JPH06310338A - ノイズ除去フィルタ - Google Patents

ノイズ除去フィルタ

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JPH06310338A
JPH06310338A JP9433193A JP9433193A JPH06310338A JP H06310338 A JPH06310338 A JP H06310338A JP 9433193 A JP9433193 A JP 9433193A JP 9433193 A JP9433193 A JP 9433193A JP H06310338 A JPH06310338 A JP H06310338A
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JP
Japan
Prior art keywords
core
hole
electrode
noise
noise removal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9433193A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sato
真一 佐藤
Hiroshi Sato
広志 佐藤
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で、小型なノイズ除去フィルタを
提供する。 【構成】 本フィルタ1は、貫通孔3を備えた高透磁率
及び高誘電率を有するコア2,外部電極4,内部電極
5,接地電極6を具備する。コア2が有する高透磁率に
よりインダクタンス成分が得られ、コア2が有する高誘
電率により接地電極6,内部電極5間でコンデンサ成分
が得られる。従って、コンデンサを別に設ける必要がな
くなり、小型化が図れる。コア2に各電極4,5,6を
形成するだけなので、製造容易化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA,AVデジタル機
器等の信号伝送系に適用されるノイズ除去フィルタに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のノイズ除去フィルタは、フェライ
トビーズ又はコイルとコンデンサーから構成される複合
体であった。
【0003】また、フィルター特性を構成するインダク
タンス成分は、フェライトビーズ又はコイルから得られ
る。良好なインダクタンス成分を得るためには、フェラ
イトビーズ又はコイルに使用されるフェライトコアは、
透磁率が重視され、フェライトコアの有する誘電率は、
コアのインダクタンス成分に影響を与えないように、で
きるかぎり小さいものを選定して構成されていた。ま
た、誘電率は、むしろ無い方がよいと考えられていた。
【0004】さらに、フィルター特性を構成する容量成
分は、コンデンサーを使用して構成していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ノイズ除去フィルタは複合体であることから、小型化が
図れないという問題があった。
【0006】また、フェライトビーズとコンデンサーと
を組み合わせたフィルタは、大きなノイズ除去特性を得
ることができなかった。
【0007】さらに、コイルとコンデンサーとを組み合
わせたフィルタは、大きなノイズ除去特性は得られる
が、機器の伝送信号のデジタル信号になまりや、歪を発
生させるために信頼のおける信号伝送ができなかった。
【0008】そこで本発明は、上記事情を鑑みてなされ
たものであり、製造が容易で小型なノイズ除去フィルタ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載のノイズ除去フィルタは、高透磁率及び
高誘電率を有するコアと、このコアの両端面を貫通する
貫通孔と、前記両端面に形成された外部電極と、前記両
外部電極に導通するように前記貫通孔の内周面に形成さ
れた内部電極と、前記コアの外周面に形成された接地電
極とを具備したことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2記載のノイズ除去フィルタ
は、前記貫通孔は、その内周面に螺旋状溝を備え、前記
内部電極は、その螺旋状溝の山又は谷に螺旋状に形成さ
れたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項3記載のノイズ除去フィルタ
は、前記貫通孔に、磁性を有する部材を配置したことを
特徴とするものである。
【0012】また、請求項4記載のノイズ除去フィルタ
は、前記コア又は前記貫通孔に配置する部材は、磁性を
有すると共に低固有抵抗を有することを特徴とするもの
である。
【0013】
【作用】上記構成のノイズ除去フィルタの作用を説明す
る。
【0014】請求項1記載のノイズ除去フィルタによれ
ば、コアが有する高透磁率によりインダクタンス成分が
得られ、コアが有する高誘電率により接地電極,内部電
極間でコンデンサー成分が得られる。従って、コンデン
サーを別に設ける必要がなくなり、小型化が図れる。
【0015】また、コアに外部電極,内部電極及び接地
電極を形成するだけなので、製造が容易で小型化が図れ
る。
【0016】請求項2記載のノイズ除去フィルタによれ
ば、貫通孔の内周面に螺旋状に形成された内部電極が螺
旋方向に導体長が長くなることより、より高いインダク
タンス成分が得られ、大きなノイズ除去効果が得られ
る。
【0017】請求項3記載のノイズ除去フィルタによれ
ば、貫通孔に磁性を有する部材を配置することにより、
更に高いインダクタンス成分が得られ、より大きなノイ
ズ除去特性を得ることができる。
【0018】請求項4記載のノイズ除去フィルタによれ
ば、コア又は貫通孔に配置する部材が磁性を有すると共
に低固有抵抗を有することにより抵抗成分が得られ、こ
れによりデジタル信号等になまりや、歪みを与えず信頼
のおける信号伝送ができ、さらに高周波ノイズの除去が
可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳述
する。
【0020】図1は本発明のノイズ除去フィルタの第1
の実施例を示す斜視図、図2はその縦断面図である。
【0021】同図に示す第1の実施例のノイズ除去フィ
ルタ1は、高透磁率及び高誘電率を有するコア2と、こ
のコア2の両端面2a,2aを貫通する貫通孔3と、両
端面2a,2aに形成された外部電極4,4と、両外部
電極4,4に導通するように貫通孔3の内周面に形成さ
れた内部電極5と、コア2の外周面2bに形成された接
地電極6とを有して構成されている。
【0022】前記コア2は、高透磁率及び高誘電率を有
するMn−Zn系フェライトから成り、直方体状,円柱
状等の形状を有するものである。また、コア2に形成さ
れた貫通孔3の横断面形状は、円,楕円,矩形でもよ
く、コア2の形状及び貫通孔3は種々に変形実施するこ
とができる。
【0023】前記接地電極6は、コア2の外周面2bに
両外部電極4,4に接触しないように所定の距離を設け
て形成されている。また、各電極4,5,6は、例えば
銀,銀パラジウム,銅等のメッキを金属溶射法,真空蒸
着法等により形成してもよく、他の材質や他の形成方法
を用いてもよい。なお、各電極4,5,6は、コア2が
露出している部分をマスキングし、他の部分全面にメッ
キを施して形成してもよい。このように形成することに
より、各電極4,5,6を容易に形成できる。
【0024】このように構成された第1の実施例のノイ
ズ除去フィルタ1の効果を図3を参照して説明する。同
図は本実施例のノイズ除去フィルタの周波数特性であ
る。なお、同図中実線は本実施例を示し、点線は従来使
用されていたフェライト材を使用し本実施例と同様の構
造物の特性を示す。また、本実施例の等価回路を図4に
示す。図3から明らかなように、第1の実施例のノイズ
除去フィルタ1は、従来例と比較して広い周波数領域に
おいて高い減衰特性を有していることが分かる。
【0025】図5は本発明のノイズ除去フィルタの第2
の実施例を示す縦断面図である。
【0026】同図に示す第2の実施例のノイズ除去フィ
ルタ10は、第1の実施例に対して貫通孔3の内周面に
螺旋状の内部電極15を形成したものである。内部電極
15の導体長が螺旋方向に長くなることによって、イン
ダクタンス成分が大きくなる。螺旋状の内部電極15
は、貫通孔3の内周全面にメッキを施した後、そのメッ
キを螺旋状に削って形成してもよく、また、螺旋状溝3
aを形成した後にその螺旋状溝3aの全面(山及び谷)
にメッキを施し、その後螺旋状溝3aの谷の部分が残る
ように山の部分を削り落としてコア2を螺旋状に露出さ
せて形成してもよい。
【0027】図6は本発明のノイズ除去フィルタの第3
の実施例を示す縦断面図である。
【0028】同図に示す第3の実施例のノイズ除去フィ
ルタ20は、貫通孔3に、有芯コアとして磁性を有する
部材7を配置したものである。これにより、さらに大き
なインダクタンス成分が得られ、大きなノイズ除去効果
を得ることができる。なお磁性を有する部材7は、フェ
ライトから成るものでもよく、樹脂と磁性粒子とを混合
して成るものでもよい。また、配置する部材7の材質
や、混合物の配合比を変えることによって特性を変えら
れるという効果が得られる。なお、同図に示すように外
部電極4を有するコア2の貫通孔3に磁性を有する部材
7を配置するだけの場合は、コア2を低固有抵抗化しな
ければならない。この場合、貫通孔3に配置する部材7
を低固有抵抗化しても図7に示す等価回路にしかならな
いからである。
【0029】図8は本発明のノイズ除去フィルタの第4
の実施例を示す縦断面図、図9はその等価回路図であ
る。第4の実施例のノイズ除去フィルタ30は、図8に
示すように、貫通孔3に配置した磁性を有する部材7の
両端面7aも外部電極化し、それをコア2の両端面2
a,2bに形成した外部電極4,4に接続したものであ
る。この場合はコア2又は貫通孔に配置する部材7を低
固有抵抗化してもよい。このように構成されたノイズ除
去フィルタ30の抵抗成分は、コア2又は貫通孔3に配
置する部材7の低固有抵抗からなる。低固有抵抗化する
ためには、Mn−Zn系フェライトから成るものを使用
してもよく、Ni−Zn系フェライトを窒素雰囲気等の
中で還元焼成して、低固有抵抗化を図ったものでもよ
い。この低固有抵抗により抵抗成分を付加でき、大きな
インダクタンス成分を得たにも拘らずデジタル信号等に
なまりや、歪みを与えず信頼のおける信号伝送ができ、
さらに高周波ノイズの除去が可能となる。
【0030】なお、本発明は、上記実施例に限定されず
種々に変形実施できる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した請求項1記載の発明によれ
ば、高透磁率及び高誘電率を有するコアに外部電極,内
部電極及び接地電極を形成するだけで、インダクタンス
成分及びコンデンサー成分が得られ、コンデンサーを別
に設ける必要がなくなるので小型化が図れ、製造が容易
なノイズ除去フィルタを提供することができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明に比較して、内部電極を螺旋状とすることによ
り大きなインダクタンスが得られ、大きなノイズ除去特
性を得ることができる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明に比較して、貫通孔に磁性を有する部材を配置
することにより、さらに、大きなインダクタンスが得ら
れ、より大きなノイズ除去特性を得ることができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明に比較して、コア又は貫通孔に配置する部材を
低固有抵抗化することにより、デジタル信号等になまり
や、歪みを与えず信頼のおける信号伝送ができ、さらに
高周波ノイズの除去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノイズ除去フィルタの第1の実施例を
示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の縦断面図である。
【図3】第1の実施例の減衰特性図である。
【図4】第1の実施例の等価回路図である。
【図5】本発明のノイズ除去フィルタの第2の実施例を
示す縦断面図である。
【図6】本発明のノイズ除去フィルタの第3の実施例を
示す縦断面図である。
【図7】第3の実施例を説明するための等価回路図であ
る。
【図8】本発明のノイズ除去フィルタの第4の実施例を
示す縦断面図である。
【図9】第4の実施例の等価回路図である。
【符号の説明】
1,10,20,30 ノイズ除去フィルタ 2 コア 2b コアの側面 3 貫通孔 3a 螺旋状溝 4 外部電極 5,15 内部電極 6 接地電極

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高透磁率及び高誘電率を有するコアと、
    このコアの両端面を貫通する貫通孔と、前記両端面に形
    成された外部電極と、前記両外部電極に導通するように
    前記貫通孔の内周面に形成された内部電極と、前記コア
    の外周面に形成された接地電極とを具備したことを特徴
    とするノイズ除去フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔は、その内周面に螺旋状溝を
    備え、前記内部電極は、その螺旋状溝の山又は谷に螺旋
    状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のノイズ
    除去フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記貫通孔に、磁性を有する部材を配置
    したことを特徴とする請求項2記載のノイズ除去フィル
    タ。
  4. 【請求項4】 前記コア又は前記貫通孔に配置する部材
    は、磁性を有すると共に低固有抵抗を有することを特徴
    とする請求項2又は3記載のノイズ除去フィルタ。
JP9433193A 1993-04-21 1993-04-21 ノイズ除去フィルタ Withdrawn JPH06310338A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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