JPH06310388A - アルミニウム電解コンデンサの製造方法 - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサの製造方法

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JPH06310388A
JPH06310388A JP9916793A JP9916793A JPH06310388A JP H06310388 A JPH06310388 A JP H06310388A JP 9916793 A JP9916793 A JP 9916793A JP 9916793 A JP9916793 A JP 9916793A JP H06310388 A JPH06310388 A JP H06310388A
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JP
Japan
Prior art keywords
aluminum
internal element
electrolytic capacitor
case
aluminum case
Prior art date
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Pending
Application number
JP9916793A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Maitani
弘行 間井谷
Toshiaki Yamashita
敏明 山下
Takayuki Okamatsu
孝行 岡松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種電子機器に使用されるアルミニウム電解
コンデンサの製造方法に関し、アルミケースに内部素子
を挿入する際に駆動用電解液が溢れるという課題を解決
し、駆動用電解液が溢れるのを阻止し、信頼性の高いア
ルミニウム電解コンデンサを得ることが可能なアルミニ
ウム電解コンデンサの製造方法を提供することを目的と
する。 【構成】 内部素子10の上部にリード線11を挿通し
て所定の隙間Hを設けて弾性封口体12をはめ込み、こ
れを駆動用電解液8を注入したアルミケース7の内部に
挿入する製造方法とすることにより、内部素子10をア
ルミケース7に挿入した際に押し上げられる駆動用電解
液8は、上記内部素子10と弾性封口体12との間に設
けられた隙間Hに回り込み外部へは溢れ出ない。従って
品質的に安定したアルミニウム電解コンデンサを得るこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種電子機器などに利用
されるアルミニウム電解コンデンサの製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアルミニウム電解コンデンサの製
造方法について以下に図面を用いて説明する。
【0003】図3は従来のアルミニウム電解コンデンサ
の構成を示す一部切欠正面図であり、図3において4は
内部素子、5は内部素子4から引き出された一対のリー
ド線、6は弾性封口体、7は有底状のアルミケース、8
はアルミケース7内に注入された駆動用電解液である。
【0004】図4(a),(b)は上記図3で説明した
アルミニウム電解コンデンサの内部素子4を示すもので
あり、図4(a)に示すようにアルミニウム箔を粗面化
したのち陽極酸化により誘電体皮膜を形成したものを陽
極箔1とし、それに対極するように同様に形成された陰
極箔2との間にセパレータ3を介在させて一対のリード
線5を引き出して後、図4(b)に示すように巻き取っ
て内部素子4を作成していた。
【0005】図5(a)〜(f)は従来のアルミニウム
電解コンデンサの製造方法を示す製造工程図であり、ま
ず図5(a)のように上記図4で説明した内部素子4を
準備し、次に図5(b)のようにこの内部素子4の上部
にリード線5を挿通して弾性封口体6をはめ込む。
【0006】次に、図5(c)に示すアルミケースを準
備し、このアルミケース7の内部に図5(d)に示すよ
うに駆動用電解液8を所定量注入し、図5(e)に示す
ように駆動用電解液8が注入されたアルミケース7の内
部に弾性封口体6がはめ込まれた内部素子4を挿入して
後、図5(f)のようにアルミケース7の開口部を巻き
締め封止する加工を行い製造するというものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のアルミニウム電解コンデンサの製造方法では、内部素
子4の上部にリード線5を挿通してはめ込まれた弾性封
口体6が内部素子4と隙間なく密着状態ではめ込まれた
構成であるため、図6に示すようにこの弾性封口体6を
はめ込んだ内部素子4を駆動用電解液8が所定量注入さ
れたアルミケース7の内部に挿入する際に、上記駆動用
電解液8が溢れて飛散するという問題があった。
【0008】これはアルミケース7の内径と弾性封口体
6の外径とのクリアランスの関係によって一種のピスト
ン作用が発生し、図6に示すような空気の流れが生じて
既に注入された駆動用電解液8を押し上げてアルミケー
ス7の外部に飛散させるものであり、この現象を防止す
るために内部素子4を挿入するスピードを遅くして駆動
用電解液8が内部素子4に吸収される時間を設けるとい
う工夫もされているが、設備上の制約も厳しく、その効
果は十分ではなく、基本的な解決策にならないという課
題を有したものであった。
【0009】また、上記のように駆動用電解液8が溢れ
ることによりアルミニウム電解コンデンサの寿命が短か
くなったり、ショート不良を誘発したり、外観あるいは
製造設備を汚したりといった品質面での課題も有したも
のであった。
【0010】本発明は上記従来の課題を解決し、品質、
生産性に優れたアルミニウム電解コンデンサの製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明によるアルミニウム電解コンデンサの製造方法
は、アルミニウム箔を粗面化したのち陽極酸化により誘
電体皮膜を形成したものを陽極箔とし、この陽極箔に対
極するように同様に形成された陰極箔との間にセパレー
タを介して巻き取って内部素子を作成し、この内部素子
を内部素子から引き出された一対のリード線を挿通して
内部素子と所定の隙間を設けて装着された弾性封口体と
共に電解液が注入された有底状のアルミケースに挿入し
て後、このアルミケースの開口部を巻き締め封止する製
造方法としたものである。
【0012】
【作用】この製造方法により、弾性封口体をはめ込んだ
内部素子を電解液が注入されたアルミケース内に挿入し
て開口部を巻き締め封止する際に、上記内部素子と弾性
封口体の間に設けた隙間に電解液が回り込んでアルミケ
ースの外へ電解液が溢れるのを阻止することができるよ
うになる。従って、電解液がアルミケースの外へ溢れて
飛散することが無くなって品質向上を図ることができる
ばかりでなく、内部素子をアルミケースに挿入するスピ
ードを早めることが可能になり、生産効率を向上させる
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を用い
て説明する。
【0014】図1(a)〜(f)は同実施例によるアル
ミニウム電解コンデンサの製造方法を示す製造工程図で
あり、まず図1(a)に示すように一対のリード線11
を引き出した内部素子10を準備し、次に図1(b)の
ようにこの内部素子10の上部にリード線11を挿通し
て弾性封口体12をはめ込む。
【0015】この際、弾性封口体12はリード線11に
設けた段部11aによって引っ掛かり、内部素子10と
の間に所定の隙間Hが形成される。
【0016】次に、図1(c)に示すアルミケース7を
準備し、このアルミケース7の内部に図1(d)に示す
ように駆動用電解液8を所定量注入し、図1(e)に示
すように駆動用電解液8が注入されたアルミケース7の
内部に上記図1(b)に示した弾性封口体12がはめ込
まれた内部素子10を挿入して後、図1(f)のように
アルミケース7の開口部を巻き締め封止する加工を行い
製造するものである。
【0017】図2は上記図1(e)に示した駆動用電解
液8が注入されたアルミケース7の内部に弾性封口体1
2がはめ込まれた内部素子10を挿入する時の状態を示
した正面断面図であり、アルミケース7の内部に所定量
注入された駆動用電解液8は、このアルミケース7の内
部に内部素子10を挿入した際に図中矢印で示すように
発生する空気の流れによって押し上げられる。
【0018】しかしながら内部素子10と、この上部に
はめ込んだ弾性封口体12との間には所定の隙間Hが設
けられているため、上記駆動用電解液8はこの隙間Hに
回り込み、空気のみを外部へ逃がして駆動用電解液8が
アルミケース7の外部へ溢れるのを防ぐことができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によるアルミニウム
電解コンデンサの製造方法は、駆動用電解液を注入した
アルミケースに内部素子を挿入する際に、駆動用電解液
がアルミケースから溢れて飛散するのを防止することが
可能となり、アルミケースの内部に駆動用電解液を所定
量注入した状態で封止することができるためにアルミニ
ウム電解コンデンサの寿命が安定し、ショート不良や外
観不良の無い、優れたアルミニウム電解コンデンサを安
定して得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(f)本発明の一実施例によるアルミ
ニウム電解コンデンサの製造方法を示す製造工程図
【図2】同実施例によるアルミケースに内部素子を挿入
した状態を示す正面断面図
【図3】従来のアルミニウム電解コンデンサの構成を示
す一部切欠正面図
【図4】(a),(b)従来の内部素子の構成を示す斜
視図
【図5】(a)〜(f)従来のアルミニウム電解コンデ
ンサの製造方法を示す製造工程図
【図6】従来のアルミケースに内部素子を挿入した状態
を示す正面断面図
【符号の説明】
7 アルミケース 8 駆動用電解液 10 内部素子 11 リード線 11a リード線に設けた段部 12 弾性封口体 H 隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム箔を粗面化したのち陽極酸
    化により誘電体皮膜を形成したものを陽極箔とし、この
    陽極箔に対極するように同様に形成された陰極箔との間
    にセパレータを介して巻き取って内部素子を作成し、こ
    の内部素子を内部素子から引き出された一対のリード線
    を挿通して内部素子と所定の隙間を設けて装着された弾
    性封口体と共に電解液が注入された有底状のアルミケー
    スに挿入して後、このアルミケースの開口部を巻き締め
    封止するアルミニウム電解コンデンサの製造方法。
JP9916793A 1993-04-26 1993-04-26 アルミニウム電解コンデンサの製造方法 Pending JPH06310388A (ja)

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