JPH06311639A - 充電抵抗保護回路 - Google Patents

充電抵抗保護回路

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JPH06311639A
JPH06311639A JP5115345A JP11534593A JPH06311639A JP H06311639 A JPH06311639 A JP H06311639A JP 5115345 A JP5115345 A JP 5115345A JP 11534593 A JP11534593 A JP 11534593A JP H06311639 A JPH06311639 A JP H06311639A
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charging
filter capacitor
circuit
filter
charging resistor
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Masaru Ohori
優 大堀
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルタコンデンサの初期充電用抵抗に定格
電力の小さいものを使用可能とし、回路を小型化、低価
格化する。 【構成】 電力変換器6の起動時にその入力側フィルタ
コンデンサ5を初期充電するための充電抵抗4の保護回
路であって、電源7から充電抵抗4を介して流れる過大
な電流を遮断して充電抵抗4を保護する保護回路に関す
る。充電抵抗4及びフィルタコンデンサ5による充電時
定数を模擬したフィルタ回路11と、このフィルタ回路
11を介した電源電圧VS′とフィルタコンデンサ5の
電圧VCとを比較する比較器8とを備え、比較器8によ
りVS′>VCが検出された場合に入力スイッチ1を開路
して充電抵抗4を流れる電流を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力変換器の入力側に
接続されるフィルタコンデンサの初期充電用抵抗の保護
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、インバータ等の電力変換器の入
力側回路を示している。図において、1は入力スイッ
チ、2はフィルタリアクトル、3はサイリスタ、4はこ
のサイリスタ3に並列接続された充電抵抗、5はフィル
タコンデンサ、6はインバータ等の電力変換器、7は直
流電源、VSは電源電圧、VCはフィルタコンデンサ5の
電圧である。
【0003】上記構成において、電力変換器6の起動時
には、入力スイッチ1が閉路した後、フィルタコンデン
サ5への充電電流が過大になるのを抑制するため、まず
充電抵抗4を介してフィルタコンデンサ5を充電し、そ
の充電が完了した時点で充電抵抗4に並列に接続された
スイッチとしてのサイリスタ3を点弧することにより充
電抵抗4の両端を短絡し、電力変換器6の動作を開始し
ている。
【0004】ここで、入力スイッチ1の閉路により、充
電抵抗4に流れる電流はフィルタコンデンサ5が充電さ
れていくに従い減少していく。しかるに、電源が印加さ
れる前に電力変換器6またはフィルタコンデンサ5が何
らかの異常により短絡状態にあった場合には、(VS
充電抵抗値)に相当する電流が充電抵抗4に流れ続ける
ため、最悪の場合には充電抵抗4が焼損してしまう。
【0005】これを防止するため、従来では図4に示す
ように、フィルタコンデンサ5の電圧VCを設定器9に
よる電源電圧VSの最低値と比較器8において常時比較
し、タイマ10による設定時間(フィルタコンデンサ5
が完全に充電されるまでの時間)を経過した時点で、電
圧VCが電源電圧VSの最低値に達していなければ起動失
敗として異常検知を行い、入力スイッチ1を開路する保
護回路を設けていた。このような保護回路を備えること
により、電力変換器6やフィルタコンデンサ5が短絡状
態にあると、タイマ10による設定時間経過後も電圧V
Cが所定値に達しないため、入力スイッチ1が開路して
充電抵抗4を保護することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記保
護回路ではタイマ10による設定時間が経過するまで充
電抵抗4に短絡電流が連続的に流れるため、充電抵抗4
としてはこの電流に耐え得る定格電力を有するものを用
いなくてはならず、回路が大型化し、高価になるという
問題があった。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたもので、その目的とするところは、電力変換器やフ
ィルタコンデンサが短絡状態で起動した場合にも、大き
な定格電力の充電抵抗を用いることなくその保護を確実
に行えるようにした充電抵抗保護回路を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電力変換器の起動時に電力変換器の入力
側フィルタコンデンサを初期充電するための充電抵抗の
保護回路であって、電源から充電抵抗を介して流れる過
大な電流を遮断して充電抵抗を保護する充電抵抗保護回
路において、充電抵抗及びフィルタコンデンサによる充
電時定数を模擬したフィルタ回路と、このフィルタ回路
を介した電源電圧とフィルタコンデンサの電圧とを比較
する比較器とを備え、この比較器によりフィルタコンデ
ンサの電圧がフィルタ回路を介した電源電圧よりも小さ
くなったことが検出された場合に、充電抵抗を流れる電
流を遮断するものである。
【0009】
【作用】本発明においては、電力変換器やフィルタコン
デンサが短絡状態のまま起動してフィルタコンデンサを
初期充電した場合、フィルタコンデンサの電圧が前記フ
ィルタ回路を介した電源電圧よりも小さくなり、異常検
知信号が出力される。この異常検知信号を用いて電源側
の入力スイッチを開路することにより、充電抵抗に流れ
る短絡電流を瞬時に遮断して充電抵抗を保護するように
作用する。
【0010】
【実施例】以下、図に沿って本発明の実施例を説明す
る。図1はこの実施例の主要部の構成を示すもので、電
源電圧VSはRCフィルタからなるフィルタ回路11を
介し電圧VS′として比較器8の一方の入力端子に入力
されている。また、フィルタコンデンサ5の電圧VC
そのまま、比較器8の他方の入力端子に入力され、この
比較器8からはVS′>VCの場合に異常検知信号(起動
失敗検知信号)が出力されるように構成されている。
【0011】なお、この実施例が適用される電力変換器
6の入力側回路は図3に示したものと同一であるため、
以下では図3を参照しつつ説明する。図3に示した入力
側回路において、充電抵抗4の抵抗値をRC、フィルタ
コンデンサ5の容量値をCFとすると、図1のフィルタ
回路11には、充電時定数RC・CFと同一の時定数を持
たせておく。
【0012】次に、この動作を説明すると、電力変換器
6の起動時に入力スイッチ1を閉路すると、フィルタコ
ンデンサ5は充電抵抗を4を介し時定数RC・CFに従っ
て充電されていくので、コンデンサ5の電圧VCは図2
に示すように上昇していく。このとき、フィルタ回路1
1の充電時定数もRC・CFであるから、フィルタ回路1
1を介した電源電圧VS′は、電力変換器6及びフィル
タコンデンサ5が正常である場合のフィルタコンデンサ
5の電圧VCを模擬したものとなり、正常時には両電圧
はほぼ等しくなる。
【0013】従って、電力変換器6及びフィルタコンデ
ンサ5が正常で短絡等が生じていなければ、比較器8か
ら異常検知信号が出力されることはなく、電力変換器6
は正常に起動される。その後、従来と同様にサイリスタ
3を点弧することにより、充電抵抗4を短絡して通常運
転に移行する。
【0014】電力変換器6またはフィルタコンデンサ5
が異常により短絡状態にある場合には、フィルタコンデ
ンサ5の電圧VCが低くVS′>VCとなるため、比較器
8から異常検知信号が出力され、図3の入力スイッチ1
を開路して充電抵抗4の焼損を防止するように保護動作
する。この状態では、電力変換器6の起動が失敗したこ
とになるから、短絡箇所の点検等の作業を行えば良い。
なお、異常検知信号を利用して入力スイッチ1を開路す
るための回路構成は既知であるため、説明を省略する。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、電力変換
器またはフィルタコンデンサが短絡状態のまま起動した
場合には、比較器により異常検知を行って入力スイッチ
を瞬時に開路するため、短絡電流が充電抵抗を連続的に
流れることがなく、充電抵抗を確実に保護することがで
きる。同時に、定格電力が小さい充電抵抗を使用できる
ので、回路や装置の小型軽量化、低価格化が可能になる
等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の主要部を示す回路図である。
【図2】実施例における動作説明図である。
【図3】電力変換器の入力側回路の構成図である。
【図4】従来技術の主要部を示す回路図である。
【符号の説明】
1 入力スイッチ 2 フィルタリアクトル 3 サイリスタ 4 充電抵抗 5 フィルタコンデンサ 6 電力変換器 7 直流電源 8 比較器 11 フィルタ回路 VS,VS′ 電源電圧 VC フィルタコンデンサ5の電圧 RC 充電抵抗4の抵抗値 CF フィルタコンデンサ5の容量値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力変換器の起動時に電力変換器の入力
    側フィルタコンデンサを初期充電するための充電抵抗の
    保護回路であって、電源から充電抵抗を介して流れる過
    大な電流を遮断して充電抵抗を保護する充電抵抗保護回
    路において、 充電抵抗及びフィルタコンデンサによる充電時定数を模
    擬したフィルタ回路と、 このフィルタ回路を介した電源電圧とフィルタコンデン
    サの電圧とを比較する比較器とを備え、 この比較器によりフィルタコンデンサの電圧がフィルタ
    回路を介した電源電圧よりも小さくなったことが検出さ
    れた場合に、充電抵抗を流れる電流を遮断することを特
    徴とする充電抵抗保護回路。
  2. 【請求項2】 電力変換器またはフィルタコンデンサの
    短絡時に、電源と充電抵抗との間の入力スイッチを遮断
    して充電抵抗を流れる電流を遮断する請求項1記載の充
    電抵抗保護回路。
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