JPH06311614A

JPH06311614A - 金属閉鎖形スイッチギヤ

Info

Publication number: JPH06311614A
Application number: JP5088976A
Authority: JP
Inventors: Masaru Miyagawa; 勝宮川; Nobuo Masaki; 信男正木; Tomio Go; 冨夫郷; Mitsutaka Honma; 三孝本間; Toshiaki Muraoka; 敏章村岡; Masahiko Maeda; 昌彦前田; Katsumi Goto; 勝美後藤; Yasufumi Nagata; 恭文永田
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1993-04-16
Filing date: 1993-04-16
Publication date: 1994-11-04
Anticipated expiration: 2016-10-02
Also published as: JP3215216B2

Abstract

(57)【要約】【目的】二重母線に断路器を介して遮断器が接続された
金属閉鎖形スイッチギヤの片側の母線や断路器の事故に
よる他側の系統の給電停止を防ぐ。【構成】上部断路器室１ｃと下部断路器室１ｆの間に遮
断器室１ｄを設ける。この遮断器室１ｄには、真空遮断
器２を可動側を前方にして横に収納する。上部断路器室
の上部断路器３の固定側は、導体12Ｂ，絶縁スペーサ11
及び導体12Ｃで、真空遮断器２の可動側のマルチコンタ
クト２ｄに接続する。同じく、下部断路器室１ｆの下部
断路器４の固定側も導体12Ｅ，絶縁スペーサ11及び導体
12Ｄで真空遮断器２のマルチコンタクト２ｄに接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に、二重母線が配設
された金属閉鎖形スイッチギヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は、二重母線が上下に配設された従
来の金属閉鎖形スイッチギヤを示す右側面図である。図
７において、外周を軟鋼板で囲まれた箱体21の前部に
は、仕切り10Ａが縦に設けられ、この仕切り10Ａの後部
の上方には、短い仕切り10Ｂが縦に設けられている。仕
切り10Ａの後部には、中間やや上方に、仕切り10Ｃが横
に設けられ、この仕切り10Ｃの下方には、仕切り10Ｄが
横に設けられている。

【０００３】このうち、仕切り10Ａの前方には、箱体21
の前面に設けられた扉21ａとの間に操作機構室21ｂが形
成され、仕切り10Ｃの上部には、遮断器室21ｃが、この
遮断器室21ｃの下部には、上部断路器室21ｄと下部断路
器室21ｆが順に形成されている。遮断器室21ｃの後部に
は、ケーブル室21ｇが形成されている。

【０００４】遮断器室21ｃには、真空遮断器22が収納さ
れ、仕切り10Ａに固定されている。この真空遮断器22の
上極は、導体12Ｃを経て仕切り10Ｂに貫設された絶縁ス
ペーサ11の前端に接続され、真空遮断器22の下極は、仕
切り10Ｃに縦設された絶縁スペーサ11の上端に接続され
ている。

【０００５】上部断路器室21ｄには、上部断路器23が収
納され、仕切り10Ａに前端が固定されている。上部断路
器23の上端は、導体12Ｄを経てその上方の絶縁スペーサ
11の下端に接続され、上部断路器23の下端は、仕切り10
Ｄに縦設された絶縁スペーサ11の上端に接続されてい
る。上部断路器23のブレードの先端は、詳細省略したク
リップに、今、投入されている。

【０００６】上部断路器室21ｄの紙面直交方向の両側に
は、前述した外周の軟鋼板に長方形の開口部が縦に形成
され、この開口部には、絶縁スペーサ13Ａが気密に取り
付けられている。この絶縁スペーサ13Ａには、上部母線
５が紙面直交方向に気密に貫設され、この上部母線５
は、上部断路器23の上述したブレードの先端が投入され
たクリップに接続されている。

【０００７】下部断路器室21ｆの紙面直交方向の両側に
は、前述した外周の軟鋼板に長方形の開口部が縦に形成
され、この開口部には、絶縁スペーサ13Ａと同一品の絶
縁スペーサ13Ｂが気密に取り付けられている。この絶縁
スペーサ13Ｂには、下部母線６が紙面直交方向に気密に
貫設され、この下部母線６は、下部断路器24の上述した
ブレードの先端が投入されたクリップに接続されてい
る。

【０００８】操作機構室21ｂの上部には、真空遮断器22
の前方の位置に、真空遮断器22の操作機構14Ｂが仕切り
10Ａに取り付けられている。上部断路器23の前方には、
この上部断路器23の操作機構14Ａが仕切り10Ａに取り付
けられ、下部断路器24の前方には、この下部断路器24の
操作機構14Ｃが取り付けられている。これらの操作機構
14Ａ，14Ｂ，14Ｃの図示しない操作棒は、仕切り10Ａを
気密に貫通している。

【０００９】ケーブル室21ｇには、変流器27が収納さ
れ、この変流器27の前側の端子は、導体12Ｂを経て仕切
り10Ｂに貫設された絶縁スペーサ11の後端に接続されて
いる。変流器27の後側の端子は、導体12Ａを経てケーブ
ル室21ｇの下端に貫設されたケーブルヘッド８の上端に
接続され、このケーブルヘッド８は、箱体21が設置され
た床面から立ち上げられたケーブル15に接続されてい
る。

【００１０】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいては、遮断器室21ｃ，上部断路器室21ｄ，下
部断路器室21ｆ及びケーブル室21ｇには、絶縁ガス９と
して六フッ化硫黄ガスが封入されている。また、箱体21
に隣接された図示しない箱体には、上部母線５と下部母
線６に接続される図示しない上部母線，下部母線が設け
られ、これらの上部母線，下部母線に接続され負荷に給
電する図示しない真空遮断器が収納されている。

【００１１】また、上部母線５を点検するときには、操
作機構14Ａによって、上部母線５の側に投入されている
上部断路器23のブレードを開極して、ケーブル15に接続
されている導体12Ｄから切り離す。同じく、下部母線６
を点検するときには、操作機構14Ｃによって、下部母線
６の側に投入されている下部断路器24のブレードを開極
して、同じく切り離す。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成された金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、万一、
上部断路器室21ｄの内部の導体12Ｄや上部断路器23にお
いて、相間短絡や接地事故が発生したときには、導体12
Ｄや上部断路器23の復旧作業が完了するまでは、下部母
線６に接続された負荷も停止しなければならない。これ
は、導体12Ｅや下部断路器24において事故が発生したと
きも同様である。

【００１３】すると、給電の信頼性を上げた二重母線形
の金属閉鎖形スイッチギヤの特長を損う。そこで、本発
明の目的は、片側の導体や断路器の事故による負荷の停
電時間を減らすことのできる金属閉鎖形スイッチギヤを
得ることである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、片側が上部母線に接続された上部断路器と、片側が
下部母線に接続された下部断路器と、この下部断路器の
他側と上部断路器の他側に接続された遮断器が収納され
た金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、遮断器を上部断路
器と下部断路器の間に収納したことを特徴とする。

【００１５】請求項２に記載の発明は、上部母線及びこ
の上部母線に片側が接続された上部断路器が収納された
上部断路器室と、下部母線及びこの下部母線に片側が接
続された下部断路器が収納された下部断路器室と、上部
断路器の他側及び下部断路器の他側に接続された遮断器
が収納された遮断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤ
において、遮断器室を上部断路器室と下部断路器室の間
に設けたことを特徴とする。

【００１６】請求項３に記載の発明は、上部母線及びこ
の上部母線に片側が接続された上部断路器が収納された
上部断路器室と、下部母線及びこの下部母線に片側が接
続された下部断路器が収納された下部断路器室と、上部
断路器の他側及び下部断路器の他側に接続された真空遮
断器が収納された遮断器室と、上部断路器室及び下部断
路器室と遮断器室の前方に操作機構室を備えた金属閉鎖
形スイッチギヤにおいて、遮断器室を上部断路器室と下
部断路器室の間に設け、真空遮断器の可動側を操作機構
室側にして収納したことを特徴とする。

【００１７】請求項４に記載の発明は、上部断路器室及
び下部断路器室と上部断路器室に収納された上部断路器
の片側及び下部断路器室に収納された下部断路器の片側
に接続された遮断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤ
において、上部断路器室の外壁と下部断路器室の外壁
に、片側が上部断路器及び下部断路器の他側に接続さ
れ、他側にケーブルが接続されるケーブル接続部を貫設
したことを特徴とする。

【００１８】請求項５に記載の発明は、上部断路器室及
び下部断路器室と上部断路器室に収納された上部断路器
の片側及び下部断路器室に収納された下部断路器の片側
に接続された遮断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤ
において、上部断路器室の外壁と下部断路器室の外壁
に、片側が上部断路器及び下部断路器の他側に接続さ
れ、他側にガス絶縁母線が接続されるガス絶縁接続部を
貫設したことを特徴とする。

【００１９】

【作用】請求項１，２，４，５に記載の発明において
は、上部断路器や上部母線で事故が発生したときには、
上部断路器を開極し、下部断路器及び下部母線と遮断器
を介して負荷に電力が供給され、下部断路器や下部母線
で事故が発生したときには、下部断路器を開極し、上部
断路器及び上部母線と遮断器を介して負荷に電力が供給
される。

【００２０】また、請求項３に記載の発明においては、
上部断路器や上部母線で事故が発生したときには、上部
断路器を開極し、下部断路器及び下部母線と真空遮断器
を介して負荷に電力が供給され、下部断路器や下部母線
で事故が発生したときには、下部断路器を開極し、上部
断路器及び上部母線と真空遮断器を介して負荷に電力が
供給される。

【００２１】

【実施例】図１は、請求項１，２，３に記載の発明の金
属閉鎖形スイッチギヤを示す右側面図で、従来の技術で
示した図７に対応する図である。図１において、箱体１
を前後に仕切る仕切り10Ａと仕切り10Ｂの間の上部に
は、上部断路器室１ｃが形成されている。この上部断路
器室１ｃの下部には、仕切り10Ｃの下側に遮断器室１ｄ
が形成され、この遮断器室１ｄの下部には、仕切り10Ｄ
の下部に下部断路器室１ｆが形成されている。

【００２２】このうち、遮断器室１ｄの後部には、ケー
ブルヘッド室１ｇが形成され、このケーブルヘッド室１
ｇの下部には、仕切り10Ｂの後部にケーブル室１ｈが形
成されている。仕切り10Ａの前部には、操作機構室１ｂ
が従来と同様に形成されている。

【００２３】このうち、上部断路器室１ｃには、上部断
路器３が収納され、仕切り10Ａに固定されている。上部
断路器室１ｃの後部には、上部母線５が紙面直交方向に
配設され、この上部母線５は、この箱体１の紙面直交方
向の両側に設けられた絶縁スペーサ13Ａを気密に貫通し
ている。上部母線５は、この上部母線５の前方に設けら
れたクリップ３ａに導体12Ａで接続され、このクリップ
３ａには、上部断路器３のブレードが、今、投入されて
いる。上部断路器３の下端は、仕切り10Ｃに縦設された
絶縁スペーサ11の上端に導体12Ｂで接続されている。仕
切り10Ａの上部の前面側には、上部断路器３の前方に、
この上部断路器３の操作機構14Ａが取り付けられてい
る。

【００２４】遮断器室１ｄには、真空遮断器２が可動側
を前方にして横に収納されている。図２は、この真空遮
断器２の部分拡大詳細図を示す。図１及び図２におい
て、真空遮断器２に組み込まれた真空バルブ２ａの可動
軸２ｂの左部には、環状のマルチコンタクト２ｄが挿着
されている。このマルチコンタクト２ｄの上部には、Ｚ
字状に形成された導体12Ｃの下端が接続され、この導体
12Ｃの上端は、仕切り10Ｃに縦設された絶縁スペーサ11
の下端に接続されている。

【００２５】同様に、マルチコンタクト２ｄの下端に
は、導体12Ｃと同形状の導体12Ｄの上端が接続され、こ
の導体12Ｄの下端は、仕切り10Ｄに縦設された絶縁スペ
ーサ11の上端に接続されている。真空バルブ２ａの固定
側に接続された導体２ｈの後端は、仕切り10Ｂに貫設さ
れた絶縁スペーサ11の前端に接続されている。仕切り10
Ａの中央部の前面側には、真空遮断器２の操作機構14Ｂ
が取り付けられ、この操作機構14Ｂの図示しない操作棒
は、仕切り10Ａを気密に貫通している。

【００２６】下部断路器室１ｆには、下部断路器４が収
納され、仕切り10Ａに固定されている。下部断路器室１
ｆの後部には、下部母線６が紙面直交方向に配設され、
この下部母線６は、この箱体１の紙面直交方向の両側に
設けられた絶縁スペーサ13Ｂを気密に貫通している。下
部母線６は、この下部母線６の前方に設けられたクリッ
プ４ａに導体12Ｆで接続され、このクリップ４ａには、
下部断路器４のブレードが、今、投入されている。下部
断路器４の上端は、仕切り10Ｄに縦設された絶縁スペー
サ11の下端に導体12Ｅで接続されている。仕切り10Ａの
下部の前面側には、下部断路器４の前方に、この下部断
路器４の操作機構14Ｃが取り付けられ、この操作機構14
Ｃの図示しない操作棒は、仕切り10Ａを気密に貫通して
いる。

【００２７】ケーブルヘッド室１ｇには、下端の仕切り
10Ｅにケーブルヘッド８が縦に貫設され、このケーブル
ヘッド８の上端には導体12Ｇの後端が接続され、この導
体12Ｇの前端は、仕切り10Ｂに貫設された絶縁スペーサ
11の後端に接続されている。ケーブルヘッド８の前方に
は、検電碍子16が縦に収納され、この検電碍子16の上端
は導体12Ｇに接続されている。

【００２８】ケーブルヘッド室１ｈには、この箱体１が
設置された床面に設けられたピットから立ち上げられた
ケーブル15が収納され、このケーブル15には、この箱体
１の後端に固定された貫通形の変流器７が遊嵌されてい
る。

【００２９】このように構成された金属閉鎖形スイッチ
ギヤにおいては、遮断器室１ｄ，上部断路器室１ｃ，下
部断路器室１ｆ及びケーブルヘッド室１ｇには、従来と
同様に、絶縁ガス９として六フッ化硫黄ガスが封入され
ている。また、箱体１に隣接された図示しない箱体に
は、従来と同様に上部母線５と下部母線６に接続される
図示しない上部母線，下部母線が設けられ、これらの上
部母線，下部母線に接続され負荷に給電する図示しない
真空遮断器が同じく収納されている。

【００３０】また、上部断路器３や導体12Ｂで事故が発
生したときには、上部断路器３を開極して上部母線５と
切り離し、負荷への給電を下部母線６で続行する。同様
に、下部断路器４や導体12Ｅで事故が発生したときに
は、下部断路器４を開極して下部母線６と切り離し、上
部母線５によって負荷への給電を続行する。事故部分の
恒久的復旧は、負荷の稼働が停止した夜間や定期点検時
に行う。

【００３１】なお、図１及び図２に示した真空遮断器２
及び導体12Ｃ，12Ｄの構成は、上下が対称形となるの
で、導体12Ｃと導体12Ｄ、導体12Ｂと導体12Ｅ、導体12
Ａと導体12Ｆは同一品を使うことができる。また、図３
に示すように真空遮断器２を縦に配置したときには、図
１のケーブルヘッド８に接続された絶縁スペーサ11に接
続される真空遮断器２の固定側の導体12Ｇ１が、可動側
のマルチコンタクト２ｄから上部断路器３に接続される
導体12Ｃと交叉することによる箱体１の開口幅の増加を
防ぐこともできる。

【００３２】次に、図４は、請求項４に記載の発明の金
属閉鎖形スイッチギヤを示す右側面図で、図１に対応す
る図である。この金属閉鎖形スイッチギヤにおいては、
図１に示した上部断路器室１ｃ及び下部断路器室１ｆの
紙面直交方向に設けられた絶縁スペーサ13Ａ，13Ｂや、
これらの絶縁スペーサ13Ａ，13Ｂを貫通する上部母線５
及び下部母線６による盤間接続構造を変えた例である。

【００３３】すなわち、上部断路器室１ｃの後部には、
ベース17Ａが気密に溶接され、下部断路器室１ｆの後部
にもベース17Ｂが気密に溶接されている。これらのベー
ス17Ａ，17Ｂには、特公昭60-160309 号公報で示される
Ｔ形の絶縁ブッシング18Ａ１，18Ｂ１，18Ｃ１及び絶縁
ブッシング18Ａ２，18Ｂ２，18Ｃ２が上下に千鳥形に取
り付けられている。図示しない隣接盤の後面にも、図４
と同様にＴ形又はＬ形の絶縁ブッシングが設けられ、こ
れらの絶縁ブッシングの間は、高圧架橋ポリエチレンケ
ーブル19Ａでそれぞれ接続されている。

【００３４】この場合には、上部断路器室１ｃ及び下部
断路器室１ｆの絶縁ガス９の封入を組立工場で行うこと
ができるので、現地における据付工期を短縮することが
できる。

【００３５】なお、図４において、Ｔ形の絶縁ブッシン
グ18Ａ１，18Ｂ１，18Ｃ１，18Ａ２，18Ｂ２，18Ｃ２の
代りに、ガス絶縁接続部として、隣接盤との接続を高圧
架橋ポリエチレンケーブル19Ａの代りに絶縁母線19Ｂと
して請求項５に記載の発明としてもよい。

【００３６】また、図５は、請求項１，２，３に記載の
発明の金属閉鎖形スイッチギヤの他の実施例を示す右側
面図で、図１，図４に対応する図である。図５におい
て、上部断路器室１ｃの紙面直交方向の両側に設けられ
た絶縁スペーサ13Ａは、図１においては後部に縦に設け
られているのに対し、図５においては、上部に横に設け
られている。同様に、下部断路器室１ｆに設けられた絶
縁スペーサ13Ｂは、下部に横に設けられている。この場
合には、箱体１の高さが増える反面、奥行きを減らすこ
とができるので、設置場所の制約によって選択すること
ができる。

【００３７】さらに、図６は、請求項５に記載の発明の
金属閉鎖形スイッチギヤの他の実施例を示す右側面図
で、図１，図４及び図５に対応する図である。図６にお
いては、図４に示した絶縁ブッシング18Ａ１，18Ｂ１，
18Ｃ１の取付場所を上部断路器室１ｃの後面から上面に
変え、下部断路器室１ｆの後面から下面に変えたもので
ある。

【００３８】この場合には、図４で示した金属閉鎖形ス
イッチギヤに比べて、箱体１の高さが増える反面、図４
で示した金属閉鎖形スイッチギヤに比べて、奥行きを減
らすことができるので、設置場所によって選択すること
ができ、図４の金属閉鎖形スイッチギヤと同様に絶縁ガ
スの封入を製作工場で行うことができるので、現地にお
ける据付工期を短縮することができる。この場合にも、
図４と同様に、絶縁ブッシング18Ａ１，18Ｂ１，18Ｃ１
の代りに、ガス絶縁接続部とし、ケーブルの代りにガス
絶縁母線として請求項５に記載の発明としてもよい。

【００３９】なお、上記実施例においては、上部母線５
と下部母線６を負荷側のフィーダ遮断器に接続する母線
とし、ケーブル15を電源側に接続されるときで説明した
が、上部母線５と下部母線６を電源側とし、ケーブル15
を負荷側としてもよい。

【００４０】

【発明の効果】以上、請求項１に記載の発明によれば、
片側が上部母線に接続された上部断路器と、片側が下部
母線に接続された下部断路器と、この下部断路器の他側
と上部断路器の他側に接続された遮断器が収納された金
属閉鎖形スイッチギヤにおいて、遮断器を上部断路器と
下部断路器の間に収納することで、上部断路器や上部母
線で事故が発生したときには、上部断路器を開極し、下
部断路器及び下部母線と遮断器を介して負荷に電力を供
給し、下部断路器や下部母線で事故が発生したときに
は、下部断路器を開極して上部断路器及び上部母線と遮
断器を介して負荷に電力を供給したので、片側の導体や
断路器の事故による負荷の停電時間を減らすことのでき
る金属閉鎖形スイッチギヤを得ることができる。

【００４１】また、請求項２に記載の発明によれば、上
部母線及びこの上部母線に片側が接続された上部断路器
が収納された上部断路器室と、下部母線及びこの下部母
線に片側が接続された下部断路器が収納された下部断路
器室と、上部断路器の他側及び下部断路器の他側に接続
された遮断器が収納された遮断器室を備えた金属閉鎖形
スイッチギヤにおいて、遮断器室を上部断路器室と下部
断路器室の間に設けることで、上部断路器や上部母線で
事故が発生したときには、上部断路器を開極し、下部断
路器及び下部母線と遮断器を介して負荷に電力を供給
し、下部断路器や下部母線で事故が発生したときには、
下部断路器を開極して上部断路器及び上部母線と遮断器
を介して負荷に電力を供給したので、片側の導体や断路
器の事故による負荷の停電時間を減らすことのできる金
属閉鎖形スイッチギヤを得ることができる。

【００４２】また、請求項３に記載の発明によれば、上
部母線及びこの上部母線に片側が接続された上部断路器
が収納された上部断路器室と、下部母線及びこの下部母
線に片側が接続された下部断路器が収納された下部断路
器室と、上部断路器の他側及び下部断路器の他側に接続
された真空遮断器が収納された遮断器室と、上部断路器
室及び下部断路器室と遮断器室の前方に操作機構室を備
えた金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、遮断器室を上部
断路器室と下部断路器室の間に設け、真空遮断器の可動
側を操作機構室側にして収納することで、上部断路器や
上部母線で事故が発生したときには、上部断路器を開極
し、下部断路器及び下部母線と真空遮断器を介して負荷
に電力を供給し、下部断路器や下部母線で事故が発生し
たときには、下部断路器を開極し、上部断路器及び上部
母線と真空遮断器を介して負荷に電力を供給したので、
片側の導体や断路器の事故による負荷の停電時間を減ら
すことのできる金属閉鎖形スイッチギヤを得ることがで
きる。

【００４３】また、請求項４に記載の発明によれば、上
部断路器室及び下部断路器室と上部断路器室に収納され
た上部断路器の片側及び下部断路器室に収納された下部
断路器の片側に接続された遮断器室を備えた金属閉鎖形
スイッチギヤにおいて、上部断路器室の外壁と下部断路
器室の外壁に、片側が上部断路器及び下部断路器の他側
に接続され、他側にケーブルが接続されるケーブル接続
部を貫設することで、上部断路器や上部母線で事故が発
生したときには、上部断路器を開極し、下部断路器及び
下部母線と遮断器を介して負荷に電力を供給し、下部断
路器や下部母線で事故が発生したときには、下部断路器
を開極して上部断路器及び上部母線と遮断器を介して負
荷に電力を供給したので、片側の導体や断路器の事故に
よる負荷の停電時間を減らすことのできる金属閉鎖形ス
イッチギヤを得ることができる。

【００４４】さらに、請求項５に記載の発明によれば、
上部断路器室及び下部断路器室と上部断路器室に収納さ
れた上部断路器の片側及び下部断路器室に収納された下
部断路器の片側に接続された遮断器室を備えた金属閉鎖
形スイッチギヤにおいて、上部断路器室の外壁と下部断
路器室の外壁に、片側が上部断路器及び下部断路器の他
側に接続され、他側にガス絶縁母線が接続されるガス絶
縁接続部を貫設することで、上部断路器や上部母線で事
故が発生したときには、上部断路器を開極し、下部断路
器及び下部母線と遮断器を介して負荷に電力を供給し、
下部断路器や下部母線で事故が発生したときには、下部
断路器を開極して上部断路器及び上部母線と遮断器を介
して負荷に電力を供給したので、片側の導体や断路器の
事故による負荷の停電時間を減らすことのできる金属閉
鎖形スイッチギヤを得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１，２，３に記載の発明の金属閉鎖形ス
イッチギヤの一実施例を示す右側面図。

【図２】図１の部分拡大詳細図。

【図３】請求項１，２，３に記載の発明の金属閉鎖形ス
イッチギヤの作用を説明する部分詳細図。

【図４】請求項４に記載の発明の金属閉鎖形スイッチギ
ヤの一実施例を示す右側面図。

【図５】請求項１，２，３に記載の発明の金属閉鎖形ス
イッチギヤの他の実施例を示す右側面図。

【図６】請求項５に記載の発明の金属閉鎖形スイッチギ
ヤの他の実施例を示す右側面図。

【図７】従来の金属閉鎖形スイッチギヤの一例を示す右
側面図。

【符号の説明】

１…箱体、１ｂ…操作機構室、１ｃ…上部断路器室、１
ｄ…遮断器室、１ｆ…下部断路器室、２…真空遮断器、
３…上部断路器、４…下部断路器、５…上部母線、６…
下部母線、７…変流器、８…ケーブルヘッド、９…絶縁
ガス、10Ａ，10Ｂ，10Ｃ，10Ｄ，10Ｅ…仕切り、11，13
Ａ，13Ｂ…絶縁スペーサ、12Ａ，12Ｂ，12Ｃ，12Ｄ，12
Ｅ，12Ｆ，12Ｇ…導体、14Ａ，14Ｂ，14Ｃ…操作機構、
15…ケーブル、16…検電碍子。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者本間三孝東京都府中市東芝町１番地株式会社東芝府中工場内 (72)発明者村岡敏章東京都府中市東芝町１番地株式会社東芝府中工場内 (72)発明者前田昌彦東京都港区芝浦一丁目１番１号株式会社東芝本社事務所内 (72)発明者後藤勝美東京都港区芝浦一丁目１番１号株式会社東芝本社事務所内 (72)発明者永田恭文東京都港区芝浦一丁目１番１号株式会社東芝本社事務所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】片側が上部母線に接続された上部断路器
と、片側が下部母線に接続された下部断路器と、この下
部断路器の他側と前記上部断路器の他側に接続された遮
断器が収納された金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、前
記遮断器を前記上部断路器と前記下部断路器の間に収納
したことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項２】上部母線及びこの上部母線に片側が接続
された上部断路器が収納された上部断路器室と、下部母
線及びこの下部母線に片側が接続された下部断路器が収
納された下部断路器室と、前記上部断路器の他側及び前
記下部断路器の他側に接続された遮断器が収納された遮
断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、前記
遮断器室を前記上部断路器室と前記下部断路器室の間に
設けたことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項３】上部母線及びこの上部母線に片側が接続
された上部断路器が収納された上部断路器室と、下部母
線及びこの下部母線に片側が接続された下部断路器が収
納された下部断路器室と、前記上部断路器の他側及び前
記下部断路器の他側に接続された真空遮断器が収納され
た遮断器室と、前記上部断路器室及び前記下部断路器室
と前記遮断器室の前方に操作機構室を備えた金属閉鎖形
スイッチギヤにおいて、前記遮断器室を前記上部断路器
室と前記下部断路器室の間に設け、前記真空遮断器の可
動側を前記操作機構室側にして収納したことを特徴とす
る金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項４】上部断路器室及び下部断路器室と前記上
部断路器室に収納された上部断路器の片側及び前記下部
断路器室に収納された下部断路器の片側に接続された遮
断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、前記
上部断路器室の外壁と前記下部断路器室の外壁に、片側
が前記上部断路器及び前記下部断路器の他側に接続さ
れ、他側にケーブルが接続されるケーブル接続部を貫設
したことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。
【請求項５】上部断路器室及び下部断路器室と前記上
部断路器室に収納された上部断路器の片側及び前記下部
断路器室に収納された下部断路器の片側に接続された遮
断器室を備えた金属閉鎖形スイッチギヤにおいて、前記
上部断路器室の外壁と前記下部断路器室の外壁に、片側
が前記上部断路器及び前記下部断路器の他側に接続さ
れ、他側にガス絶縁母線が接続されるガス絶縁接続部を
貫設したことを特徴とする金属閉鎖形スイッチギヤ。