JPH06307922A - 捩じり振動計 - Google Patents

捩じり振動計

Info

Publication number
JPH06307922A
JPH06307922A JP12097493A JP12097493A JPH06307922A JP H06307922 A JPH06307922 A JP H06307922A JP 12097493 A JP12097493 A JP 12097493A JP 12097493 A JP12097493 A JP 12097493A JP H06307922 A JPH06307922 A JP H06307922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average
cycle
rotation
calculating
torsional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12097493A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Maehara
修 前原
Akira Miyata
陽 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Sokki Co Ltd
Original Assignee
Ono Sokki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Sokki Co Ltd filed Critical Ono Sokki Co Ltd
Priority to JP12097493A priority Critical patent/JPH06307922A/ja
Publication of JPH06307922A publication Critical patent/JPH06307922A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 信号処理系をディジタル化することにより、
測定レンジが回路特性に依存しないとともに、回路の簡
素化を図ることを可能とする。 【構成】 回転軸の回転方向に対して、所定の基準角度
Θを隔てて配置され回転軸の被検出部を検出する第1及
び第2の検出器S1,S2と、第1及び第2の検出器の
検出信号から回転軸の回転周期Tn を演算する周期演算
手段23と、周期演算手段によって求めた回転周期を加
重平均して平均周期T’を演算する加重平均手段24
と、第1又は第2の検出器の検出信号からサンプリング
周期Tpnを計数するサンプリング周期計数部27と、基
準角度Θ,回転周期Tn ,平均周期期T’及びサンプリ
ング周期Tpnに基づいて、Δθn =ΘΣ〔(1/Ti
−(1/T’)〕Tpi=Δθn-1 +Θ〔(1/Tn )−
(1/T’)〕Tpnの式から回転角変位変動Δθを求め
る回転角変位変動演算手段とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転軸等の回転角変位
変動を測定する捩じり振動計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の捩じり振動計の一例を示
したブロック図である。この捩じり振動計は、パルス発
生器110と、増幅器120と、PLL(フェイズロッ
クドループ)回路130と、位相差測定器140とから
構成されている(特公平1−27067号)。
【0003】パルス発生器110は、測定対象物となる
回転軸に固着された歯車と、それに対向して配置された
電磁ピックアップ等のセンサSとからなり、回転軸が歯
ピッチθ度回転するごとに、回転パルスを発生してい
る。パルス発生器110の出力は、アンプ120で増幅
されたのち、PLL回路130に接続されている。
【0004】PLL回路130は、パルス発生器110
の出力端と一方の入力端が接続された位相検出部131
と、その位相検出部131の出力端と入力端が検出され
た比較的時定数の大きなローパスフィルタ132と、そ
のローパスフィルタ132の出力端と入力端が接続さ
れ、出力端が位相検出部131の他方の入力端に接続さ
れた電圧制御発振器133とから構成されている。
【0005】位相差測定器140は、2つの入力の位相
差を入力の周期ごとに、デジタル値で算出するためのも
のであり(特公昭57−6052号参照)、2つの入力
端はパルス発生器110と電圧制御発振器133の出力
端に、それぞれ接続されている。
【0006】パルス発生器110から出力される回転パ
ルスの周波数は、回転軸に捩じり振動が生じていない場
合には、その軸の定常的な回転数に比例した定常的なも
のである。回転軸に捩じり振動が生じた場合には、定常
的な周波数、すなわち中心周波数に対して、捩じり振動
周期に応じて周期的に正負に周波数が増減する変動成分
が重畳されたものとなる。
【0007】この回転パルスは、PLL回路130の位
相検出部131に導入され、電圧制御発振器133の出
力との位相ずれが検出される。続いて、この検出出力
は、ローパスフィルタ132で平滑化される。この結
果、ローパスフィルタ132の出力は、捩じり振動の有
無によらず、定常的なもの、すなわち中心周波数に対応
した電圧となり、電圧制御発振器133からは、その電
圧に対応した周波数の基準パルスが送出される。続い
て、位相差測定器140で、その基準パルスとパルス発
生器110からの回転パルスとの位相差がその周期ごと
に算出される。
【0008】従って、基準パルスの周波数は、回転軸の
中心回転数に対応し、回転パルスの周波数はその中心回
転数に介して捩じり振動に伴う変動回転成分が重畳され
たものに対応する。つまり、前記両周波数の位相差は、
回転軸の回転パルス取り出し点において、捩じり振動に
よって生じた角変位に対応したものとなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の回転角変位測定器は、センサ出力の信号処理系(PL
L回路)がアナログ回路であり、ローパスフィルタを含
むので、信号処理系の特性がその時定数によって決定し
てしまう。また、測定レンジが大きい場合には、PLL
回路のロックがはずれて、測定不能になる可能性があっ
た。
【0010】一方、前述したパルス発生器では、歯車や
エンコーダ等を用いており、そのピッチを基準として周
期演算をしている。このパルス発生器は、既存の回転機
械に組み込もうとした場合に、改造が必要となる。ま
た、歯車等のピッチが測定結果に影響するので、高い精
度が要求される。
【0011】本発明の目的は、信号処理系をディジタル
化することにより、測定レンジが回路特性に依存しない
とともに、回路の簡素化がはかれる捩じり振動計を提供
することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による捩じり振動
計の第1の解決手段は、回転軸の被検出部を検出する検
出器と、前記検出器の検出信号から前記回転軸の回転周
期Tn を演算する周期演算手段と、前記周期演算手段に
よって求めた回転周期を加重平均して平均周期T’を演
算する加重平均手段と、前記回転周期Tn と前記平均周
期T’に基づいて、下記の式から回転角変位変動Δθを
求める回転角変位変動演算手段とを含むことを特徴とす
る。 記 Δθn =ΘS Σ〔(1/Ti )−(1/T’)〕Tpi =Δθn-1 +ΘS 〔(1/Tn )−(1/T’)〕Tn 但し、ΘS は単独検出器の基準角度,Σはi=0〜nの
和を表すものとする。
【0013】第2の解決手段は、回転軸の回転方向に対
して、所定の基準角度Θを隔てて配置され回転軸の被検
出部を検出する第1及び第2の検出器と、前記第1及び
第2の検出器の検出信号から前記回転軸の回転周期Tn
を演算する周期演算手段と、前記周期演算手段によって
求めた回転周期を加重平均して平均周期T’を演算する
加重平均手段と、前記第1又は第2の検出器の検出信号
からサンプリング周期Tpnを計数するサンプリング周期
計数部と、前記基準角度Θ,前記回転周期Tn,前記平
均周期期T’及び前記サンプリング周期Tpnに基づい
て、下記の式から回転角変位変動Δθを求める回転角変
位変動演算手段とを含むことを特徴とする。 記 Δθn =ΘΣ〔(1/Ti )−(1/T’)〕Tpi =Δθn-1 +Θ〔(1/Tn )−(1/T’)〕Tpn 但し、Σはi=0〜nの和を表すものとする。
【0014】第3の解決手段は、回転軸の回転方向に対
して、所定の基準角度を隔てて配置された第1及び第2
の検出器を備え、回転周期に依存する信号を算出して、
前記回転軸の回転角変位変動を求める捩じり振動計にお
いて、前記回転軸の平均回転数を求める平均回転数算出
手段と、前記回転軸の所定位置が前記第1及び第2の検
出器の検出点を通過する平均時間を求める平均時間算出
手段と、前記平均回転数と前記平均時間に基づいて、前
記基準角度を求める基準角度算出手段とを含むことを特
徴とする。
【0015】第4の解決手段は、回転軸の回転方向に対
して、所定の基準角度を隔てて配置され回転軸の被検出
部を検出する第1及び第2の検出器と、前記第1及び第
2の検出器の検出信号から前記回転軸の回転周期を演算
する周期演算手段とを含み、前記周期演算部によって求
めた回転周期に基づいて回転角変位変動を求める捩じり
振動計において、前記回転軸の平均回転数を求める平均
回転数算出手段と、前記周期演算手段によって求めた回
転周期を平均化して平均時間を算出する平均化手段と、
前記平均回転数と前記平均時間に基づいて、前記基準角
度を求める基準角度算出手段とを含むことを特徴とす
る。
【0016】第5の解決手段は、回転軸の回転方向に対
して、所定の基準角度を隔てて配置され回転軸の被検出
部を検出する第1及び第2の検出器と、前記第1及び第
2の検出器の検出信号から前記回転軸の回転周期を演算
する周期演算手段と、前記周期演算手段によって求めた
回転周期を加重平均して平均周期を演算する加重平均手
段と、前記周期演算部によって求めた回転周期と前記加
重平均手段で演算した平均周期に基づいて回転角変位変
動を求める捩じり振動計において、前記回転軸の平均回
転数を求める平均回転数算出手段と、前記平均回転数算
出手段によって求めた平均回転数と前記第1及び第2の
検出器の検出信号に基づいて前記周期演算手段によって
求めた平均時間に基づいて、前記基準角度を求める基準
角度算出手段とを含むことを特徴とする。
【0017】このとき、前記回転軸の回転数を検出する
第3の検出器を設けたことを特徴とすることができる。
また、前記第3の検出器は、1回転に1パルスを検出す
ることを特徴とすることができる。さらに、前記平均回
転数算出手段は、前記第1〜第3のいずれか1つの検出
器の出力を分周することにより平均回転数を求めること
ができる。さらにまた、前記平均時間算出手段は、前記
第1〜第3のいずれか1つの検出器によって検出された
回転周期に依存する信号に基づいて、前記平均時間を求
める平均化手段であることを特徴とすることができる。
一方、前記平均化手段は、FFTアナライザ又は電圧変
動に対する応答性が所定値以下の電圧測定器であること
を特徴とすることができる。また、前記平均回転数算出
手段は、前記第1又は第2の検出器の検出信号に基づい
て前記周期演算手段によって求めた平均回転数に基づい
て算出することを特徴とすることができる。
【0018】
【作用】本発明によれば、基準角度Θ又はΘS ,回転周
期Tn ,平均周期期T’及びサンプリング周期Tpnに基
づいて、回転角変位変動Δθを求めることができる。2
つの検出器を用いる場合には、回転軸の検出点の平均回
転数と平均周期に基づいて、基準角度を求めることがで
きるので、2つの検出器の検出点の基準角度を容易かつ
正確に知ることができる。
【0019】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例につき、本
発明を詳細に説明する。図1は、本発明による捩じり振
動計の第1の実施例を示すブロック図、図2は図1のね
じり振動計の動作を説明する線図である。この捩じり振
動計は、パルス発生器21と、増幅器22A,22B
と,周期演算部23,加重平均部24,回転角変位変動
(以下、Δθと記す)演算部25,D/A変換器26,
サンプリング周期計測部27等とから構成されている。
なお、図1の二点鎖線で囲んだ部分は、パルス発生器2
1を除いた部分であり、捩じり振動計本体20というこ
とにする。
【0020】パルス発生器21は、回転軸に貼付された
縞状反射テープ30と、この縞状反射テープ30に対向
し、回転軸に垂直な面に基準角度Θだけ隔てて配置され
た2つの光電反射型などのセンサS1,S2とから構成
されている。センサS1,S2の間隔は、縞状反射テー
プ30のピッチよりも小さく設定することが好ましい
が、実装上などの理由から、センサ間隔を縞ピッチより
も大きく設定する場合には、縞ピッチ信号を分周すれば
よい。センサS1,S2の出力(図2の,)は、増
幅器22A,22Bによって増幅されたのち、周期演算
部23の2つの入力端に接続されている。サンプリング
周期計測部27は、センサS1,センサS2のいずれか
一方の出力からサンプリング周期Tpn(図2の)を計
数する部分であり、その出力は、Δθ演算部25に接続
されている。この実施例では、センサS1が縞状反射テ
ープ30のエッジを通過してから、所定の数(ここでは
2つ)の縞を飛ばした最初のパルスのエッジを検出して
おり、検出パルスを幾つ分周するか表している。
【0021】周期演算部23は、回転軸に貼付された縞
状反射テープ30の縞(被検出点)が各センサS1,S
2の検出点(センサ光スポット)P1,P2間を通過す
るのに要する周期Tn (図2の)を演算する部分であ
り、その出力は、加重平均部24に接続されている。加
重平均部24は、周期Tn の加重平均T’(図2の)
を求める部分であり、その出力は、Δθ演算部25に接
続されている。
【0022】Δθ演算部25は、以下の式に基づいて、
回転角変位変動Δθ求める部分である。つまり、基準角
度Θを周期Tn の時間で回転したときの回転角速度ωn
は、 〔数1〕ωn =Θ/Tn であり、同様に平均角速度ω’は、 〔数2〕ω’=Θ/T’ となる。したがって、回転角速度変動Δωn は、 〔数3〕Δωn =ωn −ω’ から求めることができる。ここで、回転角変位変動Δθ
n は、角速度変動Δωnの時間積分と考えることができ
る。したがって、 〔数4〕Δθn =Σ(ωi −ω’)Tpi =ΘΣ〔(1/Ti )−(1/T’)〕Tpi =Δθn-1 +Θ〔(1/Tn )−(1/T’)〕Tpn から、回転角変位変動Δθn を求めることができる。但
し、Σはi=0〜nの和である(以下同じ)。また、こ
の捩じり振動計は、前述の回転角変位変動Δθの他に、
周波数f、周波数変動Δfを次式によりそれぞれ算出
し、D/A変換器26によりアナログ変換して出力する
こともできる。 〔数5〕f=1/T 〔数6〕Δf=f−f’ ただし、平均周波数f’=1/T’により求める。
【0023】また、シングルセンサのときには、図1の
ブロック図において、不図示の切換スイッチ(図4の4
4参照)によりセンサS1のみに切り換えた状態にし
て、全てのパルスTn を計測し、ダブルセンサ方式と同
様な演算処理により、周波数f,周波数変動Δf,回転
角変動Δθn を出力する。このとき、〔数4〕の式にお
いて、Tpn=Tn となり、以下の式となる。 〔数7〕Δθn =Δθn-1 +ΘS 〔(1/Tn )−(1
/T’)〕Tn なお、シングルセンサのときの基準角度ΘS は、回転軸
が1回転する間に拾うパルス(N個)の成す角度であ
り、ΘS =360/Nで表され、縞状テープ30のピッ
チや、歯車の歯数によって決まる。
【0024】第1の実施例の捩じり振動計は、〔数4〕
から明らかなように、センサS1,S2の取り付け角度
に影響される定数(基準角度Θ)を含んでおり、一般的
には、実際の取り付け角度を正確に知ることは困難であ
る。例えば、回転軸の中心に対して2つのセンサS1,
S2のなす角度を測定するのであるから、基本的には、
分度器などを用いて幾何学的に求めることになる。しか
し、検出点が回転軸の軸端であればよいが、軸中央部で
あると幾何学的に分度器などの測定具を用いるのは困難
である。また、2つのセンサ光スポット間の長さを測
り、回転軸の半径を求めて、そこから算出することも可
能であるが、精度や手間の点からあまり好ましくない。
【0025】第2の実施例では、ダブルセンサ方式によ
る捩じり振動測定において基準となる2つのセンサ光ス
ポットのなす角(基準角度Θ)を容易かつ正確に求める
ことができる捩じり振動計を提供するものである。
【0026】図2は、本発明による捩じり振動計の第2
の実施例を示すブロック図である。なお、以下に示す各
実施例では、前述した第1の実施例と同様な機能を果た
す部分には、同一の符号を付して、重複する説明を省略
する。第2の実施例の捩じり振動計は、捩じり振動計本
体20に、平均回転数算出部11と、平均周波数算出部
12と、基準角度算出部13などを付加した構成として
ある。平均回転数算出部11は、回転軸の平均回転数を
求めるための部分である。この実施例では、捩じり振動
計のダブルセンサS1,S2の片チャンネルのパルス信
号を、デジタル回転計又はFFTアナライザ等によって
処理し、平均回転数を求めている。
【0027】平均周波数算出部12は、回転軸の所定位
置が2つのセンサS1,S2の検出点(センサ光スポッ
ト)P1,P2を通過する平均周期を求める部分であ
る。ここでは、捩じり振動計本体20が内部値として有
している周波数出力f(周期演算部23の出力)を、F
FTアナライザ等によって周波数解析した結果(パワー
スペクトル波形)のDC成分(0Hzのピーク値)は、
縞状テープ30の明暗のある同じ境界が、ふたつのセン
サS1,S2のセンサ光スポットP1,P2間を通過す
る平均周波数(平均周期の逆数)相当のオフセット電圧
出力である、すなわち平均周波数f’=fDCとしている
【0028】基準角度算出部13は、平均回転数N’と
平均周期(f’=fDC)に基づいて、基準角度Θを求め
る部分である。ここでは、平均回転数N’と平均周波数
f’とから、下記の式に基づいて、基準角度Θを求め
る。なお、平均回転数N’と平均周波数f’は、回転軸
の回転が定常状態になった時点で行われる。 〔数8〕Θ[deg] =360[deg] ×( N’[rpm] /6
0)×(1/f’[Hz]) この基準角度算出部13の出力は、捩じり振動計本体2
0のΔθ演算部25(図1参照)に入力され、Δθ演算
部25において、〔数7〕中の基準角度Θの校正値とし
て用いられ、精度のよいΔθの演算を行うことができ
る。
【0029】図4は、本発明による捩じり振動計の第3
の実施例を示すブロック図である。この実施例の捩じり
振動計は、捩じり振動計本体20に、記憶部41と、基
準角度算出部42と、制御部43、切換器44などを付
加したものである。記憶部41は、加重平均部24の出
力を記憶するための部分であり、制御部43からのメモ
リ指令に基づいて、その時点における加重平均部24の
出力を記憶する。制御部43は、切換器44に切換信号
を送出し、シングルセンサに切り換えるとともに、記憶
部41にメモリ信号を送出し、センサS1,S2の一方
の検出信号に基づいて算出した平均周期TS ' を記憶す
る。次いで、制御部43は、切換器44に切換信号を送
出し、ダブルセンサに切り換えるとともに、記憶部41
にメモリ信号を送出し、センサS1,S2の双方の検出
信号に基づいて算出した平均周期TW ' の出力を記憶す
る。
【0030】基準角度算出部42は、記憶部41に記憶
された値(TS ' ,TW ' )から基準角度Θを下記の式
から算出する。 〔数9〕Θ=360×(1/TS ' z)×TW ' =360×(1/T' )×TW ' ここで、zは、1回転当たりのパスル数(既知)であ
り、TS ' zが1回転の回転周期T' となる。
【0031】図5は、本発明による捩じり振動計の第4
の実施例を示すブロック図である。第3の実施例では、
回転数の検出を、第2の実施例のようにセンサS1,S
2の出力を用いずに、別に取り付けた検出歯車51と、
回転検出器52の出力を用いて行っている。この検出歯
車51は、1回転−1パルスを発生するように構成され
ている。第2又は第3の実施例では、ダブルセンサ時の
センサ出力は、回転軸に取り付けた縞状テープ30のピ
ッチむら及びつなぎ目の影響を受ける可能性がある。し
たがって、平均回転数を正確に知るためには、FFTア
ナライザにおける平均回転を多くするなどの手法が必要
となる。そこで、ピッチむらのない検出歯車51と、回
転検出器52を使用する。
【0032】なお、平均化部54として、FFTアナラ
イザを用いることによって、変動成分がある時間波形に
対して、そのDC成分を容易にしかも正確に知ることが
できる。このFFTアナライザの代わりに、一般の電圧
測定器を用いることもできる。このとき、電圧測定器
は、変動に対する応答性があまりよくないもののほう
が、DC成分(平均値)を知るのに適している。第4の
実施例は、捩じり振動計本体20とは別に、回転計53
等や平均化部54を設けたので、平均回転数N’と平均
周波数f’の測定の同時性が保たれ、正確な校正値が得
られる。
【0033】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。例えば、図5に示した第4の実施例では、破線で示
したように、回転検出器52の出力を、増幅器22Cを
介して、周期演算部23に接続するようにしてもよい。
また、第1,第2の実施例においても、第3の実施例の
ように、第3のセンサ51を設けるようにしてもよい。
【0034】また、センサS1,S2等の出力は、分周
することにより、平均化をしなくても、周期を求めるこ
とができる。なお、前述した各実施例における平均回転
数を求める手段と、平均時間(周期)を求める手段は、
相互に入れ換えたものによって実施することができる。
【0035】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、信号処理系がデジタル化できるので、測定レンジ
は、センサの周波数特性にのみ依存し、回路特性に影響
されないとともに、回路の簡素化が図れる。
【0036】また、ダブルセンサ方式による捩り振動測
定において、基準となるセンサ光スポットのなす角を容
易かつ正確に求めることができるので、精度のよい回転
角変位変動値を求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による捩じり振動計の第1の実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1のねじり振動計の動作を説明する線図であ
る。
【図3】本発明による捩じり振動計の第2の実施例を示
すブロック図である。
【図4】本発明による捩じり振動計の第3の実施例を示
すブロック図である。
【図5】本発明による捩じり振動計の第4の実施例を示
すブロック図である。
【図6】従来の捩じり振動計の一例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11 平均回転数算出部 12 平均周波数算出部 13 基準角度算出部 20 捩じり振動計本体 21 パルス発生器 S1,S2 センサ 22(22A,22B) 増幅器 23 周期演算部 24 加重平均部 25 Δθ演算部 26 D/A変換器 27 サンプリング周期計数部 30 縞状反射テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の被検出部を検出する検出器と、 前記検出器の検出信号から前記回転軸の回転周期Tn
    演算する周期演算手段と、 前記周期演算手段によって求めた回転周期を加重平均し
    て平均周期T’を演算する加重平均手段と、 前記回転周期Tn と前記平均周期T’に基づいて、下記
    の式から回転角変位変動Δθを求める回転角変位変動演
    算手段とを含むことを特徴とする捩じり振動計。 記 Δθn =ΘS Σ〔(1/Ti )−(1/T’)〕Tpi =Δθn-1 +ΘS 〔(1/Tn )−(1/T’)〕Tn 但し、ΘS は単独検出器の基準角度,Σはi=0〜nの
    和を表すものとする。
  2. 【請求項2】 回転軸の回転方向に対して、所定の基準
    角度Θを隔てて配置され回転軸の被検出部を検出する第
    1及び第2の検出器と、 前記第1及び第2の検出器の検出信号から前記回転軸の
    回転周期Tn を演算する周期演算手段と、 前記周期演算手段によって求めた回転周期を加重平均し
    て平均周期T’を演算する加重平均手段と、 前記第1又は第2の検出器の検出信号からサンプリング
    周期Tpnを計数するサンプリング周期計数部と、 前記基準角度Θ,前記回転周期Tn ,前記平均周期期
    T’及び前記サンプリング周期Tpnに基づいて、下記の
    式から回転角変位変動Δθを求める回転角変位変動演算
    手段とを含むことを特徴とする捩じり振動計。 記 Δθn =ΘΣ〔(1/Ti )−(1/T’)〕Tpi =Δθn-1 +Θ〔(1/Tn )−(1/T’)〕Tpn 但し、Σはi=0〜nの和を表すものとする。
  3. 【請求項3】 回転軸の回転方向に対して、所定の基準
    角度を隔てて配置された第1及び第2の検出器を備え、
    回転周期に依存する信号を算出して、前記回転軸の回転
    角変位変動を求める捩じり振動計において、 前記回転軸の平均回転数を求める平均回転数算出手段
    と、 前記回転軸の所定位置が前記第1及び第2の検出器の検
    出点を通過する平均時間を求める平均時間算出手段と、 前記平均回転数と前記平均時間に基づいて、前記基準角
    度を求める基準角度算出手段とを含むことを特徴とする
    捩じり振動計。
  4. 【請求項4】 回転軸の回転方向に対して、所定の基準
    角度を隔てて配置され回転軸の被検出部を検出する第1
    及び第2の検出器と、 前記第1及び第2の検出器の検出信号から前記回転軸の
    回転周期を演算する周期演算手段とを含み、 前記周期演算部によって求めた回転周期に基づいて回転
    角変位変動を求める捩じり振動計において、 前記回転軸の平均回転数を求める平均回転数算出手段
    と、 前記周期演算手段によって求めた回転周期を平均化して
    平均時間を算出する平均化手段と、 前記平均回転数と前記平均時間に基づいて、前記基準角
    度を求める基準角度算出手段とを含むことを特徴とする
    捩じり振動計。
  5. 【請求項5】 回転軸の回転方向に対して、所定の基準
    角度を隔てて配置され回転軸の被検出部を検出する第1
    及び第2の検出器と、 前記第1及び第2の検出器の検出信号から前記回転軸の
    回転周期を演算する周期演算手段と、 前記周期演算手段によって求めた回転周期を加重平均し
    て平均周期を演算する加重平均手段と、 前記周期演算部によって求めた回転周期と前記加重平均
    手段で演算した平均周期に基づいて回転角変位変動を求
    める捩じり振動計において、 前記回転軸の平均回転数を求める平均回転数算出手段
    と、 前記平均回転数算出手段によって求めた平均回転数と前
    記第1及び第2の検出器の検出信号に基づいて前記周期
    演算手段によって求めた平均時間に基づいて、前記基準
    角度を求める基準角度算出手段とを含むことを特徴とす
    る捩じり振動計。
JP12097493A 1993-04-23 1993-04-23 捩じり振動計 Pending JPH06307922A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12097493A JPH06307922A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 捩じり振動計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12097493A JPH06307922A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 捩じり振動計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06307922A true JPH06307922A (ja) 1994-11-04

Family

ID=14799649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12097493A Pending JPH06307922A (ja) 1993-04-23 1993-04-23 捩じり振動計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06307922A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041821A1 (fr) * 1997-03-14 1998-09-24 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Instrument et procede de mesure de la vibration torsionnelle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998041821A1 (fr) * 1997-03-14 1998-09-24 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Instrument et procede de mesure de la vibration torsionnelle
US6421615B1 (en) 1997-03-14 2002-07-16 Yanmar Diesel Engine Co., Ltd. Torsional vibration measuring instrument and torsional vibration measuring method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6591200B1 (en) Method and system for performance testing of rotating machines
JP2565989B2 (ja) 複数の走査個所を有する位置走査装置
US5502650A (en) Apparatus for adjusting rotor
JPH06147922A (ja) 変位測定装置
JPH06307922A (ja) 捩じり振動計
US6289294B1 (en) Method for determining rotational data using an encoder device
De León et al. Discrete time interval measurement system: fundamentals, resolution and errors in the measurement of angular vibrations
JPH07253375A (ja) 偏心検出方法および装置
US4188820A (en) Device for measuring rotational angles of a rotating shaft
JPH02134533A (ja) 回転伝達系における継手部の摩耗量評価方法
JP2002168619A5 (ja)
JP2002168619A (ja) 歯車の偏心等の誤差測定方法およびその装置
JPH04335102A (ja) 回転角変位測定器
JPS601415Y2 (ja) ファン↓−エンジン回転計
JPS6159233A (ja) トルク検出器
JPS61182530A (ja) 捩り振動検出装置
JPS6232368A (ja) 高速回転体の回転検出装置
JP3499845B2 (ja) モータ制御装置
JPS6250786B2 (ja)
JPH0368869A (ja) 速度検出装置
JPH034885Y2 (ja)
JPH0626986Y2 (ja) 回転検出装置
JPS61259132A (ja) 回転軸のトルク測定方法及び装置
JPH0127067Y2 (ja)
JPH0129409B2 (ja)