JPH0631148B2 - 仮設昇降機 - Google Patents

仮設昇降機

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JPH0631148B2
JPH0631148B2 JP31638990A JP31638990A JPH0631148B2 JP H0631148 B2 JPH0631148 B2 JP H0631148B2 JP 31638990 A JP31638990 A JP 31638990A JP 31638990 A JP31638990 A JP 31638990A JP H0631148 B2 JPH0631148 B2 JP H0631148B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば高層建築物の工事現場において、作業
員や資材を工事フロアーまで昇降させるのに用いられる
仮設のエレベータや貨物用リフトといった仮設昇降機に
関する。
(従来の技術) 従来より、複数の単位ガイドを上下に連結することで形
成される昇降ガイドと、この昇降ガイドにより上下方向
に案内される昇降体と、複数の単位ラックを上下に連結
することで形成されるラックとを備え、昇降体にはその
ラックに噛合するピニオンが設けられ、そのピニオンの
回転駆動により昇降体が昇降される仮設昇降機が用いら
れている。
このような仮設昇降機を、異なる工事現場に運搬して使
用する場合は、非常に長尺なものであるため一旦分解し
て運搬し、工事現場で再度組み立てるものである。
そのため、仮設昇降機の昇降ガイドやラックは、上述の
ように複数の単位ガイド、単位ラックを連結することで
形成されている。
また、単位ガイドや単位ラックは重く、昇降距離が大き
くなると数も多くなる。そのため、狭い工事現場におい
て、単位ガイドや単位ラックを定まった順番で継ぎ足す
のは困難であり、現場の作業員にとっても非常に面倒な
ものである。さらに、単位ガイドや単位ラックは、異な
る建築物間での昇降高さの違いに対応して継ぎ足す必要
があり、また、汎用化のために異なる仮設昇降機であっ
ても同一の単位ガイドや単位ラックが使用可能とされて
いる。
そのため、単位ガイドや単位ラックは連結の際の上下並
列順序が入替可能なものも用いられている。
従来、そのような仮設昇降機の昇降体の停止位置制御の
ため、昇降ガイド側に複数のリミットスイッチを取付
け、昇降体側にそのリミットスイッチをオン・オフする
ドッグをとりつけ、そのリミットスイッチのオン・オフ
により昇降体の昇降位置を検出していた。そして、その
検知信号により昇降体を所望の位置に停止させていた。
また、仮設昇降装置の昇降体の昇降速度は、人員や資材
の高速搬送のために高速化が要求される。特に、人手不
足の場合には作業能率の向上が要求され、また、高層建
築物にあっては昇降距離が長いため、昇降速度は作業能
率に大きく影響する。
そのため、昇降体の昇降速度は可及的高速とされると共
に、停止位置の手前で減速される。
よって、その昇降速度の減速を開始する位置の制御をす
る必要もあり、そのための昇降体の減速開始位置の検出
も、従来はリミットスイッチにより行っていた。
また、労働基準局によるエレベータ構造規格により、仮
設昇降機の昇降体は、基準速度を一定値以上超えると電
気的に、さらに超えると機械的に停止する手段を要求さ
れている。そのため、昇降体の速度管理が必要で、従来
は昇降体側にローラーを取り付け、このローラーを昇降
ガイド側に接触させて昇降体の昇降により回転するもの
とし、このローラーの単位時間当たりの回転数をセンサ
ーで検出して速度を演算していた。
(発明が解決しようとする課題) 仮設昇降機の昇降体の停止位置は、作業員や資材の搬入
に必要な工事フロアーであるため、工事の進捗状況によ
って異なってくる。
また、仮設昇降機を異なる工事現場において使用する場
合、建築物の種類により、同一フロアー階数であっても
停止位置は異なる場合がある。
そのため、従来のようにリミットスイッチにより昇降体
の昇降位置や減速開始位置を検出して停止位置制御や減
速制御を行うものでは、昇降体の停止位置が異なる毎に
リミットスイッチの取付位置を変更する必要があり、非
常に面倒なものである。また、その変更は高所での作業
となるために危険なものである。
また、単位ガイドや単位ラックの連結の際の上下並列順
序は、前述のように、異なる工事現場での使用の際の分
解、組立により入れ替わる場合がある。
そのため従来は、仮設昇降機を一旦分解して再組立てす
る度に、昇降体の停止位置に応じてリミットスイッチの
付替作業をしなければならなかった。
また、昇降体の速度を、従来のように昇降ガイドに接触
して回転するローラーの回転数をセンサーで検出して求
める場合、ローラーが滑りを生じたような場合には正確
な速度管理ができなかった。
また、前述のように昇降体を停止位置の手前で減速する
場合、減速制御のための専用のリミットスイッチを設け
ると、リミットスイッチの数が増加してしまう。そのた
め、通常は停止位置検出のためのリミットスイッチを減
速制御のために兼用し、昇降体は停止位置のひとつ手前
のフロアーから減速を開始するものとされている。そう
すると、フロアー間の距離が長い場合には、人員や資材
の運搬に長時間を要することとなる。
(課題を解決するための手段) 本発明は、上記従来技術の問題を解決できる仮設昇降機
を提供することを目的とし、その特徴とするところは、
複数の単位ガイドを上下に連結することで形成される昇
降ガイドと、この昇降ガイドにより上下方向に案内され
る昇降体と、複数の単位ラックを上下に連結することで
形成されるラックとを備え、昇降体にはそのラックに噛
合するピニオンが設けられ、ピニオンの回転駆動により
昇降体が昇降される仮設昇降機において、昇降体の昇降
距離をラックの歯数から求めることができるように、昇
降体の昇降に伴ってラックの歯数を計数する計数手段が
設けられている点にある。
この場合、単位ガイドと単位ラックとは連結の際の上下
並列順序が入替可能とされているのが好ましい。
また、昇降体の基準位置と、この基準位置に対してラッ
クの歯数から求められる昇降体の少なくともひとつの停
止位置とを記憶する記憶手段が設けられ、ラックの歯数
から求められる昇降体の位置と記憶された停止位置とを
比較し、昇降体が記憶された停止位置に達すると昇降体
の停止信号を出力する制御手段が設けられているのが好
ましい。
(作 用) 本発明の構成によれば、ラックの歯数の計数によって昇
降体の昇降距離が求められるので、昇降体の位置制御を
行う上での基準位置を定めておけば、その基準位置から
の昇降距離により、ラックの歯数に対応して昇降体の位
置制御ができる。
また、ラックの歯数の計数により昇降体の昇降距離を求
めるため、単位ラックの上下並列順序の入替や単位ラッ
クの継ぎ足が位置制御に影響することはない。
また、昇降体の基準位置と停止位置とを記憶手段に記憶
させ、制御手段により昇降体の基準位置からの昇降距離
と記憶した停止位置とを比較し、昇降体が停止位置に達
すると、昇降体の停止信号を出力することで、リミット
スイッチを用いることなく任意の位置で停止させること
ができる。
さらに、ラックの歯数の計数により昇降体の昇降距離が
求められるので、従来のように昇降距離を求めるローラ
ーの滑りといった問題がなく、時間測定用タイマーを設
けるだけで昇降速度が正確に求められる。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図、第2図に示す仮設昇降機1は、高層建築物の建
築工事現場において、作業員や資材を工事フロアーまで
昇降させて搬送するものである。
この仮設昇降機1は、昇降ガイド2と、この昇降ガイド
2に上下方向に案内される昇降体3と、ラック4を備え
ている。
その昇降ガイド2は、複数のトラス構造の単位ガイド5
を、上下に連結することで形成されている。その単位ガ
イド5を上下連結する際の並列順序は入替可能とされて
いる。
そのラック4は、複数の単位ラック11を上下に連結する
ことで形成されている。その単位ラック11を上下連結す
る際の並列順序は入替可能とされている。また、第3図
に示すように、その単位ラック11には幅方向に延出する
フランジ部12が設けられている。
その昇降体3は、床板と囲いとで形成されたケージ6
と、このケージ6に取付けられた駆動装置7とを有す
る。その駆動装置7は、昇降ガイド2の両側部に上下摺
動自在に係合される係合凹部14を有し、これにより昇降
体3は昇降ガイド2により上下に案内される。
また駆動装置7には、電動機8により回転駆動されるピ
ニオン9が設けられ、このピニオン9がラック4に噛合
している。これにより、ピニオン9の回転駆動により昇
降体3が昇降される。
また、駆動装置7にはガバナー式落下防止装置10が設け
られている。このガバナー式落下防止装置10は、ラック
4に噛合するギヤ13と、このギヤ13と連動する違心調速
機(図示省略)とを有し、昇降体3の昇降速度が一定値
以上になってギヤ13の回転数が大きくなると、その遠心
調速機によりギヤ13の回転が制動され、昇降体3を機械
的に制動するものである。
なお、仮設昇降機1の下部は地上囲い22で囲まれ、ま
た、各工事フロアーに対応した位置は外扉23が取付パイ
プ24を介して取付けられている。
そして、第3図に示すように、昇降体3にはラック4の
歯と対向するように近接センサー15が取付けられてい
る。この近接センサー15は、駆動装置7の上部のブラケ
ット16に、圧縮バネ17を介して取付けられることで昇降
体3と同行移動するものである。
また、近接センサー15には一対のアーム18が取付けら
れ、各アーム18には、前記ラック4のフランジ部12に接
するローラー19が取付けられ、このローラー19は圧縮バ
ネ17の弾性力によりフランジ部12に押付けられる。これ
により、近接センサー15とラック4の一定位置(例えば
ピッチ線)との対向間隔は一定とされている。
そして、昇降体3が昇降すると、ラック4の歯数の凹凸
に応じ、近接センサー15とラック4の歯との距離(D)
が変化し、この変化量が近接センサー15から信号として
出力される。
この近接センサー15の出力信号は、本実施例では第4図
に示すようにアナログ信号であって、ラック4の歯の凸
部20のセンターで出力値が0となり、凹部21のセンター
で出力値が交互に最大値と最小値となり、さらに、凸部
20の角で変曲点となる。
この近接センサー15からの出力信号は、第5図に示すよ
うに、昇降体3に搭載された制御装置25に送信される。
この制御装置25は、中央処理装置26と、この中央処理装
置26に入出力装置を介して接続されたROMやRAMと
いった記憶装置27、マルチプレクサ28、割込入力装置2
9、デジタル信号出力装置30およびパルスカウンタ装置3
1により主構成されている。
そして、近接センサー15からの出力信号は、逓倍回路に
より主構成されるコンバータ32によりパルス信号とさ
れ、前記パルスカウンタ装置31に入力される。そのパル
ス信号の1パルスは、ラック4の凸部20の数の整数倍と
されている。これにより、コンバータ32からのパルス数
により、昇降体3の昇降距離を求めることができる。
また、電動機8の回転をパルス信号により変換するエン
コーダ53が設けられ、このエンコーダ53からの出力信号
は、エンコーダコントローラ33を介してパルスカウンタ
装置31に入力される。このパルス信号の1パルスも、前
記と同様のラック4の凸部20の数の整数倍とされてい
る。これにより、エンコーダ53、エンコーダコントロー
ラ33からのパルス数により、昇降体3の昇降距離を求め
ることができる。
また、近接センサー15からのコンバータ32をバイパスと
するラックの歯の形状感知信号がラック異常監視装置34
に入力され、このラック異常監視装置34からの出力信号
は前記割込入力装置29と電動機8のモータードライバー
35に出力される。
なお、ラック異常監視装置34は、中央処理装置34aと記
憶装置34bと入出力装置34cとを備えている。
また、モータードライバー35は、電動機8の手動操作装
置を兼用する。
また、マルチプレクサ28には、データ設定装置36、行先
設定装置37、IDカード装置38からの出力信号が入力さ
れる。
また、昇降体3にはロードセル39が設けられ、このロー
ドセル39からの出力信号はロードセルコントローラ40を
介してマルチプレクサ28に入力される。
前記出力装置30からの出力信号は、接点ユニット51を介
してモータードライバー35に入力される。
また、昇降体3には原点検出用近接センサー45が、昇降
ガイド2には原点ドッグ46が取付けられている。そし
て、原点検出用近接センサー45による原点ドッグ46の検
出信号は、前記割込入力装置29に入力される。この原点
ドッグ46を検出した位置すなわち原点位置が、昇降体3
の位置制御を行う上での基準位置となる。
また、時間信号を出力するタイマー47が中央処理装置26
に接続されている。
そして、地上には保守用制御装置60が配置されている。
この保守用制御装置60は、中央処理装置61と、この中央
処理装置61に入出力装置を介し接続されたROMやRA
Mといった記憶装置62、マルチプレクサ63および警告信
号出力装置64により主構成され、そのマルチプレクサ63
にはデータ設定装置65が接続され、前記警告信号出力装
置64にはプリンター66が接続されている。
そして、制御装置25と保守用制御装置60との間で信号の
授受ができるように、マルチプレクサ28、63とモデム4
2、43を介して両制御装置25、60は接続されている。
なお、各工事フロアーには、外扉23の開き検知センサー
44と、昇降体呼出スイッチ70とが設けられ、それぞれ保
守用制御装置60を介して制御装置25と接続されている。
次に、上記仮設昇降機1の動作をフローチャートを参照
して説明する。
なお、仮設昇降機1は、記憶装置27に記憶された制御プ
ログラムに従って、中央処理装置26によって作動制御さ
れる。
まず、第6図に示すように、IDカード装置38に磁気カ
ードのようなIDカードを挿入する。IDカード装置38
は、そのIDカードが装置38自体に登録されたものであ
ると確認すると信号を出力し、中央処理装置26は制御を
開始できる状態となる。そのIDカードが登録されてい
ない場合は、表示装置50に未確認メッセージを表示す
る。
次に、昇降体3をモータードライバー35により手動にて
昇降させ、原点検出用近接センサー45により原点ドック
46を検出させ、この検出位置を記憶手段27に記憶させ、
パルス計数の基準位置とすることで原点設定をする。
次に、データ設定装置36によって初期データの設定を行
う。
例えば、データ設定装置36によって、昇降体3を停止さ
せようとする工事フロアーのフロアーナンバーと、その
フロアーナンバーに対応する工事フロアーまでの原点位
置からの距離を表すパルス数を、それぞれマルチプレク
サ28を介して入力して記憶装置27に記憶させる。
また、データ設定装置36によって昇降体3に停止前の減
速を開始させる位置までの原点位置からの距離を表すパ
ルス数と、減速を開始してから停止するまでの距離を表
すパルス数を、各フロアーナンバー毎に、それぞれマル
チプレクサ28を介して入力して記憶装置27に記憶させ
る。
また、昇降体3の昇降速度が基準速度よりも一定以上あ
るいは一定以下となった場合に、出力装置30から電動機
8の停止信号を出力させるため、その基準昇降速度を記
憶装置27に記憶させる。
次に、行先設定装置37、あるいは昇降体呼出スイッチ70
によって、昇降体3を停止させようとするフロアーナン
バーを入力する。ここでは、昇降体3を上方のフロアー
に上昇させて停止させることとする。
すると、出力装置30から信号が出力され、電動機8が基
準速度で駆動され、昇降体3は上昇を開始する。この上
昇距離は、近接センサー15からの出力信号に基づくラッ
ク4の歯数に対応するパルス数を、パルスカウンタ装置
31が計数することで求められる。また、昇降体3の上昇
速度は、タイマー47からの信号により、一定時間毎のパ
ルス数に基づき演算される。
その上昇距離は、記憶装置27に記憶される。また、中央
処理装置26に接続された表示装置50に、昇降体3の現在
位置に対応する工事フロアーが、例えばデジタル表示さ
れる。
なお、近接センサー15が故障等により機能しなくなった
場合は、エンコーダ53からの信号によりパルスカウンタ
装置31は計数を行う。すなわち、本実施例ではエンコー
ダ32は近接センサー15のバックアップとされている。
そして、中央処置装置26は、パルスカウンタ装置31から
のパルス数により求められる昇降体3の原点位置からの
昇降距離と、記憶装置27に記憶された昇降体3の初期設
定された減速開始位置と、停止位置とを比較し、その減
速開始位置に至ると、出力装置30からの信号を変化さ
せ、電動機8の減速を開始させ、停止位置に達すると電
動機8を停止させる。
これにより、昇降体3は行先設定装置37によって設定さ
れたフロアーナンバーの工事フロアーに停止する。この
停止回路と停止位置とは記憶装置27に記憶される。
また、昇降体3を下方のフロアーに停止させる場合も同
様の位置制御がなされる。
すなわち、行先設定装置37、あるいは昇降体呼出スイッ
チ70によって、昇降体3を停止させようとするフロアー
ナンバーを入力する。
すると、出力装置30から信号が出力され、電動機8が予
め定められた速度で駆動され、昇降体3は下降を開始す
る。この下降距離は、近接センサー15からの出力信号に
基づくラック4の歯数をパルスカウンタ装置31が計数す
ることで求められる。
また、その下降距離に対応するパルス数は、前記上昇距
離に対応するパルス数と積算して記憶装置27に記憶され
る。
そして、昇降体3が初期設定された減速開始位置に至る
と、出力装置30からの信号が変化し、電動機8の減速が
開始され、停止位置に達すると電動機8が停止し、昇降
体3は設定した工事フロアーに停止する。
この停止回数と停止位置も記憶装置27に記憶される。そ
して、昇降体3の昇降が繰返され、再度同一フロアーに
停止すると、それまでのその位置での停止回数に積算さ
れ、その停止フロアー位置とその積算された停止回数が
記憶装置27に記憶される。
また、第7図に示すように、原点検出用近接センサー45
が原点ドッグ46を再度検出した時点で、昇降体3の位置
がパルス数に基づいて演算され、この演算された位置が
原点位置でない場合は、その差だけ昇降体3が昇降さ
れ、誤差の回復が図られる。
また、第8図に示すように、何らかの異常により昇降体
3の昇降速度が、記憶装置27に記憶された一定値以上に
なると、出力装置30からの信号により電動機8が停止さ
れ、昇降体3は急停止される。この急停止の原因(昇降
速度一定値以上)と位置と回数と日時とは記憶装置27に
記憶される。そして、この停止状態は、作業員により図
外リセットスイッチが操作されることで解除される。
さらに、電動機8を停止させたにも拘らず昇降体3が昇
降を続け、昇降速度がさらに大きくなると、第9図に示
すように、ガバナー式落下防止装置10が作動して昇降体
3は機械的に急停止される。この急停止の原因(ガバナ
ー作動)と位置と回数と日時とは記憶装置27に記憶され
る。ガバナー式落下防止装置10の作動の認識は、例えば
ガバナー式落下防止装置10の作動によりONするスイッチ
を設け、このスイッチからの信号を中央処理装置26に入
力するようにする。そして、この停止状態は、作業員に
よりガバナー式落下防止装置10の作動が解除されると共
に、図外リセットスイッチが操作されることで解除され
る。
また、第10図に示すように、昇降体3に一定値以上の荷
重を積載すると、ロードセルコントローラー40が過負荷
信号を出力し、この信号により出力装置30が信号を出力
し、電動機8が停止されて昇降体3は急停止される。こ
の急停止の原因(過負荷)と位置と回数と日時とは記憶
装置27に記憶される。そして、この停止状態は、作業員
により図外リセットスイッチが操作されることで解除さ
れる。
また、外扉23は工事フロアーと対応した位置に設けら
れ、昇降体3がその工事フロアーで停止した場合のみ開
くものとされている。そこで、第11図に示すように、こ
の外扉23が、それ以外の理由により開いた場合、外扉23
の開き検知センサー44からの信号が保守用制御装置60を
介して昇降体3上の制御装置25に入力されるものとさ
れ、これにより、出力装置30が停止信号を出力し、電動
機8が停止されて昇降体3は急停止される。この急停止
の原因(外扉異常開)と位置と回数とは記憶装置27に記
憶される。そして、この停止状態は、作業員により図外
リセットスイッチが操作されることで解除される。
また、近接センサー15からの信号は、前述のように、ラ
ック4の歯の形状に対応したものである。
例えばラックの歯の欠損は、通常は、その凸部20の角部
において生じ、その欠損が生じると、近接センサー15か
らの信号の変曲点が変動する。これにより、ラックの歯
の欠損や摩耗を検出できる。
すなわち、近接センサー15によるラック4の歯の摩耗や
欠損のない正常状態の検出信号を、ラック異常監視装置
34の記憶装置34bに記憶させる。そして、第12図に示す
ように、近接センサーによる形状認識信号をラック異常
監視装置34の中央処理装置34aに入力し、記憶装置34bに
記憶された正常状態の歯の近接センサー15による検出信
号と比較する。そして、正常状態での検出信号からの変
動があると、モータードライバー35に電動機8の停止信
号を出力し、昇降体3を急停止させる。また、近接セン
サー15は昇降体3と同行移動し、昇降体3の昇降位置
は、原点位置からのラック4の歯数の計数による昇降距
離により求められる。よって、ラック異常検出装置34に
よるラックの歯の損耗の検知信号が中央処理装置26に入
力されることで、その損耗位置を求めることができる。
この急停止の原因(ラック異常)、位置、日時および回
数は記憶装置27に記憶される。そして、この停止状態
は、作業員により図外リセットスイッチが操作されるこ
とで解除される。
次に、上記仮設昇降機1の保守用制御装置60の作用を第
13図のフローチャートを参照して説明する。この保守用
制御装置60は、記憶装置62に記憶された制御プログラム
により作動するものである。
まず、データ設定装置65によってデータを記憶装置62に
記憶させる。その記憶させるデータは、保守必要性に基
づき得られるものであり、昇降体の昇降距離および停止
回数を含むデータである。このデータは、例えばテスト
用の仮設昇降装置によるテストデータや、過去の仮設昇
降装置の使用実験データから求める。具体的には、例え
ば、ラックの歯が交換を必要とする程度に磨耗した時点
での昇降体の積算昇降距離を表す値や、仮設昇降機の構
成部品が一定割合以上の故障率や破損率で故障や破損し
た場合におけるその構成部品に対応する昇降体の積算昇
降距離の値や、その故障率や破損率の値を表すデータと
する。また、故障や破損等を生じる積算昇降距離が、部
品によって異なる場合は、その部分毎の複数のデータを
記憶装置62に記憶させる。
また、例えば、昇降体を一定速度の下で一定位置で停止
させるテストを行い、一定割合以上の欠損率でラックの
歯が欠損した場合における、昇降体の昇降速度と昇降体
の積算停止回数を表すデータを、記憶装置62に記憶させ
る。また、欠損率や昇降速度の相違に対応して複数のデ
ータを記憶させるようにする。
そして、昇降体3の昇降と停止とが行われ、前述のよう
に、その昇降距離の積算値や、停止回数の積算値が記憶
装置27に記憶されると、中央処理装置61がその積算値を
読込み、記憶装置62に記憶されたデータと比較し、その
比較内容のデータファイルを作成して記憶装置62に記憶
する。このデータファイルの内容は、昇降体3の昇降距
離や停止回数の増加に伴い変更される。
そして、例えば、昇降体3の積算昇降距離と、記憶装置
62に記憶された昇降距離とが一致したような場合、ある
いは、昇降体3の一定位置での積算停止回数と記憶装置
62に記憶された停止回数とが一致したような場合に、警
告信号出力装置64が警告信号を出力し、プリンター66か
ら警告内容を印刷した記録紙をプリントアウトする。
その記録紙の内容は、前記保守用制御装置60により作成
されたデータファイルの内容に対応するもので、例え
ば、昇降体3の積算昇降距離と、その積算昇降距離での
ラック交換を指示する表示、その積算昇降距離での所定
部品の故障率や破損率とその部品名称の表示、昇降体の
停止回数とその停止回数でのラックの歯の欠損率の表示
等とする。
なお、警告信号出力装置64から信号を出力させるのは、
上述のように中央処理装置61からの信号によるものに限
られず、例えば、一定期間毎に信号を出力させてもよい
し、作業員が要求する毎に信号を出力させてもよい。そ
の場合は、警告信号出力装置64から信号出力を行う期間
を記憶装置62に記憶させたり、警告信号出力装置64に信
号出力を指示する手動操作スイッチを設けるようにす
る。要は、保守必要性に応じて警告信号出力装置64から
警告信号が出力されるようにすればよい。
また、警告信号出力装置64からの信号による警告内容の
表示は、プリンター66によるものに限らず、例えば、ラ
ンプを点灯させることで行なってもよい。
また、昇降体の昇降速度が一定値以上になって停止した
場合は、速度制御システムに異常が生じている可能性が
ある。
また、ガバナー式落下防止装置の作動による機械的停止
があった場合は、電気的な停止制御システムに異常が生
じている可能性がある。
また、昇降体の積載荷重が一定値以上になったことによ
る停止があった場合は、昇降体の支持部に過負荷によっ
て破損が生じている可能性がある。
また、外扉が不正規に開いた場合は、外扉の開閉制御シ
ステムに異常が生じている可能性がある。
そこで、プリンター66からの記憶紙には、それら昇降体
3の停止回数、停止位置、停止原因、停止年月日、時刻
も表示されるようにする。
また、仮設昇降機1の各部の部品の番号、その使用期間
も記憶装置62に記憶する。これは、仮設昇降機1の部品
は異なる仮設昇降機にも共用可能であり、また、ラック
4のように異なる工事現場の建築物高さによっては一部
不要となるものもある。そこで、そのような部品の使用
頻度を記憶し、工事終了によってプリンター66からプリ
ントアウトする記録紙に表示することで、交換必要時期
を判断する資料として利用することができる。
また、昇降体3の昇降距離は、工事フロアーの間によっ
て異なり、例えば1階と2階との間と、10階と11階との
間では異なる。そこで、各工事フロアー間毎に、昇降体
3の昇降回数を記憶装置26に記憶させ、それをプリンタ
ー66からプリントアウトする記録紙に表示することで、
ラックの損耗を重点的に点検するフロアー間を認識させ
ることができる。
また、昇降体3により運搬される重量も、工事フロアー
の間によって異なることから、各工事フロアー毎に、前
記ロードセル39による検出荷重の総和を記憶させ、これ
をプリントアウトするようにしてもよい。
上記仮設昇降機1によれば、昇降体3の位置制御、速度
制御は、ラック4の歯数の計数により昇降体3の昇降距
離を求めることでなされる。そのため、従来のようにリ
ミットスイッチの高所での危険な取付作業や、分解して
再組立した場合の面倒な付替作業が不要となる。
また、昇降体3の速度管理も、ラック4の歯数の計数か
ら求めた昇降体3の昇降距離に基づき速度の演算ができ
るので、正確な速度管理をできる。
そして、仮設昇降機1の保守を、予め求めたデータと、
実測データとを比較して行うにあたり、ラック4の歯数
の計数から求めた昇降体3の昇降距離や停止位置に基づ
きデータを求めているので、容易かつ確実に重点的に保
守点検が必要な箇所や交換が必要な部品を認識できる。
なお、本発明は上記実施例に限定されない。
例えば、昇降体3の昇降高さが大きい場合は、原点ドッ
グ46以外に、昇降体3の昇降位置を微調節するための基
準ドッグを設けても良い。
また、ラック4の歯数の計数のため、近接センサー15と
エンコーダ53の一方のみ備えるものでも良い。
また、貨物専用のリフトにも本発明は適用でき、この場
合、上記実施例では昇降体にデータ設定装置や行先設定
装置といった操作手段を設けたが、これら操作手段を地
上に設けるようにする。
(発明の効果) 本発明による仮設昇降機によれば、ラックの歯数の計数
により昇降体の昇降距離を求めて、位置制御や速度制御
を行うため、従来のようにリミットスイッチをとりつけ
る手間や危険がない。そして、単位ラックの上下並列順
序の入替や継ぎ足しがあっても、昇降体の位置制御や速
度制御に支障はなく、仮設昇降機として好ましいもので
ある。さらに、昇降体の基準位置と停止位置とを記憶手
段に記憶させ、昇降体が記憶した停止位置に達すると制
御手段により昇降体を停止させることで、リミットスイ
ッチを用いることなく任意の位置で昇降体を停止させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例に係り、第1図は仮設昇降機の要
部背面図、第2図は仮設昇降機の斜視図、第3図はセン
サーの取付状態説明図、第4図はセンサーの出力信号の
説明図、第5図は仮設昇降機の制御ブロック図、第6図
乃至第12図はそれぞれ仮設昇降機の制御内容を説明する
ためのフローチャート図、第13図は仮設昇降機の保守装
置の制御内容を説明するためのフローチャート図であ
る。 1……仮設昇降機、2……昇降ガイド、3……昇降体、
4……ラック、5……単位ガイド、11……単位ラック、
15……近接センサー、25……制御装置、26……中央処理
装置、27……記憶装置、31……パルスカウンタ装置、60
……保守用制御装置、61……中央処理装置、62……記憶
装置、64……警告信号出力装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の単位ガイドを上下に連結することで
    形成される昇降ガイドと、この昇降ガイドにより上下方
    向に案内される昇降体と、複数の単位ラックを上下に連
    結することで形成されるラックとを備え、昇降体にはそ
    のラックに噛合するピニオンが設けられ、ピニオンの回
    転駆動により昇降体が昇降される仮設昇降機において、
    昇降体の昇降距離をラックの歯数から求めることができ
    るように、昇降体の昇降に伴ってラックの歯数を計数す
    る計数手段が設けられていることを特徴とする仮設昇降
    機。
  2. 【請求項2】単位ガイドと単位ラックとは連結の際の上
    下並列順序が入替可能とされていることを特徴とする請
    求項(1)記載の仮設昇降機。
  3. 【請求項3】昇降体の基準位置と、この基準位置に対し
    てラックの歯数から求められる昇降体の少なくともひと
    つの停止位置とを記憶する記憶手段が設けられ、ラック
    の歯数から求められる昇降体の位置と記憶された停止位
    置とを比較し、昇降体が記憶された停止位置に達すると
    昇降体の停止信号を出力する制御手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項(1)又は請求項(2)記載の仮設昇
    降機。
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