JPH06309139A - 情報表示装置 - Google Patents

情報表示装置

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JPH06309139A
JPH06309139A JP5091379A JP9137993A JPH06309139A JP H06309139 A JPH06309139 A JP H06309139A JP 5091379 A JP5091379 A JP 5091379A JP 9137993 A JP9137993 A JP 9137993A JP H06309139 A JPH06309139 A JP H06309139A
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Shinji Ajizono
真司 味園
Kazuo Iwano
和生 岩野
Jung Kuk Hong
政国 洪
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多次元情報を表示する際の表示部分の移動等
を円滑に行う。 【構成】 記憶手段に記憶された3次元以上の多次元情
報のうち所定の2次元で構成された2次元断面内の所与
の表示領域に対応する情報をディスプレイに表示すると
共に、(A)に示すアイコン48を表示する。(B)に
示すようにカーソル46によって周辺領域52が選択さ
れた場合は、表示領域を2次元断面内で、角度θに応じ
た方向へ距離Lに応じた速度で移動させ、表示情報をス
クロールさせる。(C)に示すように第2の周辺領域5
4が選択された場合は、表示領域を2次元断面の端部ま
で移動させ表示情報を切り替える。また、(D)に示す
ように中心領域50が選択された場合は、指示された方
向(正または負)に応じて(E)、(F)に示すように
矢印64または矢印66を表示し、前記2次元と別の1
つの次元の方向へ表示領域を移動させ、表示情報を切り
替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報表示装置に係り、特
に、多次元情報のうち所定の2次元で形成された2次元
断面または平面内の所与の表示領域に対応する情報を表
示する情報表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】コンピ
ュータ等の情報処理装置には、利用者に情報を伝達する
手段の1つとしてCRT、液晶等のディスプレイが設け
られており、このディスプレイに画像や文字等を表示す
ることにより情報の伝達を行う。ディスプレイは表示面
の大きさが限られているので、例えばフレームサイズの
大きな画像を表示する等の場合には、表示領域として前
記画像の一部を表示すると共に、各々異なる方向への表
示領域の移動(スクロール)を指示するための複数のア
イコンを表示する。表示領域を移動させたい場合には、
利用者はマウス等を操作して、目的とする移動方向に対
応するアイコンが表示された部位までカーソルを移動さ
せ、前記アイコンを選択する。これにより表示領域が前
記画像上を移動され表示画像のスクロールが行われる。
【0003】ところで、科学技術計算等の分野では計算
結果等の内容を容易に把握するために、計算結果等をデ
ィスプレイ表示用のデータに変換して表示することが行
われている。このようなデータは、例えば2次元平面に
投影した流体の流れの時間の経過に伴う変化を表すデー
タ等のように、3次元以上の多次元データ(前述の流体
のデータでは平面(2次元)+時間)である場合が多
い。ディスプレイに表示できるのは平面であるので、こ
のようなデータを表示する場合には2次元に加わる新た
な次元をパラメータとし、このパラメータが所定の値の
ときの平面(例えば新たな次元が時間の場合にはある時
刻における平面)を表示すると共に、利用者の指示に応
じてパラメータの値を変更して表示領域の移動方向を切
り替えるようにしている。
【0004】このような、新たな次元に対応するパラメ
ータの値を変更して(移動方向を切り替えて)表示領域
を移動させる場合にも、従来は前記新たな次元に対応す
る方向(例えば新たな次元が時間の場合には過去方向ま
たは未来方向)への移動を指示するための複数のアイコ
ンを表示し、目的とする方向に対応するアイコンを選択
することにより指示を行うようにしていた。しかしなが
ら、3次元以上の多次元データでは一般にデータ量が膨
大であり、多次元データの中から目的とするデータを検
索し表示させるためには多次元データの一部を表示しな
がら表示領域の移動及び移動方向の切り替えを繰り返し
行うが、上記では移動方向の切り替えを行う度にカーソ
ルを別のアイコンへ移動させる必要があるので操作性が
低く、作業効率を低下させる原因となっていた。
【0005】また、スクロールの指示を与える他の例と
して、スクロールの速度を可変とし、1つのアイコンで
スクロールの方向及び速度を指示できるようにしたスク
ロール方式が提案されている(特開平1-179193号公報参
照)。このスクロール方式では、スクロールの速度は前
記アイコン内に移動されたカーソルとアイコンの基準点
との距離によって定まり、スクロールの方向は前記基準
点に対するカーソルの位置によって定まるようになって
おり、カーソルを大きく移動させなくても任意の方向へ
任意の速度でのスクロールを指定できるが、この方式で
は表示領域を平面移動させるのみであり、前記新たな次
元に対応する方向への移動は考慮されていない。このた
め、3次元以上の多次元データを取り扱う際の操作性は
依然として低い。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、多次元情報を表示する際の表示部分の移動等を円滑
に行うことができる情報表示装置を得ることが目的であ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、n次元情報(nは3以上の整
数)を記憶する記憶手段と、中心領域と該中心領域の周
囲の周辺領域とを備えたアイコンと、前記記憶手段に記
憶されたn次元情報のうち所定の2次元で形成された2
次元断面内の所与の表示領域に対応する情報と、カーソ
ルと、を表示する表示手段と、前記アイコンの所望の部
位に前記カーソルを位置づけて前記所望の部位を選択す
るための選択手段と、前記選択手段によってアイコンの
周辺領域に含まれる部位が選択された場合には、表示領
域が前記2次元断面内をアイコンの中心領域と前記選択
された部位とによって定まる方向に中心領域と選択され
た部位との距離に応じた速度で移動するように前記表示
手段を制御し、選択手段によってアイコンの中心領域が
選択された場合には、表示領域が前記所定の2次元以外
の1つの次元の方向に移動して他の2次元断面内に位置
するように表示手段を制御する制御手段と、を含んで構
成している。
【0008】また、請求項1記載の発明において、アイ
コンの周辺領域に対応する所定の2次元、及びアイコン
の中心領域に対応する1つの次元を予め定義する定義手
段を含んで構成することができる。
【0009】請求項3記載の発明は、n次元情報(nは
2以上の整数)を記憶する記憶手段と、中心領域と該中
心領域の周囲の周辺領域とを備えたアイコンと、前記記
憶手段に記憶されたn次元情報のうち所定の2次元で形
成された2次元断面内または平面内の所与の表示領域に
対応する情報と、カーソルと、を表示する表示手段と、
前記アイコンの所望の部位に前記カーソルを位置づけて
前記所望の部位を選択するための選択手段と、前記選択
手段によってアイコンの周辺領域に含まれる部位が選択
された場合には、表示領域が前記2次元断面または前記
平面内をアイコンの中心領域と前記選択された部位とに
よって定まる方向に中心領域と選択された部位との距離
に応じた速度で移動するように前記表示手段を制御し、
選択手段によってアイコンの中心領域が選択された場合
には、表示領域の大きさまたは向きが変化するように表
示手段を制御する制御手段と、を含んで構成している。
【0010】また、請求項1または請求項3記載の発明
において、表示手段は周辺領域の周囲に第2の周辺領域
が配置されたアイコンを表示し、制御手段は、選択手段
によって前記第2の周辺領域が選択された場合に、表示
領域が前記2次元断面または前記平面内の予め定められ
た基準位置まで瞬間的に移動するように表示手段を制御
する、ことが好ましい。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、表示手段が中心領域
と該中心領域の周囲の周辺領域とを備えたアイコン及び
カーソルを表示すると共に、記憶手段に記憶されたn次
元情報(nは3以上の整数)のうち所定の2次元で形成
された2次元断面内の所与の表示領域に対応する情報を
表示する。また制御手段は、選択手段によってアイコン
の周辺領域に含まれる部位が選択された場合には、表示
領域が前記2次元断面内をアイコンの中心領域と前記選
択された部位とによって定まる方向に中心領域と選択さ
れた部位との距離に応じた速度で移動するように表示手
段を制御する。
【0012】従って、カーソルがアイコンの周辺領域内
に移動されて周辺領域内の所望の部位が選択されると、
表示領域が2次元断面内を移動され、これに伴って、表
示手段に表示されていた、n次元情報のうち所定の2次
元で形成された2次元断面内の表示領域に対応する情報
は、前記2次元断面に沿ってスクロールされる。例とし
て記憶手段に記憶された情報が、平面に対応する2次元
に時間に対応する1つの次元が加わった3次元の情報で
あり、前記所定の2次元が前記平面に対応する2次元で
あった場合には、アイコンの周辺領域が選択されると、
ある時間のときの平面(2次元断面)に対応する情報が
スクロールされて順次表示されることになる。
【0013】また、このときのスクロールの方向及び速
度は、アイコンの中心領域と選択された部位との相対的
な位置、及び中心領域と選択された部位との距離に対応
しており、周辺領域内の他の部位が選択されると、該選
択された部位の位置に応じてスクロールの方向及び速度
の少なくとも一方が変化される。
【0014】一方、制御手段は、選択手段によってアイ
コンの中心領域が選択された場合には、表示領域が所定
の2次元以外の1つの次元の方向に移動して他の2次元
断面内に位置するように表示手段を制御する。このよう
に、表示領域が所定の2次元以外の1つの次元の方向に
移動することにより、表示手段に表示される情報は前記
1つの次元の方向に沿って切り替わることになる。例え
ば前述のように、記憶手段に記憶された情報が、平面に
対応する2次元に時間に対応する1つの次元が加わった
3次元の情報であり、前記所定の2次元が前記平面に対
応する2次元であった場合には、アイコンの中心領域が
選択されると、表示手段に表示される情報は時間に対応
する次元の方向、すなわち過去方向または未来方向に順
次切り替わることになる。
【0015】このように、選択手段が選択するアイコン
内の所望の部位の位置(周辺領域か中心領域か)に応じ
て、表示領域を所定の2次元で形成された2次元断面内
で移動させるか、所定の2次元以外の1つの次元の方向
に移動させるか、が切り替わり、かつ周辺領域が選択さ
れた場合は周辺領域内の選択された部位の位置に応じ
て、2次元断面内における表示領域の移動方向及び移動
速度が変化する。このような指示の切り替えは、全てカ
ーソルをアイコン内で移動させて所望の部位を選択する
ことにより実現できるので、カーソルを所望の部位まで
移動させるときの移動量が小さく、3次元以上の多次元
情報を表示する際の表示部分のスクロール、切り替え等
の移動を円滑に行うことができ、作業効率を向上させる
ことができる。
【0016】また、請求項1記載の発明において、アイ
コンの周辺領域に対応する所定の2次元、及びアイコン
の中心領域に対応する1つの次元を予め定義する定義手
段を含んで構成することができる。これにより、例えば
記憶手段に記憶された情報が立体を表す3次元データで
あった場合には、前記2次元断面の向きを任意に2次元
に沿うように定義することができるので、n次元情報の
表示のしかたのバリエーションが増加し、記憶手段に記
憶されたn次元情報の内容に応じた表示を行うことが可
能となる。
【0017】なお、上記発明は表示領域を所定の3次元
の方向に移動させるものであり、記憶手段に記憶された
n次元情報が3次元以上の多次元情報である場合に有効
であるが、表示手段が表示するアイコン自体は3次元以
上の多次元情報を表示する場合に限定されるものではな
く、2次元情報を表示する場合にも有効に利用すること
ができる。
【0018】このため請求項3記載の発明では、表示手
段が、中心領域と該中心領域の周囲の周辺領域とを備え
たアイコン及びカーソルを表示すると共に、記憶手段に
記憶されたn次元情報(nは2以上の整数)のうち,所
定の2次元で形成された2次元断面(情報が3次元以上
の場合)内または平面(情報が2次元の場合)内の所与
の表示領域に対応する情報を表示する。また制御手段
は、選択手段によってアイコンの周辺領域に含まれる部
位が選択された場合は請求項1の発明と同様の制御を行
うが、選択手段によってアイコンの中心領域が選択され
た場合には、表示領域の大きさまたは向きが変化するよ
うに表示手段を制御する。
【0019】上記のように表示領域の大きさが変化され
ると、表示手段に表示される情報の拡大または縮小が行
われ、表示領域の向きが変化されると、表示手段に表示
される情報の回転等が行われる。このような表示領域の
大きさや向きを変化させる指示と表示領域の移動指示と
の切り替えについても、カーソルをアイコン内で移動さ
せて所望の部位を選択することにより実現できるので、
カーソルを所望の部位まで移動させるときの移動量が小
さく、2次元以上の多次元情報を表示する際の表示部分
の移動(スクロール)、表示部分の拡大、縮小、回転を
円滑に行うことができ、作業効率を向上させることがで
きる。
【0020】また、請求項1または請求項3記載の発明
において、表示手段が周辺領域の周囲に第2の周辺領域
が配置されたアイコンを表示し、制御手段は、選択手段
によって第2の周辺領域が選択された場合に、表示領域
が2次元断面または平面内の予め定められた基準位置、
例えば前記2次元断面または平面の端部または端部近傍
まで瞬間的に移動するように表示手段を制御することが
好ましい。これにより、表示領域の前記基準位置への移
動が瞬時に行われ、作業効率を向上させることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1には本実施例に係る情報表示装置10
が示されている。情報表示装置10は、ワークステーシ
ョン12と、ワークステーション12の入出力ポート2
0に接続される各種の入出力機器と、で構成される。ワ
ークステーション12は、CPU14、ROM16、R
AM18及び入出力ポート20を備えており、これらは
バスを介して互いに接続されている。
【0022】入出力ポート20には、画像等の情報を表
示するためのディスプレイ22がドライバ24を介して
接続されている。また入出力ポート20には、ドライバ
26を介して外部記憶装置28が接続されている。外部
記憶装置28は磁気ディスク、光ディスク等の記憶媒体
を備えており、この記憶媒体には3次元の画像データが
記憶されている。この3次元の画像データの一例として
は、車両等の空洞実験の結果に基づいて2次元平面に投
影し可視化した空気の流れの時間の経過に伴う変化を表
す動画像データ(この場合は第3の次元が時間)、シミ
ュレーション結果に基づいてクリーンルーム内の空気の
定常的な流れを可視化した立体画像データ(この場合は
第3の次元が高さ)等が挙げられる。
【0023】一方、入出力ポート20には、右ボタン3
0A及び左ボタン30Bを備えオペレータがディスプレ
イ22に表示されたカーソルを移動させたり各種の指示
を与えるためのマウス30と、各種の指示を与えたりデ
ータ等を入力するためのキーボード32と、が各々イン
ターフェース34、36を介して接続されている。ワー
クステーション12及び各入出力機器を情報表示装置1
0として作用させるためのプログラムは、ROM16に
記憶されている。このプログラムは、情報表示装置10
を構成する各機器に電源が投入されると読み出されて、
ワークステーション12によって実行される。
【0024】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
の情報表示装置10では、外部記憶装置28の記憶媒体
に記憶された3次元データを、図2に示すように、互い
に直交するX軸及びY軸に沿った平面画像を表す2次元
データが、X軸及びY軸に直交するZ軸(第3の次元)
に沿って積層された構造のデータとして取り扱う。な
お、以下では3次元データを構成する前記各平面を、3
次元データの2次元断面と呼ぶ。そして前記3次元デー
タをディスプレイ22に表示する場合には、所定の2次
元断面上に表示領域40を設定し(図3(A)参照)、
この表示領域40に対応する画像をディスプレイ22に
表示させる。
【0025】また表示領域40の位置は、前記2次元断
面上における表示領域40のX軸方向に沿った位置を表
す第1パラメータ、2次元断面上における表示領域40
のY軸方向に沿った位置を表す第2パラメータ、表示領
域40のZ軸方向に沿った位置(表示領域40が位置し
ている2次元断面の位置)を表す第3パラメータによっ
て表される。
【0026】本実施例では、図2に示すX軸方向、Y軸
方向、Z軸方向を、3次元データのいずれの次元に対応
させるかが予め定められている。例えば、前述の動画像
データではX軸方向、Y軸方向を前記2次元平面に対応
させる。この場合前記2次元断面は、ある時刻における
空気の流れを表す平面画像に相当する。また、例えば前
述の立体画像データでは、一例としてX軸方向、Y軸方
向をクリーンルームの床面(2次元)に対応させる。こ
の場合の2次元断面は、ある高さ位置で床面に平行な方
向に沿った空気の定常的な流れを表す平面画像に相当す
る。
【0027】ディスプレイ22に画像を表示させる場
合、情報表示装置10では予め用意されたコマンドを実
行させるが、このコマンドには引き数として前記第1〜
第3パラメータを設定するようになっている。コマンド
実行側では、引き数として引き渡された第1〜第3パラ
メータが表す表示領域40のX軸、Y軸、Z軸に沿った
位置に基づいて、表示領域40に対応する画像データを
判断し、該画像データを記憶媒体からディスプレイ22
のドライバ24に転送する。これにより、表示領域40
に対応する画像がディスプレイ22に表示される。
【0028】表示領域40の位置の移動は、後述するよ
うに、アイコンを用いてオペレータが指示することによ
って行われ、この指示に応じて値が変更された第1〜第
3の各パラメータを引き数として前記コマンドが実行さ
れることにより、ディスプレイ22に表示された画像が
スクロールまたは切り替わることになる。
【0029】次に図4のフローチャートを参照し、ワー
クステーション12における画像表示処理について説明
する。ステップ104では、表示領域40の初期位置を
表す第1〜第3の各パラメータの初期値を取込み、取り
込んだ各パラメータの初期値を引き数としてコマンドを
実行させ、前記初期位置に位置している表示領域40に
対応する画像をディスプレイ22の表示面に設けられた
ウインドウ領域内に表示させる。例えば、第1〜第3パ
ラメータの初期値に対応する表示領域40の初期位置
が、図6に示す平面画像42(2次元断面に相当)上に
おける図6に示す位置であった場合には、この表示領域
40に対応する画像データがドライバ34へ転送され、
図7に示すように表示領域40に対応する画像がディス
プレイ22のウインドウ領域44内に表示される。
【0030】次のステップ106では、図7に示すよう
にウインドウ領域44内にカーソル46を表示させると
共に、ウインドウ領域44外の所定位置にアイコン48
を表示させる。周知のように、カーソル46は、オペレ
ータによるマウス30の操作に応じてディスプレイ22
の画面上を移動される。またアイコン48は、図8
(A)に示すように、中心部に配置された円形の中心領
域50と、中心領域50の外周に配置された円環状の周
辺領域52と、周辺領域52の外周に配置された円環状
の第2の周辺領域54と、で構成される。周辺領域52
内には移動方向の目安として、中心領域50を中心とし
て放射状に複数の矢印56が表示される。
【0031】オペレータはディスプレイ22に表示され
た画像を参照し、2次元断面内の別の部分を表示させた
い場合、すなわち表示領域40を2次元断面内で移動さ
せたい場合(図3(B)参照)には、カーソル46の先
端部が、アイコン48の周辺領域52内の表示領域の移
動方向に対応する部位を指すように、マウス30を操作
してカーソル46を移動させ、マウス30のボタン30
Aまたは30Bをオンして指示する。また、表示領域4
0を2次元断面内の端部へ移動させたい場合(図3
(C)参照)には、カーソル46の先端部が、アイコン
48の第2の周辺領域54内の表示領域の移動方向に対
応する部位を指すように、マウス30を操作してカーソ
ル46を移動させ、マウス30のボタン30Aまたは3
0Bをオンして指示する。さらに、別の2次元断面内の
画像を表示させたい場合、すなわち表示領域40をZ軸
に沿って移動させたい場合(図3(D)参照)には、カ
ーソル46の先端部がアイコン48の中心領域50を指
すようにマウス30を操作してカーソル46を移動さ
せ、移動させたい方向に応じて右ボタン30Aまたは左
ボタン30Bをオンして指示する。
【0032】ステップ108では、カーソル46の先端
部がアイコン48内を指しているか否か判定する。ステ
ップ108の判定が肯定されるとステップ110へ移行
し、図8(D)に示すようにカーソル46の先端部がア
イコン48の中心領域50内を指しているか否か判定す
る。このステップ110の判定が否定される場合は、カ
ーソル46の先端部が、図8(B)に示すようにアイコ
ン48の周辺領域52を指しているか、または図8
(C)に示すようにアイコン48の第2の周辺領域を指
している場合である。ステップ110の判定が否定され
た場合には、ステップ112でマウス30のボタン30
Aまたは30Bがオンされているか否か判定する。ステ
ップ112の判定が否定された場合には、表示領域40
の移動は行わずにステップ108へ戻る。
【0033】ステップ112でボタン30Aまたは30
Bがオンされていると判断するとステップ114へ移行
し、アイコン48の中心からカーソル46の先端部が指
している部位へ向かう方向を表す角度θ(図8(B)参
照)を求め、前記方向を表示領域40の移動方向として
設定する。ステップ116ではカーソル46の先端部が
周辺領域52を指しているか否か判定する。ステップ1
16の判定が肯定された場合にはステップ118へ移行
し、中心領域50とカーソル46の先端部が指している
部位との距離L(図8(B)参照)を求め、例として図
9に直線58で示すように予め定められた距離Lと移動
速度との関係に基づいて、前記求めた距離Lの大きさに
応じた移動速度を表示領域40の移動速度として設定す
る。
【0034】なお、距離Lと移動速度との関係は直線5
8が表す比例関係に限定されるものではなく、例えば図
9に破線で示す曲線60、二点鎖線で示す曲線62等に
基づいて、表示領域40の移動速度を求めるようにして
もよい。
【0035】ステップ120では、表示領域40の位置
が、上記で設定した移動方向へ、上記で設定した移動速
度に対応するステップ幅だけ2次元断面上を移動するよ
うに第1パラメータ及び第2パラメータの値を変化(但
し、角度θが0°,180°の場合は第1パラメータのみ、
90°,270°の場合は第2パラメータのみ変化)させ、変
化させたパラメータを含む各パラメータを引き数として
コマンドを実行させる。これにより、前記移動した表示
領域40に対応する画像がディスプレイ22に表示され
る。
【0036】上記ステップ120の処理を実行すると一
旦ステップ108へ戻るが、カーソル46の先端部がア
イコン48の周辺領域52内を指し、かつマウス30の
ボタン30Aまたは30Bがオンされている間は、ステ
ップ120の処理は繰り返し実行される。従って、表示
領域40はステップ120の処理が実行される毎に前記
移動方向へ前記ステップ幅ずつ移動し、これに伴ってデ
ィスプレイ22に表示されている画像も、2次元断面上
を前記移動方向へ前記ステップ幅に対応する移動速度で
スクロールすることになる。
【0037】また、ステップ120の処理を繰り返し実
行している状態で、カーソル46の先端部が指す位置が
周辺領域52内を移動した場合には、ステップ114、
118において移動した位置に応じて移動方向及び移動
速度の少なくとも一方が変更される。従って、画像がス
クロールしている途中でスクロールの方向及び速度を変
更することも可能である。
【0038】従って、表示画像を2次元断面上で所定方
向にスクロールさせたい場合には、オペレータはカーソ
ル46の先端部をアイコン48の周辺領域52内の前記
所定方向に対応する部位を指す位置に移動させ、ボタン
30Aまたは30Bをオンすればよく、任意の方向へス
クロールさせることができる。また、表示したい画像と
現在表示されている画像とが2次元断面上で離れている
等の場合には、カーソル46の先端部がアイコン48の
中心から離れた位置を指すようにカーソル46を移動さ
せればスクロールの速度が高速となり、表示したい画像
と現在表示されている画像とが2次元断面上で近接して
いる等の場合には、カーソル46の先端部がアイコン4
8の中心から離れた位置を指すようにカーソル46を移
動させればスクロールの速度が低速となるので、任意の
速度でスクロールさせることができる。
【0039】一方、ステップ116の判定において、図
8(C)に示すようにカーソル46の先端部がアイコン
48の第2の周辺領域54を指している場合は、ステッ
プ116の判定が否定されてステップ126へ移行す
る。ステップ126では表示領域40の位置が、上記で
設定した移動方向へ、2次元断面上を2次元断面の端部
まで移動するように第1パラメータ及び第2パラメータ
の値を変化させ、変化させたパラメータを含む各パラメ
ータを引き数としてコマンドを実行させる。これによ
り、ディスプレイ22の表示画像は前記移動した表示領
域40に対応する画像に瞬時に切り替わることになる。
【0040】従って、2次元断面上の所定方向端部の画
像を表示させたい場合には、オペレータはカーソル46
の先端部をアイコン48の第2の周辺領域54内の前記
所定方向に対応する部位を指す位置に移動させ、ボタン
30Aまたは30Bをオンすればよい。これにより、2
次元断面上の端部の画像を表示させる際に、前記画像が
表示されるまで継続してスクロールを行わせる必要がな
くなり、操作が簡単になると共にスクロールを行わせて
いる間の待ち時間がゼロとなるので、作業効率が向上す
る。
【0041】さらに、前述のステップ110で、図8
(D)に示すようにカーソル46の先端部がアイコン4
8の中心領域50内を指している場合にはステップ12
8へ移行し、Z方向への表示領域移動処理を行う。この
Z方向への表示領域移動処理の詳細について、図5のフ
ローチャートを参照して説明すると、ステップ150で
はマウス30の右ボタン30Aがオンされているか否か
判定する。この右ボタン30Aは、表示領域40をZ軸
に沿った正方向(図3(D)矢印Aで示す方向、第3パ
ラメータの値の増加方向)に移動させる場合にオペレー
タによってオンされる。ステップ150の判定が肯定さ
れた場合には、図8(E)に示すように、ステップ15
2でアイコン48の中心領域50の表示を右向きの矢印
64に変更する。
【0042】次のステップ154では表示領域40の位
置がZ軸に沿った正方向へ所定量移動して他の2次元断
面上に位置するように、第3パラメータの値を増加さ
せ、値を増加させた第3パラメータを含む各パラメータ
を引き数としてコマンドを実行させる。これにより、前
記所定量移動した表示領域40に対応する画像がディス
プレイ22に表示される。次のステップ156ではボタ
ン30Aがオフされたか否か判定する。ステップ156
の判定が否定されている間はステップ154の判定が繰
り返し実行される。
【0043】これにより、マウス30の右ボタン30A
がオンされている間は、ディスプレイ22の表示画像が
Z軸に沿った正方向に順次切り替わっていくことにな
る。これは、例えば3次元データが車両等の空洞実験の
結果に基づいて2次元平面に投影し可視化した空気の流
れの時間の経過に伴う変化を表す動画像データである場
合には、前記2次元平面上の所与の部位の画像が時間の
経過方向(未来方向)に順次切り替わり、時間の経過に
伴う前記部位における空気の流れの変化が順次表示され
ることになる。また、3次元データがクリーンルーム内
の空気の定常的な流れを可視化した立体画像データであ
る場合には、所定の高さ位置で床面に平行な方向に沿っ
た空気の定常的な流れを表す平面画像が、高さ位置の増
加方向(上昇方向)に順次切り替わり、各高さ位置にお
ける空気の定常的な流れが表示される。
【0044】マウス30の右ボタン30Aがオフされる
と、ステップ156の判定が肯定されて表示領域40の
移動が停止され、ステップ158でアイコン48の中心
領域50の表示を空白(図8(A)参照)に戻してZ方
向への表示領域移動処理を終了する。
【0045】一方、ステップ150の判定が否定された
場合にはステップ160へ移行し、左ボタン30Bがオ
ンされているか否か判定する。この左ボタン30Bは、
表示領域40をZ軸に沿った負方向(図3(D)矢印B
で示す方向、第3パラメータの値の減少方向)に移動さ
せる場合にオペレータによってオンされる。ステップ1
60の判定が肯定された場合には、図8(F)に示すよ
うにステップ162でアイコン48の中心領域50の表
示を左向きの矢印66に変更する。
【0046】ステップ164では表示領域40の位置が
Z軸に沿った負方向へ所定量移動して他の2次元断面上
に位置するように、第3パラメータの値を減少させ、値
を減少させた第3パラメータを含む各パラメータを引き
数としてコマンドを実行させる。これにより、前記所定
量移動した表示領域40に対応する画像がディスプレイ
22に表示される。次のステップ166ではボタン30
Bがオフされたか否か判定する。ステップ166の判定
が否定されている間はステップ164の判定が繰り返し
実行される。
【0047】これにより、マウス30の左ボタン30B
がオンされている間は、ディスプレイ22の表示画像が
Z軸に沿った負方向に順次切り替わっていくことにな
る。これは、例えば3次元データが前述の空洞実験の結
果に基づく動画像データである場合には、前記2次元平
面上の所与の部位の画像が時間の遡及方向(過去方向)
に順次切り替わり、前記部位における空気の流れの変化
が過去を遡って順次表示されることになる。
【0048】マウス30の左ボタン30Bがオフされる
と、ステップ166の判定が肯定されて表示領域40の
移動が停止され、前記と同様にステップ158でアイコ
ン48の中心領域50の表示を空白に戻して処理を終了
する。なお、本ルーチンを実行するときに右ボタン30
A及び左ボタン30Bがオンされていなかった場合に
は、何ら処理を行うことなくZ方向への表示領域移動処
理を終了し、図4に示すメインルーチンへ戻る。
【0049】従って、表示領域40をZ軸に沿った方向
に移動させ、他の2次元断面に対応する画像を表示させ
たい場合には、オペレータはカーソル46の先端部をア
イコン48の中心領域50内を指す位置に移動させ、ボ
タン30Aまたは30Bをオンすればよい。このよう
に、表示画像のスクロール、2次元断面の端部に対応す
る画像への切り替え、他の2次元断面に対応する画像へ
の切り替えの各操作は、全てカーソル46の先端部をア
イコン48内の各領域のいずれかに対応させてボタン3
0Aまたは30Bをオンすることによって行うことがで
きるので、ある操作を行って次に別の操作を行う際にカ
ーソル46をアイコン48外へ移動させる必要がなく、
カーソル46の移動量が非常に小さい。従って、作業効
率が向上する。
【0050】なお、上記では図2に示すX軸方向、Y軸
方向、Z軸方向を、3次元データのいずれの次元に対応
させるかが予め定められていたが、本発明はこれに限定
されるものではなく、画像の表示処理を行う前に、X軸
方向、Y軸方向、Z軸方向を、3次元データのいずれの
次元に対応させるかをオペレータに定義させる画面を表
示して、2次元断面の向きを変更可能としてもよい。例
えば図10(A)に示すように、X軸方向を模式的に立
方体で表した3次元データの第1の次元に、Y軸方向を
第2の次元に、Z軸方向を第3の次元に各々対応させた
場合には、2次元断面はXY平面に平行な平面であるの
で、第1の次元と第2の次元とで形成される平面とな
る。一方、図10(B)に示すように、X軸方向を第1
の次元に、Y軸方向を第3の次元に、Z軸方向を第2の
次元に対応させた場合には、2次元断面は第1の次元と
第3の次元とで形成される平面となる。
【0051】このような2次元断面の向きの変更は、3
次元データがクリーンルーム内の空気の定常的な流れを
可視化した立体画像データである等の場合に特に有効で
あり、上記実施例で説明したようにX軸方向、Y軸方向
をクリーンルームの床面(2次元)に対応させると、2
次元断面は床面に平行な平面となり、ディスプレイ22
には高さ位置で床面に平行な方向に沿った空気の流れを
表す画像が表示されるが、X軸方向、Y軸方向をクリー
ンルームの壁面(2次元)に対応させた場合には、2次
元断面が前記壁面に平行な平面となるので、ディスプレ
イ22には床面に垂直な方向に沿った空気の流れを表す
画像が表示されることになる。
【0052】また、上記では3次元データを例に説明し
たが、4次元以上の多次元データに適用することも可能
であり、前述の2次元断面の向きの変更はこのような多
次元データに対しても有効である。例えばクリーンルー
ム内の空気の流れを可視化した立体画像データ(3次元
データ)に第4の次元として時間を加え、時間の経過に
伴う前記立体内の空気の流れの変化を表した4次元デー
タでは、2次元断面の向きを変更することにより、ある
2次元断面内における空気の流れの時間の経過に伴う変
化を表示したり、ある時刻における床面上の各部位の床
面に垂直な方向に沿った空気の流れを表示したりするこ
とが可能となる。
【0053】また、上記ではカーソル46の先端部がア
イコン48の中心領域50が指しているときに、マウス
30の右ボタン30Aがオンされると中心領域50に右
向きの矢印64を表示し、左ボタン30Bがオンされる
と中心領域50に左向きの矢印66を表示して、各々Z
軸に沿った正方向または負方向へ表示領域40を移動さ
せるようにしていたが、これに限定されるものではな
く、例えば図11(A)に示すように、中心領域50を
第1の領域50Aと第2の領域50Bとに分割して各々
に矢印64または矢印66を予め表示しておき、第1の
領域50Aが選択された場合と第2の領域50Bが選択
された場合とで表示領域40を異なる方向(Z軸に沿っ
た正方向または負方向)に移動させるようにしてもよ
い。
【0054】さらに、本発明のアイコンは、図8(A)
に示す中心領域50が円形で周辺領域52及び第2の周
辺領域が円環状のアイコン48に限定されるものではな
く、一例として図11(B)〜(D)に示すように、各
領域を種々の形状とすることができる。
【0055】さらに、上記ではアイコン48の中心領域
50が選択された場合に、表示領域40をZ軸に沿った
方向に移動させる場合を説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。例として図12(A)に示すよ
うに、模式的に平面で表した2次元データ上に表示領域
40を設定し、アイコン48の周辺領域52または第2
の周辺領域54が選択された場合には表示領域40を前
記平面内で移動させると共に、中心領域50が設定され
た場合には、図12(A)に二点鎖線で示すように表示
領域40の大きさを大きくしたり、破線で示すように表
示領域の大きさを小さくしてもよい。
【0056】ディスプレイ22の画面上のウインドウ領
域44の大きさが固定である場合は、上述のように表示
領域40の大きさを大きくすると表示画像が縮小され、
表示領域40の大きさを小さくすると表示画像が拡大さ
れることになる。また、図12(B)に示すようにアイ
コン48の中心領域50が選択された場合に、表示領域
40を時計回り、または反時計回りに回転させるように
してもよい。この場合はディスプレイ22の表示画像が
回転されることになる。なお、このような拡大、縮小、
回転等の操作は、3次元データ以上の多次元データに対
して行うことも可能である。
【0057】また、上記では画像データを用いて説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
テキストデータ等の種々のデータに対して適用可能であ
る。さらに、上記で説明したような3次元データに代え
て互いに関連のない複数の平面画像データ等の2次元デ
ータを図2に示すように3次元データとして記憶してお
き、目的の画像の目的の部位を検索して表示させる場合
に適用することも可能である。
【0058】また、上記ではアイコン48の第2の周辺
領域54が選択された場合に、表示領域40を基準位置
として2次元断面の端部へ移動させるようにしていた
が、端部以外の基準位置を予め定めておき、この基準位
置へ移動させるようにしてもよい。
【0059】また、上記ではアイコン48を予め定めら
れた位置に表示するようにしていたが、アイコン48を
表示させる指示が入力された場合に、該指示が入力され
たときに位置していたカーソル46の近傍(図13参
照)に、またはカーソル46に重ねて表示するようにし
てもよい。さらに一旦表示したアイコン48をオペレー
タの指示に応じて移動可能としてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
では、表示手段に、中心領域と該中心領域の周囲の周辺
領域とを備えたアイコンと、記憶手段に記憶されたn次
元情報(nは3以上の整数)のうち所定の2次元で形成
された2次元断面内の所与の表示領域に対応する情報
と、カーソルと、を表示し、アイコンの周辺領域に含ま
れる部位が選択された場合には、表示領域が2次元断面
内をアイコンの中心領域と前記選択された部位とによっ
て定まる方向に中心領域と選択された部位との距離に応
じた速度で移動するように制御し、アイコンの中心領域
が選択された場合には、表示領域が所定の2次元以外の
1つの次元の方向に移動して他の2次元断面内に位置す
るように制御したので、3次元以上の多次元情報を表示
する際の表示部分のスクロール、切り替え等の移動を円
滑に行うことができる、という優れた効果が得られる。
【0061】請求項3記載の発明では、表示手段に、中
心領域と該中心領域の周囲の周辺領域とを備えたアイコ
ンと、記憶手段に記憶されたn次元情報(nは2以上の
整数)のうち所定の2次元で形成された2次元断面内ま
たは平面内の所与の表示領域に対応する情報と、カーソ
ルと、を表示し、アイコンの周辺領域に含まれる部位が
選択された場合には、表示領域が前記2次元断面または
平面内をアイコンの中心領域と前記選択された部位とに
よって定まる方向に中心領域と選択された部位との距離
に応じた速度で移動するように制御し、アイコンの中心
領域が選択された場合には、表示領域の大きさまたは向
きが変化するように制御したので、2次元以上の多次元
情報を表示する際の表示部分の移動、表示部分の拡大、
縮小、回転を円滑に行うことができる、という優れた効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る情報表示装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】本実施例で取り扱う3次元データの構造を説明
するための概念図である。
【図3】(A)乃至(D)は3次元データの2次元断面
上に設定する表示領域、及びこの表示領域の移動を説明
するための概念図である。
【図4】情報表示装置における処理の概要を説明するフ
ローチャートである。
【図5】Z方向への表示領域移動処理を説明するフロー
チャートである。
【図6】2次元断面に相当する平面画像上の所定位置に
位置された表示領域を示す概念図である。
【図7】表示領域が図6に示す位置にあるときにディス
プレイに表示される画像と、カーソル及びアイコンを示
すイメージ図である。
【図8】(A)乃至(F)は本実施例に係るアイコン
と、このアイコンを指す位置に移動されたカーソルを示
すイメージ図である。
【図9】アイコンの中心とカーソルの先端部が指してい
る部位との距離と、表示領域の移動速度との関係を示す
線図である。
【図10】(A)及び(B)は3次元データに対して2
次元断面の向きを変更した場合を説明するための概念図
である。
【図11】(A)乃至(D)はアイコンの他の例を示す
イメージ図である。
【図12】(A)及び(B)は本発明を2次元データに
対して適用した場合の処理を説明するための概念図であ
る。
【図13】アイコン表示位置の他の例を示すイメージ図
である。
【符号の説明】
10 情報表示装置 12 ワークステーション 22 ディスプレイ 28 外部記憶装置 30 マウス 46 カーソル 48 アイコン 50 中心領域 52 周辺領域 54 第2の周辺領域
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】従って、表示画像を2次元断面上で所定方
向にスクロールさせたい場合には、オペレータはカーソ
ル46の先端部をアイコン48の周辺領域52内の前記
所定方向に対応する部位を指す位置に移動させ、ボタン
30Aまたは30Bをオンすればよく、任意の方向へス
クロールさせることができる。また、表示したい画像と
現在表示されている画像とが2次元断面上で離れている
等の場合には、カーソル46の先端部がアイコン48の
中心から離れた位置を指すようにカーソル46を移動さ
せればスクロールの速度が高速となり、表示したい画像
と現在表示されている画像とが2次元断面上で近接して
いる等の場合には、カーソル46の先端部がアイコン4
8の中心から近い位置を指すようにカーソル46を移動
させればスクロールの速度が低速となるので、任意の速
度でスクロールさせることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】次のステップ154では表示領域40の位
置がZ軸に沿った正方向へ所定量移動して他の2次元断
面上に位置するように、第3パラメータの値を増加さ
せ、値を増加させた第3パラメータを含む各パラメータ
を引き数としてコマンドを実行させる。これにより、前
記所定量移動した表示領域40に対応する画像がディス
プレイ22に表示される。次のステップ156ではボタ
ン30Aがオフされたか否か判定する。ステップ156
の判定が否定されている間はステップ154の処理が繰
り返し実行される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】ステップ164では表示領域40の位置が
Z軸に沿った負方向へ所定量移動して他の2次元断面上
に位置するように、第3パラメータの値を減少させ、値
を減少させた第3パラメータを含む各パラメータを引き
数としてコマンドを実行させる。これにより、前記所定
量移動した表示領域40に対応する画像がディスプレイ
22に表示される。次のステップ166ではボタン30
Bがオフされたか否か判定する。ステップ166の判定
が否定されている間はステップ164の処理が繰り返し
実行される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩野 和生 東京都千代田区三番町5−19 日本アイ・ ビー・エム株式会社 東京基礎研究所内 (72)発明者 洪 政国 東京都千代田区三番町5−19 日本アイ・ ビー・エム株式会社 東京基礎研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n次元情報(nは3以上の整数)を記憶
    する記憶手段と、 中心領域と該中心領域の周囲の周辺領域とを備えたアイ
    コンと、前記記憶手段に記憶されたn次元情報のうち所
    定の2次元で形成された2次元断面内の所与の表示領域
    に対応する情報と、カーソルと、を表示する表示手段
    と、 前記アイコンの所望の部位に前記カーソルを位置づけて
    前記所望の部位を選択するための選択手段と、 前記選択手段によってアイコンの周辺領域に含まれる部
    位が選択された場合には、表示領域が前記2次元断面内
    をアイコンの中心領域と前記選択された部位とによって
    定まる方向に中心領域と選択された部位との距離に応じ
    た速度で移動するように前記表示手段を制御し、選択手
    段によってアイコンの中心領域が選択された場合には、
    表示領域が前記所定の2次元以外の1つの次元の方向に
    移動して他の2次元断面内に位置するように表示手段を
    制御する制御手段と、 を含む情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記アイコンの前記周辺領域に対応する
    前記所定の2次元、及びアイコンの前記中心領域に対応
    する前記1つの次元を予め定義する定義手段を含む請求
    項1記載の情報表示装置。
  3. 【請求項3】 n次元情報(nは2以上の整数)を記憶
    する記憶手段と、 中心領域と該中心領域の周囲の周辺領域とを備えたアイ
    コンと、前記記憶手段に記憶されたn次元情報のうち所
    定の2次元で形成された2次元断面内または平面内の所
    与の表示領域に対応する情報と、カーソルと、を表示す
    る表示手段と、 前記アイコンの所望の部位に前記カーソルを位置づけて
    前記所望の部位を選択するための選択手段と、 前記選択手段によってアイコンの周辺領域に含まれる部
    位が選択された場合には、表示領域が前記2次元断面ま
    たは前記平面内をアイコンの中心領域と前記選択された
    部位とによって定まる方向に中心領域と選択された部位
    との距離に応じた速度で移動するように前記表示手段を
    制御し、選択手段によってアイコンの中心領域が選択さ
    れた場合には、表示領域の大きさまたは向きが変化する
    ように表示手段を制御する制御手段と、 を含む情報表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は前記周辺領域の周囲に第
    2の周辺領域が配置されたアイコンを表示し、 前記制御手段は、選択手段によって前記第2の周辺領域
    が選択された場合に、表示領域が前記2次元断面または
    前記平面内の予め定められた基準位置まで瞬間的に移動
    するように表示手段を制御する、 ことを特徴とする請求項1または請求項3記載の情報表
    示装置。
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