JP3048502B2 - 突入電流防止回路 - Google Patents
突入電流防止回路Info
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Description
用される、突入電流防止回路に関するものである。
源の入力側にリレーと制限抵抗(電流制限抵抗)を設け
て構成される。そして、入力電圧投入時において、リレ
ーのコイル部に印加される入力電圧が所定の値になって
そのリレー接点が閉じるまでは、制限抵抗を介して電源
への電流を供給する。これにより、電源への入力電流値
を制限し、入力電圧投入後における突入電流のピーク値
を抑えて、突入電流を制限するものであった。また、上
記の電源は、通常は、電源の入力側に平滑用コンデンサ
を備えたものである。
来の構成の突入電流制限回路においては、突入電流のピ
ーク値を低く抑えるために、制限抵抗の抵抗値を大きく
した場合、あるいは電源内部の平滑用コンデンサの容量
が大きい場合には、当該コンデンサが十分に充電される
前にリレー接点が閉じてしまう。そしてこの結果、上記
リレー接点が閉じる時に当該コンデンサが十分に充電さ
れた後にリレー接点が閉じる場合よりも多くの再度突入
電流が流れてしまうという問題があった。
じなくなった場合には、入力電流が常に制限抵抗を通し
て供給されることから、最悪の場合には制限抵抗が焼損
してしまうという問題があった。
内部の平滑用コンデンサの容量が大きい場合でも再度突
入電流が流れるのが防止でき、またリレー故障時にも制
限抵抗の焼損を防止することができる、突入電流制限回
路を提供することにある。
路では、電源の入力側における電圧検知部と、電源への
入力電流を制限する制限抵抗とを備え、電圧検知部で検
知した入力側の電圧が所定値以上になるまでは制限抵抗
を介して電源に電流を供給し、所定値以上となった場合
には制限抵抗を介さずに電源に電流を供給する突入電流
防止回路において、電圧検知部をスイッチ部を介して電
源の入力側に接続し、また電源の出力側の電圧が所定値
以上になった場合に動作し、スイッチ部をONする監視
回路を設ける、構成とした。
抵抗やパワーサーミスタ等を用いる、構成とした。
圧が所定の値になった状態において電源の入力側にある
電圧検知部に入力側の電圧が接続される。このため、電
源内部の平滑用コンデンサが十分に充電され電源出力側
の電圧が十分高くなった段階で入力側の電圧検知部が入
力側電圧に接続されるようになった。この結果、制限抵
抗の抵抗値や電源内部の平滑用コンデンサの容量が大き
い場合でも、当該コンデンサの充電途中にリレーの接点
が閉じることによる再度突入電流が流れるのが防止でき
る。
抗を用いることで、リレーが故障して入力電流が常に制
限抵抗を介して供給された場合においては、温度ヒュー
ズ抵抗が温度上昇により溶融するので、リレー故障時に
おける制限抵抗の焼損が防止される。
路を示した。この回路は、入力側に直列接続されたスイ
ッチ1、スイッチ1に直列接続された制限抵抗2、第1
のリレーA、第2のリレーB等から構成される。
2との間において入力側電圧Einに並列接続されたコイ
ル部3と、制限抵抗2に並列接続されたリレー接点4と
から構成される。また第2のリレーBは、電源20と負
荷11との間において出力側電圧Vout に並列接続され
たコイル部9と、第1のリレーAのコイル部3に直列接
続されたリレー接点10とから構成される。
一方は、スイッチ1を介し、また並列に接続されたリレ
ー接点4と制限抵抗2を通して、電源20の入力端子5
に接続されている。また電源20の他方の入力端子6
は、入力側電圧Einの他方と接続されている。更に、電
源の出力端子7、8の間には、第2のリレーBのコイル
部9と負荷11が並列接続されている。
動作を、図2に示したこの突入電流防止回路の電圧波形
を用いて、説明する。なお、図2は直流入力の場合の例
である。
チ1と入力端子6との間に、入力側電圧Einが印加され
る。すると、電源20の内部の平滑用コンデンサを充電
するための突入電流が流れ始める。この場合、この突入
電流は、制限抵抗2を通して流れるため、その最大値I
SURGE(MAX)は、交流入力の場合には、ISURGE(MAX)=√
2・(入力電圧Vin)/(制限抵抗2の抵抗値)以下
に、また直流入力の場合にはISURGE(MAX)=(入力電圧
Vin)/(制限抵抗2の抵抗値)以下に、それぞれ抑え
られる。
Nしてから電源固有の出力遅延時間を経過した後に立上
がり始める。その出力電圧VOUT は、出力端子7、8か
ら第2のリレーBのコイル部9に印加される。そして、
出力電圧VOUT が第2のリレーBの感動電圧付近まで立
ち上がると、第2のリレーBのリレー接点10が閉じ始
める。
と、第1のリレーAのコイル部3に入力側電圧Einが印
加される。そしてこの入力側電圧Einが第1のリレーA
の感動電圧を越えていれば、第1のリレーAのリレー接
点4は閉じる。そしてこのため、制限抵抗2の両端が短
絡される結果、入力側電圧Einが電源20の入力端子
5、6の間に直接印加される。
場合、あるいは電源内部の平滑用コンデンサの容量が大
きい場合にはコンデンサの充電に要する時間が長くな
り、電源の出力電圧が立上がり始めるまでの時間も長く
なる。
は、コイル部9とリレー接点10を備えた第2のリレー
Bを設けたことから、電源20の出力電圧VOUT が第2
のリレーBの感動電圧に達し、第2のリレーBのリレー
接点10が閉じてから初めて、第1のリレーAのコイル
部3に入力電圧が印加される。このため、電源内部の平
滑用コンデンサの充電途中において第1のリレーAのリ
レー接点4が閉じることがなく、このため電源20に流
れる再度突入電流の値が制限抵抗2の両端の電位差(E
in−Vin:Vinは当該コンデンサが十分に充電されてい
るときの入力電圧)を短絡したことによる突入電流の値
以下に抑えられる。
成を示した。この従来の突入電流防止回路は、実質的に
は、図1の回路において第2のリレーBを省いた構成で
あり、また図中のコイル部23とリレー接点24から構
成されるリレーが、第1のリレーAに相当する。そして
この従来の突入電流防止回路の場合、図2に示したよう
に、スイッチ21を投入した後に、リレーのコイル部2
3に印加される入力電圧が所定の値になった時にはリレ
ー接点24が閉じて、電源20に入力側電圧Einが直接
供給される。
いて、制限抵抗2として、温度ヒューズ抵抗を用いたも
のであり、その他の構成は同様である。以下に動作を説
明する。
チ1と電源20の入力端子6との間に、入力側電圧Ein
が印加され、また電源20内部の平滑用コンデンサを充
電するための上記と同様の突入電流が流れ始める。
チ1をONしてから電源20固有の出力遅延時間を経過
した後に立上がり始める。その出力電圧VOUT は、出力
端子7、8から第2のリレーBのコイル部9に印加され
る。そしてこの出力側電圧VOUT が第2のリレーBの感
動電圧付近まで立ち上がると、第2のリレーBのリレー
接点10が閉じ始める。
と、第1のリレーAのコイル部3に入力側電圧Einが印
加され、またこのその入力側電圧Einが第1のリレーA
の感動電圧を越えていれば、第1のリレーAのリレー接
点4は閉じ、制限抵抗2の両端を短絡する。
路では、実施例1と同様に、電源の出力電圧が立ち上が
ってから第1のリレーAのリレー接点10が閉じる構成
であるので、電源20の内部の平滑用コンデンサの充電
途中にリレーAのリレー接点4が閉じることはなく、し
たがって、制限抵抗2の両端の電位差Ein−Vinを短絡
したことによる突入電流以上の再度突入電流が流れるこ
とはない。
ーBが故障している場合には、第1のリレーAのリレー
接点4は閉じられることがなく、定常状態での入力電流
も、制限抵抗2を通して供給される状態となる。
は、制限抵抗2が温度ヒューズ抵抗であることから、所
定の時間を越えて制限抵抗2に電流が流れた場合には、
制限抵抗2が溶断する。よって、第1のリレーAまたは
第2のリレーBが故障した場合でも、従来のような制限
抵抗が焼損することが防止される。
いて、制限抵抗2として、パワーサーミスタを用いたも
のであり、その他の構成は同様である。以下に動作を説
明する。
チ1と電源20の入力端子6との間に、入力側電圧Ein
が印加され、また電源20内部の平滑用コンデンサを充
電するための上記と同様の突入電流が流れ始める。
チ1をONしてから電源20固有の出力遅延時間を経過
した後に立上がり始める。その出力電圧VOUT は、出力
端子7、8から第2のリレーBのコイル部9に印加され
る。そしてこの出力側電圧VOUT が第2のリレーBの感
動電圧付近まで立ち上がると、第2のリレーBのリレー
接点10が閉じ始める。
と、第1のリレーAのコイル部3に入力側電圧Einが印
加され、またこのその入力側電圧Einが第1のリレーA
の感動電圧を越えていれば、第1のリレーAのリレー接
点4は閉じ、制限抵抗2の両端を短絡する。
路では、実施例1と同様に、電源の出力電圧が立ち上が
ってから第1のリレーAのリレー接点10が閉じる構成
であるので、電源20の内部の平滑用コンデンサの充電
途中にリレーAのリレー接点4が閉じることはなく、し
たがって、制限抵抗2の両端の電位差Ein−Vinを短絡
したことによる突入電流以上の再度突入電流が流れるこ
とはない。
ーサーミスタとしたので、リレー接点4が閉じる時の制
限抵抗2の両端の電位差が通常の抵抗を用いたときより
も小さくなる(サーミスタの温度が上がると抵抗値が小
さくなるから)。したがって再度突入電流の値を通常の
抵抗を用いた場合よりも低く抑えることが出来る。
いて、制限抵抗2として、パワーサーミスタと温度ヒュ
ーズ抵抗を直列に接続したものを用いたものであり、そ
の他の構成は同様である。以下に動作を説明する。
チ1と電源20の入力端子6との間に、入力側電圧Ein
が印加され、また電源20内部の平滑用コンデンサを充
電するための上記と同様の突入電流が流れ始める。
チ1をONしてから電源20固有の出力遅延時間を経過
した後に立上がり始める。その出力電圧VOUT は、出力
端子7、8から第2のリレーBのコイル部9に印加され
る。そしてこの出力側電圧VOUT が第2のリレーBの感
動電圧付近まで立ち上がると、第2のリレーBのリレー
接点10が閉じ始める。
と、第1のリレーAのコイル部3に入力側電圧Einが印
加され、またこのその入力側電圧Einが第1のリレーA
の感動電圧を越えていれば、第1のリレーAのリレー接
点4は閉じ、制限抵抗2の両端を短絡する。
路では、実施例1と同様に、電源の出力電圧が立ち上が
ってから第1のリレーAのリレー接点10が閉じる構成
であるので、電源20の内部の平滑用コンデンサの充電
途中にリレーAのリレー接点4が閉じることはなく、し
たがって、制限抵抗2の両端の電位差Ein−Vinを短絡
したことによる突入電流以上の再度突入電流が流れるこ
とはない。
は、制限抵抗2をパワーサーミスタと温度ヒューズ抵抗
を直列に接続したものとしたので、上記実施例2と実施
例3を合わせた作用効果が得られる。つまり、所定の時
間を越えて制限抵抗2に電流が流れた場合には、制限抵
抗2を構成する温度ヒューズ抵抗が溶断することで、第
1のリレーAまたは第2のリレーBが故障した場合でも
従来のような制限抵抗が焼損することが防止される。ま
た、リレー接点4が閉じる時の制限抵抗2の両端の電位
差が通常の抵抗を用いたときよりも小さくなる(サーミ
スタの温度が上がると抵抗値が小さくなるから)。した
がって再度突入電流の値を通常の抵抗を用いた場合より
も低く抑えることが出来るものである。
成される突入電流防止回路を説明したが、リレーのコイ
ル部の代わりに電源の入力側あるいは出力側における電
圧を検知する電圧検出器あるいは電圧検出回路等を、ま
たリレー接点の代わりに上記電圧検出器や電圧検出回路
の検出電圧が所定の値以上になった場合にON動作する
スイッチ素子を用いた構成とすることもできる。
知部をスイッチ部を介して電源の入力側に接続し、また
監視回路により電源の出力側の電圧が所定値以上になっ
た場合にスイッチ部をONする構成としたので、制限抵
抗の抵抗値や電源内部の平滑用コンデンサの容量が大き
い場合でも、再度突入電流を所定値以下に抑えることが
出来る。
用いることで、リレーが故障して入力電流が常に制限抵
抗を介して供給された場合でも、当該温度ヒューズ抵抗
の溶融するので、リレー故障時における制限抵抗の焼損
が防止できる。
路図である。
る。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 電源の入力側における電圧検知部と、電
源への入力電流を制限する制限抵抗とを備え、前記電圧
検知部で検知した入力側の電圧が所定値以上になるまで
は前記制限抵抗を介して電源に電流を供給し、所定値以
上となった場合には前記制限抵抗を介さずに電源に電流
を供給する突入電流防止回路において、 前記電圧検知部をスイッチ部を介して電源の入力側に接
続し、 また電源の出力側の電圧が所定値以上になった場合に動
作し、前記スイッチ部をONする監視回路を設けたこと
を特徴とする突入電流防止回路。 - 【請求項2】 前記制限抵抗が、温度ヒューズ抵抗であ
ることを特徴とする請求項1記載の突入電流防止回路。 - 【請求項3】 前記制限抵抗が、パワーサーミスタであ
ることを特徴とする請求項1記載の突入電流防止回路。 - 【請求項4】 前記制限抵抗が、パワーサーミスタと温
度ヒューズ抵抗を直列に接続したものであることを特徴
とする請求項1記載の突入電流防止回路。 - 【請求項5】 前記監視回路が、前記電源の出力側に並
列接続されたリレーであり、前記スイッチ部が前記リレ
ーのリレー接点であることを特徴とする請求項1、2、
3または4記載の突入電流防止回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132855A JP3048502B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 突入電流防止回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6132855A JP3048502B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 突入電流防止回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH086650A JPH086650A (ja) | 1996-01-12 |
JP3048502B2 true JP3048502B2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=15091106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6132855A Expired - Fee Related JP3048502B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 突入電流防止回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3048502B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022090847A (ja) * | 2020-12-08 | 2022-06-20 | 日本電産サンキョー株式会社 | 電源測定制御回路及びロボットコントローラ |
-
1994
- 1994-06-15 JP JP6132855A patent/JP3048502B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH086650A (ja) | 1996-01-12 |
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