されている。前記イグ
ニッションスイッチ12を導通すると、バッテリ6の直
流電圧がコイル5に印加される。前記制御回路3の2つ
の入力端子はそれぞれコイル5の両端部に接続されてお
り、出力端子は前記第1スイッチング素子2の制御端子
に接続されている。前記制御回路3は、前記両端部の電
位差に対応した周期を持つパルス電圧を前記第1スイッ
チング素子2の制御端子に印加する。前記第1スイッチ
ング素子2は、前記パルス電圧によって導通/遮断を繰
返し、コイル5は地絡/開放を繰返す。これによって、
コイル5からは前記パルス電圧の周期と同周期の高電圧
が発生する。前記高電圧はコンデンサ11によって平滑
化され、出力端子16からエアバッグのスクイブの点火
回路などに供給される。
【0006】前記異常検出装置15は、判定回路4と、
ランプ7と、第2スイッチング素子8となどで構成され
ている。前記判定回路4は、ライン13を介して前記昇
圧回路1の出力端子16と接続され、その電圧レベルを
監視している。前記電圧レベルが所定値、たとえば13
V以下なら、前記判定回路4は、第2スイッチング素子
8を導通し、ランプ7の点灯を行う。また判定回路4
は、図示しないスクイブの短絡やワイヤハーネスの断線
なども検出しており、これらの異常が検出されるとラン
プ7を点灯する。前記点灯によって運転者は、エアバッ
グ装置の異常を知ることができ、しかるべき措置をとる
ことが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図7は、昇圧回路1の
入出力電圧の特性を示すグラフである。本グラフで明ら
かのように、入力電圧値が出力電圧値の規定電圧V0、
たとえば14Vに達するまでは、昇圧回路1は前記規定
電圧の電圧を供給し続けているが、入力電圧値が前記規
定電圧以上となると、出力電圧値は入力電圧値と同一と
なる。したがって、前記異常検出装置15は、入力電圧
値が前記規定電圧以上となったとき、昇圧回路1が昇圧
動作を正常に行うことができるか否かの判定を行えなく
なる。
【0008】本発明の目的は、昇圧回路の異常を確実に
検出することができる昇圧回路の異常検出装置を提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部入力電圧
が印加される昇圧用コイルと、該昇圧用コイルを地絡/
開放するスイッチング素子とを有し、前記スイッチング
素子のスイッチング動作によって前記昇圧用コイルに誘
起される電圧を出力する昇圧回路の異常検出装置におい
て、前記スイッチング手段のスイッチング動作を監視す
る監視手段と、前記監視手段の出力に応答し、前記スイ
ッチング手段がスイッチング動作を停止している時間を
計測する計測手段と、前記計測手段の計測結果が予め定
める時間以上になると、前記昇圧回路が異常であると判
定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を表示する
表示手段とを備えることを特徴とする昇圧回路の異常検
出装置である。
【0010】また本発明は、外部入力電圧を所定の出力
電圧に昇圧して出力する昇圧回路において、電圧降下手
段と、前記電圧降下手段を外部入力電圧の入力ラインに
選択的に接続する切換手段と、前記外部入力電圧と出力
電圧とを監視し、外部入力電圧が出力電圧より高いとき
には、電圧降下手段を入力ラインに接続するように切換
手段を制御する制御手段と、前記出力電圧が予め定める
値以上であるか否かに基づいて、前記昇圧回路が正常か
否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果を
表示する表示手段とを備えることを特徴とする昇圧回路
の異常検出装置である。
【0011】
【作用】本発明に従えば、バッテリなどからの外部入力
電圧を昇圧用コイルに印加し、該昇圧用コイルを地絡/
開放するスイッチング素子のスイッチング動作によって
前記昇圧用コイルに誘起される電圧を出力する昇圧回路
において、前記スイッチング素子の出力端子に監視手段
が接続されている。前記監視手段の出力は計測手段に入
力され、該計測手段は、前記スイッチング素子がスイッ
チング動作を停止している時間を計測している。前記計
測手段によってスイッチング素子が予め定める時間以上
動作を停止したことが計測されると、判定手段は、スイ
ッチング素子のオープンなどの昇圧回路に異常が発生し
たものと判定し、表示手段を用いて運転者に異常を報知
する。
【0012】したがって、昇圧回路の出力電圧から異常
判定を行う場合に判定が不可能な入力電圧が出力電圧の
規定電圧以上の状態であっても、スイッチング素子のス
イッチング動作から正確に異常を検出することができ
る。
【0013】また本発明に従えば、昇圧回路の外部入力
電圧の入力ラインに、切換手段を介して、抵抗などで実
現される電圧降下手段を選択的に接続する。前記切換手
段は、制御手段の出力端子と接続されており、また判定
手段の入力端子は、昇圧回路の出力端子に接続されてい
る。前記昇圧回路から出力される電圧が規定電圧以上な
ら、制御手段は、通常状態では前記電圧降下手段の短絡
を行っている前記切換手段の切換えを行い、前記入力ラ
インに前記電圧降下手段を介在させる。したがって、昇
圧回路に印加されている外部入力電圧は、前記電圧降下
手段によって前記規定電圧未満まで降下される。判定手
段は、前記昇圧回路の出力電圧が予め定める値以下と判
定したなら、表示手段の表示を行い、運転者に異常を報
知する。
【0014】したがって、昇圧回路の出力電圧から異常
判定を行う場合に判定が不可能な入力電圧が出力の規定
電圧以上の状態であっても、一旦入力電圧を電圧降下手
段によって前記規定電圧未満としてから昇圧回路の出力
電圧を判定するので、正確に異常を検出することができ
る。
【0015】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である昇圧回路2
1とその異常検出装置31との電気回路図である。前記
昇圧回路21は、イグニションスイッチ51を介してバ
ッテリ52と入力端子21aにおいて接続されており、
該入力端子21aと出力端子21bとの間には、直列
に、ダイオード29、昇圧用コイル25およびダイオー
ド30が前述の順で接続されている。また、ダイオード
30と前記出力端子21bとの間にはコンデンサ36の
一端が接続されており、このコンデンサ36の他端は地
絡されている。さらにまた、前記昇圧用コイル25とダ
イオード30との間には第1スイッチング素子22のコ
レクタが接続されており、この第1スイッチング素子2
2のエミッタは地絡されている。一方、前記コイル25
の両端子電圧はライン25a,25bを介して制御回路
23に入力されており、該制御回路23は両端子電圧に
対応して、前記第1スイッチング素子22のベースに制
御出力であるパルス電圧を導出する。
【0016】このように構成された昇圧回路21におい
て、前記イグニションスイッチ51を導通状態にし、該
昇圧回路21に給電を行うと、前記昇圧用コイル25に
は前記バッテリ52の直流電圧、たとえば6V〜12V
が印加される。前記制御回路23は、その出力端子に、
たとえば周波数が100kHz程度のパルス電圧を発生
し、前記第1スイッチング素子22のベースに印加す
る。前記第1スイッチング素子22は、たとえばNPN
結合のトランジスタなどで実現され、ベースに前記パル
ス電圧が加わると、該第1スイッチング素子22は前記
パルス電圧の周期で、導通/遮断を繰返す。前記導通/
遮断の繰返しによって、前記昇圧用コイル25は地絡/
開放を繰返す。
【0017】前記昇圧用コイル25の前記地絡/開放の
繰返しおよびコンデンサ36の平滑作用によって、前記
出力端子21bには14±1Vの規定電圧が発生され
る。制御回路23は、出力端子21bからの出力電圧が
前記規定電圧となるように、ライン25aを介して読込
まれる昇圧用コイル25の入力側の電圧と、ライン25
bを介して読込まれる出力側の電圧とに対応して、第1
スイッチング素子22の駆動周期を制御する。
【0018】なお、前記昇圧用コイル25が前記バッテ
リ52より高電圧となると、バッテリ52側に電流が流
込もうとするが、該電流の流込みは逆流防止用のダイオ
ード29によって阻止される。前記コンデンサ36は、
前記第1スイッチング素子22のスイッチング動作に応
答してパルス状に発生する昇圧用コイル25の出力電圧
を平滑化し、前記昇圧用コイル25の出力電圧が前記規
定電圧以上であるときには電荷を蓄積し、前記出力電圧
が規定電圧未満のときは、前記電荷を放出する。前記昇
圧用コイル25とコンデンサ36との間には前記ダイオ
ード30が接続されているので、第1スイッチング素子
22の導通時におけるコンデンサ36からの電流の逆流
が阻止される。
【0019】これらの動作によって、低温時などでバッ
テリ52の出力電圧が低くても、昇圧回路21の出力端
子21bには規定電圧である14±1Vの直流電圧が発
生し、自動車の衝突時に乗員を保護するエアバッグ装置
の点火回路などに、昇圧された規定電圧を供給すること
ができる。
【0020】異常検出装置31においては、前記第1ス
イッチング素子22のコレクタの電圧、したがって該第
1スイッチング素子22がスイッチング動作を行ってい
るか否かが、監視手段である監視線35を介して入力さ
れ、分圧抵抗32,33から入力線39を介して判定回
路24に入力される。前記入力線39は、ダイオード3
4を介してハイレベルのライン38と接続されている。
前記判定回路24からの出力は、第2スイッチング素子
28のゲートに与えられている。前記第2スイッチング
素子28のコレクタは、ランプ27を介してハイレベル
の電源ライン37と接続されており、またエミッタは地
絡されている。
【0021】上述のように構成された異常検出装置31
において、前記監視線35は、前記第1スイッチング素
子22と接続されているため、抵抗32には前記第1ス
イッチング素子22の出力であるパルス状の電圧が発生
している。前記パルス状の電圧は、抵抗値がそれぞれR
1,R2である抵抗32,33によって、その波高値が
R2/(R1+R2)倍に分圧され、たとえば最大で約
5Vに抑えられ、また第1スイッチング素子22の開閉
サージがダイオード34を介して除去されて、判定回路
24に入力される。時間計測手段であり判定手段である
判定回路24は、マイクロコンピュータなどで実現さ
れ、前記パルス状の電圧の周期を計測している。
【0022】前記判定回路24は、前記周期の判定を行
い、もし異常判定を下したなら、第2スイッチング素子
28のゲートにハイレベルの出力を導出し、第2スイッ
チング素子28を導通する。これによって、ランプ27
にはライン37から電流が流れ点灯する。
【0023】図2は、判定回路24による昇圧回路21
の異常判定動作を説明するためのタイミングチャートで
ある。図2(1)は第1スイッチング素子22のコレク
タから監視線35に導出されるパルス電圧を示してい
る。この図は、パルス電圧が複数個発生した後、第1ス
イッチング素子22の異常によってその発生が途切れて
しまった様子を示す。また図2(2)は、前記図2
(1)のような第1スイッチング素子22のコレクタ電
圧の変化が、判定回路24への入力線39に現れている
様子を示す。判定回路24は、図2(1)のような入力
電圧変化に対して、パルス電圧が途切れた、すなわち第
1スイッチング素子22がスイッチング動作を停止した
時刻p1からカウント動作を開始し、スイッチング動作
の停止継続時間t2を計測する。前記停止継続時間t2
が予め定める判定時間K2以上となると、図2(3)で
示されるようにその時刻p2で昇圧回路21の異常判定
を行い、ランプ27を点灯する。
【0024】また図3は、上述のような判定回路24の
異常判定動作を示すフローチャートである。判定回路2
4は、メイン処理で、前記エアバッグ装置のスクイブや
ワイヤハーネスの異常検出を行っており、予め定める時
間T0毎に割込みを発生して、この図3で示される動作
に移る。
【0025】ステップn1において、前記パルス電圧の
周期をレジスタT1に代入する。次にステップn2に移
行し、前記レジスタT1の内容が、前述のようにバッテ
リ52からの入力電圧などに対応して定められる第1ス
イッチング素子22のスイッチング周期K1、たとえば
10μsec以下であるか否かを判別し、そうであれば
ステップn3に移行し、レジスタT2に0を代入し、メ
イン処理に復帰する。
【0026】前記ステップn3においてレジスタT1の
内容が周期K1以下でないときにはステップn4に移行
し、レジスタT2の内容に前記割込みを発生させている
間隔である時間T0を加算して再び該レジスタT2に代
入する。レジスタT2は、初期値を0としているが、前
記ステップn3を通過することなく、ステップn4の通
過を繰返すことによって前記時間T0が次々と加算され
てゆく。次にステップn5に移行し、前記レジスタT2
の内容が前記判定時間K2、たとえば1sec以上であ
るか否かを判定する。もし否であればメイン処理に復帰
し、そうであればステップn6に移行し、ランプ27の
点灯を行う。
【0027】このように本発明に従う異常検出装置31
では、昇圧用コイル25に昇圧動作を行わせるための第
1スイッチング素子22がスイッチング動作を行ってい
るか否かから昇圧回路21の異常判定を行うので、該昇
圧回路21への入力電圧が出力の規定電圧以上であって
も正確に異常判定を行うことができる。
【0028】図4は本発明の他の実施例の異常検出装置
45とそれに関連する構成のブロック図であり、この実
施例は前述の実施例に類似し、対応する部分には同一の
参照符号を付す。
【0029】昇圧回路21の入力端子21aは、イグニ
ッションスイッチ51を介してバッテリ52と接続され
ているが、前記イグニッションスイッチ51との間に抵
抗42が直列接続されており、該抵抗42と並列にバイ
パス用のスイッチ40が接続されている。前記入力端子
21aはまた、スイッチ41から抵抗43を介して地絡
されている。また前記昇圧回路21の出力端子21bに
は監視線55が接続されており、判定回路44は該監視
線55を介して昇圧回路21の出力電圧を監視してお
り、前記出力電圧が規定電圧以上になると出力線46,
47を通じて前記スイッチ40,41を切換制御する。
【0030】図5は、電圧降下手段である抵抗42,4
3の切換手段であるスイッチ40,41による選択動作
を示す電気回路図である。昇圧回路21が、出力端子2
1bに前記規定電圧未満の電圧を出力しているとき、制
御手段でもある前記判定回路44は、出力線46を介し
てスイッチ40を導通し、出力線47を介してスイッチ
41を遮断する。したがって前記抵抗42は前記スイッ
チ40によって短絡され、図5(1)のように前記昇圧
回路21には、バッテリ52の出力電圧が直接印加され
る。
【0031】自動車の高速走行などによって前記バッテ
リ52の電圧が上昇し、前記昇圧回路21に前記規定電
圧以上の入力電圧が加えられた場合、前記判定回路44
は、前記監視線55によってこれを検出し、出力線46
を介してスイッチ40を遮断し、出力線47を介してス
イッチ41を導通する。したがってバッテリ52と昇圧
回路21との間には、図5(2)のように抵抗42が直
列に、抵抗43が並列に接続されることになり、抵抗4
2,43の抵抗値をそれぞれR3,R4とすると、前記
バッテリ52の出力電圧は、R4/(R3+R4)倍に
分圧されて昇圧回路21に入力される。前記抵抗42,
43の抵抗値R3,R4は、想定されるバッテリ52の
最高出力電圧に対しても、前記規定電圧未満に分圧する
ことができる値に選ばれる。判定回路44は、昇圧回路
21の出力電圧が前記規定電圧未満となると昇圧回路2
1に異常が発生しているものと判断し、ランプ27を点
灯する。
【0032】このように本発明に従う異常検出装置45
では、昇圧回路21の出力電圧が規定電圧以上となった
ことから、入力電圧の前記規定電圧以上の上昇を検出す
ると、抵抗42,43によって前記入力電圧を規定電圧
未満に分圧して入力するので、入力電圧が前記出力の規
定電圧以上であっても、正確に異常判定を行うことがで
きる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外部入力
電圧が印加される昇圧用コイルをスイッチング素子で地
絡/開放することによって昇圧を行う昇圧回路の異常検
出を行うにあたって、前記スイッチング手段がスイッチ
ング動作を行っているか否かから異常であるか否かを判
定するので、昇圧回路への入力電圧が出力の規定電圧以
上であっても、正確に異常判定を行うことができる。
【0034】また本発明によれば、昇圧回路の出力電圧
が規定電圧以上であることから、入力電圧が前記規定電
圧以上であることが判定されると、電圧降下手段によっ
て前記入力電圧を規定電圧未満に降下させた後、出力電
圧が前記規定電圧であるか否かから異常判定を行うの
で、昇圧回路への入力電圧が出力の規定電圧以上であっ
ても、正確に異常判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である昇圧回路21とその異
常検出装置31との電気回路図である。
【図2】判定回路24による昇圧回路21の異常判定動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】前記判定回路24の異常判定動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例の異常検出装置45とそれ
に関連する構成のブロック図である。
【図5】電圧降下手段である抵抗42,43を切換手段
であるスイッチ40,41が切換えている様子を示す電
気回路図である。
【図6】従来技術の昇圧回路1とその異常検出装置15
との電気回路図である。
【図7】昇圧回路1の入出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
21 昇圧回路 22 第1スイッチング素子 23 制御回路 24,44 判定回路 25 昇圧用コイル 27 ランプ 31,45 異常検出装置 32,33;42,43 抵抗 40,41 スイッチ 52 バッテリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部入力電圧が印加される昇圧用コイル
    と、該昇圧用コイルを地絡/開放するスイッチング素子
    とを有し、前記スイッチング素子のスイッチング動作に
    よって前記昇圧用コイルに誘起される電圧を出力する昇
    圧回路の異常検出装置において、 前記スイッチング手段のスイッチング動作を監視する監
    視手段と、 前記監視手段の出力に応答し、前記スイッチング手段が
    スイッチング動作を停止している時間を計測する計測手
    段と、 前記計測手段の計測結果が予め定める時間以上になる
    と、前記昇圧回路が異常であると判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果を表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とする昇圧回路の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 外部入力電圧を所定の出力電圧に昇圧し
    て出力する昇圧回路において、 電圧降下手段と、 前記電圧降下手段を外部入力電圧の入力ラインに選択的
    に接続する切換手段と、 前記外部入力電圧と出力電圧とを監視し、外部入力電圧
    が出力電圧より高いときには、電圧降下手段を入力ライ
    ンに接続するように切換手段を制御する制御手段と、 前記出力電圧が予め定める値以上であるか否かに基づい
    て、前記昇圧回路が正常か否かを判定する判定手段と、 前記判定手段の判定結果を表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とする昇圧回路の異常検出装置。
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