JPH06308985A - カラオケ通信システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラオケ通信システムにおいて、ビデオディ
スク用の曲のリクエストが多くなり、ビデオディスクオ
ートチェンジャー装置の演奏待ち状態が長く続いても、
カラオケ端末装置の即時に演奏可能な曲データを先に演
奏出力することで、利用者の演奏開始待ち時間を短縮す
ることを目的とする。 【構成】 入力手段で所望の曲の指定番号を入力し、そ
の曲の指定番号がビデオディスク楽曲のものであれば、
ビデオディスクオートチェンジャー装置は、演奏の指示
を受け演奏可能になれば楽曲を演奏し、演奏待ち状態で
あればある程度の時間制限を設けて、演奏順序交替手段
により、ビデオディスク楽曲を演奏順序のデータに基づ
いてカラオケデータ記憶手段から曲データを探し出し演
奏順序を入れ替える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、カラオケ通信システム
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、カラオケ通信システムにおいて
は、特開平４−１４９１９号公報に開示されているよう
に、カラオケ端末装置から所望の曲を伝送回線を介して
中央装置に対してリクエストすると、中央装置はそのリ
クエストに係わるカラオケデータを伝送回線を介してカ
ラオケ端末装置に伝送し、カラオケ端末装置は、伝送さ
れてきたカラオケデータをリアルタイムで再生して演奏
出力するものであった。

【０００３】また、カラオケ端末装置が利用者が常時入
力した曲の指定番号と演奏順序の管理機能を持つこと
で、カラオケ端末装置が中央装置から伝送されたカラオ
ケデータを演奏中に次の演奏曲を中央装置にリクエスト
し、中央装置から伝送されたリクエストの次の演奏曲の
カラオケデータをカラオケ端末装置で記憶し、現在演奏
中の曲が終了すると、直ちに次の演奏曲のカラオケデー
タを再生し演奏出力するカラオケ通信システムも開発さ
れている。

【０００４】このカラオケ通信システムにおいて、中央
装置とビデオディスクオートチェンジャー装置とを接続
したものは、カラオケ端末装置で管理されている次の演
奏曲を伝送回線を介して中央装置に対してリクエストさ
れると、カラオケ端末装置が伝送されてきたカラオケデ
ータを演奏出力中に拘らず、中央装置はその次の演奏曲
のリクエストに係わるカラオケデータを伝送回線を介し
てカラオケ端末装置に伝送しようとする。その次の演奏
曲が、中央装置に管理されているカラオケデータの曲な
らば、伝送回線を介してカラオケ端末装置に伝送し次の
演奏曲のカラオケデータとしてカラオケ端末装置で記憶
されるが、ビデオディスク用の曲ならば中央装置はビデ
オディスクオートチェンジャー装置が演奏可能状態か判
断した上で、ビデオディスク曲の演奏指示を出し、それ
を受けビデオディスクオートチェンジャー装置は演奏準
備を行い、その演奏準備終了のデータは伝送回線を介し
て伝送され、次の演奏曲のカラオケデータとしてカラオ
ケ端末装置側で記憶される。

【０００５】カラオケ端末装置が、現在出力中のカラオ
ケデータを演奏出力終了すると、カラオケ端末装置に記
憶されている次の演奏曲のカラオケデータを演奏出力す
るか、ビデオディスク曲の演奏指示を中央装置を介して
ビデオディスクオートチェンジャー装置に伝送するかを
次の演奏曲のカラオケデータによって判断しカラオケ端
末装置で次の演奏曲のカラオケデータの演奏出力を行う
ものである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
４−１４９１９号公報に開示される前者ようなカラオケ
通信システムでは、カラオケ端末装置の設置台数が多く
なると、あるカラオケ端末装置からリクエストを中央装
置に要求し、そのリクエストに応じたカラオケデータを
カラオケ端末装置へ転送中に、他の多くのカラオケ端末
装置からのリクエストが重なる場合がある。すなわち、
利用者が歌う段階になってから、中央装置にリクエスト
を要求していては、最悪の場合は、他の全てのカラオケ
端末装置がカラオケデータを受け取るまでは、そのカラ
オケ端末装置へカラオケデータが転送されず、利用者が
歌うことができるまでに相当に長い時間待たされるとい
う問題があった。

【０００７】また、後者のような、中央装置にビデオデ
ィスクオートチェンジャー装置が接続されており、指示
によりビデオディスクの曲が演奏可能なカラオケ通信シ
ステムでは、中央装置に管理されているカラオケデータ
の曲ならば既にカラオケ端末装置に記憶され演奏順番が
来れば直ちに演奏出力できるが、ビデオディスク用の曲
では中央装置はビデオディスクオートチェンジャーが演
奏可能状態か判断し、演奏指示を出すために、オートチ
ェンジャーが他のカラオケ端末装置によって使用中など
の理由でカラオケ端末装置に演奏可能指示が来ないとき
は、カラオケ端末装置に直ちに演奏可能なカラオケデー
タが記憶されているにも拘らず、ビデオディスク用の曲
の演奏可能指示がカラオケ端末装置に来なければ、指示
待ち状態のままとなり長時間演奏出力が行われない場合
がある。さらに、ビデオディスク用の曲のリクエストが
多くなると、ビデオディスクオートチェンジャー装置で
の演奏不可能状態が長く続く問題があった。

【０００８】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、あるカラオケ端末装置から行っ
たリクエストが他のカラオケ端末装置で演奏中の曲と重
なっても、また、複数のカラオケ端末装置から同じ曲の
リクエストが同時に行われても、リクエストを行ったカ
ラオケ端末装置において希望した曲の演奏が直ちに行う
ことが可能で、さらに、ビデオディスク用の曲のリクエ
ストが多くなり、ビデオディスクオートチェンジャー装
置の演奏不可能状態が長く続いても、カラオケ端末装置
に記憶されている直ちに演奏可能なカラオケデータを先
に演奏出力することで利用者の演奏開始待ち時間を短縮
することが可能なカラオケ通信システムを提供すること
を目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項１に記載のカラオケ通信システムは、複数の曲
データをそれぞれ格納する複数の曲データ発生手段と、
その各曲データ発生手段とそれぞれ選択的に接続可能に
構成され、入力された曲データに基づいて前記曲データ
発生手段から発生された曲を受信して演奏するための少
なくとも１つのカラオケ端末装置とを備え、そのカラオ
ケ端末装置から入力された曲データに基づいていずれの
曲データ発生手段に格納された曲データかを判別するた
めの判別手段と、該曲データを前記判別手段により判別
された曲データ発生手段から受信して演奏可能か否かを
判断するための判断手段と、その判断手段により演奏不
可能と判断されたときに他の曲データ発生手段に格納さ
れた曲データに基づいて演奏を実行するための制御手段
とを備えている。

【００１０】また、請求項２に記載のカラオケ通信シス
テムは、所望の曲に対応する曲指定データを入力する曲
指定データ入力手段と、その曲指定データ入力手段から
入力された曲指定データに対応した曲データを送信する
ように伝送回線を通じて要求する第１の曲指定データ送
信手段と、その曲指定データ送信手段で要求した曲デー
タを受信する曲データ受信手段と、受信した曲データを
記憶する曲データ記憶手段と、前記曲データ記憶手段よ
り読み出した曲データに基づいて曲の再生を行う曲デー
タ再生手段とを備えた一つまたは複数のカラオケ端末装
置と、そのカラオケ端末装置と伝送回線を通じて接続さ
れており、複数の曲データを格納する曲データ格納手段
と、前記カラオケ端末装置の前記第１の曲指定データ送
信手段で伝送回線を通じて要求された曲指定データを受
信する第１の曲指定データ受信手段と、その曲指定デー
タに対応する曲データを前記曲データ格納手段より取り
出して送信する曲データ送信手段と、他の外部装置に格
納されている曲データを伝送回線を通じて前記カラオケ
端末装置に送信するように要求する第２の曲指定データ
送信手段を有する中央装置と、その中央装置と伝送回線
を通じて接続されており、前記中央装置の前記第２の曲
指定データ送信手段から送信された曲指定データを前記
伝送回線を通じて受信する第２の曲指定データ受信手段
と、前記曲指定データに対応した曲を読み出して再生す
るカラオケ再生手段と、そのカラオケ再生手段での演奏
データを前記伝送回線を通じて前記カラオケ端末装置に
送信する演奏データ送信手段を有するカラオケ再生装置
とからなるカラオケ通信システムであって、前記カラオ
ケ再生装置のカラオケデータの再生の状態を通知する状
態通知手段と、前記演奏データ送信手段から前記カラオ
ケ端末装置に送信された演奏データを受信する演奏デー
タ受信手段と、前記状態通知手段に基づき曲が即時にカ
ラオケ再生不可能ならば、前記演奏データ受信手段で受
信される演奏データと前記曲データ記憶手段に記憶され
ている曲データと演奏順序を入れ替える演奏順序交替手
段とを備えている。

【００１１】更に、前記演奏順序交替手段により、前記
曲指定データ入力手段より入力された曲指定データ及び
その曲指定データに対応した曲データの演奏順序を管理
すると共に、前記カラオケ再生装置から送られる演奏デ
ータのカラオケデータか、曲データ記憶手段からの曲デ
ータかどちらであるかの情報を管理してもよい。

【００１２】

【作用】上記の構成を有する請求項１に記載のカラオケ
通信システムにおいては、カラオケ端末装置から所望の
曲データが入力されると、その入力された曲データが複
数の曲データ発生手段の内いずれの曲データ発生手段に
格納された曲データかが判別手段により判別され、該曲
データを前記判別手段により判別された曲データ発生手
段から受信して演奏可能か否かが判断手段により判断さ
れる。そしてその判断手段により演奏不可能と判断され
ると、制御手段により他の曲データ発生手段に格納され
た曲データに基づいて演奏が実行される。

【００１３】また、請求項２に記載のカラオケ通信シス
テムにおいては、一つまたは複数のカラオケ端末装置の
曲指定データ入力手段で所望の曲に対応する曲指定デー
タを入力すると、第１の曲指定データ送信手段は前記曲
指定データ入力手段から入力された曲指定データに対応
した曲データを送信するように伝送回線を通じて要求
し、曲データ受信手段で前記曲指定データ送信手段で要
求した曲データを受信する。すると、曲データ記憶手段
は受信した曲データを記憶し、曲データ再生手段によっ
て前記曲データ記憶手段より読み出した曲データに基づ
いて曲の再生を行う。中央装置は前記カラオケ端末装置
と伝送回線を通じて接続されており、曲データ格納手段
で複数の曲データを格納していて、第１の曲指定データ
受信手段で前記カラオケ端末装置の前記第１の曲指定デ
ータ送信手段により伝送回線を通じて要求された曲指定
データを受信し、曲データ送信手段で曲指定データに対
応する曲データを前記曲データ格納手段より取り出して
送信するか、または、第２の曲指定データ送信手段で他
の外部装置に格納されている曲データを伝送回線を通じ
て前記カラオケ端末装置に送信するように要求する。カ
ラオケ再生装置は前記中央装置と伝送回線を通じて接続
されており、第２の曲指定データ受信手段で前記中央装
置の前記第２の曲指定データ送信手段から送信された曲
指定データを前記伝送回線を通じて受信し、カラオケ再
生手段によって前記曲指定データに対応した曲を読み出
して再生し、演奏データ送信手段で前記カラオケ再生手
段での演奏データを前記伝送回線を通じて送信する。そ
して、前記カラオケ再生装置のカラオケデータ再生の状
態は状態通知手段で通知され、演奏データ受信手段で前
記演奏データ送信手段で送信された演奏データを受信
し、演奏順序交替手段で前記状態通知手段に基づき音曲
が即時にカラオケ再生不可能ならば前記演奏データ受信
手段で受信される演奏データと前記曲データ記憶手段に
記憶されている曲データと演奏順序を入れ替える。

【００１４】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【００１５】図２はカラオケ通信システムの全体的な概
略構成図を示すブロック図である。このカラオケ通信シ
ステムは、大きな構成要素として、一つの中央装置Ａ、
複数のカラオケ端末装置Ｂ、一台のビデオディスクオー
トチェンジャー装置Ｄ、および、中央装置Ａと複数のカ
ラオケ端末装置Ｂとを双方向的に結ぶ伝送回線Ｃと中央
装置Ａとビデオディスクオートチェンジャー装置Ｄを双
方向的に結ぶ伝送回線Ｅを備えている。複数のカラオケ
端末装置Ｂは、一つのビルディングの中の個々の店舗ご
とに設けられていてもよいし、別のビルディングに分れ
て設けられていてもよい。

【００１６】中央装置Ａは、大容量のカラオケデータ格
納手段１と、中央側制御手段２と、中央側通信手段３
と、ビデオディスクオートチェンジャー制御手段４から
構成されている。カラオケデータ格納手段１は、膨大な
量のカラオケソフトのカラオケデータ（演奏データおよ
び背景データ）を格納しているもので、例えば、磁気デ
ィスクなどが使用されている。演奏データには、音楽デ
ータと、歌詞データが含まれている。中央側制御手段２
は、中央側通信手段３を介してカラオケ端末装置Ｂから
送信されてきたリクエストに応じてカラオケデータ格納
手段１から対応するカラオケデータ（演奏データおよび
背景データ）を読み出す機能と、その読み出した演奏デ
ータおよび背景データをカラオケ端末装置Ｂに送信する
ように中央側通信手段３を制御する機能等を備えてい
る。この中央側制御手段２は、マイクロコンピュータで
構成されている。

【００１７】ビデオディスクオートチェンジャー制御手
段４は、カラオケ端末装置Ｂから中央側通信手段３を介
して送信されてきたビデオディスク曲のリクエストを中
央側制御手段２から受け取り、ビデオディスクオートチ
ェンジャー装置Ｄに演奏開始の指示を伝送回線Ｅを通じ
て送出し、演奏可能かどうかの状態を受け取る機能と、
ビデオディスクオートチェンジャー装置Ｄから伝送回線
Ｅを通じて送信されるビデオディスクの音楽データおよ
び映像データを、中央側制御手段２に指示することで中
央側通信手段３をもってカラオケ端末装置Ｂに送信する
ように制御する機能を備えている。

【００１８】ビデオディスクオートチェンジャー装置Ｄ
は、ＶＤ曲演奏制御手段５と、演奏データ通信手段６か
ら構成されている。ＶＤ曲演奏制御手段５は、演奏デー
タ通信手段６からビデオディスク曲の演奏開始の指示を
受信する機能と、ビデオディスクオートチェンジャー装
置Ｄが保有している全てのビデオディスクの中から、演
奏開始のリクエストされた曲を検索し、自動的にビデオ
ディスクプレイヤーで演奏する機能と、現在のビデオデ
ィスクプレイヤーの使用状態を判断し、その状態をデー
タとして演奏データ通信手段６を介してビデオディスク
オートチェンジャー制御手段４に送信する機能を備えて
いる。

【００１９】図１は一つのカラオケ端末装置Ｂの概略構
成を示すブロック図である。カラオケ端末装置Ｂは、端
末側制御手段８と、入力手段１０と、端末側通信手段１
２と、カラオケデータ記憶手段１４と、Ｄ／Ａコンバー
タ１６と、オーディオアンプ１８と、マイクロフォン２
０と、スピーカ２２と、グラフィックプロセッサ２４
と、モニタディスプレイ２６と、管理手段３０と、演奏
順序交替手段３２とから構成されている。前記Ｄ／Ａコ
ンバータ１６とオーディオアンプ１８とマイクロフォン
２０とが楽音変換手段２８を構成している。入力手段１
０は、複数の希望する演奏曲を演奏順に指定するための
ものであり、割り込みによって演奏曲の指定を行うこと
ができる。

【００２０】端末側通信手段１２は、伝送回線Ｃを介し
て中央装置Ａの中央側通信手段３と双方向的に結ばれて
おり、入力手段１０より入力された曲指定番号に対応し
たリクエストコードを中央装置Ａに送信すると共に、中
央装置Ａで読み出されたまたは、ビデオディスクオート
チェンジャー装置Ｄから送られる演奏データおよび背景
映像データを受信するものである。カラオケデータ記憶
手段１４は、中央装置Ａから送信され端末側通信手段１
２によって受信した複数のカラオケデータを格納してお
くためのものであり、同時にそれらのカラオケデータを
格納するバッファメモリの管理を行い、管理手段３０に
そのカラオケデータの格納アドレスとサイズを知らせる
ものである。このバッファメモリとしてのカラオケデー
タ記憶手段１４としては、ハードディスク、フロッピー
ディスク、半導体メモリ、光磁気ディスク、バブルメモ
リのいずれかが用いられる。

【００２１】管理手段３０は、前記入力手段１０で入力
した曲の指定番号と、その曲の演奏順序と、前記カラオ
ケデータ記憶手段１４に格納されたそれぞれのカラオケ
データの格納アドレスと、入力した曲の指定番号から中
央装置Ａに存在するカラオケデータかまたはビデオディ
スクオートチェンジャー装置Ｄのビデオディスクデータ
かどちらであるかの情報を管理している。演奏順序交替
手段３２は、管理手段３０で管理されている演奏順序
を、中央装置Ａから送信され端末側通信手段１２によっ
て受信したビデオディスクオートチェンジャー装置Ｄの
演奏データのうちの演奏が可能かどうかのデータに基づ
き、先に演奏可能な曲とこれから演奏すべき演奏データ
とで順序を入れ替えるものである。

【００２２】楽音変換手段２８を構成するＤ／Ａコンバ
ータ１６は、管理手段３０で指定され、カラオケデータ
記憶手段１４から読み出されたこれから演奏すべき演奏
データの音楽データをアナログのカラオケ音音声信号に
変換するものである。オーディオアンプ１８は、Ｄ／Ａ
コンバータ１６からのカラオケ音音声信号と、歌い手に
よるマイクロフォン２０からの歌唱音声信号とをミキシ
ングして増幅し、スピーカ２２に出力するものである。

【００２３】グラフィックプロセッサ２４は、管理手段
３０で指定され、カラオケデータ記憶手段１４から読み
出されたこれから演奏すべき演奏データのうちの歌詞デ
ータおよび背景映像データからそれぞれ歌詞映像信号お
よび背景映像信号を生成し、それらをスーパーインポー
ズしてモニタディスプレイ２６に出力するものである。
端末側制御手段８は、カラオケ端末装置Ｂの全体を制御
するものであり、マイクロコンピュータで構成されてい
る。

【００２４】図３は、管理手段３０内部の演奏順演奏デ
ータ格納管理テーブル（図３（ａ））およびカラオケデ
ータがメモリ上にどの様に格納されているかを示すメモ
リマップ（図３（ｂ））である。演奏順演奏データ格納
管理テーブルおよびメモリマップは各カラオケ端末装置
Ｂ毎に設けられている。演奏データサイズが０である場
合はまだ演奏データが格納されてないことを示す。

【００２５】図４は、管理手段３０内部の演奏順序管理
テーブルである。演奏順序管理テーブルも演奏順演奏デ
ータ格納管理テーブル（図３（ａ））と同様に各カラオ
ケ端末装置Ｂ毎に設けられている。演奏順序管理テーブ
ルは、予約可能な曲数分のテーブル数を持ち、一つ一つ
のテーブルの内容は、テーブルエリア使用状況、次に演
奏される曲のデータテーブルのアドレス、演奏される曲
が中央装置Ａに存在するカラオケデータかまたはビデオ
ディスクオートチェンジャー装置Ｄのビデオディスクか
どちらであるかの情報を含んでいる演奏曲番号である。
その演奏曲番号のフォーマットは図５に示す通りで、演
奏される曲が中央装置Ａに存在するカラオケデータかま
たはビデオディスクオートチェンジャー装置Ｄのビデオ
ディスクかどちらかの情報は、最上位ビット１ビットを
使用する。

【００２６】次に、この実施例のカラオケ通信システム
の動作を図６に示すフローチャートを用いて説明する。
このフローチャートは、ビデオディスク曲の演奏準備が
遅い時に他の演奏可能曲と演奏順序を入れ替える処理を
示している。

【００２７】管理手段３０内部の演奏順序管理テーブル
の内容から、演奏順位が１番の演奏曲番号の最上位ビッ
トが１かどうかを判定し、１ならばビデオディスク曲、
０ならば管理手段３０内部の演奏順演奏データ格納管理
テーブルで管理されメモリ上に既に格納されているカラ
オケデータと判断する（Ｓ１）。次の演奏する曲がメモ
リ上に格納されているカラオケデータならば（Ｓ１：Ｎ
Ｏ）、メモリ上に格納されているカラオケデータを、楽
音変換手段２８において、音楽データはＤ／Ａコンバー
タ１６でアナログのカラオケ音音声信号に変換しオーデ
ィオアンプ１８に出力する。オーディオアンプ１８はカ
ラオケ音音声信号と、歌い手によるマイクロフォン２０
からの歌唱音声信号とをミキシングして増幅し、スピー
カ２２に出力する。これと平行して、グラフィックプロ
セッサ２４は、前記カラオケデータのうちの歌詞データ
および背景映像データからそれぞれ歌詞映像信号および
背景映像信号を生成し、それらをスーパーインポーズし
てモニタディスプレイ２６に出力する。

【００２８】また、次の演奏する曲がビデオディスク曲
ならば（Ｓ１：ＹＥＳ）、中央装置のビデオディスクオ
ートチェンジャー制御手段４で、カラオケ端末装置Ｂか
らのビデオディスク曲のリクエストをビデオディスクオ
ートチェンジャー装置に送り、現在その曲が演奏可能か
どうかの状態を受け取る（Ｓ２）。

【００２９】次に、その受け取った情報が、ビデオディ
スク曲の演奏の準備が整ったかどうかを判定する（Ｓ
４）。ビデオディスク曲の演奏の準備ができ、すぐに演
奏が可能な状態ならば（Ｓ４：ＹＥＳ）、カラオケ端末
装置Ｂは、端末側通信手段１２により、中央装置Ａのビ
デオディスクオートチェンジャー制御手段４で、ビデオ
ディスクオートチェンジャー装置Ｄに対して演奏開始の
指示をおくる。すると、ビデオディスクオートチェンジ
ャー装置Ｄからは伝送回線Ｅを通じてビデオディスクの
音楽データおよび映像データを送信され、中央装置Ａを
介してカラオケ端末装置Ｂで受信し、そのまま出力され
る。

【００３０】しかしながら、ビデオディスクオートチェ
ンジャー装置Ｄ側で、他のカラオケ端末装置Ｂが同じビ
デオディスク曲を現在演奏中や、ビデオディスクプレー
ヤーが全て稼働中などの理由で、ビデオディスク曲の演
奏の準備が出来ず演奏が可能な状態ならば（Ｓ４：Ｎ
Ｏ）、すぐに演奏可能なメモリ上に既に格納されている
カラオケデータを先に演奏出力する処理を行う。まず、
演奏準備待ちの状態のビデオディスク曲が利用者側で演
奏停止の入力をされたかの判定をし（Ｓ６）、前記ビデ
オディスク曲がキャンセルされたなら（Ｓ６：ＹＥ
Ｓ）、カラオケ端末装置Ｂは、端末側通信手段１２を使
って、中央装置Ａのビデオディスクオートチェンジャー
制御手段４で、ビデオディスクオートチェンジャー装置
Ｄに対して演奏停止の指示を送る。

【００３１】次に、ある一定の時間制限を設けておい
て、それ以上の時間がビデオディスク曲の演奏準備にか
かるかを判定する（Ｓ７）。ビデオディスク曲の演奏準
備が時間超過すると判断されたら（Ｓ７：ＹＥＳ）、す
ぐに演奏可能なカラオケデータが現在メモリ上に格納さ
れているかを判定し（Ｓ８）、格納されているカラオケ
データが存在するならば（Ｓ８：ＹＥＳ）、管理手段３
０内部の演奏順序管理テーブルを参照し、演奏順位が１
番のはずのビデオディスク曲演奏順序管理テーブルデー
タの演奏順位を２番に変更し、メモリ上に格納されてい
るカラオケデータの演奏順序管理テーブルデータの演奏
順位を１番に変更する（Ｓ１０）。その後、新たに演奏
順位が１番に変更されたメモリ上に格納されているカラ
オケデータを演奏出力することで（Ｓ１１）、利用者側
では、ビデオディスク曲がどれだけ時間がかかるかを考
えなくてもよく、演奏待ちの時間は短くなる。

【００３２】なお、すぐに演奏可能なカラオケデータが
現在メモリ上に格納されてないと判断されると（Ｓ８：
ＮＯ）、一定の時間制限の再設定を行い、再び、ビデオ
ディスクオートチェンジャー装置Ｄから現在の演奏順位
１番のビデオディスク曲が演奏可能かどうかの状態を受
け取る（Ｓ２）処理から行い、ビデオディスク曲の演奏
の準備ができ、すぐに演奏が可能な状態（Ｓ４：ＹＥ
Ｓ）か、ビデオディスク曲がキャンセルされた（Ｓ６：
ＹＥＳ）か、格納されているカラオケデータが存在する
（Ｓ８：ＹＥＳ）と判断されるまで繰り返す。

【００３３】このようにして、複数のカラオケ端末装置
Ｂのそれぞれが、利用者が希望する曲をビデオディスク
曲、中央装置Ａ内に格納されているカラオケデータ曲を
問わずに、常時入力することができ、カラオケ端末装置
はその入力に応じて演奏順序を管理手段３０により管理
し、演奏順番が１番になれば、中央装置Ａにリクエスト
を送信し、中央装置Ａはリクエストに対応したカラオケ
データをカラオケ端末装置Ｂに送信またはビデオディス
クオートチェンジャー装置Ｄに演奏準備要求をし、演奏
準備に時間がかかるビデオディスク曲だとしても、カラ
オケ端末装置Ｂ内に記憶されてるカラオケデータの演奏
順番を１番とすることで、直ちに演奏を開始でき、利用
者の待ち時間も短くてすむのである。

【００３４】なお、本実施例においてはカラオケ端末装
置Ｂ側に管理手段３０を備えるように構成したが、中央
装置Ａ内に管理手段３０を備えてもよい。

【００３５】また、ビデオディスクオートチェンジャー
装置Ｄは伝送回線Ｅを介して中央装置Ａに接続するよう
に構成したが、カラオケ端末装置Ｂと同様に伝送回線Ｃ
を介して中央装置Ａに接続してビデオディスクオートチ
ェンジャー装置Ｄから直接カラオケ端末装置Ｂに曲デー
タを送信するようにしてもよい。これにより中央装置Ａ
の負担を軽減することができる。

【００３６】更に、カラオケ端末装置Ｂは複数である必
要はなく、カラオケ端末装置Ｂが１台しか存在しない場
合においても、ビデオディスクオートチェンジャー装置
Ｄに対して連続して曲データのリクエストがなされて演
奏に時間を要する場合には、中央装置Ａに格納された曲
データを先に演奏させるようにすることも可能である。

【００３７】

【発明の効果】以上説明したことから明かなように本発
明のカラオケ通信システムによれば、カラオケ端末装置
から利用者が希望する曲を曲データ発生手段の種類に拘
らず常時入力することができ、利用者が希望する曲が演
奏準備に時間がかかる場合などに他の曲データ発生手段
に格納された曲を先に演奏させることにより直ちに演奏
を開始でき、利用者の演奏待ち時間が短縮されると共に
演奏順序が後の曲に与える待ち時間の影響も少ないなど
の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のカラオケ端末装置の構成を示すブロ
ック図である。

【図２】本実施例のカラオケ通信システムの全体的な概
略構成を示すブロック図である。

【図３】（ａ）演奏順演奏データ格納管理テーブルを示
す図である。 （ｂ）メモリマップを示す図である。

【図４】演奏順序管理テーブルを示す図である。

【図５】演奏曲番号のフォーマットを示す図である。

【図６】演奏順序交替処理に関するフローチャートであ
る。

【符号の説明】

Ａ 中央装置 Ｂ カラオケ端末装置 Ｃ 伝送回線 Ｄ ＶＤオートチェンジャー装置 １ カラオケデータ格納手段 ２ 中央側格納手段 ３ 中央側通信手段 ４ ＶＤオートチェンジャー演奏制御手段 ５ ＶＤ曲演奏制御手段 ６ 演奏データ通信手段 ８ 端末側通信手段 １０ 入力手段 １２ 端末側通信手段 １４ カラオケデータ記憶手段 ２２ スピーカ ２４ グラフィックプロセッサ ２６ モニタディスプレイ ２８ 楽音変換装置 ３０ 管理手段 ３２ 演奏順序交替手段

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の曲データをそれぞれ格納する複数
   の曲データ発生手段と、その各曲データ発生手段とそれ
   ぞれ選択的に接続可能に構成され、入力された曲データ
   に基づいて前記曲データ発生手段から発生された曲を受
   信して演奏するための少なくとも１つのカラオケ端末装
   置とを備えたカラオケ通信システムにおいて、 前記カラオケ端末装置から入力された曲データに基づい
   ていずれの曲データ発生手段に格納された曲データかを
   判別するための判別手段と、 該曲データを前記判別手段により判別された曲データ発
   生手段から受信して演奏可能か否かを判断するための判
   断手段と、 その判断手段により演奏不可能と判断されたときに他の
   曲データ発生手段に格納された曲データに基づいて演奏
   を実行するための制御手段とを備えていることを特徴と
   するカラオケ通信システム。
2. 【請求項２】 所望の曲に対応する曲指定データを入力
   する曲指定データ入力手段と、その曲指定データ入力手
   段から入力された曲指定データに対応した曲データを送
   信するように伝送回線を通じて要求する第１の曲指定デ
   ータ送信手段と、その曲指定データ送信手段で要求した
   曲データを受信する曲データ受信手段と、受信した曲デ
   ータを記憶する曲データ記憶手段と、その曲データ記憶
   手段より読み出した曲データに基づいて曲の再生を行う
   曲データ再生手段とを備えた一つまたは複数のカラオケ
   端末装置と、 そのカラオケ端末装置と伝送回線を通じて接続されてお
   り、複数の曲データを格納する曲データ格納手段と、前
   記カラオケ端末装置の前記第１の曲指定データ送信手段
   で伝送回線を通じて要求された曲指定データを受信する
   第１の曲指定データ受信手段と、その曲指定データに対
   応する曲データを前記曲データ格納手段より取り出して
   送信する曲データ送信手段と、他の外部装置に格納され
   ている曲データを伝送回線を通じて前記カラオケ端末装
   置に送信するように要求する第２の曲指定データ送信手
   段を有する中央装置と、 その中央装置と伝送回線を通じて接続されており、前記
   中央装置の前記第２の曲指定データ送信手段から送信さ
   れた曲指定データを前記伝送回線を通じて受信する第２
   の曲指定データ受信手段と、前記曲指定データに対応し
   た曲を読み出して再生するカラオケ再生手段と、そのカ
   ラオケ再生手段での演奏データを前記伝送回線を通じて
   前記カラオケ端末装置に送信する演奏データ送信手段を
   有するカラオケ再生装置とからなるカラオケ通信システ
   ムであって、 前記カラオケ再生装置のカラオケデータの再生の状態を
   通知する状態通知手段と、 前記演奏データ送信手段から前記カラオケ端末装置に送
   信された演奏データを受信する演奏データ受信手段と、 前記状態通知手段に基づき曲が即時にカラオケ再生不可
   能ならば、前記演奏データ受信手段で受信される演奏デ
   ータと前記曲データ記憶手段に記憶されている曲データ
   と演奏順序を入れ替える演奏順序交替手段とを備えてい
   ることを特徴とするカラオケ通信システム。
3. 【請求項３】 前記演奏順序交替手段は、前記曲指定デ
   ータ入力手段より入力された曲指定データ及びその曲指
   定データに対応した曲データの演奏順序を管理すると共
   に、前記カラオケ再生装置から送られる演奏データのカ
   ラオケデータか、曲データ記憶手段からの曲データかど
   ちらであるかの情報を管理することを特徴とする請求項
   ２に記載のカラオケ通信システム。