JPH06308240A - 広角レーザレーダ装置 - Google Patents

広角レーザレーダ装置

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JPH06308240A
JPH06308240A JP9435393A JP9435393A JPH06308240A JP H06308240 A JPH06308240 A JP H06308240A JP 9435393 A JP9435393 A JP 9435393A JP 9435393 A JP9435393 A JP 9435393A JP H06308240 A JPH06308240 A JP H06308240A
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JP
Japan
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light receiving
light
circuit
receiving element
signal current
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JP9435393A
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English (en)
Inventor
Norihiro Tamiya
則宏 田宮
Minoru Nishida
稔 西田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受光素子の信号電流取り出しの切り換えを確
実に行なうことができる広角レーザレーダ装置を得る。 【構成】 広角レーザレーダ装置において、複数の受光
素子を選択して駆動するとともに、受光素子10の信号
電流IS の取り出しを制御する制御回路における、信号
電流の取り出し回路を、電圧制御型の可変抵抗素子20
で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルスレーザ光を用いて
反射体までの距離、方向等を測定する広角レーザレーダ
装置、特にその受光素子の信号電流の取り出し回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として例えば、特開
昭59−198378号公報に示す光レーダ装置があっ
た。図16はこのような光レーダ装置を示す構成図であ
る。図16において、1は信号光としてパルスレーザ光
を送出する送光器、2はパルスレーザ光が反射物体3に
あたってかえってきた反射光を受光する受光器、4は受
光された反射光を電気信号に変換する複数の受光素子
(ホトダイオード)で、マトリクス状に配列されてい
る。5は形状検出手段であり、マトリクス状に配列され
たこれら受光素子のうち、反射光を受光した受光素子の
相互の位置的関係に基づいて上記反射物体3の形状を検
出する。6は方位検出手段であり、マトリクス状に配列
されたこれら受光素子のうち、反射光を受光した受光素
子の位置から上記反射物体2の存在する方位を検出す
る。7は距離検出手段であり、上記信号光が送出されて
から受光素子4で反射光が受光されるまでの信号光の伝
搬遅延時間に基づいて上記反射物体2までの距離を検出
する。
【0003】図17はマトリクス状の受光素子と、これ
ら受光素子を選択して駆動するとともに、受光素子の信
号電流の取り出しを制御する制御回路を示す回路構成図
である。図において、40は各受光素子、SA、SBは
マトリクス状の受光素子を選択して駆動するとともに、
受光素子の信号電流の取り出しを制御するアナログスイ
ッチ回路であり、スイッチ回路SAはゲート信号g1 〜
g15に対応してバイアス電圧Vb を各列毎に受光素子
(ホトダイオード)40のカソード端子へ印加するもの
であり、スイッチ回路SBはゲート信号g21〜g30に応
答して各行毎に受光素子(ホトダイオード)40のアノ
ード端子を接地させるものである。従って、行側のゲー
ト信号と列側のゲート信号との組合せによって、所望の
受光素子40をオン状態にすることができる。なお、R
は負荷抵抗、V0 は出力である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の広角レーザレー
ダ装置は以上のように構成されており、受光素子の切り
換え手段として、受光素子(ホトダイオード)のカソー
ドとバイアス電源の間、及びアノードと負荷抵抗の間
に、アナログスイッチ回路SA、SBを挿入し、このア
ナログスイッチ回路をオン、オフして受光素子(ホトダ
イオード)を選択するようにしていた。図18にオン時
における基本回路を示す。また、図19は上記基本回路
をパルス信号に対して書き換えた等価回路である。各図
において、PDは受光素子(ホトダイオード)、IS は
反射光により光電変換された受光素子のパルス信号電
流、Cj は受光素子の接合容量である。図19におい
て、Cj は直流バイアス電圧Vb が大きいときは小さく
なる。パルス信号電流に対する負荷は負荷抵抗Rとコン
デンサCj との並列負荷になるので、応答性はCj が小
さいほど早くなって感度が上がる。一方、直流バイアス
電圧Vb が小さい時はCj が大きくなる。パルス信号電
流に対する応答性はCj が大きいほど悪くなって感度が
下がる(図20)。
【0005】ここで直流バイアス電源と受光素子の間に
スイッチ回路SAを挿入して、バイアス電圧をスイッチ
回路で0Vと、大きなVb とにオン、オフすることは、
図20の感度特性からわかるように、感度をオン、オフ
することになり、パルス信号電流の取り出しがオン、オ
フできる。しかしながら、そのオフ時の感度は完全には
0にならない。一方、受光素子と負荷抵抗の間にスイッ
チ回路SBを挿入しても、一定バイアス電圧の時は、パ
ルス信号に対する信号電流IS 及び接合容量Cj は変化
しないので、負荷抵抗に流れる信号電流は変化しない。
即ち、信号電流IS はスイッチ回路と負荷抵抗に直列に
流れることになる。このような構成の場合、スイッチ回
路がオンの時は、信号電流IS が負荷抵抗Rに流れて
(Cj の影響が小さい場合はRのみで考えてよい)、出
力V0 はV0 =IS Rとなり、信号電流を電圧で取り出
せる。しかしながら、いずれのスイッチ回路においても
オフの時は、理想的には無限大の抵抗値の場合、信号電
流は発生しないが、現実にはそのようにならず、スイッ
チ回路のオフ抵抗値はパルス信号に対しては無限大では
なく、有限の値を持つため、信号電流が発生する。即
ち、信号の遮断が十分にできず、負荷抵抗Rに信号電流
が流れて、出力電圧が発生してしまうという問題があっ
た。
【0006】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、受光素子の信号電流取り出しの切
り換えを確実に行なうことができる広角レーザレーダ装
置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る広角レーザ
レーダ装置は、複数の受光素子を選択して駆動するとと
もに受光素子の信号電流の取り出しを制御する制御回路
における、信号電流の取り出し回路を、電圧制御型の可
変抵抗素子で構成したものである。
【0008】本発明の第2の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、電流制御型の可変抵抗素子で構成したもの
である。
【0009】本発明の第3の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、取り出したい信号の周波数帯域でインピー
ダンスが高くできるようにした共振回路で構成したもの
である。
【0010】本発明の第4の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、受光素子の非選択時に強制光を発して上記
受光素子を飽和させる発光手段を有する回路で構成した
ものである。
【0011】本発明の第5の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、受光素子の非選択時に上記受光素子に強制
電流を流し、上記受光素子を飽和させる回路で構成した
ものである。
【0012】
【作用】本発明の制御回路は、受光素子の信号電流の取
り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ回路を用
いないで、電圧制御型の可変抵抗素子で構成し、信号の
取り出しをこの可変抵抗素子と受光素子の間から出力電
圧の形で取り出すので、オン、オフ時の出力電圧が大き
く変化し、その結果、受光素子の信号電流取り出しの切
り換えが確実に行なえる。
【0013】本発明の第2の発明における制御回路は、
受光素子の信号電流の取り出し回路を、従来のようなア
ナログスイッチ回路を用いないで、電流制御型の可変抵
抗素子で構成し、信号の取り出しをこの可変抵抗素子と
受光素子の間から出力電圧の形で取り出すので、オン、
オフ時の出力電圧が大きく変化し、その結果、受光素子
の信号電流取り出しの切り換えが確実に行なえる。
【0014】本発明の第3の発明における制御回路は、
受光素子の信号電流の取り出し回路を、従来のようなア
ナログスイッチ回路を用いないで、取り出したい信号の
周波数帯域でインピーダンスが高くできるようにした共
振回路で構成し、信号の取り出しをこの共振回路と受光
素子の間から出力電圧の形で取り出すので、オン、オフ
時の出力電圧が大きく変化し、その結果、受光素子の信
号電流取り出しの切り換えが確実に行なえる。
【0015】本発明の第4の発明における制御回路は、
受光素子の信号電流の取り出し回路を、従来のようなア
ナログスイッチ回路を用いないで、受光素子に強制光を
入力し、受光素子の電流感度を切り換え、オン、オフ時
の出力電圧を大きく変化させて、受光素子の信号電流取
り出しの切り換えを確実に行なう。
【0016】本発明の第5の発明における制御回路は、
受光素子の信号電流の取り出し回路を、従来のようなア
ナログスイッチ回路を用いないで、受光素子に強制電流
を流し、受光素子の電流感度を切り換え、オン、オフ時
の出力電圧を大きく変化させて、受光素子の信号電流取
り出しの切り換えを確実に行なう。
【0017】
【実施例】
実施例1.図1は本発明の一実施例による広角レーザレ
ーダ装置における制御回路の内、受光素子の信号電流の
取り出し回路を示す回路構成図であり、10はホトダイ
オード、アバランシェホトダイオード等の受光素子、2
0は受光素子10に発生した電流を流すためのFETを
利用した可変抵抗器で、Dはドレイン、Sはソース、G
はゲートである。30は抵抗である。
【0018】次に動作について説明する。受光素子10
はパルス光が入射されると、光電変換によってパルス信
号電流IS が発生する。パルス信号電流IS は可変抵抗
器であるFET20に流れる。可変抵抗の値はFETの
ドレイン・ソース間抵抗RDSであるので、IS RDSなる
出力V0 が発生する。可変抵抗器20は制御電圧VCに
よってFETのドレインとソースの間の抵抗値RDSが変
化するもので、図1ではNチャンネル接合型FETの例
を示した。制御電圧VC がVC =0(V)の時、FET
のドレイン・ソース間抵抗RDSは最小値RDSmin とな
る。一方、VC に負電圧(例えば−VL )を与えると、
FETのドレイン・ソース間抵抗RDSは大きくなり、R
L となる。従って、図2に示すように、パルス信号電流
IS を出力として取り出したいオン時には、負荷抵抗が
RL になるような制御電圧VC =−VL にする。この
時、出力V0 はV0 =IS RL となって、信号検出のス
レショールド電圧Vth以上の電圧が得られる。また、パ
ルス信号電流IS を出力として取り出さないように遮断
したいオフ時には、負荷抵抗が最小抵抗RDSmin になる
ように、制御電圧をVC =0とする。このとき、V0 =
IS RDSmin となって、これは信号検出のスレショール
ド電圧Vthより小さくすることが可能となる。
【0019】このように、本実施例では受光素子の信号
電流の取り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ
回路を用いないで、電圧制御型の可変抵抗素子で構成
し、信号の取り出しをこの可変抵抗素子と受光素子の間
から出力電圧の形で取り出すので、オン、オフ時の出力
電圧が大きく変化し、その結果、受光素子の信号電流取
り出しの切り換えが確実に行なえる。
【0020】実施例2.図3は本発明の第2の発明に係
わる広角レーザレーダ装置における制御回路の内、受光
素子の信号電流の取り出し回路を示す回路構成図であ
り、40は受光素子10に発生した信号電流を流すため
のカレントミラー回路、41は第1のトランジスタであ
り、可変抵抗器である。42は第2のトランジスタであ
り、第1のトランジスタと特性の揃ったものである。各
トランジスタにおいて、Cはコレクタ、Eはエミッタ、
Bはベースである。43は抵抗であり、41、42、4
3によりカレントミラー回路40を構成する。
【0021】次に動作について説明する。受光素子10
はパルス光が入射されると、光電変換によってパルス信
号電流IS が発生する。パルス信号電流IS は可変抵抗
器であるカレントミラー回路40の第1のトランジスタ
41に流れる。可変抵抗の値は第1のトランジスタ41
のコレクタ・エミッタ間抵抗RCEであるので、IS RCE
なる出力V0 が発生する。可変抵抗器41は制御電流I
C によって第1のトランジスタのコレクタ・エミッタ間
抵抗RCEが変化するもので、図3ではNPNトランジス
タの例を示した。カレントミラー回路というのは、2つ
のトランジスタのコレクタ電流が鏡に写したように等し
く流れる回路で、一方のトランジスタのコレクタ電流を
制御電流にすることにより、他方のトランジスタのコレ
クタ電流を等しく流すようなコレクタ・エミッタ間抵抗
RCEを作り出す作用をする。制御電流IC を大きくする
(例えばICmax)と、第1のトランジスタ41のコレク
タ・エミッタ間抵抗RCEは最小値RCEmin となる。一
方、IC に正電流(例えばIL <ICmax)を与えると、
コレクタ・エミッタ間抵抗RCEは大きくなり、RL とな
る。従って、図4に示すように、パルス信号電流IS を
出力として取り出したいオン時には、第1のトランジス
タ41のコレクタ・エミッタ間抵抗RCEがRL になるよ
うに、制御電流IC をIC =IL とする。この時、出力
V0 はV0 =IS RL となって、信号検出のスレショー
ルド電圧Vth以上の電圧が得られる。また、パルス信号
電流IS を出力として取り出さないように遮断したいオ
フ時には、第1のトランジスタのコレクタ・エミッタ間
抵抗RCEが最小抵抗RCEmin になるように、制御電流I
C をICmaxとする。このとき、出力V0 はV0 =IS R
CEmin となって、これは信号検出のスレショールド電圧
Vthより小さくすることが可能となる。
【0022】このように、本実施例では受光素子の信号
電流の取り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ
回路を用いないで、電流制御型の可変抵抗素子で構成
し、信号の取り出しをこの可変抵抗素子と受光素子の間
から出力電圧の形で取り出すので、オン、オフ時の出力
電圧が大きく変化し、その結果、受光素子の信号電流取
り出しの切り換えが確実に行なえる。
【0023】実施例3.図5は本発明の第3の発明に係
わる広角レーザレーダ装置における制御回路の内、受光
素子の信号電流の取り出し回路を示す回路構成図であ
り、50はコイル、51は直流遮断用のコンデンサ、5
2はバイアス電圧によって容量が変化する可変容量ダイ
オード、53は抵抗である。
【0024】次に動作について説明する。受光素子10
はパルス光が入射されると、光電変換によってパルス信
号電流IS が発生する。パルス信号電流IS はコイル5
0と可変容量ダイオード52の並列回路に流れる。この
並列回路のインピーダンスをZ0 とすると、V0 =IS
Z0 なる出力V0 が発生する。但し、抵抗53(R)は
高抵抗、コンデンサ51(C)も可変容量ダイオードV
Cの容量値より大きくなるような値にする。このように
すると、パルス信号電流に対しては抵抗53は開放、コ
ンデンサ51は短絡とみなせ、可変容量ダイオード52
とコイル50の並列負荷のみ考えればよくなる。
【0025】ここで、コイル50と可変容量ダイオード
52は並列共振回路を形成しており、そのインピーダン
ス特性は図6に示すようになる。そして可変容量ダイオ
ード52はバイアス電圧VR の大きさによって容量値が
変化するもので、図7のような特性を持っている。従っ
て、可変容量ダイオード52の容量値をバイアス電圧V
R によって変化させることによって、コイル50との並
列共振周波数特性を変化させることができる。即ち、図
7において、バイアス電圧VR が正電圧、例えばVL の
時、可変容量ダイオード52の容量値はC0 となり、コ
イル50との共振周波数帯域F0 を持つ。このF0 はパ
ルス信号の周波数帯域と重なるように設定するものとす
る。すると、パルス信号に対しては並列インピーダンス
は大きくなり、Z0 となる。一方、バイアス電圧VR =
0(V)のときは、可変容量ダイオード52の容量値は
最大値C0maxとなって、インピーダンスの周波数特性が
変わり、パルス信号の周波数帯域に対してはインピーダ
ンスは小さくなり、Z0minとなる。その様子を図8に示
す。図8において、曲線AはVR =VL の時の負荷イン
ピーダンス、曲線BはVR =0の時の負荷インピーダン
スである。
【0026】従って、図9に示すように、パルス信号電
流IS を出力として取り出したいオン時には、バイアス
電圧VR をパルス信号の周波数帯域に共振周波数F0 が
くるような値VR =VL とする。この時、出力V0 はV
0 =IS Z0 となって、信号検出のスレショールド電圧
Vth以上の電圧が得られる。また、パルス信号電流IS
を出力として取り出さないように遮断したいオフ時に
は、バイアス電圧VR をパルス信号の周波数帯域以外に
共振周波数がくるように、例えばVR =0とする。この
とき、出力V0 はV0 =IS Z0minとなって、これは信
号検出のスレショールド電圧Vthより小さくすることが
可能となる。
【0027】なお、上記実施例は並列共振回路の共振周
波数特性を変化させるのに、可変容量ダイオード52の
容量値を変化するようにしたが、コイル50のインダク
タンスを変化させるようにしてもよい。
【0028】このように、本実施例では受光素子の信号
電流の取り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ
回路を用いないで、取り出したい信号の周波数帯域でイ
ンピーダンスが高くできるようにした共振回路で構成
し、信号の取り出しをこの共振回路と受光素子の間から
出力電圧の形で取り出すので、オン、オフ時の出力電圧
が大きく変化し、その結果、受光素子の信号電流取り出
しの切り換えが確実に行なえる。
【0029】実施例4.図10は本発明の第4の発明に
係わる広角レーザレーダ装置における制御回路の内、受
光素子の信号電流の取り出し回路を示す回路構成図であ
り、60は受光素子10の負荷抵抗(R)、61は抵
抗、62は受光素子10が感度を持つ波長領域の発光素
子(例えば、受光素子10がPINホトダイオードで、
発光素子62が赤外LED)である。63はスイッチン
グ用のトランジスタ、64は抵抗である。
【0030】次に動作について説明する。受光素子10
はパルス光が入射されると、光電変換によってパルス信
号電流IS が発生する。パルス信号電流IS は負荷抵抗
60に流れ、IS Rなる出力V0 が発生する。ここで、
抵抗61、発光素子62、トランジスタ63、抵抗64
からなる回路は、制御電圧VC によって、発光素子62
の発光のオン、オフを制御するものである。制御電圧V
C がVC =VH (スイッチングトランジスタ63がオン
となる電圧)の時、トランジスタ63はオンとなり、発
光素子62に駆動電流が流れて発光する。制御電圧VC
がVC =VL (スイッチングトランジスタ63がオフと
なる電圧)の時、トランジスタ63はオフとなり、発光
素子62は発光を停止する。この発光素子62の定常光
を受光素子10に入射するようにすれば、受光素子のパ
ルス信号光に対する感度特性が図11の曲線Cから曲線
Dのように変化する。即ち定常光の入っていない通常の
状態(曲線C)においては、入力パルス光電力Pに対す
るパルス信号電流IS の感度は大きく、例えば最大値I
Smaxになる。一方、定常光が入射されて受光素子が飽和
状態(曲線D)になると、感度は小さくなり、例えば最
小値ISminになる。
【0031】従って、図12に示すように、パルス信号
電流IS を出力として取り出したいオン時には、制御電
圧VC を受光素子感度が最大となるように、発光素子6
2を発光停止状態にさせるVC =VL とする。この時、
出力V0 はV0 =ISmaxRとなって、信号検出のスレシ
ョールド電圧Vth以上の電圧が得られる。また、パルス
信号電流IS を出力として取り出さないように遮断した
いオフ時には、制御電圧VC を受光素子感度が最小とな
るように、受光素子10が飽和状態となるVC=VH と
する。このとき、出力V0 はV0 =ISminRとなって、
これは信号検出のスレショールド電圧Vthより小さくす
ることが可能となる。
【0032】図13には発光素子62からの光を受光素
子10に入射する具体的構成を示す。図13ではn個の
受光素子に関して示す。LED1〜LEDnで発光した
光が各々受光素子面PD1〜PDnを照射するように、
光ファイバf1〜fnを個々の受光素子に対応して設置
する。なお、Vb1〜Vb2は各受光素子への直流バイアス
電圧、R1 〜Rn は各受光素子の負荷抵抗、V01〜V0n
は各受光素子の出力である。このように細い光ファイバ
を使用することによって、入射信号光を遮断することな
く、面積の小さい受光素子面に効率よく照射することが
可能である。
【0033】このように、本実施例では受光素子の信号
電流の取り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ
回路を用いないで、ホトダイオードに強制光を入力し、
ホトダイオードの電流感度を切り換え、オン、オフ時の
出力電圧を大きく変化させて、受光素子の信号電流取り
出しの切り換えを確実に行なう。
【0034】実施例5.図14は本発明の第5の発明に
係わる広角レーザレーダ装置における制御回路の内、受
光素子の信号電流の取り出し回路を示す回路構成図であ
り、70は受光素子10の負荷抵抗(R)、71はMO
S型FET、72は抵抗である。
【0035】次に動作について説明する。受光素子10
はパルス光が入射されると、光電変換によってパルス信
号電流IS が発生する。パルス信号電流IS は負荷抵抗
70に流れ、IS Rなる出力V0 が発生する。ここでM
OS型FET71、抵抗72の回路は制御電圧VC によ
って受光素子10の両端を短絡させるものである。な
お、図14ではNチャンネルMOS型FETの例を示し
た。
【0036】制御電圧VC がVC =VH (MOS型FE
Tがオンとなる電圧)の時、MOS型FETはオンとな
り、ドレイン・ソース間抵抗RDSは最小値RDSmin とな
る。一方、VC =VL (MOS型FETがオフとなる電
圧)の時、MOS型FETはオフとなり、ドレイン・ソ
ース間抵抗RDSは大きくなり、RDSmax となる。これに
よって受光素子10のパルス信号に対する等価負荷抵抗
値が変化することになる(RDSとRの並列抵抗)。従っ
て、図15に示すように、パルス信号電流ISを出力と
して取り出したいオン時には、制御電圧VC を受光素子
の等価負荷抵抗値がRになるように、MOS型FETが
オフ状態となるようなVC =VL にする。この時、出力
V0 はV0 =IS Rとなって、信号検出のスレショール
ド電圧Vth以上の電圧が得られる。また、パルス信号電
流IS を出力として取り出さないように遮断したいオフ
時には、制御電圧VC を受光素子の等価負荷抵抗値がR
DSmin になるように、MOS型FETがオン状態となる
ようなVC =VH とする。このとき、V0 =IS RDSmi
n となって、これは信号検出のスレショールド電圧Vth
より小さくすることが可能となる。
【0037】なお、上記信号の遮断方法では、抵抗Rに
流れる直流電流によって受光素子のバイアス電圧が下が
り、その分感度が落ちる効果が加わり、さらに遮断特性
が良くなるという効果もある。
【0038】このように、本実施例では受光素子の信号
電流の取り出し回路を、従来のようなアナログスイッチ
回路を用いないで、ホトダイオードに強制電流を流し、
ホトダイオードの電流感度を切り換え、オン、オフ時の
出力電圧を大きく変化させて、受光素子の信号電流取り
出しの切り換えを確実に行なう。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る広角レーザレーダ装置は、
複数の受光素子を選択して駆動するとともに受光素子の
信号電流の取り出しを制御する制御回路における、信号
電流の取り出し回路を、電圧制御型の可変抵抗素子で構
成したので、受光素子の信号電流取り出しの切り換えが
確実に行なえる効果がある。
【0040】本発明の第2の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、電流制御型の可変抵抗素子で構成したの
で、上記発明と同様、受光素子の信号電流取り出しの切
り換えが確実に行なえる効果がある。
【0041】本発明の第3の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、取り出したい信号の周波数帯域でインピー
ダンスが高くできるようにした共振回路で構成したの
で、上記発明と同様、受光素子の信号電流取り出しの切
り換えが確実に行なえる効果がある。
【0042】本発明の第4の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、受光素子の非選択時に強制光を発して上記
受光素子を飽和させる発光手段を有する回路で構成した
ので、上記発明と同様、受光素子の信号電流取り出しの
切り換えが確実に行なえる効果がある。
【0043】本発明の第5の発明に係る広角レーザレー
ダ装置は、制御回路における受光素子の信号電流の取り
出し回路を、受光素子の非選択時に上記受光素子に強制
電流を流し、上記受光素子を飽和させる回路で構成した
ので、上記発明と同様、受光素子の信号電流取り出しの
切り換えが確実に行なえる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係わる、受光素子の信号電
流の取り出し回路を示す回路構成図である。
【図2】本発明の実施例1に係わる制御回路の波形を示
す波形図である。
【図3】本発明の実施例2に係わる、受光素子の信号電
流の取り出し回路を示す回路構成図である。
【図4】本発明の実施例2に係わる制御回路の波形を示
す波形図である。
【図5】本発明の実施例3に係わる、受光素子の信号電
流の取り出し回路を示す回路構成図である。
【図6】本発明の実施例3に係わる制御回路の動作を説
明する説明図である。
【図7】本発明の実施例3に係わる制御回路の動作を説
明する説明図である。
【図8】本発明の実施例3に係わる制御回路の動作を説
明する説明図である。
【図9】本発明の実施例3に係わる制御回路の波形を示
す波形図である。
【図10】本発明の実施例4に係わる、受光素子の信号
電流の取り出し回路を示す回路構成図である。
【図11】本発明の実施例4に係わる制御回路の動作を
説明する説明図である。
【図12】本発明の実施例4に係わる制御回路の波形を
示す波形図である。
【図13】本発明の実施例4に係わる制御回路の具体的
構成の一部分を示す構成図である。
【図14】本発明の実施例5に係わる、受光素子の信号
電流の取り出し回路を示す回路構成図である。
【図15】本発明の実施例5に係わる制御回路の波形を
示す波形図である。
【図16】光レーダ装置を示す構成図である。
【図17】従来の広角レーザレーダ装置における制御回
路を示す回路構成図である。
【図18】従来の広角レーザレーダ装置における制御回
路の動作を説明する説明図である。
【図19】従来の広角レーザレーダ装置における制御回
路の動作を説明する説明図である。
【図20】従来の広角レーザレーダ装置における制御回
路の動作を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 送光器 2 受光器 3 反射物体 4 マトリクス状受光素子 5 形状検出手段 6 方位検出手段 7 距離検出手段 10 受光素子 20 可変抵抗器 40 カレントミラー回路 41 第1のトランジスタ 42 第2のトランジスタ 43 抵抗 50 コイル 52 可変容量ダイオード 62 発光素子 63 トランジスタ 71 MOS型FET

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスレーザ光を送出する送光部、上記
    パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
    を受光する受光用光学系、受光された反射光を電気信号
    に変換する複数の受光素子、これら受光素子を選択して
    駆動するとともに、受光素子の信号電流の取り出しを制
    御する制御回路、及び取り出された信号を処理して上記
    反射体の情報を得る信号処理回路を備えた広角レーザレ
    ーダ装置において、上記制御回路における、上記信号電
    流の取り出し回路を電圧制御型の可変抵抗素子で構成し
    たことを特徴とする広角レーザレーダ装置。
  2. 【請求項2】 パルスレーザ光を送出する送光部、上記
    パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
    を受光する受光用光学系、受光された反射光を電気信号
    に変換する複数の受光素子、これら受光素子を選択して
    駆動するとともに、受光素子の信号電流の取り出しを制
    御する制御回路、及び取り出された信号を処理して上記
    反射体の情報を得る信号処理回路を備えた広角レーザレ
    ーダ装置において、上記制御回路における、上記信号電
    流の取り出し回路を電流制御型の可変抵抗素子で構成し
    たことを特徴とする広角レーザレーダ装置。
  3. 【請求項3】 パルスレーザ光を送出する送光部、上記
    パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
    を受光する受光用光学系、受光された反射光を電気信号
    に変換する複数の受光素子、これら受光素子を選択して
    駆動するとともに、受光素子の信号電流の取り出しを制
    御する制御回路、及び取り出された信号を処理して上記
    反射体の情報を得る信号処理回路を備えた広角レーザレ
    ーダ装置において、上記制御回路における、上記信号電
    流の取り出し回路を、取り出したい信号の周波数帯域で
    インピーダンスが高くできるようにした共振回路で構成
    したことを特徴とする広角レーザレーダ装置。
  4. 【請求項4】 パルスレーザ光を送出する送光部、上記
    パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
    を受光する受光用光学系、受光された反射光を電気信号
    に変換する複数の受光素子、これら受光素子を選択して
    駆動するとともに、受光素子の信号電流の取り出しを制
    御する制御回路、及び取り出された信号を処理して上記
    反射体の情報を得る信号処理回路を備えた広角レーザレ
    ーダ装置において、上記制御回路における、上記信号電
    流の取り出し回路を、上記受光素子の非選択時に強制光
    を発して上記受光素子を飽和させる発光手段を有する回
    路で構成したことを特徴とする広角レーザレーダ装置。
  5. 【請求項5】 パルスレーザ光を送出する送光部、上記
    パルスレーザ光が反射体にあたってかえってきた反射光
    を受光する受光用光学系、受光された反射光を電気信号
    に変換する複数の受光素子、これら受光素子を選択して
    駆動するとともに、受光素子の信号電流の取り出しを制
    御する制御回路、及び取り出された信号を処理して上記
    反射体の情報を得る信号処理回路を備えた広角レーザレ
    ーダ装置において、上記制御回路における、上記信号電
    流の取り出し回路を、上記受光素子の非選択時に上記受
    光素子に強制電流を流し、上記受光素子を飽和させる回
    路で構成したことを特徴とする広角レーザレーダ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001194458A (ja) * 1999-11-05 2001-07-19 Denso Corp 受光素子、距離測定装置及び距離・画像測定装置
WO2020149173A1 (ja) * 2019-01-15 2020-07-23 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受光装置および測距装置
WO2020189137A1 (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 電流生成回路および測距システム

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