JP2002168619A5 - - Google Patents

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【0015】
以下、具体例をもとに説明すると、たとえば、夫々の歯車の歯数をZ1=15、Z2=120、Z3=30とし、ロータリーエンコーダ4には1024パルス/回転のものを、ロータリーエンコーダ5には324,000パルス/回転のものを使用した装置では、小歯車1と小歯車3の回転角速度比は2:1となる。さらに試験歯車2が一回転するためには、小歯車1と小歯車3はそれぞれ8回転と4回転を要することになる。さらにロータリーエンコーダ4(1024パルス/回転)を分周器で1/8に分周すると、小歯車1が1回転する間にトリガパルスは128回発生する。伝達誤差がない場合、1回のトリガパルスの間に小歯車3は180°/128=1.40625°回転することになる。またロータリーエンコーダ5には一回転当たり324,000パルスの出力が得られるものを用いたので、小歯車3の回転角度測定分解能は2πrad/324,000=1.939×10-5rad=0.01939mradとなる。さらにロータリーエンコーダ4からは、一回転に1パルスのZパルスが出力されるのを利用して、このタイミングで測定を開始すれば、毎回決まった回転角度から測定を開始できる。ただしFFT(高速フーリエ変換)を用いて周波数解析を行うために、測定点数は2n 個とする必要がある。
【0016】
以上の装置により、試験歯車2が一回転する間測定した回転伝達誤差を図3に示す。縦軸は回転伝達誤差を小歯車3の回転角度にて表してある(単位:mrad)。横軸は試験歯車2の回転角度で表した(単位:°)。図から試験歯車2が一回転する間に回転伝達誤差に1山成分が現れていることがわかる。この回転伝達誤差をFFTを用いて周波数分析を行い、成分毎に振幅を表したものを図4に示す。縦軸は各山成分の振幅(単位:mrad)を、横軸は山数を表している。この図から、この回転伝達誤差は1山成分が顕著であり、他に4山成分と8山成分が観察されることがわかる。
【0017】
ここで、一般に図5のような偏心をもつ歯車列における小歯車1に対する小歯車3の回転伝達誤差Δθは幾何学的に次の式で近似できる。
【数1】
Figure 2002168619
ここで、E1、E2およびE3は各山成分の振幅、φ1、φ2およびφ3は各山成分の位相である。θ1は小歯車の回転角度、Cは定数である。また、測定中は試験歯車2が1回転、小歯車1は8回転する(θ1=8〜2πrad)ことから、上式の右辺第1項目はZ1/Z2=1/8なので1山成分、第2項目はZ1/Z3=1/2なので4山成分、第3項目は8山成分をそれぞれ表している。この回転伝達誤差の1山成分は試験歯車2の偏心に起因するものである。さらに、4山成分は小歯車3の偏心に、また、8山成分は小歯車1の偏心に起因していると考えられるが、ここで注意したいのは、図3および図4で見られる4山成分の原因は、小歯車3の偏心のみならず、小歯車3にとりつけらているロータリーエンコーダ5の取付時の偏心誤差およびロータリーエンコーダ5の誤差にも起因していること、8山成分は小歯車1の偏心だけでなく、ロータリーエンコーダ4の取付偏心誤差および器差にも起因していることである。
【0019】
以上のように、小歯車1に対する小歯車3の回転伝達誤差曲線が求められれば、そのFFT解析結果により求められる1山成分の振幅と位相から試験歯車2の偏心量とその位相つまり偏心している方向が求められる。以上の式は試験歯車2とそれにかみあわされる小歯車1と小歯車3が図1のように1直線上に配置された場合について表してあるが、図6に示す実施例のように、1直線上ではない配置においても本発明は有効である。しかし回転伝達誤差検出の感度は、図1のような配置のとき最大となるため、できるかぎり図1のように1直線上に配置することが望ましい。もちろん、この設置の角度誤差が測定結果に及ぼす影響は非常に小さい。さらに図7のように小歯車1と小歯車3が重なった場合は、回転伝達誤差の検出が不可能となるため、このような配置は不可となる。
【0020】
図3および図4の測定結果から、試験歯車2の偏心量ε2と位相Φ2を求めた結果、ε2=262μmおよびΦ2=−122°が得られた。この結果に基づいて試験歯車2の偏心を調整した後、再度回転伝達誤差を測定した結果を図8に、そのFFT解析結果を図9に示す。調整により、試験歯車2の偏心に起因する1山成分が著しく減少していること、その他の4山および8山成分は変化がないことがわかる。これは前述したように、4山成分は小歯車3の偏心とロータリーエンコーダ5の取付時の偏心誤差およびロータリーエンコーダ5の器差に起因するものであり、8山成分は小歯車1の偏心とロータリーエンコーダ4の取付時の偏心誤差およびロータリーエンコーダ4の器差に起因するものであるから、試験歯車2の偏心調整により減ずることはない。調整後、歯車2の偏心ε2は約10μmまで減少した。
【0022】
図10は他の実施例を示している。ここでは試験歯車2に対して、小歯車1と小歯車3をかみ合わせている点および小歯車3に回転角度を測定するロータリーエンコーダ5を接続する点は図1の実施例と同様である。図10では小歯車1の一定角度毎の信号検出をロータリーエンコーダではなく、フォトセンサ(フォトインタラプタ)10などのセンサで行っている。小歯車1の歯数Z1は試験歯車2の歯数Z2に対して少ないから、試験歯車2が1回転する間に小歯車1は複数回転(Z2/Z1回転)する。例えば、Z1=15、Z2=120ならば小歯車1は8回転する。このとき、試験歯車2が1回転する間に、小歯車3の回転角度を8回測定することが可能である。この測定された角度から小歯車1に対する小歯車3の回転伝達誤差を求め、FFT解析を行えば、試験歯車2の偏心誤差等を前述と同様に求めることができる。ただし、FFTを用いて周波数解析を行うためには、測定点数は2n 個とする必要がある。以上のように、小歯車1の一定回転角度の検出はロータリーエンコーダを用いずにも適当なセンサを用いて行うことが可能である。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、試験歯車に二つの小歯車をかみ合わせ、一方の小歯車の回転角度に対する他方の小歯車の回転角度を測定して得られる回転伝達誤差を周波数解析することにより、試験歯車の偏心誤差を含む低次の誤差を演算することができる。この測定は、連続回転中の歯車に対しても行うことができ、歯車の軸受や軸のたわみを含んだ回転誤差の機上計測が可能である。また、本発明では、試験歯車に対して、小歯車を2個かみ合わせるのみであるから、試験歯車に対して、一切の追加工や調整など、例えば試験歯車にロータリーエンコーダやセンサ等の特別な測定器を精密に取り付けることなどが不要である。また、二つの小歯車の誤差やロータリーエンコーダの器差および小歯車とロータリーエンコーダを接続するカップリング等の誤差は回転伝達誤差の高次の成分に影響するだけであるため、比較的低廉な低精度の歯車やロータリーエンコーダを用いた場合においても、目的とする試験歯車の偏心誤差を含む低次の誤差測定は高精度に行うことができる。等の優れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】運転中の歯車列中の任意の被測定歯車(試験歯車)に対して、ロータリーエンコーダが同軸に取付られた小歯車が噛み合っている様子を示す斜視図である。
【図2】本装置のブロック図である。
【図3】偏心調整前の回転伝達誤差を示す図である。
【図4】偏心調整前の回転伝達誤差のFFT解析結果を示す図である。
【図5】偏心を持つ3歯車列の図である。
【図6】歯車が一直線上にない例を示す図である。
【図7】測定不可能な歯車の配置を説明する図である。
【図8】偏心調整後の回転伝達誤差を示す図である。
【図9】偏心調整後の回転伝達誤差のFFT解析結果を示す図である。
【図10】フォトセンサを用いた他の実施例を示す図である。
【図11】歯溝の振れ測定を説明する図である。
【図12】両歯面のかみあい精度試験機の概略構成図である。
【図13】片歯面のかみあい精度試験機の概略構成図である。
【図14】歯数16の歯溝の振れの測定結果を示す図である。
【図15】ロータリーエンコーダによる回転伝達誤差の測定図である。
【符号の説明】
1 小歯車
2 被測定歯車(試験歯車)
3 小歯車
4、5 回転角度検出器
6 アップダウンカウンタ
7 分周器
8 ラッチ回路
9 演算手段(パーソナルコンピュータ)
10 フォトセンサ
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