JPH06308627A - 画像読み取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は経済性および信頼性に優れた画像読み
取り装置を提供することを目的とする。 【構成】原稿載置台２に載置された原稿を第１のキャリ
ッジ３に設けられた光源３ｂにより照射し、原稿からの
反射画像光を第１のキャリッジおよび第２のキャリッジ
４に設けられた反射部材により反射した後結像レンズ５
を介してＣＣＤ６上にライン結像し、且つ第１のキャリ
ッジおよび第２のキャリッジをライン方向とは直角な方
向に移動させることにより原稿を読み取る画像読み取り
装置において、第１のキャリッジには、光源を点灯させ
るインバータ１０が搭載されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は例えば複写機に設けられ
る画像読み取り装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の画像読み取り装置として
図３に示される構成のものがある。図中１はベース、２
はベース１の上面部に設けられた透明な原稿載置台であ
る。３はベース１の内部に設けられた第１のキャリッジ
で、これはキャリッジ本体３ａに光源３ｂおよび反射部
材３ｃを設けたものである。４はベース１の内部に設け
られた第２のキャリッジで、これはキャリッジ本体４ａ
に反射部材４ｂおよび反射部材４ｃを設けたものであ
る。

【０００３】５は結像レンズ、６はＣＣＤであり、これ
ら結像レンズ５およびＣＣＤ６は夫々ベース１の内部に
設けられている。また、ベース１の内部にはインバータ
７が設けられている。このインバータ７は第１のキャリ
ッジ３の光源３ｂを点灯させる電源であり、その出力側
はハーネス８によって光源３ｂと接続されている。

【０００４】そして、この画像読み取り装置では、原稿
載置台２に載置された原稿Ｐを第１のキャリッジ３に設
けられた光源３ｂにより照射し、原稿Ｐからの反射画像
光を第１のキャリッジ３の反射部材３ｃおよび第２のキ
ャリッジ４の反射部材４ｂ，４ｃにより反射した後結像
レンズ５を介してＣＣＤ６上にライン結像し、且つ第１
のキャリッジ３および第２のキャリッジ４をライン方向
とは直角な方向（図示ＡーＡ方向）に移動させることに
より原稿Ｐを読み取るようになっている。図中一点鎖線
は光源３ｂからＣＣＤ６までの光路Ｌを示している。

【０００５】なお、原稿Ｐを読み取る際に、第１のキャ
リッジ３および第２のキャリッジ４はベース１の内部に
設けられた図示しない駆動装置により移動され、且つこ
の移動時に光路が一定となるように第２のキャリッジ４
の移動速度は第１のキャリッジ３の移動速度の１／２と
している。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】この従来の画像読み取
り装置には次に述べる問題がある。インバータ７の出力
側のハーネス、すなわちインバータ７と第１のキャリッ
ジ３の光源３ｂとを接続するハーネス８は、その用途上
所定の耐電圧を満足させることが要求され、さらに第１
のキャリッジ３の移動に伴って曲げられるために，この
曲げに耐えられる曲げ強度を満足させることが要求され
る。

【０００７】しかし、前記のように耐電圧と曲げ強度と
を共に満足させることができるハーネスは高価なもので
あり、このため従来の画像読み取り装置ではインバータ
７に高価なハーネス８を使用しなければならないという
問題があった。

【０００８】特に光源３ｂにキセノン管や冷陰極管のよ
うに高圧の照明器具を使用する場合には、ハネース８に
対して立ち上がり数千ボルトの耐電圧が要求されるため
に前記の問題がより顕著となっている。

【０００９】また、従来は図４に示すようにハネース８
は、第１のキャリッジ３に設けた光源３ｂと接続するた
めにキャリッジ本体３ａにおいてクランプ部材９により
クランプされている。

【００１０】しかし、この場合には、第１のキャリッジ
３の移動に伴いハネース８が曲がることにより、ハネー
ス８のクランプされた部分（図示Ｅの部分）にはかなり
の力が加わり、このためクランプ部分が破損する恐れが
あり、画像読み取り装置の信頼性の点で問題があった。

【００１１】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、インバータと第１のキャリッジの光源とを接続する
ハーネスを不要にして経済性および信頼性に優れた画像
読み取り装置を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の画像読み取り装置は、原稿載置台に載置され
た原稿を第１のキャリッジに設けられた光源により照射
し、前記原稿からの反射画像光を前記第１のキャリッジ
および第２のキャリッジに設けられた反射部材により反
射した後結像レンズを介してＣＣＤ上にライン結像し、
且つ前記第１のキャリッジおよび前記第２のキャリッジ
をライン方向とは直角な方向に移動させることにより前
記原稿を読み取る画像読み取り装置において、前記第１
のキャリッジには前記光源を点灯させるインバータが搭
載されていることを特徴としている。また、インバータ
はシールドされている。

【００１３】

【作用】第１のキャリッジに光源を点灯させるインバー
タが搭載されているので、インバータと光源とを接続す
る特殊なハーネスが不要になる。このため、インバータ
と光源とを接続するハーネスの曲げ強度および耐電圧を
考慮する必要がなくなる。

【００１４】すなわち、インバータと光源との間に所定
の曲げ強度および耐電圧の両方を満足させる高価なハー
ネスを使用する必要がない。従って、画像読み取り装置
の経済性および信頼性を向上させることができる。

【００１５】また、インバータをシ−ルドすることによ
り、インバータから発生する高圧の高周波により画像読
み取り装置に設けられた制御基板などの他の部品に悪影
響を与えることを防止できる。

【００１６】

【実施例】本発明の画像読み取り装置の一実施例につい
て図１を参照して説明する。図１において図３と同じ部
分は同じ符号を付して示している。すなわち、図中１は
ベース、２は原稿載置台、３はキャリッジ本体３ａに光
源３ｂおよび反射部材３ｃが設けられた第１のキャリッ
ジ、４はキャリッジ本体４ａに反射部材４ｂおよび反射
部材４ｃが設けられた第２のキャリッジ、５は結像レン
ズ、６はＣＣＤである。

【００１７】そして、第１のキャリッジ３のキャリッジ
本体３ａにはインバータ１０が適宜な手段により取り付
けられている。このインバータ１０の出力側は接続線１
１を介してキャリッジ本体３ａに設けられた光源３ｂに
接続されている。

【００１８】インバータ１０の入力側は、ベース１に設
けられた画像読み取り装置用の制御基板１２に図示しな
い接続線を介して接続されている。このように構成され
た画像読み取り装置の作動について説明する。

【００１９】原稿載置台２に載置された原稿Ｐを第１の
キャリッジ３に設けられた光源３ｂにより照射し、原稿
Ｐからの反射画像光を第１のキャリッジ３の反射部材３
ｃおよび第２のキャリッジ４の反射部材４ｂ，４ｃによ
り反射した後結像レンズ５を介してＣＣＤ６上にライン
結像する。

【００２０】そして、第１のキャリッジ３および第２の
キャリッジ４をライン方向とは直角な方向（図示ＡーＡ
方向）に移動させることにより原稿Ｐを読み取るように
なっている。

【００２１】ここで、第１のキャリッジ３が移動する時
にキャリッジ本体３ａに設けられた光源３ｂおよび反射
部材３ｃとともにインバータ１０も一緒に移動する。こ
のように本発明では、第１のキャリッジ３に光源３ｂを
点灯させるインバータ１０が搭載され、第１のキャリッ
ジ３の移動とともにインバータ１０が移動するようにな
っている。

【００２２】このため、ベース１に取り付けたインバー
タと第１のキャリッジ３とをハーネスで接続する従来例
のように、インバータ１０と光源３ｂとを接続する接続
線１１について所定の曲げ強度および所定の耐電圧の両
方を満足させることを考慮する必要がなくなる。

【００２３】すなわち、インバータ１０と光源３ｂとの
間の接続に、所定の曲げ強度および所定の耐電圧の両方
を満足させる高価なハーネスを使用する必要がなく、従
って画像読み取り装置の経済性を向上させることができ
る。特に光源３ｂとしてキセノン管や冷陰極管のように
高圧の照明器具を使用する場合に、前記の効果が顕著に
現われる。

【００２４】また、第１のキャリッジ３の光源３ｂとイ
ンバータ１０とが一緒に移動するので、従来のようにイ
ンバータ１０と光源３ｂとを接続する接続線１１が外力
により破損するおそれはなく、画像読み取り装置の信頼
性が向上している。

【００２５】本発明の他の実施例について図２を参照し
て説明する。図２（ａ）はこの実施例の画像読み取り装
置を示している。図２（ａ）において図１と同じ部分は
同じ符号を付してある。この実施例では、第１のキャリ
ッジ３に搭載したインバータ１０を、導電性を有するシ
−ルド部材１３でカバーしている。

【００２６】この構成によれば次に述べる効果を得るこ
とができる。すなわち、例えば光源３ｂとしてキセノン
管や冷陰極管のように高圧の照明器具を使用した場合に
は、原稿Ｐをスキャンする毎に高圧高周波を発生するイ
ンバータ１０がベース１の内部を移動することになるの
で、インバータ１０から発生する高圧高周波がベース１
に設けられた制御回路１２に悪影響を与えることが考え
られる。

【００２７】そこで、本実施例のように導電性を有する
シ−ルド部材１３でインバータ１０をシ−ルドすること
により、インバータ１０が発生する高圧高周波が制御回
路１２に悪影響を与えることを防止できる。

【００２８】そして、シ−ルド部材１３を例えば図３
（ｂ）に示すようにシールド効果を低下させない程度の
網目を持った構成とすることにより、インバータ１０か
ら発生する熱を外部に良好に放出することができる。

【００２９】なお、インバータ１０から発生する熱が外
部に放出し易すくするためのシ−ルド部材１３の形状は
前述の網目に限定されるものではなく、種々選択するこ
とができる。

【００３０】また、本発明は前述した実施例に限定され
ずに種々変形して実施することができる。例えば、イン
バータ１０が発生する高圧高周波が制御回路１２に悪影
響を与えることを防止するためには、インバータ１０を
シールドする方法に限らず、装置制御回路１１をシ−ル
ド部材でシ−ルドしても良い。

【００３１】

【発明の効果】以上説明したように本発明の画像読み取
り装置によれば、第１のキャリッジに光源を点灯させる
インバータを搭載しているので、インバータと光源との
間に所定の曲げ強度および耐電圧の両方を満足させる高
価なハーネスを使用する必要がなく、画像読み取り装置
の経済性および信頼性を向上させることができる。

【００３２】また、インバータをシ−ルドすることによ
り、インバータから発生する高圧の高周波により画像読
み取り装置に設けられた制御回路などの他の部品に悪影
響を与えることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかわる画像読み取り装置
の概略的構成を示す断面図。

【図２】（ａ）は他の実施例にかかわる画像読み取り装
置の概略的構成を示す断面図。（ｂ）はこの実施例の画
像読み取り装置に設けられるインバータシールド用のシ
ールド部材を示す斜視図。

【図３】従来例の画像読み取り装置の概略的構成を示す
断面図。

【図４】同従来例の画像読み取り装置に設けられる第１
のキャリッジにおいてハーネスをクランプしている部分
を示す図。

【符号の説明】

２…原稿載置台、 ３…第１のキャリッジ、
３ａ…キャリッジ本体、 ３ｂ…光源、３ｃ…反射
部材、 ４…第２のキャリッジ、４ａ…キ
ャリッジ本体、 ４ｂ…反射部材、４ｃ…反射部
材、 ５…結像レンズ、６…ＣＣＤ、
１０…インバータ、１２…制御回路、
１３…シールド部材。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿載置台に載置された原稿を第１のキ
   ャリッジに設けられた光源により照射し、前記原稿から
   の反射画像光を前記第１のキャリッジおよび第２のキャ
   リッジに設けられた反射部材により反射した後結像レン
   ズを介してＣＣＤ上にライン結像し、且つ前記第１のキ
   ャリッジおよび前記第２のキャリッジをライン方向とは
   直角な方向に移動させることにより前記原稿を読み取る
   画像読み取り装置において、前記第１のキャリッジに
   は、前記光源を点灯させるインバータが搭載されている
   ことを特徴とする画像読み取り装置。
2. 【請求項２】 前記第１のキャリッジに搭載されたイン
   バータがシールドされていることを特徴とする請求項１
   記載の画像読み取り装置。